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Java アプレットを用いた幼児教材の試作

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Java アプレットを用いた幼児教材の試作
平成 23 年度電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会
講演番号: 20
Java アプレットを用いた幼児教材の試作
D-15
The
Trial Production of the Teaching Materials
for the Infant Using a Java Applet
前田 貴大 片桐 郭順 伊輿田 光宏
Takahiro MAEDA
Hiroyuki KATAGIRI
Mitsuhiro IYODA
千葉工業大学 情報工学科
Department of Computer Science,Chiba Institute of Technology
1.はじめに
幼児教育は豊かな感性を養うとともに、生涯にわた
る学習意欲や学習態度の基礎となる好奇心や探究心を
培う。また、小学校以降における教科の内容等につい
て実感を伴って深く理解できることにつながる「学び
の芽生え」を育んでいくものとして近年推進されてき
た。
その一方で、近年の子どもたちは、多くの情報に囲
まれた環境にいるため、世の中についての知識は増え
ているものの、その知識は断片的で受け身的なものが
多く、学びに対する意欲や関心が低いとの指摘がある。
そのため小学校 1 年生などの教室において、学習に
集中できない、教員の話が聞けずに授業が成立しない
など学級が機能しない状況が見られる。
このような状況から幼児の興味を引く事ができる教
材の必要性が挙げられる。
・足し算の計算
・引き算の計算
・カタカナの読み
で構成されている。どれもマウスのみで操作する事が
できキーボード操作などがないので簡単に取り組む事
ができる。
また解答時間の制限などは特に設けていない。問題
を 10 問を解く毎に正解率が表示される様になってい
る。どの分野も出題された問題に答えるスタイルで、
それぞれにヒントや考え方のコツが表示でき誤答時は
正答が表示される。図 2 に写真クイズの教材図 3 に足
し算の計算問題の動作画面例を示す。
2.目的
本研究では、対象幼児が興味を持てて、パソコン操作に
馴染めて実際に幼児教育として利用できる教材の試作を
目的とした。
3.教材概要
3.1Java アプレット
本研究で試作する教材は、Java アプレットを用い
て作成している。
Java アプレットは独立したウインドウを作成して
その上で GUI を扱うという手法が用意されている。そ
のため Web ブラウザがあれば、ネットワークを介して
プログラムを実行できるという利点があるのに加えて
Web ブラウザに依存せずに独立したアプリケーション
として実行可能である。さらに必要に応じて作成した
データのみダウンロードし、実行するためにサーバに
かかる負担を軽減することが可能である。
3.2 システム構成
図 1 にシステム構成図を示す。
図 2.動作画面例 図 3.動作画面例
4.評価
本研究では、現役の保育士 6 人に教材を使ってもら
いその後アンケートをとり評価した。質問事項に対し
5 段階の評価とした。5 を最も高い評価とし 1 を最も
低い評価とする。表 1 に 4 つの質問事項の結果をまと
める。評価の値は平均の値とする。
表 1.アンケート結果
No 質問事項
評価
図 1.システム構成図
本教材は html で作成した Web ページから学習した
い分野を選択すると Java アプレットが実行される。
3.3 教材の内容
幼児教育とは一般的に感覚を養うもの、簡易な計算、
文字の読み書きであるので本教材は、4 つの分野
・写真をみて答えを選ぶクイズ
1
幼児が興味を持てる
4.7
2
幼児がパソコン操作に馴染める
4.3
3
幼児の教育に役立つ
3.8
4
本教材は使いやすい
4.2
5.おわりに
本研究では、Java アプレットを用いて、幼児教材
の試作を行った。アンケート結果より幼児が興味を持
てる、パソコン操作に馴染めるなどの項目で高い評価
の平均値を得た。このことから、目的にあった教材を
開発できたと考えられる。 -20-
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