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吸着材を用いた 新規な天然ガス貯蔵技術開発 (概要)

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吸着材を用いた 新規な天然ガス貯蔵技術開発 (概要)
1
第1回「吸着材を用いた新規な天然ガス
貯蔵技術開発」(中間評価)分科会
資料6-3
即効的・革新的エネルギー環境技術研究開発
吸着材を用いた
新規な天然ガス貯蔵技術開発
(概要)
平成14年2月1日
NEDO エネルギー・環境技術開発室
大阪ガス㈱ 東京ガス㈱
2
事業の概要
事業の概要
「温室効果ガスの排出が少ない天然ガスの導入促進
を図ること」を目的として、
1.メタン吸着材の材料開発
2.メタン吸着システムの開発
①吸着式ガスホルダーシステム
②BOD処理システム
③天然ガス自動車システム
の実証実験により
従来の圧縮方式より高密度の充填が可能な
「新規天然ガス貯蔵方式の開発」
3
1.NEDOの関与の必要性
・制度への適合性
(1)NEDO事業としての妥当性
・経済産業省政策方針
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
4
長期エネルギー需給見通し
長期エネルギー需給見通し(一次エネルギー供給)
(一次エネルギー供給)
(単位:原油換算百万kl
)
1990年度
1999年度
526
593
一次エネルギー供給
2010年度
目標ケース
602程度
エネルギー別区分
実数
石油
307
58.3
石炭
87
16.6
天然ガス
53
10.1
75
12.7
83程度
14程度
原子力
49
9.4
77
13.0
93程度
15程度
水力・新エネルギー等
30
5.6
29
4.9
41程度
7程度
構成比% 実数
構成比%
実数
308
52.0 271程度
+ 8百万kl
103
17.4 114程度
2001年7月総合資源エネルギー調査会報告書より
構成比%
45程度
19程度
5
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
IGF21計画の概要
IGF21計画の概要
通商産業省(当時)資源エネルギー庁は、天然ガス化の進展に伴う
低カロリーガスグループの現状と将来動向を踏まえ、1990年1月に
「INTEGRATED GAS FAMILY 21計画について−ガスグループの
在り方について課題と検討の方向−」を提案
日本ガス協会等は、「IGF計画推進委員会」において
IGF21計画を策定
天然ガスの導入促進
・2010年までに高カロリーガスへ統一
6
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
即効的・
革新的エネルギー環境技術研究開発
即効的・
革新的エネルギー環境技術研究開発
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)
日本 ・・・ 温室効果ガス 6%削減(1990年比)
「気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)にお
いて合意された温室効果ガスの削減目標の達成に貢
献するため、早期の実効性を期待でき、かつ新規のエ
ネルギー環境技術について、その研究開発を積極的に
推進すること」を目的とし、平成10年に旧通商産業省
工業技術院ニューサンシャイン計画推進本部で策定さ
れた。
7
2.事業の背景・
目的
(1)
事業背景
8
2.事業の背景・
目的・位置付け
世界の天然ガスの確認埋蔵量
世界の天然ガスの確認埋蔵量
資料:財団法人 天然ガス導入促進センター
石油に比べ、埋蔵量が豊富で世界各地に分布
9
2.事業の背景・
目的・位置付け
世界の天然ガスの生産量(2000年)
世界の天然ガスの生産量(2000年)
ヨーロッパ
旧ソ・東欧
2888
7106
北 米
8173
中 東
アフリカ
天然ガス生産量
天然ガス生産量
1344
23,898
億m
23,898
億m
資料:Oil and Journal
合計
合計
930
33
資料:Oil and Journal
アジア・オセアニア
2585
資料:財団法人 天然ガス導入促進センター
中南米
872
10
2.事業の背景・
目的・位置付け
化石燃料の燃焼生成物発生量の比較(石炭:100)
化石燃料の燃焼生成物発生量の比較(石炭:100)
1) 1) 2)
CO2排出比較 SOX排出比較 NOX排出比較
石炭
100
石炭
100
石炭
100
石油
80
石油
68
石油
71
天然ガス
57
天然ガス
0
天然ガス
20∼37
出典:1)「IEA(国際エネルギー機関)Natural Gas Prospects to 2010」(1986)
2)火力発電所大気影響評価技術実証調査報告書1990.3/エネルギー総合工学研究所
11
2.事業の背景・
目的・位置付け
一次エネルギーに占める天然ガスのシェ
一次エネルギーに占める天然ガスのシェア
ア
OECDヨーロッパ
20%
北米
アジア
9%
24%
12
2.事業の背景・
目的・位置付け
事業の目的
事業の目的
石油代替エネルギー
の普及促進
↓
一次エネルギー需給改善
CO2排出量が少ない
燃料の普及
↓
温室効果ガスの削減目標
(1990年比、6%削減)達成
従来の天然ガス貯蔵方式に比べてより高密度で貯
蔵できる吸着材を用いた新規な天然ガス貯蔵方式
を開発することにより、
石油代替エネルギーとして天然ガス普及を促進
13
1.NEDOの関与の必要性
・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
(1)
NEDO事業としての妥当性
・METI政策方針との適合性
・NEDO関与の必要性
・緊急性・
重要性
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
14
天然ガスの各種貯蔵法の比較 天然ガスの各種貯蔵法の比較 Ⅰ
Ⅰ
LNG
液化天然ガス
CNG
圧縮天然ガス
ANG
吸着天然ガス
-162℃
25℃
25℃
大気圧
20MPa
2.9MPa
1.7m3 *
5m3 *
3.3∼5m3 *
*天然ガス1000m3を貯蔵するのに必要な幾何容積
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
天然ガスの各種貯蔵法の比較 天然ガスの各種貯蔵法の比較 Ⅱ
Ⅱ
600
効果少
LNG
効果大
体積当たりのガス貯蔵量 Ncc/cc 15
ANG
200
CNG
0
0
3
10
20
圧 力 MPa 1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
16
3
(百万m )
30,000
日本の都市ガス原料構成比の推移
日本の都市ガス原料構成比の推移
28,347
2.1%
24,406
25,000
21,318
2.9%
20,000
22,072
2.8%
2.4%
12.0%
13.1%
14.4%
22,765
1.2%
1.6%
5.3%
0.9%
23,114
2.3%
11.4%
2.3%
11.1%
0.5%
10.3%
0.4%
5.6%
0.3%
5.8%
5.6%
5.5%
5.4%
15,000
87%
81%
10,000
75.7%
77.5%
平成 7
平成 8
79.2%
80.1%
平成 9
平成 10
80.6%
81.5%
5,000
0
LNG
国産天然ガス
高カロリーガス
ナフサ
LPG
平成 11
平成 12
(
年度)
石炭系ガス・
その他
出典:都市ガスデータ集
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
17
高カロリーガス供給事業者数の推移
高カロリーガス供給事業者数の推移
平成8年
3月末
平成9年
3月末
平成 10年
3月末*
平成 11年
3月末*
平成 12年
3月末*
平成 13年
3月末*
全域高カロリーガス供給事業者
102
108
110
116
122
128
一部高カロリーガス供給事業者
17
25
28
29
26
27
高 カロリーガス供給事業者
119
133
138
145
148
155
<高カロリーガス供給事業者比率> 49.0% 54.5% 56.8% 59.7% 62.2% 65.4%
低 カロリーガス供給事業者
124
111
105
98
90
82
*未開業1社を除いた数値(出典:
都市ガスデータ集)
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
18
吸着式ガスホルダーの適用例
吸着式ガスホルダーの適用例
<高圧幹線>
従来の方式
工場
ビル
中圧ガスホルダー
家庭
想定する方式
工場
省スペース・低コスト
…
…
ビル
吸着式ガスホルダー
家庭
19
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
LNG基地のフロー図
LNG基地のフロー図
BOG圧縮機
吸着システムによるコストダウン,省エネ化
発電所
都市ガス︵ A︶
付臭
13
工場
ビル
11,000kcal / Nm3
家庭
20
1.NEDOの関与の必要性・
制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
2.事業の背景・
目的・位置付け
天然ガス自動車車種別導入の推移
天然ガス自動車車種別導入の推移
大阪ガス㈱ホームページより
1.NEDOの関与の必要性・
制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
2.事業の背景・
目的・位置付け
21
クリーンエネルギー自動車普及台数の実績と
クリーンエネルギー自動車普及台数の実績と目標
目標
(単位:千台)
1996年
実績
1997年
実績
1998年
実績
1999年
実績
2010年
導入目標
クリーンエネルギー自動車
4.3
8.6
28.8
45.4
3,430
電気
2.6
2.5
2.4
2.6
410
ハイブリッド
0.2
3.7
22.5
37.4
1,800
天然ガス
1.2
2.1
3.6
5.2
メタノール
0.3
0.3
0.3
0.2
220
11.8
14.7
18.3
19.2
220
68,299.9
69,692.5
70,500.0
71,405.4
年度
ディーゼル代替LPガス車
総自動車保有台数
1,000
−
新エネルギー部会事務局資料(2001年1月31日 )より 出所)経済産業省調べ
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
22
吸着式天然ガス自動車燃料貯蔵システム
吸着式天然ガス自動車燃料貯蔵システム
従来の圧縮天然ガス自動車(CNGV)
圧抜きライン
C N G
トランクスペース
G.M
4段
コンプレッサー
蓄ガス器
導管
ディスペンサー
(計測器)
CNGタンク
充 填 所
吸着式天然ガス自動車(ANGV)
G.M
屋根型フラットタンク
トランクスペース
2段
コンプレッサー
導管
C N G
圧抜きライン
ランニングコスト低減
走行距離の延長
蓄ガス器
ディスペンサー
(計測器)
充 填 所
フラットタンク
(旧ガソリンタンクスペース)
床敷設フラットタンク
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
23
天然ガス自動車の走行距離比較
天然ガス自動車の走行距離比較
①2tトラック
1
CNG車
ディーゼル車並み
ANG車
1.6倍
②自家用車
CNG車
1
ANG車
ガソリン車並み
1.8倍
<一充てん当り>
1.NEDOの関与の必要性・
制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
2.事業の背景・
目的・位置付け
24
期待さ
期待される効果
れる効果
効果
用途
石油代替効果
吸着式ガスホルダー(石油代替)
2010年
5.0
2020年
57.8
2030年
66.5
(省エネ効果含 LNG基地等BOG処理(省エネ効果) 2.9
3.4
3.9
む)
天然ガス自動車(石油代替)
2.0 133.3 254.0
(石油換算
万kl
/年)
合 計
9.9 194.5 324.4
CO2
削減量
(炭素換算
万t
/年)
吸着式ガスホルダー
0.7
6.0
6.9
LNG基地等BOG処理
1.7
2.0
2.3
天然ガス自動車
0.5
25.7
48.4
合 計
※平成12年度LCA調査研究で試算された促進ケースをベースに試算
2.9 33.7 57.6
25
1.NEDOの関与の必要性・制度への適合性
2.事業の背景・
目的・位置付け
本技術開発の適合性・
位置づけ
本技術開発の適合性・
位置づけ
経済産業省の政策
•長期エネルギー受給見通し
•IGF21計画(高カロリーガスへの統一)
•即効的・革新的エネルギー技術開発制度
NEDOの関与の必要性
•私企業利益に即直結しない基礎的研究開発
•技術的困難な課題多く、資金面での開発リスク大
→国の資金導入、産官学の知識及び技術の集約
緊急性・
重要性
•2010年の温暖効果ガス削減目標到達(COP3)
26
3.事業目標
(1)
研究開発目標
3.事業目標
27
吸着貯蔵技術の主な課題
吸着貯蔵技術の主な課題
<材料開発> • 新規高性能材料(金属錯体)の開発、製造
• 既存材料(活性炭)の高性能化
<システム開発> • 吸脱着熱による影響評価と対策
• 吸着貯蔵システムの構築
①吸着式ガスホルダーシステム
②BOG処理システム
③吸着式天然ガス自動車システム
3.事業目標
28
用途別の貯蔵ガスと
用途別の貯蔵ガスと使用材料
使用材料
用 途
貯蔵ガス
使用材料
ガスホルダー
天然ガス
高性能活性炭
BOG処理
メタン
高性能活性炭
天然ガス自動車
メタン
(or 天然
ガス)
高性能金属錯体
3.事業目標
29
基本計画における研究開発目標
基本計画における研究開発目標
○材料開発
金属錯体
開発
項目
実施内容
目 標
高性能金属
錯体の開発
活性炭
・有望な材料群の抽出と実合成。
メタン貯蔵圧力 メタン貯蔵量
1.0MPa未満→
CNG貯蔵量の6倍以上
1.0以上3.9MPa未満→
高性能改良品
CNG貯蔵量の3∼6倍
の開発
3.9以上9.8MPa未満→
CNG貯蔵量の2∼3倍
・実用化の見通しのある吸着材を絞り込む。
3.事業目標
30
基本計画における研究開発目標
基本計画における研究開発目標
○システム開発(1)
開発
項目
実施内容
目 標
ガスホルダー
ベンチスケー ・パイロットスケール装置を用いて高圧常温ガ
ル装置試験 スに対する性能、耐久性等の設計データを取
得する。
パイロットス ・概念設計を行い、実用化の目処をつける。
ケール装置 ・吸着式ガスホルダー型天然ガス供給システム
試験
の優位性を示す。
BOG処理
ベンチスケー ・ベンチスケール装置を用いて低圧低温ガスに
ル装置試験 対する設計データを取得し、概念設計を行う。
・BOG処理システムによる効果を明らかにする。
3.事業目標
31
基本計画における研究開発目標
基本計画における研究開発目標
○システム開発(2)
︵LNG自動車を含む︶
天然ガス自動車
開発
項目
実施内容
目 標
予備調査
・低圧充てんシステムの可能性を検討する。
吸着式燃料タ ・CNG自動車燃料貯蔵量を増加させ、走行 ンク試験
距離延長の可能性を明らかにする。
・低圧充てんシステムの概念設計を行い、そ
の優位性を示す。
BOGテスト装 ・LNG自動車のBOG処理システムの概念設
計を行う。
置試験
32
4.事業の計画内容
(1)
研究開発計画
4.事業の計画内容・スケジュール
33
研究開発スケジュール
研究開発スケジュール
スケジュール
年度 H10年度
開発項目
実施内容
H11 年度
H12 年度
合成
製造
材料選定
設計製作
ベンチスケール装置試験
材料選定
実証運転
ガスホルダー
設計製作
パイロットスケール装置試験
実
( 証試験 )
BOG 処理
H14 年度
モニタリング評価
評価
高性能金属錯体の開発
材料 高性能金属錯体
開発 高性能改良品 高性能改良品の開発
システム
開発
H13 年度
実証運転
設計製作 実証運転
ベンチスケール装置試験
低圧充てんシステム調査
天然ガス自動車
(LNG 自動車を含
む)
ANGV燃料貯蔵システム
基礎装置
異型容器
設計製作
設計製作
259
210
LNGV燃料貯蔵システム
LCA
研究開発予算
(百万円)
79
235
161
34
4.事業の計画内容
(2)
研究開発実施者
の事業体制
4.事業の計画内容・事業体制
35
研究開発実施体制
研究開発実施体制
経済産業省
産業技術環境局
補助金の交付
新エネルギー・
産業技術総合
開発機構(NEDO)
委託
委託共同研究
大阪ガス株式会社
東京ガス株式会社
委託調査(LCA)
㈱ドゥリサーチ研究所
4.事業の計画内容・事業体制
36
研究開発実施体制
研究開発実施体制
大阪ガス株式会社・東京ガス株式会社
材料開発グループ
金属錯体
研究チーム
<再委託研究>
活性炭
改良品
研究チーム
<共同研究>
産業技術
京都大学
総合研究所
(SiF6系)
(ジカルボン酸評価)
神奈川大学
(水素結合系)
システム開発グループ
ガスホルダー
BOG処理
研究チーム
研究チーム
天然ガス
自動車
研究チーム
<再委託研究>
東京大学
(全体システム)
<再委託研究>
新日本製鐵株式会社
(個別システム)
<再委託研究>
日本鋼管株式会社
(個別システム)
37
5.実用化、事業化の見通し
(1)
成果の実用化可能性
5.実用化、事業化の見通し
38
国プロ終了後の実用化シナリオ(案)
国プロ終了後の実用化シナリオ(案)
1.ガスホルダー・BOG処理
・実稼働中LNGサテライト基地での実証試験
長時間耐久性試験など
・高性能安価活性炭使用
2.天然ガス自動車
・自動車メーカーと共同で実車搭載試験
吸着材耐久性試験、走行試験など
・高性能金属錯体使用
39
5.実用化、事業化の見通し
吸着式ガスホルダーシステム適用例
吸着式ガスホルダーシステム適用例
•省スペース
•コストダウン
•景観配慮
5.実用化、事業化の見通し
40
サテライト基地のBOG処理システム適用例
サテライト基地のBOG処理システム適用例
残ガスBOG受入
吸着式BOG処理
発生BOG受入
付臭剤
LNG受入
ミキサー
供給ガス
LNG貯槽タンク LNG気化器
LPG
LNGローリー車
BOGを効率良く、有効に利用
→省エネ、CO2の削減
5.実用化、事業化の見通し
41
吸着式天然ガス自動車燃料貯蔵システム適用例
吸着式天然ガス自動車燃料貯蔵システム適用例
燃料容器
成形吸着材
エンドキャップ
l車載スペースを有効利用できる異形容器
l車載位置の自由度増加による
燃料貯蔵量の増加→走行距離の延長
42
5.実用化、事業化の見通し
(2)
波及効果
5.実用化、事業化の見通し・波及効果
43
吸着式消化ガス貯蔵システム適用例
吸着式消化ガス貯蔵システム適用例
消化ガスの貯蔵、有効利用による環境貢献
消化槽
CH4+CO2
+H2S
燃焼
ガスエンジン
ガスタービン
S分
除去
吸着貯蔵タンク
昇圧機
消化槽の保温等
発電
44
6.今後の展開
(1)
実用化の見通し
45
6.今後の展開
H13∼H14年度の主な実施項目
H13∼H14年度の主な実施項目
<材料開発>
1.金属錯体
・高性能金属錯体の生産技術の開発
・ANGV燃料貯蔵システム向け材料の成型技術の開発
2.活性炭改良品
・モノリシック吸着材の開発
・蓄熱機能付き吸着材の開発
<システム開発>
1.ガスホルダー・BOG処理
・パイロットスケール装置の設計、製作、設置、運転
・実機設計のための吸脱着シミュレーションの構築
2.天然ガス自動車
・吸着式燃料貯蔵異形容器の設計、製作、設置、運転
・LNGV向けBOG処理システムの開発
6.今後の展開
46
実用化シナリオ
実用化シナリオ スケジュール(案)
スケジュール(案)
開発項目
H14
H15
H16
H17
H18
事後評価
材料開発(国プロ)
システム開発(国プロ)
ガスホルダー ・BOG処理
装置移設
実機による実証試験
実用化
天然ガス自動車
メーカーと共同で実車搭載試験
材料の高性能化
実用化
47
7.研究開発成果
(1)
目標の達成度
7.研究開発成果
48
新規メ
新規メタ
タン吸着材の開発コンセプト
ン吸着材の開発コンセプト
既存材料
理想の吸着材
活性炭
:吸着材骨格
:メソ、マクロ
:ミクロ孔
細孔径制御困難
高価
有機合成技術
ゼオライト
:吸着材骨格
:ミクロ孔
細孔容量小さい
(穴が少ない)
:吸着材骨格
:ミクロ孔
多数の制御された細孔
7.研究開発成果
49
シミ
シミュレーショ
ュレーションによる材料設計
ンによる材料設計
3.9Å
メタン分子
3.9Å
6.7Å
吸着材の細孔
7.8 Å
11.7Å
想定される吸着量
~50 Ncc/cc
50~ 100 Ncc/cc
100~ 200 Ncc/cc
200~300 Ncc/cc
50
新規メタン吸着材
新規メタン吸着材
有機酸により細孔径の制御が可能.簡便に合成が可能
7.研究開発成果
51
目標の達成状況
目標の達成状況
目標
7.研究開発成果
成果(代表値)
1.0MPa→8倍(錯体1)、10倍(錯体2モノリシック推算値)
金属錯体
1.0MPa未満→
CNG貯蔵量の 6倍以上 3.5MPa→6.4倍(錯体2モノリシック推算値)
1.0以上 3.9MPa未満→
CNG貯蔵量の 3∼ 6倍
活性炭
3.9以上 9.8MPa未満→
CNG貯蔵量の 2∼ 3倍
(H13年度成果含む)
1.0MPa→8倍(低コスト品)
3.9MPa→4.2倍(高性能炭)、3.5倍(低コスト品)
9.8MPa →2.6倍(高性能炭)、1.8倍(低コスト品)
52
7.研究開発成果
吸着式ガスホルダー・
BOG処理ベンチスケール装置
吸着式ガスホルダー・
BOG処理ベンチスケール装置
<大阪ガス㈱泉北製造所第1工場内>
7.研究開発成果
53
目標の達成状況Ⅱ
目標の達成状況Ⅱ
○ システム開発(1)
実施内容
目 標
ガスホルダー
ベンチスケー
ル装置試験
・パイロットスケール装置を用いて
高圧常温ガスに対する性能、耐久
性等の設計データを取得する。
・概念設計を行い、実用化の目処
をつける。
・吸着式ガスホルダー型天然ガス
供給システムの優位性を示す。
・ベンチスケール装置を用いて、
2塔式分離吸着貯蔵システムの
性能、耐久性等のデータを取得
した。
・上記データを基に、パイロット
スケール装置の設計を実施した。
BOG処理
開発
項目
ベンチスケー
ル装置試験
・ベンチスケール装置を用いて低
圧低温ガスに対する設計データを
取得し、概念設計を行う。
・BOG処理システムによる効果を
明らかにする。
・ベンチスケール装置を用いて、
低温ガスに対する実験を行い設
計データを取得した。
パイロットス
ケール装置
試験
成 果
7.研究開発成果
54
目標の達成状況Ⅲ
目標の達成状況Ⅲ
○ システム開発(2)
︵LNG自動車を含む︶
天然ガス自動車
開発
項目
実施内容
予備調査
吸着式燃料タン
ク試験
BOGテスト装置
試験
目 標
・低圧充てんシステムの可能性
を検討する。
成果
・低圧充てんシステムの実現
可能性の分析を実施し、当面
の対象車種を絞り込んだ。
・CNG自動車燃料貯蔵量を増加 ・低圧充てん容器の概念設計
させ、走行距離延長の可能性を のために、円筒型基礎試験装
置の製作と吸着材の選定を行
明らかにする。
・低圧充てんシステムの概念設 い、基礎データを収集した。
計を行い、その優位性を示す。
・LNG自動車のBOG処理システ ・LNG自動車のBOG処理シス
テムのテスト装置を製作した。
ムの概念設計を行う。
55
7.研究開発成果
(2)
要素技術から見た
成果の意義
7.研究開発成果・成果の意義
56
関連技術動向
関連技術動向
材料開発
システム開発
開発機関
米国
アリゾナ大学
ヤギー教授
開発時期
開発概要
1999年
三次元多孔質錯体
メタン吸着性能:
約155Ncc/cc
(at 3.5MPa,298K)
米国
AGLARG
(Atlanta Gas
Light Co. etc.)
1997年
吸着式天然ガス自動車:活性炭
英国
Advantica
Tech.社
2001年
異型容器の例
燃料容器
成形吸着材
エンドキャップ
137Ncc/cc(at 3.5MPa,298K)
吸着式ガスホルダー:
活性炭
500L容器にて
メタンを吸着貯蔵
57
7.研究開発成果
(3)
成果の普及・広報
7.研究開発成果・普及、広報
58
研究開発成果一覧
研究開発成果一覧
口述発表
12件
論文投稿(査読あり)
7件
論文投稿(査読なし)
2件
特許出願
10件
新聞発表
5件
※H13年3月末現在
59
8.情勢変化への対応
現状取り上げるべき顕著な
情勢の変化はなし。
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