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平成26年度 旭川市エイズ等対策推進協議会 議事録(PDF形式 343
平成26年度 旭川市エイズ等対策推進協議会 議事録 1 開会 2 保健所長挨拶 3 委員の紹介 4 会議の公開について 5 議事 (1)会長副会長の選出について (2)報告事項 ア エイズ・性感染症の発生動向について ・・・質疑応答なし イ 平成25年度旭川市エイズ予防対策事業について・・・質疑応答なし ウ 平成26年度旭川市エイズ予防対策事業について 【会長】 只今の事務局からの説明につきまして,御意見や御質問がある方がいらっしゃいました らお願いします。 【委員】 中高年に,エイズを発症している方が多いのですが,感染してから発症するまでに時間 がかかるからという考えでいいのでしょうか。 【会長】 ウイルス量の問題もあるので一概には言えませんが,いっきにエイズまで発症というケ ースもあるかと思いますので,必ずしも10年単位のスパンでと言うわけではないと思い ますが,比較的発症するまで長い疾患ではございますので,そういう御意見もあろうかと 思います。 【委員】 旭川市内で,平成25年,HIV感染者が3名,エイズ患者が1名ということですがバ ックグラウンドがわかれば。 【事務局】 バックグラウンドといいますか,感染経路についてでよろしいでしょうか。4名とも同 性愛の方でいらっしゃいまして,男性の方です。 【委員】 これは,検査に来られた方ですか。 【事務局】 保健所の方で届出を出した方が2件でございまして,あとは病院の方からでございます。 【事務局】 付け加えまして,旭川市保健所に届出があったということで,旭川市民とは限らない, ということです。 【事務局】 ありがとうございます。そういった状況でございます。 【会長】 他,何かございますでしょうか。私が少し気になったのが,アンケート調査のところ7 ページですが,ちょうど真ん中くらいの2の受検の動機というところで,説明の中で62 名の73.8%が異性との性的接触と回答していて,同性との性的接触は12名でかなり 心配されている方はどちらかというと異性との性的接触でということですけども,実際の HIV・エイズの発症動向は同性愛の方が多いわけですよね。同性愛の方が多くなってい るのにも関わらず同性との性的接触を心配してきた方が全然少ないという状況が浮き彫り になっていることがわかると思うのですが,同性愛の方に,この後に意見交換があると思 いますが,より効率よく普及啓発をやっていかないとまだまだだめで,逆に異性との性的 接触を心配されている方は今の現状でも満足というわけではないとは思いますが,同性の 方に比べると,充分そういった意味では普及啓発が行き届いているのかなという印象を持 ったのですが,いかがでしょうか。 【事務局】 そもそも同性性的接触の分母というのはわからないので,はっきり同性の性的接触が, 比較して少ないと簡単には言えないというふうに思いますが,そういった方達の発掘の方 法を私たちも検討して参りたいと思っております。ただ,どうしたらいいのかと言うとこ ろが保健所でもよくわからないというのも事実でありまして,地域の方,委員の方々から 後ほど御助言をいただければと思っております。 【事務局】 今,所長からもお話しがあったことと,検査は実際にやっている部分で少し参考になる のかどうかわかりませんが,同性の方々は自分のパートナーあるいは関連する方々でそう いう方(陽性者)がいたんで,と危機迫る感じで来られる方が多いという状況がございま す。会長がおっしゃるとおりそういう意味で言うと,周りにまだ発生がないような同性の 方はまだ行き届いていない状況にあるかもしれません。ありがとうございました。 【会長】 他,何かございませんでしょうか。 【委員】 同性との性的接触の問題ですけども,その中で特に若い人にそういう話を検査でどうい うふうに話しをするとか危険性が多いという話は大変話難しいとは思いますが,出前講座 の機会は大変よい機会だと思いますが,その中でどのような話をしているのでしょうか。 【事務局】 すごく難しい問題で簡単に触れられることではないので,深い話はできず,感染経路の 話をする中で,元の彼氏,元の彼女とたどっていく中で,その中には同性愛者もいるかも しれない,というような軽く触れる程度の話をすることはあります。また,学校から要望 があればそういった性的なマイノリティー,少ない方達,そういう方達もいるといったこ とに少し触れるような話をしていますが,深い話はなかなかできないでいます。 (3)意見交換 エイズ・性感染症における若年層への各関係機関の効果的な普及啓発について 【会長】 テーマ「青少年・MSMへの効果的な普及啓発について」意見交換を行いたいと思いま す。普及啓発を含めた若年層への関わりについて委員の皆様にお話しを頂きたいと思いま すが,御意見,発言等ございますでしょうか。なかなか難しいテーマかと思いますが,申 し訳ありませんが順番に御意見を賜りたいと思いますが,もし何かありましたらお願いし ます。 【委員】 私は南高校の学校薬剤師をしているのですが,「生と性を考えよう通信」というのは,た しか去年も見せて頂いて学校にどのくらい配られているのかとういうお話しが出たときに 学校に一部づつで,学校に一部だとなかなか目に入らないのでホームページに載せたらと いう話しが出たと思うのですが。 【事務局】 ホームページの方には載せております。バックナンバーの方も載せておりまして11号 まで昨年まで出ていますので,11号までホームページの方には載せています。 【委員】 近々,南高校の方に行く予定がありますので,通信がどのように使われているか聞いて みたいと思います。 【会長】 貴重な御意見ありがとうございました。では,お願いします。 【委員】 ボランティアグループの WITH ですけれども,WITH でも出前講座を主に高校対象に行 っておりまして,なかなか先ほどの MSM に対する話というのはなかなか難しいような感 じでどうしたらいいのか,という気持ちでいますが,その中でやはり親との話合いが関係 してとても大事だなという話は出ていますけれど,これについてはやはりいろいろなとこ ろで真剣に知恵を出し合った方がいいと最近思っております。 そしてもう一つ話が違いますが,WITH の宣伝をさせていただきまして,WITH でも毎 年キルト展ということでメモリアルキルト,ABCキルト,メッセージキルトを展示して 市民にエイズについてもう一度呼び起こしてもらおうという形でキルトを展示し,啓発に 努めております。それで 11 月 29 日から 12 月 2 日のエイズデーにかけてジュンク堂の 2 階 の部屋で展示しておりますので,機会があれば一度参加して見に来ていただければと思い ます。これは宣伝です。 【会長】 ありがとうございました。では,続きましてよろしいでしょうか。 【委員】 先月の 10 月の 20 日ですけれども,ビートたけしのテレビタックルを御覧になった方は いますか。エイズの特集をやっていたのですが,非常におもしろい内容でして,今,中高 年のいきなりエイズが非常に多い,特に40代の方50代の方が多いということで,ウイ ルスの潜伏期間があるという話ですが,週刊誌で中高年の煽っているんですよ。そういう 問題もあるという話をしていました。先進国の中で増加しているのは日本だけで情けない という話しをしていました。それと,非常に興味深かったのは,日本赤十字社で献血があ りますが,献血でエイズが陽性だったとしても教えないという話しがあったので,それは どうなのかと。せっかく陽性とわかったのならば是非教えて感染を防いだ方がいいのでは ないか,考えを改めた方がいいのではないかと,僕は思ったのですが,内容的には,エイ ズ検査のために献血に来る人が大勢になっては困るという話をしていたのですが,せっか くわかったのに,こんなチャンス,わかった時に教えた方がいいのではないかと,逆に献 血に来てわかるのであればそれでいいのではないかと,献血も多くなって,陰性であれば 輸血も使えるわけですから,それもいい話なのではないかと思うのですが,その辺先生方 にお聞きしたい,という問題が一つ。あと最近委員になってからエイズの話がでている本 などを色々見ているのですが,北海道新聞に東京都でHIVになった人がいかに職場の仲 間と過ごせるかというハンドブックを出しているというので,旭川ではまだ数が少ないの で,ましてや隠すような感じだと思うのですけど,非常に興味深い話だと思っています。 本はここにあります。そういうことです。 【会長】 ありがとうございます。 【副会長】 ただいま,日本赤十字社の献血時のHIV検査に対する見解ということについて御質問 があったかと思います。委員がおっしゃいましたように日本赤十字社の公の立場としまし ては,HIV検査の結果については非公開,本人への通達はしない,ということにしてお ります。それはなぜかと申しますと,一つは小倉委員がおっしゃいましたように検査を受 けるために献血にくるという方が非常に多くなってしまうということがあります。実際に 毎年献血に来ている方の中からHIVの陽性者がかなりみつかってくるのですけれど,そ のほとんどが男性同性愛者で,それから反復して献血に来られるという方がほとんどです。 もちろん今は非常に検査の感度も上がりましたので,ウインドウピリオドもかなり短くな っております。しかしながら,必ずウインドウピリオドというものはありまして,そこは どうしても通り抜けてくるわけです。昨年,一昨年でしたでしょうか,実際に献血の血液 からのHIV感染者が日本で出てしまいました。そういうのを抑えるためにウインドウピ リオドなのかどうかって受診する方にはわからないんですね。つい数日前に男性同性愛者 の性行為があって,心配になってすぐ来るという場合には,場合によってはすり抜けてし まうケースになるわけです。したがってそういうものを防止するために公開しないという 立場をとっているわけです。いずれにしましても,ウインドウピリオドの期間というのは ゼロにすることはできないので,献血された血液からの感染というのはゼロにすることに はできないのですが,今やっている我々の検査の精度といいますと世界でほとんどトップ レベルの検査を保っています。そういうことです。 【会長】 ありがとうございました。 【委員】 テレビタックルはユ-チューブでも見れますので,是非御閲覧を。 【会長】 ありがとうございました。続いてどうでしょうか。 【委員】 私が気になるのは,受診の動機,実は,私達の産婦人科では妊婦健診で妊婦さんにHI V検査をします。それから,病院で手術する患者さんにもします。すると検査というのは 受検の動機関係なく数千名のHIV検査はしていると思います。私達の科でよく受検の動 機でHIV検査というのは,性感染症を心配してその中の一つとして病院を受診して検査 をして欲しい,特に毎年,意外と男性のパートナーが尿道から何か出たということで,む しろ男性が行かないで女性を病院に行かせるということがあります。あと,もう一つは, HIV検査でよくその風俗の関係の女性は,私達の科にフルコースで性感染症,梅毒,H IVも含めて検査を希望される。むしろ保健所よりも多いです。もちろんその場合に,あ んまりよくないのかもしれませんが,私の感触では旭川はそんなに多くないよという話を するのです。心配し過ぎているというか,ある意味HIVに関する無知から来る心配ばか りで,もちろん検査することは意味はあるのでしょうけど,心配してやりすぎても無駄な 経費がかかります。だからある程度保健所は無料でしていますよと。現状はそういうこと だと思います。やはり受検者の中で異性間が中心で心配するのは不特定多数の人と交渉し ているような人は心配する傾向がある。また,同性愛の人は,私達のところではあまりな いですけど,それがむしろ潜在するので本当はもっと検査をした方がいい人がいる,とい ったことが私の感触です。以上です。 【会長】 貴重な御意見ありがとうございます。なかなか難しいですね。例えば感染の機会で結構 受診をしているかと思いますが,先生のところではHIVに関するパンフレット等置いて いますか。 【委員】 保健所やWITHを利用してあげたらいいですよ。 【委員】 ありがとうございます。 【会長】 ありがとうございます。続きまして,お願いいたします。 【委員】 学校の方の立場ということで,私は昨年まで富良野高校で勤務しておりまして,実は牟 禮先生に来ていただいて全校生徒対象に講演をしていただきました。すごくその時の話が 堅い話ではなく子ども達が非常にわかりやすくて親しみのあるお話しをしていただいて, 大変ありがたかったと思っております。その立場で言いますと,やっぱり学校によってか なり意識の差があるというか,その原因は何かというと,一つは学校の中でこういう講演 とか性教育の講話の機会を作るということは養護教諭の働きが非常に大きいと,それから 養護の先生がいくら頑張っても管理職が無関心だとなかなかそういったことにはならない のではないかなと思っております。そういう意味では,養護教諭は比較的そういう話を聞 く機会もあると思いますので,今度機会があれば是非校長会とか,そういうときに保健所 の方から来ていただいて,長い時間はとれないと思いますが 5 分でも 10 分でも是非そうい うお話しをしていただくような機会を作っていけば,また少し違うのかなと感じて聞いて おりました。とりあえず,12 月に管内の校長会がございますので,今日聞いたお話の一部 でも校長方に紹介をしていきたいなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。あ と,私自身の経験としては,高校で勤務していたときに,やはり性教育の講座をやった直 後に男の子と女の子が 2 人で病院に行って性感染症のクラミジアだったと思うのですが発 症しているということがわかったと,それでどうして行ったのと話を聞いたらやはり講演 を聞いてすごく不安になって行ったと。やはり子ども達にとってこういう機会が貴重なん だなと思いますので,是非学校としてもそういう機会を作っていきたいなと思っています。 以上です。 【会長】 御意見ありがとうございました。本当にそういう意味では感受性の高い時期に講演会な ど一回一回が非常に大事なんだと言うことがわかりました。 他に何かございますでしょうか。 【委員】 泌尿器科には梅毒とエイズは来ないのです。あれは全身疾患ですので,局所の感染しか 診ないものですから,HIVはちょっとわからないのですが,先ほど委員がおっしゃられ ていたように,よく講演とかで過激なことを言う先生が,ポスター等で男の人と若い女性 が手をつないでエイズの検査に行きましょうということにナンセンスだと,そういう講師 の先生もおられる。というのはやはり根本に男性同性愛者が感染を広げる一つのポイント だということです。ハッテンバというようなところを押さえるのがいいのだけれども,や はり行政的に無理だという話はよく聞きます。若い人たちに何を教えていくかということ だとすると,やはりエイズに関しては男性同性愛者,本来性交するようにできていない器 官を性交に使うということが粘膜的に弱いということと,それに伴う出血であるとか男性 の性液の中に感染のウイルスが多いということをしっかり知らせる必要があるというふう に思います。通常の私達が診る淋病とかクラミジア,ヘルペスとかコンジローマは泌尿器 科ですからよく診ますが,それをみていて最近思うのは,オーラルセックスというのがあ ります。それが日常の日本の性行為の手技の一つとして根付いてしまっている。それは年 齢に寄らなくて,しかも,男子も女子もということです。淋菌とかと言うのは例えば下に いても喉にも沢山います。淋菌の仲間はナイセリア属というのですけれども,仲間は喉に はもう普通にいますから検査しても核酸増幅法では種類を選ばないと全部プラスで出ちゃ うということになってしまいますし,あと薬によっては,下は消えるが,上は消えないと いう薬もあります。下は消えているからいいと思っている人から,オーラルセックスでう つってしまうということが頻繁にあります。ですから性教育ということからするとやはり オーラルセックスはかなり危ないということを強調しなければきっといけない時代になっ てきているという感じがします。それから,HPVウイルス,コンジローマとか子宮頸が んのウイルス,あれが,泌尿器科の領域で言うと膀胱腫瘍,若い人にも比較的悪性度の低 い膀胱腫瘍や中咽頭癌の原因で,HPVウイルスが関係している,というふうに徐々に言 われ出してきていて,やはりそれもオーラルセックスを激しくやったりすると関係してく る可能性があると,いうふうなことを言う人もいる。ですから感染症が癌化ということに も関係してくるということがあるので,オーラルセックスはかなり危険だということを性 教育の中にひとつはっきり言っていかなければ駄目だという気がします。以上です。 【会長】どうもありがとうございました。大夫,時間も経っていますが,他に何かござい ますでしょうか。 【委員】 先ほど,先生もおっしゃっていましたけれど,校長会,教頭会を利用してということで いいと思います。昨日も旭川市小学校,中学校校長会がありまして,90 名くらいの校長を 前に血液センターから献血を呼びかける話がありました。パンフレットを持って来られて。 ですから,小学校はまだ早いですけれど,中学校はもう将来的に性体験が近いことがある のでエイズ等対策推進協議会でこんな事をやっています,こんなことをお願いします,と いうこと訴えるのはすごくよい機会だと思います。校長先生方も話を聞いたら本気になる と思います。それと,もう一つ,質問も関係しますが,予防対策事業の中の(4)でエイ ズ予防啓発カード,ポケットティッシュを作成しているということですが,これは市内の 学校に配布したということでどのくらいの数を配布したのかなということで,できるんで あれば中学校すべてに対して全生徒に数があたっていればいいなと思うのですが,いかが でしょうか。 【事務局】 ポケットティッシュですね。 【委員】 カードです。 【事務局】 カードですね,カードはポスター配布と共に,各学校にポスターを一枚,それにカード を 10 枚ほどつけて,ポスターの角にポケットを作って,それに 10 枚ほど入れたものを, 各学校にポスターを一枚ずつ送っているような状況で,各生徒に 1 枚までは配れていない 状況です。 【委員】 ちなみに,旭川地方法務局人権擁護課より人権擁護委員会の方が各学校に来られて小学 校5年生に旭川市内の全部の子ども達にカードを配っております。それを見るといじめ相 談室の電話番号が書いてありまして,電話番号が書いてあるものが一人一枚ずつだと絶対 見ますのでそういう風なことがあったらいいと今考えていました。 【事務局】 ありがとうございます。 【会長】 ありがとうございます。最後,副会長から何かございますでしょうか。 【副会長】 私も先ほど委員のおっしゃっておりましたように現実に即した具体的な行為についての 話しというのがすごく必要かな,と思います。私自身も以前,もう年齢も年齢ですので一 応引退させていただくような形をとらせていただいていますけれど,実際に私が現場に出 向いてお話しているときには必ずオーラルセックスについては入れるようにして,おそら くいわゆるアダルトビデオの影響です。すごくああいうメディアの中では,オーラルセッ クスが取り上げられていて,尚且つ問題になるのがそういうシーンでコンドームを使って オーラルセックスをするということが全く描かれていないことが一番大きな問題なのだろ うと私自身思っていて「おまえら見たことあるか?」というふうな話をいつもさせていた だいていたものでございます。したがって,今後もやはり中学生,高校生への性教育とい うのはやはり大きなこういう事業の柱となるもので,より効果のあるような方策を考えて 立てて頂ければというふうに思っております。お陰様で,最近ピークに比べますと,高校 生等の性行為の経験率が下がってきておりますし,それから,高校生だけについて言いま すと,いくつかの性感染症についても減少傾向にあるように思っています。したがって, 委員の皆様を始め,行政の方々の大変な努力のお陰で少しずつそういう効果を上げてきて いるのが現状であろうというふうに考えております。引き続きお願いしたいと思います。 それから,HIV感染につきましては,他の性感染症とは別と考えるべきなのではないか という気がしております。先ほどから,男性同性愛者に非常に多いというお話しがでてお りました。それで,一つお伺いしたいのが,インターネットで情報を入手する人が非常に 多いと資料に書かれておりました。実際に,HIVの検査を受けにこられる方も,そうい うホームページから情報を得られているというお話しがあったので,旭川のホームページ の中で男性同性愛者について,肛門性交についてどの程度言及しておられるのか,という ことをお聞きしたいと思いまして。 【会長】 いかがでしょうか。 【事務局】 言及してはおりません。申し訳ありません。検査や疾患については書いておりますが, 同性愛者の部分については言及してはおりません。 【副会長】 恐らくそうだろうな,と思っておりました。エイズ・HIV発生動向委員会のホームペ ージを見ますと,必ず,男性同性愛者の数について言及しております。したがって,少な くとも新しく発見されたHIV感染者,あるいはエイズ患者については男性同性愛者が多 いということを必ずホームページ上に記載する必要があるのだろうというふうには思いま す。特に若年者のHIVの感染者のほとんどが男性同性愛者です。それから異性間の性行 為において感染したというのも僕自身はかなりバイセクシャルな方が含まれると考えてい ます。したがって,やはり男性の同性愛者についての行為,肛門性交についてのことはや はり,なかなか学校の教育現場では触れにくいことが現状であり,インターネットを通じ て情報を流していただければ少しは啓発に役に立つのではないかと考えています。以上で す。 【会長】 先生どうもありがとうございました。僕は実際には年間に1~2 人くらいのHIV・エイ ズ患者を診療させていただいていますが,実際に感染経路を知る上で,患者と向き合って いつ,どこにいたかを根堀葉堀,刑事じゃないですがどうしても聞かなければならない。 個人情報ですので特定の内容を示すことは避けますけれども,以外とびっくりしたのはゲ イの方がやっぱり多くて,しかも普及啓発について会議でいろいろな意見を出してこんな ふうにやったらいいのではないかとか話していても,全然知らないと言うのです。意外と 知らない,というのが私がここ何年間かで思っていることです。だから,もっと宣伝しな ければだめなのだろうと思っていますが,わかっている方はおそらくすごく用心をしてい てリピーターとして毎年毎年同じく検査を受けているのだと思うのですが,実はそれとは 全く別の無知な方がいらっしゃって,無知でしかも行為におよんでもわからない,そして, わからないまま,インターネットで知り合ったパートナーとやって,知らないでどんどん 感染が拡がっていく,ということが実は裏であるのかなと思っております。女性の方もい らっしゃいますけれど,圧倒的に男性の方が多くて,海外渡航なんかで半年前に行って, 簡単に言うとセックスツアーだと思いますが,実際に戻ってきていきなりエイズ発症とい う方も中にはいらっしゃいますけれど,ほとんどゲイの方が圧倒的に多くて,ゲイの方へ の普及啓発というものをもっともっと強くやっていかないと,先進国での発症というのを 抑制できないというふうに思っております。多分,ビートたけしさんもそういうふうに思 ったのではないかと思います。私からの意見でした。 あとは,まとめに入らなければならないのですが,他御意見がないようであればそろそ ろお時間と言うことで, (3)の意見交換については終了とさせていただきますがよろしい でしょうか。ありがとうございます。最後,その他に何かございますでしょうか。ないよ うでしたらこれを持ちまして本日の疑義はすべて終了といたします。ありがとうございま した。 【事務局】 会長,大変スムーズな進行ありがとうございました。また,委員の方々の貴重な御意見 本当にありがとうございました。毎年,貴重な御意見をいただいておりますことに大変感 謝しております。市内の校長会への説明については,以前にも御意見をいただきまして, お伺いさせていただきました。また,ホームページへの一部日程の公開も今年度からさせ ていただいているところです。 本日,頂戴いたしました御意見をもとに今後も本市のエイズ・性感染症予防対策をより 効果的なものにするよう努力してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 最後になりますが,本日の会議記録は会議の冒頭でお示ししました協議会の公開規定の第 5 条に基づき事務局で要点記録方式で取りまとめたものを郵送でお送りして,内容を御確認 いただき,お名前は記載せずに公表することとなっておりますので,よろしくお願いいた します。 それでは,以上をもちまして旭川市エイズ等対策推進協議会を閉館します。本日はお忙し い中ありがとうございました。