...

考えよう~高齢者の人権 - 和歌山県ホームページ

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

考えよう~高齢者の人権 - 和歌山県ホームページ
人権学習パンフレット『考えよう~高齢者の人権~』の活用にあたって
こ の パ ン フ レ ッ ト は 、 保 護 者 や 子 ど も に 関 わ る 地 域 の 方 々 を 対 象 に 、「 高 齢 者 の 人 権 」 に
ついて参加体験型(ワークショップ)で学ぶ教材として作成したものです。
日常生活で起こりうる具体的な事例をもとに、高齢者に対する思い込みや偏見等について
考 え た り 、「 聴 く 」 活 動 を と お し て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 基 本 を 身 に つ け た り す る な ど の 内
容としています。
以下の展開例は、グループで学習する際の進行役(ファシリテーター)を想定して作成し
ています。この例を参考に、学習を行う状況に合わせて工夫し、活用してください。
※留意点
・学習を始める前に、アイスブレイキングを行って参加しやすい雰囲気づくりをしたり、
グループづくりをしておきましょう。
・アイスブレイキングについては、和歌山県教育委員会のWebページに掲載している「学
習 の 前 に ア イ ス ブ レ イ キ ン グ 」 を 参 考 に し て く だ さ い 。( 保 護 者 学 級 等 に お い て 、 参 加 者 が
お 互 い に よ く 知 っ て い る 場 合 は 、 省 略 し て も 構 い ま せ ん 。)
・ ワ ー ク に 入 る 前 に 、 必 ず 「 ル ー ル 」 を 確 認 し て お き ま し ょ う 。( 具 体 的 な ル ー ル に つ い て
は、人権学習パンフレット第4作の「すべての人がつながるために」の使い方説明を参照し
て く だ さ い 。)
・ こ の 展 開 例 は 、 90分 で の 学 習 を 想 定 し て い ま す が 、 学 習 時 間 は 状 況 に 合 わ せ て 適 宜 設 定 し
行ってください。
○1頁「自分が持つ高齢者イメージ」について
時間
5分
活
動
留
意
点
○「 自 分 が 持 つ 高 齢 者 イ メ ー ジ 」○ 学 習 者 に 「 身 体 ・ 外 観 ・ 行 動 ・ 精 神 」 の 4
について考える。
つの視点でどのような高齢者のイメージを持
っているか、問いましょう。
○考えたことを発表する。
○何人かに発表してもらっても良いでしょう。
○2頁「高齢社会の状況」の展開例
時間
5分
活
動
留
意
点
○グラフを見て、我が国・県の ○ 少し時間を取り、グ ラフを見な がら 説明を
高齢化率について知る。
○3頁「考えよう
時間
活
聞いてもらいましょう。
~事例その①~」の展開例
動
留
意
点
15分 ○この場面を見て、考えたこと ○ 5分程度でシートに 書き込んで もら うよう
をワークシートに書く。
伝えましょう。
○「あなたがお父さん、お母さんならどうし
ますか?」など、それぞれの立場に立って考
えるように伝えましょう。
○ 考 え た こ と に つ い て 話 し 合 ○隣の人と話し合ったり、グループで話し合
う。
ったりしても良いでしょう。
○高齢者の疎外感や、高齢者への固定観念な
どについて意見を求めても良いでしょう。
○4,5,6頁「やってみよう
時間
活
~『聴く』~」の展開例
動
留
意
点
2 0 分 ○ 二 人 ず つ 組 に な り 、 話 し 役 と ○ 話 す 内 容 を し っ か り と 考 え る こ と 、「 聞 か
聞 き 役 の 役 割 分 担 を し て 、 ワ ー な い 」と い う メ ッ セ ー ジ を し っ か り 送 る こ と 、
クⅠを行う。
また、話す時間は1分間とすることを伝えま
しょう。
○一生懸命話をしますが、聞くことを強要し
ないように伝えましょう。
○感想を出し合い、振り返る。 ○二人で感想を出し合うように伝えましょう。
○ワークⅡを行う。
○ 話 す 内 容 を し っ か り と 考 え る こ と 、「 し っ
かり聴いている」ということを全身で表すこ
と、また、話す時間は1分間とすることを伝
えましょう。
○ 「 う ん 」「 は い 」 等 、 声 は 出 さ な い よ う に
伝えましょう。
(Ⅰ、Ⅱは同じ時間話すようにする)
○感想を出し合い、振り返る。 ○ 二 人 で Ⅰ 、 Ⅱ を 行 っ てみ た 感 想 を出 し 合う
ように伝えましょう。
○グループになり、話し合ってもよいでしょ
う。また、何人かに発表してもらっても良い
でしょう。
○6頁の文章を読む。
○ファシリテーターが読むか、学習者に分担
して読んでもらっても良いでしょう。
○~事例その①~を振り返っても良いでしょ
う。
○「能動的傾聴」や「共感的傾聴」は、特に
高齢者とのコミュニケーションにおいて非常
に有効な聴き方であることを伝えましょう。
○7頁「考えよう
時間
~事例その②~」の展開例
活
動
留
意
点
35分 ○この場面を見て、思ったこと ○ 5分程度でシートに 書き込んで もら うよう
をワークシートに書く。
伝えましょう。
○事例にある言葉を言った人や、それを聞い
た高齢者の気持ちを考えるように促しましょ
う。
○感じたり考えたりしたことに ○ 二人ずつ組になるか 、グループ にな り感想
ついて話し合う。
を出し合うように伝えましょう。
○ほかにもこのような言葉があるか、これら
の言葉に根拠はあるかなど、考えるポイント
を伝えても良いでしょう。
○高齢という理由による行動制限について考
えるとともに、高齢者をいたわり心配するこ
とと高齢者の人権を大切にすることとの関わ
りについても考えるように促しましょう。
○あとで発表してもらうことを予め伝えてお
きましょう。
○話し合ったことを発表する。 ○ 何 人 か に 発 表 し て も らい 、 主 な 意見 を 板書
しておくと良いでしょう。
○身近な高齢者の実際の暮らしぶりについて
話し合うように促しても良いでしょう。
○ よ り 具 体 的 な 事 例 を 出 し て も ら い な が ら( 家
族 の こ と 、 親 戚 の こ と 、 近 所 の こ と な ど )、
話をふくらませても良いでしょう。
○8頁の「この学習を振り返って」をここで
併せて行っても良いでしょう。
○話し合ったことを発表する中で、ファシリ
テーターがまとめていっても良いでしょう。
○8頁「この学習を振り返って
時間
活
~今までとこれからと~」の展開例
動
10分 ○-事例①②から-を読む。
留
意
点
○ファシリテーターが読むか、学習者に分担
して読んでもらいましょう。
○この学習を踏まえ、今までの ○ 自分の家族や近所に いる高齢者 をイ メージ
自分と高齢者との関わり方につ し 、その人達との具体 的な接し方 につ いて考
いて振り返る。また、これから えてみたりするように伝えても良いでしょう。
のことについても考え、ワーク
シートに書く。
○感じたり考えたりしたことに ○ グループで話し合っ た意見を後 で発 表して
ついて話し合う。
もらうことを予め伝えておきましょう。
○出された意見をもとに、ファシリテーター
が高齢者の人権を尊重した関わり方について
まとめるようにしましょう。
○8頁は、7頁と併せて行っても良いでしょ
う。
Fly UP