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第 4 章 労働力供給の長期展望

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第 4 章 労働力供給の長期展望
第4章
労働力供給の長期展望
これまで労働力需給についての長期予測は、労働省をはじめ、さまざまな機関で行われてきた。しか
し、そうした長期推計における問題点について比較・検討したものは数少ない。労働市場についての長
期予測は不確実性が大きいことから、推計の前提、とくに将来の経済環境や政策の変化の織り込み方に
ついての議論を深めることが必要となる。また、労働市場の長期予測に際しては、同じ就業でも、性別
や年齢、雇用者と自営業との間の違いに、十分、配慮しなければならず、これは特に、就業率の変化が
大きな高齢者や既婚女性について重要である。こうした観点から、以下では、労働モデルの概要につい
て解説するとともに、労働市場の長期展望を行う際のいくつかの問題点に焦点を置き、それへの対応策
を検討する。
1.労働力長期展望の考え方
(短期と長期予測の違い)
労働市場に限らず経済予測一般に共通する点として、短期の予測は需要面を主体に、また長期の予測
は供給面を主体に行うという原則がある。これは短期の経済動向は主として景気循環によって規定され
る場合が多いが、長期には就業構造変化等の要因がより重要となるためである。
労働市場における長期予測の主要なポイントとしては、経済の潜在成長力の基本となる労働力供給の大
きさがある。労働力供給の見通しは、人口と労働市場への参加率 (労働力率) を組み合わせることで求め
られる。将来人口は、一定の前提の下で予測した出生率と生存確率とから推計される。国立社会保障・人
口問題研究所が 1997 年 1 月に発表した将来人口推計によれば、
1995 年時点で 1 億 2,557 万人である日本
の総人口は、2007 年に 1 億 2,778 万人でピークに達し、以後、減少に転じることが予想されている。こ
れは前回の 1991 年推計と比べて、その後の出生率の低下から、人口の減少幅や高齢者比率の高まりの見
通しは、いっそう厳しいものとなっている (図 4−1)。労働力人口は、過去20 年間 (1975 年から 1995 年)
まで、年率 1.1%で増加してきた。しかし、この将来人口見通しを前提とすれば、2000 年以降に人々の労
働市場への参加の程度 (労働力率) に変化がないとした場合、2025 年まで年率 0.55%減、さらにそれ以降、
2050 年までには年率 1.14%減と、その落ち込みにいっそう拍車がかかることになる。
長期的な労働力供給の予測に際して、大きなカギとなるものは、将来の人口のうちのどれだけの比率
が労働市場に参加するかを予測することである。この就業率は、男性の基幹労働者についてはほぼ安定
しているが、女性や男性高齢者については、将来の経済環境の変化によって、大きく影響される。
−62−
図 4−1
新旧人口推計の比較
(出所) 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来人口推計」
(日本の就業パターンの特徴)
日本の労働市場の大きな特徴としては、女性の就業率がとくに子育て期に低く、明瞭な M 字型パター
ンを描いていることである。また、高齢者の就業率が国際的にみても特に高いことが大きな特徴となっ
ている。今後、子育て期の女性の就業率がどこまで上昇するか、また、現在の高齢者の高い就業率が将
来とも維持されるかどうかが、労働力の長期予測を行う際の大きなポイントとなる。
まず、女性の平均した労働力率は、1975 年の 45.8%から 1995 年には 50.0%へと着実に上昇しており、
特に「25 歳から 29 歳」の若年女性については、同期間中に 42.5%から 66.4%へと高まっている。こうし
た女性の労働力率の上昇には、1) 未婚女性の就業率の上昇、2) 育児期を含む既婚女性の就業率の高まり、
3) 平均した就業率の高い 20 歳代の未婚女性比率の高まり、 等の三つの要因が働いている (図 4−2)。これ
らの女性の就業率の高まりに共通した背景としては、その大学進学率 (4 年制) が 1975 年の 12.5%から
1995 年の 22.9%にまで高まったことがある。女性の大学進学率の上昇は、学齢期における 20∼24 歳
層の未婚率を直接的に高めるだけでなく、大学卒の女性にとってより良い就業機会を広げる。また、そ
の専門分野も従来の女性向きの文学や教育から、法律や経済、および理工学科の比率も高まっている。こ
うした大学教育の量と質との両面から、男女間の労働の質の格差も急速に縮小している。
日本の労働市場のもうひとつの特徴として、すでに高い水準にある男性高齢者の労働力率が、最近に
なってさらに高まっていることが挙げられる。他の OECD 諸国と同様に、日本でも 1980 年代半ばまでは
高齢者の労働力率は次第に減少していく傾向にあったものの、1987 年から 1995 年の間は、60 歳から 64 歳
の男性就業率は 71.7%から 74.9%へと上昇に転じ、また 65 歳以上の男性労働力率も 35.6%から 37.3%へ
と上昇した (図 4−3)。こうした男性高齢者の労働力率が反転・上昇している背景には、1980 年代以降、
実質的な年金水準 (年金給付・賃金比率) が横ばいとなっていることや、労働力需給の逼迫にともなう
良好な就業機会が増えたことなどが大きく貢献したものと見られる。1994 年に行われた年金制度改革で
は、2001 年以降、65 歳への支給開始年齢の段階的引き上げと、賃金スライドのネット賃金ベースへ
−63−
の改正など年金支給額の実質的な抑制が盛り込まれており、今後、60 歳代の雇用労働力化が一層、強
まっていくことが予想される。
図 4−2
女性の未婚・既婚別の年齢別労働力率
(出所) 総務庁統計局「労働力調査年報」
図 4−3
男性高齢者の雇用労働力率の推移
(出所) 総務庁統計局「労働力調査年報」
(備考) 推計式は表 4−3 を参照
−64−
2.2050 年までの労働力供給の展望
(本長期推計の主要な特徴)
以下で行う労働力の長期予測は、従来の労働省他の予測と比べて以下のような特徴がある。第 1 に、
従来の労働力の長期予測は、おおむね 2010∼2020 年頃を最終年次としていたことに対し、ここでは
1997 年の厚生省将来人口予測 (中位推計) を用いて、2050 年までの長期予測を行ったことである。こ
うした長期の労働力予測を行うことのひとつのねらいは、これまで十分に考慮されていなかった、高齢
化の進展のなかで公的年金等の財政見通しと労働力供給との整合性を図ることである。従来の公的年金
の財政推計では、高齢化の最初のピークである 2025 年頃に主として注目していた。しかし、新人口推
計では当初の見通しを大きく下回る出生率の低下により、高齢者比率は 2050 年まで急速に高まる様相
が、より明確なものとなっている。この場合に、社会保険の被保険者数の動向が大きなカギとなるが、
その基礎となる労働力の見通しの前提がこれまで明確なものではなかった。こうした点を補うことが、
本労働市場推計の大きな目的のひとつである。
第 2 に、将来の経済環境や社会政策の変化を、労働力供給の見通しに反映させることである。このひ
とつのメカニズムとして、実質賃金 (税・社会保険料控除後) や稼動率等の経済変数を、性別・年齢階
級別の労働力率の主たる説明変数とした。これは、長期的な税・社会保険料負担の増加が、労働力供給
の抑制要因として働く効果の大きさを検討するためである。また、女性の就業に大きな影響を及ぼす保
育所の整備などの政策変数の変化も考慮し、将来の保育所整備がいっそう進む「政策ケース」を設定し
た。なお、本章で用いた政策シミュレーションは、公的年金制度改革 (第 1 章) とは別のものである。
第 3 に、とくに男性高齢者の就業行動に大きな影響を及ぼす公的年金制度改革の効果を明示的に捉え
たことである。公的年金の給付水準の高まりは、それ自体の所得効果だけでなく、とくに 60∼64 歳に
ついては、賃金水準の高まりに比例して支給制限が強まる在職老齢年金制度を通じて、高齢者の就業を
抑制する効果をもっている。これが 94 年度制度改革による年金の支給開始年齢の 60 歳から 64 歳への
段階的な引き上げによって、大きく軽減されることから、高齢者の労働力率が高まる効果をも織り込ん
だ。この場合、「基準ケース」では、1994 年年金制度改正で決定された内容に基づいていることに対し
て、
「政策ケース」では、いっそうの支給開始年齢の引き上げなど、追加的な制度改革を前提としている。
最後に、以上のような視点から、 就業構造の変化を詳細に把握するため、 従来の長期予測で行われ
たような性別や年齢だけでなく、さまざまな就業形態の違いによる将来の行動の変化を明示的に区別し
たことである。すなわち、大石 (1995) で用いられた手法を、原則として踏襲し、従業上の地位別に、
「農林自営業者」
、
「非農林自営業者」
、
「雇用者」の 3 つに分類し、それぞれについて性別と 5 歳毎の年
齢階層別に推計を行った。さらに、女性雇用者については、就業と家事・育児との両立が就業の制約と
なり易い既婚女性と、 そうでない未婚女性とを区別している。 これらの具体的な推計方法は、 以下の
通りである。
(自営業者数の推計方法)
男性の「農林自営業者」と「非農林自営業者」については、各々、5 歳ごとの年齢階級別 (15 歳から
19 歳、20 歳から 24 歳、…、70 歳以上) に、5 年前の就業者数に一定比率を乗じて算出するコーホート
方式を用いている (表 4−1)。これは、過去 20 年間の平均的な比率であり、これまでの自営業者の労働
市場からの退出や雇用者へのシフトの過去のパターンを考慮したものである。また、 女性自営業者 (家
族従業者を含む) については、一般に家族従業者として男性 (夫) と一緒に働いている場合が多いため、
−65−
表 4−1
自営業者の性別・年齢別の比率の前提について
◆男子農林自営業者(JAxxyyM)
◆女子農林自営業者(JAxxxxF)
モデル採用値
JA1519M
JA2024M
JA2529M
JA3034M
JA3539M
JA4044M
JA4549M
JA5054M
JA5559M
JA6064M
JA6569M
JA70OVM
(外生値)
= JA1519M.-5×
= JA2024M.-5×
= JA2529M.-5×
= JA3034M.-5×
= JA3539M.-5×
= JA4044M.-5×
= JA4549M.-5×
= JA5054M.-5×
= JA5559M.-5×
= JA6064M.-5×
= JA6569M.-5×
推計期間平均
2.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.20
モデル採用値
2.04
1.04
0.95
0.94
0.91
0.93
0.94
0.97
1.03
0.88
1.15
JA1519F
JA2024F
JA2529F
JA3034F
JA3539F
JA4044F
JA4549F
JA5054F
JA5559F
JA6064F
JA6569F
JA70OVF
◆男子非農林自営業者(JCxxyyM)
(外生値)
= JC1519M.-5
= JC2024M.-5
= JC2529M.-5
= JC3034M.-5
= JC3539M.-5
= JC4044M.-5
= JC4549M.-5
= JC5054M.-5
= JC5559M.-5
= JC6064M.-5
= JC6569M.-5
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
JA1519M ×
JA2024M ×
JA2529M ×
JA3034M ×
JA3539M ×
JA4044M ×
JA4549M ×
JA5054M ×
JA5559M ×
JA6064M ×
JA6569M ×
JA70OVM×
0.50
0.70
1.00
1.10
1.20
1.20
1.20
1.20
1.20
1.00
1.00
0.80
推計期間平均
0.23
0.45
0.78
1.13
1.23
1.25
1.28
1.25
1.18
0.96
0.79
0.60
◆女子非農林自営業者(JCxxyyF)
モデル採用値
JC1519M
JC2024M
JC2529M
JC3034M
JC3539M
JC4044M
JC4549M
JC5054M
JC5559M
JC6064M
JC6569M
JC70OVM
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
推計期間平均
3.00
1.30
1.20
1.10
1.00
0.95
0.90
0.90
0.90
0.90
1.00
3.11
1.34
1.26
1.11
1.01
0.95
0.92
0.90
0.89
0.79
1.09
JC1519F
JC2024F
JC2529F
JC3034F
JC3539F
JC4044F
JC4549F
JC5054F
JC5559F
JC6064F
JC6569F
JC70OVF
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
JC1519M ×
JC2024M ×
JC2529M ×
JC3034M ×
JC3539M ×
JC4044M ×
JC4549M ×
JC5054M ×
JC5559M ×
JC6064M ×
JC6569M ×
JC70OVM×
モデル採用値
推計期間平均
0.60
0.75
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
0.90
0.90
0.80
0.53
0.69
0.94
1.11
1.12
1.05
1.00
0.98
0.96
0.90
0.82
0.74
※推計期間は 1975 年から 1995 年までの 21 年間
ここでは過去の実績データを用いて、男性自営業者の一定比率を仮定している。
もっとも、このように、自営業の就業者をコーホート方式で推計することには、以下のようなさまざ
まな制約を伴う。すなわち、1) 過去の雇用者へのシフト率が将来の産業構造等の変化にもかかわらず一
定とすること、2) 雇用システムの流動化等から、とくに高齢者について、雇用契約よりも請負契約で働
く自営業者が、将来、増える可能性を考慮していないこと、3) 国民年金の給付水準の変化等の要因が、
高齢の自営業者の労働供給に及ぼす影響について考慮していないこと、等である。もっとも、最後の点
については、厚生年金等の報酬比例年金の場合と異なり、国民年金の給付水準は低いことや、それが就
業の有無や賃金水準に関わりなく、年齢のみを唯一の要件として支給されること等から、公的年金の就
業抑制効果は小さいと考えられる。
(雇用者数の推計方法)
雇用者数については、性別・年齢階級毎の雇用労働力率 (農林・非農林業自営業者数を除いた労働者
数の 15 歳以上人口に対する比率) を推計し、これに基づいて算出している。なお、推計方法は最小二乗
法に基づき、原則として 1975∼96 年の年次データを用いた。まず、男性雇用労働者の「15 歳∼19 歳」
から「55 歳∼59 歳」までの各年齢階層は、景気循環の過程で、その労働力率がほとんど変化しない基
幹労働者であり、また、すでに高水準で頭打ちの状況にある。このため、上記の年齢階級の雇用労働力
率には、近時点における実績値を、そのまま将来に適用することとした。
これに対して、60 歳以上の男性雇用労働力率については、公的年金の影響を強く受けるため、消費者
物価で実質化した「ネット賃金 (税・社会保険料控除)」と実質年金受給額を主たる説明変数とするよう
−66−
な定式化を行っている。すなわち、年金受給額が多くなれば、所得効果により就業意欲が逓減する効果
があり、とくに 60∼64 歳層については、賃金増加に比例して年金給付額が減少することによる代替効
果がこれに加わる。こうした公的年金給付の労働力供給に対する所得・代替効果とネット賃金の二つの
変数で説明した高齢者の雇用労働力率の推計値は、
1980 年代後半期における就業率の高まりなど過去の
実績値の推移をよく説明している (前掲図 4−3)。この内、公的年金の水準は、1974 年の「福祉元年」
を契機に、大幅に向上したが、1980 年代後半期以降はほぼ横ばいとなっている。これが、1980 年代後
半期の労働力需給逼迫による実質賃金水準の向上と合わさって、他の先進国には例の少ない高齢者の労
働力率の引き上げをもたらしたことの大きな要因となったと見られる (表 4−2)。
次に女性雇用者については、15 歳から 45 歳までの 5 歳毎の年齢層を未婚・既婚別に分けて推計した
(表 4−3)。それ以上の年齢層については、サンプル数が少ないなどデータの制約上、両者を合わせて推
計した。女性就業者を未婚と既婚とに分けるため、各年齢層毎の未婚率を大学進学率、初婚年齢、およ
び 5 歳下の年齢層の婚姻率等から求めている。また、女性の平均初婚年齢は大学進学率から求められる
が、これは女性の大学進学率の上昇に伴って女性の就業機会が拡大し、それが結婚の機会費用を高める
ことを通じて、初婚年齢を高めると見なされる。ここで女性就業に大きな影響を及ぼす女性の大学 (4
年制) 進学率は、1990 年代に入って急速に高まっており、また男性との差も傾向的に縮小している (図
4−4)。
女性の雇用労働力率は、未婚・既婚別に基本的に同じ体系の推計式を用いて推計を行っている。ただ
し、未婚の若年層の女性については、労働力需給の変化を特に大きく受けることから、有効求人倍率を、
また、既婚女性の雇用者としての就業には、子育ての制約要因が大きいことから、保育所在所率を、各々
説明変数に追加して推計を行っている。
一般に、高齢女性の労働力率についても、公的年金の制度変更の影響を受けると考えられるが、有意
な結果が得られなかったため本推計では除外している。推計結果からは、高齢女性の雇用就業は、男性
労働者の場合とは異なり、公的年金水準の変化の影響をほとんど受けず、税・社会保険料を控除した実
質賃金の動向に依存することが分かる。しかし、これはもっぱらこれまでの高齢女性のうち、厚生年金
等の被用者年金の受給者が少なかったことによるものである。女性の雇用者としての社会進出にともな
って、将来の高齢女性の就業行動は、男性により似たものとなると見られる。
現在の高年齢女性就業率については、男性の場合と異なり、公的年金給付がほとんど影響力を与えて
いないため、その説明変数からは除外した。しかし、今後の雇用者としての女性就業の拡大とその就業
経験の長期化とから、公的年金制度の女性高齢者の労働力率に与える長期的な影響は大きくなるものと
見込まれる。
表 4−2
男性高齢者の雇用労働力率の変化の寄与度
(単位:%)
60 歳∼64 歳
65 歳∼69 歳
変 化 幅
賃金要因
年金要因
変化幅
賃金要因
年金要因
-3.1
12.8
-16.8
-6.2
11.2
-21.2
8.4
23.4
-4.3
4.9
24.1
-6.4
∼
1975
1985
∼
1985
1995
−67−
表 4−3
男性雇用労働力率
60 歳∼64 歳
65 歳∼69 歳
70 歳以上
R-Square
0.57551
0.58257
0.52347
実質賃金
41.515 (5.5657)
26.044 (5.2527)
17.068
推計式一覧
厚生年金新規裁定額
-0.2382 (4.3617)
-0.2155 (5.9369)
(5.2310)
R-Square
15 歳∼19 歳
0.49134
20 歳∼24 歳
0.57692
25 歳∼29 歳
0.86762
2.7249
30 歳∼34 歳
0.84947
3.0629
35 歳∼39 歳
0.80669
2.0485
(9.4145)
40 歳∼44 歳
0.77926
1.1838
(8.6679)
20 歳∼24 歳
25 歳∼29 歳
0.74937
0.96261
0.7080
1.1599
(3.1958)
(5.5916)
0.2828 (2.1418)
1.2143 (9.8211)
30 歳∼34 歳
0.93390
0.8264
(3.2626)
1.2228
(8.0990)
35 歳∼39 歳
0.91798
1.0899
(3.5009)
1.2381
(6.6720)
40 歳∼44 歳
0.92181
1.4987
(4.3917)
1.2392
(6.0923)
45 歳∼49 歳
50 歳∼54 歳
0.79772
0.86060
3.2754 (9.1551)
3.4097 (11.4300)
55 歳∼59 歳
0.93903
3.4210 (18.0130)
60 歳∼64 歳
0.92872
2.2482 (16.5720)
65 歳∼69 歳
0.80529
1.7261
(9.3729)
70 歳以上
0.72271
1.3021
(7.4654)
未
女性雇用労働力率
実質賃金
保育所在所率
進学率格差
0.2627
有効求人倍率
(4.6135)
婚
0.2242
(5.4439)
(9.3087)
0.5246
(5.5057)
(9.7431)
0.3318
(3.2423)
既
15 歳∼19 歳
婚
女性未婚率
R-Square
大学進学率
5 年前未婚率
初婚年齢
15 歳∼19 歳
20 歳∼24 歳
0.72455
25 歳∼29 歳
0.95720
30 歳∼34 歳
0.74866
0.3347
(7.1858)
35 歳∼39 歳
0.64191
0.3880
(5.6102)
40 歳∼44 歳
0.53881
0.3938
(4.5674)
女性初婚年齢
R-Square
0.91843
0.4330
(1.6264)
20.8390
(21.6940)
男女大学進学率格差
-0.1084
(15.4090)
−68−
※(
)内は t 値、推計期間は 1975 年から 1996 年
図 4−4
男女別 4 年制大学進学率の推移
(出所) 文部省「文部省統計要覧」
(失業者の推計方法)
以上のように、性別・年齢毎の将来の労働力人口を一本ではなく、その就業形態別に推計する場合に、
失業者の取り扱いが問題となる。労働市場の不均衡を示す重要な指標としての失業率は、短期では労働
供給側の行動を所与として、企業の雇用需要の変動から推計される。これに対して長期予測では、失業
率は景気循環の過程での需給ギャップではなく、労働市場のミスマッチ等、より構造的なもの (例えば
白石 1995) として捉えられる。ここでは産業別の労働市場の分析は行っていないため、1975∼95 年の
性別・年齢階級別の平均失業率が、将来にわたってそのまま持続するという前提を用いた。
(推計結果の概要)
60 歳以上の男性高齢者の将来の労働力率の水準は、以下の三つの要因に依存する。第 1 に、制度不変
の前提の下で、雇用労働力率は年金水準の低迷と実質賃金水準の向上とから予測期間中を通じて緩やか
な上昇基調を維持する。第 2 に、1994 年制度改革で予定されている、公的年金の支給開始年齢の 60∼
64 歳への引き上げである。第 3 に、 定年等の制約がなく相対的に高い就業率を維持する農林・非農林
自営業の労働力全体に占める比率の趨勢的な低下は、平均的な労働力率の低下をもたらす要因となる
(図 4−5)。これらの諸種の要因を考慮した高齢者全体の労働力率は、 94 年年金制度変更の影響を除け
ば、緩やかな低下傾向を辿る。 これをマクロ経済や公的年金財政の予測の前提としての労働市場におけ
る標準ケースとした。
次に、政策的な要因の影響として、とくに高齢者の労働力率は、今後、検討されている年金制度改革
によって大きな影響を受ける。まず、94 年改革では、60∼64 歳の基礎年金部分のみが漸次的に引き上
げられることになっているが、これを報酬比例部分も合わせて引き上げるとした場合である。この場合、
就業率の高まりはいっそう顕著なものとなり、そのピーク時には、現行の 55∼59 歳層にほぼ匹敵する
水準にまで高まる (図 4−6)。次に、上記の改革に加えて、年金の支給開始年齢を 94 年制度改革のペー
スに合わせてそのまま 70 歳まで引き上げる場合を想定した。この場合、65∼69 歳の労働力率の上昇はいっ
−69−
図 4−5
就業者 (男女計) の構成比率の推移
図 4−6
男性高齢者の労働力率の見通し
そう大幅なものとなる。高齢者の労働力供給の水準は、年金制度改革によって高まる場合の他は、緩や
かな逓減傾向を辿るが、2030 年頃を境に上昇に転じる。これは、それまで高齢者全体の就業率の押し下
げ要因として働いていた自営業比率の低下がほぼ限度に到達するためである。
女性労働について、その年齢別労働力率は、30∼34 歳層を底とした「M 字型カーブ」を描いている。
−70−
今後の女性労働力の動向を規定する要因としては、1) 未婚・既婚女性の就業率の高まり、2) 女性の初
婚年齢の高まりと未婚比率の上昇、3) 自営業比率の低下、等があげられる。なお、ここで 20∼49 歳の
女性の未婚比率は今後とも高まり、とくに女性の 25∼29 歳の未婚率は、2050 年までには現在の 5 割の
水準がいっそう高まり、7 割弱の水準まで高まると見込まれている (図 4−7)。これらの要因に基づいて、
2050 年までの女性の労働力率の変化を推計すると、次第に M 字曲線の底が浅くなる傾向が見通される
(図 4−8A)。30 歳以上の年齢層で女性の就業率の上昇幅が必ずしも大きくないことは、子育ての就業制
約の大きさと、そうした制約の比較的小さい自営業者の比率が傾向的に低下して行くことが影響してい
る。これはとくに高齢女性の場合に大きく、60 歳以上では現行の水準よりもむしろ低下する。しかし、
こうした自営業比率低下の影響を除いた雇用者としての女性の就業率に注目すれば、一貫した上昇傾向
が明らかとなる (図 4−8B)。
以上のように、既婚女性の就業を抑制している大きな要因は、家事・育児と就業との両立の困難さで
ある。このため、保育所のいっそうの充実を前提とした効率化ケースでは、20∼44 歳の既婚女性の労働
力率は大きく上昇する。しかし、この場合でも、30∼34 歳層の女性の労働力率は 25∼29 歳層と比べて
大きく落ち込んでおり、北欧諸国のような「M 字型パターン」が完全に解消するわけではない。このひ
とつの要因は制度的なものであり、仮に、原則として無給の日本の育児休業制度が、北欧のような長期
の有給の育児休業制度に置き換わったとすれば、30 歳前半期の非労働力人口の一部が休業者に代わり、
それだけ子育て期の女性労働力率のいっそうの高まりが生じる可能性もある (後掲図 4−8A,B)。
各年齢層における女性の就業率が長期的に上昇するにもかかわらず、全体としてみた場合の女性の労
働力率は、1995 年の 50%から 2050 年の 37.3% (効率化ケースでは 41.1%) まで逆にゆるやかに逓減
していくことが見込まれている。この一見矛盾するように見える現象は、相対的に労働力率の低い高齢
者層へと女性の人口比率が大幅にシフトしていくことで説明される。また、中高年齢層で高い就業率の
自営業比率が、長期的に低下することも影響している。このため、継続的に対人口比率が高まっていく
女性高齢者の労働力を、有効活用できる方策を考えていくことが、21 世紀にはますます重要な意味を持
ってくる。
図 4−7
女性の年齢別未婚比率の推移
−71−
図 4−8A
図 4−8B
女性の年齢別労働力率の見通し
女性の年齢別雇用労働力率の見通し
以上の結果、労働力人口は、標準ケースで 2000 年の 6,666 万人から 2050 年には 4,250 万人まで減少
し、とくにその後半期ほど減少のスピードが速まる (表 4−5)。この傾向は、例え公的年金制度のいっ
そうの改革や保育所の大幅な充実を考慮した「効率化ケース (表 4−5)」でも基本的には同様であり、
労働力人口の長期的な低下傾向は避けれない (図 4−9、表 4−6)。
−72−
表 4−4
人
口
厚生年金支給開始年齢
労働市場将来推計の前提
標 準 ケ ー ス
効 率 化 ケ ー ス
国立社会保障・人口問題研究所
国立社会保障・人口問題研究所
「中位推計」
「中位推計」
2001 年から 2013 年にかけて
2001 年から 2028 年にかけて
60 歳から 65 歳へ引き上げ
60 歳から 70 歳へ引き上げ
部 分 年 金
満額の 6 割と想定
保育所在所率
現状横ばい
大学進学率
な
し
中位推計の出生率と整合的な
在所率を逆算
2020 年で女性進学率が
2020 年で女性進学率が
男性進学率の 80%、以後横這い
男性進学率の 80%、以後横這い
表 4−5
労働力人口の比較表
(単位:万人,%)
労 働 力 人 口
労働力不変ケース
男女計
男 性
女 性
標準ケース
男女計
男 性
女 性
効率化ケース
男女計
男
女
性
性
伸
び
率
労 働 力 率
2000
2025
2050
2000/1975
2025/2000
2050/2025
2000
2025
2050
6,765
4,066
2,699
5,898
3,600
2.298
4,429
2,726
1.703
1.00
0.85
1.24
▲0.55
▲0.49
▲0.64
▲1.14
▲1.11
▲1.19
62.6
77.3
48.7
56.7
71.5
42.8
53.3
68.0
39.6
6,609
3,979
2,630
5,449
3,340
2,109
4,250
2,552
1,698
0.90
0.76
1.14
▲0.77
▲0.70
▲0.88
▲0.99
▲1.07
▲0.86
61.0
75.6
47.2
51.8
66.1
38.6
48.6
60.9
37.3
6,616
5,795
4,585
0.91
▲0.53
▲0.93
61.0
55.1
52.4
3,979
3,477
2,702
0.76
▲0.54
▲1.00
75.6
68.8
64.5
2,636
2,319
1,883
1.15
▲0.51
▲0.83
47.3 42.5 41.4
※標準ケース:実質税・社会保険料控除後賃金上昇率=0.3%
※比較ケース:標準ケースに中位推計の出生率を満たす保育所在所率と厚生年金支給開始年齢引上げ効果を加え
たもの
−73−
図 4−9
労働力人口の見通し
(備考) 1996 年以降は推計値
おわりに
労働市場の将来予測には多くの不確実性をともなうが、財政や社会保障の長期見通しの前提としてそ
の必要性は大きい。このため、推計方法のさまざまな前提を明らかにして、十分な検討を行うことが必
要である。この場合の重要なポイントととして、経済的な環境の変化や社会政策の効果を将来予測と結
び付けて考えることである。この場合、高齢者の就業行動に大きな影響を及ぼすものは公的年金制度の
改革である。1994 年度の改革に加えて、年金支給開始年齢のいっそうの引き上げを前提とした場合、
60∼64 歳と 65∼69 歳の男性高齢者の就業率は、各々、その 5 歳前の階層の就業率に近い水準にまで高
める効果がある。これは公的年金財政収支の改善にとって、被保険者数を増やす一方で受給者数を減ら
すという意味で、二重の大きな効果を有する。さらに、労働力供給の制約が経済成長の主たる抑制要因
となる状況のもとでは、女性や男性高齢者の就業動向は大きな経済的な意味を有している。
−74−
表 4−6−1
労
働
力
人
口
構
成
比
暦 年
男 女 計
男 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
女 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
男 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
女 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
男 女 計
15∼29 歳
30∼54 歳
55 歳以上
(再掲)65 歳以上
1975
5,323
3,336
83
351
521
454
412
401
351
250
190
154
98
70
169
1,987
85
301
226
204
227
245
227
182
126
89
46
29
76
100.0
2.5
10.5
15.6
13.6
12.4
12.0
10.5
7.5
5.7
4.6
2.9
2.1
5.1
100.0
4.3
15.1
11.4
10.3
11.4
12.3
11.4
9.2
6.3
4.5
2.3
1.5
3.8
100.0
29.4
55.5
15.1
4.6
1995
6,666
3,966
79
379
430
397
385
445
512
429
364
268
161
117
278
2,701
67
361
287
213
234
314
373
302
229
153
92
75
167
100.0
2.0
9.6
10.8
10.0
9.7
11.2
12.9
10.8
9.2
6.8
4.1
3.0
7.0
100.0
2.5
13.4
10.6
7.9
8.7
11.6
13.8
11.2
8.5
5.7
3.4
2.8
6.2
100.0
24.0
54.1
21.9
6.7
性別・年齢階級別労働力人口 (標準ケース)
→予測
2000
6,609
3,979
67
320
484
428
398
381
424
505
399
256
169
145
314
2,630
57
305
337
218
235
259
303
349
242
144
94
90
184
100.0
1.7
8.0
12.2
10.8
10.0
9.6
10.6
12.7
10.0
6.4
4.2
3.6
7.9
100.0
2.2
11.6
12.8
8.3
8.9
9.8
11.5
13.3
9.2
5.5
3.6
3.4
7.0
100.0
23.7
52.9
23.3
7.5
2010
6,188
3,806
51
236
361
420
490
429
379
363
395
360
162
155
316
2,382
43
236
272
210
278
277
255
242
232
172
82
85
167
100.0
1.3
6.2
9.5
11.0
12.9
11.3
10.0
9.5
10.4
9.5
4.3
4.1
8.3
100.0
1.8
9.9
11.4
8.8
11.7
11.6
10.7
10.2
9.7
7.2
3.5
3.6
7.0
100.0
19.4
54.0
26.5
7.8
−75−
2020
5,668
3,479
53
216
285
317
369
421
469
410
354
251
147
181
328
2,189
40
220
237
169
214
264
310
266
196
111
71
93
163
100.0
1.5
6.2
8.2
9.1
10.6
12.1
13.5
11.8
10.2
7.2
4.2
5.2
9.4
100.0
1.8
10.0
10.8
7.7
9.8
12.1
14.2
12.1
8.9
5.1
3.2
4.2
7.5
100.0
18.5
56.6
24.8
8.7
2030
5,229
3,202
48
217
296
293
293
320
350
403
439
273
115
151
266
2,027
37
221
246
161
180
211
239
259
240
119
48
68
115
100.0
1.5
6.8
9.2
9.1
9.2
10.0
10.9
12.6
13.7
8.5
3.6
4.7
8.3
100.0
1.8
10.9
12.1
7.9
8.9
10.4
11.8
12.8
11.9
5.8
2.4
3.3
5.7
100.0
20.4
51.8
27.8
7.3
2040
4,680
2,844
39
183
270
293
304
296
276
305
329
266
133
144
278
1,836
32
193
229
163
187
200
200
211
189
114
57
61
117
100.0
1.4
6.4
9.5
10.3
10.7
10.4
9.7
10.7
11.6
9.3
4.7
5.1
9.8
100.0
1.8
10.5
12.5
8.9
10.2
10.9
10.9
11.5
10.3
6.2
3.1
3.3
6.4
100.0
20.2
52.1
27.6
8.4
(単位:万人,%)
2050
4,250
2,552
37
162
230
251
279
296
288
283
260
209
100
151
251
1,698
31
176
197
144
177
204
212
204
161
93
41
59
100
100.0
1.5
6.4
9.0
9.8
10.9
11.6
11.3
11.1
10.2
8.2
3.9
5.9
9.8
100.0
1.8
10.4
11.6
8.5
10.4
12.0
12.5
12.0
9.5
5.5
2.4
3.5
5.9
100.0
19.6
55.0
25.3
8.3
(参 考)
2025
5,449
3,340
52
222
289
288
322
367
404
467
385
254
117
169
286
2,109
40
225
240
158
192
236
267
297
213
110
51
80
131
100.0
1.6
6.6
8.7
8.6
9.6
11.0
12.1
14.0
11.5
7.6
3.5
5.0
8.5
100.0
1.9
10.6
11.4
7.5
9.1
11.2
12.7
14.1
10.1
5.2
2.4
3.8
6.2
100.0
19.6
55.0
25.3
7.7
表 4−6−2
性別・年齢階級別労働力率(標準ケース)
労
働
暦
年
男 女 計
男子年齢計
1975
63.0
81.1
1995
63.4
77.6
→予測
2000
61.0
75.6
2010
56.6
71.9
2020
52.9
67.4
2030
51.1
65.2
2040
49.3
62.5
(単位:%)
2050
48.6
60.9
(参
15∼19 歳
20∼24 歳
20.5
76.1
17.9
74.0
17.5
73.2
16.7
70.9
16.8
70.1
16.5
70.1
15.8
68.4
15.6
67.1
16.7
70.3
25∼29 歳
96.4
96.4
96.0
94.7
93.3
93.5
93.0
91.8
93.4
30∼34 歳
35∼39 歳
97.9
97.8
97.8
98.0
96.2
97.2
96.1
97.7
94.9
97.0
94.5
96.3
94.5
96.4
93.7
96.2
94.4
96.6
40∼44 歳
97.6
97.8
97.1
97.5
97.4
96.6
96.3
96.3
97.0
45∼49 歳
50∼54 歳
96.8
95.8
97.7
97.3
94.8
96.7
94.2
95.6
95.2
96.0
93.8
96.0
92.4
94.9
92.6
94.6
94.5
96.4
55∼59 歳
92.0
94.1
93.1
93.1
92.6
93.5
92.3
91.1
93.0
60∼64 歳
65∼69 歳
80.2
63.4
74.9
54.2
68.8
50.4
74.7
42.7
71.5
39.0
68.9
33.6
68.2
31.8
70.1
31.5
69.6
35.8
考)
2025
51.8
66.1
力
31.3
26.1
25.0
18.9
17.3
14.5
14.2
14.0
15.6
44.4
45.8
37.3
50.0
34.3
47.2
26.5
42.2
23.1
39.4
19.2
38.1
19.4
37.1
18.1
37.3
20.4
38.6
15∼19 歳
21.8
16.0
15.5
14.6
13.4
13.5
13.6
13.6
13.4
20∼24 歳
25∼29 歳
65.7
42.5
74.1
66.4
73.2
69.4
74.2
74.8
74.8
81.5
75.1
82.1
75.9
83.1
76.6
83.3
74.9
81.8
30∼34 歳
43.9
53.7
50.3
50.7
53.3
55.0
55.7
56.6
54.6
35∼39 歳
40∼44 歳
54.1
60.2
60.5
69.5
58.5
66.9
57.3
64.1
59.0
63.7
61.9
66.7
62.5
68.4
64.1
69.5
60.5
65.1
45∼49 歳
61.9
71.3
68.0
64.0
64.3
66.3
69.2
71.1
64.8
50∼54 歳
55∼59 歳
57.6
48.6
67.1
57.0
66.5
54.5
63.5
53.3
62.3
50.3
63.3
51.0
67.4
53.5
70.3
56.9
62.3
50.6
60∼64 歳
38.0
39.7
36.2
33.9
30.0
28.6
28.7
30.5
28.7
65∼69 歳
70 歳以上
24.7
9.5
27.2
10.3
25.1
10.0
19.4
7.1
17.0
6.2
12.8
4.4
12.5
4.1
12.0
3.9
14.2
5.2
( 再 掲 )65 歳 以 上
15.3
15.6
14.5
10.4
8.6
6.1
6.1
5.4
6.9
率
70 歳以上
( 再 掲 )65 歳 以 上
女子年齢計
(資料):総務庁「労働力調査」
◆就業・婚姻形態別就業者
(単位:%)
(参 考)
1975
1995
2000
2010
2020
2030
2040
2050
2025
30.8
19.0
14.4
11.1
9.1
7.4
7.6
8.1
8.0
69.2
81.0
85.6
88.9
90.9
92.6
92.4
91.9
92.0
24.9
16.9
19.3
15.0
11.8
9.3
9.4
9.8
10.2
75.1
83.1
80.7
85.0
88.2
90.7
90.6
90.2
89.8
40.6
22.2
16.3
12.5
9.9
7.8
7.8
8.2
8.6
59.4
77.8
83.7
87.5
90.1
92.2
92.2
91.8
91.4
46.7
44.5
46.8
50.3
47.5
43.1
44.7
46.2
44.8
53.3
55.5
53.2
49.7
52.5
56.9
55.3
53.8
55.2
→予測
歴
男
年
女
計
自営業・家族従業者
就 業 形 態 別
雇
男
用
者
性
自営業・家族従業者
雇
女
用
者
性
自営業・家族従業者
雇
婚姻
形態
別
女
性
既
用
者
計
婚
者
未婚者・その他
※15∼44 歳女性について、未婚・既婚別に雇用者を分類している。
−76−
表 4−6−3
労
働
力
人
口
構
成
比
暦
年
男 女 計
男子年齢計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
( 再 掲 )65 歳 以 上
女子年齢計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
( 再 掲 )65 歳 以 上
男子年齢計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
女子年齢計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
( 再 掲 )65 歳 以 上
男 女 計
15∼29 歳
30∼54 歳
55 歳以上
(再掲)65 歳以上
1975
5,323
3,336
83
351
521
454
412
401
351
250
190
154
98
70
169
1,987
85
301
226
204
227
245
227
182
126
89
46
29
76
100.0
2.5
10.5
15.6
13.6
12.4
12.0
10.5
7.5
5.7
4.6
2.9
2.1
5.1
100.0
4.3
15.1
11.4
10.3
11.4
12.3
11.4
9.2
6.3
4.5
2.3
1.5
3.8
100.0
29.4
55.5
15.1
4.6
性別・年齢階級別労働力人口 (効率化ケース)
1995
6,666
3,966
79
379
430
397
385
445
512
429
364
268
161
117
278
2,701
67
361
287
213
234
314
373
302
229
153
92
75
167
100.0
2.0
9.6
10.8
10.0
9.7
11.2
12.9
10.8
9.2
6.8
4.1
3.0
7.0
100.0
2.5
13.4
10.6
7.9
8.7
11.6
13.8
11.2
8.5
5.7
3.4
2.8
6.2
100.0
24.0
54.1
21.9
6.7
→予測
2000
6,616
3,979
67
320
484
428
398
381
424
505
399
256
169
145
314
2,636
57
305
338
219
236
261
303
349
242
144
94
90
184
100.0
1.7
8.0
12.2
10.8
10.0
9.6
10.6
12.7
10.0
6.4
4.2
3.6
7.9
100.0
2.1
11.6
12.8
8.3
9.0
9.9
11.5
13.2
9.2
5.4
3.6
3.4
7.0
100.0
23.7
53.0
23.3
7.5
−77−
2010
6,470
3,878
51
236
361
420
490
429
379
363
395
433
162
155
316
2,592
43
237
296
264
348
338
255
242
232
172
82
85
167
100.0
1.3
6.1
9.3
10.8
12.6
11.1
9.8
9.4
10.2
11.2
4.2
4.0
8.2
100.0
1.6
9.1
11.4
10.2
13.4
13.1
9.8
9.3
8.9
6.6
3.2
3.3
6.4
100.0
18.9
54.5
26.5
7.5
2020
5,992
3,580
53
216
285
317
369
421
469
410
354
314
185
181
366
2,412
40
221
258
224
284
341
310
266
196
111
71
93
163
100.0
1.5
6.0
8.0
8.9
10.3
11.8
13.1
11.5
9.9
8.8
5.2
5.1
10.2
100.0
1.7
9.2
10.7
9.3
11.8
14.1
12.8
11.0
8.1
4.6
2.9
3.8
6.8
100.0
17.9
56.9
25.1
8.8
2030
5,593
3,367
48
217
296
293
293
320
350
403
439
346
207
151
358
2,226
37
222
269
215
239
273
239
259
240
119
48
68
115
100.0
1.4
6.4
8.8
8.7
8.7
9.5
10.4
12.0
13.0
10.3
6.2
4.5
10.6
100.0
1.7
10.0
12.1
9.7
10.7
12.3
10.7
11.6
10.8
5.3
2.2
3.0
5.2
100.0
19.5
51.6
28.9
8.5
(単位:万人,%)
2040
2050
5,070
4,585
3,036
2,702
39
37
183
162
270
230
293
251
304
279
296
296
276
288
305
283
329
260
340
268
251
192
144
151
395
343
2,035
1,883
32
31
194
177
251
215
219
193
250
235
258
261
200
212
211
204
189
161
114
93
57
41
61
59
117
100
100.0
100.0
1.3
1.4
6.0
6.0
8.9
8.5
9.7
9.3
10.0
10.3
9.7
11.0
9.1
10.6
10.1
10.5
10.8
9.6
11.2
9.9
8.3
7.1
4.8
5.6
13.0
12.7
100.0
100.0
1.6
1.7
9.5
9.4
12.3
11.4
10.8
10.3
12.3
12.5
12.7
13.9
9.8
11.3
10.4
10.8
9.3
8.6
5.6
4.9
2.8
2.2
3.0
3.1
5.8
5.3
100.0
100.0
19.1
18.6
51.5
54.6
29.3
26.7
10.1
9.7
(参
考)
2025
5,795
3,477
52
222
289
288
322
367
404
467
385
321
187
169
356
2,319
40
226
262
211
256
306
267
297
213
110
51
80
131
100.0
1.5
6.4
8.3
8.3
9.3
10.5
11.6
13.4
11.1
9.2
5.4
4.8
10.2
100.0
1.7
9.7
11.3
9.1
11.1
13.2
11.5
12.8
9.2
4.7
2.2
3.5
5.7
100.0
18.8
55.0
26.2
8.4
表 4−6−4
労
働
力
率
暦
年
男 女 計
男 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
女 子 年 齢 計
15∼19 歳
20∼24 歳
25∼29 歳
30∼34 歳
35∼39 歳
40∼44 歳
45∼49 歳
50∼54 歳
55∼59 歳
60∼64 歳
65∼69 歳
70 歳以上
(再掲)65 歳以上
1975
63.0
81.1
20.5
76.1
96.4
97.9
97.8
97.6
96.8
95.8
92.0
80.2
63.4
31.3
44.4
45.8
21.8
65.7
42.5
43.9
54.1
60.2
61.9
57.6
48.6
38.0
24.7
9.5
15.3
性別・年齢階級別労働力率 (効率化ケース)
1995
63.4
77.6
17.9
74.0
96.4
97.8
98.0
97.8
97.7
97.3
94.1
74.9
54.2
26.1
37.3
50.0
16.0
74.1
66.4
53.7
60.5
69.5
71.3
67.1
57.0
39.7
27.2
10.3
15.6
→予測
2000
61.0
75.6
17.5
73.2
96.0
96.2
97.2
97.1
94.8
96.7
93.1
68.8
50.4
25.0
34.3
47.3
15.5
73.2
69.7
50.6
59.0
67.4
68.0
66.5
54.5
36.2
25.1
10.0
14.5
2010
59.1
73.3
16.7
70.9
94.7
96.1
97.7
97.5
94.2
95.6
93.1
89.8
42.7
18.9
26.5
45.9
14.6
74.5
81.5
63.5
71.7
78.2
64.0
63.5
53.3
33.9
19.4
7.1
10.4
2020
55.9
69.4
16.8
70.1
93.3
94.9
97.0
97.4
95.2
96.0
92.6
89.4
49.0
17.3
25.7
43.4
13.4
75.3
88.6
70.6
78.3
82.2
64.3
62.3
50.3
30.0
17.0
6.2
8.6
2030
54.6
68.6
16.5
70.1
93.5
94.5
96.3
96.6
93.8
96.0
93.5
87.3
60.7
14.5
26.0
41.8
13.5
75.6
89.8
73.3
82.2
86.0
66.3
63.3
51.0
28.6
12.8
4.4
6.1
2040
53.4
66.7
15.8
68.4
93.0
94.5
96.4
96.3
92.4
94.9
92.3
87.2
59.7
14.2
27.5
41.2
13.6
76.4
91.1
74.7
83.4
88.0
69.2
67.4
53.5
28.7
12.5
4.1
6.1
(単位:%)
2050
52.4
64.5
15.6
67.1
91.8
93.7
96.2
96.3
92.6
94.6
91.1
89.6
60.3
14.0
24.7
41.4
13.6
77.0
90.8
76.3
85.3
89.1
71.1
70.3
56.9
30.5
12.0
3.9
5.4
(参 考)
2025
55.1
68.8
16.7
70.3
93.4
94.4
96.6
97.0
94.5
96.4
93.0
87.7
57.2
15.6
25.4
42.5
13.4
75.4
89.4
72.5
80.7
84.4
64.8
62.3
50.6
28.7
14.2
5.2
6.9
(資料):総務庁「労働力調査」
◆就業・婚姻形態別就業者
暦
年
男 女 計
自営業・家族従事者
就
雇 用 者
業
男 性
形
自営業・家族従事者
態
雇 用 者
別
女 性
自営業・家族従事者
雇 用 者
婚姻 女 性 計
形態
既 婚 者
別
未婚者・その他
1975
1995
→予測
2000
2010
2020
2030
2040
(単位:%)
2050
(参 考 )
2025
30.8
69.2
19.0
81.0
14.4
85.6
10.9
89.1
8.9
91.1
7.0
93.0
7.1
92.9
7.6
92.4
7.7
92.3
24.9
75.1
16.9
83.1
19.2
80.8
13.6
86.4
10.5
89.5
8.3
91.7
8.3
91.7
8.7
91.3
9.1
90.9
40.6
59.4
22.2
77.8
16.3
83.7
11.9
88.1
9.4
90.6
7.3
92.7
7.2
92.8
7.6
92.4
8.1
91.9
46.7
53.3
44.5
55.5
47.0
53.0
57.6
42.4
56.7
43.3
52.8
47.2
54.5
45.5
55.9
44.1
54.3
45.7
※15∼44 歳女性について、未婚・既婚別に雇用者を分類している。
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