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新築住宅への太陽熱新技術等提案事業

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新築住宅への太陽熱新技術等提案事業
資料-2
新築住宅への太陽熱新技術等提案事業
< 採択システムの概要 >
平成 23 年 11 月 15 日
0
表1
区分
集合住宅用太陽熱利用システム
申請者
採択システム名等
集熱器・補助熱
源・蓄熱槽集中
タイプ
集熱器・補助熱
源集中タイプ
大和ハウス工
業㈱
集熱器・蓄熱槽
集中タイプ
積水ハウス㈱
・ダイワハウス分譲型集合住宅 (100 戸)
(太陽熱利用)住棟セントラル給湯・暖房シス
テム
・ダイワハウス分譲型集合住宅 (100 戸)
(太陽熱利用)住棟セントラル 2 管式個別蓄熱
タンクシステム
・共同住宅 太陽熱利用設備設置事業(単体シ
ステム)
・集合住宅向け エコソーラーマルチによる太
陽熱利用設備事業
大和ハウス工
業㈱
矢崎総業㈱
東京ガス㈱
積水ハウス㈱
液
体
集
熱
集
中
設
置
方
式
三菱地所レジ
デンス㈱、㈱
メック eco ラ
イフ
㈱寺田鉄工所
集熱器集中タイ
プ
空
気
集
熱
集合-液体-
集中-C-01
・屋上設置型太陽熱集熱給湯システム
・共同住宅 太陽熱利用設備設置事業(コージ
ェネ併用型)
・水道水加温型給湯システム
(soleco ジョーズ)
集合-液体-
集中-C-02
・熱交換式太陽熱集熱器 サントップ
集合-液体-
集中-C-04
集合-液体-
集中-C-05
集合-液体-
集中-C-03
・強制循環式太陽熱集熱器「ソラリス」
大和ハウス工
業㈱
・ダイワハウス賃貸型集合住宅 (100 戸)
ソーラーセントラル+エコジョーズ給湯シス
テム[自立防災型]
・ポレスターシリーズ集合住宅 (50 戸)
ソーラーセントラル+エコジョーズ給湯シス
テム(ポレソーラー)
・サンメゾンシリーズ集合住宅 (50 戸)
ソーラーセントラル+エコ給湯器システム
集合-液体-
集中-D-01
三洋ホームズ
㈱
集
中
設
置
方
式
集合-液体-
集中-B-01
㈱寺田鉄工所
㈱マリモ
戸
別
設
置
方
式
システム
管理番号
集合-液体-
集中-A-01
集合-液体-
集中-D-02
集熱器屋上設置
タイプ
矢崎総業㈱
・集合住宅向け エコソーラーによる戸別太陽
熱利用設備事業
集合-液体-
戸別-A-01
集熱器バルコニ
ー設置タイプ
東京ガス㈱
・集合住宅バルコニー設置型の太陽熱利用シス
テム
集合-液体-
戸別-B-02
空気集熱タイプ
[通気孔集熱]
Conserval
Engineering
Inc.
Conserval
Engineering
Inc.
・ソーラーウォールシステム(単体システム)
集合-液体-
集中-A-01
・ソーラーウォールシステム(PVハイブリッ
ド)
集合-液体-
集中-B-01
空気集熱タイプ
[通気孔集熱+
太陽光発電]
注)同じ区分又は同じシステム管理番号の場合には五十音順により表記
1
表2
区分
補助熱源分離
型
申請者
採択システム名等
エス・バイ・エル㈱
㈱サンジュニア
・屋根組込型(屋根置き型)Xソーラーシステム
・狭小屋根への集熱器設置技術の開発(給湯・暖房)
・省スペース蓄熱槽設置技術の開発
・足立プロジェクト
・様々な種類の熱源機との接続が可能な太陽熱給湯利用
システム
・太陽熱給湯システム(屋根一体型)
・強制循環太陽熱集熱器「ソルテック」
・強制循環太陽熱集熱器「ソラリス」
・太陽熱の風呂追焚利用と風呂残り湯の熱回収機能を有す
るシステム
関連技術等:太陽熱温水システム施工に伴う雤水樋利用
について。集熱パネルの屋根直付設置工法について
・Sun Cute(サンキュート)ガスタイプの普及促進事業
・Sun Cute(サンキュート)ガス床暖房タイプの普及促進事業
・戸建住宅向け 新ソーラー設置事業(エコソーラータイプⅡ)
関連技術:戸建住宅向け 新ハイブリッドソーラ設置事業
・太陽熱利用ガス温水システム SPCTU-TP01、太陽熱利用
ガス温水システム SPCTU-TP02-2 SPCTU-TP02-3
・補助熱源機を内蔵した太陽熱利用給湯システム(給湯)
・補助熱源機を内蔵した太陽熱利用給湯システム(給湯・暖房)
・太陽熱の暖房利用(TFT-C10ARS-AWC)
・太陽熱の暖房利用(TXT-C10ARS-AWC)
関連技術等:太陽熱温水システム施工に伴う雤水樋利用
について。狭小住宅屋根対応型集熱パネル。集熱パネル
の屋根直付設置工法について。
低層賃貸アパートにおける太陽熱温水システムの導入
・太陽熱利用ガスふろ給湯暖房システム(XF-4090〈2 ㎡
×2 枚〉
、4090H〈1 ㎡×4 枚〉
、3090H〈1 ㎡×3 枚〉
、2090H
〈1 ㎡×2 枚〉
・太陽熱利用ガスふろ給湯システム(VF-4140)
・戸建住宅向け 新ソーラー設置事業(エコソーラータイプⅠ)
関連技術:戸建住宅向け 新ハイブリッドソーラー設置事業
・広がれ“太陽の恵み”!!「太陽熱」普及・拡大プロジ
ェクト
・太陽熱利用エコキュート
・Sun Cute(サンキュート)電気タイプの普及促進事業
・戸建住宅向け エコキュート・ソーラー設置事業
関連技術:戸建住宅向け エコキュート・ハイブリッドソーラー設置事業
・HBSHシステム
中央グリーン開発㈱
㈱長府製作所
チリウヒーター㈱
㈱寺田鉄工所
東京ガス㈱
三井ホーム㈱
矢崎総業㈱
強
制
循
環
・
間
接
集
熱
タ
イ
プ
補助熱源[ガ
ス給湯器]一
体型
髙木産業㈱
㈱長府製作所
東京ガス㈱
㈱ノーリツ
矢崎総業㈱
空
気
集
熱
タ
イ
プ
戸建住宅用太陽熱利用システム
補助熱源[ヒ
ートポンプ給
湯器]一体型
三洋ホームズ㈱
蓄熱コンクリ
ート
蓄熱コンクリ
ート(給湯・
暖房利用)
チリウヒーター㈱
㈱長府製作所
三井ホーム㈱
矢崎総業㈱
OMソーラー㈱
菱重エステート㈱
環境創機㈱
蓄熱コンクリ ミサワホーム㈱
ート(暖房利用)
通気孔集熱
Conserval
Engineering Inc.
通気孔集熱+ Conserval
太陽光発電
Engineering Inc.
・OMソーラー+太陽熱利用ガス給湯暖房システム
・OMソーラー+太陽熱利用エコキュート
・OMソーラー+DC貯湯槽
・OMソーラー+OM貯湯槽
・ハイブリッドソーラーシステム
・除湿機能組込ハイブリッドソーラーシステム
・ソーラーシステム《そよ風》
・カスケードソーラーシステム
・太陽熱集熱パネル ソーラーウォールシステム(単体シ
ステム)
・太陽熱集熱パネル ソーラーウォールシステム(PVハ
イブリッド)
注)同じ区分又は同じシステム管理番号の場合には五十音順により表記
2
システム
管理番号
戸建-強制
-A-01
戸建-強制
-B-01
戸建-強制
-C-01
戸建-強制
-D-01
戸建-空気
-A-01
戸建-空気
-A-02
戸建-空気
-B-01
戸建-空気
-C-01
戸建-空気
-D-01
□集合住宅用太陽熱利用システム
1.集中設置方式:集熱器・補助熱源・蓄熱槽集中タイプ
申請者
採択システム名等
大和ハウス工業 株式会社
ダイワハウス分譲型集合住宅 (100 戸)
(太陽熱利用)住棟セントラル給湯・暖房システム
システム管理番号 集合-液体-集中-A-01
【システム概要】
集合住宅のセントラルヒーティングシステム(住棟セントラル給湯・暖房システム)に太
陽熱を利用したハイブリット型エネルギー供給システムである。
従来の安全性(住戸内で燃焼機器を使用しない)
・快適性(床暖房)に加え、太陽熱利用に
より従来システムと比較して省エネ性能が大きくアップしている。
集熱器(287 世帯分)
集熱器
床暖房
蓄熱槽(高断熱
仕様のストレー
ジタンク)
給湯
参考)調理をIHにするこ
とで住戸内に燃焼機器なし
太陽熱回収装置
補給水予熱
住棟セントラル給湯・暖房システム
【新たな施工技術等の概要】
・従来、住棟セントラルシステムで給湯・暖房に太陽熱を利用する場合、貯湯タンクの給湯
温度が高くなるにつれソーラーコレクターの集熱効率が大きく低下する欠点があった。それ
は大型のストレージタンクの場合は開放タンク構造になるため温度界層面の確保が難しく
低温度域での熱交換ができない。その欠点を補うため当該システムでは、太陽熱回収装置に
補給水予熱(定量)の機能を組み入れて熱回収効率を上げるシステムを構築した。
3
2.集中設置方式:集熱器・補助熱源集中タイプ
申請者
採択システム名等
大和ハウス工業 株式会社
ダイワハウス分譲型集合住宅
(100 戸)
(太陽熱利用)住棟セントラル2管式個別蓄熱タンクシステム
システム管理番号
集合-液体-集中-B-01
【システム概要】
集合住宅のセントラルヒーティングシステム(住棟セントラル給湯・暖房システム)の2
管路方式では、各戸の給湯設備は瞬間式熱交換給湯機を設置している。この場合の温水熱媒
配管は給湯の瞬時負荷に対応するため、配管サイズは大口径になっていた。当該システムで
は、太陽熱利用のため、熱回収を個別蓄熱タンクに貯湯することになる。蓄熱タンクがある
ことで住戸給湯の瞬時負荷はタンク容量でカバーするので、温水熱媒配管は小口径になった。
ソーラーコレクター
暖房
径
で
放
熱
ロ
ス
と
コ
ス
ト
を
削
減
)
給
湯
・
暖
房
の
2
管
路
方
式
給湯
(
配
管
は
小
口
密閉型の蓄熱タンク[高断熱仕様]
(1つ蓄熱タンク内に3つの熱交換
器が内蔵され、太陽熱の回収、給湯、
暖房の3機能を備えている)
ボイラ
住棟セントラル2管式個別蓄熱タンクシステム
【新たな施工技術等の概要】
・大規模集合住宅での太陽熱利用の住棟セントラル給湯・暖房システムでは、給湯設備は大
型の開放型ストレージタンクに貯湯し各戸に温水供給していた。この場合の給水設備仕様
は水道法上、直結給水ができない。当該システムでは、各戸に蓄熱タンク型給湯・暖房機
を設置し、この課題を解消すると共に、太陽熱利用を温水熱媒配管と共用利用するシステ
ムとしている。
4
3.集中設置方式:集熱器・蓄熱槽集中タイプ
申請者
採択システム名等
・積水ハウス株式会社
・矢崎総業株式会社
・共同住宅 太陽熱利用設備設置事業(単体システム)[積水ハウス㈱]
・集合住宅向け エコソーラーマルチによる太陽熱利用設備事業[矢崎
総業㈱]
システム管理番号
集合-液体-集中-C-01
【システム概要】
太陽熱によって予熱した給湯用の給水を、各戸の給湯器(補助熱源機)に供給する集合住宅
向けの太陽熱給湯利用システム[水道水加温方式]である。
屋上または地上にユニット化された太陽熱利用設備を設置し、太陽熱により一次加温され
た給水を予熱温水として各戸の補助熱源機に供給する。
集熱器と蓄熱槽設置イメージ
エコソーラマルチ集熱器(架台と一体化)
ユニット化した集熱器と
蓄熱槽をセットで配置
【住戸内】
給湯器
集合住宅の負荷や集
熱器設置状況に応じ
て最適設計するため
の蓄熱槽
給湯
給湯
給水
制御盤
(見える化)
→
太陽熱で加温し
た給水を住戸内
の給湯器に供給
給湯
太陽熱給湯利用システム[水道水加温方式]
【新たな施工技術等の概要】
・集熱器・蓄熱槽の集中化による設備規模のコンパクト化
・システムのユニット化等による設計・施工性の向上、品質確保
・太陽熱の優先利用と潜熱回収型給湯器との連携による省エネ
・簡便な料金徴収方法の構築、安価なメンテナンス体制の構築
・機器設置方法の見直し、量産家庭用機器技術の応用、配管材質や方法の見直しによるコス
トダウン
・太陽熱利用状況の見える化
5
申請者
採択システム名等
・積水ハウス㈱
・東京ガス株式会社
・屋上設置型太陽熱集熱給湯システム[東京ガス㈱]
・共同住宅 太陽熱利用設備設置事業(コージェネ併用型)[積水ハウ
ス㈱]
システム管理番号
集合-液体-集中-C-02
【システム概要】
集合住宅の屋上に集熱パネルとタンクを設置し、且つ、屋上部分で太陽熱温水と給水をミ
キシングして30℃程度の予熱水を作り、各住戸に設置された潜熱回収型給湯器に太陽熱を
供給するシステムである。
屋上集熱パネル
開放型
膨張タンク
太陽熱用
蓄熱タンク
又は
太陽熱用
蓄熱タンクユニット
太陽熱集熱パネル
予熱水
ポンプ
ミキシング
バルブ
(屋上で一括ミキシング)
天然ガス高効率コージ
ェネレーションを導入
し、コージェレーショ
ン排熱で太陽熱の予熱
水をさらに加温するシ
ステムがある。
給湯器
給水
太陽熱集熱給湯システム
【新たな施工技術等の概要】
・屋上に設置する太陽熱集熱パネルとタンクから出湯される温水と給水をミキシングして3
0℃程度の予熱水を作り、各住戸に設置された潜熱回収型給湯器に太陽熱を供給する。
・屋上部分で30℃程度に希釈するため配管からの放熱ロスを低減し、より多くの住戸に太
陽熱を供給するシステムとなっているため、多様な物件に太陽熱の導入を提案できる。
6
申請者
採択システム名等
三菱地所レジデンス㈱
㈱メック eco ライフ
水道水加温型給湯システム(soleco ジョーズ)
システム管理番号
集合-液体-集中-C-03
【システム概要】
本システムは、集合住宅の屋根等に集中設置された集熱器を用い、太陽熱で生成した温水
を混合弁で給水と混合することで加温し、補助熱源として設けた潜熱回収型給湯器の 1 次側
に供給することで、ガス消費量(CO2 排出量)を軽減するものである。
太陽熱
温水器
システムの屋上設置イメージ
専有部(住戸内)
共用部
太陽熱集中利用システム
給水
M
一括購入
(共同住宅扱
い)
(設置スペースに余裕がある場合は集熱器及び貯
湯槽を増やし太陽熱依存率を向上させる)
蓄熱槽
東京都
水道局
M
M
混合弁
床暖房
(他住戸の給湯
器にも供給)
太陽集熱器
給湯
B
都市ガス
潜熱回収型給湯器
(補助熱源)
M
調理
M
照明・冷暖房
(エアコン)
太陽電池
一括購入
(一括受電)
商用電力
M
変圧器
M
参考)PV併用一括受電システム
共用電灯
・動力
水道水加温型給湯システムフロー
【新たな施工技術等の概要】
・水道水の一括購入
・真空管方式の太陽熱集熱器の採用
・混合弁での各住戸への分配
・熱源システムのリース方式(太陽熱集熱器、補助熱源機器を対象)等を活用し、事業主、
熱源システム所有者、入居者が共にメリットを享受できるビジネスモデルの構築。
7
申請者
採択システム名等
株式会社 寺田鉄工所
熱交換式太陽熱集熱器
サントップ
システム管理番号
集合-液体-集中-C-04
【システム概要】
システムの集熱部分であるガラス管内は直接水を入れず熱を伝えるヒートパイプ方式(蒸
気対水の熱伝達は、水対水のそれに比較し約5倍の熱伝達能力があり非常に効率がよい)の
ため、水道直結できる。そのためガス/ 灯油給湯器の一次側へ直結でき、給湯器の給水温度
が常に温水温度になるため、大幅な省エネが実現可能である。
集熱器(ヒートパイプ式)
集熱器(ヒートパイプ式)
太陽熱は住戸内で水道
水とミキシングキして
個別のガス給湯暖房器
に太陽熱を供給
システムフロー
【新たな施工技術等の概要】
・集熱部であるガラス管内部には、熱媒液が封入されたヒートパイプが収められ、ガラス管
内で熱せられることで熱媒液は蒸気になり、ヒートパイプ上部でタンク内の水と熱交換し
凝縮する。このとき発生する凝縮熱でタンク内を加熱し、大気圧 100℃の水の持つエネル
ギーは 100(kcal/kg)に対し、同条件での蒸気の持つエネルギーは 540(kcal/kg) であり、
蒸気対水の熱伝達は、水対水のそれに比較し約5倍の熱伝達能力がある。これにより、ヒ
ートパイプ方式を用いることで水道直結できるだけでなく、直接水を加熱する方式と同様
の熱効率を生み出すことができる。
8
申請者
採択システム名等
株式会社 寺田鉄工所
強制循環式太陽熱集熱器「ソラリス」
システム管理番号
集合-液体-集中-C-05
【システム概要】
真空ガラス管とパラボラ型反射板の組み合わせで、さまざまな角度からの日射に対し効率
よく集熱が可能である。さらに真空管式太陽熱集熱器は、外気温に影響されにくく、冬場で
も多くの熱量の回収が可能となる。また、複数接続することで、集熱量を増やし、給湯ばか
りでなく室内暖房などより多くの熱量の利用が可能となる。
真空式太陽熱集熱器[ソラリス]
(パラボラ型反射板との組み合わせ)
タンクユニット
システムフロー
【新たな施工技術等の概要】
・設置の際には、何種類もの設置架台をラインナップし、さまざまな条件に合わせた設置の
提案が可能である。加えて現状ラインナップでも対応できない場合には、客先の要求に応じ
た専用設計による特注品の対応も可能である。
・ソラリス(集熱器)は他社の製品・技術で必要とされる熱源補助として使用することが可
能である。また、集熱器という特性上、熱エネルギーを集める製品であるため、他社の独
自システムへの組み込みを行っているところもあり、熱源としての可能性は無限大である。
9
4.集中設置方式:集熱器集中タイプ
申請者
採択システム名等
・大和ハウス工業 株式会社
・株式会社 マリモ
・ダイワハウス賃貸型集合住宅 (100 戸)ソーラーセントラル+エコ
ジョーズ給湯システム(自立防災型) [大和ハウス工業㈱]
・ポレスターシリーズ集合住宅 (50 戸)ソーラーセントラル+エコ
ジョーズ給湯システム(ポレソーラー)
[㈱マリモ]
システム管理番号
集合-液体-集中-D-01
【システム概要】
集合住宅での給湯設備に再生可能エネルギー(太陽熱)と高効率エネルギー(潜熱回収型
ガス給湯器「エコジョーズ」
)を組み合わせたシステムである。
また、震災時ライフラインが途絶えも (共用電灯、給水ポンプ、エレベーター、ソーラ
ー動力)の電源確保する自立防災システムも備えることができる。
太陽熱回収装置
ソーラーコレクター
(パイプシャフト)
(住戸)
ガス給湯器
(潜熱回収型)
貯湯タンク
給湯
貯湯タンク拡大図
(高断熱仕様の太陽熱ストレージタン
ク。太陽熱で昇温した温水を優先的に
利用できる制御が組込まれている
ガス給湯器
(潜熱回収型)
システムフロー
【新たな施工技術等の概要】
・従来、瞬間式ガス給湯器と太陽熱を組み合わせる場合は、太陽熱から給湯器への温水供給
温度は、平均30℃以下に限定されるため、せっかく太陽熱で昇温した高温水も低温水に
温度補正し供給しなければならなく太陽熱温水を有効的に利用することができなかった。
当該システムは、太陽熱供給装置(セントラルシステム)と瞬間式ガス給湯器の間に太陽
熱ストレージタンクを設け太陽熱で昇温した温水を優先的に利用できるシステムとした。
10
申請者
採択システム名等
三洋ホームズ株式会社
サンメゾンシリーズ 集合住宅 (50 戸)ソーラーセントラル+エコ
給湯器システム
システム管理番号
集合-液体-集中-D-02
【システム概要】
集合住宅での給湯設備に再生可能エネルギー(太陽熱)と高効率エネルギーCO2 ヒートポ
ンプ給湯器 (エコ給湯器)を組み合わせた新システムである。
ソーラーコレクター
太陽熱回収装置
CO2 ヒート
ポンプ給湯器
・翌日の天気を考慮して深夜電力による沸き上げ量を抑える機能
・浴槽から排熱回収する機能
CO2 ヒート
ポンプ給湯器
熱源:電気システム(エコキュートとの連携)
【新たな施工技術等の概要】
・従来、太陽熱システムと CO2 エコ給湯器との組み合わせは、構造上の問題から設置できな
かった。
(エコ給湯器は中温水の昇温ができない為)当該システムは、太陽熱の回収タンク
とエコ給湯器のタンクを分離することで太陽熱利用を可能にしている。また、エコ給湯器
側の機能として、翌日の晴天を考慮して深夜電力による沸き上げ量を抑制することで日中
の太陽熱をより効率的に利用する「はれセーブ」運転、浴槽から排熱回収する「eco とく」
運転等の太陽熱フル活用機能を装備している。
11
5.戸別設置方式:集熱器屋上設置タイプ
申請者
採択システム名等
矢崎総業株式会社
集合住宅向け エコソーラーによる戸別太陽熱利用設備事業
システム管理番号
集合-液体-戸別-A-01
【システム概要】
集合住宅において、戸別に屋上に太陽熱集熱器を設置し、バルコニーや通路部に蓄熱槽を
設けた構成とした太陽熱利用設備であり、各戸別に、太陽熱により一次加温された給水を、
予熱温水として補助熱源機に供給する。
低層マンションなどへ導入
各住戸の集熱
器のみを屋上
に戸別設置
住戸内での接続(例1)
屋上への集熱器設置イメージ
(集熱器と架台とを一体化)
住戸内での接続(例2)
【新たな施工技術等の概要】
・共用太陽利用システムの場合に生じる利用不均衡の是正と分散管理
・太陽熱利用システムの機器類ユニット化による設計・施工性の向上
・太陽熱利用システムの機器類ユニット化による品質確保
・機器設置方法の見直しによるコストダウン
・量産家庭用機器技術の応用によるコストダウン
・配管材質や方法の見直しによるコストダウン
・太陽熱利用システムの見える化の対応
12
6.戸別設置方式:集熱器バルコニー設置タイプ
申請者
採択システム名等
東京ガス株式会社
集合住宅バルコニー設置型の太陽熱利用システム
システム管理番号 集合-液体-戸別-B-01
【システム概要】
集合住宅のバルコニーのガラス手すりと集熱パネルを一体化した、意匠上優れた集合住宅
用ソーラーシステムである。
【新たな施工技術等の概要】
・今まで再生可能エネルギーを使用することが難しかった集合住宅で太陽熱を利用できる。
・各住戸で集めた熱を各住戸で利用できる。
・バルコニー内側からメンテナンスが実施することができる。
13
7.集中設置方式:空気集熱タイプ[通気孔集熱]
申請者
採択システム名等
Conserval Engineering Inc
ソーラーウォールシステム(単体システム)
システム管理番号
集合-液体-戸別-A-01
【システム概要】
ソーラーウォールは、表面に多数の微細孔を穿ったアルミ又はガルバリウム鋼板製太陽熱
コレクターパネルである。建物の外壁等に設置し、微細孔を通し暖められた空気をファンで
吸入し、屋内の暖房補助と換気を行う。ファンのコントロールは自動および手動で、ファン
入口の設定温度以上でオン、設定温度以下でオフとなる。
ソーラーウォール
【新たな施工技術等の概要】
・暖房補助を行うことにより主暖房システムの負荷を軽減し同時に換気(強制吸気)を行う。
・使用エネルギーは吸入ファンを回す電気エネルギーのみでエネルギー効果が高い。
・太陽の直接日射から壁を遮るため断熱効果がある。
・コルゲート形状で強度を保持。
・新築の場合そのままファサードとして使用可能―外壁仕上げのコスト削減。
・切断加工が容易、色も 20 色以上のバリエーションでデザイン性が高い。
・安価な設備費で施工も容易。送風機以外はメンテナンスフリー。
14
8.集中設置方式:空気集熱タイプ[通気孔集熱+太陽光発電]
申請者
採択システム名等
Conserval Engineering Inc
ソーラーウォールシステム(PVハイブリッド)
システム管理番号
集合-液体-戸別-B-01
【システム概要】
ソーラーウォールは、表面に多数の微細孔を穿ったアルミ又はガルバリウム鋼板製太陽熱
コレクターパネルである。建物の外壁等に設置し、微細孔を通し暖められた空気をファンで
吸入し、屋内の暖房補助と換気を行う。ファンのコントロールは自動および手動で、ファン
入口の設定温度以上でオン、設定温度以下でオフとなる。
□ソーラーダクト PV/T
ソーラーダクト集熱パネルの上に太陽電池パネルを設置した熱・電併給システムである。
太陽光発電
ソーラー
ウォール
【新たな施工技術等の概要】
・太陽光発電を併用し総合的にエネルギー利用効率を向上。
・ソーラーウォールを太陽光発電の架台としても使用。コルゲート形状で強度を保持。
・太陽光発電や送風機などメンテナンスする部分が尐ない。
・豊富なカラーバリエーション。
15
□戸建住宅用太陽熱利用システム
1.強制循環型・間接集熱タイプ(補助熱源分離型)
申請者
採択システム名等
エス・バイ・エル株式会社
屋根組込型(屋根置き型)Xソーラーシステム
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
集熱器と PV モジュールの形状を同一にした、デザイン性と施工に優れた太陽光発電・太陽
熱温水のハイブリッドシステムである。
棟水切り
水切り
屋根葺き
集熱器(外観)
ストッパー
ストッパーカバー
集熱器+PV 取付け位置
PVモジュール
+ 集熱器
ペアホース
配管は建物内に格納
接続箱
電力会社
パワーコンディショナ
給湯器 貯湯タンク
売電
メータ
買電
メータ
連系
ブレーカ
分電盤
送信ユニット
カラーモニター
給水 給湯
←水道
【新たな施工技術等の概要】
・PV モジュールと集熱パネルの形状で、取付け方法が同一。
・集熱ポンプに DC ポンプを採用。
・ほとんどの給湯器(ガス・石油)にも直接接続可能したミキシングバルブ内蔵。
・保温材はタンク形状に合わした発泡系断熱材を採用。
(JISA4113 保温性能試験:KA=1.65W/K[貯湯タンク 150ℓ])
・370kPa の減圧弁採用。
・不凍液はロングライフ仕様(約 10 年間交換不要)
16
申請者
採択システム名等
株式会社 サンジュニア
・狭小屋根への集熱器設置技術の開発(給湯・暖房システム)
・省スペース蓄熱槽設置技術の開発
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
太陽集熱器に熱媒(不凍液)を循環し、集められた熱を地上もしくは屋内に設置された蓄
熱槽内で熱交換し温水を作る。作られた温水はボイラーと連動したミキシングユニット(ス
カイブレンダー)で使用に最適な温度に調整され、家庭内の各給湯口に供給される。
集熱器(外観)
・貯湯容量 300ℓ~460ℓ
・高気密、高断熱
[発泡系断熱材 50mm~]
・DC ポンプ[給湯システム用開発品]
]
【新たな施工技術等の概要】
-狭小屋根への集熱器設置技術の開発(給湯・暖房システム)関係-
・南面傾斜の屋根面に対してはワイヤレス工法を確立し、美観に配慮した設置を行う。これ
らの住宅に設置される集熱器は透過体に高透過すりガラスを用いた製品を使用し、より尐
ない設置面積で多くの集熱を可能とする
・新たな施工技術を用いて設置された太陽集熱器と組み合わされる蓄熱槽は 300L、370L、460L
と一般的なシステム(150L~200L)と比較し大容量であり、50 ㎜の断熱材[発泡系]を使用
していることも含め天候が安定しない場合にも複数日に渡って太陽熱が供給可能となる。
・蓄熱槽のバリエーションとして管体内部に暖房用熱交換器を内蔵した製品もあり、集めた
熱を給湯/暖房へ利用することが可能である。
-省スペース蓄熱槽設置技術の開発(給湯システム)関係-
① 施工上の新規技術
建物の熱設計に影響を与えない蓄熱槽設置スペースの熱管理
・給湯配管、集熱配管の屋内保温
・設置スペースの壁面断熱、放熱、換気の最適化
② ソーラーシステム構成上の新規技術[放熱対策]
・集熱回路に DC ポンプを使用することによる省電力化、消音化、排熱の削減
・集熱回路を密閉化することによるリザーブタンクからの放熱対策。
・蓄熱槽内の断熱性能の向上
① 及び②を組み合わせ、宅内設置の最適化を図る。また、省スペース化(専有面積の削減:
約20%)を併せて行うことで無駄なく設置が可能となる。
17
申請者
採択システム名等
中央グリーン開発 株式会社
足立プロジェクト
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
液体集熱式(強制循環型)で蓄熱槽に熱を蓄え、貯湯槽から給湯(飲料)への配水に加え
熱交換により暖房熱を取り出せるシステムである。
・貯湯容量 300ℓ~460ℓ
・高断熱仕様[発泡系断熱材]
集熱器(外観)
給湯暖房システム(強制循環型)
【新たな施工技術等の概要】
・液体集熱式(強制循環型)で貯湯槽から給湯と暖房熱を取り出せるタイプを採用。
・従来フレームは、アルミの色であったものをパネル集熱部と同じ黒色にして、デザインの
向上を図った。
・貯湯タンクは 300ℓ~460ℓを使用し、断熱材に耐熱発泡スチロールを使用し、気密性と断熱
性の強化を図っている。
・午前中は日射を受照できなという悪条件の中でも省エネルギー効果は、以下の実測結果に
示すように冬期期間実測値平均で 33.3%となっている。
18
申請者
採択システム名等
株式会社 長府製作所
様々な種類の熱源機との接続が可能な太陽熱給湯利用システム
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
様々な種類の熱源機との接続が可能な太陽熱給湯利用システムである。また、建物への美
観に配慮した太陽熱パネル設置方法も可能とした。
屋根材一体型太陽熱パネル
(太陽光併設型)
集熱接続配管を隠ぺい配管にて施工(図・写真)
配管収納カバーにて施工(図・写真)
パッケージ型太陽熱パネル
(太陽光併設型)
太陽熱の温度が高い
時には温度調整して
そのまま出湯
太陽熱の温度が低い
時には給湯器へ供給
し昇温して出湯
様々な種類の熱源機との接続が可能な太陽熱給湯利用システム
【新たな施工技術等の概要】
・太陽熱にて集熱した温度が高いときには、補助熱源が燃えないように補助熱源機を通さずに出
湯可能な回路を組み込んだ。
・集熱温度がリモコン設定温度より低くても補助熱源機を燃やさない「eco ゆ」機能を搭載した。
・集熱ポンプにDCポンプを採用して、集熱時の消費電力を削減した。
19
申請者
採択システム名等
チリウヒーター株式会社
太陽熱給湯システム(屋根一体型)
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
強制循環式ソーラーシステムで 300L タンク 370L タンクに建材一体型集熱器を組み合わせる。
建材一体型集熱器は 1.4 ㎡と 1.7 ㎡の 2 種類あり、屋根形状、給湯需要に合わせて組み合わせる。
建材一体型集熱器
システムイメージ図
貯湯ユニット
(貯湯容量 300ℓ・370ℓ)
【新たな施工技術等の概要】
・新築住宅の外観を損なわず、かつ屋根材の損傷を生じないよう建材一体型集熱器を使用してい
る。
・集熱配管を隠蔽し、意匠に配慮している。
20
申請者
採択システム名等
株式会社
寺田鉄工所
強制循環太陽熱集熱器「ソルテック」
強制循環太陽熱集熱器「ソラリス」
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
弊社集熱器ソラリスと貯湯タンクが分離しており、熱媒をポンプにより循環し、タンク内
の熱交換器によって使用する水を加熱する。タンク内の熱交換器は 2 つあり、給湯の他に暖
房などへ利用することも可能である。ガス/灯油給湯器との接続も可能で、家庭の省エネと
同時に CO2 削減にも効果的である。
-ソラリス(集熱器)-
真空ガラス管とパラボラ型反射板の組み合わせで、さまざまな角度からの日射に対し効率よく
集熱が可能である。さらに真空管式太陽熱集熱器は、外気温に影響されにくく、冬場でも多くの
熱量の回収が可能となる。また、複数接続することで、集熱量を増やし、給湯ばかりでなく室内
暖房などより多くの熱量の利用が可能となる。
集熱器(真空ガラス管と
パラボラ型反射板)
貯湯量:300ℓ
断熱材:発泡ウレタン 45mm
太陽熱給湯暖房システム
【新たな施工技術等の概要】
・タンク内に直接水道圧をかけて運転することが可能なため、給湯器に接続する場合でも、
高所への設置が必要なく、ガス給湯器などに直接接続が可能である。また、集熱器とタン
クユニットも分離式であり、集熱器のみを屋根などの日当たりのよい場所へ設置し、タン
クは家の裏側等の外観を損なわない場所への設置が可能である。
-ソラリス(集熱器)-
・設置の際には、何種類もの設置架台をラインナップし、さまざまな条件に合わせた設置の
提案が可能。加えて現状ラインナップでも対応できない場合には、客先の要求に応じた専用
設計による特注品の対応も可能である。
・ソラリスは他社の製品・技術で必要とされる熱源補助として使用することが可能である。
また、集熱器という特性上、熱エネルギーを集める製品であるため、他社の独自システム
への組み込みを行っているところもあり、熱源としての可能性は無限大である。
21
申請者
採択システム名等
東京ガス株式会社
太陽熱の風呂追焚利用と風呂残り湯の熱回収機能を有するシステム
-関連技術-
太陽熱温水システム施工に伴う雤水樋利用について、集熱パネルの屋
根直付設置工法について、
戸建-強制-A-01
システム管理番号
【システム概要】
本システムは、住宅の屋根に集熱パネルを設置し、地上に貯湯タンクを設置するものである。
貯湯タンクと補助熱源機をセパレートすることにより、都内の狭小な住宅に設置しやすい機種と
なっている。
設置イメージは以下の通りである。建物外壁または地面に設置された給湯器(ふろ給湯器、
給湯暖房器のどちらでも接続可)に貯湯タンクを接続し、屋根面に集熱パネルを設置するこ
とで太陽熱を利用する。太陽熱で追い炊きする機能、浴槽の熱を回収する機能を搭載してい
る機種がある。
集熱器 TI-S2011A
(2m2×2 枚)
貯湯ユニット TI-C11A
(貯湯タンク型式)
雤水樋利用工法
(軒下の収まり状況)
□ソーラー追い炊き、ふろ熱回収のイメージ
【新たな施工技術等の概要】
-太陽熱の風呂追焚利用と風呂残り湯の熱回収機能を有するシステム-
・ソーラー追焚機能を搭載
・入浴後の浴槽の熱を貯湯タンクに回収する機能を搭載
-太陽熱温水システム施工に伴う雤水樋利用について-
・集熱配管を雤水樋によりカバーすることで意匠性の向上を図る。
22
申請者
採択システム名等
三井ホーム 株式会社
・Sun Cute(サンキュート)ガスタイプの普及促進事業
・Sun Cute(サンキュート)ガス床暖房タイプの普及促進事業
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
屋根に一体化された高効率集熱パネルで太陽熱を集め、その熱を集熱ポンプによって循環
される熱媒により地上レベルに設置された貯湯槽まで運び、槽内の上水を昇温させ、給湯す
るシステムである。また、槽内上部に設けられた熱交換器により熱を取りだし床暖房用に利
用するシステムもある。
配管は建物内
に格納
屋根一体型集熱器の設置状況(外観)
システム模式図
集熱パネルは断熱性と
透過性を大幅に改善
屋根一体型施工状況
システムフロー(ガスタイプ)
参考)暖房利用も可能な「ガス床暖房タイプ」もある。
【新たな施工技術等の概要】
・屋根下地(防水層の外側)に集熱パネルを強固に設置するため、集熱パネルが屋根葺材と
概ね同等の高さに仕上がり、屋根と一体化した外観(後付けのものに見えない)を呈する
ため、意匠性が大幅に改善している。
・集熱パネルは、下面の真空断熱構造、高透過ガラス、フィルムによる二層断熱構造を採用
し断熱性と透過性を大幅に改善し、Δθ/I=0.071 における集熱効率を 0.50 に高めた。
・専用の湯・水混合弁を用いて専用補助熱源器(太陽熱利用に対応)と接続することにより、
リモコン設定温度より高温の太陽熱が貯湯槽にある場合には、補助熱源(ガス)は焚かず
に水を混合し出湯温度を調整する制御を実装した。
・集熱ポンプ(DCポンプ)の定格消費電力を本システムでは 70W に削減し、年間消費電力
量を 129 kWh に削減した。
23
申請者
採択システム名等
矢崎総業株式会社
・戸建住宅向け 新ソーラー設置事業(エコソーラータイプⅡ)
-関連技術-
戸建住宅向け 新ハイブリッドソーラー設置事業
システム管理番号
戸建-強制-A-01
【システム概要】
太陽光発電システム及び太陽熱給湯システムを合体させることで、効率がよい太陽の利用が可
能である。
ハイブリッドソーラー
(太陽熱集熱器+太陽光発電)
ソーラー(太陽熱集熱器)
○エコソーラータイプⅡ(全既存給湯器接続型)
給湯器がソーラー対応タイプには標準型、対応していないタイプには温調弁付型を選択し、接
続する。また、CO2 削減量等の見える化をエコモニター(オプション)により行う。
貯湯ユニット
システム概念図
【新たな施工技術等の概要】
・新規1m2 パネルの開発により、狭小な屋根にも設置が可能
・ワイヤレス固定設置方式により、配線や配管の自由度が向上
・集熱ポンプの改良(DCポンプ)により消費電力の低減
・エコモニターにより、太陽熱利用の見える化
・給湯圧が高く[392kPa]キッチンや浴室の同時使用も可能
24
2.強制循環型・間接集熱タイプ(補助熱源[ガス給湯器]一体型)
申請者
採択システム名等
髙木産業株式会社
太陽熱利用ガス温水システム SPCTU-TP01 、太陽熱利用ガス温水シス
テ SPCTU-TP02-2 SPCTU-TP02-3
システム管理番号
戸建-強制-B-01
【システム概要】
太陽熱により温められた集熱回路内の熱媒(不凍液)を、貯湯ユニットの集熱ポンプにより循環さ
せることで、貯湯タンク内に蓄えられた水を温め、暖房水として蓄熱する。蓄熱された貯湯タンク内の
暖房水を床暖房・浴室暖房乾燥機へ利用し、また貯湯ユニット内の熱交換を介して給湯・おふろに
利用する。太陽熱の集熱量が不足して、給湯・おふろ・暖房に必要な温度が得られない場合などに
は、必要に応じて補助熱源で加熱する。
集熱器
太陽電池モジュール
集熱配管
浴室暖房乾燥機
③
貯湯ユニット
(補助熱源)
②
①
④
ルーム
ヒーター
温水床暖房
(3系統まで)
給湯
リモコンセット
全自動ふろ沸かし、追いだき
給水回路から直接潜熱回収
床暖房・追炊き・
浴室暖房乾燥機に
も利用可能
太陽熱利用ガス温水システム
【新たな施工技術等の概要】
・蓄熱を給湯や床暖房・追炊き・浴室暖房乾燥機にも使用可能。
・補助熱源機は高効率の潜熱回収型給湯器を一体装備。
・集熱器の往き戻りの温度差でDC集熱ポンプの回転数を変動させているので省エネ性に優れる。
・貯湯タンク内の熱がある時にガスを使用しない『エコ』機能。
・集熱配管の建物へのマッチング。
・集熱回路が半密閉で耐腐食性に優れる。ロングライフ不凍液を使用。
25
申請者
採択システム名等
株式会社 長府製作所
・補助熱源機を内蔵した太陽熱利用給湯システム(給湯)
・補助熱源機を内蔵した太陽熱利用給湯システム(給湯・暖房)
システム管理番号
戸建-強制-B-01
【システム概要】
太陽熱給湯利用システムに補助熱源機としてガス給湯機を内蔵した 2 種類(1給湯システ
ム、2 給湯・暖房システム)の太陽熱利用給湯システムである。また、建物への美観に配慮
した太陽熱パネル設置方法も可能とした。
屋根材一体型太陽熱パネル
(太陽光併設型)
集熱接続配管を隠ぺい配管にて施工(図・写真)
配管収納カバーにて施工(図・写真)
パッケージ型太陽熱パネル
(太陽光併設型)
太陽熱が優先的に利用で
きる制御の組込み
半密閉回路
DCポンプを採
用して消費電力
の削減
補助熱源機を内蔵した太陽熱利用給湯システム(補助熱源一体型)
参考)補助熱源でバックアップし暖房にも利用できるシステムもある。
【新たな施工技術等の概要】
・貯湯タンクに集熱した温度が高いときには、内蔵し補助熱源を燃焼しない制御を組み込んだ。
・集熱温度がリモコン設定温度より低くても補助熱源を燃焼させない「eco ゆ」機能を搭載した。
・集熱ポンプにDCポンプを採用して、集熱時の消費電力を低減した。
26
申請者
採択システム名等
東京ガス株式会社
太陽熱の暖房利用(TFT-C10ARS-AWC)
太陽熱の暖房利用(TXT-C10ARS-AWC)
-関連技術-
狭小住宅屋根対応型集熱パネル、太陽熱温水システム施工に伴う雤水
樋利用について、集熱パネルの屋根直付設置工法について
戸建-強制-B-01
システム管理番号
【システム概要】
本システムは、住宅の屋根に集熱パネルを設置し、地上に貯湯タンクを設置するタイプの
ものである。従来の太陽熱利用システムは太陽熱を給湯に利用するのみであったが、本シス
テムは暖房にも利用することができる新しいシステムである。
当社は太陽熱を暖房に利用できる機器を二型式販売しており、それぞれの機器について機
器の外観を示す画像を以下に掲載する。
TFT-C10ARS-AWC の外観
TXT-C10ARS-AWC の外観
1m×1m用パネル
■集熱回路と暖房回路が直接熱交換を行う場合のイメージ(TFT-C10ARS-AWC 搭載機能)
屋根
集熱パネル
集熱回路
新たに
追加した
熱交換器
熱交換器
床暖房
熱交換器
GL
集熱回路と暖房回路が
熱交換する制御を搭載
していることがこれま
での機器ではなかった
制御である。
貯湯タンク
暖房回路
【新たな施工技術等の概要】
・集熱した熱を給湯利用のみならず、暖房利用することが可能である。暖房利用する場合は、
集熱した熱を暖房回路の熱媒と熱交換器を介して利用する方法と、一旦貯湯タンクに貯め
暖房回路の熱媒と熱交換し利用する2通りの方法がある。搭載は型式によって異なる。
-狭小住宅屋根対応型集熱パネル-
・1m×1mの集熱パネルを組合せて2~4㎡に対応
・屋根の形状や東京都内に多く見られる狭小住宅の屋根にも対応
27
申請者
採択システム名等
東京ガス株式会社
低層賃貸アパートにおける太陽熱温水システムの導入
システム管理番号
戸建-強制-B-01
【システム概要】
戸建住宅用の太陽熱温水システムを低層の賃貸アパートに設置したもので、各戸の集熱パ
ネルを建物屋根に、貯湯タンクを地上に設置して各戸において太陽熱利用が可能である。
【新たな施工技術等の概要】
地球温暖化防止のため、低層の賃貸アパートに再生可能エネルギーを導入する場合に、今
までは太陽光発電(以下 PV)を導入した事例はあるが、PV はコストが高く(国等の補助金
や固定買取制度があれば 10~12 年くらいで投資回収もできるが)、発電した電気を各戸で
使うことができないなど、さまざまな問題点があった。本物件は、従来戸建用住宅で使用
する太陽熱温水システムを導入したもので、各戸の集熱パネルを建物屋根に、貯湯タンク
を地上に設置し(建物背面)
、各戸において太陽熱温水を利用できるようにしたものである。
建物が低層で、集熱パネルと貯湯タンクのレベルが通常の戸建住宅に設置する場合と同程
度であるので、なんら問題なく使用することが可能である。
28
申請者
採択システム名等
株式会社 ノーリツ
・太陽熱利用ガスふろ給湯暖房システム(XF-4090〈2 ㎡×2 枚〉、4090H
〈1 ㎡×4 枚〉
、3090H〈1 ㎡×3 枚〉、2090H〈1 ㎡×2 枚〉
・太陽熱利用ガスふろ給湯システム(VF-4140)
システム管理番号
戸建-強制-B-01
【システム概要】
システム全体としては、集熱器(2~4㎡)と、補助熱源機をもち 90ℓの貯湯タンクを内蔵
した貯湯ユニットで構成されている。[XF]
システム全体としては、集熱器(4㎡)と、補助熱源機をもち 140ℓの貯湯タンクを内蔵し
た貯湯ユニットで構成されている。[VF]
・DCポンプ(集熱・暖房・風呂)採用
・保温材はスチロール
・集熱回路を半密閉式
・低温の太陽熱をそのまま利用できる機能
XF:熱源一体型貯湯ユニット
VF:熱源一体型貯湯ユニット
(2㎡集熱器×2枚、1㎡集熱器×2枚~4枚)
(2㎡集熱器×2枚)
し
し
【新たな施工技術等の概要】
○XF
・本体の小型化、集熱器の1㎡、2㎡の2種類用意などにより、設置性を向上させている。
・集熱回路を半密閉式として、3 階屋根にも対応できる。
・XFシリーズでは、暖房ポンプ、ふろポンプにもDCポンプを採用している。
・貯湯タンク保温材にはスチロールを用い、保温性を確保しながらコンパクト化を実現して
いる。
○XF・VF共通
・集熱ポンプにDCポンプを採用し回転数制御で効率的運転を行っている。
・ロングライフ不凍液に対応することで、集熱回路用不凍液が 10 年程度交換不要になってい
る。
・一般的な太陽光パネル同様に瓦屋根、スレート屋根へ専用支持金具を用いた直付け設置が
可能になっている。
・リモコンにより太陽熱の省エネ度合いなどを確認できる。
29
申請者
採択システム名等
矢崎総業株式会社
戸建住宅向け 新ソーラー設置事業(エコソーラータイプⅠ)
-関連技術-
戸建住宅向け 新ハイブリッドソーラー設置事業
システム管理番号
戸建-強制-B-01
【システム概要】
太陽光発電システム及び太陽熱給湯システムを合体させることで、効率がよい太陽の利用が
可能となっている。
ハイブリッドソーラー
(太陽熱集熱器+太陽光発電パネル)
ソーラー(太陽熱集熱器)
○エコソーラータイプⅠ(給湯器一体型)
給湯器一体型の強制循環型ソーラーシステムである。
・太陽熱を優先的に効率よく利用できる制御。
補助熱源の燃焼停止スイッチも採用。
・集熱ポンプにDCポンプを採用
貯湯ユニット
システムフロー
【新たな施工技術等の概要】
・新規1m2 パネルの開発により、狭小な屋根にも設置が可能
・ワイヤレス固定設置方式により、配線や配管の自由度が向上
・集熱ポンプの改良(DCポンプ)により消費電力の低減
・バックアップ給湯器内蔵で安心(お湯切れの心配なし)。給湯器と貯湯槽を別々に設置する
ときに比べて、機器間を接続する配管が不要な為、省施工。
・『燃焼停止』スイッチ採用により給湯器を燃焼させずに太陽熱で温まったお湯を利用可能。
・ソーラーナビを搭載(台所リモコンでソーラー利用状況など確認できる機能)
・エネルック機能搭載(機器で使用したガス、お湯の使用量料金、目安で表示)
・貯湯槽内の水張りは、ボタンひとつで簡単水張り。
・集熱回路の不凍液注入も、基板の『Hi-Lo』表示で判定可能。
・不凍液の注入口は左右にあるので、左右どちらも設置可能
30
3.強制循環型・間接集熱タイプ(補助熱源[ヒートポンプ給湯器]一体型)
申請者
採択システム名等
三洋ホームズ株式会社
広がれ“太陽の恵み”!!
「太陽熱」普及・拡大プロジェクト
システム管理番号
戸建-強制-C-01
【システム概要】
「太陽熱」・「太陽光」
・
「大気熱」という 3 つの自然エネルギーを活用し、ゼロエネルギー住
宅を目指しており、家庭部門におけるCO2を大幅に削減する。又、配管等に関してデザイ
ン性に配慮し、設置や施工性・耐久性・メンテナンス性を向上した設計や効率的な維持管理
の体制確立を行う。
軒先配管
棟配管
【新たな施工技術等の概要】
・太陽熱・太陽光・大気熱を活用したトリプルエネジー±0システム
・太陽熱利用システムのデザイン性向上(配管の隠蔽施工等)
・太陽熱利用システムの配管等の耐久性向上
・施工簡易化・品質向上(配管のユニット化等)
・太陽熱を優先的に使用する仕組みを導入。省エネ効果を向上
「晴セーブ」
「ecoとく」などの独自機能により太陽熱を余すところなく利用
・保守管理費の削減の為の工夫
31
申請者
株式会社 長府製作所
採択システム名等
太陽熱利用エコキュート
システム管理番号
戸建-強制-C-01
【システム概要】
太陽熱利用給湯システム内にエコキュートを組み込み、エネルギー利用効率を高めた太陽熱
利用給湯システム(ダブル再生可能エネルギーシステム)である。また、建物への美観に配
慮した以下①~④の太陽熱パネル設置方法も可能にした。
①屋根材一体型太陽熱パネル
②パッケージ型太陽熱パネル
③集熱接続配管を隠ぺい配管にて施工
④配管収納カバーにて施工
集熱接続配管を
隠ぺい配管にて施工
電気的なセンサーをな
くし、屋根上でのメン
テナンスの機会を軽減
配管収納カバーにて施工
太陽熱でお湯を沸かしたタン
クからお湯を優先的に利用
・DC集熱ポンプの採
用 や制 御の 工夫で
補機動力削減
・半密閉回路で保守管
理費削減
太陽熱利用エコキュート[2 タンク方式]
【新たな施工技術等の概要】
太陽熱の優先的利用技術
・2タンクエコキュートのシステムを採用し、片方に太陽熱から得られた熱でお湯を沸かし、そちら
のタンクから優先的にお湯を使用する「湯取り混合弁」を採用。設定温度に満たない温度でも集熱
したタンクのお湯を優先的に使用する。また、
「晴セーブ」
「ecoとく」などの独自機能によ
り太陽熱を余すところなく利用している。
補機動力(集熱用ポンプ)の削減
・ソーラー集熱回路の循環ポンプにDCポンプを採用することで AC ポンプを採用していた弊社従来の
太陽熱利用システムSW7(2005 年)に比べて消費電力を約 45%低減。さらに集熱は一定時間おきに
循環ポンプを動かして確認する「さぐり運転」を行い、集熱できるときだけ循環ポンプを駆動する
ことで消費電力を削減している。
保守管理費の削減の為の工夫
・集熱パネルには電気的なセンサーなどを一切設けず屋根上でのメンテナンスの機会を軽減。
・太陽熱集熱回路を半密閉式回路にすることで、不凍液の劣化時間の低減や補充回数等の管
理負担を軽減している。
32
申請者
採択システム名等
三井ホーム株式会社
Sun Cute(サンキュート)電気タイプの普及促進事業
システム管理番号
戸建-強制-C-01
【システム概要】
屋根に一体化された高効率集熱パネルで太陽熱を集め、その熱を集熱ポンプによって循環
される熱媒により地上レベルに設置された貯湯槽まで運び、槽内の上水を昇温させ給湯する
システムである。補助熱源には高効率ヒートポンプ給湯器を使用している。
集熱パネル設置状況
屋根一体型施工状況
配管を小屋裏→2階
高透過ガラス
3mm
小屋裏へ配管導入
建物からの配管取り出し状況
Vフィルム
集熱板
貯湯ユニット外観
出入口管
真空断熱ケース
HP給湯器
集熱パネル部分断面詳細図
【新たな施工技術等の概要】
・屋根下地(防水層の外側)に集熱パネルを強固に設置するため、集熱パネルが屋根葺材と
概ね同等の高さに仕上がり、屋根と一体化した外観(後付けのものに見えない)を呈する
ため、意匠性が大幅に改善している。
・集熱パネルは、下面の真空断熱構造、高透過ガラス、フィルムによる二層断熱構造を採用
し断熱性と透過性を大幅に改善し、Δθ/I=0.071 における集熱効率を 0.50 に高めた。
・翌日の天候と関連の深い先行気象パラメータを用いて集熱量を予測することにより夜間電
力の沸き上げを抑え、当日の昼間の太陽熱を積極的に活用する制御を実装し、太陽熱利用可
能量の 70%に相当する太陽熱利用量を確保した。
33
申請者
採択システム名等
矢崎総業株式会社
戸建住宅向け エコキュート・ソーラー設置事業
-関連技術-
戸建住宅向け エコキュート・ハイブリッドソーラー設置事業
システム管理番号
戸建-強制-C-01
【システム概要】
太陽光発電システム及び太陽熱給湯システムを合体させることで効率がよい太陽の利用が可能
である。給湯器はエコキュート対応型ソーラー(エコキュート・ソーラーヒート)を組み合わせ、
3種類の再生可能エネルギー(太陽熱、太陽光、空気の熱)で利用可能となる。
エコキュートソーラー(太陽熱集熱器)
貯湯タンクユニット(右)
ヒートポンプユニット(左)
エコキュート・ハイブリッドソーラー
(太陽熱集熱器[1 ㎡]+太陽光発電パネル)
中間温度層
のお湯を優
先的に取り
出し(タン
ク上部の高
温のお湯を
残すことで
効率的に湯
沸し)
風呂熱回収機
能(お風呂の残
り湯の熱回収)
エコキュートソーラーシステムフロー
システムフロー[フルオートタイプ]
【新たな施工技術等の概要】
・天候予測機能により”太陽熱”の集熱量を高精度に計算
・新規 1 ㎡パネルの開発により、狭小な屋根にも設置が可能
・給湯使用量学習機能によりご家庭に応じた給湯使用量を学習
・風呂熱回収機能により残り湯の熱を再利用
・ワイヤレス固定設置方式により、配線や配管の自由度が向上
34
4.強制循環型・間接集熱タイプ[蓄熱コンクリート]
申請者
採択システム名等
チリウヒーター株式会社
HBSHシステム
システム管理番号
戸建-強制-D-01
【システム概要】
当システムは太陽熱を大幅に利用することで、低エネルギー消費のまま全室 24 時間暖房を実現
し、他の先進国並みの良好な居住温熱環境を作る。暖房のみならず、給湯も太陽熱を利用し、給
湯エネルギーを通常 60%ほど削減する。
太陽熱コレクター設置状況
システム概念図
隠蔽配管(天井裏のヘッダー)
建物外観(屋根一体型)
貯湯タンク
【新たな施工技術等の概要】
・新築住宅の外観を損なわないように、且つ、屋根材の損傷を生じないように、屋根一体型
の太陽熱集熱器を使用。
・季節ごとに、暖房と給湯の切替、春秋の暖房をしながら給湯運転、暖房期の日照不足時の
ための補助暖房機の運転をすべて全自動で行う制御装置を装備
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5.空気集熱タイプ[蓄熱コンクリート](給湯・暖房利用)
申請者
採択システム名等
OMソーラー株式会社
OMソーラー+太陽熱利用ガス給湯暖房システム
OMソーラー+太陽熱利用エコキュート
OMソーラー+DC貯湯槽
OMソーラー+OM貯湯槽
システム管理番号
戸建-空気-A-01
【システム概要】
外気導入式の空気集熱式ソーラーシステムにより暖房換気、太陽熱給湯ならびに夏季夜間
の冷気取込みを行うシステムである。また、潜熱回収型給湯器を内蔵した太陽熱利用給湯利
用システムとの連携も図っている。
集熱器は、屋根一体式として建物の美観に配慮している。
システム概念図
建物外観(屋根一体型)
【新たな施工技術等の概要】
・空気集熱式ソーラーシステムのリモコンによる「見える化」を行い、住まい手の環境配慮行動
を促進する。
OMソーラー+太陽熱利用ガス給湯暖房システム
・OMソーラーのシステムと太陽熱利用ガス給湯暖房システムを組み合わせることで、新たな設
備を追加することなく、潜熱回収型給湯器と組み合わせた給湯システムを構築できる。
OMソーラー+太陽熱利用エコキュート
・OMソーラーのシステムと太陽熱利用型エコキュートを組み合わせることで、新たな設備を追
加することなく、エコキュートと組み合わせた給湯システムを構築できる。
・太陽熱+大気熱エコキュートの「ダブル再生可能エネルギー」利用。
・翌日の天気を予想し自動または手動により夜間の沸き上げ量を調整、風呂の残り湯の熱を回収
するなど、太陽熱を余すところなく利用する。
OMソーラー+DC貯湯槽
貯湯システムの運転動力を太陽電池にすることでエネルギー利用効率を高めた太陽熱利用給湯
システムとなっている。
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申請者
採択システム名等
菱重エステート株式会社
・ハイブリッドソーラーシステム
・除湿機能組込ハイブリッドソーラーシステム
システム管理番号
戸建-空気-A-01
【システム概要】
太陽光、太陽熱のどちらかではなく、両方を共用することによりコストパフォーマンス、効率
を高めるハイブリッドシステムである。特徴は太陽電池裏側の熱回収であり、これにより、太陽
電池裏側の温度上昇が抑制でき、発電効率をキープし、回収した太陽熱を居住空間の暖房や給湯
に利用する一石二鳥のシステムとなっている。また、夏季は給湯及び除湿システムへの活用とし
て屋根で集熱した温かい空気を、ダクトを介して運び、除湿機の再生部に送風し、吸湿材を再生
することもできる。
ハイブリッドソーラー(外観)
ハイブリッドソーラーシステム
除湿機能組込ハイブリッドソーラーシステム
【新たな施工技術等の概要】
・集熱:温度上昇により効率が落ちる太陽光パネルからも集熱を行い発電効率低下を防ぎます。
・蓄熱:床下のコンクリートや貯湯タンクに熱を蓄えます。
・上手に使う:家全体の気密、断熱性能を高め、貯めた熱を逃がさず使います。
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申請者
採択システム名等
環境創機株式会社
ソーラーシステム《そよ風》
システム管理番号
戸建-空気-A-02
【システム概要】
太陽熱によって温められた外気を床下に送り蓄熱コンクリートに蓄熱させると同時に換気
する。蓄熱コンクリートに蓄えられた熱は、夜間を通じて放熱され、室内温熱環境を維持し
続ける。夏季には、夜間に放射冷却現象によって冷やされた屋根集熱面で作られた外気より
数度低い空気(涼風)を室内に取り入れることで、涼感を得ることができる。
太陽熱で温められた空気の流路に熱交換コイルを設置し、貯湯槽内にて熱交換することで
お湯取りし給湯に利用することができる。
北棟集熱チャンバーと排気口
ガラス付屋根集熱面の外観
夏排気用ファン(施工中)
集熱空気の取入部
ファンとダクト
【新たな施工技術等の概要】
・従来の空気集熱式ソーラーシステムは、機器を小屋裏に設置しているため、夏季に熱気が
こもりにくい構造になっていたのを屋根断熱境界の上で排気する構造に解消した。
・SD カードに温熱環境データを記録できるようになっており、集熱量のほか、CO2 削減量な
どを計算して見ることができる。
・ファン・ダンパーモーターなどすべての駆動部品を室内から交換できるため容易にメンテ
ナンスが行える。
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6.空気集熱タイプ[蓄熱コンクリート](暖房利用)
申請者
採択システム名等
ミサワホーム株式会社
カスケードソーラーシステム
システム管理番号
戸建-空気-B-01
【システム概要】
屋根太陽光発電モジュールとガラス集熱モジュール部で集熱した空気を床下に搬送、床下
基礎スラブ部に蓄熱し暖房用途として利用する。
室内空気を屋根からの集熱空気と熱交換させ、室内に温風を直接吹出し、暖房用途として
利用する。
システムの外観
カスケードソーラーシステム
【新たな施工技術等の概要】
・太陽光発電モジュール部も集熱に利用し、ガラス集熱モジュールを小型化している。
・屋根一体型で、ガラス集熱モジュールと太陽光発電モジュールを同一形状とし、線の揃っ
た高いデザイン性を実現している。
・屋内配管は全て隠蔽することで建物との調和を図っている。
・日射状況に応じ運転を自動制御。蓄熱・暖房をより効率的に行う。
・床下蓄熱部で日中の室内オーバーヒートを緩和すると同時に、ピークシフト(夜間放熱)
を図っている。
・システムを分散化することで構成部材を小型化し、施工性を向上させている。
・用途を蓄熱・暖房に限定し簡素化することでコスト低減を図っている。
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7.空気集熱タイプ[通気孔集熱]
申請者
採択システム名等
Conserval Engineering Inc
太陽熱集熱パネル ソーラーウォールシステム(単体システム)
システム管理番号
戸建-空気-C-01
【システム概要】
ソーラーウォールは、表面に多数の微細孔を穿ったアルミ又はガルバリウム鋼板製太陽熱
コレクターパネルである。建物の外壁等に設置し、微細孔を通し暖められた空気をファンで
吸入し、屋内の暖房補助と換気を行う。ファンのコントロールは自動および手動で、ファン
入口の設定温度以上でオン、設定温度以下でオフとなる。
ソーラーウォール
(パネルは4分割されており、
1階と2階の室内4か所に暖気
を供給している。
ソーラーウォールの外観(その1)
ソーラーウォール
ソーラーウォールの外観(その2)
カラーバリエーション
【新たな施工技術等の概要】
・暖房補助を行うことにより主暖房システムの負荷を軽減し時に換気(強制吸気)を行う。
・使用エネルギーは吸入ファンを回す電気エネルギーのみでエネルギー効果が高い。
・太陽の直接日射から壁を遮るため断熱効果がある。
・コルゲート形状で強度を保持。
・新築の場合そのままファサードとして使用可能―外壁仕上げのコスト削減。
・切断加工が容易、色も 20 色以上のバリエーションでデザイン性が高い。
・安価な設備費で施工も容易。
・メンテナンスフリー。
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8.空気集熱タイプ[通気孔集熱+太陽光発電]
申請者
採択システム名等
Conserval Engineering Inc
太陽熱集熱パネル ソーラーウォールシステム(PVハイブリッド)
システム管理番号 戸建-空気-D-01
【システム概要】
ソーラーウォール集熱パネルの上に太陽電池パネルを設置した熱・電併給システムである。
太陽電池パネルの熱を集熱パネルで吸収し、太陽電池パネルの出力も向上させる。
2 段式ソーラーウォールに PV(太陽光パネル)をのせたコージェネシステム
【新たな施工技術等の概要】
・太陽光発電を併用し総合的にエネルギー利用効率を向上。
・ソーラーウォールを太陽光発電の架台としても使用。
・太陽光発電や送風機などメンテナンスする部分が尐ない。
・豊富なカラーバリエーション。
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