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「継承と革新」による進化でITの新時代を支えるJava

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「継承と革新」による進化でITの新時代を支えるJava
各時代の最新技術を取り込むかたちで進化してきたJava。いままさにITを原動力とした社
会の変革が進むなかで、あらゆる領域のシステムやデバイスに欠かすことできない基盤技
術となっている。そうしたなか企業にとって急務となっているのが、最新のJava技術を使
いこなせる人材の育成・確保だ。オラクルはJava SE 8に対応した技術者認定資格制度の
整備により、市場に求められるJava技術者のスキルの可視化を支援している。
「継承と革新」による進化でITの新時代を支えるJava
いままさにデジタル/ITを原動力とした新時代への移行が進んでいる
状況だ。クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルなどをキーワード
に新たな技術が生み出され、それら技術に基づくまったく新しいサービ
スが社会を大きく変え始めている。そうした動向を支える基盤技術とし
て、ますますその存在感を高めているのが「Java」である。
「1995年、サン・マイクロシステムズによって生み出されたJavaは、い
まや企業の基幹システム、さらには消費者の日常生活を支える多種多
様なデバイスに至る領域において欠かすことできないアプリケーション
開発言語、実行基盤となっています」と日本オラクルの伊藤 敬氏は語
る。
日本オラクル株式会社
Fusion Middleware事業統括本部
ビジネス推進本部
製品戦略部
担当シニアマネージャー
伊藤 敬氏
周知の通りJavaは、標準的技術を装備したコアエディションである
「Java Platform, Standard Edition」(Java SE)、企業システムニーズをト
ータルに満たす「Java Platform, Enterprise Edition」(Java EE)、さらに
は組み込み系システムに向けられた「Java Platform, Micro Edition」(Java ME)という3つのプラットフ
ォームによる全方位的な展開がなされてきた。「登場から20年間、常にJavaは、これら3つの領域そ
れぞれにおいて、まさに『継承と革新』による歩みを進めてきました。要するに、新バージョンにおいて
常に前バージョンに対する下位互換性を維持する一方、その時代の最新のテクノロジーを取り込む
かたちで進化してきたわけです」と伊藤氏は説明する。
企業の基幹システム、日常生活を支える多種多様なデバイスに至る領域において欠かすことでき
ないアプリケーション開発言語、実行基盤であるJava
Java SEでいえば、2014年3月に最新バージョンとなる「Java SE 8」が登場しているが、そこには冒
頭で紹介したようなデジタル/ITの新時代にふさわしい、画期的な進化が認められる。例えば、新たに
ラムダ式が採用されていることなどはその典型例であり、並列処理をより簡潔なコードで記述できると
いうメリットがもたらされている。「これは、クラウド上の統合的なアプリケーション実行環境やビッグデ
ータの処理など、最新のシステムニーズを明確に見据えたものとなっているわけです」と伊藤氏は語
る。
さらに、2016年にリリースが予定される「Java SE 9」では、携帯端末など多様なデバイス上でのア
プリケーションの実行をより効率的に行うため、Java自身がモジュール分割により自動的に稼働サイ
ズの調整を行うといった仕組みも実装されることになる。これなどは、今後のIoT(Internet of Things、
モノのインターネット)の世界を支える、まさに注目の技術だ。
最新Java技術を100%使いこなせる技術者人材の育成・確保が急務
以上のように、次世代のコンピューティングにとって不可欠な存在であるJavaだが、IT企業はもちろ
ん、一般企業においても、その使いこなしの如何が今後のIT、ビジネス戦略の可能性を大きく左右す
ることになる。そこで企業にとって重要なテーマとして浮上してくるのが、Java技術に精通した人材を
いかに育成・確保していくかという問題だ。
「確かに、いまや最も主要なプログラミング言語となっているJavaの開発者は全世界で900万人を
数え、日本でも『Java技術者』と呼ばれる人たちは膨大な数にのぼります。しかし、最新のJava技術
を100%活用し得る技術者となると、その数はきわめて限定的であると言わねばなりません」と日本オ
ラクルの岩田健一氏は指摘する。
これに対し、技術者が「最新のJava技術を使いこなす」というしっかりとした目標を持ってスキルの
修得に努め、企業がそうした技術者の取り組みを十分な投資によって支援していくことが必要である
ことは言うまでもないだろう。もっとも、ただ闇雲に時間やコストを投入してスキル修得にいそしむ、あ
るいはJavaに精通しているとされる技術者を単純に採用するという対応だけで、企業に思うような成
果がもたらされるかというと、それにはやはり疑問符がつく。
「重要なのは、明確かつ適正な指標によって技術者のスキルを可視化すること。そうした指標とな
り得るのが各IT企業で展開されている技術者認定資格です」と岩田氏は語る。例えばオラクルでは
Oracle Databaseにかかわる技術者のスキルをBronze、Silver、Gold、Platinumというグレードで認定
する制度「ORACLE MASTER」を設け、多くの企業や技術者に受け入れられている。事実、ORACLE
MASTERは25万人もの有資格者を抱えており、民間企業はもちろん、官公庁や大学など公共分野の
ユーザーにおいても、提案依頼の前提、ないしは入札条件に、その有資格者がプロジェクトに参画す
ることを掲げているケースも多い。
「こうしたことは、ORACLE MASTERの保持者が携わったプロジェクトがより高品質なシステムを生
み出しているという認知が世の中に定着していることの証しです。このように市場に広く受け入れられ
ている技術者認定資格を有する技術者を数多く擁していることが、企業の価値向上にもつながるわ
けです」と岩田氏は強調する。
最新のJava SE 8に対応して資格制度を更改
オラクルでは、このORACLE MASTER同様、Java技術者に関する
「Oracle認定Java資格」を展開している。特にJava SEに関しては、
Bronze、Silver、Goldの3つのグレードで構成される「Oracle Certified
Java Programmer」(以下、OCJP)資格を設けてJava技術者のスキルを
認定しており、こちらも多くのユーザーが入札要件等において、プロジェ
クトへの有資格者の配置を求めるなど、IT企業の実力を判断するうえで
の指標として広く活用されている。
「近年、Java技術をトータルに活用していくことの必然性が高まるな
か、OCJPを取得することの社会的意義もますます向上しています。そう
したなかで、前年比プラス30%という勢いで受験者が増加を続けている
状況です」と岩田氏は紹介する。
オラクルは現在、最新バージョンであるJava SE 8に対応するかたち
日本オラクル株式会社
執行役員
オラクルユニバーシティ
本部長
岩田 健一 氏
で、同資格制度の体系に関するリニューアルを進めており、すでに新制
度に準じた新たな試験の実施がスタートしている。具体的には、初級に相当する資格である既存の
「OCJP Bronze SE 7」にJava SE 8の技術にかかわる認定を統合して「OCJP Bronze SE 7/8」に変
更。あわせて、従来の「OCJP Silver SE 7」「OCJP Gold SE 7」に加え、「OCJP Silver SE 8」「OCJP
Gold SE 8」をそれぞれ追加し、中、上級者レベルに関して、SE 7、SE 8にかかわる資格を並行的に
運用していくかたちへと移行が進められている。
「すでにJava SE 5やSE 6対応のプログラマ資格、あるいはOCJP Gold SE 7、さらには旧サン・マイ
クロシステムズのSun認定Javaプログラマの資格(SJC-P)をお持ちの方には、現状で保有している
資格の対象となっているバージョンのJava SEと、SE 8で新たに実装された技術の差分に関するスキ
ルを修得することで、最新のJava SE 8資格へとスムーズに移行できるパスを用意しています」と岩田
氏は語る。
最新バージョンであるJava SE 8に対応する認定資格「Oracle Certified Java Programmer」。従来
資格者には移行パスが用意されている
オラクルでは2015年秋までに、Java SE 8 に対応した新制度にまつわるすべての試験の実施をス
タートさせることになる。それと並行するかたちで、リニューアルされた資格体系に応じたOracle
Universityの教育・研修プログラムや各種セミナーなどの実施を通じて、技術者の資格取得に向けた
スキル修得にかかわる支援をさらに強化していく構えだ。
最後に岩田氏は「OCJPのSilverとGoldに関しては、Javaの実装技術に関する技術者のスキルをオ
ーソライズするグローバル共通の資格でもあります。企業の皆様には、オラクルのJava SE 8認定資
格を活用いただき、IT技術による大きな変革が進むなか、時代を支える基盤技術であるJavaにかか
わる技術者スキルの証明に役立てていただきたいと思います」とあらためて強調する。
お問い合わせ
日本オラクル株式会社
URL http://www.oracle.com/jp/corporate/contact/index.html
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