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トランスミッション・データ
オートマチック 5 速マニュアル・トランスミッション（AMT 2） 新型スマート フォーツーには、新たに開発された 第 2 世代（AMT 2）のオートマチック 5 速マニュ アル・トランスミッション（オートメイティッ ド・マニュアル・トランスミッション）が取り付 けられています。このトランスミッションは、ス マート フォーフォーの機械式 5 速マニュアル・ト ランスミッションから発展したものです。 モデル 450 のシングル・ドラム・コントロール式 6 速マニュアル・トランスミッション（AMT 1） に対する新規事項： オートマチック・トランスミッションの特徴： AMT 2 では、標準装備でもソフティップ・モード よって手動でシフトすることができます。2 つ目 のバリエーションとして、ソフタッチのオートマ チック機能を備えたオプション装備が用意されて います。 • • • 快適性の向上 燃費の向上 ノイズの緩和 • 5 速トランスミッション • ツイン・ドラム・コントロール • ポテンショメータを使用しないポジション・ センサ・システム 5 速マニュアル・トランスミッション（AMT 2） P26.10-2157-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – オートマチック・マニュアル・トランスミッション トランスミッション・データ 53 モデル 451 の ATM 2 単位 トランスミッション・ バウムスタ ディーゼル・ エンジン（33 kw） 自然吸気式ガソ リン・エンジン G 717.48 フォワード / リバース・ギヤの数 最大トルク ターボチャージャ付き ガソリン・エンジン 5/1 Nm 120 クラッチ シングル・ディスク・ドライ・クラッチ 全長（クラッチ部 75 mm を含む） mm 364 ハウジングの材質 重量 （オイル未充填時） オイル容量 （継続充填） ハウジング オートマチック・マニュアル・トランスミッション トランスミッション・データおよび操作 アルミ合金 kg 約 34 リッタ 1.7 クラッチ・ハウジング付きツーピース構造 操作方法 センタ・コンソールにあるセレクタ・レバー・モ ジュールによって、前方へ押すとシフト・アップ、 また後方へ引くとシフト・ダウンすることができ ます。レバーを右へ押すと、ニュートラル・ポジ ションに入ります。セレクタ・レバーをニュート ラル・ポジションから後方へ引くと、リバース・ ギヤのポジションにシフトします。 ソフティップ 運転者は、エレクトロニック・セレクタ・レ バー・モジュール・コントロール・ユニットを操 作することによって、シフト・チェンジの制御を 伝えます。ギヤ・セレクタ・レバーのセンサ・シ ステムは、ホール・センサの故障を検知し、誤っ たシフトが行われないように設計されています。 ソフタッチ これを行うには、運転者がエレクトロニック・セ レクタ・レバー・モジュール・コントロール・ユ ニット（セドライブ（Sedrive）ユニット）のボタ ンを操作します。次に、オートマチック・マニュ アル・トランスミッション・コントロール・ユ ニットが現時点のアクセル・ペダル・ポジション を考慮して現時点の車速を評価し、運転者が何も しなくても、シフト・アップおよびシフト・ダウ ン機能またはキックダウン機能を始動させます。 ステアリング・ホイールでのシフト ソフティップおよびソフタッチの 2 つの操作方法 に加え、パッション（パルスの標準装備）ではパ ドル・スイッチ付きステアリング・ホイールをオ プション装備として設定することができます。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 54 シフト・メカニズム シフト・システムのメインとなる構造部分は、シ フト・フォークを動かすための 2 個のセレクタ・ ドラムです。セレクタ・ドラムはどちらも、独立 型電気モータによって 2 つの焼結スパー・ギヤ・ セットを介して駆動します。片方のセレクタ・ド ラムが奇数ギヤにシフトし、もう一方のセレク タ・ドラムが偶数ギヤおよびリバース・ギヤにシ フトします。 セレクタ・ドラムのポジションと、これに応じた 現時点でのシフト・ポジションは、電気モータに 2 つずつ内蔵されたインクレメンタル・センサに よって検出されます。 両方の電気モータおよびスパー・ギヤは、アク チュエータ・ユニットとしてトランスミッション に取り付けられている共通のアルミ・ハウジング 内に配置されています。 両方のセレクタ・ドラムは、シフト・タイムを最 短に抑えるため、シフトがオーバラップできるよ うに配置されています。シフトのジャンプ（ダブ ル・シフト・ダウンなど）は可能です。 オートマチック・マニュアル・トランスミッション メカニズム P26.10-2158-00 1 ハウジング 2 セレクタ・ドラム 3 シフト・フォーク 4 シフト・アクチュエータ M18 クラッチ・モータ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 55 オートマチック・マニュアル・トランスミッション トランスミッション・コントロール トランスミッション・コントロールのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ターミナル・ステータス シフト要求 トランスミッション回転数 クラッチ制御 クラッチ・モータの状態 シフト・チェンジ要求 ギヤ・モータの状態 エンジン回転数 バックアップ・ランプの制御 車速 シフト・プログラムの選択 アクセル・ペダル・ポジション フット・ブレーキ・ペダルの状態 ドアの状態 シフトされたギヤ ギヤ・インジケータの制御 A1 A45 インストルメント・クラスタ ホーンおよびエアバッグのスパイラル・ ケーブル 右バックアップ・ランプ E4e3 P26.19-2123-00 L2 M17/3 M17/4 M18 N3/9 トランスミッション・スピード・センサ ギヤ・モータ 1 ギヤ・モータ 2 クラッチ・モータ CDI コントロール・ユニット （ディーゼル・エンジン） N3/10 ME コントロール・ユニット（ガソリン・ エンジン） N10/10 SAM コントロール・ユニット N15/5 エレクトロニック・セレクタ・レバー・ モジュール・コントロール・ユニット N15/6 オートマチック・マニュアル・トランスミッ ション・コントロール・ユニット N47-5 ESP コントロール・ユニット S112s1 ステアリング・ホイール・シフト・スイッチ 「プラス」 S112s2 ステアリング・ホイール・シフト・スイッチ 「マイナス」 CAN コントロール・エリア・ネットワーク （データ・バス /CAN バス） スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 56 役割および機能 トランスミッション・コントロールは、運転者の シフト要求をクラッチとオートマチック・トラン スミッションに送る適切なコントロール・シグナ ルに変換します。 そのため、エレクトロニック・セレクタ・レ バー・モジュール・コントロール・ユニットのシ フト要求によるシフト・シグナルが、直接のケー ブルを介してオートマチック・マニュアル・トラ ンスミッション・コントロール・ユニットに伝送 されます。 妥当性テストで正常と判断された場合は、プレ・ セレクトされたシフト・プロセスを実行するため、 オートマチック・マニュアル・トランスミッショ ン・コントロール・ユニットが 2 つのセレクタ・ ドラム用の両方のアクチュエータとクラッチの開 閉を行うクラッチ・モータにシグナルを送信しま す。 オートマチック・マニュアル・トランスミッショ ン・コントロール・ユニットは、車速、負荷（ア クセル・ペダル・ポジション）およびエンジン回 転数に応じて、シフト要求の妥当性を点検します。 i 注意事項 リバース・ギヤが要求された場合は、エレク トロニック・セレクタ・レバー・モジュール・ コントロール・ユニットが直接、バックアッ プ・ランプを作動させます。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – オートマチック・マニュアル・トランスミッション トランスミッション・コントロール 57 オートマチック・マニュアル・トランスミッション クラッチ シングル・ディスク・ドライ・クラッチ モデル 451 ではディーゼル・エンジンと同様に、 ガソリン・エンジン用シングル・ディスク・ドラ イ・クラッチが取り付けられています。フライホ イールとクラッチから構成されていた先行モデル 450 のモジュール・クラッチとは異なり、現在は 構成部品が個別に取り付けられています。 オートマチック・マニュアル・トランスミッショ ン・コントロール・ユニット内部のコンピュータ によって、クラッチ負荷が評価されます。限界値 を超える場合は、運転者に過負荷について警告す るため、クラッチがパルス動作を開始します。 上り坂でクラッチを使用して停車するなど、過負 荷が引き続き発生する場合は、クラッチが閉じ、 車両のストールが誘発されます。 シングル・ディスク・ドライ・クラッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – P25.00-2010-00 58 クラッチ・モータ 概要 機能 モデル 451 には、必ずオートマチック・マニュア ル・トランスミッションが装備されています。つ まり、従来のオートマチック・トランスミッショ ンに取り付けられていたトルク・コンバータに代 わり、シングル・ディスク・ドライ・クラッチが 取り付けられています。シングル・ディスク・ド ライ・クラッチは、クラッチ・モータによって制 御されます。 オートマチック・マニュアル・トランスミッショ ン・コントロール・ユニットからシフト・チェン ジの要求が出されると、同時にクラッチ・モータ の制御も行われます。クラッチ・モータに内蔵さ れている電気モータは、コントロール・タペット を介してクラッチを作動させます。動力伝達が中 断され、シフト・プロセスを実行することができ ます。 オートマチック・マニュアル・トランスミッション クラッチ P25.19-2010-00 1 電気モータ 2 電気モータ・コネクタ 3 コントロール・タペット M18 クラッチ・モータ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 59