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2010.4.1 - 税理士法人ゼニックス・コンサルティング

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2010.4.1 - 税理士法人ゼニックス・コンサルティング
税理士法人ゼニックス・コンサルティング
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2010.4.1
バックナンバー
№88
真の節税と事業計画。経営問題解決のエキスパート。
買った後すぐに修理をしたら、どうなると思いますか?
本日は、公認会計士・税理士の村形がお送りします。
つまり、損金にしてはダメ。
資産にしなさいってことになっちゃうわけです。
前回の私のメルマガで、修繕費についてお話させて頂きました。
その後、お客様から質問を受け、とても重要なことをお話していな
これは、修理の度合い、逆に言えば、どの程度壊れていたかって
かったことに気づきましたので、今日は、そのお話をさせていただ
いうことにも左右されます。
きます。
「バッテリーがブッ壊れていて、取り替えなければ車は動かない」
まず、前回の復習ですが、修繕費として損金にできるのは、その資
なんて場合のバッテリー交換費用は、取得価額になっちゃって、
産の維持や機能回復のために行われる修繕であって、耐用年数
損金にはできないでしょうね。
を延長するような修繕、機能をアップするような修繕は、「修繕」で
はなく「改良」として取り扱われ、新たな資産を取得したとみなされ
でも、
ます。
「多少エンジン・ルームの音がうるさかったけど、我慢して乗るつも
りで、その車を買って、しばらく我慢して乗っていたけど、どうにも
ここで問題は、買ったばかりの資産に、ただちに修繕が必要となる
ケースです。
我慢できなくなった。」
こういうケースで修理をしたならば、これは修繕費として損金にして
も良さそうです。
中古自動車を購入したが、修理をしないと走らせることができない
とか、中古の建物を購入したけど、屋根や壁を直さないと住むこと
音がうるさいっていうのは、車を走らせる上で、それほど問題には
ができないなんてケースです。
ならないということもできますからね。
まあ、感覚の問題ですね。
中古資産には、中古資産の耐用年数というのが決まっていて、修
理をしなければ、その耐用年数まで使い続けることができない訳
それから、
ですから、これは「改良」という種類のものでは無いと思われます。
「中古車を買って、普通に運転していたけど直後に事故ってしまっ
たので修理した」
ところが、税法には「資産の取得価額」つまり、資産をいくらで手に
っていうケースは、購入直後の修理であっても当然、問題にはなり
入れたかという点について、
ません。
「その資産を事業の用に供するために直接要した費用は固定資
はじめから壊れているものを買ったわけじゃありませんからね。
産の取得価額に含めなければならない」
というルールがあります。
いずれにせよ、微妙な判断にもなりますから、顧問税理士さんと相
談した方がいいと思います。
要するに、
「修理をしなければ使えないようなものを買ったのであれば、使え
最後までお読みいただきありがとうございました。
るようにするための修理費用は、その資産の取得価額に含めなさ
い。」
本誌掲載記事の無断転載を禁じます。税理士法人ゼニックス・コンサルティング
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