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資料8
資料8 2008年8月1日 第5回 障害者部会 生活保護受給者の精神科病院からの退院事例 事例1 精神科病院から都営住宅 60歳代、男性 【当事者】 本人、離婚した妻、長女、主治医 【本人の診断名(病名)】 アルコール性肝硬変、糖尿病、認知症、食道大動脈瘤、せん妄、見当織障害 【退院までの経緯】 本人は、離婚後一人で暮らしていたが、自宅で倒れ入院。退院後、長女の訪問、 介護サービスを受けながら暮らしていたが、認知症が進み、入院した翌年、精神 科病院へ入院する。 その後、本人の病状が安定し、本人は退院を希望、長女は介護保険施設又は療 養型病床への入所を検討していたが、長女宅近くの都営住宅が当選したため、当 事者が居宅生活に向けた打ち合わせを行い、外泊体験後、翌年に精神科病院を退 院し居宅生活を始めた。 事例2 精神科病院からグループホーム 60歳代、女性 【当事者】 本人、兄 【本人の診断名(病名)】 精神発達遅滞、統合失調症 【退院までの経緯】 一人で生活保護を受けながら、精神科病院の入退院を繰り返していたが、知的 障害者更生施設へ入所。入所3年後に施設を飛び出し、車と接触する等のパニッ ク症状が出て、施設を退所、精神科病院へ入院する。 精神科病院での治療により、服薬にて退院できる状態となったが、施設からは 戻ることを拒まれる。 同年、兄の契約・金銭管理等の協力により、新設された精神障害者グループホ ームへ入所した。 事例3 精神科病院からアパート 70歳代、男性 【当事者】 本人、クリニック 【本人の診断名、(病名)】 統合失調症 【退院までの経緯】 妄想性精神病の疑いで措置入院。5年後、他の病院への転院を経て、14年間 入院した後、一人で外出し、そのまま自己退院、宿泊所に入居する。同時に他の クリニックへ通院を始める。宿泊所での生活態度は良好で、翌年、宿泊所を退所、 アパート生活を始める。 その後、 車のタイヤをパンクさせる事件を起こし、他のアパートへ転居するが、 現在は、一人でクリニックへ通院しながら、アパート生活を送っている。 (金銭管 理はクリニックが行っている。) 事例4 精神科病院から老人保健施設、60歳代、女性 【当事者】 本人 【本人の診断名(病名)】 若年性認知症、糖尿病、精神症 【退院までの経緯】 不衛生・家賃滞納等の基本的な生活力がないため、女性センターへ入所。同年、 統合失調症及び前頭側頭型痴呆症の疑いで入院。 5年後、ADL(日常生活動作)・精神面の状態が低下したため、救護施設及び介 護施設への入所を検討、その3年後、老人保健施設へ入所した。