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第2回水道の水ができるまで(PDF文書)

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第2回水道の水ができるまで(PDF文書)
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次に、水源かん養への取り組みについてご説明します。
水道局では、安全でおいしい水を安定して送り届けることを使命として施策を推
進していますが、21世紀を迎えた現在、地球温暖化や世界的な環境問題が叫ば
れる中で、流域の水循環全体に関わる課題を始め、水道界は様々な課題を抱えて
います。
これらの課題に対処し、水についての将来を考え、新たな展望を開くためには、
量から質へ、或いは浄水処理よりもその源である水源に着目し、緑の森の涵養、河
川の水質保全など、原点から水質を確保する施策の展開が求められています。
また、近年、上流域では過疎化や高齢化の問題を抱え、林業の低迷も相まって
流域の豊かな自然環境を維持していくことが困難な状況になっていることから、下
流域で自然の恵みを享受している私たちにも、水源保全への取り組みが求められ
るようになってきました。
こうしたことから、広島市では、「豊かな清流・太田川」の恵みを守るため、水道創
設100周年のシンボル事業として、平成10年度から「水源涵養モデル事業」に取
り組んでいます。
事業内容は、主要な水源である太田川の源流域に森林を取得し、水源涵養機能
の高いモデル水源林として整備を進めています。水源林の名称は、一般公募によ
り「太田川源流の森」と命名しました。
また、住民参加による植林や森林学習等の活動を行い、水源涵養意識の醸成を
図っています。こうした本市の取り組みが、流域全体に森林保全の輪となって広
がっていくことを願って、実施しているものです。
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水道局では、豊かな森「緑のダム」を作る活動を「太田川源流
の森」というところで行っています。
この記念碑は、当地を「太田川源流の森」と定め森林保全の
輪が(太田川)流域全体に広がっていくことを祈念して造られ
たものです。
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記念碑の裏面には、水道創設時の牛田浄水場の緩速ろ過
池の石に碑文を彫り、それをはめ込んであります。
水道2世紀へ向けて
広島市の水道は 明治31年8月25日に創設され 本年10
0周年を迎えた
その記念の年に当り この地を太田川源流の森と定め 森
林保全の輪が流域全体に広がっていくよう祈念して、この碑を
建立する
1998年(平成10年)10月吉日
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場所は 太田川の始まりの地域 廿日市市の吉和というところ
です。
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これは、太田川源流の森の中の様子ですが、みなさんが一緒
になって木の苗を植えたり、森やきれいな川の流れにふれあ
い、緑のダムを守り育てる活動をしています。
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森林内の河川の状況ですが、河川の水質は、大腸菌群以外
は良好で、とてもきれいな水が流れています。
水と森に関する啓発活動のなかで、森林から湧き出た水が
小河川になる様子を体験・学習できる場として活用しています。
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緑のダムである森林に降った雨は、小さなせせらぎを集めな
がら、太田川に流れ込んで行きます。
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太田川源流の森を整備していく中で、その基本となる計画では、天然
林は自然の推移に委ねることとし、人工林は大径木化をすすめながら、
当該地の気候や土壌など自然条件に合致した広葉樹の植林を繰り返
し、針葉樹・広葉樹が混在する複層林へ誘導し、将来的に広葉樹主体
の水源林に整備していくこととしています。
また、施設整備として、案内板の設置、 作業小屋の建設、 管理歩道
の整備などを行っています。
なお、取得した森林は、次代を担う子供たちの教育・学習の場として、
また、上下流域住民の交流促進の場として活用し、水源涵養の重要性
についての意識啓発を図ることとしています。
活動内容については、①水と森に関する啓発活動②上下流域の交流、
③植林、下刈り、間伐など林業体験活動、④森林ボランティアグループ
の支援 ⑤市職員を対象とした林業体験研修などに活用しています。
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森林学習として、のこぎり片手に枝打ち体験をしています。
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同じく、森林学習として、現地では、川に入って源流域に生息
する水生生物を観察したりします。
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職員自身が水源涵養意識の向上と林業活動の必要性につ
いて理解を深めるため、林業体験研修として下草刈りなどを
行っています。
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