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ハラスメント防止のためのガイドライン(PDF:991KB)

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ハラスメント防止のためのガイドライン(PDF:991KB)
目 次
近畿大学学園ハラスメント防止のためのガイドライン(学生配布用)・・・・・・P.1
近畿大学学園ハラスメント防止のためのガイドライン(学生配布用)……P.1
近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン
・・・・・・P.3
近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン……P.3
調査・調停委員会細則
・・・・・・P.12
調査・調停委員会細則……P.12
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて……P.13
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて
・・・・・・P.13
近畿大学学園
近畿大学学園
平成27年4月1日発行
平成28年4月1日発行
近畿大学学園
「ハラスメント防止ガイドライン」の改定にあたって
近畿大学学園は平成 21 年(2009 年)4 月に「ハラスメント防止ガイドライン」を定め
て対策に努めて来ましたが、より一層の防止を図るためにガイドラインの見直しを行い、
改定しました。「いかなるハラスメントも許さない」との強い決意を教職員、学生をはじめ
とするすべての学園関係者が共有して、ハラスメントがない学園づくりを進めて参ります。
今回の改定は、ガイドライン策定後のハラスメントをめぐる国内外の諸状況の変化や推移
を踏まえて行いました。まずハラスメントの定義を「相手側の意に反する不適切な発言、行
為等を行うことによって、相手側に不快感や不利益を与え、又は相手側を差別的若しくは不
利益な取扱いをすることによって相手側の人権を侵害し、教育研究・学習及び労働環境等
を悪化させることをいう」と定めました。
また、昨今問題となるケースが多く見受けられるパワー・ハラスメントについては、厚
生労働省の見解を踏まえ、「本人が意図するかしないかにかかわらず、就学・就労上の立場
を利用して、優越的地位にある者がその地位や職務上等の権限等の優位性を背景に、適正
な範囲を越えて、部下や同僚、後輩や同級生等、不利な立場にある者に対して不適切な言動、
指導、処遇を行い、就労・学生活動において精神的・身体的苦痛を与える又はその環境を
悪化させる行為をいう」と定めました。
そして万一、ハラスメントの事案が発生した場合に備え、「初期対応の重要性の観点から
も防止委員会の任務を明確に示す」などガイドラインの内容を充実させました。
申すまでもなく、ハラスメントを防ぎ、近畿大学学園が良好な働き場所と学びの場である
ためには、学園に生きる一人ひとりの自覚と努力が欠かせません。改定したガイドライン
をその実現のための導きとして活用していただくよう、心からお願い申し上げます。
平成 28 年 4 月 1 日
近畿大学ハラスメント全学対策委員会委員長
FOR YOUR SAFE CAMPUS LIFE 安心できるキャンパスライフをめざす
近畿大学学園
ハラスメント防止のためのガイドライン
Harassment Prevention Policy of Kindai University
我々はハラスメントのない環境で
学び・研究し・働く権利を守ります
基本的人権を尊重します。
男女平等を実現します。
公的・私的権力の濫用を許しません。
学問の自由・文化的多様性を尊重します。
情報倫理を守ります。
ハラスメントとは
あなたが意図する、しないにかかわらず相手に身体的・精神的苦痛や負担もしくは極度のダメージを
与えることです。
教職員から学生、同僚から同僚、学生から教職員、学生から学生、などさまざまな関係で起こります。
パワー・ハラスメント
セクシュアル・ハラスメント
影響力を行使して人格と尊厳を侵害したり、相手
相手が不快に思い、尊厳が傷つけられたと感じる性
の意に反してその労力を搾取したりして、心身に
的言動です。また、性差に基づいて差別したり、脅
ダメージを与えることです。
威や屈辱あるいは不利益を与えるなどの行為です。
【具体例】
【具体例】
・先輩・後輩関係で権力を濫用し不当な要求をする。
・授業中や実習中に、不必要に身体へ接触する。
・威嚇したり、恐怖を与えて支配力を得ようとする。
・食事やデートにしつこく誘い、不快感や恐怖感を与える。
・女性である(男性である)という理由だけで、仕事や
研究学習の実績を不当に低く(高く)評価し、役割分
サイバー・ハラスメント
担を強いる。
・性的指向の多様性を尊重せず、不快な性的風評を流す。
インターネットにおけるハラスメント。
【具体例】
・ネット掲示板・電子メールなどを利用して脅迫する。
・恐怖心・不安感・差別を誘発する悪質な書き込み
をする。
・ネットに書かれた情報を根拠無く採用して、何ら
かの判断基準とする。
(学生配布用)
1
Harassment Prevention Policy of Kindai University
ラスメント例
その他のハラスメント例
アカデミック・ハラスメント
ハラスメント
ル・ハラスメント
ー行為
研究活動や教育指導の際に、暴力的発言や行為など
◆モラル・ハラスメント
附則
で極度のダメージを与え、学習・研究活動を困難に
◆アルコール・ハラスメント
1.このガイドラインは、平成21年4月1日から施行する。
することです。
◆ストーカー行為
2.このガイドラインの制定に伴い、平成13年2月14日制定の「近畿大
学学園セクシュアル・ハラスメント防止指針」は廃止する。ただし、
【具体例】
「職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて(平成19年12
・正当な理由なく教育指導を行わず、研究活動を阻む。
月制定)」は現行どおりとする。
・他人の学習・研究成果を無断で流用する。
附則
・他の専門領域を不当に低く評価する言動をとる。1.このガイドラインの改正は、平成25年1月1日から施行する。
策のフロー図
員会
環境整備・啓発活動・
実施等)
ハラスメント対策のフロー図
ハラスメント対策のフロー図
近畿大学学園はハラスメント
防止に積極的に取り組みます
・学生など)
学長
防止委員会
通 常
(ハラスメントを起さない環境整備・啓発活動・
教職員研修の実施等)
「近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン」を
ハラスメントが
起きた場合
⑩報告
各学部・学校などに防止委員会と相談窓口を設け、
理事長・学長
被害者
⑤結果報告
①相談
相談窓口
調査・調停
委員会
⑤結果報告
②報告
⑨再招集
④招集
⑤結果報告
⑦不服申立
所属長
よる再調査
⑥報告
防止委員会
②報告
⑦不服申立
加害者
※再調査・調停の場合、⑨⇒⑤の手順に移る
全学対策委員会
⑧ 不服申立に
相談員が親身に話を聞く体制を取ります。
③報告
⑤結果報告
者
が保持できるよう努めます。
調査・調停
委員会
⑤結果報告
口
⑨再招集
④招集
⑤結果報告
本学園に学び、働くすべての人に平等で安全な環境
⑦不服申立
長
構成員
(教職員・学生など)
制定し、厳しい態度でハラスメントに対応します。
⑧ 不服申立に
よる再調査
委員会
加害者
※再調査・調停の場合、⑨⇒⑤の手順に移る
窓口では随時、電話、電
などを受け付けていま
のプライバシーと人権
を公表しません。必要に
や弁護士など、学内・外
ハラスメントの被害を受けたら
す。
◆ 嫌だという意思表示を
◆ 相談窓口へ
ハ ラスメントの被害を受けたら、きっぱり
各 学部・学校の相談窓口では随時、電話、
電子メール、個別面談などを受け付けてい
と「嫌だ」と言いましょう。
ます。相談員はあなたのプライバシーと人
11
◆ 記録を残しましょう
権に配慮し、名前などを公表しません。必
誰 から、いつ、どこで、どんな被害にあっ
要に応じて、カウンセラーや弁護士など、
学内・外の専門家を紹介します。
たか、あなたはどんな対応をしたか、周り
の人に相談したかなど、記録・証拠を残し
ておきましょう。
2
Harassment Prevention Policy of Kindai University
近畿大学学園
ハラスメント防止ガイドライン
1.目 的
近畿大学学園(以下、「本学園」という。)は、世界人権宣言、国際連合憲章、日本国憲法、
関係諸法及び条約に則って、ハラスメントのない環境で、本学園構成員が学び、研究し、働く
権利を守ることを目指すものとする。その目的を達成するために、ハラスメントの防止、発生
した場合の迅速な対応、適切かつ公正な措置を講じる指針として本ガイドラインを定める。な
お、ハラスメントのない環境とは、①基本的人権の尊重、②男女平等の遵守、③公的・私的権
力濫用の禁止、④学問の自由・文化的多様性の尊重、⑤情報倫理の遵守などが実現された環境
を意味する。
2.基本方針
1 本学園及び本学園構成員の責務
本学園は、ハラスメントを防止し、平等かつ健全な学習・教育・研究環境と安全な就業環
境を維持するよう努め、ハラスメントに対する全学的な対策について責任を負うものとする。
本学園の長は、具体的な予防策を遂行し、問題が発生した場合には、このガイドラインに則っ
て、適切・迅速・公正に対応する責務を負う。
本学園構成員は、互いの人格を尊重し、人の尊厳を傷つける可能性のある言動を行うこと
は許されない。また、人権侵害を受けた場合は名誉回復を要求する権利を有する。それと
ともに、人権侵害を目撃したり相談を受けた場合には、このガイドラインに従って、適切
かつ迅速な行動をとる義務を負う。
2 経 緯
本学園では、平成 13 年に「セクシュアル・ハラスメント防止のためのガイドライン」を
制定した。人権尊重の立場から「いかなるハラスメントも容認しないこと」を宣言しつつ、
最初の取り組みとして、社会的に強く要請されていたセクシュアル・ハラスメントに焦点を
当てた。
その後、セクシュアル・ハラスメントのみならず他のハラスメントの防止を図ることが必
要となり、「近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン」を策定するに至った。
3 ガイドラインの適用範囲
① 構成員とは
ア.教職員:本学園専任教職員、非常勤講師、客員教員、契約職員、定時職員、派遣職員、
ティーチング・アシスタント、リサーチアシスタント、博士研究員などをは
じめとする教育・研究に携わるすべての者。退職した教職員などを含む。
3
Harassment Prevention Policy of Kindai University
学 生:学部学生、大学院生、留学生、研究員、大学院研修生、科目等履修生、聴講生、
公開講座の受講生など、また生徒、児童(以下「学生」という。)、卒業生な
どの旧在校生も含む。
イ.上記の構成員以外に、課外活動関係者などキャンパスを職場や活動の場とする者。研
究・調査対象者・病院患者及びその家族など適用措置の必要性を認める者。
② 場 所
ハラスメントが発生する場所は、本学園構内に限らず構成員の人間関係がそのまま保た
れるような状況(通勤・通学途中・ゼミ・修学旅行、クラブ活動、宴席、コンパ、カラオ
ケなど)において生じた不適切な言動であれば、ここでいう「ハラスメント」の定義に該
当する。
3.ハラスメントとは
1 定 義
ハラスメントとは、相手側の意に反する不適切な発言、行為等を行うことによって、相
手側に不快感や不利益を与え、又は相手側を差別的若しくは不利益な取扱いをすることに
よって相手側の人権を侵害し、教育研究・学習及び労働環境等を悪化させることをいう。
加害者が組織である場合や匿名のインターネット上での誹謗、中傷など、間接的な方法
での行為もハラスメントとされる。
ハラスメントには様々な種類があり、典型的な例として、次のような場合が想定される。
また、複数の要素が重なり合ってハラスメントとなることもある。
① セクシュアル・ハラスメント
本人が意図する意図しないにかかわらず、相手が不快に思い、その人の尊厳が傷つけ
られたと感じるような性的言動及び、性差に基づいて相手を差別したり、脅威や屈辱感
あるいは不利益を与えるなどの行為である。主に次のような場合が考えられる。性的要
求への服従又は拒否を理由に、就学・就労上の利益又は不利益に影響を及ぼすこと。相
手方が望まないにもかかわらず、性的誘いを行ったり、好意的な態度を要求すること。
性的言動・図画・文書の掲示などにより不快や恐怖の念を抱かせるような環境を作り、
個人としての尊厳を傷つけること。
以上の行為は教職員間、学生間、教職員と学生間など多様な関係において起こりうる。
[具体例]
・授業中や実習中に、不必要な身体への接触をする。
・授業中、授業の内容とは関係のない性的な内容の話をする。
・食事やデートにしつこく誘い、相手に不快感や恐怖心を与える。
・女性である(男性である)という理由だけで、仕事や研究学習の実績を不当に低く(高
く)評価し、役割分担を決める。
・職場や研究室などのパソコンにアダルトページの画面を放置したままにする。
・性的指向の多様性を尊重せずに、不快な性的風評を流したりする。
・就学・就労上の地位や権限を持つ者が、特定の本学園構成員と特別な関係を持つこと
によって、評価や人事上の決定などにおいて、その他の本学園構成員に不利益並びに
不平等を生じさせる。
4
Harassment Prevention Policy of Kindai University
② アカデミック・ハラスメント
研究・教育・医療の場における権力を濫用した嫌がらせや差別をさす。性別を問わず、
研究活動、教育指導の際に、暴力的発言や行為などで相手に身体的・精神的苦痛や負担、
又は極度のダメージを与えることをいう。
なお、教員・職員から学生へのみならず、教職員間・学生間における人格をおとしめる
ような言動も含まれる。
[具体例]
・正当な理由なく教育指導を行わず、研究及び学習活動を困難にする。
・実習結果・学習成果・論文などを不当に評価し、人格をおとしめたりして、精神的に
虐待する。
・本人の意に反して、一方的な研究計画や研究テーマを強要する。
・心身の健康を害する可能性を生じさせる不当な課題達成を強要する。
・文献・図書や機器類を使わせないなどによって、研究遂行を妨害する。
・研究成果を不当に奪取する。
・他の専門領域を不当に低く評価するような言動をする。
③ パワー・ハラスメント
本人が意図するかしないかにかかわらず、就学・就労上の立場を利用して、優越的地位
にある者がその地位や職務上等の権限等の優位性を背景に、適正な範囲を越えて、部下や
同僚、後輩や同級生等、不利な立場にある者に対して不適切な言動、指導、処遇を行い、
就労・学生活動において精神的・身体的苦痛を与える又はその環境を悪化させる行為をいう。
[具体例]
・「できない奴だ」、「さっさと辞めろ」などと人格をおとしめるような言動をする。
・威嚇したり、恐怖を与えるような大声、怒鳴り声で話す。
・正当な理由なく、過剰な業務を課したり、時間外の労働を強いる。
・みせしめのように特定の者を攻撃し、周囲を萎縮させて支配力を得ようとする。
・仕事のやり方を十分に教えずに、少しでもミスをすると、不当に責める。
・職務上必要な情報を伝えない。
・課せられた仕事の遂行を理由なく妨害する。
④ その他のハラスメント
その他のハラスメントとは、いずれかに特定できないもの、又は相互に絡み合いながら
発生する複合型であるが、こうしたハラスメントも他の者の意に反する言動であり、本人
が意図するかしないかにかかわらず、他の者にとって不快な言動として受け止められ、他
の者にさまざまな不利益を与えたり、不快感、脅威又は屈辱感を与え、教育研究環境、職
場環境等を悪化させることをいう。
女性差別や障がい者差別等、人種・民族差別、部落差別等の諸差別をはじめ、セクシュ
アル・マイノリティ(同性愛者、心の性と肉体の性が一致しないトランスジェンダー等)、
感染症患者等への差別的言動や幼稚園、小学校、中学校、高等学校などにおける所謂いじ
めといわれる行為の中にはその他のハラスメントに含まれる。
5
Harassment Prevention Policy of Kindai University
2 判 定
ハラスメントに該当するかどうかの判断は、原則、行為者の意図や行為の様態によってで
はなく、その行為を受けた者が心身にダメージを受けたか否かによってなされる。ただし、
行為者の意図や行為の様態、平均的な受忍限度等を鑑みて判断することを必要とする。
被害者が被害を表明しなくても、ハラスメントに起因するさまざまな心身へのダメージを
第三者が認めたときには、本人の了解を得て、ハラスメント問題が生じたものとみなし、そ
の第三者が、所定の手続きを行うことができる。
4.ハラスメントの防止のために
1 啓発活動
ハラスメントを防止するためには、まずハラスメントに対する正しい認識を持つことが必
要である。そのためのさまざまな形の啓発活動を計画的・定期的に実行することが肝要であ
る。そのためには、次のことを実行しなければならない。
① 近畿大学ハラスメント全学対策委員会(以下、
「対策委員会」という。)の設置。対策委
員会が中心となって、学内外の相談員、カウンセラー、弁護士等とのネットワークを確立
する。
② 近畿大学学園ハラスメント防止のためのガイドラインの全学的配布やホームページに
より、ハラスメントに関する認識を徹底すること。
③ ガイドラインの要点をわかりやすくまとめたリーフレットの作成と配布を通して、悩ん
でいる者が相談しやすい環境を作ること。
④ ガイドラインに基づいた教職員を対象とした定期的な研修(管理職研修・窓口などの担
当者研修など)を通して、被害者の苦痛やトラウマについての正確な認識を深めること。
⑤ 新入生オリエンテーション・講演会を含む学生を対象とした定期的な研修を行うこと。
⑥ 性差別・固定的な性役割などを克服するためのカリキュラムの作成に取り組むこと。
⑦ 大学新聞などの刊行物やポスターなどの掲示物を利用した啓発活動を続けること。
⑧ 定期的な実態調査・アンケートなどを通しての自己点検を行うための方策を立てること。
⑨ 学部自治会などと連携した、学生側の意見や要望の把握をすること。
2 教職員・学生及び所属長の責務
本学園構成員は、ハラスメントを行わないこと、ハラスメントが生じやすい環境をなくす
こと、などの努力を継続する義務を負う。本学園の長は、教職員・学生などが各々の責務を
果たすべく、ハラスメント防止に関する規程の周知徹底を図るものとする。
① 教職員・学生の責務
教職員及び学生は、ハラスメントの被害・加害について十分認識し、ハラスメントの防
止及び排除に努めるとともに、ハラスメントに起因する問題が生じた時に、調査委員会の
調査などに協力しなければならない。
6
Harassment Prevention Policy of Kindai University
② 所属長の責務
学部長、学校長、事務部長など(以下、
「所属長」という。)は、言動に十分注意を払う
ことにより、ハラスメント又はハラスメントに起因する問題が生じることのないよう配慮
すること。ハラスメントの防止に努めるとともに、ハラスメントに起因する問題が生じた
場合に、迅速かつ適切に対処しなければならない。
5.ハラスメントに対する対策
ハラスメントの被害を受けたり、目撃したり、又はハラスメントの疑いを感じたなどの相談
があった時には、本学園は次のような手続きをもって対応する。この対応の中で各担当者は相
談者の立場に立って守秘義務を守り、被害者の保護・ケアを最優先することに心がけなければ
ならない。
1 対策委員会
対策委員会は、学長が委嘱した人員によって構成されたハラスメントに関する協議・議決
機関とする。また、中立性、公平性、客観性を確保するために、必要に応じて、学内外の専
門家に、委員を委嘱することができる。対策委員会の任務は、次のとおりである。
① ハラスメント防止ガイドラインの策定と定期的な見直しを行う。
② ハラスメントの防止のための啓発活動等への提言を行う。
③ ハラスメントに関連する学内関係機関を統括する。
④ ハラスメント行為が生じた場合、事実関係に基づく報告を受理し、関係機関の所属長
に問題の適切な解決を指示できる。
⑤ 対策委員会は所属長から調査・調停結果に関する報告を受ける。
⑥ 加害者の処置、被害者の救済措置、就学、就業、教育又は研究環境の改善などに関す
る対策を講じる。(ただし加害者が教職員の場合、対策委員会の報告に基づいて法人が
懲戒委員会を設置する。その調査・審議を経て、就業規則の定める懲戒処分を理事長が
行う。)
⑦ ハラスメント問題についての協議の経過及び結果に関して学長及び理事長へ報告する。
⑧ ハラスメント問題の処置に関して学長及び当該所属長へ提言する。
⑨ その他、ハラスメントに関する重要事項を協議する。
2 防止委員会の設置と任務
各学部・学校・事務部などに各所属長の指揮のもと恒常的な防止委員会を設け、ハラスメ
ントを起こさない環境整備、啓発活動、教職員研修の実施などを審議する。また、救済の申
し立てを受けた場合、ハラスメント事案に対するヒアリングなど初期的対応を行い、その結
果を所属長に報告する。委員の選任については両性のバランスに留意し、防止委員会の委員
は、積極的に研修等に参加するものとする。ただし、防止委員会は既存の関係委員会でも対
応可能である。
7
Harassment Prevention Policy of Kindai University
3 相談窓口
ハラスメントの相談に対応するため、各学部・学校・事務部等に相談窓口を設け、両性か
らなる相談員を配置する。相談員の任期は2年とし、再任を妨げない。相談員は相談者のプ
ライバシーを守り、相談者の訴え等を聞く。被害が明らかな場合には、とりうる救済方法を
具体的に説明し、解決策を探るとともに、相談者の主体的な選択、判断を尊重する。相談員
の主な役割は次のとおりである。
① 相談方法の公開
相談員の氏名及び学内の連絡先(直接来談、手紙、電話、ファックス、電子メールなど)
は、毎年度始めに公表する。相談を希望する学生・教職員は、相談しやすい相談員に直接
連絡をとる。また、直接、間接の被害を受けた者に限らず、その人から相談を受けた学生・
教職員が相談することもできる。また、卒業生及び退職した教職員も、極端に古く検証の
困難なものを除いては、過去の被害について、本学園相談窓口に相談することができる。
② 相談員の責務
相談員は、相談者の訴えに対応し、相談者の受けた行為の性質について、理解を促し問
題の整理を援助するとともに、当該行為に対して取るべき方法など、相談者自身の意思を
決定する上で必要な支援を、次のような手順で行う。
ア.相談者からの悩みや訴えを聞く。相談員は、相談者の心身の苦痛に寄り添い相談者の
主体的な判断を重視しつつ、相談者の求めていることが何かを把握する。
イ.相談員が必要と認め、相談者との合意が得られれば、所属長並びに対策委員会に報告
する。
ウ.相談者の要望があれば、学内外の相談機関やカウンセラー、弁護士を紹介する方策を
とる。
これらの各段階で相談員は、不用意な発言をしたり、守秘義務に違反したり、相談者
をさらに傷つけることのないように努める必要がある。また、相談者が、必要な手続き
をとることを、加害者とされる人やそれをかばう人から妨害(脅迫、懇願等)を受けな
いように配慮しなければならない。相談員及び関連委員は、積極的に研修を受けなけれ
ばならない。
4 調査・調停委員会
被害を受けた者の要請があれば、所属長は調査・調停委員会を招集する。調査・調停委員
会は、加害を疑われた者の所属する学部・学校・事務部から委員2名、当該学部・学校・事
務部以外からの委員2名で構成される。なお、委員の選任については両性のバランスに留意
し、必要があれば、弁護士などの専門家を含める。調査・調停委員の氏名は原則として公表
しないものとし、調査・調停に関わった者は、その内容を公表してはならない。
調査・調停委員会は、調停開始後、原則として 1 カ月を経過しても進展が見られないと
判断された場合、または、相当期間を延長しても調停が完了する見込みがない場合で、調査・
調停委員会が調停の終了について調停を申し立てた者から承諾を得た時、調停を打ち切り、
調査に移行する。なお、調査開始後、原則として3カ月以内に調査を終了するものとし、調
査結果について申立人・被申立人及び所属長に文書で報告し、報告を受けた所属長は、その
結果を対策委員会にすみやかに文書で報告しなければならない。
8
Harassment Prevention Policy of Kindai University
5 相談、調査、調停に関する留意事項
一連の相談、調査、調停の過程においては、次の点に留意しなければならない。
① 担当者が心がけるべきこと
相談担当者、調査委員、対策委員などの関係者は、被害者の立場に立ち、不安定になり
がちな被害者の精神面への配慮を最優先し、また被害者のプライバシーなどの守秘義務を
守らねばならない。被害者に圧力をかけたり、揉み消しを図るなどの行為は許されない。
② 申し立て内容の証明
調停及び苦情申し立ての手続き過程における、申し立て内容に対する抗弁についての証
明は、申立人及び被申立人の両者が負うものとする。
③ 付き添い人の同席
相談、調査、調停の手続き過程において、当事者は、必要な場合、付き添い人を同席さ
せることができる。
④ 報復、圧力等の行為の禁止
加害者とされる人又はその関係者は、被害者、証言者、及びその他、手続きに関わるす
べての人に対して、どのような報復行為も行ってはならない。調査、調停中においても、
加害者とされている人、又はその関係者は、相談者、証言者及びその他手続きに関わるす
べての人に対して、脅迫、懇願、嫌がらせなどの不安を与えるような言動を行ってはなら
ない。
⑤ 留学生への配慮・処置
被害者が国内留学生、又は国外に留学中の学生の場合は、各地域の文化、宗教状況の差
異に配慮しつつ、関係機関と連絡を取って適切な処置をとる必要がある。
6 虚偽申告防止のための注意事項
虚偽申告においては、次の点に注意しなければならない。
① 虚偽の申し立て、証言の禁止
調査、調停に際しては、客観的に悪質な虚偽の申し立てや証言があった場合、相談員、
防止委員会、調査・調停委員会は、その申し立てや証言の事実及びその背景を調査しなけ
ればならない。ハラスメント被害の真相究明・被害者の救済・再発の防止以外の目的に使
われていることが明らかとなった場合は、学則及び職員就業規則による処分の対象になる。
② 名誉回復の機会の保証
対策委員会は、虚偽の申し立てによって訴えられた人の名誉が傷つけられないように配
慮するとともに、調査の過程で相談・証言が虚偽であることが判明した場合、加害者とさ
れた人の名誉回復の措置をとらなければならない。
③ 当事者・関係者等への不利益の防止
9
Harassment Prevention Policy of Kindai University
具体的な相談事案がある場合の関係者についてはいうまでもなく、ハラスメントについ
て問題提起をする教職員、学生等を、いわゆるトラブルメーカーとみなしたり、学業及び
業務上の不利益を与えることがあってはならない。
④ 不服申し立ての機会の保証
被害者及び加害者は、調査・調停の結果について不服がある場合には、対策委員会に対
して、書面でその旨を申し立てることができる。対策委員会は、その趣旨を検討し、妥当
と認めた場合には調査・調停のやり直しを所属長に求めることができる。
7 調査・調停終了後の処置
調査・調停終了後の処置は次のとおりである。
① 対策委員会は、ハラスメント事案が生じた場合、その事案の原因となった教育・職場環
境を改善するように、所属長並びに防止委員会に要請する。
② 所属長は、所定の手続きを経て処分が確定した加害者に再発防止のための教育・研修を
受けるよう指導する。
③ 防止委員会は、ハラスメントが起こった環境の改善と再発防止を図る。
④ 所属長は、被害者に対しては救済措置として、そのプライバシーを保護するために最大
限の配慮をしつつ、
「その受けた心身の被害に対する治療」、
「カウンセリングの提供」、
「被
害者の担当教員などの変更」、「所属・部署の変更」などを検討し、適切な処置を行う。被
害者の権利回復に尽力する。
⑤ 対策委員会は、学則又は就業規則などに則った加害者への処分及び被害者への救済措置
が決定された時点で、当事者のプライバシーに配慮しながら、事実の経過と措置について
公表することができる。
6.まとめ
ハラスメントは、人権の侵害であるという認識をもって、本学園全体で取り組む必要がある。
ハラスメントが被害者にとって訴えにくい問題であるだけに被害者の立場に立ち、その心のケ
アを最優先する必要がある。加害者である疑いをかけられた人は、不本意であっても、話し合
いに応じ、教育環境にある者として、問題の解決に協力しなければならない。また、ハラスメ
ントの申し立てがハラスメント被害の真相究明・被害者の救済・再発の防止以外の目的に使わ
れていることが明らかとなった場合には、なんらかの処分の対象となる。
対策委員会は、この防止ガイドラインの運用の状況、実態調査、学内の意見、社会状況の変
化などの検討を継続的に行い、必要に応じて、この防止ガイドラインを改正しなければならない。
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Harassment Prevention Policy of Kindai University
附則
附 則
1.このガイドラインは、平成
21 年 4 月 1 日から施行する。
1.このガイドラインは、平成21年4月1日から施行する。
2.このガイドラインの制定に伴い、平成13年2月14日制定の「近畿大
2.
このガイドラインの制定に伴い、平成 13 年 2 月 14 日制定の「近畿大学学園セクシュ
アル・ハラスメント防止指針」は廃止する。ただし、
「職場におけるセクシュアル・ハラ
学学園セクシュアル・ハラスメント防止指針」は廃止する。ただし、
スメントについて(平成 19 年 12 月制定)」は現行どおりとする。
「職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて(平成19年12
附 則
月制定)
」は現行どおりとする。
附則
1.このガイドラインの改正は、平成 25 年 1 月 1 日から施行する。
1.このガイドラインの改正は、平成25年1月1日から施行する。
ハラスメント対策のフロー図
ハラスメント対策のフロー図
防止委員会
通 常
(ハラスメントを起さない環境整備・啓発活動・
教職員研修の実施等)
構成員
(教職員・学生など)
ハラスメントが
起きた場合
⑩報告
理事長・学長
よる再調査
⑧ 不服申立に
⑥報告
③報告
被害者
⑤結果報告
①相談
相談窓口
調査・調停
委員会
⑤結果報告
②報告
⑨再招集
④招集
⑤結果報告
⑦不服申立
所属長
②報告
⑦不服申立
防止委員会
全学対策委員会
加害者
※再調査・調停の場合、⑨⇒⑤の手順に移る
11
Harassment Prevention Policy of Kindai University
調査・調停委員会細則
調査・調停委員会の設置
1.各所属長は、ハラスメントに該当する具体的事案が発生したと認めた場合、被害を受けた学生・
教職員の申立てを対策委員会に報告し、対策委員会と協議後、数日以内に調査・調停委員会(以
下「委員会」という。)を設置しなければならない。ただし、所属長に事故あるときは、所属長の
指名する者がこれを行う。
調査・調停委員会
2.委員会は委員 4 名で構成され、加害を疑われた者の所属する学部・学校・事務部局等から委員 2 名、
当該学部・学校事務部局等以外からの委員 2 名とする。委員の選任については両性のバランスに
留意し、所属長が指名する者をもって充てる。
3.委員会に委員長を置き、委員の互選により選出する。委員長は、委員会を招集し、その議長となる。
4.委員長は、必要に応じ、委員会の承認を得て、弁護士などの専門家の意見を聞くことができる。
5.委員会委員の氏名は、原則として公開しないものとし、調査・調停に関わった者は、その内容を
公表してはならない。
6.委員の任期は、当該事案に関する調査・調停委員会が解散するまでとする。
調 停
7.委員会は、被害を受けた者の要請により、当事者間の話し合いの場を設け、調停に努める。
調停の打ち切り
8.調停開始後、原則として 1 カ月を経過しても進展が見られないと判断された場合、または、相当
期間を延長しても調停が完了する見込みがない場合で、調査・調停委員会が調停の終了について
調停を申し立てた者から承諾を得た時、調停の打ち切りを双方に通知し、その後調査に移行する。
調 査
9.委員会は、調査開始後すみやかに当事者双方にその旨を文書で通知しなければならない。
10.委員会は、当事者及び事案概要に詳しい関係者から事情を聴取し、必要に応じて、関係資料の提
出を求めることができる。
11.委員会は、事情聴取に際し、当事者及び関係者、又は専門家などの第三者を立会人として同席さ
せることができる。
12.委員会は、当事者からの情報提供等の問い合わせに応じて、必要と認めた場合、プライバシーな
どを配慮して、情報の提供等を行うことができる。
13.委員会は、調査継続中も当事者双方が支障なく就学・就労を続けることができるよう配慮しなけ
ればならない。当事者双方に身体的精神的被害が明らかである場合には、関係部署などに特別な
配慮を求めるなど、働きかけを行うことができる。
14.委員会は、調査開始後、原則として3カ月以内に調査を終了し、調査結果について申立人・被申
立人及び所属長に報告する。
対策委員会への報告
15.委員会は、調査・調停結果について、所属長を通じて、すみやかに対策委員会に文書(所定様式)
で報告しなければならない。
調査・調停委員会の解散
16.委員会は、調査・調停及び報告等当該事案に係るすべての手続き終了後、対策委員会の承認を得
て所属長が解散する。
平成13年 2 月14日 制定
平成25年 1 月 1 日 改正
12
Harassment Prevention Policy of Kindai University
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについては、次の事例が処分の対象となります。
1.セクシュアル・ハラスメントに該当する行為
職場でのセクシュアル・ハラスメントにはさまざまな様態が考えられ、詳細については、
本学の「セクシュアル・ハラスメント防止のためのガイドライン」に記載されているが、厚
生労働省は次のような具体例を示している。
(1)性的な冗談、からかい、質問
(2)わいせつな図画の閲覧、配布、掲示
(3)その他職員等に不快感を与える性的な言動
(4)性的な噂の流布
(5)身体への不必要な接触
(6)性的な言動により職員等の就業意欲を低下させ、能力発揮を阻害する行為
(7)交際、性的な関係の強要
(8)性的な言動に対して拒否等を行った部下等職員に対する不利益取り扱い
2.処 分
セクシュアル・ハラスメントの行為者に対しては、その情状の軽重により、学校法人近畿
大学職員就業規則第 54 条又は近畿大学医学部・医学部附属病院就業規則第 87 条に定める
懲戒処分を行う。
懲戒処分を行うに際しては、本学では、懲戒委員会により、具体的な行為の態様、悪質性
等も情状として考慮のうえ、決定する。
上記の(1)〜(6)に該当する行為を行った場合は、その情状の軽重により、学校法人近畿
大学職員就業規則第 54 条に定める譴責、減給、出勤停止、降職のいずれかの懲戒処分又は
近畿大学医学部・医学部附属病院就業規則第 87 条に定める昇給停止、役位剥奪降転職、出
勤停止、減給、譴責等のいずれかの懲戒処分を行う。
上記の(7)〜(8)に該当する行為を行った場合、又は上記の(1)〜(6)に該当する行為を行
い、数回にわたり、懲戒処分を受けたにもかかわらず、改善の見込みがない場合は、学校法
人近畿大学職員就業規則第 54 条に定める懲戒解雇又は近畿大学医学部・医学部附属病院就
業規則第 87 条に定める懲戒解雇、諭旨退職等のいずれかの懲戒処分を行う。
3.相談者等の保護
相談者はもちろん、事実関係の確認に協力した者に対して、不利益な取り扱いを行わない。
平成19年12月 制定
13
Harassment Prevention Policy of Kindai University
目 次
近畿大学学園ハラスメント防止のためのガイドライン(学生配布用)・・・・・・P.1
近畿大学学園ハラスメント防止のためのガイドライン(学生配布用)……P.1
近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン
・・・・・・P.3
近畿大学学園ハラスメント防止ガイドライン……P.3
調査・調停委員会細則
・・・・・・P.12
調査・調停委員会細則……P.12
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて……P.13
職場におけるセクシュアル・ハラスメントについて
・・・・・・P.13
近畿大学学園
近畿大学学園
平成27年4月1日発行
平成28年4月1日発行
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