Comments
Description
Transcript
ファシリティマネジメント
じ て 得 た 幅 広 い 人 脈 は ﹁ 、 自 分 の 活 動 を 支 え る 財 産 ﹂ と 確 信 し て い る そ う で す 。 積 み 重 ね て い ま す 。 そ し て 、 J F M A ︵ 社 団 法 人 日 本 フ ァ シ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト 推 進 協 会 ︶ の 活 動 な ど を 通 学 ぶ こ と で 、 オ フ ィ ス の 大 胆 な レ イ ア ウ ト 変 更 を 実 施 す る な ど 、 フ ァ シ リ テ ィ マ ネ ジ ャ ー と し て の 実 績 を う に な り ま し た 。 戸 惑 い の 中 で ﹁ フ ァ シ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト ︵ F M ︶ ガ イ ド ブ ッ ク ﹂ に 出 会 い 、 以 来 、 F M を 験 し た こ と の な い 業 務 を 担 当 す る 総 務 部 へ 異 動 。 い き な り フ ァ シ リ テ ィ 戦 略 の 立 案 と 実 行 を 任 さ れ る よ 多 く の 総 務 部 の 方 が そ う で あ る よ う に 、 エ ー ザ イ の 志 牟 田 さ ん も 人 事 異 動 に よ っ て こ れ ま で ま っ た く 経 志牟田 章氏 エーザイ株式会社 総務部課長 認定ファシリティマネジャー(CFMJ) ▼ 「F M特集」下記バックナンバーはh t t p : / / w w w . w e b s a n k o. co mからアクセスしてください。 0 2 年1 1 月号 オランダ、イギリスの先進的なオフィスづくりとサービス 富士ゼロックスゼネラルビジネス株式会社 0 2 年0 9 月号 経営戦略の中でF M を推進できる組織に変わることが日本企業の課題 株式会社松岡総合研究所 0 2 年0 7 月号 コミュニケーションの促進はオフィスのモチベーションを高める武器 株式会社リンクアンドモチベーション 0 2 年0 5 月号 郵政事業庁がすすめる先進的なマネジメント手法 総務省郵政事業庁 0 2 年0 3 月号 欧米の進んだF M 事情から学ぶ" 文化の香りのするF M ' e r になろう" 有限会社グローバルF M 集団 0 2 年0 1 月号 F M 業務支援サービスをオフィス移転プロジェクトに活用する。 三幸エステート株式会社 0 1 年1 1 月号 組織統合に伴い誕生した新スタイルオフィスのケーススタディ 株式会社アイ・ティ ・フロンティア 0 1 年0 9 月号 日本におけるF M の先進企業に見るオフィス戦略のケーススタディ 日本アイ・ビー ・エム株式会社 0 1 年0 7 月号 自分流のワークスタイルを実現する新しいオフィスの方向性を追求 ソニー株式会社 0 1 年0 5 月号 在席率4 0 % 以下のフリーアドレス型オフィス 日本ヒューレット・パッカード株式会社 0 1 年0 3 月号 オフィスのデザインが社員のモチベーションを変える 日本ヒューレット・パッカード株式会社 0 1 年0 1 月号 外資系企業の先進的なF M 手法は 「日本からの発想」で生まれる エクソンモービルビジネスサービス有限会社 0 0 年1 1 月号 これからのオフィスについて広く意見交換する集まり F M 女性ネットワーク (W F M ) 0 0 年0 9 月号 全社員完全フリーアドレスで 「創造とコミュニケーション」のオフィスを実現 ジェイアールバス関東株式会社 0 0 年0 7 月号 先進的なF M 戦略を行うことが企業の経営体質強化につながる ソニー株式会社 0 0 年0 5 月号 コスト意識を徹底させるために社内で課金制度を導入する オムロン株式会社 0 0 年0 3 月号 オフィスの効率化を考えていくとF M 手法が最適である 富山化学工業株式会社 0 0 年0 1月号 日本企業には日本企業にあったファシリティマネジメントがある 富士通株式会社 9 9 年1 1 月号 経営のスピードアップを促すのもファシリティマネジャーの仕事 富士ゼロックス株式会社 9 9 年0 9 月号 財務評価手法で移転メリットを分析する 有限会社中津エフ.エム.コンサルティング 9 9 年0 7 月号 オフィスは考え抜いた作品である 日本オラクル株式会社 9 9 年0 5 月号 ファシリティマネジャーは会社の経営全体を把握する 東京海上火災保険株式会社 私が大学を卒業してエーザイに入社したのは1 9 8 0 年。 最初の5 年 本とは異なる環境の職場で働いていました。 半は本社の経理部、次の3年間は仙台支店で東北6県の経理を担当 していましたから、今の仕事とはまったく違う世界にいたことに なりますね。 1988年に突然の海外勤務を命じられ渡米したときに、初めて日 そのころ、 日本から出張で訪れる社員やお客様がオフィスを見て、 その違いに感心していたことを思い出します。 ニューヨークに古くから進出している歴史のある大手日本企業 の中には、 ジャパニーズ・スタンダードのオフィスを貫き通してい 本以外のオフィスを体験しました。 そのころ、 当社では新薬の臨床 試験を米国でも行う必要があったことから、ニューヨークに近い ニュージャージー州に現地法人を設立することになり、その経理 担当として駐在することになったのです。 正直言って、この異動は驚きでした。私は、就職活動に必要だと 考えて学生時代に英検2 級はとっていたものの、 語学にはまったく 自信がなかった。 当時東北支店で、 「ようやく仙台弁を覚えた」 と思 ったらいきなりアメリカですからね。渡米直後はそれこそ戸惑い の連続でしたよ。 る会社もありました。当社はニューヨークに初めて現地法人を作 ったのですが、 その当時は、 現地化を重視した会社づくりを行って いましたので、 意外に思った覚えがあります。 オフィスは現地社員 を採用する上でも、 重要な要素になるため、 企業のオフィスに対す る考え方の違いを理解することができ、それは今でもいい経験に なっています。 それまで総務の仕事は、過去の経験に基づいたもので、かつ体系 的でつかみどころのない業務と思っていましたので、一体何をす べきなのかわからず困っていました。しかし「FM=財務」であれば、 経理経験のある私でも取り組める分野だと少し気が楽になったも のです。考えてみれば、建物は何十年も使うため運用コストの低減 や効率化を考えることは経営面で大きなメリットにつながります。 講習会を受けてわかったのは、欧米企業におけるファシリティ マネジャーと財務担当役員とのつながりです。欧米ではファシリ ティマネジャーが施設全般の戦略を提案し、財務担当役員が意思 決定を行う。これに対して日本では、ファシリティマネジャーの提 案先は総務部長や担当役員までであり、財務担当にはつながって いない。そのことが、日本でFMが普及していない要因の一つだとい うことを知りました。 職場や生活の環境が日本とは異なるため、これまでの経験が通 用しない。 しかも当時はまだ子供が小さいこともあって、 生活に慣 授業中は「なるほど」と聞いていたのですが、ふと自分の会社の ことを思い浮かべてみると、当社の場合は建物や設備に対する投 資については、財務担当役員が意思決定を行う会議を古くから行 れるまでが本当に大変でした。 そして何より日本との違いを感じたのが、 アメリカン・スタンダ ードに基づいてつくられていたオフィスでした。個室を中心にし たレイアウトで、 マネジャー以上は自分の部屋が与えられる。 中央 にセクレタリーのいるスペースがあり、その周りを個室が囲むス タイルでした。セクレタリーのデスクもパーテーションで区切ら れていましたから、 日本のオフィスの雰囲気は全くありません。 っていました。FMの基本となるマネジメントの土壌はすでに存在 していたのです。 また、FMを推進するうえで、建物ごとの各種コストを把握するこ とが重要なのですが、日本企業ではそれが難しいといわれていま す。しかし、当社では、すでに管理会計を早くから導入していたた め、それらコストの集計をすることが意外と簡単にできる環境が あったのです。 ちなみに私も経理の責任者ということで個室があてがわれてい 講習会後は『ファシリティマネジメントガイドブック』に書かれ ました。 後に業務上の必要からアシスタントも付くようになり、 日 1993年に日本に戻り、人事部で人材採用の仕事を担当した後、 1999年に総務部に異動になりました。総務部では本社ビル群の建 物と全国営業拠点のオフィスの維持・管理といった、人が働く場 所にまつわる様々な仕事につくことになりました。人事に続き、 これもまた全く経験したことのない業務を担当することになっ たのです。 建築や設備などのバックグランドや経験もない人なら誰でも そうだと思うのですが、初めてオフィスのレイアウト変更を担当 した時には、何から始めていいか途方にくれてしまいます。幸い だったのは、当社の場合私が異動する少し前に、建物や設備を担 当する建設部という部署が総務部に吸収されていたことです。お 陰で総務部の中で建設や設備も含めたレイアウト関連の業務を 一括して担当でき、わからない点があればその場でベテランの担 当者に教えてもらえました。しかし、同時にそれは世の中の建設 部が行う機能をこなさなければならないということでもあった のです。 そこで、取引先や設備会社の方に、今の仕事をするうえで、これを 読めばすべてわかるという本はないのか、またそういったことを 教えてくれるコンサルタントはいるのか、最初の数ヶ月はひたす らそれらの情報集めが続きました。 そんなとき、取引先の担当者から戴いたのが『ファシリティマ 米国時代の志牟田氏の個室 ているFMの技術や手法を実践するようになりました。その一つに CAFM (FMの業務に必要な図面やデータベースを統合したシステム) ネジメント(FM)ガイドブック』でした。 「ファシリティ」という言 葉自体、初耳だったのですが、ページをめくってみると「オフィ スレイアウトの項目」が載っており、直感で、参考になるとは思 いましたが、はたして文系の私がこれをすべて理解できるのか 不安な気持ちがあったことも事実です。そのうちNOPA (社団法人 ニューオフィス推進協議会)でFMの講習会を開いていることを 知り、受講を決意しました。 6回コースで行われたセミナーは、まさに自分の担当する業務 を取り組む姿勢を一変するきっかけになったと思います。 それは、 講師のトップバッターであった中津元次先生 (有限会社中津エフ. エム.コンサルティング 代表取締役)から「ファシリティマネ ジメントとは財務につながる重要な会社のマネジメント業務だ」 というお話をお聞きし、急に世界が広がったように感じたから です。 NOPAの講習会は朝9時から夕方5時までびっしり講義が続くの ですが、中津先生のお話をお聞きしたおかげで、私はずっと集中 して講義を受けることができました。各講義の終了ごとに、講師 のところに行き、必ず名刺交換をして講義の質問や現状の自分 の仕事で困っている悩みを相談しました。そして、今後、授業を 離れてもわからないことがあったとき、教えてもらえるように お願いをしたものです。 このサイトには中津氏の考案した 「M Nコストチャート」 がダウンロードできるページもある という項目があり、早速導入に向けて検討したことがあります。 FMにはCAFMが不可決と思い込んだのですが、各種CAFMソフトの 調査、研究を進めていくと、CADベースのソフトの導入に数千万 円ものコストが掛かり、しかも運用にも多大なマンパワーを要 することがわかり、一度は挫折しかかりました。それでも図面管 理のためのシステムの必要性は強く感じていましたので、CAD以 外に図面管理ができるソフトを導入した事例がないか、探し回 ったものです。その時に中津先生に富山化学工業株式会社でFM を担当している山下晶章氏を紹介していただき、独自の図面シ ステムと運用体制を構築されているお話をお聞きしました。 そして、最終的にはビジネスグラフィックソフトの「VISIO」をベ ースとした「FMT OO L S」 というC AF Mソフトに行き着いたのです。 「V I S I O 」 というアプリケーションの公式サイト (h t t p : / / w w w . v i s i o . j p ) を見ていただければわかりますが、オフィスレイアウト図用に 家具メーカーの什器シェイプがすべて用意されているため、図 面作成が容易に行えます。さらに、CADで作成した図面をVISIOデ ータに変換でき、マイクロソフトのアプリケーションと同じよ うに簡単に使用が可能です。これからFMを学ぶ人にも、ぜひ利用 してほしいですね。もちろん導入コストは、本格的なCAFMのシス テムとは比較にならないほど少なくてすむのですから。 VISIOのホームページには、中津先生が考案されたオフィスの 財務評価法を行う「MNコストチャート」を作成するアプリケーシ ョンが無償で提供されています。支店、工場など、複数の拠点の 生産性を簡単に比較し評価することができます。これもFMを勉 強した時から欲しかったソフトの一つです。 オフィスのリニューアルというと、従来は、まず「机や什器がう まく収まるか?」 「予算はどれくらいあるのか?」から考えます。 現状の把握、それに基づいた方針作成、さらにFMの技術を活用 した新しいオフィスづくりと順序だてて行ったため、大胆なレ イアウト変更にも関わらず、ワーカーからの大きなクレームは ほぼゼロと、大きな効果があったと自負しています。 「前よりず っと働きやすくなった」という声を直接聞くことができたのは F M に出会えてよかったと思うことはたくさんありますが、 中でも 多くのFMを実践している社外の方々と知り合いになれたのは最大 の収穫でしょう。 セミナーで出会った講師の先生方と積極的に名刺 交換をすることから始まり、 その後もずいぶんいろいろなことを教 わりました。 このようにして知りあったファシリティマネジャー同士の仲 間には、何度も助けられました。中津先生との関係はこれまでお 話した通りですが、前出の山下さんにも大変お世話になってい ます。私のような競合企業の社員に、最初から非常に詳しく説明 を頂き、感謝すると同時に驚いたものです。思わず、 「私にそこま しかし、本当にそれがワーカーにとって満足できるオフィスにな っているのかが疑問でした。 そこで私は、 最初に 「評価グリッド法」 という徹底的にヒアリング調査をして、働く人が何を求められて いるのか、 問題点、改善点を見いだすことに時間をかけたのです。 部門の声として最も多かったのは、集中して仕事ができないと いうことで、このままではオフィスとしての機能が低下してしま います。アンケートに基づく要望に応えるには、一般的な「島型対 向デスク」では改善できません。同時に、財務の観点からも投資の 効果を評価しなければなりません。今回のケースは、古い賃貸ビ ルのため、固定資産となるような多額の設備投資を抑えなければ ならないため、上司席とスタッフを切り離した新しいユニバーサ うれしかったですね。 パーテーションについては、上部が直線式のものでなく、カマ ボコ式の曲線のものを採用しました。これにより、集中作業の効 率を上げるとともに、向かいの人ともコミュニケーションをと りやすくしたのは正解だったと思います。 同時に、本部スタッフや役員にオフィスづくりに対する理解 が深まったこと、オフィスづくりにおける総務の労力を知って もらえたことはプラスでした。どんなすぐれたプランでも頭の 中で考えるだけでなく、実際に現場の声を聞くために何人もの ワーカーにヒアリングを行ったのもよかったのでしょう。だか ら私は、自分のことをファシリティマネジャーではなく「ハシリ 総務という部署は、 他企業の総務の方と出会うチャンスがほとん どありません。 ですから積極的に集まりの場に参加し人脈を広げる ことは大事なのです。 非常に幸いなことに、 F M の仲間というのは、 会 社という枠を越えて気軽に話ができるし、親切に接してくれます。 おそらく、 お互いに同じ悩みを共有していることや自分たちの成果 を評価し合える、 そして同じ業務を担当していることで相手の立場 がわかりあえることが理由なのでしょう。 その後、JFMAの会員になってさまざまなセミナーに出席したり、 JFMAユーザー懇談会の世話人の一人となってインハウスのファシ リティマネジャー同士の勉強会を運営するようになり、人脈はま すます広がっていきました。この勉強会では参加者がFMプロジェ で話してよろしいのですか?」と尋ねたぐらいですから。すると 山下さんは、こうおっしゃったのです。 「私もFMを始めた頃は何 もわからず、その世界の先輩たちからいろいろなことを教わっ てきました。だから志牟田さんもいつかFMの大きな成果をあげ たときは是非教えてください」。これには感激しましたね。実際、 私がお教えできるような大きな事例は少ないのですが、いつか 山下さんに報告できるようになりたい。そして後輩に聞かれた ら、教えられるようにがんばろうと。いつかそんなチャンスが来 るものと考え、 FM の実践に取り組んでいます。 当社は、ヒューマンヘルスケアを企業理念として掲げナレッ ジマネジメントを推進しています。これにはオフィスが非常に ルプランを採用したのです。今回のレイアウト変更では、スペー スの効率を高めるため、従来、日の当たる窓側にあった役員室と 会議室をコア側に移動したのですが、これを該当役員に伝えると きにも、アンケートに基づく理由をあげて説明しました。最初は、 反対されるのではといった懸念もありましたが、ここは当社のい いところなのでしょう。 「社員の働きやすさを優先しよう」と快諾 してくれました。このような経営陣の理解も、FMにとっては必要 ティマネジャー」だと思っているくらいです。 クトの成果などを発表したり、困っている課題についてディスカ ッションを行います。そして勉強会のあとは必ず「懇親会」として 食事に移るのですが、アルコールの力も手伝って、懇談会以上に活 発な討議が行われます。単に親睦を深めるだけではなく、本音で語 り合うことができることが、会の継続の大きな原動力となってい ます。当初は数名だった参加者も、今では35名のメンバーとなり、 毎回多くの参加者で賑わっています。 重要な役割をはたします。 「ファシリティ=働く人の場」ですか ら、働く人に喜ばれ、彼らが生き生きと活動できる環境を作るこ とで、仕事の生産性があがり、結果として会社に貢献できると考 えれば、こんなに面白く役に立つ仕事はないと思っています。 今、FMと出会って3年が過ぎようとしています。まだまだ課題 はたくさんあるのですが、FMの実践ということを考えると総務 部は宝の山です。やりがいのある仕事にするかしないかは本人 FMを学んでから約1年半が経過したころ、私は営業統括部門の オフィスの大規模なレイアウト変更を行いました。このときのプ ロジェクトの進め方は、まさにFM手法に則って行いました。 次第ですね。 なのです。 実は、その前年に人事部で小規模なレイアウト変更を導入して効 果を確認していました。 「集中して仕事ができるようになった」と いう結果も得られていましたので、自信を持って事前説明に臨む ことができたのもよかったですね。 改善後 集中力を上げるとともに向かいの人とのコミュニケーションを とりやすくするために採用したカマボコ式のパーテーション 今までの典型的な島型対向のデスク配置からユ ニバーサルプランを導入。会議室、役員室をコア まわりに集中させることにより窓面が開放され 明るいオフィスに改善された。 改善前 さらにリフレッシュコーナーやコラボレーショ ンコーナーにもLAN配線を整備。どこでも仕事が できる環境となっている。