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第 4 章
第 4章 健康づくりの目標 〈健康指標設定の考え方〉 1.食生活の改善 2.身体活動の推進 3.こころの健康づくり 4.たばこ対策の充実 5.歯の健康づくり 6.生活習慣病対策の充実 7.子どもの健康づくり 8.働く人の健康づくり 9.女性の健康づくり 10.高齢者の健康づくりと健やかなコミュニティ形成 〈健康指標設定の考え方〉 『健康みなと21』を推進するため、区民一人ひとりがめざすべき「個人目標」と、その目標に到達 するための「環境目標」という2つの健康指標を設定しました。健康指標の設定にあたっては、アンケ ート調査結果等を踏まえながら設定しました。 ■ 健康指標設定の考え方 分 野 目標 境 環 人 個 境 環 人 個 境 環 歯の健康づくり 5 人 個 たばこ対策の充実 4 境 環 こころの健康づくり 3 人 個 身体活動の推進 2 人 環 境 個 食生活の改善 1 健 康 指 標 名 健康指標設定の考え方 野菜を多く使った料理を 食べる(1日2回以上) 人の割合 生活習慣病を予防するためには、バランスのよい食事を心がけることが大切です。 アンケート調査結果において、野菜を毎日たくさん食べている人は、男性の20∼ 30代で最も低い割合を示していました。若年者の野菜を毎日たくさん食べている 人を増やすことが、区民の生活習慣病の予防に繋がっていくものと考えます。 飲食店で健康に配慮した メニューを提供されてい る人の割合 偏った栄養摂取は、生活習慣病の発症に繋がります。 アンケート調査結果において、 区内の飲食店で健康に配慮したメニューを提供されている人は30.7%でした。区 内の飲食店で健康に配慮したメニューを提供されている人を増やすことによって、 脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足の改善に繋がっていくものと考えます。 運動習慣(週2∼3回以 上)のある人の割合 生活習慣病を予防するためには、食生活の改善とも相まって、運動習慣を身に付け ることも重要です。アンケート調査結果において、週2∼3回以上運動している人 は30.6%でした。定期的な運動習慣のある人を増やすことによって、メタボリッ クシンドロームの予防に繋がっていくものと考えます。 身近なところにウォーキ ングができる道路や公園 がある人の割合 運動習慣を身に付けるためには、一緒に運動する家族や仲間がいたり、身近なと ころで運動やスポーツができる環境が整備されていることが重要です。アンケート 調査結果において、身近なところにウォーキングができる道路や公園がある人は 69.3%でした。身近なところにウォーキングができる道路や公園がある人を増や すことは、運動習慣のある人の増加に繋がっていくものと考えます。 イライラやストレスをよ く感じている人の割合 過度のストレスが続くと、精神的及び身体的に悪い影響を及ぼすことがあります。 アンケート調査結果において、ふだんの生活でよくストレスを感じている人は 34.2%でした。ストレスと上手に付き合いこころの健康を保つために、イライラ やストレスをよく感じている人の割合を下げることが必要になっています。 こころの問題に関する相 談窓口を知っている人の 割合 こころの不調に気付いたときは、早めに専門家や周囲の人に相談することが大切で す。アンケート調査結果において、区に悩みや不安を相談する窓口があることを 知っている人は25.1%でした。区の相談窓口を知っている人を増やすことが、ス トレスの解消のための取組みに繋がるものと考えられます。 喫煙率 多くの疾患が喫煙により発症したり増悪したりします。逆に、たばこを止めること が出来れば、そのリスクが低くなります。アンケート調査結果において、男女とも 20∼30代の若い人の喫煙率が高率でした。若年層の喫煙率を低下させることに よって、将来の健康水準の向上を図ることができると考えられます。 ほとんど毎日他人のたば この煙を吸っている人の 割合 健康増進法では、受動喫煙の防止について規定されています。一般区民の受動喫 煙の機会が多い場所は職場・学校、道路などの屋外があげられていました。職場や 学校、道路など、多くの人が利用する場所での受動喫煙防止対策を推進することが 必要になっています。 口腔状態に満足している 人の割合 むし歯や歯周疾患は、食生活に支障をきたし、全身の健康に悪い影響を与えます。 また、歯は単に食物を食べるという機能だけでなく、食事を味わう、会話を楽し むなど豊かな生活を送るために欠かせないものです。アンケート調査結果におい て、口腔状態にほぼ満足している人は49.9%でした。口腔状態に満足している 人を増やすための取組みが歯の健康づくりに繋がっていくものと考えます。 かかりつけ歯科医を決め ている人の割合 初期のむし歯や歯周疾患は、自覚症状が無く、そのまま放置して進行させてしま うことが多くみられます。アンケート調査結果において、かかりつけ歯科医を決 めている人は、男女とも若年層でそれぞれ4割程度でした。特に若年層でかかり つけ歯科医を決めている人を増やす取組みを通じ、かかりつけ歯科医から継続的 に口腔管理及び指導を受ける人の全体的な増加に繋げていくことが必要です。 ー 32− 第4章 健康づくりの目標 分 野 目標 境 環 人 個 境 環 高齢者 コミュニティ 高齢者の健康づくりと 健やかなコミュニテイ形成 10 人 個 女性の健康づくり 9 境 環 働く人の健康づくり 8 人 個 子どもの健康づくり 7 人 個 環 境 生活習慣病対策の充実 6 健 康 指 標 名 糖尿病有所見率 健康指標設定の考え方 糖尿病を放置すると、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、末梢神経障害等の重篤な 合併症を引き起こすことがあり、また、脳血管疾患、虚血性心疾患等の心血管疾 患、歯周疾患の発症及び進行を促進することも知られています。基本健康診査 で、糖尿病の疑いのある人を早期に発見し、医療機関での治療に繋げていくこと が必要になっています。 かかりつけ医を決めてい る人の割合 生活習慣病罹患者の行動変容を促すためには、客観的なデータに基づく動機付け を行い、個人の特性を踏まえた継続的な働きかけを行うことが重要です。アンケ ート調査結果において、かかりつけ医を決めている人は43.4%でした。日頃か ら受診者の健康状態を把握しているかかりつけ医を決めている人を増やし、医療 機関での事後指導の充実を図ることが必要になっています。 毎日朝食を食べる子ども の割合 子どもの頃に身についた生活習慣を変えることは難しいため、早い段階で適切な 生活習慣を身につけることが大切です。 『港区子ども生活実態調査報告書』 (平成 18年3月)によると、毎日朝食を食べている子どもは、小学5年生が82.0%、 中学2年生が73.2%でした。心身の健やかな発育や好ましい食習慣を身につける ためにも、朝食を毎日きちんととることが重要です。 地域の子どもとかかわる 機会のある人の割合 健やかに子どもが育つ環境づくりを進めていくためには、地域の大人が子どもと かかわる機会を持つことが大切です。アンケート調査結果において、地域の子ど もとかかわる機会がある人は23.4%でした。地域の子どもとかかわる機会のあ る人を増やすことによって、子どもの健康づくりを環境面から支援していくこと が必要になっています。 朝食を欠食する人の割合 職場等で他人のたばこの 煙を吸っている人の割合 朝食を欠食している人は、1日の食事量が少なくなることから、不足しがちな食 物繊維、カルシウム及び鉄の摂取量が更に低くなりやすいと言われています。ア ンケート調査結果において、働いている人で朝食を欠食している人は、特に若年 層に多いことが明らかになりました。著しく食事に偏りがみられる人の割合を減 らすことが必要になっています。 アンケート調査結果において、在勤者の受動喫煙の機会が多い場所は「職場・学 校」をあげた人が過半数を占めていました。職場等において、他人のたばこの煙 を吸っている人を少なくするよう、みなとタバコ対策優良施設ガイドラインの普 及を図るなど職場等における受動喫煙防止対策を推進することが必要になってい ます。 栄養の偏りや食習慣の乱れに起因して、肥満や生活習慣病が増加し、過度の痩身 やせ(BMI:18.5未満) 等の問題も指摘されるようになってきています。アンケート調査結果において、 女性20代のやせは27.3%でした。女性の健康づくりを進めていくうえで、やせ の割合 すぎの女性の割合を低下させることが必要になっています。 女性特有の病気や更年期 障害について学ぶ機会が ある人の割合 女性は、ホルモンバランスの変化から更年期障害にかかりやすく、また、更年期 を境に骨粗しょう症や高脂血症などの罹患率も高くなっています。アンケート調 査結果において、女性特有の病気や更年期障害について学ぶ機会がない人は6割 以上を占めていました。女性特有の病気や更年期障害について学ぶ機会を増やす ことによって、自身の健康状態をよく知り、疾病の予防や早期治療に繋げていく ことができます。 高齢者の閉じこもり率合 高齢者の閉じこもりは、ADL(Activities of DailyLiving:日常生活動作)、 QOL(Quality Of Life:生活の質)や健康感の低下につながりやすいと言われ ています。アンケート調査結果において、高齢者の閉じこもり率は10.3%でし た。高齢者の閉じこもり率を低下することによって、生きがいを持ち元気に暮ら す高齢者を増大させることが必要になっています。 近所の人に自分からあい さつをする人の割合 だれもが住みなれた家庭や地域で安心していきいきと暮らしていくためには、 地域で暮らす人々がお互いに出会い、支え合っていくことが大切です。地域で の人と人とのつながりを大切にし、お互いに助けたり、助けられたりする関係 をつくっていくことが求められています。その基本となるのが隣近所とのあい さつです。アンケート調査結果において、近所の人に自分からあいさつをする 人は75.6%でした。近所の人に自分からあいさつをする人を増やすことによっ て、地域における健康づくりも活発化するものと考えます。 ー 33− 1.食生活の改善 食生活を充実させることは、健康づくりの基本です。不規則な食生活や偏った栄養摂取は、高血圧、 高脂血症、糖尿病、心臓病、脳血管疾患、がんなどの生活習慣病の発症につながります。 生活習慣病の予防のために、規則正しくバランスのよい食事をこころがけ、適正体重を維持していくこ とが大切です。 区民の健康の現状 野菜を多く使った料理を ほぼ毎日2回以上食べている人が少ない 野菜を多く使った料理をほぼ 毎日2回以上食べている人は 男性の20代が 16.2% 男性の30代が 16.7% 男性の飲酒頻度が高い 毎日飲酒をする人は 男性の50代が 41.4% 男性の60∼64歳が 44.7% 朝食を欠食する人は 若年層・中年層に多い 男性の肥満が多い 女性のやせが多い 肥満者(BMI:25以上)は 男性の30代が 33.4% 男性の40代が 27.5% 男性の50代が 29.9% 男性の60∼64歳が 21.1% 女性の60∼64歳が 20.4% やせすぎ(BMI:18.5未満)の人は 女性の20代が 27.3% 女性の30代が 20.6% 朝食を欠食する人は 男性の20代が 16.2% 男性の30代が 16.7% 男性の40代が 13.0% 女性の20代が 11.4% 女性の30代が 12.1% 女性の40代が 12.0% BMI (Body Mass Index)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出します。 ★★★一口コラム★★★ 食生活は、主食、主菜、副菜を基本に 食事のバランスを! 適正飲酒を心がけましょう! お酒の好きな人はついつい飲み過ぎてしまい、お 酒や、おつまみなどでエネルギーの摂取過多に陥り、 肥満になってしまいがちです。また、多量の飲酒や 一気飲みなどによる肝臓疾患や痴呆を引き起こすな ど重大な身体への悪影響があります。適正飲酒をこ ころがけましょう。 健康を維持するためには、主食、主菜、副菜、牛乳・ 乳製品、果物の5つのグループの食べ物をバランスよく 食べることが大切です。献立を考える時や外食を選ぶ時 のヒントとして食事バランスガイドを活用しましょう。 節度ある適度な飲酒 ★1日あたり約20グラム以下のアルコール (ビール500ml、日本酒1合程度) ★強いお酒は薄めて飲む ★週に2日程度の休肝日をもつ ★バランスよく食べながら飲む (たんぱく質、脂肪、ビタミン豊富な食べ物と共に) ★自分のペースでゆっくりと、無理な勧めは 断わる勇気をもつ ー 34− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 バランスのよい食生活を実現する 健康指標と目標値 野菜を多く使った料理を食べる(1日2回以上)人の割合 男性の20∼30代 :20%以上(現状値:男性の20∼30代 16.5%) 課 題 1. 2. 3. 4. 解決策 バランスのよい食事をとる習慣を持つ 毎日飲酒する人の割合を減らす 多量飲酒者(1日に日本酒3合以上の飲酒者) を減らす 健康な食生活により適正体重を保つ 健康づくり、栄養、食の安全など、食育に 関する情報を読み解く能力を高める 1. 主食、主菜、副菜の組み合わせの普及 2. 適正飲酒に関する知識の普及 3. 適正体重をテーマとした健康教育の充実 4. 健康や食生活に関する生涯学習の充実 環境目標 望ましい食生活を支援する環境をつくる 健康指標と目標値 飲食店で健康に配慮したメニューを提供されている人の割合 全 体 40%以上(現状値:全 体 30.7%) 課 題 解決策 5. 外食・弁当にバランスの取れたメニューを 増やす 6. 適切な栄養成分表示を示す 7. 地域での食育が主体的に推進できる環境を つくる 食の安全を確保する 5. 健康づくり協力店 食 MINATO登録店)の展開 (元気 6. 栄養成分表示の普及・啓発 7. 地域食育ネットワークの構築 食の安全に関する情報の提供及びより安全 な食材の提供 推進主体 行 政 保健所 総合支所 地域振興部門 地 域 区 民 食品関連団体 NPO 産業振興部門 事業所・企業 (食品・外食産業・酒造メーカー) 食の生産・流通・小売業者 ー 35− 関連団体 マスメディア 商店街 研究機関 こんなことに取り組んでいきます 〈個人や家庭での取組み〉 〈地域の取組み〉 ○子どものときから家庭での正しい食習慣を身につ けましょう。 ○栄養に気をつけながら望ましい食生活を確立しま しょう。 ○朝食を欠食することがないよう、ゆとりある生活 をおくりましょう。 ○食品の購入・外食時には栄養成分表示を参考にし ましょう。 ○農水産物や、その利用への関心を高めましょう。 ○旬の食材や行事食、家庭の味を大切にし、食文化 を伝えていきましょう。 ○会話をしながら楽しい食事をする回数を増やしま しょう。 ○食事をするときは、食事バランスガイドを活用し ましょう。 ○お酒は適度な飲酒量(一日に平均純アルコールで 20g=日本酒で1合程度)にしましょう。 ○毎週休肝日を設けましょう。 ○生活習慣病を予防するため、健康学習に積極的に 参加しましょう。 ○生活習慣病を予防するために、食生活の重要性に ついて理解を深めましょう。 ○食品を選ぶときは、消費者として個々の食品の品 質を見分ける目をもちましょう。 ○食を楽しめるように工夫しましょう。 ○国際色豊かな食文化に触れる機会を増やしましょ う。 ○地域ぐるみで農水産物を食材とした食事会を開催 しましょう。 ○地域ぐるみでボランティアによる料理教室や高齢 者会食会を開催しましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○商店街で農水産物を活用した料理教室やコンテス トを開催しましょう。 ○適切な栄養情報の提供に努めましょう。 (飲食店、食品会社、マスメディア) ○食品の安全確保に努めましょう 〈区の取組み〉 ○地域食育ネットワークを構築します。 ○食の安全や栄養について情報を提供します。 ○地域での取り組みを支援します。 現在取り組んでいる事業 ○ 区立保育園における「食」に関する取組み (総合支所地区活動推進課・子ども課) ・季節の行事食(季節感や伝統行事を体験) ・誕生会・卒園式の会食(共に祝う心の育成) ・料理づくり体験(作る楽しさ、協力する喜び、調 理器具の扱いを学ぶ) ・保護者の給食試食(乳幼児に合った食事づくりの 参考) ○ 乳幼児・小学生・中高生を対象とした料理・おや つ講習会(総合支所地区活動推進課・子ども課) 子どもの栄養状況の悪化や食生活の乱れ、思春期 ややせ等の問題に対し、栄養改善だけはなく、家族 形成や人間性の成育など、 「食」を通じた児童の心身 健全育成を図り、食生活の改善・子どもの健康づく りを推進します。 (平成16年4月から、食育事業を開始) (内容)乳幼児・小学生・中高生を対象とした料 理・おやつ講習会の開催 ○ 児童館乳幼児連携事業(総合支所地区活動推進課 ・子ども課) ※平成18年度現在の実施事業 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師 ・歯科衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教 育等を行い子育てを支援します。 ○ 児童館・保育園・子育てひろば「あい・ぽーと」 等での日常的な活動や行事(総合支所地区活動推 進課・子ども課) 児童館・保育園・子育てひろば「あい・ぽーと」 等での日常的な活動や行事を通して得られる体験( 遊び、人・自然とのかかわり、食事づくり、食文化 との出会い)を通して、食生活の改善を図ります。 ○ 子どもの消費者教育に関する事業(産業振興課) 消費生活向上のための1つのテーマである「食」 について関心を持ってもらい、自然の恵みや食習慣 ・食文化・伝統など多様な角度から考える機会を提 供します。 ○ 健康相談(総合支所くらし応援課・健康推進課) 心身の健康に関する個別の相談に応じ、健康への適 切な保健相談を行っています。 ○ 消費者教育に関する事業(産業振興課) 「食」に関心のある消費者団体との共催による事 ー 36− 第4章 健康づくりの目標 業などで食事バランスを始め、栄養素など健康に留 意した食生活を考えます。 ○ 高齢者会食サービス(高齢者支援課) 福祉会館、港南健康福祉館及び台場高齢者在宅サ ービスセンターで週1回、家庭的な栄養バランスの 取れた食事を提供します。また、栄養士による栄養 指導・栄養相談も行います。 ○ 消費者懇談会(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係する 団体が一同に会し、食品衛生に関する諸問題につい て、学び、意見交換を通して食品衛生の知識を深め、 もって食品衛生の普及啓発を行います。 ○ 港区食育ネットワーク(仮称)(健康推進課) 「食育」に取り組んでいる企業や団体等と連携を図 り、互いに情報交換をしながら、食育の取り組みが、 主体的、効果的にできるよう、ネットワークの構築 を進めています。 ○ 食品の栄養表示指導(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる 環境を整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う 業者に指導をします。また、消費者へ表示の見方の 啓発を行います。 ○ 給食施設指導(健康推進課) 事業所・病院・福祉施設・学校において栄養管理 のされた給食が実施されるよう指導を行い喫食者の 健康の向上を図ります。 ○ 栄養相談(健康推進課) 赤ちゃんから高齢者まで、身近な食生活の相談に 随時対応し区民の健康づくりを支援します。 ○ 栄養講習会(健康推進課) ライフステージにあわせたテーマを設け食生活に ついての話と調理実演を実施し区民の健康づくりを 支援します。 ・生活習慣病予防の食事 ・離乳食の作り方 ・健康料理(高齢者・こども向け) ○ 健康づくり協力店事業「元気 食 MINATO」 (健康推進課) 生活習慣病が増加する中、区民・在勤者及び在学 者が食生活を改善できる環境をつくるため飲食店等 で食を通じた健康づくりを推進します。(バランス メニューや野菜たっぷりメニュー、カロリー表示、 禁煙・分煙など利用者の健康に役立つサービスメニ ューの提供) ○ 各齢乳幼児健診の実施(健康推進課) ・区内在住の3.4ヶ月児、1歳6ヶ月児および3 歳児を対象に、発達状況の確認と疾病の早期発見及 び虐待予防を目的に、総合的な健康診査を実施し、 その結果に基づき適切な育児支援を行います。また 健診後、経過観察が必要な方に対し経過観察健診を 行います ・就学前のお子様の育児,保護者自身の事などに ついて、保健師、管理栄養士、歯科衛生士、心理相 談員が相談に応じます。 ○ 健康づくりモニター事業(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について 区民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を 推進するために在住・在勤・在学者から公募モニタ ーを募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 健康教育(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ 各種成人対象健診(検診)の実施(健康推進課) 生活習慣病の早期発見と早期治療を目指すととも に、受診者の自助努力を高めるために、診査結果に 基づいて栄養や運動に関する保健・栄養指導や自己 の健康管理についての指導を行っています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー(子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決したり、区の子 育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて提 供します。 ○ 家庭教育学級(子ども課) 一人ひとりの保護者がそれぞれのライフスタイル や価値観、家庭を見つめ直し、自信を持って子育て に取り組むきっかけを提供するとともに、望ましい 家庭教育のあり方について、話し合いを含めた学習 の場として昭和39年から実施しています。 ○ 環境に配慮した「食」を学ぶ料理教室(環境課) 環境に配慮した「食」を学ぶ料理教室を東京ガス や東京電力の協力により開催しています。買い物・ 調理・後片付けに工夫を加えています。 ○ 自然体験教室(環境課) 実際に自然を体験し、環境の大切さを実践的に学 ぶ環境教室を開催しています。 ○ 生活習慣病予防パンフレットの配付(学務課) 小学生中学年を対象に生活習慣病やアレルギー疾 患の予防に役立ててもらう目的で作成し、配付して います。内容は、親子で一緒に読んで、考えてもら えるようになっています。 ○ 小中学校給食行事献立(学務課) 学校給食の献立に日本の伝統行事から生徒に馴染 みのあるイベント・地域性を生かした料理を取り入 れます。開校記念日等の学校独自の行事食も取り入 れてます。 ○ エコ給食(循環型システム)(学務課) 学校に設置した生ごみ処理機によりできた有機肥 料を農家が使用して減農薬野菜や有機野菜を栽培し、 その野菜を学校給食の食材として使用することをめ ざした、循環型のネットワークシステムです。生産 者や流通過程がはっきり確認できることで、より安 全で安心な食材が確保されます。 ○ 放課後児童育成事業「放課GO→」(生涯学習推進課) 放課後等の時間に、区立小学校の教室等を利用し て、児童が安全・安心に過ごすことができ、かつ学 習、遊び、スポーツ等様々な体験活動を行うことが できる居場所を提供します。放課GO→しば・放課 GO→なんざんでは、学童機能を持つため、おやつ の提供も行っています。 ー 37− 2.身体活動の推進 からだをよく動かす人や、運動をよく行っている人には、肥満、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患など の生活習慣病があまりみられません。そのほかに、運動は、骨粗しょう症対策やストレス解消、児童・ 生徒にとっては、心身の健全な発育に有効とされています。ふだんから運動習慣のない人は、まずは日 常生活においてよく歩くようにし徐々に身体を動かすようにしましょう。 区民の健康の現状 自分にあった運動の指導を 受ける機会がない人が多い 運動習慣のある人が少ない ふだん、あまり運動をしない人は 男性が 45.3% 女性が 53.3% 自分にあった運動指導を受ける機会がない人は 男性が 78.4% 女性が 79.4% 日常生活でできるだけ歩くよう に心がけている人は男女とも 20代・30代で少ない 男性の20代が 40.5% 男性の30代が 42.9% 女性の20代が 45.5% 女性の30代が 44.8% ★★★一口コラム★★★ 港区のウォーキングコース ウォーキングのすすめ! 健康づくりモニターさんが作った「すこやかマッ プ」からコースをご紹介します。モニターさんが 実際に歩いて体験したおすすめの6コースです。 ふだん忙しくて運動ができない人にとって“ウォ ーキング”は、場所を制約されず、いつでも、自 分のペースで、安全にできるため、もっとも効果 的な運動といわれています。 地下鉄1駅区間なら、十分に歩くことが可能です。 さぁ今日から貴方も ①芝公園一周(1.8km) ②三田、麻布大使館めぐり(3.6km) ③赤坂御所一周と青山霊園、六本木(5.5km) “Let’ s walking!” ④芝浦ウォーターフロント(5.2km) ⑤東京タワーから有栖川宮記念公園(3.8km) ∼健康づくりのための運動指針2006∼ ⑥泉岳寺から白金(3.4km) 生活習慣病を予防するための身体活動量・ 歴史ある街や、新しい街を ウォーキングし、緑の多い 公園で深呼吸やストレッチ をするなど、健康づくりに お役立てください。 運動及び体力の運動基準が示されました。 いつでも、どこでも、 楽しく歩こう1日1万歩 (1週間7万歩) ※「すこやかマップ」は 各総合支所、みなと保健所で配布しています。 ー 38− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 適度な運 動 を 習 慣 づ け る 健康指標と目標値 運動習慣(週2∼3回以上)のある人の割合 男性:35%以上、女性:35%以上 (現状値:男性33.4%、女性:29.2%) 解決策 課 題 1.日常生活において運動する人を増やす 1.ウォーキングの奨励 環境目標 気軽に運動できる環境をつくる 健康指標と目標値 身近なところにウォーキングができる道路や公園がある人の割合 全 体:75%以上(現状値:全 体 69.3%) 解決策 課 題 2.安全、安心、快適に歩ける環境づくりを推 進する 3.地域住民と学校の交流を通じた健康づくり を促進する 2.ウォーキングマップの作成、歩行者専用 道路の確保 3.総合型地域スポーツクラブの運営、体育指 導のマンパワーの育成、活用 推進主体 区 民 地 域 行 政 教育委員会 保健所 総合支所 街づくり部門 関連団体 スポーツ振興部門 体育指導委員 事業所(企業) 環境保全部門 マスメディア NPO ー 39− こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○各種スポーツ教室や体育大会などに積極的に参加 しましょう。 ○日常生活において、できるだけ歩いたり、ウォー キングをしましょう。 ○地域ぐるみでウォーキングコースを利用しましょ う。 ○自治会でのスポーツ愛好の仲間づくりを進めまし ょう。 ○地域ぐるみでラジオ体操の普及を図りましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○従業員にスポーツ・レクリェーションを奨励しま しょう。 ○体育指導員は、区や体育協会が主催するスポーツ 教室、スポーツイベントへの区民参加を呼びかけ ましょう。 〈区の取組み〉 ○安全で効果的な、手軽にできる運動の普及啓発に努めます。 ○歩きやすい道の整備を進めます。 ○健康づくりの視点から公園等の整備を進めます。 ー 40− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 観光・街区案内標識等の設置(産業振興課) 区内観光施設・史跡等の所在地や街区を案内板に 示すことによって、区民や観光客の利便性を高め、 観光事業の発展を図ります。(現在地から最寄駅ま での距離を表記することでウォーキングのための情 報として、活用が期待されます) ○ 運動負荷検査受診料等助成(国保年金課) 国民健康保険被保険者の健康保持・増進と生活習 慣病の予防・改善を図るため、港区立健康増進セン ターで実施する次の健康増進事業の費用の一部を助 成します。 ・健康度測定(運動負荷検査) ・生活習慣予防・改善コース ○ 公園等の整備事業(土木事業課) ◆公園等(公園・児童遊園・運河沿緑地等)の整備 や改修にあたっては、子供たちの遊び場の充実と ともに、サラリーマン等の健康増進や高齢者の介護 予防のため健康遊具や介護予防遊具を設置します。 ◆既にいくつかの区立公園等では区民の健康増進の 観点から、背伸ばしベンチや鉄棒等の健康遊具の 設置をしてきましたが、今後も区民の要望を聞き ながら健康遊具の設置を推進して行きます。また、 水辺の散歩道の連続化事業において、距離表示や カロリー表示をするなど、情報の掲載を行います。 ○ 健康増進センター事業(健康推進課・Kissポート財団) 18歳以上の人に運動・栄養・生活メニューに基 づき運動実践を行い生活習慣病の予防・改善を図る とともに、区民の健康づくり活動を支援します。ま た区民の健康に対する自覚と関心を高めるため普及 ・啓発を行います。 【事業内容】 ①メディカルチェック事業…個人別トレーニングメ ニュ−の作成、医師・管理栄養士・健康運動指導 士による指導等 ②健康づくり教室…「体操&ストレッチ教室」、 「ア クアエクササイズ教室」、 「バランスボール」 「ヘル シーウォーキング」等の教室の開催 ③健康増進の普及啓発事業…健康増進に関する調査 ・研究、コミュニティ情報誌「kissポート」・ホ ームページでの事業紹介 ④グループ等の育成・支援…健康づくり自主グルー プの活動支援、情報提供の協力 ○ 地域スポーツ教室(生涯学習推進課) 地域に根ざしたスポ−ツを目指し、地区委員会、 青少年委員、体育指導委員、学校関係者が協力し、ス ポーツ教室を開催します。 ○ 学校施設の開放(生涯学習推進課) 区民のスポーツ活動の場として、区立小・中学校 の施設を地域住民を中心に開放しています。 ○ 定期練習会(生涯学習推進課・Kissポート財団) 在住・在勤・在学者に対し武道等の定期的な練習 ※平成18年度現在の実施事業 の機会を提供し、指導員を配置して実技指導を行い ます。 ○ スポーツ教室等事業(生涯学習推進課・Kissポート財団) ①スポーツ教室・・・初・中級者を対象に。正しい運動 の方法を会得し、技術向上を目指すことで楽しく 長くスポーツを続けてもらうことを目的としスポ ーツ教室を開催します。 ②スポーツイベント事業・・・スポーツ振興の一環とし て、競技への親しみを体感してもらい、選手(チ ーム)と区民の交流を目的としたスポーツイベン トを行います。 ○ スポーツ大会事業(生涯学習推進課・Kissポート財団) 日頃の練習成果を大会で発揮してもらい、他のチ ームや区民相互の交流を深める場を提供するため、 小・中学生を対象としたジュニアスポーツ大会や、 幅広い層の区民を対象とした区民スポーツ大会を開 催しています。 ○ スポーツ施設公開指導(生涯学習推進課・Kissポート財団) スポーツを楽しめる機会を提供するため、スポー ツセンター等の各競技場を開放しています。 あわせて指導員を配置し実技指導を行っています。 (区民無料公開指導、個人公開指導、赤坂弓道場個 人公開指導) ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について区 民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を推 進するために在住・在勤・在学者から公募モニター を募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 各種成人対象健診(検診)の実施【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病の早期発見と早期治療を目指すととも に、受診者の自助努力を高めるために、診査結果に 基づいて栄養や運動に関する保健・栄養指導や自己 の健康管理についての指導を行っています。 ○ 健康教育【再掲】(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子 ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ○ 放課後児童育成事業「放課GO→」【再掲】(生涯学 習推進課) 放課後等の時間に、区立小学校の教室等を利用し て、児童が安全・安心に過ごすことができ、かつ学 習、遊び、スポーツ等様々な体験活動を行うことが できる居場所を提供します。放課GO→しば・放課 GO→なんざんでは、学童機能を持つため、おやつ の提供も行っています。 ー 41− 3.こころの健康づくり 「健康」であるということは、からだとこころの両方が健康でなければなりません。忙しい毎日、さ まざまな面で急速に変化している社会の中で過ごしている私たちは、ストレスを感じることも多く、休 養や睡眠を十分にとれない状況にあります。うつ病などのこころの病気や自殺者も増加しています。ス トレスと上手に付き合い、十分な睡眠と効果的な休養をとることが大切です。 区民の健康の現状 イライラやストレスを よく感じている人が多い 睡眠が十分にとれている人 が少ない 睡眠が十分にとれている人は 男性の20代が 18.9% 男性の30代が 16.7% ストレスをよく感じている人は 男性の40代が 46.4% 女性の20代が 46.6% こころの健康について学ぶ 機会がない人が多い こころの健康について学ぶ機会がない人は 男性の20代が 62.9% 男性の30代が 64.2% ★★★一口コラム★★★ 快適な睡眠のために! 日常生活でできる ストレス解消法! 快適な睡眠は、こころとからだの健康づくりに 欠かせません。 睡眠時間の目安は、成人で6∼7時間前後ですが、 人それぞれです。早起きが早寝に通じ、定期的な 運動習慣は熟睡をもたらします。規則的な睡眠習 慣により、日中眠気が起きない程度の睡眠をとり ましょう。 就寝前の心がけ ★夕食後のカフェインを含むコーヒー・紅茶、 栄養ドリンクなどの摂取を避けましょう ★「睡眠薬代わりの寝酒」は睡眠の質を悪く します ★ぬるめのお湯でゆっくり入浴 ★軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラ ックス ★自然に眠たくなってから寝床に着きましょう こころの健康もからだの健康と同じように、大 切です。ストレスをためこまないように、日ごろ からリラックスする習慣やストレスを発散する工 夫をこころがけましょう。 例えば ★睡眠や休養を十分にとり過労をさける ★スポーツ・趣味を楽しむ ★信頼のおける友人たちとの輪をつくる ★悩みなどを心にためこまないで気軽におしゃ べり *標準化死亡比 ー 42− 第4章 健康づくり目標 個人目標と環境目標 個人目標 ストレ ス を 軽 く す る 健康指標と目標値 イライラやストレスをよく感じている人の割合 全 体:30%以下 (現状値:全 体 34.2%) 解決策 課 題 1.強いストレスを感じている人を減らす 1.こころの健康づくりに関する情報提供、 相談窓口の情報提供 環境目標 こころにゆとりのある生活環境をつくる 健康指標と目標値 こころの問題に関する相談窓口を知っている人の割合 全 体:30%以上 (現状値:全 体 25.1%) 解決策 課 題 2.安全、安心、快適にすごせるまちづくりを 促進する 3.家庭内の暴力を生まない環境をつくる 2.こころ安らぐ環境の整備、ストレス対策等 のサポート体制の整備 3.相談窓口の情報提供の充実 推進主体 区 民 地 域 行 政 保健所 総合支所 街づくり部門 関連団体 労働基準監督署 環境保全部門 産業振興部門 地域振興部門 ー 43− 医師会 PTA 事業所(企業) NPO 商店街 港区環境美化推進員 こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○十分な睡眠を心がけるなど、規則的な生活で疲労 回復に努めましょう。 ○自分が自由に使える時間を確保できるよう生活を 見直しましょう。 ○趣味やボランティア活動などの地域活動に積極的 に参加しましょう。 ○悩みや不安は一人で抱え込まず、誰かに相談する ようにしましょう。 ○自分にあった上手なストレス解消法をみつけ、ス トレスを溜めないようにしましょう。 ○家族や友人とのコミュニケーションの時間を大切 にしましょう。 ○子どもたちの絵を町会や自治会の掲示板に貼り、 地域住民の心がなごむような取組みを進めましょ う。 ○悩みや不安をもった人を相互に支え合いましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○学校や事業所におけるこころの相談体制を確立し ましょう。 〈区の取組み〉 ○こころの健康づくりやこころの相談窓口に関する情報提供をします。 ○電話、訪問保健指導等身近な相談を充実します。 ○こころの健康づくりに関する地域・職域のサポート体制づくりを支援していきます。 ー 44− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 保健訪問指導(総合支所くらし応援課、健康推進課) ①妊産婦・新生児訪問指導 おおむね、生後60日未満の新生児及び妊産婦に 対して、保健師(各地区総合支所)及び訪問指導員 (委託助産師等)が、家庭訪問を行います。保護者に 適切な指導を行い、母子保健対策の一環として異常 の早期発見と虐待の発生防止に努め、育児不安の軽 減を図ります。 ②新米ママ健康相談 出産後1年未満の産婦に対して、委託した助産師 が出張し、乳房管理を中心とした出産・育児に関す る相談に応じます。 ③ 各地区総合支所の保健師による家庭訪問 新生児から高齢者まで心身の健康問題に関する諸 問題を抱えた本人及び家族に対し、日常生活・療養 生活等の相談や保健指導を行います。 ○ 区民保養施設の管理運営(地域振興課) 区内在住・在勤者が、自然とふれあい元気回復を 図ることを目的とし、区立大平台みなと荘のほか民 間の旅館及びホテル等を借上げ、区民保養施設とし て提供します。 ○ 保養施設(国保年金課) 国民健康保険被保険者の健康保持・増進を目的と して夏季保養施設を開設します。 ・夏季保養施設 ・日帰り海の家 ○ 母子対象健康教育(健康推進課) ①母親学級・両親学級 妊娠・出産・育児等についての知識や技術を身に つけるとともに、地域の仲間作りを行います。 ②子育て講演会 育児に関する指導や助言、情報提供などの普及・ 啓発を行います。 ③うさちゃんくらぶ 子育ての相談を行いながら、母と子の仲間づくり をすることにより、育児の負担を軽減します。 ④双子の会 多胎児を抱える家族が情報交換や悩みを相談し合 い、育児負担を軽減します。 ⑤なかよし会(ダウン症児と親との集い) 親同士が交流する中で、情報交換や悩みを相談し 合い、育児負担を軽減します。 ⑥グループ:お母さんの時間(MCG) グループ療法により、育児不安の軽減や虐待予防 ・重度化予防を行います。 ⑦児童館での健康教育 テーマを設定し、身近な児童館に出向いてミニ講 話を実施します。育児相談を行いながら、知識の普 及・啓発を行います。 ⑧子ども健康読本 生活習慣病、薬物、感染症などに関する知識の普 ※平成18年度現在の実施事業 及・啓発を行います。 ⑨子ども家庭医学読本 子どもの疾病予防、健康増進を図るため知識の普 及・啓発を行います。 ○ 精神障害者デイケア事業(健康推進課) 回復途上にある精神障害者が、日常生活の適応を 図れるように、生活指導及び対人関係改善を目標と した集団生活指導を行っています。 ○ 精神保健福祉相談(健康推進課) こころの病気や精神的問題についての相談に、専 門医や保健師が応じています。 ○ 精神保健健康教育(健康推進課) ①精神保健福祉講演会 区内在住及び在勤者に対して、こころの健康づく り及びこころの病気の正しい知識等に関する情報を 提供します。 ②家族会・家族教室 精神障害者を抱える家族へ、病気等に関する正し い知識と交流の場を提供します。 ○ 精神保健福祉連絡協議会(健康推進課) 港区における地域精神保健福祉活動を総合的かつ 効果的に推進するために、保健医療関係者・福祉関係 者・関係行政機関等の参加のもとに開催しています。 ○ 要保護児童対策地域協議会(子ども課) 児童虐待は、児童のみでなく保護者の心の健康も 妨げます。 児童虐待を防止し迅速に対応するために、関係機 関との連携を図る子ども虐待防止セーフティネット ワークを平成13年度に設置しました。平成18年7 月、要保護児童対策地域協議会に移行し児童虐待を 始め、保護を必要とするさまざまな児童を支援しています。 また、啓発活動として、児童虐待防止マニュアル の作成、虐待防止の標語、ポスター募集、区民向け 講演会の開催、関係機関向け研修等を行っています。 ○ 児童館乳幼児連携事業【再掲】(総合支所地区活 動推進課・子ども課) 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師 ・歯科衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教育 等を行い子育てを支援します。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について区 民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を推 進するために在住・在勤・在学者から公募モニター を募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 健康相談【再掲】 (総合支所くらし応援課・健康推進課) 心身の健康に関する個別の相談に応じ、健康への 適切な保健相談を行っています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ー 45− 4.たばこ対策の充実 喫煙が健康に及ぼす悪影響は、判っているだけで喉頭がん、肺がん、食道がん、胃がん、子宮がん等の 悪性腫瘍、ぜんそく、気管支炎、肺気腫等の呼吸器疾患を発症させ、心臓病、脳血管疾患、歯周疾患な どの疾病のリスクが高くなります。また、直接吸い込む“主流煙”だけでなく、火のついた部分から立 ちのぼる“副流煙”には有害物質が多く含まれ、たばこを吸わない周囲の人の健康を害します。特に、 妊娠中の母親が自ら喫煙したり身近な人の副流煙を吸うと、早産や低体重児が生まれやすいことが明ら かになっています。そのため、喫煙による健康への影響に関する情報提供の充実と、受動喫煙防止対策 を進めることが非常に重要です。 区民の健康の現状 受動喫煙の機会が多い 男性や若い女性の喫煙率が高い 受動喫煙の機会がほとんど毎日ある人は 自宅が 14.2% 職場が 17.2% 道路などの屋外が 15.3% 飲食店が 8.7% たばこを吸っている人は 男性が 32.2% 20代女性が 21.6% 男性の禁煙意向が低い 禁煙したい人は 男性が 21.7% 女性が 41.4% ★★★一口コラム★★★ 受動喫煙を防止しましょう! 無理なく確実に禁煙しよう! たばこは体に害を与えるとわかっていても、禁 煙はなかなか難しいものです。これは、たばこに 含まれるニコチンの依存性が関係しています。た ばこの依存性については、病気として考えられる ようになり、禁煙治療や禁煙補助薬の使用が医療 保険で認められるようになりました。禁煙サポー トを上手に利用して確実に、禁煙をしましょう。 副流煙が非喫煙者へ与える影響はみなさんが想 像している以上に深刻です。例えば、たばこの煙 が目や鼻やのどの粘膜に付着して起こる目のかゆ みや痛み、涙目、くしゃみやせき、頭痛など。そ のほかにも喫煙時と同じように心拍数の増加、血 圧の上昇などが生じます。 健康増進法では、受動喫煙(室内などで、他人 のたばこの煙を吸わされること)の防止について 規定されています。職場や飲食店など、多くの人 が利用する施設の管理者は、 受動喫煙防止に必要な措置を 講じる義務があります。 受動喫煙の防止は、 すべての人がたばこの 害について関心をもつ ことが第一歩です。 ★ニコチンガム チューインガム状のもので、 使用量を徐々に減らすことにより、無理のな い禁煙に導きます。薬局で購入できます。 ★ニコチンパッチ 皮膚に貼ることでニコチン を補給し、吸いたい気持ちをやわらげます。 医師の処方箋が必要です。 禁煙したいと思ったら保健所や医療機関に相談 しましょう! *標準化死亡比 ー 46− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目 標 個人目標 喫煙 率 を 下 げ る 健康指標と目標値 喫 煙 率 男性の20∼30代:25%以下、女性の20∼30代:15%以下 (現状値:男性20∼30代28.9%、女性20∼30代19.0%) 解決策 課 題 1.喫煙率を下げる、禁煙希望者を支援する 1.医療機関における禁煙指導の強化、禁煙意 向者への支援と情報提供 環境目標 受動喫煙防 止 対 策 を 推 進 す る 健康指標と目標値 ほとんど毎日他人のたばこの煙を吸っている人の割合 職場・学校、屋外:10%以下(現状値:職場・学校17.2%、屋外15.3%) 解決策 課 題 2.受動喫煙防止対策の充実を図る 2.受動喫煙防止対策の充実、 みなとタバコルール(歩行禁煙)の徹底 推進主体 区 民 地 域 行 政 保健所 総合支所 教育委員会 関連団体 子育て支援部門 医師会 歯科医師会 薬剤師会 事業所(企業) 飲食店事業者 環境保全部門 ー 47− こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○喫煙・受動喫煙の健康への影響について知識を深 めましょう。 ○非喫煙者の周りでは喫煙しないようにしましょう。 ○指定場所以外での喫煙はやめましょう。 ○未成年にはたばこを吸わせないようにしましょう。 ○喫煙の健康への影響について知識を深め、適切な 行動に移しましょう。 ○未成年には、たばこを売らないようにしましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○事業所は、従業員の禁煙を奨励するとともに、分 煙対策を推進しましょう。 ○医師会等は、喫煙の健康への影響について正しい 知識の普及・啓発をしていきましょう。 〈区の取組み〉 ○喫煙の健康への影響について、正しい知識を普及・啓発します。 ○みなとタバコ対策優良施設を普及します。 ○みなとタバコルールを周知徹底します。 ー 48− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 受動喫煙防止対策事業(健康推進課・生活衛生課) たばこの煙は喫煙する人の健康を脅かすだけでな く、吸わない人にも影響があります。区内事業所等 の施設管理者及び一般区民に対する普及啓発を推進 するとともに、 「みなとタバコ対策優良施設」への登 録を促し、受動喫煙防止対策の徹底を図ります。 ○ みなとタバコルールの徹底 (総合支所 地区活 動推進課・環境課) 「みなとタバコルール」は区内全域での路上・歩 行喫煙及びポイ捨ての禁止を目指すものです。罰則 によって取り締まる手法をとらず、あくまでも、区 ・区民・企業等の連携、マナー・モラルの向上によ って、路上・歩行喫煙及びポイ捨ての禁止の徹底を 図ります。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について 区民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を 推進するために在住・在勤・在学者から公募モニタ ーを募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 給食施設指導【再掲】(健康推進課) 事業所・病院・福祉施・設学校において栄養管理 のされた給食が実施されるよう指導を行い喫食者の 健康の向上を図ります。 ※平成18年度現在の実施事業 ○ 健康づくり協力店事業「元気食MINATO【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病が増加する中、区民・在勤者及び在学 者が食生活を改善できる環境をつくるため飲食店等 で食を通じた健康づくりを推進します。(バランス メニューや野菜たっぷりメニュー、カロリー表示、 禁煙・分煙など利用者の健康に役立つサービスメニ ューの提供) ○ 健康教育【再掲】(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子 ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ー 49− 5.歯の健康づくり むし歯や歯周疾患に代表される口腔(口の中)の疾患は、食生活に支障をきたし、全身の健康に影響を 与えます。また、歯は単に食物を食べるという機能だけでなく、食事を味わう、会話を楽しむなど豊か な生活を送るために欠かせないものです。さらに、自分の歯でしっかり噛んで食べることは、脳の血流 が保たれることから、痴呆を予防し、老化そのものを予防するといわれています。適切な食生活や歯み がきなどの生活習慣、定期的な歯科健診などにより生涯「歯の健康」を保つことがとても重要です。 区民の健康の現状 かかりつけ歯科医を 決めている人が少ない 口腔状態に満足している人が少ない 口腔状態に「ほぼ満足している」人は 男性が 53.2% 女性が 48.2% かかりつけ歯科医を決めている人は 男性の20代が 43.2% 男性の30代が 44.0% 女性の20代が 48.9% 1日1回は10分以上かけて 歯を磨いている人が少ない 歯周疾患に罹患している人が多い ほぼ毎日1回10分以上かけて歯を 磨くことがある人は 女性の20代が 6.8% 男性の30代が 10.7% 進行した歯周疾患に罹患している人は 40歳が 31.4% 50歳が 42.1% ★★★一口コラム★★★ 80歳で20本以上 自分の歯を保ちましょう!!! かかりつけ歯科医を もちましょう!!! 初期のむし歯や歯周疾患は、自覚症状が無く、 そのまま放置して進行させてしまうことが多く見 られます。 そこでかかりつけ歯科医を決め、痛みが出てか ら受診するのではなく、予防のために、定期的に 受診するようにこころがけましょう。 歯石除去等の専門的口腔ケアを定期的に受ける ことにより、家庭での口腔管理が効率良く、より 効果的に行なえます。 自分の歯が20本以上あればほぼ不自由なく食べ ることができます。生涯自分の歯を保つため、子 どもの頃から歯の健康をこころがけましょう。 望ましい歯科保健行動 □歯をみがく時に口の中の観察を十分にする □食後十分時間をかけて歯みがきをする □デンタルフロスや歯間ブラシを利用する □規則正しく食事をする ★左欄の「望ましい歯科保健行動」を実践するこ とにより、予防に必要な生活習慣をチェックし ましょう。 ★お子さんの場合は、保護者の方が毎日、口の中 を見てあげましょう。 □歯周疾患予防のためたばこを吸わない □かかりつけの歯科医で定期健診や歯石除去 などの専門的な口腔ケアを受ける ー 50− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目 標 個人目標 ハチマルニイマル 8020 達 成 者 を 増 や す (8020:80歳で20本以上の歯を保つこと) 健康指標と目標値 口腔状態に満足している人の割合 全体:60%以上 (現状値:全体49.9%) 解決策 課 題 1.生涯を通じて歯のために望ましい行動が できる人を増やす 1.歯科保健行動に関する知識の普及、 啓発 環境目標 気軽に歯の相談 が で き る 体 制 を つ く る 健康指標と目標値 かかりつけ歯科医を決めている人の割合 全体:70%以上 (現状値:全体 63.8%) 解決策 課 題 2.気軽に歯の相談ができる体制づくりを推 進する 2.かかりつけ歯科医を決めている人を増や す事業の実施 推進主体 区 民 地 域 行 政 産業振興部門 保健所 関連団体 教育委員会 歯科医師会 地域振興部門 ー 51− 事業所(企業) 商店街 こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○歯の健康に関心をもち、正しい知識・行動を身に つけましょう。 ○糖分の適正な摂取を心がけましょう。 ○1日1回は10分以上時間をかけて歯磨きをしまし ょう。 ○フッ化物配合歯磨き剤、デンタルフロス、歯間ブ ラシなどの補助道具を利用した歯のケアを習慣に しましょう。 ○かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診を受 けましょう。 ○そしゃく回数を多くしましょう。 ○地域住民の参加する場で、歯についての意識の向 上を図りましょう。 ○地域ぐるみで“8020運動”を奨励しましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○歯科医師は、口腔衛生の知識の普及に努めるとと もに、コミュニティを活用した地域ぐるみの活動 を展開しましょう。 ○事業所は、従業員に食後の歯磨きを奨励しましょ う。 〈区の取組み〉 ○生涯を通じた歯科保健行動に関する知識の普及啓発に努めます。 ○かかりつけ歯科医を持つことの重要性をわかりやすく啓発していきます。 ○定期的な歯科健診の重要性を啓発していくとともに、健診の内容をより充実していきます。 ー 52− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 無料健康相談(国保年金課) 被保険者の健康保持と健康管理のため、医師会、 歯科医師会、薬剤師会の協力を得て、健康相談を無 料で実施しています。 ・内科(血圧測定ほか一般健康相談) ・歯科(一般口腔衛生相談) ・薬局(医療品相談と救急箱の内容点検) ○ かかりつけ歯科医推進事業(保健予防課) 区内に居住する障害者や在宅要介護者で、自身で はかかりつけの歯科医を探すことが困難な者が、身 近な地域で適切な歯科治療を受けられ、かつ、必要 に応じて専門的な歯科医療を円滑に受けることが出 来る歯科医療連携システムの維持・充実を図ります。 ○ 歯周疾患予防健康診査(健康推進課) 25歳以上の区民を対象に、う蝕・歯周疾患の疑 いのある人を早期に発見し、早期治療を促進し、区 民の健康保持の増進を図ります。 ○ 8020推進事業(健康推進課) 80歳になっても自分の歯を20本以上保ち、食事 や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るために、ラ イフステージに応じた歯の健康づくりを推進します。 ・8020達成者表彰 ・お口の健康フェスタ ・歯の衛生週間事業健診、相談 ・健康教育 ・すこやかちゃんフッ素塗布事業 ○ 母子対象各種歯科保健事業(健康推進課) 口腔衛生の向上に向けたライフスタイルを確立し、 健康に対する自己管理力を高めます。生涯自分の健 康づくりの一貫として、歯科保健事業をそれぞれの 対象ごとに展開しています。 ・1歳6か月児歯科健診 ・3歳児歯科健診 ・バースデイ歯科健診 ・歯科経過観察健診 ※平成18年度現在の実施事業 ・妊産婦の歯科健診 ・育児相談、離乳食つくり方講習会 ○ 歯科保健関係パンフレットの配付(学務課) 生涯を通じた歯・口腔の健康づくりを目標とし、 小学校1年生、中学校1年生、幼稚園3・4才児全員 に「歯科啓発パンフレット」を配布します。また、 健診の結果有所見者に対しては、「歯科矯正パンフ レット」「顎関節啓発パンフレット」を配布します。 ○ 児童館乳幼児連携事業【再掲】(総合支所地区活 動推進課・子ども課) 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師 ・歯科衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教育 等を行い子育てを支援します。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について区 民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を推 進するために在住・在勤・在学者から公募モニター を募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 健康教育【再掲】(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ー 53− 6.生活習慣病対策の充実 区民の死亡原因の上位を占めるがん、脳血管疾患、心臓病や、近年患者数が増加している糖尿病は、 いずれも発病や経過に生活習慣が深くかかわっており、最近においては、メタボリックシンドローム( 内臓脂肪症候群)が大きな健康問題となっています。これら生活習慣病を予防するためには、適切な保 健指導を受けることにより、食生活、運動、飲酒、喫煙といった生活習慣を改善し、肥満や高血圧、高 脂血症などを防ぐことが大切です。また、定期的に健康診査やがん検診を受けることによって自分の健 康状態を知り、疾病の早期発見、早期治療をこころがけることも重要です。 区民の健康の現状 高血圧、高脂血症の人が多い 糖尿病の人が多い 高血圧有所見率 男性の50代が 33.3% 男性の60代が 43.4% 男性の70歳以上が 49.2% 女性の70歳以上が 49.2% 高脂血症有所見率 男性の50代が 55.5% 男性の60代が 50.6% 女性の50代が 53.5% 女性の70歳以上が 53.4% 糖尿病有所見率 男性の50代が 19.2% 男性の60代が 27.0% 男性の70歳以上が 26.1% 女性の70歳以上が 20.3% 女性のがんによる死亡率が高い 女性のがんの標準化死亡比は 結腸がん 122.4 直腸がん 110.5 大腸がん 119.2 肺がん 167.1 乳がん 133.4 子宮がん 125.7 (※東京都を100とした場合) 若年層にかかりつけ医を 決めている人が少ない かかりつけ医を決めている人は 20代が 29.6% 30代が 28.3% 40代が 46.0% 50代が 53.8% 60∼64歳が 67.4% ★★★一口コラム★★★ あなたは大丈夫? メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群) 定期的に健(検)診を受けましょう! ∼でも、受けっぱなしはいけません∼ ★ウエスト周囲径:男性85㎝、女性90㎝以上 上記に加え、以下の2項目以上に該当するとメタボリ ックシンドロームです。 ① 中性脂肪150㎎/㎗以上かつ/またはHDLコレステロール 40㎎/㎗未満 ② 収縮期(最大)血圧130㎜Hg以上かつ/または拡張期 (最小)血圧85㎜Hg以上 ③ 空腹時血糖110㎎/㎗以上 食習慣を見直し、適度な運動を継続して行うよう心が けましょう。また、体重や腹囲等の測定値や食事・運 動量を毎日記録し、生活習慣改善に役立てましょう。 ー 54− ★ 基本健診(尿・血液検査等) ★ 胃・大腸がん検診 ★ 肺がん検診 ★ 子宮がん・乳がん検診 ★ 前立腺がん検診 ★ 喉頭がん検診 ★ 骨粗しょう症検診 港区ではさまざまな健(検)診事業を実施しています。 健(検)診の結果を日常生活に活かすため、保健指導・ 栄養指導を受けましょう。 詳しくは保健所・総合支所にお問い合わせください。 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 生活習 慣 病 を 減 ら す 健康指標と目標値 糖尿病有所見率 〔 〕 男性50代:10%以下、女性70歳以上:10%以下 現状値:男性50代 19.2%、60代 27.0%、70歳以上 26.1% 女性50代 8.3%、60代 7.1%、70歳以上 20.3% 解決策 課 題 1.生活習慣病の一次予防の推進 (一次予防:健康増進・発病予防) 2.健診(検診)の受診勧奨及び健康情報の 提供の充実 1.生涯を通じた望ましい生活習慣づくりを推 進し、生活習慣病を予防する 2.一般健診、がん検診の受診率をあげる 環境目標 望ましい生活習慣に 向 け た 支 援 体 制 を つ く る 健康指標と目標値 かかりつけ医を決めている人の割合 男女とも 40歳以上:60%以上 (現状値:40歳以上 53.2%、40代 46.0%、50代 53.8%、60∼64歳 67.4%) 解決策 課 題 3.健診後のフォロー体制を強化する 3.生活習慣病の改善指導や健診結果の事後教 育の充実 4.区と医師会・歯科医師会・薬剤師会との医 療連携の推進 4.医師、専門医、歯科医に相談しやすい環境 をつくる 推進主体 区 民 地 域 行 政 保健所 総合支所 教育委員会 関連団体 医師会・歯科医師会・薬剤師会 ー 55− 事業所(企業) マスメディア こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○正しい食習慣を身につけましょう。 ○栄養に気をつけながら望ましい食生活を確立しまし ょう。 ○朝食を欠食することがないよう、ゆとりある生活を おくりましょう。 ○お酒は適度な飲酒量にしましょう。 ○毎週休肝日を設けましょう。 ○日常生活において、できるだけ歩いたり、ウォーキ ングをしましょう。 ○自分にあった運動を週1回行いましょう。 〇自分にあった上手なストレス解消法をみつけ、スト レスを溜めないようにしましょう。 〇十分な睡眠を心がけるなど規則的な生活で疲労回復 に努めましょう。 ○家族や友人とのコミュニケーションの時間を大切に しましょう。 ○禁煙に取り組みましょう。 ○かかりつけ医を持ち、かかりつけ医に何でも相談し ましょう。 ○自治会は、年に1度は健康診査を受診するよう呼び かけましょう。 ○地域ぐるみで健康づくりを進めていくために、健康 づくり教室を開催しましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○従業員にスポーツ・レクリエーションの実践を奨励 しましょう。 ○従業員に禁煙を奨励するとともに、分煙対策を推進 しましょう。 ○定期的な健康診査、歯科健診の受診を促進しましょ う。 ○医師会、歯科医師会は積極的な受診を勧奨しましょ う。 ○薬剤師会は、正しい薬の使い方について啓発しまし ょう。 〈区の取組み〉 ○受診しやすい健診(検診)体制を整備していきます。 ○生活習慣病についての正しい知識を普及啓発します。 ー 56− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 健康相談【再掲】 (総合支所くらし応援課、健康推進課) 心身の健康に関する個別の相談に応じ、健康への 適切な保健相談を行っています。 ○ 無料健康相談【再掲】(国保年金課) 国民健康保険被保険者の健康保持と健康管理のた め、医師会、歯科医師会、薬剤師会の協力を得て、 健康相談を実施しています。 ・内科(血圧測定ほか一般健康相談) ・歯科(一般口腔衛生相談) ・薬局(医療品相談と救急箱の内容点検) ○ 運動負荷検査受診料等助成【再掲】 (国保年金課) 国民健康保険被保険者の健康保持・増進と生活習 慣病の予防・改善を図るため、港区立健康増進セン ターで実施する次の健康増進事業の費用の一部を助 成します。 ・健康度測定(運動負荷検査) ・生活習慣予防・改善コース ○ 消費者懇談会【再掲】(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係す る団体が一同に会し、食品衛生に関する諸問題につ いて、学び、意見交換を通して食品衛生の知識を深 め、もって食品衛生の普及啓発を行います。 ○ 食品の栄養表示指導【再掲】(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる 環境を整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う 業者に指導をします。また、消費者へ表示の見方の 啓発を行います。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について 区民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を 推進するために在住・在勤・在学者から公募モニタ ーを募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 給食施設指導【再掲】(健康推進課) 事業所・病院・福祉施設・学校において栄養管理 のされた給食が実施されるよう指導を行い喫食者の 健康の向上を図ります。 ○ 栄養講習会【再掲】(健康推進課) ライフステージにあわせたテーマを設け食生活に ついての話と調理実演を実施し区民の健康づくりを 支援します。 ・生活習慣病予防の食事 ・離乳食の作り方 ・健康料理(高齢者・こども向け) ○ 栄養相談【再掲】(健康推進課) 赤ちゃんから高齢者まで、身近な食生活の相談に 随時対応し区民の健康づくりを支援します。 食 MINATO」 ○ 健康づくり協力店事業「元気 【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病が増加する中、区民・在勤者及び在学 者が食生活を改善できる環境をつくるため飲食店等 で食を通じた健康づくりを推進します。(バランス メニューや野菜たっぷりメニュー、カロリー表示、 ※平成18年度現在の実施事業 禁煙・分煙など利用者の健康に役立つサービスメニューの提供) ○ 健康教育【再掲】(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ 各種成人対象健診(検診)の実施【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病の早期発見と早期治療を目指すととも に、受診者の自助努力を高めるために、診査結果に 基づいて栄養や運動に関する保健・栄養指導や自己 の健康管理についての指導を行っています。 ○ 8020推進事業【再掲】(健康推進課) 80歳になっても自分の歯を20本以上保ち、食事 や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るために、ラ イフステージに応じた歯の健康づくりを推進します。 ・8020達成者表彰 ・お口の健康フェスタ ・歯の衛生週間事業健診、相談 ・健康教育 ・すこやかちゃんフッ素塗布事業 ○ 母子対象各種歯科保健事業【再掲】 (健康推進課) 口腔衛生の向上に向けたライフスタイルを確立し、 健康に対する自己管理力を高めます。生涯自分の健 康づくりの一貫として、歯科保健事業をそれぞれの 対象ごとに展開しています。 ・1歳6か月児歯科健診 ・3歳児歯科健診 ・バースデイ歯科健診 ・妊産婦の歯科健診 ・育児相談、離乳食つくり方講習会 ○ 健康増進センター事業【再掲】(健康推進課) 18歳以上の人に運動・栄養・生活メニューに基づ き運動実践を行い生活習慣病の予防・改善を図ると ともに、区民の健康づくり活動を支援します。また 区民の健康に対する自覚と関心を高めるため普及・ 啓発を行います。 【事業内容】 ①メディカルチェック事業…個人別トレーニングメニュ− の作成、医師・管理栄養士・健康運動指導士による指導等 ②健康づくり教室…「体操&ストレッチ教室」、 「アクアエクササイズ 教室」、 「バランスボール」 「ヘルシーウォーキング」等の教室の開催 ③健康増進の普及啓発事業…健康増進に関する調査・研究、 コミュニティ情報誌「kissポート」・ホームページでの事業紹介 ④グループ等の育成・支援…健康づくり自主グルー プの活動支援、情報提供の協力 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ○ 生活習慣病予防パンフレットの配付【再掲】 (学務課) 小学生中学年を対象に生活習慣病やアレルギー疾患の予 防に役立ててもらう目的で作成し、配付しています。内容は、 親子で一緒に読んで、考えてもらえるようになっています。 ー 57− 7.子どもの健康づくり 子どもの健康づくりは、規則正しい生活習慣を身につけることから始まり生涯にわたる健康づくりの 基となります。最近では、朝食の欠食、偏食・過食、睡眠不足、運動不足の子どもが増えています。子 どもの健やかな育ちを支援するためには、家庭での対応のほか学校や地域の積極的な働きかけが大切で す。 区民の健康の現状 就寝時間が遅い 甘い菓子や飲み物をとる回数が多い 午後10時以降に就寝している3歳児は 23.0% 甘い菓子をほぼ毎日食べている3歳児は 30.2% 甘い飲み物をほぼ毎日飲んでいる3歳児は 32.0% 毎日朝食をとる習慣の子どもが少ない 小・中学生女子のやせが多い 毎日朝食をとる習慣の子どもは 小学5年生が 82.0% 中学2年生が 73.2% 男 やせ 25.2%、肥満 21.8% 女 やせ 36.3%、肥満 8.4% ★★★一口コラム★★★ 健康な身体は、 規則正しい生活習慣から!!! 未成年者の飲酒や喫煙は、 心身の成長に深刻な影響を与えます!!! 最近、子ども達の身体やこころに異変がおきて いるという声を耳にします。すぐ「キレる」、イ ライラしやすい子どもの増加は、食習慣や運動習 慣の変化に原因があるのでは?といわれています。 次のチェックリストで生活習慣を見直し、子ども を含む家族みんなの、健康づくりをこころがけま しょう。 チェックリスト □毎朝早起きして、しっかり朝日を浴び ている □毎日朝ごはんを食べている □家族と会話をしながら食事をしている □規則正しい生活をこころがけている □適度な運動をこころがけている □十分な睡眠をとっている 未成年の頃は心身ともに発達段階にあり、とて も大切なときです。 未成年の頃から〝お酒〟や〝たばこ〟を始める とどんな影響があるのでしょうか? ★骨がもろくなり、身長・体重の伸びが悪く なります ★有害物質が吸収されやすく、将来さまざま な病気(がん、心臓病、脳障害など)にな る危険性があります ★依存状態になりやすくなります ⇒やめようと思っても、やめにくくなります。 ★お酒やたばこは、ドラッグへの入口になり ます 未成年者にお酒やタバコを絶対に勧めてはいけ ません。大人も一緒に考えることが大切です。 ー 58− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 望ましい生活習慣を形成する 健康指標と目標値 毎日朝食を食べる子どもの割合 小学5年生:100%、中学2年生:100%(現状値:小学生 82.0%、中学生73.2%) 課 題 解決策 1.望ましい生活習慣を形成する 1.望ましい生活習慣に関する普及啓発、 食育の推進 2.適正体重に関する正しい情報提供、教育 3.未成年者の保健問題に関する教育の充実 2.自分の体をよく知る 3.未成年として適切な保健行動がとれる (喫煙、飲酒、薬物乱用、性感染症等) 環境目標 健やかに子どもが育つ環境をつくる 健康指標と目標値 地域の子どもとかかわる機会のある人の割合 全体:30%以上(現状値:全体 23.4%) 課 題 解決策 4.健やかに子どもが育つ環境をつくる 4.児童虐待、家庭内暴力への対応、 乳幼児の事故防止に関する普及啓発 5.地域単位での遊ぶ施設や場の確保及び情報 提供の充実 6.思いやりのある子どもの育成、中高生の居 場所の確保 7.地域食育ネットワークの構築 食の安全に関する情報の提供及びより安全 な食材の提供 5.子どもが運動しやすい環境を増やす 6.いじめを生まない環境をつくる 7.地域での食育が主体的に推進できる環境を つくる 推進主体 行 政 保健所 総合支所 子育て支援部門 学校・教育委員会 区 民 地 域 関連団体 食品関係団体 医師会・歯科医師会 研究機関 商店街、 NPO ー 59− 警察・薬防協 事業所・企業 PTA マスメディア こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○子どもの健やかな育成を図るために、乳幼児健康 診査を受診しましょう。 ○朝食を欠食することがないよう、ゆとりある生活 をおくりましょう。 ○食べることを大切にしましょう。 ○乳幼児からむし歯を予防するため、定期的に歯科 医師にみてもらいましょう。 ○子どもの遊びが活発に展開され、地域の人々との交 流や地域活動等へのかかわりが持てるよう、子ども たちへの遊びや体験の機会の確保に努めましょう。 ○地域の児童館・児童施設を活用しましょう。 ○地域ぐるみで世代間交流や地域活動にかかわれる イベントを開催しましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○望ましい生活習慣が身につくように、母子健診や 育児相談の場で普及啓発に努めます。 ○子どもたちが安心して過ごせる居場所の確保や充 実を図ります。 現在取り組んでいる事業 ○ 保育園であそぼう(総合支所地区活動推進課) 区立保育園で月に1∼4回程度、地域の乳幼児と保護者 を対象に「保育園であそぼう」を実施しています。 地域に開かれた保育園として、家庭における子育ての支援 を行います。 ◆親子で集まれる場所を提供します。同年齢の子どもたち と触れ合う機会を持てる場を提供します。 ◆保育園の職員が育児に関するアドバイスを行います。必 要に応じて個別相談にも応じます。 ◆給食試食を実施し、栄養指導を行います。 ◆参加者同士の親睦・交流の機会を援助します。 ○ 中高生の居場所確保(子ども中高生プラザの運営)(赤 坂、芝浦港南総合支所地区活動推進課) 中高生の放課後における居場所の確保や活動の場を通し て自己実現できる環境を整備することにより、子どもの健 康づくりを推進します。 ・平成15年4月、赤坂子ども中高生プラザ開設 ・平成18年4月、港南子ども中高生プラザ開設 ○ エイズ・感染症の予防(保健予防課) エイズ・性感染症の検査、相談および知識等の普及啓発活動を行います。 ○ 子ども医療費助成(子ども課) 中学校3年生(15歳到達後の最初の3月31日)までの 子どもの通院・入院に係る医療費(食事療養費を含む。) を助成します。 <対象>次のいずれに該当すること ①保護者及び子どもが港区に居住していること。 ②子どもが健康保険に加入していること。 ○ 健康づくり努力表彰(学務課) 健康づくりに努力した児童を表彰することにより、他の 児童の健康増進の意欲を高めます。 ○ 幼児・児童・生徒の各種検診の実施(学務課) 結核健診(小・中)、心臓検診(小・中)、腎臓検診(小・中 ・幼)、寄生虫卵検査(小・幼)、脊椎側わん検診(小・中)そ の他学校、幼稚園における定期健康診断等を実施しています。 ○ 児童館乳幼児連携事業【再掲】 (総合支所地区活動推進課・子ども課) 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師・歯科 衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教育等を行い子育 てを支援します。 ○ 区立保育園における「食」に関する取組み【再掲】 (総 合支所地区活動推進課・子ども課) ・季節の行事食(季節感や伝統行事を体験) ・誕生会・卒園式の会食(共に祝う心の育成) ・料理づくり体験(作る楽しさ、協力する喜び、調理器 具の扱いを学ぶ) ※平成18年度現在の実施事業 ・保護者の給食試食(乳幼児に合った食事づくりの参考) ○ 乳幼児・小学生・中高生を対象とした料理・おやつ講習 会【再掲】(各支所地区活動推進課・子ども課) 子どもの栄養状況の悪化や食生活の乱れ、思春期ややせ 等の問題に対し、栄養改善だけはなく、家族形成や人間性 の成育など、「食」を通じた児童の心身健全育成を図り、 食生活の改善・子どもの健康づくりを推進します。(平成 16年4月から、食育事業を開始) (内容)乳幼児・小学生・中高生を対象とした料理・おやつ講習会の開催 ○ 児童館・保育園・子育てひろば「あい・ぽーと」等での 日常的な活動や行事【再掲】(総合支所地区活動推進課 ・子ども課) 児童館・保育園・子育てひろば「あい・ぽーと」等での 日常的な活動や行事を通して得られる体験(遊び、人・自 然とのかかわり、食事づくり、食文化との出会い)を通し て、食生活の改善を図ります。 ○ 保健訪問指導【再掲】 (総合支所くらし応援課、健康推進課) ①妊産婦・新生児訪問指導 おおむね、生後60日未満の新生児及び妊産婦に対し て、保健師(各地区総合支所)及び訪問指導員(委託助 産師等)が、家庭訪問を行います。保護者に適切な指導 を行い、母子保健対策の一環として異常の早期発見と虐 待の発生防止に努め、育児不安の軽減を図ります。 ②新米ママ健康相談 出産後1年未満の産婦に対して、委託した助産師が出 張し、乳房管理を中心とした出産・育児に関する相談に応じます。 ③各地区総合支所の保健師による家庭訪問 新生児から高齢者まで心身の健康問題に関する諸問題 を抱えた本人及び家族に対し、日常生活・療養生活等の 相談や保健指導を行います。 ○ 子どもの消費者教育に関する事業【再掲】 (産業振興課) 消費生活向上のための1つのテーマである「食」につい て関心を持ってもらい、自然の恵みや食習慣・食文化・伝 統など多様な角度から考える機会を提供します。 ○ 消費者懇談会【再掲】(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係する団体 が一同に会し、食品衛生に関する諸問題について、学び、 意見交換を通して食品衛生の知識を深め、もって食品衛生 の普及啓発を行います。 ○ 受動喫煙防止対策事業【再掲】 (健康推進課・生活衛生課) たばこの煙は喫煙する人の健康を脅かすだけでなく、吸 わない人にも影響があります。区内事業所等の施設管理者 及び一般区民に対する普及啓発を推進し受動喫煙防止対策 の徹底を図ります。 ー 60− 第4章 健康づくりの目標 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について区民の 声を聴取し区民協働による健康づくり区政を推進するため に在住・在勤・在学者から公募モニターを募り課題解決の 早期実現をめざします ○ 港区食育ネットワーク(仮称)【再掲】(健康推進課) 「食育」に取り組んでいる企業や団体等と連携を図り、互 いに情報交換をしながら、食育の取り組みが、主体的、効 果的にできるよう、ネットワークの構築を進めています。 ○ 食品の栄養表示指導【再掲】(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる環境を 整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う業者に指導を します。また、消費者へ表示の見方の啓発を行います。 ○ 栄養相談【再掲】(健康推進課) 赤ちゃんから高齢者まで、身近な食生活の相談に随時対 応し区民の健康づくりを支援します。 ○ 栄養講習会【再掲】(健康推進課) ライフステージにあわせたテーマを設け食生活について の話と調理実演を実施し区民の健康づくりを支援します。 ・生活習慣病予防の食事 ・離乳食の作り方 ・健康料理(高齢者・こども向け) ○ 各齢乳幼児健診の実施【再掲】(健康推進課) ・区内在住の3.4ヶ月児、1歳6ヶ月児及び3歳児を対 象に、発達状況の確認と疾病の早期発見及び虐待予防 を目的に、総合的な健康診査を実施し、その結果に基 づき適切な育児支援を行います。また健診後、経過観 察が必要な方に対し経過観察健診を行います。 ・就学前のお子様の育児,保護者自身の事などについて、 保健師、管理栄養士、歯科衛生士、心理相談員が相談に 応じます。 ○ 8020推進事業【再掲】(健康推進課) 80歳になっても自分の歯を20本以上保ち、食事や会話 を楽しむなど、豊かな人生を送るために、ライフステージ に応じた歯の健康づくりを推進します。 ・8020達成者表彰 ・お口の健康フェスタ ・歯の衛生週間事業健診、相談 ・健康教育 ・すこやかちゃんフッ素塗布事業 ○ 母子対象各種歯科保健事業【再掲】(健康推進課) 腔衛生の向上に向けたライフスタイルを確立し、健康に 対する自己管理力を高めます。生涯自分の健康づくりの一 貫として、歯科保健事業をそれぞれの対象ごとに展開して います。 ・1歳6か月児歯科健診・3歳児歯科健診 ・バースデイ歯科健診 ・歯科経過観察健診 ・妊産婦の歯科健診 ・育児相談、離乳食つくり方講習会 ○ 公園等の整備事業【再掲】(土木事業課) ◆公園等(公園・児童遊園・運河沿緑地等)の整備や改修 にあたっては、子供たちの遊び場の充実とともに、サラ リーマン等の健康増進や高齢者の介護予防のため健康遊 具や介護予防遊具を設置します。 ◆既にいくつかの区立公園等では区民の健康増進の観点か ら、背伸ばしベンチや鉄棒等の健康遊具の設置をしてき ましたが、今後も区民の要望を聞きながら健康遊具の設 置を推進して行きます。また、水辺の散歩道の連続化事 業において、距離表示やカロリー表示をするなど、情報 の掲載を行います。 ○ 要保護児童対策地域協議会【再掲】(子ども課) 児童虐待は、児童のみでなく保護者の心の健康も妨げます。 児童虐待を防止し迅速に対応するために、関係機関との 連携を図る子ども虐待防止セーフティネットワークを平成 13年度に設置しました。平成18年7月、要保護児童対策地 域協議会に移行し児童虐待を始め、保護を必要とするさまざ まな児童を支援しています。また、啓発活動として、虐待防 止マニュアルの作成、虐待防止の標語、ポスター募集、区民 向け講演会の開催、関係機関向け研修等を行っています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の子育て 情報をお知らせする情報番組を年間を通じて提供します。 ○ 母子対象健康教育【再掲】(健康推進課) ①母親学級・両親学級 妊娠・出産・育児等についての知識や技術を身につけ るとともに、地域の仲間作りを行います。 ②子育て講演会 育児に関する指導や助言、情報提供などの普及・啓発 をします。 ③うさちゃんくらぶ 子育ての相談を行いながら、母と子の仲間づくりをす ることにより、育児の負担を軽減します。 ④双子の会 多胎児を抱える家族が情報交換や悩みを相談し合い、 育児負担を軽減します。 ⑤なかよし会(ダウン症児と親との集い) 親同士が交流する中で、情報交換や悩みを相談し合い、 育児負担を軽減します。 ⑥グループ:お母さんの時間(MCG) グループ療法により、育児不安の軽減や虐待予防・重 度化予防を行います。 ⑦児童館での健康教育 テーマを設定し、身近な児童館に出向いてミニ講話を 実施します。育児相談を行いながら、知識の普及・啓発 を行います。 ⑧子ども健康読本 生活習慣病、薬物、感染症などに関する知識の普及・ 啓発を行います。 ⑨子ども家庭医学読本 子どもの疾病予防、健康増進を図るため知識の普及・ 啓発を行います。 ○ 家庭教育学級【再掲】(子ども課) 一人ひとりの保護者がそれぞれのライフスタイルや価値 観、家庭を見つめ直し、自信を持って子育てに取り組むき っかけを提供するとともに、望ましい家庭教育のあり方に ついて、話し合いを含めた学習の場として昭和39年から 実施しています。 ○ 自然体験教室【再掲】(環境課) 実際に自然を体験し、環境の大切さを実践的に学ぶ環境 教室を開催しています。 ○ 歯科保健関係パンフレットの配付【再掲】(学務課) 生涯を通じた歯・口腔の健康つくりを目標とし、小学校 1年生、中学校1年生、幼稚園3・4才児全員に「歯科啓発 パンフレット」を配布します。また、健診の結果有所見者 に対しては、「歯科矯正パンフレット」「顎関節啓発パン フレット」を配布します。 ○ エコ給食(循環型システム)【再掲】(学務課) 学校に設置した生ごみ処理機によりできた有機肥料を農 家が使用して減農薬野菜や有機野菜を栽培し、その野菜を 学校給食の食材として使用することをめざした、循環型の ネットワークシステムです。生産者や流通過程がはっきり 確認できることで、より安全で安心な食材が確保されます。 ○ 小中学校給食行事献立【再掲】(学務課) 学校給食の献立に日本の伝統行事から生徒に馴染みのあ るイベント・地域性を生かした料理を取り入れます。開校 記念日等の学校独自の行事食も取り入れてます。 ○ 生活習慣病予防パンフレットの配付【再掲】(学務課) 小学生中学年を対象に生活習慣病やアレルギー疾患の予 防に役立ててもらう目的で作成し、配付しています。内容 は、親子で一緒に読んで、考えてもらえるようになっています。 ○ 学校施設の開放【再掲】(生涯学習推進課) 区民のスポーツ活動の場として、区立小・中学校の施設 を地域住民を中心に開放しています。 ○ 放課後児童育成事業「放課GO→」【再掲】 (生涯学習推進課) 放課後等の時間に、区立小学校の教室等を利用して、児 童が安全・安心に過ごすことができ、かつ学習、遊び、ス ポーツ等様々な体験活動を行うことができる居場所を提供 します。放課GO→しば・放課GO→なんざんでは、学童機 能を持つため、おやつの提供も行っています。 ○ スポーツ大会事業【再掲】 (生涯学習推進課・kissポート財団) 日頃の練習成果を大会で発揮してもらい、他のチームや 区民相互の交流を深める場を提供するため、小・中学生を 対象としたジュニアスポーツ大会や、幅広い層の区民を対 象とした区民スポーツ大会を開催しています。 ○ 未就園児の会(指導室) 区立幼稚園では、定期的に「未就園児の会」を行い、親 子が集う場を提供し、地域の子育て支援を行っています。 ー 61− 8.働く人の健康づくり 仕事が忙しいと、つい自分の健康管理が後回しになってしまいます。働く人の多くが、肥満、外食中 心の食生活による栄養の偏り、飲酒、喫煙、運動不足、疲労、ストレスといった問題をかかえています。 働き盛りの時期こそ 健康管理に最も気を配る必要があります。 バランスのとれた食生活、適正体重の維持、適度な運動、十分な休養など正しい生活習慣をこころがけ ましょう。定期的に健康診断を受け、自分の健康状態を知ることも大切です。 働く人の健康の現状 若い世代の朝食の欠食率が高い ほとんど毎日お酒を飲んでいる 人が男性の中高年に多い 朝食をほとんど食べない人は 男性の20代が 38.2% 男性の30代が 21.7% 女性の20代が 22.4% ほとんど毎日お酒を飲んでいる人は 男性の50代が 38.7% 男性の60代が 43.8% 健康診断をまったく受けていない人が 男性の若年者に多い 男性の中年に肥満が多い、 女性のやせすぎが多い 健康診断をまったく受けていない人は 男性の20代が 11.8% 肥満者は 男性の30代が 33.4% やせすぎは 女性の20代が 22.4% ★★★一口コラム★★★ 職場でできる健康づくり 働く人への健康アドバイス! ∼千里の道も一歩から∼ 健康づくりに運動は欠かせません。運動する時 間がない方も、少しずつ体を動かしてみましょう。 ★1駅ウォーキング! 地下鉄やバスに乗った際、1駅手前で降りて、 1駅ウォーキングを実施してみるのはいかがです か?港区は交通機関が多いので、最寄駅を変えて みるのもよいでしょう。いつもと違う風景を楽し みながら歩いたら、気持ちも身体もスッキリする かもしれませんね。 ★ 階段を使ってみましょう! オフィスの中の移動、多少の階数なら、エレベ ーターやエスカレーターを使わないようにしまし ょう!結構な運動になりますよ。でも無理は禁物、 体調の悪いときは控えめにしましょう。 ー 62− 仕事に没頭していても、自分の健康管理を忘れ てはなりません。毎日の生活の中で、できること から健康づくりを始めてみましょう。 健康アドバイス ★自分の適正体重を知り、太りすぎに注意しま しょう。 ★お弁当を購入したり外食をする場合は、栄養 成分表やカロリー表示を確認して、脂肪や塩 分をとり過ぎないよう気を配りましょう。 ★お酒の飲みすぎに注意しましょう。週に2日 は続けて休肝日を設けましょう。 ★お酒のつまみは塩分をひかえ、大豆製品、海 草、野菜などを積極的にとりましょう。 ★たばこをやめましょう。 ★「夜、眠れない」「気分が落ち込む」などス トレスが続いたら、無理をせず早めに専門医 に相談しましょう。 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 正しい健康知識とライフスタイルを定着させる 健康指標と目標値 朝食を欠食する人の割合 男性の20代:35 %以下、30代:20%以下 女性の20代:20%以下 (現状値:男性20代38.2 % ・30代21.7%、女性の20代22.4%) 課 題 解決策 1.バランスのよい食習慣を身につける 1. 健康づくり協力店 食 MINATO登録店)の活用 (元気 2.アルコールに関する正しい知識の普及、 情報提供 3.ウォーキングの奨励 4.港地域産業保健センターの活用 2.多量飲酒者を減らす (多量飲酒者:1日に日本酒3合以上の飲酒者) 3.運動不足を解消する 4.健康診断を活用した個人の健康づくりを推 進する 環境目標 みんなが快適に働ける環境をつくる 健康指標と目標値 職場等で他人のたばこの煙を吸っている人の割合 一般区民:20%以下、在勤者:40%以下 (現状値:一般区民33.6%、在勤者52.5%) 解決策 課 題 5.ストレスを減らす 6.健康づくり情報の提供を増やす 7.職場の受動喫煙防止対策を推進する 8.職域保健と地域の連携を強化する 5.こころの悩みをもつ在勤者への対応の充実 6.健康づくり情報提供の充実 7.受動喫煙防止対策の充実 8.職域の健康管理担当者と地域保健担当者の 連携 推進主体 行 政 区 民 保健所 労働基準監督署 環境保全部門 産業振興部門 街づくり部門 地 域 事業所・企業 関連団体 医師会・歯科医師会・薬剤師会 飲食店、商店街、NPO 体育指導委員 ー 63− マスメディア こんなことに取り組んでいきます 〈企業・団体等の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○子どものときから家庭での正しい食習慣を身につけ ましょう。 ○栄養に気をつけながら望ましい食生活を確立しまし ょう。 ○朝食を欠食することがないよう、ゆとりある生活を おくりましょう。 ○外食・中食において、元気 食 MINATO登録店を活 用してバランスのとれた食習慣を身につけましょう。 ○お酒は適度な飲酒量にしましょう。 ○毎週休肝日を設けましょう。 ○日常生活において、できるだけ歩いたり、ウォーキ ングをしましょう。 ○自分にあったスポーツを週1回行いましょう。 ○自分にあった上手なストレス解消法をみつけ、スト レスを溜めないようにしましょう。 ○十分な睡眠を心がけるなど規則的な生活で疲労回復 に努めましょう。 ○家族や友人とのコミュニケーションの時間を大切に しましょう。 ○非喫煙者の周りでは喫煙しないようにしましょう。 ○1日1回は10分以上時間をかけて歯磨きしましょ う。 ○ かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科検診を受 けましょう。 ○従業員にスポーツ・レクリエーションの実践を奨励 しましょう。 ○事業所におけるこころの相談体制を確立しましょう。 ○従業員に禁煙を奨励するとともに、分煙対策を推進 しましょう。 ○従業員に食後の歯磨きを奨励しましょう。 ○定期的な健康診査、歯科検診への受診を促進しまし ょう。 〈区の取組み〉 ○正しい健康情報を提供します。 ー 64− 第4章 健康づくりの目標 現在取り組んでいる事業 ○ 区民大学(生涯学習推進課・kissポート財団) 在住・在勤・在学の18歳以上の人を対象に、区 内の大学における研究成果を広く区民に開放し学習 者の意欲に応える講座を行っています。 ○ 消費者懇談会【再掲】(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係す る団体が一同に会し、食品衛生に関する諸問題につ いて、学び、意見交換を通して食品衛生の知識を深 め、もって食品衛生の普及啓発を行います。 ○ 食品の栄養表示指導【再掲】(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる 環境を整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う 業者に指導をします。また、消費者へ表示の見方の 啓発を行います。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について 区民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を 推進するために在住・在勤・在学者から公募モニタ ーを募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 受動喫煙防止対策事業【再掲】 (健康推進課・生活衛生課) たばこの煙は喫煙する人の健康を脅かすだけでな く、吸わない人にも影響があります。区内事業所等 の施設管理者及び一般区民に対する普及啓発を推進 し受動喫煙防止対策の徹底を図ります。 ○ 健康増進センター事業【再掲】(健康推進課) 18歳以上の人に運動・栄養・生活メニューに基 づき運動実践を行い生活習慣病の予防・改善を図る とともに、区民の健康づくり活動を支援します。ま た区民の健康に対する自覚と関心を高めるため普及 ・啓発を行います。 【事業内容】 ①メディカルチェック事業…個人別トレーニングメ ニュ−の作成、医師・管理栄養士・健康運動指導 士による指導等 ②健康づくり教室…「体操&ストレッチ教室」、 「アクアエクササイズ教室」、「バランスボール」 「ヘルシーウォーキング」等の教室の開催 ③健康増進の普及啓発事業…健康増進に関する調査 ・研究、コミュニティ情報誌「kissポート」・ホ ームページでの事業紹介 ④グループ等の育成・支援…健康づくり自主グルー プの活動支援、情報提供の協力 ○ 給食施設指導【再掲】(健康推進課) 事業所・病院・福祉施設学校において栄養管理の された給食が実施されるよう指導を行い喫食者の健 康の向上を図ります。 ○ 健康づくり協力店事業「元気 食 MINATO」【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病が増加する中、区民・在勤者及び在学 者が食生活を改善できる環境をつくるため飲食店等 で食を通じた健康づくりを推進します。(バランス ※平成18年度現在の実施事業 メニューや野菜たっぷりメニュー、カロリー表示、 禁煙・分煙など利用者の健康に役立つサービスメニ ューの提供) ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ○ 公園等の整備事業【再掲】(土木事業課) ◆公園等(公園・児童遊園・運河沿緑地等)の整備 や改修にあたっては、子供たちの遊び場の充実と ともに、サラリーマン等の健康増進や高齢者の介 護予防のため健康遊具や介護予防遊具を設置します。 ◆既にいくつかの区立公園等では区民の健康増進の 観点から、背伸ばしベンチや鉄棒等の健康遊具の 設置をしてきましたが、今後も区民の要望を聞き ながら健康遊具の設置を推進して行きます。また、 水辺の散歩道の連続化事業において、距離表示や カロリー表示をするなど、情報の掲載を行います。 ○ 自然体験教室【再掲】(環境課) 実際に自然を体験し、環境の大切さを実践的に学 ぶ環境教室を開催しています。 ○ 学校施設の開放【再掲】(生涯学習推進課) 区民のスポーツ活動の場として、区立小・中学校 の施設を地域住民を中心に開放しています。 ○ スポーツ教室等事業【再掲】(生涯学習推進課・ kissポート財団) ①スポーツ教室・・・初・中級者を対象に、正しい運動 の方法を会得し、技術向上を目指すことで楽しく 長くスポーツを続けてもらうことを目的としスポ ーツ教室を開催します。 ②スポーツイベント事業・・・スポーツ振興の一環として、 競技への親しみを体感してもらい、選手(チーム) と区民の交流を目的としたスポーツイベントを行 います。 ○ スポーツ大会事業【再掲】(生涯学習推進課・ kissポート財団) 日頃の練習成果を大会で発揮してもらい、他のチ ームや区民相互の交流を深める場を提供するため、 小・中学生を対象としたジュニアスポーツ大会や、 幅広い層の区民を対象とした区民スポーツ大会を開 催しています。 ○ スポーツ施設公開指導【再掲】(生涯学習推進課 ・kissポート財団) スポーツを楽しめる機会を提供するため、スポー ツセンター等の各競技場を開放しています。あわせ て指導員を配置し実技指導を行っています。 (区民無料公開指導、個人公開指導、赤坂弓道場個 人公開指導) ○ 定期練習会【再掲】 (生涯学習推進課・kissポート財団) 在住・在勤・在学者に対し武道等の定期的な練習 の機会を提供し、指導員を配置して実技指導を行います。 ー 65− 9.女性の健康づくり 若い女性にみられるやせの増加や過度のダイエット、喫煙、朝食欠食などの乱れた食生活は、その人 自身の健康を損なうばかりか、妊娠、子育てを通して子どもの健康にも深刻な影響を与えます。また、 女性は育児ストレスやドメスティック・バイオレンスなどによるこころの悩みや、乳がん、子宮がん、 更年期障害といった女性特有の病気への対処など多くの課題をかかえています。このため女性は若い頃 から自分のこころとからだを大切にし、正しい情報に基づいた生涯にわたる健康づくりをこころがける 必要があります。 区民の健康の現状 たばこを吸う女性が多い たばこを吸う女性は 20代が 21.6% 30代が 17.6% 60∼64歳が22.2% やせ(BMI:18.5未満)が多い やせの女性は 20代が 27.3% 30代が 20.6% 女性特有の病気や更年期障害に ついて学ぶ機会がない人が多い 育児ストレスを 感じている人が多い 女性特有の病気や更年期障害について学ぶ 機会がなかった人は 40代が 63.2% 50代が 61.6% 60∼64歳が 77.8% 育児ストレスを感じている人は 20代の母親が 95.2% 30代の母親が 81.7% ★★★一口コラム★★★ 間違ったダイエットをしていませんか? 女性の健康づくりはとても大切です! ★妊娠中の健康 妊娠中の女性の健康づくりは、本人だけではな く子どもへの影響も忘れてはなりません。 特に、お酒とたばこは胎児への悪影響が大きい ため、禁酒・禁煙を守りましょう。 ★育児ストレス 育児ストレスは一人でかかえこまないことが大 切です。家族と分かち合う、子育てについて話 せる友達と交流する、また専門機関への相談な どを早めにしましょう。 ★女性特有の疾患 女性はホルモンバランスの変化によって、閉経 前後約5年間は、こころや身体にさまざまな症 状が現れることがあります。この時期を更年期 といい、その症状や程度、期間等は個人差があ ります。更年期を境に、生活習慣病等が進行す ることがあります。自分の健康状態を知り、疾 病予防治療をこころがけるために、定期的に健 康診査や子宮がん・乳がん検診を受けましょう。 「自分は太っている」と思い込んでいる女性を 多くみかけます。しかし、実際に太っている人は 意外に少ないものです。若い人ほど痩身志向がつ よく、過剰なダイエットによって、骨がもろくな るなど、健康を損なう結果を招いています。 まず、自分の適正体重を知ることが大切です。 その上で、特定の栄養素や食品にかたよらず、バ ランスのとれた栄養と規則正しく適切な食事量、 運動で健康的な生活をこころがけましょう。 ★適正体重はBMI(Body Mass Index)を 用いて判定します。 BMI=体重(kg)÷身長(m) ÷身長(m) 25以上は肥満 18.5未満はやせすぎです。 ★身長160cmの方の場合、計算式に当てはめ ると、適正体重は47kg∼64kgになります。 47kgを下回らないように、健康的な生活を こころがけましょう。 ー 66− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 個人目標 健康なからだをつくる 健康指標と目標値 やせ(BM1:18.5未満)の割合 女性の20代:20%以下(現状値:女性の20代27.3%) 課 題 解決策 1.適正体重、肥満の正しい情報提供、 教育の充実 2.正しい食生活に関する健康教育の充実 3.喫煙の害と美容問題に関する情報提供 4.がんに関する情報提供の充実及びがん検診 の受診勧奨 5.適正飲酒に関する知識の普及 1.若い世代のやせ過ぎを減らす 2.バランスのよい食事をとる習慣を持つ 3.喫煙率を下げる 4.乳がん、子宮がん、大腸がん死亡者数を減らす 5.適正飲酒の知識を高める 環境目標 こころおだやかにすごせる環境をつくる 健康指標と目標値 女性特有の病気や更年期障害について学ぶ機会がある人の割合 女性の40歳以上:50%以上(現状値:女性の40歳以上34.5%) 課 題 解決策 6.女性特有の病気に対応できる医療機関の情報 提供の充実 7.母親のこころを支える事業の充実 8.相談窓口の情報提供と充実 6.女性特有の病気、更年期障害等への対応を 充実する 7.育児ストレスを軽減する 8.家庭内で暴力を生まない環境をつくる 推進主体 行 政 保健所 子育て支援部門 総合支所 教育委員会 区 民 地 域 関連団体 地域振興部門 事業所(企業) 医師会・歯科医師会・薬剤師会 産業振興部門 商店街 マスメディア ー 67− こんなことに取り組んでいきます 〈企業・団体等の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○女性特有の健康問題がある人は、気軽に健康相談 を利用しましょう。 ○女性特有の病気に対応できる医療機関の情報を収 集しましょう。 ○女性特有の病気や更年期障害についての学習機会 に参加しましょう。 ○医師会は、女性特有の病気に対応できる医療機関 の情報を提供しましょう。 〈区の取組み〉 ○女性特有の病気について、若い世代から健康についての意識を持てるように正しい知識や情報提供等の普及 啓発を充実します。 ○子育て中の母親を支えるための相談窓口や事業の充実を図ります。 現在取り組んでいる事業 ○ ドメスティック・バイオレンスに関する意識啓発 (子ども課・人権・男女平等参画担当) ドメスティック・バイオレンス問題に関する啓発 リーフレットの配布や、被害に悩む女性の相談を実 施します。 ○ 保育園であそぼう【再掲】(総合支所地区活動推進課) 区立保育園で月に1∼4回程度、地域の乳幼児と 保護者を対象に「保育園であそぼう」を実施してい ます。 地域に開かれた保育園として、家庭における子育 ての支援を行います。 ◆親子で集まれる場所を提供します。同年齢の子ど もたちと触れ合う機会を持てる場を提供します。 ◆保育園の職員が育児に関するアドバイスを行いま す。必要に応じて個別相談にも応じます。 ◆給食試食を実施し、栄養指導を行います。 ◆参加者同士の親睦・交流の機会を援助します。 ○ 児童館乳幼児連携事業【再掲】(総合支所地区活 動推進課・子ども課) 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師 ・歯科衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教育 等を行い子育てを支援します。 ○ 保健訪問指導【再掲】(総合支所くらし応援課、 健康推進課) ①妊産婦・新生児訪問指導 おおむね、生後60日未満の新生児及び妊産婦に 対して、保健師(各地区総合支所)及び訪問指導員 (委託助産師等)が、家庭訪問を行います。保護者に 適切な指導を行い、母子保健対策の一環として異常 の早期発見と虐待の発生防止に努め、育児不安の軽 減を図ります。 ※平成18年度現在の実施事業 ②新米ママ健康相談 出産後1年未満の産婦に対して、委託した助産師 が出張し、乳房管理を中心とした出産・育児に関す る相談に応じます。 ③各地区総合支所の保健師による家庭訪問 新生児から高齢者まで心身の健康問題に関する諸 問題を抱えた本人及び家族に対し、日常生活・療養 生活等の相談や保健指導を行います。 ○ 消費者懇談会【再掲】(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係す る団体が一同に会し、食品衛生に関する諸問題につ いて、学び、意見交換を通して食品衛生の知識を深 め、もって食品衛生の普及啓発を行います。 ○ 受動喫煙防止対策事業【再掲】(健康推進課・生 活衛生課) たばこの煙は喫煙する人の健康を脅かすだけでな く、吸わない人にも影響があります。区内事業所等 の施設管理者及び一般区民に対する普及啓発を推進 し受動喫煙防止対策の徹底を図ります。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について区 民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を推 進するために在住・在勤・在学者から公募モニター を募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 食品の栄養表示指導【再掲】(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる 環境を整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う 業者に指導をします。また、消費者へ表示の見方の 啓発を行います。 ○ 栄養相談【再掲】(健康推進課) 赤ちゃんから高齢者まで、身近な食生活の相談に ー 68− 第4章 健康づくりの目標 随時対応し区民の健康づくりを支援します。 ○ 栄養講習会【再掲】(健康推進課) ライフステージにあわせたテーマを設け食生活に ついての話と調理実演を実施し区民の健康づくりを 支援します。 ・生活習慣病予防の食事 ・離乳食の作り方 ・健康料理(高齢者・こども向け) ○ 各種成人対象健診(検診)の実施【再掲】(健康 推進課) 生活習慣病の早期発見と早期治療を目指すととも に、受診者の自助努力を高めるために、診査結果に 基づいて栄養や運動に関する保健・栄養指導や自己 の健康管理についての指導を行っています。 ○ 各齢乳幼児健診の実施【再掲】(健康推進課) ・区内在住の3.4ヶ月児、1歳6ヶ月児及び3歳 児を対象に、発達状況の確認と疾病の早期発見及び 虐待予防を目的に、総合的な健康診査を実施し、そ の結果を基づき適切な育児支援を行います。また健 診後、経過観察が必要な方に対し経過観察健診を行 います。 ・就学前のお子様の育児,保護者自身の事などに ついて、保健師、管理栄養士、歯科衛生士、心理相 談員が相談に応じます。 ○ 母子対象健康教育【再掲】(健康推進課) ①母親学級・両親学級 妊娠・出産・育児等についての知識や技術を身につ けるとともに、地域の仲間作りを行います。 ②子育て講演会 育児に関する指導や助言、情報提供などの普及・ 啓発をします。 ③うさちゃんくらぶ 子育ての相談を行いながら、母と子の仲間づくり をすることにより、育児の負担を軽減します。 ④双子の会 多胎児を抱える家族が情報交換や悩みを相談し合 い、育児負担を軽減します。 ⑤なかよし会(ダウン症児と親との集い) 親同士が交流する中で、情報交換や悩みを相談し 合い、育児負担を軽減します。 ⑥グループ:お母さんの時間(MCG) グループ療法により、育児不安の軽減や虐待予防 ・重度化予防を行います。 ⑦児童館での健康教育 テーマを設定し、身近な児童館に出向いてミニ講 話を実施します。育児相談を行いながら、知識の普 及・啓発を行います。 ⑧子ども健康読本 生活習慣病、薬物、感染症などに関する知識の普 及・啓発を行います。 ⑨子ども家庭医学読本 子どもの疾病予防、健康増進を図るため知識の普 及・啓発を行います。 ○ 自然体験教室【再掲】(環境課) 実際に自然を体験し、環境の大切さを実践的に学 ぶ環境教室を開催しています。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】( 子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ○ 家庭教育学級【再掲】(子ども課) 一人ひとりの保護者がそれぞれのライフスタイル や価値観、家庭を見つめ直し、自信を持って子育て に取り組むきっかけを提供するとともに、望ましい 家庭教育のあり方について、話し合いを含めた学習 の場として昭和39年から実施しています。 ○ スポーツ教室等事業【再掲】(生涯学習推進課・ kissポート財団) ①スポーツ教室・・・初・中級者を対象に、正しい運動 の方法を会得し、技術向上を目指すことで楽しく 長くスポーツを続けてもらうことを目的とし開催し ます。 ②スポーツイベント事業・・・スポーツ振興の一環とし て、競技への親しみを体感してもらい、選手(チ ーム)と区民の交流を目的としたスポーツイベント を行います。 ○ スポーツ施設公開指導【再掲】(生涯学習推進課 ・kissポート財団) スポーツを楽しめる機会を提供するため、スポー ツセンター等の各競技場を開放しています。 あわせて指導員を配置し実技指導を行っています。 (区民無料公開指導、個人公開指導、赤坂弓道場個 人公開指導) ○ 定期練習会【再掲】(生涯学習推進課・kissポー ト財団) 在住・在勤・在学者に対し武道等の定期的な練習 の機会を提供し、指導員を配置して実技指導を行い ます。 ー 69− 10.高齢者の健康づくりと健やかなコミュニティ形成 近年、高層マンションの建設にともない新しい住民が増加し、従来からの町会・自治会や商店街など、 隣近所のコミュニティが希薄になる傾向が強くなっています。その結果、一人暮らしの高齢者の外出や 会話の頻度が少なくなる、といった問題が深刻化しています。 住民が安全で安心に暮らすうえで、日常の暮らしの場である地域コミュニティが健全に保たれ、災害 時や緊急時に住民同士が助け合い支えあうことの必要性がますます高まっています。自分の住んでいる 街や隣近所に関心をもち、住民が相互に助け合い、子どもの健やかな成長や高齢者の安全で安心な暮ら しを見守る健やかなコミュニティづくりをめざし、住民一人ひとりが身近なあいさつや行事への参加な ど、行動することが必要です。 また、平成20年前後から団塊の世代が定年退職し、地域社会の一員となることを好機と捉え、今後 団塊の世代が地域活動の担い手となることが期待されます。 区民の健康の現状 閉じこもりがちな高齢者が多い 外出頻度がほとんどない、週1日程度の高齢者は 男性が12.1%・女性が8.1% 友人や近所との会話がほとんどない、 又は1か月に1回程度の高齢者は 男性が29.9%・女性が20.4% 近所とのつきあいが希薄に なってきている 行事などで地域の人と接する 機会がない人が多い 地域の人と接する機会がほとんどない人は 小学生が24.5%・中学生が36.8% 地域の子どもと関わる機会がない人は 幼児の保護者が41.2%・一般区民が76.5% 高齢者が74.1%・在勤者が75.2% 気の合う仲間と過ごす機会が多い 人は健康だと感じている 近所であいさつを自分からする人は 小学生が 67.8% 中学生が 59.3% 一般区民が 75.6% 気の合う仲間と過ごす時間を「よく持つ」 「時々持つ」人で「健康である」と答えた人は81.6% ★★★一口コラム★★★ これで完璧!お出かけ準備術! コミュニティづくりは健康づくり! 私たちが安全、安心、快適に暮らしていくため には、顔の見えるコミュニティが重要な役割を果 たします。 健やかなコミュニティをつくり、地域ぐるみの 健康づくりに役立てるため、皆さんの周りでも次 のような取組みが進められています! ★ご近所あいさつ運動 ご近所と顔見知りになり、コミュニティ意識が 高められ、防犯対策にもなっています。 ★世代間交流 地域のお年寄りと子どもの交流を通じて、コミ ュニティの輪を広げています。 ★健康づくりで交流 近所の公園などでのラジオ体操やさまざまな運 動を通じて、地域での交流が広がっています。 休日などには、近所の催しに参加し、地域の *標準化死亡比 人々との触れ合いを楽しんでみましょう! 外出をほとんどしない閉じこもりがちな生 活は心身機能の低下を招きます。まずは普段 の生活を見直してみませんか? ★身だしなみや服装 寝ていたままの服で日中を過ごさないで、 整髪や歯磨きなど、身だしなみを整え、 いつでも外出できる準備をしましょう! ★生活リズム 昼夜逆転など家族や友人との交流を難しく する生活の乱れはありませんか? ★運動習慣 足腰の元気を保つためにも、普段から運動 や体操をしましょう ー 70− 第4章 健康づくりの目標 個人目標と環境目標 高齢者の目標 高齢者が快適 に く ら せ る ま ち づ く り 健康指標と目標値 高齢者の閉じこもり(※)率:65歳以上の高齢者5%以下 (現状値:65歳以上の高齢者 10.3%) 解決策 課 題 1.いきがいを持ち元気に暮らす高齢者を増やす 1.高齢者を対象にしたいきがいづくり、健康 づくり事業の推進 コミュニティ形成の目標 コミュ ニ テ ィ の 活 性 化 健康指標と目標値 近所の人に自分からあいさつをする人の割合 小・中学生:70%以上、一般区民:80%以上 (現状値:小学生67.8%、中学生59.3%、一般区民75.6%) 解決策 課 題 2.住民意識、自分達のまち意識を高める コミ ュニティの活性化、機能を高める 3.地域住民と学校の交流を通じた健康づくり を促進する 4. 区、地域、住民相互間の情報伝達方法を改 善する 2.区民の意識変化の促進 3.総合型地域スポーツクラブの運営 4.情報提供、情報活用の充実 相互交流の活性化及び組織化 推進主体 行 政 区 民 保健所 高齢者支援部門 総合支所 地域振興部門 教育委員会 産業振興部門 地 域 関連団体 医師会・歯科医師会・薬剤師会 町会・自治会 NPO マスメディア PTA 商店街 (※)閉じこもり:1日のほとんどを家の中あるいはその周辺(庭先程度)で過ごし、ふだんの外出頻度が極端に少ない状態(週1回 程度以下)が「閉じこもり」と定義されています。(新開省二他「ヘルスアセスメントマニュアル『閉じこもり』 アセスメント表の作成とその活用法」ヘルスアセスメント検討委員会監修 厚生科学研究所) ー 71− こんなことに取り組んでいきます 〈地域の取組み〉 〈個人や家庭での取組み〉 ○栄養に気をつけながら望ましい食生活を確立しまし ょう。 ○お酒は適度な飲酒量にしましょう。 ○毎週休肝日を設けましょう。 ○日常生活において、できるだけ歩いたり、ウォーキ ングをしましょう。 ○自分にあったスポーツを週1回行いましょう。 ○十分な睡眠を心がけるなど規則的な生活で疲労回復 に努めましょう。 ○家族や友人とのコミュニケーションの時間を大切に しましょう。 ○非喫煙者の周りでは喫煙しないようにしましょう。 ○1日1回は10分以上時間をかけて歯磨きしましょう。 ○定期的に健康診査やがん検診を受診しましょう。 ○かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診を受け ましょう。 ○町会、自治会活動を活発化させましょう。 ○地域ぐるみで“あいさつ先手運動”を展開しましょ う。 ○地域ぐるみ世代間交流を可能とするイベントを開催 しましょう。 〈企業・団体等の取組み〉 ○PTAやNPOは、子どもの健やかな成長や高齢者 の安全で安心な暮らしを見守れる活動を充実しまし ょう。 〈区の取組み〉 ○地域の取り組みを支援します。 ○将来の寝たきりを予防するための事業を展開します。 ○地域の特性を活かしたコミュニティを形成していき ます。 現在取り組んでいる事業 ○ 公衆浴場を活用した健康入浴推進事業(保健福祉課) 公衆浴場を活用した生活習慣病の予防・改善や健 康に関する情報提供、入浴指導に関する事業を行い、 区民の健康増進、区民相互の交流促進を図ります。 対象)概ね60歳以上の区民 内容)公衆浴場の脱衣スペース等を利用し、専門 スタッフによる生活習慣病予防・介護予防対 策に関する講義、健康指導、健康を題材にした 落語、体操等のイベントを定期的に行います。 ○ 健康トレーニング事業(一般高齢者用) (高齢者支援課) 対象)60歳以上の区民 内容)筋力、運動能力を強化し、健康増進したい 方に最適です。週1回ストレッチやレクリエ ーションなど楽しみながら運動します。 場所)福祉会館 実施回数)週1回 6か月 ○ 地域型認知症予防事業(高齢者支援課) 対象)65歳以上の区民 内容)①認知症予防を啓発するための講演会と脳 の健康度テストを行います。 ②認知症予防プログラムを用いて実践活動 グループを作ります。 場所)①は区民センターなど ②は福祉会館 実施回数)①は5会場 ②は10名程度のグループ を2つ、1年後に自主グループとして活動します。 ○ 地域支援事業(特定高齢者対象事業)(高齢者支援課) 対象)65歳以上で、地域包括支援センターで特 ※平成18年度現在の実施事業 定高齢者サービスが決定した方 内容) ①健康トレーニング事業:ストレッチや有酸素運動を 行い、運動を習慣化させて体力の維持増進を図りま す。 ②転倒予防教室:転倒による骨折予防や転倒・骨折不 安を軽減するため、筋力、バランス力、俊敏性を高 める運動指導を行います。 ③高齢者筋力向上トレーニング(マシン使用):高齢 者用のマシンを使用して、低下した筋力を効率よく 強化します。 ④高齢者筋力向上トレーニング(マシンなし):マシ ンを使わず、筋力向上させる体重負荷運動などを指 導し、筋力増加をめざします。 ⑤水中トレーニング:水の浮力を利用し関節や下肢へ の負担を軽減して、筋力を強化させる運動を行いま す。膝痛、腰痛の方に適しています。 ⑥口腔機能の向上:口腔機能の低下した方に、口腔の 衛生状態を改善し、噛む力、呑み込む機能の向上を めざし、集団・個別の指導を行います。 ⑦栄養改善事業:体重減少の目立つ方や栄養改善の必 要な方に、食生活の改善方法を学び無理のない長続 きするよい食習慣を身につけていただきます。 ⑧在宅高齢者訪問保健指導事業:虚弱で閉じこもり傾 向があり、通所サービスが利用できない方に対して、 看護師や理学療法士が訪問し、病気の予防、要介護 状態の予防など必要な保健指導を行います。 ー 72− 第4章 健康づくりの目標 ○ 男性のための料理教室(高齢者支援課) 対象)40歳以上の男性区民 内容)男性の地域参加と生活の自立を支援するた めの料理教室です。 場所)白金台福祉会館 実施回数)月2回 1年間。10名程度のグループ、 1年後に自主グループとして活動します。 ○ 健康相談【再掲】 (総合支所くらし応援課、健康推進課) 心身の健康に関する個別の相談に応じ、健康への 適切な保健相談を行っています。 ○ 児童館乳幼児連携事業【再掲】 (総合支所地区活動 推進課・子ども課) 児童館を会場に児童館職員とともに保健所保健師 ・歯科衛生士・栄養士・環境衛生監視員が健康教育 等を行い子育てを支援します。 ○ 普及啓発事業(高齢者支援課) 対象)区民 内容)介護予防やボランティアの育成のための講 演会など 実施回数)年3回程度 ○ 高齢者会食サービス【再掲】(高齢者支援課) 福祉会館、港南健康福祉館及び台場高齢者在宅サ ービスセンターで週1回、家庭的な栄養バランスの 取れた食事を提供します。また、栄養士による栄養 指導・栄養相談も行います。 ○ 消費者懇談会【再掲】(生活衛生課) 在住在勤の消費者と営業者、その他食品に関係す る団体が一同に会し、食品衛生に関する諸問題につ いて、学び、意見交換を通して食品衛生の知識を深 め、もって食品衛生の普及啓発を行います。 ○ 健康づくりモニター事業【再掲】(健康推進課) 健康みなと21に基づく健康づくり全般について 区民の声を聴取し区民協働による健康づくり区政を 推進するために在住・在勤・在学者から公募モニタ ーを募り課題解決の早期実現をめざします。 ○ 栄養講習会【再掲】(健康推進課) ライフステージにあわせたテーマを設け食生活に ついての話と調理実演を実施し区民の健康づくりを支援します。 ・生活習慣病予防の食事 ・離乳食の作り方 ・健康料理(高齢者・こども向け) ○ 健康づくり協力店事業「元気 【再掲】 食 MINATO」 (健康推進課) 生活習慣病が増加する中、区民・在勤者及び在学 者が食生活を改善できる環境をつくるため飲食店等 で食を通じた健康づくりを推進します。(バランスメニュ ーや野菜たっぷりメニュー、カロリー表示、禁煙・分煙な ど利用者の健康に役立つサービスメニューの提供) ○ 食品の栄養表示指導【再掲】(健康推進課) 区民等へ食品の適切な健康栄養情報が提供できる 環境を整えるため食品の栄養成分表示や広告を行う 業者に指導をします。また、消費者へ表示の見方の 啓発を行います。 ○ 栄養相談【再掲】(健康推進課) 赤ちゃんから高齢者まで、身近な食生活の相談に 随時対応し区民の健康づくりを支援します。 ○ 自然体験教室【再掲】(環境課) 実際に自然を体験し、環境の大切さを実践的に学 ぶ環境教室を開催しています。 ○ 健康教育【再掲】(健康推進課) 生活習慣病の予防・健康の保持増進・健康づくり に関する知識の普及と実践のため、各種講座や講習 会を実施しています。また、健康情報発信のため健 康情報紙を発行しています。 ○ 8020推進事業【再掲】(健康推進課) 80歳になっても自分の歯を20本以上保ち、食事 や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るために、ラ イフステージに応じた歯の健康づくりを推進します。 ○ 各種成人対象健診(検診)の実施【再掲】 (健康推進課) 生活習慣病の早期発見と早期治療を目指すととも に、受診者の自助努力を高めるために、診査結果に 基づいて栄養や運動に関する保健・栄養指導や自己 の健康管理についての指導を行っています。 ○ 公園等の整備事業【再掲】(土木事業課) ◆公園等(公園・児童遊園・運河沿緑地等)の整備 や改修にあたっては、子供たちの遊び場の充実と ともに、サラリーマン等の健康増進や高齢者の介 護予防のため健康遊具や介護予防遊具を設置します。 ◆既にいくつかの区立公園等では区民の健康増進の 観点から、背伸ばしベンチや鉄棒等の健康遊具の 設置をしてきましたが、今後も区民の要望を聞き ながら健康遊具の設置を推進して行きます。また、 水辺の散歩道の連続化事業において、距離表示や カロリー表示をするなど、情報の掲載を行います。 ○ ケーブルテレビ子育て情報通コーナー【再掲】 (子ども課) 子育てに関する様々な悩みを解決ししたり、区の 子育て情報をお知らせする情報番組を年間を通じて 提供します。 ○ 地域スポーツ教室【再掲】(生涯学習推進課) 地域に根ざしたスポ−ツを目指し、地区委員会、 青少年委員、体育指導委員、学校関係者が協力し、 スポーツ教室を開催します。 ○ スポーツ教室等事業【再掲】(生涯学習推進課・ kissポート財団) ①スポーツ教室・・・初・中級者を対象に、正しい運動 の方法を会得し、技術向上を目指すことで楽しく 長くスポーツを続けてもらうことを目的とし開催 します。 ②スポーツイベント事業・・・スポーツ振興の一環とし て、競技への親しみを体感してもらい、選手(チ ーム)と区民の交流を目的としたスポーツイベン トを行います。 ○ スポーツ施設公開指導【再掲】(生涯学習推進課 ・kissポート財団) スポーツを楽しめる機会を提供するため、スポー ツセンター等の各競技場を開放しています。 あわせて指導員を配置し実技指導を行っています。 (区民無料公開指導、個人公開指導、赤坂弓道場個人公開指導) ○ 定期練習会【再掲】 (生涯学習推進課・kissポート財団) 在住・在勤・在学者に対し武道等の定期的な練習 の機会を提供し、指導員を配置して実技指導を行います。 ○ 区民大学【再掲】 (生涯学習推進課・kissポート財団) 在住・在勤・在学の18歳以上の人を対象に、区内 の大学における研究成果を広く区民に開放し学習者 の意欲に応える講座を行っています。 ー 73−