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西成区 平成 26 年度 第2回区政会議 会議録 1 開催日時 平成

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西成区 平成 26 年度 第2回区政会議 会議録 1 開催日時 平成
西成区
平成 26 年度
1
開催日時
平成 26 年8月 18 日
2
開催場所
西成区役所
第2回区政会議
4階
会議録
13 時 30 分から 16 時5分まで
4-1・2・5・7会議室
3 出席者の氏名
【区政会議委員】
乾 繁夫(議長)、安部 昭博(副議長)、上野 幸子(委員)、岡野 雅
夫(委員)、菊澤 桂子(委員)、北野 喜彦(委員)、越村 市二(委員)、
眞田 實千代(委員)、荘保 共子(委員)、鈴木 俊茂(委員)、住谷 誠
次(委員)、田中 喜久子(委員)
、吹上 トモ子(委員)、藤見 静夫(委
員)、古林 潤也(委員)、松繁 逸夫(委員)、松本 恵実(委員)、光
田 精一(委員)、南 克昌(委員)、宮口 笑子(委員)、山口 宗一(委
員)、山田 實(委員)、山本 了輔(委員)、横手 喜美恵(委員)
【市会議員】
小林 道弘、辻 淳子、柳本 顕
【関係者】
濵口 暢雄(西成警察署長)、夛良 昌子(大阪府こころの健康総合セン
ター総括主査)、柿木田 勉(大阪府地域保健課総括主査)、中 俊宏(大
阪府健康医療総務課総括主査)
【大阪市・西成区役所】
橋下 徹(大阪市長)、鈴木 亘(大阪市特別顧問)
臣永 正廣(西成区長)、横関 稔(西成区副区長)、藤井 恭枝(西成
区保健福祉担当部長)、吉田 英樹(西成区医務主幹兼保健所南部保健医
療監)、白石 俊朗(西成区総務課長)、柴生 謙一(西成区総合企画担
当課長)、安井 伸也(西成区広聴広報担当課長代理)、山内 真一(西
成区市民協働課長)、鎌田 啓介(西成区地域支援担当課長)、矢野 眞
二(西成区窓口サービス課長)、石原 潤一(西成区保険年金担当課長)、
岸 弥(西成区保健福祉課長)、川村 憲市(西成区事業調整担当課長)、
鳥岩 俊男(西成区生活援助担当課長)、冨士 公宏(西成区分館担当課
長)、木岡 剛(西成区福祉担当課長代理)、小田 敏郎(子育て支援担
当課長)、南 正彦(西成区保健担当課長)、松阪 洋子(西成区保健主
幹兼担当係長)
4
委員に意見を求めた事項
-1-
(1)西成特区構想について
(2)平成 25 年度西成区運営方針自己評価について
5 議事内容
【安井広聴広報担当課長代理】 すみません、お待たせをいたしました。
ただいまから平成26年度第2回西成区区政会議を開催いたします。
本日区政会議にご出席いただきました皆様方におかれましては、ご多忙中の
ところ、またとても暑い中をご出席賜り、まことにありがとうございます。
私は、本日の司会を務めます西成区役所総務課の安井でございます。どうぞ
よろしくお願い申し上げます。
それではまず、会議資料の確認をさせていただきます。
お手元資料クリップを外していただきましてまず1枚目、第2回西成区区政
会議、レジュメでございます。その次に、右肩に資料1としましたホチキスど
め、あいりん地域を中心とする環境整備の取組み、それからA4横、資料2と
いたしまして西成区特区構想と書いた資料、これは裏表1枚物でございます。
その次にホチキスどめの資料3としました平成25年度西成区運営方針自己評価
シート、それから次がA3版になります。右肩に様式5としました平成25年度
西成区運営方針自己評価シートがございます。最後に、右肩参考資料といたし
まして西成区区政会議委員名簿、平成26年8月現在。
以上でございます。不備などございましたら事務局から差しかえに参ります
ので、挙手等いただけましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、会議に先立ちまして、私のほうから本日の会議についての何点か
確認事項を申し上げます。
まず、本日の会議は条例で定める委員定数の2分の1以上の委員のご出席を
いただいており、区政会議として開催要件を満たしていることをご報告させて
いただきます。
また、この会議は公開となっております。そのことをご報告させていただい
て、なお今回の会議の模様を動画撮影させていただいております。後日区役所
のホームページにて掲載する予定でございます。ご了承のほどよろしくお願い
いたします。
また、本日ごらんのとおり多数の報道機関が取材に来られています。ご協力
よろしくお願いいたします。
最後に、本日は手話通訳の方々に来ていただいております。ご発言の際、な
るべくゆっくり、はっきりとお話しいただきますようご協力のほどよろしくお
願いいたします。
-2-
以上でございます。それでは、ここで臣永区長からご挨拶申し上げます。区
長、よろしくお願いいたします。
【臣永西成区長】 皆さん、こんにちは。平成26年度の2回目の西成区区政会
議を開催するに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
委員の皆様及び西成区選出の議員の皆様におかれましては、お忙しい中をご
出席いただきまして本当にありがとうございます。区政会議は、ご承知のとお
り区民の皆様方のご意見をお伺いし、評価をいただく貴重な機会であるという
ふうに考えております。今回の区政会議におきましては、橋下市長と鈴木大阪
市特別顧問にもお越しいただきまして、西成特区構想と平成25年度の区政運営
方針の振り返りについて、委員の皆様にご意見をいただきたいというふうに考
えております。
西成区は少子高齢化や生活保護の課題など、さまざまな問題を抱えておりま
す。それを解決するために24区一律ではなく、西成区に有効な各種の特別な支
援や対策などを実施、推進していこうというものが西成特区構想でございます。
そうした中、今年度からは特に環境改善と子育て環境の充実、そして治安を重
視した安心安全なまちづくりに取り組んでおります。中でも不法投棄対策では
地域が協力して設立しましたまちづくり合同会社による巡回警備や西成警察署
におけるさまざまな取り組みによりまして、地域環境課題が特段に改善されて
きております。
ちなみに大阪マラソンで西成区は、後半の残り13キロ地点というふうに一番
苦しいところに位置します。西成特区構想でもまさに同じでありまして、これ
からが本番となります。長年にわたる課題が多く、一朝一夕では解決できるも
のではありませんが、これらの課題解決に向けて一番必要なことは住民の皆さ
んがどんなまちにしたいのか、そしてどういうふうにしていこうと考えておら
れるのかということでございます。その声を行政がまちづくりに反映させるこ
とだというふうに思っております。つきましては、西成区においてさまざまな
分野でご活躍いただいております委員の皆様方には、今後の西成区についての
ご意見をお伺いできたらというふうに考えております。活発なご議論をどうぞ
よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 それでは、次に、本日ご出席いただいており
ます委員の方々をご紹介いたします。お手元の資料の西成区区政会議委員名簿
のほうをご参照ください。
まずは本日の区政会議の議長、副議長からご紹介いたします。乾議長でござ
います。
【乾議長】 乾でございます。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 安部副議長でございます。
-3-
【安部副議長】 安部です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 以降、名簿順にご紹介申し上げます。縣委員
は、本日は所用により欠席でございます。
上野委員でございます。
【上野委員】 上野でございます。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 岡野委員でございます。
【岡野委員】 岡野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 菊澤委員でございます。
【菊澤委員】 菊澤でございます。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 北野委員でございます。
【北野委員】 北野でございます。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 越村委員でございます。
【越村委員】 越村です。どうぞよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 眞田委員でございます。
【眞田委員】 眞田と申します。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 荘保委員でございます。
【荘保委員】 荘保でございます。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 杉本委員は現在連絡をとっております。
鈴木委員でございます。
【鈴木委員】 鈴木でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 住谷委員でございます。
【住谷委員】 住谷です。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 田中委員でございます。
【田中委員】 田中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 新田委員は所用により欠席でございます。
吹上委員でございます。
【吹上委員】 吹上です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 藤川委員は現在連絡をとっております。
藤見委員でございます。
【藤見委員】 藤見です。どうかよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 古林委員でございます。
【古林委員】 古林でございます。どうぞよろしく。
【安井広聴広報担当課長代理】 松繁委員でございます。
【松繁委員】 松繁です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 松本委員でございます。
【松本委員】 松本です。よろしくお願いいたします。
-4-
【安井広聴広報担当課長代理】 光田委員でございます。
【光田委員】 どうぞよろしく。光田です。
【安井広聴広報担当課長代理】 南委員でございます。
【南委員】 南です。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 宮口委員でございます。
【宮口委員】 宮口でございます。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 村井委員も現在連絡をとっております。
山口委員でございます。
【山口委員】 山口です。よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 山田委員でございます。
【山田委員】 山田です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 山本委員でございます。
【山本委員】 山本です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 横手委員でございます。
【横手委員】 横手です。よろしくお願いします。
以上でございます。なお、縣委員、北野委員、杉本委員、鈴木委員、吹上委
員、藤見委員の6名の委員の方々におかれましては、今回の区政会議から新た
に選定された委員でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは続きまして、本日ご出席いただいております市会議員の方々をご紹
介いたします。50音順にご紹介させていただきます。
小林議員でございます。
【小林議員】 皆様こんにちは。
【安井広聴広報担当課長代理】 辻議員でございます。
【辻議員】 ご苦労様でございます。
【安井広聴広報担当課長代理】 柳本議員でございます。
【柳本議員】 柳本です。よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 それでは、引き続きまして、本日出席してお
ります区役所側の出席者をご紹介いたします。
橋下市長でございます。
【橋下市長】 よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 鈴木特別顧問でございます。
【鈴木特別顧問】 よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 本日はあいりん地域を中心とする環境整備の
取組み5か年計画の関係でお越しいただきました濵口西成警察署長でございま
す。
【濵口西成警察署長】 よろしくお願いいたします。
-5-
【安井広聴広報担当課長代理】 同じく5か年計画の関係でお越しいただきま
した大阪府こころの健康総合センター、夛良総括主査でございます。
【夛良大阪府こころの健康総合センター総括主査】 夛良でございます。よろ
しくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 同じく柿木田大阪府地域保健課総括主査でご
ざいます。
【柿木田大阪府地域保健課総括主査】 よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 同じく中大阪府保健医療総務課総括主査でご
ざいます。
【中大阪府保健医療総務課総括主査】 よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 続きまして、臣永区長でございます。
【臣永西成区長】 改めまして、よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 横関副区長でございます。
【横関副区長】 どうぞよろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 藤井保健福祉担当部長でございます。
【藤井保健福祉担当部長】 よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 川村事業調整担当課長でございます。
【川村事業調整担当課長】 よろしくお願いいたします。
【安井広聴広報担当課長代理】 柴生総合企画担当課長でございます。
【柴生総合企画担当課長】 よろしくお願いします。
【安井広聴広報担当課長代理】 なお、1点ご連絡申し上げます。本日の1つ
目の案件であります西成特区構想についての終了時刻が15時15分、3時15分を
予定しております。その後休憩に入りますが、橋下市長、鈴木特別顧問、濵口
西成警察署長並びに大阪府の担当職員の方々につきましては、1つ目の案件終
了時点までの出席となっておりますので、よろしくご了承のほどお願いいたし
ます。
それでは、これより本日の案件に入っていきたいと存じます。
以降の議事進行は乾議長にお任せしたいと存じます。よろしくお願いいたし
ます。
【乾議長】 ご紹介いただきました議長に就いております乾でございます。
早速すみません、進めさせていただきますが、今日は延べにしますと11回目
の区政会議でございます。前回のときは4月でしたかね、26年度の運営方針あ
るいは予算等につきまして審議をさせていただきました。いろいろとご意見を
いただきました。
それから、今日は主として前半のところ特区構想についてということで、本
当にお忙しい中、橋下市長さんにお見えいただいています。また、鈴木先生も
-6-
来ていただきました。また、濵口西成署長さんに来ていただきました。大阪府
のほうから夛良さん等々来ていただきまして、ご臨席賜りましてありがとうご
ざいます。もちろんご臨席じゃなくしていろいろとご発言もいただき、また方
針等も承るわけでございますが、前回までもそれぞれ委員の皆さん活発にご意
見を出していただいておりますので、できるだけまず最初に市長さんを初めお
話を聞かせていただき、そして質疑応答に移りますが、遠慮なく挙手を願いた
いと思います。なければそれぞれのテーマに沿いましてそれに該当する方々、
こちらのほうから指名をさせていただきます。また、終わりには議員の先生方
もご発言を承りたいと思います。よろしくお願い申し上げたい。
それから、いろいろ質問の中には、今日は特区構想になっておりますのでそ
の部分に限定いたしまして、西成区の特区構想の取り組み状況につきましての
説明を受けて、区民の皆さんの意見、議員の皆さんの意見を承るということに
させていただきたい。それ以外もいろいろな課題もあろうかと思います。そこ
のところはちょっと抑えていただきたいと思います。
あと進行のほうは私のほうでさせていただきたいと思いますが、申しました
ように最初は市長さんのほうで、それから鈴木先生のお話を、それから大阪府
警のほうから、大阪府のほうから承りまして、そしてそれぞれ区の行政担当者
のほうから説明ということでございますが、それでは紹介につきましてはまず
柴生課長のほうからお願いいたします。
【柴生総合企画担当課長】 はい、ありがとうございます。区役所側の進行を
させていただきます柴生でございます。
それでは、早速でございますけれども、橋下市長のほうから、冒頭西成特区
構想、特にあいりん総合センターについてのお話でございます。どうぞよろし
くお願いいたします。
【橋下市長】 改めまして、皆さんこんにちは。今日はこのような形で発言の
機会をいただきまして本当にありがとうございます。日ごろ大阪市政にご協力
を賜りまして本当に感謝申し上げます。
今回、大阪市24区の区政会議で直接参加したのは西成区が僕は初めてであり
まして、市長就任から3年たって大阪市の区政会議に初めて出席というのは、
これは市長失格じゃないかと多分いろんなところで言われるかもわかりません
が、毎日毎日大阪市役所の中之島の5階で、通訳の方すみません、僕早口なの
でもし早かったらおっしゃってください。市役所の5階にずっと閉じこもりき
りで、朝から晩まで次から次へと課題、課題ばかりで全く外に出られない状況
です。本来であればこういう場において住民の皆さんから直接お話を伺ってそ
れを実行していくというのが市長の役割であると思うんです。
今260万人の住民を抱えて、そして日本の中でも経済規模としては東京に次ぐ
-7-
ような大都市大阪においては、うめきたの問題もやらなきゃいけない、今度は
なにわ筋線の地下鉄の問題だ、大阪市立大学の問題、市立病院の問題、教育行
政になれば500校の学校を所管する。はっきり言って仕事はパンク状態になって
います。本来であれば24区を回って皆さんのお話を丁寧に伺わなければいけな
いんですが、24区回るだけでも1年、2年かかってしまう状況で、今も成人式
に回れている区は8つぐらいしか回れておりません。本来であれば住民の皆さ
んの意見を細かく聞く、そしてそれを実行する。
ある市町村の市町村長さんが僕はうらやましいなと思うんですが、住民が5
万人から6万人、日本全国に1,700市町村があるんですが、そのうちの75%は10
万人未満なんですね。10万人ぐらいの人口規模だと大体のまちの状況はわかり
ますから、皆さんの話を聞いてすぐにぱっと指示を出して動かすことができる
んです。僕はやっぱり10万人未満の人口の市町村長うらやましいというふうに
思っていましてね。今大阪府、大阪市においては、今の大阪市こんな市役所の
体制で本当にいいのかどうなのか、いろいろ議論がありますけれども、西成区
の区長が選挙で選ばれるようなそんな状況になれば、西成区の区長が選挙で選
ばれる区長という仕組みになれば僕はやってみたいなという思いがあるんです。
といいますのは、やっぱり我々みたいな立場、選挙で選ばれた者というものは、
いろんな会合に出て挨拶するのが仕事ではありません。いろんな地域の課題を
見つけて、今までの役所ではできなかったことを実行させるというのが我々の
役割だと思っていますので、そういう意味ではいい意味でも悪い意味でも、こ
の西成においては行政がやるその仕事たくさんあるというふうに思っていまし
てね。そういう意味では区長の仕事というのはやりがいがあるな、副区長の仕
事というのはやりがいがあるな、担当部長の仕事というのはやりがいがあるな
というふうに感じているところであります。
以下、着席してちょっとすみません、説明させてください。すみません。
なかなか皆さんとお話しする機会がないので、西成特区構想やあいりん総合
センターの問題に入る前に、なぜ西成の課題というものが解決できなかったか、
進んでこなかったのか。そしてこれからは何が必要なのか。少しここで考え方
をお伝えしたいと思うんですが、例えばですけれども、不法投棄、ごみの不法
投棄、何で今まで解決できなかったんですかね。ごみが町なかに散乱している。
回収しなきゃいけないなんていうのは当たり前なんですね。僕は正直申しわけ
ありませんでしたけれども、
「報道2001」というフジテレビ番組に出て、フジテ
レビがわんわんわんわんごみが山積みの問題を出してきたんです。今度いまみ
や小中一貫校、来年開校します。ここは英語教育を含めて、アイパッドいわゆ
るICTの設備も大阪で一番の設備を整えて、今日決裁をしましたけれども、
また議会のほうに補正予算を出しますが、いまみや小中一貫校は中学校の給食
-8-
を自校方式にして弁当方式にしません。学校でつくります。これは大阪市内に
3校だけ、このいまみやの小中一貫校、やたなかの小中一貫校、それから新大
阪にあるむくのき学園、この3校だけは今いろいろ中学校給食について問題が
言われていますけれども、学校できちんとした給食をつくるというようなこと
で今日決定して予算を出そうということになっております。
結局今宮中学校のこの問題、僕はいまみや小中一貫校をつくって、ここにし
かも校区を外していろんなところから子どもたちに来てもらう。僕は新大阪の
中島中学校という、いわゆる当時の同和推進校と言われていた学校で学んだん
ですけれども、その当時はみんな越境ですよ。僕の行っていった小学校、中学
校ではいかに外に出たいかということで、みんな越境で外に出ていってたんで
すけれどもね。場所もいいということがあったんですが、ICTの設備も全部、
大阪市でナンバーワンの設備を整え、小中一貫校で普通の小学校、中学校より
もカリキュラムもレベルアップしたものであるとか、いろんなことをやってた
らですね。本当に隔世の感ですよ。100名も外の地域から、このむくのき学園、
啓発小学校、中島中学校の合わせて100名ほど外の地域から入ってきたんですね。
僕らの時代では考えられません。いかに外に出ていくかということをみんな考
えていた時代が、今は外から100名ほど入ってくる。
僕はこのいまみや小中一貫校もそういうことでやりたいと思っているんです
けれども、でも周辺、不法投棄のごみは山ほどある、治安はどうなんだろう、
通学路については暗い状況、防犯灯が暗い、いろんな問題があったんですね。
これをテレビが取材したときに、こんなごみが山積みになっているところ学校
に来れるかなんていう、そういう報道を見てびっくりしたんです。どういうこ
となのか、局を呼んでわあっと話をしたんですね。結局の理由は大阪市の職員
も真面目なんですね。これはある意味日本の国としてはすばらしいことだと思
うんですよ。役所というものは権力を持っていますから、これを勝手に権力を
行使したらどこかの国みたいにえらいことになってしまいます。だから日本の
役所というのはルールに基づいて、法律に基づいてルールに基づいて仕事をや
るというのが徹底されているんですね。
ごみの不法投棄も大阪市の環境局は朝の8時からしかごみ収集できない。出
社時間が7時半か何かですから8時以降しかごみ回収できない。こうなってい
たんです。ですから、子どもたちがせめて登校するまでの間、8時までの間に
不法投棄のごみを全部回収してほしいということは地域の皆さんが何年も要望
されていたと思うんですけれども、理由としては環境局で誰も悪気があってこ
れやらなかったわけじゃないんです、サボっていたんじゃないです。これは7
時半からの職員の出社で8時以降しか回収できないです、このルールがあった
ので動かなかったですね。僕は幹部を呼んで、西成だけ特別扱いしたらいいじ
-9-
ゃないかと、何も大阪市全体で7時半からごみ回収しろと言っていないんだか
ら、西成のあいりんだけでも特別扱いいいじゃないかと、
「特別扱いでいいんで
すか?」、「いいよ」と、それは組合がどうの、それは後はこっちが責任を持つ
からやってくれと言ったら役所はばあっと動くんですね。後で報告がいろいろ
あると思うんですけれども、かなりきれいな状況になっているというふうに聞
いて非常にうれしく思っています。
それと、街灯もそうだったんです。LED、明るくしていこうというような
話をしたら、いや市長、大阪市は街灯の電球を取りかえるルールがありまして、
球が切れたところから入れかえることになっている。大阪市でそういうルール
があるから、わかったからあいりんだけ特別扱いしたらいいやんかと、あいり
んだけは球が切れなくてもLEDにかえたらいいやんと、あいりんだけ特別扱
いです。今度はこっちは建設局長なんですね。いいよと言ったらだあっと動く
わけです。
各局、各局一時が万事これで、僕は大阪市の職員が悪いとは思いません。や
っぱりきちっとしたルールに基づいた仕事をしないと不公平だとか、ほかの区
から文句が出てきますから、今大阪市にあるルール、これに基づいて仕事をす
ると、せざるを得ないんですけれども、でもじゃ僕が住んでいた東淀川区と西
成同じ状況ですかと、東淀川区に当てはめるルールと、それからうめきたがあ
る北区に当てはめるルールと西成区は同じでいいんですかと、やっぱりそれは
事情によって違うと思うんですね。今の大阪市役所体制でいきますと、大阪市
全体でしかれているルールを最後変える。役所の中でもう変えていいよと、こ
こだけ別のルールでいこうということを最後決定できるのは僕1人しかいない
んですね。
申しわけないんですけれども、先ほど言いましたけれども、僕も大阪市24区
全部見ている中で、この西成のあいりんの問題、西成の問題だけに集中して仕
事をやるわけにはいきませんので、どうしても現場任せ、区長任せになってい
るところがある。今、区長の臣永が一生懸命頑張ってくれて公募区長で、今ま
での区長のやり方とはまた違うやり方で皆さんの意見を聞いて局と議論をして、
いや市長、ここが問題でここをこういうふうに変えてほしい、今まではこれは
できないけれども、こういうふうに変えてほしいと報告が来ます。そしたら、
それをやってくれということを僕が指示を出すとそれで動いていく。何が言い
たいかといいますと、大阪市全市一律のルールなんかでやっていたら西成なん
か何も変わらないです。今までじゃ皆さんがどれだけ声を上げていろんなこと
を言っても、じゃ何か動いていましたか、実行できましたか、何か思ったとお
りになりましたか、それを振り返ってもらいたいんです。西成には西成に合わ
せたルールが必要なんですね。ということで、僕は大阪市の仕組み自体をこん
-10-
な巨大な大阪市一つの単位で考えるのではなくて、幾つかに分けてそれぞれの
地域に合わせたルールでやっていくようなそんなまちづくりをやっていきまし
ょうというところが今の僕の考え方です。
そのような中で僕の役割は、とにかく今の大阪市は細かなところまでは把握
し切れていませんから、とにかく地域から出た声についてはやっていこうと、
実行していこうと、これの号令をかけていくのが僕の役割だと思っていまして、
中之島のあの市役所の庁舎でこの間この西成区政会議についての報告を受けた
ときには、関係各局が5つも6つもみんなずらっと来まして、僕にそれぞれの
局が報告しに来るわけです。いや、これはすごい力だなと思いましたよ。大阪
市の局が5つも6つも集まって、建設局はこういうふうにああやってやってい
ます、教育委員会事務局はこうです、何々局はこうです、こうです、全部これ
はまとまってみんな力を合わせてやるんですね。当然僕が全部マネジメントで
きませんから田中副市長にこのプロジェクトチームのリーダーを指名しました
が、ずっと物事の議論をして、最後判断はここへあげてくるというこういう仕
組みで今進めています。
あいりんのまちづくり合同会社ですか、あそこは非常にうまくまちづくりの
ことに関して進んでいるという報告を受けていますけれども、実はまちづくり
合同会社に仕事を随意契約でお任せするということもこれも大阪市役所では大
問題だったんです。仕事を特定の団体だけに入札を経ずに渡すというのは、こ
れは原則大阪市役所で今禁止ですから。このまちづくり合同会社というところ
にだけ特別に入札をせずに仕事を渡すというのは、大阪市のルールの中では例
外中の例外。この例外中の例外をやろうと思うと、最後に僕が決定をしなきゃ
いけない。
実はまちづくり合同会社に1つの仕事を渡すということぐらいは、本来は臣
永区長に決定してやってもらわなきゃいけないところなんですけれども、今の
仕組みだと僕のところに上がってきて、僕が全部話を聞いて決定をしなきゃい
けないと、こんな仕組みになっているわけです。
ですから、西成の問題を解決していくためには、とにかくやる、上がってき
たことについてはとにかく関係各局に号令をかけてやるという、そのメッセー
ジを僕は今大阪市役所内に出していますので。中身については細かなことはぜ
ひこの区政会議で、じゃ何をやるのかということをしっかりと議論していただ
いて提言をしていただきましたら、できる限りそれは実行はしていきたいと思
っています。ただ予算をどんどん持ってきてくれとかお金をばんばんばらまい
てくれというのは、これはなかなかそれでも西成特区構想ということに名打っ
て、西成特区構想でやっていることが不十分だという意見、これはいろいろ議
会ではそういう指摘はあるんですけれども、それでも西成特区構想みたいなこ
-11-
んなアイデアは今まで大阪市役所がやってきたかというと、こんなことありま
せんでした。西成区だけ特別扱いをするということを堂々と僕が言って、大阪
市役所内の西成区は特区構想があるから例外的なものできますよねと今そうい
う雰囲気になっているんです、市役所のほうは。西成区の場合にはこれいいで
すよねというような雰囲気になっている。
ですから、僕は西成区については大阪市全体のルールの例外扱いとして特別
扱いをやっていこうじゃないか、この号令をかけていますので。ある意味政治
的な号令の中でぜひこの区政会議で、じゃどういうことをやろうかということ
をしっかり決めていただければ、それを実行していくのが僕の役割だというふ
うに思っています。お金についてもできる限り特別扱い、これは市議会のほう
の了承を得られればということですけれども、できる限り特別扱いをやろうと
いうことで、大阪府においても松井知事が旗振ってくれて、今日は署長さんに
来ていただいていますけれども、大阪府警のほうですね。西成にまたあいりん
のほうに特化したような形で予算をつけております。治安対策を含めてですね。
こういうことをやっていかないと、やっぱり課題のある地域というものを解決
できないと思います。今までのように今までのやり方でそのままこうやってき
て、僕らみたいな選挙で選ばれた人間がその上にぼこんと乗っかって、やるこ
とといえばいろんな会合に出て、皆さんありがとうございました、これからし
っかりやっていきますなんていうような挨拶をしているようなそんな市長や知
事だけでは、やっぱり地域の課題というものは解決できません。しっかりと地
域課題を認識して、そして役所のほうがなぜ動かないのか、何で役所がそれを
実行できないのか、そこをしっかり役所の中で聞いて、じゃ役所を動かすため
にはどうルールを変えてどう役所を動かしたらいいのか、そこに向けて号令を
出していくということ、これはやっぱり政治家の役割だというふうに思ってい
まして、言いわけではないんですけれども、そういう意味で僕は各地域、いろ
んな行事には基本的には参加しない。挨拶とかそんなことは僕じゃなくても誰
でもできる仕事ですから。僕でないとできない仕事というのは今まで動かなか
ったことを動かしていくのが僕の仕事ですから、そういう意味でこの3年間ず
っと大阪市役所の中に閉じこもって仕事をやっていましたので、皆さんの前に
出ることもほとんどなかった。大変そういう意味では申しわけないと思ってい
るんですが、繰り返しになりますけれども、僕は挨拶することが仕事だとは思
っていませんので、ぜひ皆さんのほうからいろんな提言を出していただいて。
なぜ今まで役所が動かなかったのか、ここを僕はしっかり考えますから。役所
は役所でそれなりに言い分がありますので、そこは役所と議論をしてしっかり
役所を動かしていきたいと思います。
本当に大阪市の職員は優秀ですから、いざ動くということになれば、後で報
-12-
告がありますけれども、こんなことができるんだったらもっと早くやっておい
てほしかったなと思われるようなことをいろいろ説明があると思いますけれど
も、そういう意味では西成区役所と大阪市役所がしっかり力を合わせて、皆さ
んの提案を実行していくことに力を注いでいきたいと思っています。
そして、今日参加させてもらいましたのは、これは僕が大阪府知事時代に挑
戦したんですけれどもうまくいかなかったあいりん総合センターの問題です。
その当時は僕が知事で平松市長とは話はつかず、国とも話もつかず、いろんな
ことでなかなか動かなかったんですが、あいりん総合センターについてこれは
僕はもう絶対やらなきゃいけないというふうに思っていまして、何とか今知事
と国との話も進めながら職員が頑張ってくれています。ただこれも僕らがこう
します、ああしますというふうに決めて、皆さんこれでお願いしますというこ
れは順序が違いますので、繰り返しになりますが、あいりん総合センターの問
題はこれはもう道筋をつけるというところまでが僕らの役割でして、じゃ中身
をどうするのかというのはぜひ皆さんに具体的に議論をしていただいて、皆さ
んの声に従った方向で先ほど言いました、それを実行していくのが僕らの役割
だと思っていますから、あいりん総合センターについてもしっかりとご議論い
ただきたいと思っています。
ですから、先ほどの話から繰り返しになりますけれども、ある意味皆さんに
責任を負ってもらうことになるわけですね。今まで行政のほうが案をつくって、
これやりますよということでやるんじゃなくて、大枠、方針、こういう方向で
進めていきますよ、西成を特別扱いしていきますよ、いまみや小中一貫校をつ
くっていきますよ、それからあいりん総合センターの道筋をつけますよ、これ
はしっかりやっていきますというところを僕らが言いますけれども、中身につ
いては皆さんに考えていただく。考えていただいた以上は実行するにおいても
協力をしていただく。そういう意味で責任を共有させていただきたいと思って
おります。
ただそれは裏を返せば、皆さんが話し合いをしていただいて決めたことは、
ある意味それは実現できるということを保障します。今まではいろんな声を言
って言うだけで終わっていた。区長にもいろんなことを言って、これ市長に言
っておいて、区長も市長には言ったんだけども結局できませんでした、そんな
回答が多かったかと思うんですが、これからは違います。ある一定の課題につ
いてこうやって皆さんと共有させてもらったことについては、皆さんが提言し
たことについてはこれは実現しますので、そういう意味では一体となって地域
課題、これを解決するように取り組んでいきたいと思っております。
そういう意味で、総合センターの問題については区役所と関係各局と有識者
の皆さん、地域の皆さんで議論をする場、またこれもしっかりとつくらさせて
-13-
もらいたいと思っております。そしてあいりん総合センターについては、いろ
いろな風評といいますかうわさも飛び交っておりますが、幾つか確認事項なん
ですけれども、これは今日鈴木先生をはじめ有識者の座談会報告書で、鈴木先
生をはじめとする有識者の皆さんでつくっていただいた報告書のほうにも書か
れていますけれども、日雇い労働市場はなくさないと、それから大阪社会医療
センター、市営萩之茶屋住宅についてはあいりん地域内で移転する。それから、
あいりん総合センターについても施設の縮小、これは時代の今の変遷とともに
施設の縮小は必要ですけれども、あいりん地域外への移転は考えておりません。
そして、先ほども言いましたけれども議論の場、これは地域の皆さんにも入
っていただく議論の場は、完全にオープンな形で議論を進めていく。皆さんか
らの意見もきちっと伺う、役所からもそれに返しながら、透明な会議運営の中
で進めていきたいと思っております。
これを一つ土台にあいりん総合センターを何とか道筋をつけていきたいと思
いますので、これは僕が今市長にいる間にしかできないと思っています。僕が
いなくなればまたこれ、ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃとなって、誰も旗振らずに
誰も責任とらずに現状維持になってしまいますから、どうか僕の市長在任中で
道筋をつけて、ある一定の方向性さえ決めれば必ず大阪市役所も区長も実行は
してくれますから、そこまではやりたいと思っています。
それから、先ほども言いましたけれども、物事を進めるにおいて議論のたた
き台をつくらなければいけませんから、僕が役所のほうにこのあいりん総合セ
ンターについて、いろんな地域の皆さんに議論をしてもらう材料はしっかりつ
くるように、それは指示しています。ただこれは、大阪市の決定とかそういう
ことではなくて、議論をしてもらうための材料ですから、幾つか複数のいろん
な材料をつくっておきますので、それを近々皆さんにもご提案して議論を進め
ていただきたいと思っております。
いずれにせよ西成、課題が多いことは間違いありません。あいりん地域の問
題も西成区全体の問題もどうも日本全国でごっちゃにされてしまって、西成と
いうものはかつて非常に大阪の中でも有数の非常に住みやすいまちだったとこ
ろが、いろんな誤解をもとにちょっと誤ったイメージというものが広く伝わっ
ているところもあると思います。
ただ高度成長時代のこの大阪、日本を背負ってくださった方々があいりん地
域で非常に今困難な状況に直面していることも現実でありまして、それを踏ま
えて周辺部分でいろんな家庭環境が、困難な家庭環境の中で育っている子ども
たちも多い状況もあると、課題がいろいろありますけれども、僕はこいうとこ
ろを解決できるのは最後は地域の皆さんと行政がタッグを組まないと解決でき
ないと思っていますし、こういうことを解決できるモデルがきちっと見えれば、
-14-
僕は日本全体の自治体の行政も一つこのあいりん西成のモデルを前提となるも
とに、いろんな行政の参考にいろんな課題解決に取り組むことができると思っ
ていまして、これからの少子高齢化時代やオール成長時代から成熟した日本社
会に移っていくさまざまな課題が、ある意味、いい意味でも悪い意味でも凝縮
しているのが今のこのあいりん西成地域だと思っていまして、ここをどう知恵
を出して解決していけるかというところが、また日本社会を立て直す一つの光
になるのかなというふうに思っていますので、どうかそういう意味ではこの地
域を変えていくということに限らず、日本社会が抱えている課題をこの西成か
ら具体的に解決していく、そういうモデルを提供していくんだ、霞が関や永田
町だけでいろんな机上の議論をしていても、なかなか日本社会の課題を解決さ
せる具体的な案が出てきませんけれども、こちらのほうの現場で具体的なモデ
ルをしっかり示して日本社会を変えていくんだというようなそういう気概も持
ちながら、僕はこの西成問題に取り組んでいきたいと思いますので。ぜひ皆さ
ん、行政と地域の皆さんが力を合わせて、これまでのように意見言いっ放し、
役所から言われ放しではなく、皆さんが言ったことを一つ一つ着実に実行して
いきながら、皆さんにも責任を負ってもらいながらこの西成の課題に取り組ん
でいきたいと思いますので、また引き続きご協力のほどよろしくお願いしたい
と思います。長時間になりましたけれども、ありがとうございました。
【柴生総合企画担当課長】 市長、ありがとうございました。
続きまして、鈴木特別顧問からお話があります。どうぞよろしくお願いいた
します。
【鈴木特別顧問】 鈴木でございます。どうぞよろしくお願いします。
ほとんど市長さんがおっしゃったとおりということで、若干補足する程度の
お話をさせていただければと思うんですけれども、まずこの区政会議は西成区
の区政会議なんですね。ですからダイレクトにあいりん地区だというわけでは
ないんですけれども、今日の話はあいりん地区のお話が中心になります。とい
うのは、西成特区構想というのは西成全体をよくしていこうという話であるこ
とは言うまでもないことなんですけれども、やっぱり一番困難を抱えている地
域というのはあいりん地区であると、あいりん地区の問題はいろいろ治安の問
題、環境の問題、いろんな問題を解決することが、ひいては西成全体に資する
であろう、こういう考え方なんですね。ですから特区は全体の話なんですけれ
ども、まずはあいりん地区の話から先に手をつけている。こういう状況である
ことをご理解いただければというふうに思います。
ですから橋下市長とも日ごろお話ししているんですけれども、まずあいりん
の問題を解決してその後に西成区全体の話に西成特区の話はこれから展開して
いくんだと、決して忘れているわけではないということをちょっと初めに申し
-15-
上げておきたいなというふうに思います。
さて、そういう意味であいりん地区の話にこれからなるわけでございますけ
れども、まず橋下市長から大変後半のほうで大事な発言がありましたので、も
う一度確認しておきたいというふうに思います。まず第1に特にあいりん総合
センターの話なんですが、日雇い労働市場はこの地域からなくさないというこ
とをご発言いただきました。これはいろんな団体あるいは労働団体を含めて誤
解があるところなんですが、なくすということは一度も橋下市長はおっしゃっ
ていません。そしてもう今回ははっきり明言されましたけれども、なくすつも
りはないということですね。
それから、移転をするという話も大分ひとり歩きしております。これもいろ
んな団体がいろんなことを言うものですから、いろいろ誤解を受けて誤解して
いる労働者の方々も多いんですが、どこかの全然別の地域に、浪速区に行くと
かそういう話じゃないんですよ。そういう話じゃなくて、この地域の中で移転
をするという話をしているにすぎないということですね。ただ新今宮駅の一番
一等地ででんと大きなものがある必要はなかろう。つまり高度成長時代、バブ
ル時代はあの規模は必要だったかもしれないけれども、だんだん日雇い労働市
場もそのころの数分の1の大きさになっておりますので、これは、地域はみん
なこれからのまちの方が将来に向け使える部分もあってよかろう、ただ日雇い
労働市場はなくさない。両方が活用できるように縮小しましょうということで
ありまして、規模の縮小はして、ほかにもいろんな用途で使えるようにはする
けれども決してなくさないということをもう一回申し上げたというふうに思い
ますね。
そして、そうなりますとあいりん総合センターの特に駅前の部分なんていう
ところは再開発、あるいはこのまちの将来のことに使えるんじゃないかという
話をすると、すぐまたいろいろ反対があるのは、再開発は反対だと、阿倍野み
たいな再開発をすると金持ちばかり集まってきて、もともと地域にいる所得の
必ずしも高くないような方々が結局離散してどこかに行かなければならないん
じゃないかと、こういうやり方はけしからんというようなご反対があります。
でもこれも今回橋下市長は否定されたんですね。よく聞いていただきたかっ
たんですけれども、地域の声に従って地域の方々とともにこの問題を考えてこ
の問題を決めていくとおっしゃったということですね。ということは、もとも
とここにいらっしゃるような地域の住民の方々、労働者の方々、生活保護受給
者もいますしホームレスの方々もいます。支援者もいます。いろんな施設、団
体もいます。こういう方々の話を全部聞いて彼らが納得する案をこれから実行
していくんだということをおっしゃったということは、決して単純な対処とか
クリアランスをしよう、再開発でそんなことをしようと言っているのではない
-16-
ということにご注意をいただきたいというふうに思います。
そして、おっしゃったように決して上からの押しつけ案をするんじゃない。
筋書きなきドラマになるわけですけれども、これから大会議をあいりん総合セ
ンターの問題、あるいはあいりん総合センターだけじゃないんですが、それを
含めたあいりん地域のまちづくりの問題をこれから話し合う大会議をいたしま
す。それはみんなが納得するのを決めてそれを実行するのが我々の役割だとい
うことですので、決して単純な排除とか再開発ではないということを今回申し
上げたというふうに私は理解しております。
それから、これから行政の大会議、それにまた私がご紹介しますけれども、
大会議で地域の方々にも多くの方々に入っていただいた会議をやるんですが、
一方で先ほどちょっと市長がご紹介したように、行政のほうでもあいりん総合
センターの問題の検討会というのを一方で進めております。これは新聞報道等
でも紹介されておりますのでご存じの方いらっしゃると思いますが、こういう
のを一方で準備体操的にやってはおります。そういうことがあるとこれまでの
行政の手法から想像すると、なんだそれはもうほとんど案を決めてきているに
違いない。住民の地域の方が入った会議をやるというのはどうせガス抜きでし
ょうというふうな受けとめ方、これはしようがないですね、今までそういうこ
とをやってきたんだから。しようがないんですけれども、そういうふうに受け
取る方がいるかもしれないんですけれども、これも市長が否定されたんですね。
単なるガス抜きではない。そうじゃなくて、行政が出してきたものはあくまで
たたき台とおっしゃっていました。たたき台にすぎない。だからこれをもとに
ゼロから議論を始めるというのはそれは大変なことですので、行政としてこう
いうパーツ、パーツがあるよということで、こういう案も一つ考えられるよと
いう幾つかの案を議論の中で提示することはありますけれども、これはあくま
でたたき台にすぎなくて、それをもとに一から議論はスタートであるというこ
とですね。ですから、ガス抜きとかそういうことではない。本質的な議論をこ
れから始めるんだということですね。
そして、最終的にはその議論をもとに市長にご決断いただく案を発表してい
ただくことになるんですけれども、そのあくまで前段階では我々の中で、今い
ろんな人たちがいますのでいろんな意見があるとは思いますけれども、なるべ
くお互い譲り合ってしながら一つの案にまとめるのが得策でしょうね。複数案
が出てきてそれを市長にこれだと選ぶのは、やっぱり誰かが反対することだし、
誰かが思いが伝わらないことになるわけですから、せっかく時間をいただいて
いますので3カ月なり4カ月の中で一生懸命議論をして、なるべく地域のほと
んどの人間が納得するような案をつくって、最後に市長に決断いただくという
ようなことをこれからしようというふうに思っているわけですね。
-17-
そして、あと住宅の問題、医療センターの問題もなくすわけじゃない。移転
というか移設することになる可能性はありますけれども、これも地域内の話で
あって、どこか別のところへ持っていくとかそういう話ではないというのが、
今回最後のほうでお話しされたところの最も重要なポイントだと思いますので、
もう一回補足させていただきました。
今ご紹介した地域の中の地域住民も行政も有識者も、施設も支援者もいろん
な人が入った会議体をこれからスタートさせます。その名前は、すみません、
名前は忘れてしまいましたけれども、まちづくり……。
【川村事業調整担当課長】 あいりん地域のまちづくり検討会議。
【鈴木特別顧問】 検討会議ですね。ちょっと捉えどころのない名前なんです
ね。ちょっと忘れてしまいがちで、あいりん総合センターを含めたあいりん地
域全体のまちづくりの問題を考える検討会ということをスタートいたします。
いつから始めるかということなんですけれども、9月の初めぐらいから始めた
いと思います。大体年末12月末ぐらいまでに議論を何とかまとめまして、年明
けぐらいに市長、それから知事にご決断いただいて、こういう方針でいこうと
いうことを発表いただこうと思うんです。そうしますと、大体が月2回ぐらい
のペース、五、六回はそういうものを開催しなければいけないなというふうに
考えております。
議論の参加者ですけれども、これもまた今いろいろ声かけをしている段階な
ので確定的なことは申し上げられないんですけれども、地域住民の代表、福祉
で活躍する団体、支援者、施設。それから労働者の方、労働団体。そういうも
のを中心に主要な方々にお集まりいただくつもりでおりまして、今のところ三
十数名お声かけをさせていただいております。この中にも何人かご参加いただ
けると、声かけをさせていただいた方がいらっしゃいます。特に労働団体です
ね。今までいろんなこの地域の会議ですとかエリアマネジメント協議会とか、
そういうものには労働者の方々が明示的に入っていただく機会がなかったんで
すけれども、今回は釜日労、それから反失連、全港湾にお声がけをさせていた
だいて、それ以外にもその後広がる可能性もありますが、今のところ釜日労と
反失連からはぜひ参加したいというお声をいただいております。
そして、町内会については萩之茶屋地区は全て全町内会長にお声かけをさせ
ていただいておりまして、それから今宮地区も関連する町内あるいは関連する
地域の方々にもご参加いただき、それから先ほど申しました施設、子どもの団
体、医療とかまちづくりでいろんなその方々が話し合う必要があるかというこ
とで、いろんな団体にお声がけをさせていただいて、それから有識者というこ
とで三十数名ということになっております。ただこのメンバー以外にも傍聴は
完全にオープンという会議にしたいと思っておりますので、どなたでも区の方、
-18-
市の方でも結構ですけれども、ご参加いただけるオープンな場で議論をしたい
というふうに思います。
そして、毎回アンケート調査をやりますので、見ている方も意見が言える。
そしてまとまった会議で定期的に、傍聴の方々もマイクを差し上げて意見を言
っていただくというようなことも考えております。そしてもう大議論ですね、
ですから。そして議論に参加できなかった団体も中にはあると思いますので、
そういう会議の議論の方向が見えた段階でヒアリングを区の方からしまして、
漏らさず皆さん方に意見を言っていただく。当然動画の配信あるいは議事録の
ほう、議事録の公開というか資料の公開ということも全てやるということです
ね。
そして、労働者の方が特に今まで意見をあまり言ってこられなかった、言う
機会がなかったんだと思いますけれども、参加傍聴できるように、場所もこれ
までは大体区役所とか福祉センターが多かったんですけれども、あいりん地区
でやるというふうになった。全部が全部というわけじゃないですけれども、あ
いりん地区でも2回に1回とかそういう形でやろうと思っておりまして、今宮
中学校の講堂とか萩之茶屋小学校の体育館とかいろいろと検討しているところ
ですけれども、とにかく地域にかかわる方がなるべく参加して意見が言えると
いうような形を考えております。大議論をするということですね。
というのが大体の構想ですので、皆様方にこれからご意見をいろいろ言って
いただきたいと思うんですが、まずは皆さんの感想として何でこんな物わかり
がよくなっちゃったのということだと思うんですね。今までの市内、区内での
行政のやり方というのは、全部決めて予算もとって、区政会議ぐらいではちょ
ろっと言うかもしれませんけれども、何も相談しないで各局が決めてきて、一
斉のせでわっと常に言うと、あけてびっくり玉手箱じゃないですけれども、み
んな驚いてそんなもんやらんというようなことになるわけですけれども、大反
対があるわけですね。大反対があると職員の方々は嵐が過ぎ去るのを待つとい
う感じでですね。そんなことが今まで多くて、それの繰り返しで行政と地域の
方々の溝というのを本当にこの地域は深くて、相互不信というふうに言うのは
言い過ぎかもしれませんが、そういう状況になってきました。
そして、市の中も、橋下市長が先ほどおっしゃったように結構縦割りなんで
すね。大きい行政組織なんですね。だからお互いに何やっているかよくわかん
ないですね。福祉局が突然こんなことを言っているんだけれども建設局は知ら
なかったとか、当然西成は全然所轄なんでわかんないですよね。そういうこと
でお互い連携もとれていなくて勝手なことを約束している。それがどこかで約
束が反故になるので地域の方が怒る。地域から見たらみんな市ですから怒る。
そういうことが繰り返されてあいりん地域の問題というのは先送り、先送り、
-19-
誰も恐くて手が出せない。時々勝手なことをやる。嵐が過ぎ去ります。そうい
うことを繰り返してきたわけなんですけれども、突然何か物わかりがよくなっ
たわけじゃないんです。西成特区というのは内容をいろんなことを今まで申し
上げてきましたけれども、内容もさることながら一番大きな変化は何かという
と、行政手法の変化。つまり何をやるかじゃなくてどうやるかという、そこの
変化が一番大きな西成特区の改革でありまして、これから獅子奮迅の働きをし
てもらっている2課長から、あるいは警察の方々から報告いただきますけど、
とにかくやり方は全然違うやり方で、決めてきたことを予算をとって、はいや
りますではなくて、やる前の段階から検討段階からご相談して、今エリアマネ
ジメント協議会というのがあります。地域の方々と一緒に考える場があったら
いいんじゃないかというのを決めてきて、最後に予算をとって検討するという
全く順序の違うことを今までやってきました。その総仕上げみたいなものなん
ですね。今回のあいりん総合センターの検討会、そういう総仕上げみたいなも
のです。
やっていることも行政だけでは、この地域ではうまいこといかないんですね。
民にしかできないような特に公園のテントの解決の問題とか、そういう問題は
行政が言ってももうあっち行けという感じで解決できないわけですけれども、
それが今回のようにまちづくり合同会社というような形で、地域の方と行政が
連携をとったような形で物事を解決していこうというようなことも、今回西成
特区でなければ、行政手法を変えなければできなかった。そして、行政の中も
大きな改革をしておりまして、こういう西成特区という中で各局がそれぞれ島
があるわけです。その島を全部取り払って1個の施策としてやらなきゃいけな
い。これは行政の中では天地驚動の改革なんですね。こういうものを3年かけ
て横串を入れて、各セクショナリズムの人間を全部集めてみんなで考えましょ
うということを繰り返しやってきた。こういう地域の環境問題、特に警察とか
府まで連携したような管轄ができるようになったというのが、これは一番西成
特区の改革だと私は思います。行政手法の改革というのが一番大きかったんじ
ゃないかと、これは都構想というのがその延長線上になるわけですね。都構想
になるとどういうことになるかというのも先駆けみたいなものというふうに私
は見ておりますけれども。
とにかくすみません、大分長くなりましたけれども、そういう意味で今回の
あいりん総合センターとその周りのまちづくりをどうしていくか。これだけ今
までエリアマネジメント協議会でも集まっていなかったぐらいの大きな規模の
方々に全員集まってもらって、行政も入ってみんなで筋書きのない議論をする
というようなことは、その意味は何かというと、こういうことをこれから西成
区がやっていきたいということなんですね。行政手法をがらっと変えたい。そ
-20-
ういうことを今までもやってきました。やってきましたけれども、その総仕上
げとしてこの検討会議があるということなので、何としてもこれを成功モデル
というか成功させたい。そうしたらその先には、こんな大きなものが解決でき
たんですから、もう地域の方々と行政がお互いに話し合いながら勝手に決めて
こないんですね。お互いに話し合いながら施策を決めていくというようなその
道筋、あるいは枠組みができ上がると思いますので。何とかこれを成功させた
いと思っておりますので、どうぞひとつご協力といろいろアドバイス、サポー
トいただければと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
【柴生総合企画担当課長】 ありがとうございました。
続きまして、あいりん地域を中心とする環境整備の取組5か年計画、特に警
察さんの取り組みにつきまして濵口西成署長のほうからお話を伺います。よろ
しくお願いいたします。
【濵口西成警察署長】 私は西成署長の濵口でございます。平素はいろいろ皆
様にご理解を賜っておりますことを、この場をおかりしまして御礼を申し上げ
ます。失礼して座らせていただきます。
私のほうから環境整備対策に係る大きな3つの柱、覚醒剤の対策、ごみの不
法投棄の問題、さらに違法な露店営業等様々な安全対策というところに絞りま
して、大要手短に報告、推進状況等をご説明申し上げたいと思います。
昨日現在大阪府警で280名の覚醒剤保持者を検挙しております。うち女性が28
名、10%でございます。280名の内訳は密売人が38名、乱用者と言われる末端乱
用者が242名でございまして、昨年比に比べまして2割5分から3割以上プラス
になっております。本年4月からこの環境整備対策ということで、当方だけで
はなく府警本部ともども特別な捜査体制をしいております。特にあいりんでの
薬物犯罪は西成警察署だけではなくて、府下の全警察署が引致を受けるといい
ますか、被疑者を捕まえますと留置場にも入れないといけない。取調べ室もい
るあるいは車もいる、さまざまな捜査インフラが必要なんでございますけれど
も、ことあいりん地区の覚醒剤対策につきましては検察庁とも十分協議の上、
全府下警察署で引致をするという体制で臨んでおりまして、これが大分定着を
してきたかなというふうに思っております。
以下、西成区の覚醒剤の特徴でございますけれども、やはり検挙被疑者の約
半分が暴力団の関係者あるいは周辺者、生活保護の受給をされている人、これ
は西成では約3割、32%でございます。さらに街頭犯罪等の犯歴者、これが31%。
再犯者に至っては79%、約8割が繰り返しであったという。一方で自首が1割
ですから9%でございます。使用しました、これを持っていますということで
みずから警察に来ていただく方、これが1割ということでございまして、いず
れにいたしましても覚醒剤を使用するために多様な犯罪を犯している。この辺
-21-
が非常に覚醒剤の恐ろしさ、根の深さを感じざるを得ません。さらに異常な再
犯率というんでしょうか、さまざまな行政機関の指導等で思いを断ち切ったん
だが、やはりどうしてもまた手を出してしまったというような傾向があります。
さて、供給を遮断する我々にとっても最大の眼目でもあるんですが、突き上
げでどこから薬がきてるんやと、こういうことでございまして、これはやはり
暴力団あるいは闇社会への解明ということで、ここへの捜査を徹底すべく別の
捜査をやり、今年も暴力団事務所、要するに犯罪収益、自分は実行しないで例
えばショバ代であるとか上納金をもらうといったようなことで検挙している例
もあります。今後この種、供給源の捜査ということについては十分注意をして
まいりたいと思っております。さらに、現行では公共空間での密売行為といい
ますか、路上での販売からデリバリー方式というんでしょうか、犯罪の痕跡を
残さない携帯電話、あるいは預貯金の口座を使って、わからないところで待ち
合わせをして売買をするといったような方法等が今確認されているところであ
ります。
いずれにいたしましても我がほうとしては、地区内の覚醒剤対策が最大の眼
目であるということでありまして、よく路上で密売している横を警察官通って
るやないかとお叱りを受けているところでありますけれども、そのとおりであ
りまして、我々もここに今年は十分力を注いでまいりたいと思っております。
子細はちょっと申し上げるわけにはいきませんが、遅くない時期に道路上での
密売行為を撲滅するオペレーションを組織を挙げて実施することとしておりま
す。現行でもご案内があると思いますが、6カ所ありました拠点が3カ所にま
で減ってきました。以後、秋の陣、冬の陣と我々総力を挙げてやっていきたい
というふうに思っております。
ごみの不法投棄につきましては皆さんも重々ご案内と思います。随分ときれ
いになってきたのかなという感じがしておりますが、41件44名を検挙しており
ますが、何と申しましてもやはりまちづくり合同会社の皆様のご尽力といいま
すか、我々警察も連携、協働をいたしておりまして、毎週月曜日、水曜日、金
曜日には定期的に情報交換あるいは共有あるいは合同のパトロール等を一緒に
させていただきまして、その通報あるいは有事の際の連絡のチャンネル等を確
立できたものというふうに思っております。今後も連携を強化して対処をして
まいりたいというふうに思っておるところでございます。
続いて、通学路対策、違法露店の関係でございますが、現行我々の整理の仕
方の中では今の段階で、違法な物品、ぞう品でありますとか違法なDVDであ
りますとか、そういったものをほとんど検挙した。さらに違法な露店の出店に
加担をしている業者、さまざまな商品とか資材を有料で預かるとか、そういっ
た業者も検挙をしております。倉庫業者を検挙しているところでありまして、
-22-
こうした違法物品を販売する露店もほぼ消滅したのかなというふうに思ってお
ります。
あとは道路の不正使用というふうに今なっておるわけでございますが、これ
も700件におよぶ口頭警告あるいは誓約書の提出等々、非常に常習性、悪質
であると認知するような業者についてはこれも検挙をしているところでありま
す。今後はまちづくりの動向と合わせまして、地域の皆さんとの意見も十分踏
まえながら適切に対応していきたいと思いますが、ただ子どもさんの通学路等
あるいは時間帯等に出現してくるようなことがあれば、これは看過せず厳重に
取り締まってまいりたいということを思っております。
その他地区内の安全対策といたしまして、できるだけ皆さんと距離感を縮め
た上でともに協働して、警察ひとりでは何もできませんので、そういう方針で
おります。1人でも多くの制服警察官を地区内で警戒をする、上から目線では
なくて、当署とともに、やはり我々は地区内の住民の方々あるいはその労働者
の方々を守り切るというのが第一義でございますので、そういった活動に意を
用いていきたいと、ごみの不法投棄のキャンペーンでありますとか、あまたい
らっしゃる外国人の保護活動あるいは落書き消しの活動等、我々自身それから
市民の皆さんのご協力の上、いろいろ今も活動をやっております。
さらに、我々は今地域住民の方々100人の定点のモニターを委嘱しておりまし
て、我々の活動を検証していただいておるんですが、随分とごみが減ってきた、
露店も減ってきた、警察官の姿をよく見るようになったといったようなことで、
これは十分検証しつつやっていきたいなというふうに思います。
その他地区内の防犯カメラ32台でございますが、これの計画的な設置、ある
いはあいりん地区を管轄しております2つの交番、太子交番と萩之茶屋の交番
を移転する計画を持っております。さらに地域内の路上の放置物件であります
とか駐輪の自転車問題等々につきましても、鋭意積極的に今後進めてまいりた
いと思います。いずれにいたしましても皆様方との協働と申しますか、交流を
十分踏まえていただいた上で進めてまいりたいと思います。ひとつよろしくお
願いをいたします。
説明は以上です。
【柴生総合企画担当課長】 ありがとうございました。
引き続きまして、薬物の関係の患者さんのケアの部分等につきまして、大阪
府のほうから来ていただいております夛良総括主査さん、よろしくお願いいた
します。
【中大阪府保健医療総務課総括主査】 大阪府健康医療総務課でございます。
後ろから発言させていただきます。
大阪府健康医療部では、環境整備の取組みにおける5か年計画の中で、薬物
-23-
乱用の防止に向けた啓発活動の防止に向けた啓発活動でございますとか、大阪
市さんとともに薬物依存症者に対する専門的な依存症のケアを実施していると
ころでございます。その中で本日につきましては、依存症のケアの取り組みの
実施、夛良のほうからご説明をさせていただきたいと思います。
【夛良大阪府こころの健康総合センター総括主査】 こころの健康総合センタ
ーの夛良です。座ってご説明させていただきます。
皆様のお手元に資料1があるかと思うんですが、これの2枚目、下のところ
の3ページ目のところに覚せい剤等薬物対策ということで、地域における薬物
対策ということで、薬務課のほうで必要な薬物依存症者等ケアの強化事業とい
うことで、大阪府のこころの健康総合センターと大阪市のこころの健康センタ
ーさんと協働で取り組ませていただいています。
個別の依存症の方やあるいはご家族の方のご相談ということにつきましては、
それぞれの地域の保健福祉センターや精神保健福祉の担当者のほうから、心の
健康相談というところでいろいろ対応させていただいているところですが、ま
だまだ大阪府域における薬物依存症者の方に対する治療やいろんなプログラム
を提供する医療機関が本当に少ない。それから、適切な対応ができる医療関係
あるいは福祉関係のスタッフなどが、一生懸命やっておられるところは本当に
あるんですが、あまり一般的になっておらず、どちらかというと少し苦手意識
を持っておられるところが多いというのが現状です。保健所等でも相談を受け
てもなかなか入院あるいは通院治療を引き受けてくださる医療機関が本当に限
られているという現状がありますので、大阪府域の依存症者の方あるいはご家
族の方へのいろんなケアや支援の水準を高めるための取り組みをやりたいとい
うことで、3枚目のスライドに書いておりますように三本柱の事業で取り組ま
せていただいております。
1つ目の柱は専門的ケアの強化ということで、2つの事業に取り組んでいま
す。当事者支援のための専門プログラムの実施ということで、薬物依存症の方
の治療を引き受けてくれる病院が本当に少ないんですが、その方たちが生活の
中で薬をやめていく、そういう生活の工夫であったりとか、やめ続けていくコ
ツ、あるいは自分自身の引き金を耐えるというところがプログラムの開発がさ
れているところなんですが、ただそのプログラムを実施しているところが非常
に少ないです。今回2つの医療機関にプログラムの実施をお願いしまして、個
別的に進めていただきながら、このプログラムに取り組んでいただける医療機
関を今後ふやしていきたいというふうに考えています。
それから、もう一つ薬物依存症の方を抱えるご家族も本当にご苦労なさって
いるという。なかなかご相談することもできない、それから薬物依存症はご存
じかと思いますが、自分はいつでもやめられる、大したことないんだというふ
-24-
うにまず自分の病を否定する否認の病と言われておりますので、その方たちの
治療につなげていくことが本当に難しい。
その中でご家族もいろんなお知恵を使って、何とかいいようにつなげよう、
あるいは逮捕された後またご自宅に帰ってきたらどうしようかというあたりを
すごく悩んでおられるんですが、そこをなかなか相談、一応保健所や保健福祉
センターのほうではご相談を受けているんですが、なかなか本当に公的なとこ
ろで相談を受けてもらえるんだろうかという、こちら側の宣伝不足もあるんで
すが、相談のできるところを十分にご存じなかったり、あるいは単なる相談だ
けじゃなくて、ご家族同士の交流の中でいろんな方法を学んでいっていただく
というふうな家族の教育の教室も実施していくということで、今既に大阪市の
こころの健康センターさん、それから府のこころの健康総合センターのほうも、
家族教室に取り組んではいるんですが、これをもっと回数をふやして、大阪市
と大阪府でそれぞれ1カ所、1カ所、合計2カ所で回数をふやして取り組んで
いきます。
それから、2本目の柱の専門研修です。薬物依存に関しましては、アルコー
ル依存であったりとかギャンブル依存であったりとか、そういったいろんな依
存症の一つとして薬物依存の研修なんかも今までやってきたところなんですが、
系統的に薬物依存について研修を十分してこなかったというところがあります
ので、医療福祉関係については今までやっておりましたが、保護観察所とか保
護司さんとかそういう法律や行政関係の方と十分連携した一緒に研修をやると
いうことが今までありませんでしたので、そことの連携も視野に入れて研修の
レベルアップもしながら職員の対応力向上を図っていきたいと考えております。
今年度は今お伝えしました3つの事業を中心に取り組んでいきます。次年度、
今調整中なんですけれども、次年度からはさらに医療従事者への専門研修を実
施するということで、先ほどお伝えしました当事者の方の専門プログラムの成
果などもふまえながら、次年度は医療従事者つまりお医者さんであったりとか
看護師さんであったりとかケースワーカー、医療機関で働くケースワーカーへ
も専門研修を実施して、さらに取り組んでいただけたり、対応を向上していた
だけるような研修を実施したいと考えています。
それから、これも次年度からですけれども、先ほどお伝えしましたように否
認、自分は病気ではないというふうにおっしゃる方が多いので、その方々を医
療につながってもらうためには本当に丁寧な支援が必要だということで、当事
者の方々の社会復帰のための体制の整備・強化のための事業に今取り組んでお
ります。具体的に入院中等の方に対して、訪問型でいろんな地域の情報なんか
をお伝えするという形で、地域のいろんな資源や医療機関、いろんなプログラ
ムのほうに参加していただくようなそういう体制を考えています。
-25-
ただし先ほどもお伝えしましたように、医療、福祉だけではなくて行政であ
ったりとか司法領域でもいろんな取り組みをされています。それぞれがいろん
な取り組みをしておりますので、大阪府域で重病者の方に対応しているいろん
な監督機関12カ所ぐらいですけれども、お邪魔しまして、今取り組んでおられ
る事業内容と現状と課題についていろいろお話を伺って、どういう事業が一番
いいのか、一番力になるのかというのを検討しているところです。
この事業を大阪市のこころの健康センターさんとこころの健康総合センター
が一緒になってやっているわけですが、両者がきちんと連携してやれますよう
に会議を持っています。今まで2回、今年度の予定であったりとか進捗状況の
情報交換をしながらやっておりまして、次回は9月の初旬に今年度の状況、そ
れから次年度にむけて今年度の状況を踏まえて次年度、毎年毎年新しく効果的
な必要のある事業について予算要求をしていきたいと考えておりますので、27
年度にかけてどういう事業をしていくかという打ち合わせをさせていただきた
いというふうに考えています。
先ほど警察のほうからおっしゃっていただいていましたが、再犯の方が8割
というふうなところでは胸が痛いなと、9%の方が自首されたということで、
多分薬物をやめたいというふうに、医療とかそういうところではなくて警察に
行かざるを得ない状況というのは、私たちまだまだ取り組みが十分でないなと
いうことを痛感しております。
以上です。
【柴生総合企画担当課長】 ありがとうございました。
それでは、最後に区役所のほうの取り組みを手短にご紹介させていただきま
す。まず川村課長のほうからご報告させていただきます。
【川村事業調整担当課長】 事業調整担当課長の川村でございます。資料2の
あいりん地域環境整備事業のところをご説明させていただきます。
概要といたしましては、巡回、啓発、調査業務を実施しまして不法投棄の発
生を抑制するとともに、通学路を中心とした清掃業務を行っております。事業
実施に当たりましては地域が課題解決に対して主体的に取り組み、それを行政
が後押しをするという形で事業を進めることが必要不可欠であることから、地
域の町会や社会福祉法人、NPO法人等の関係者によりまして設立されました
萩之茶屋地域周辺まちづくり合同会社とこの4月に契約を行っております。
具体的な事業でございますが、ごみの不法投棄などの抑制に向けた巡回業務
を24時間体制で、また常時3名体制で巡回を行っております。この巡回で発見
いたしましたごみの当事者には指導や警告を行うとともに、悪質な場合につき
ましては西成警察署さんに連絡をさせていただいております。
具体的には5月18日には巡回中に大量の不法投棄物を発見しまして、直ちに
-26-
西成警察署さんに通報をさせていただきまして、当事者の特定、それから逮捕
ということで連携をとることができております。また、最近では西成警察署さ
んとの提案によりまして巡回チームと日常的な情報交換を行っておるといった
ようなことでございます。
次に、通学路を中心としました清掃業務についてでございますが、これは生
徒の皆さん方の登校前の時間帯に一斉に道路清掃を行っておるところでござい
ます。これによりまして地域の皆さん方からは、ごみが少なくなった、まちが
きれいになったというお声をいただいておるところでございます。不法に投棄
されたごみの量ですけれども、一般廃棄物では7月の収集数量では25年度比で
は13%の減、24年度では23%の減というふうな形になっておるところでござい
ます。ほかのところからの産廃等の不法投棄物につきましては、西成警察さん
との警戒と私どもの巡回等により着実に減少してきております。今後は一般廃
棄物の地域の方々へのごみ出しルールの啓発等に着手をしてまいりたいという
ふうに考えております。
次に、公園等のテント・小屋掛けの解消と取り組みについてご報告をいたし
ます。
今回行っておりますのはあくまでも平和的な解決を目指して、野宿生活者の
排除ではなく野宿生活から脱却していただくということとして、この間地域団
体や支援団体等と率直な意見交換を行い信頼関係を築いてまいりました。この
6月から自主的に調査、聞き取りをスタートさせていただいておるところでご
ざいます。基本的には公園につきましては建設局さん、道路につきましては福
祉局さんあるいは巡回相談員さんが面談を行っていただいておりますが、我々
区役所といたしましてもこれら局との取り組みを緊密に連携を図りまして、地
域や支援団体等さまざまな行政施策を実施した一体的な支援により、野宿から
居宅生活への移行支援を進めているところでございます。現在の実績といたし
ましては、野宿生活の方のお一人から生活保護のご相談をいただいて、確実な
情報共有と連携によりまして既に居宅生活の移行に向けた支援を開始している
ところでございます。今後とも関係局と協力調整を行いまして、地域の支援団
体との協力関係を礎に取り組みを進めてまいりたいと思っております。
また、最後、資料には記載がございませんけれども、私ども単身高齢生活保
護受給者の社会的つながり事業ひと花プロジェクトをやっております。これに
つきましては単身で高齢の生活保護受給者に対しまして、社会的なつながりや
日常的な居場所を提供することで社会からの孤立化を防ぐとともに、日常生活
や社会生活の充実につなげることにより、健康で安定した生活を送っていただ
くことができるようにしていく。また、ひいては西成区のイメージアップを行
って西成区の活性化につなげていくということを目的といたしまして、25年の
-27-
7月より事業を実施しておるところでございます。
NPO法人釜ヶ崎支援機構を代表事業者としましてひと花プロジェクト連合
体が、内容といたしまして公園の草むしりあるいは草刈り、道路清掃等地域の
ニーズを受けたような形で地域のお手伝いをさせていただいております。また、
演劇やヨガなどといった表現のプログラム、農作業、健康教室、体験学習など
を行っておるところでございます。26年度のプログラムの参加人員は7月末時
点で延べ500人を超えるという形になっております。利用者の方々からは、お酒
の量が減ったとかギャンブルをする回数が減った、生活に張り合いができたと
いったようなお声をいただいておるところでございます。今後は、さらなる貢
献活動などプログラムの幅を広げて地域と連携した事業実施を図ってまいりた
いと思います。
以上で私からのご報告を終わらせていただきます。
【柴生総合企画担当課長】 すみません、最後、私柴生のほうからご報告をさ
せていただきます。
今見ていただいております資料裏面に書いておりますところの西成構想②と
いうところで、あいりん地域の話題が多かったわけでございますけれども、あ
いりんの地域以外の部分を若干ご説明をさせていただきたいと思います。
ここに載っておりますのはプレーパークモデル事業、これは今年度補正予算5
00万の計上をさせてもうているところでございますけれども、これを西成特区
構想のもう一つの目玉商品としてこれからどんどん打ち出しをしていきたいと
いうふうに考えておるところでございます。プレーパークと申しますのは、こ
こにも書いてございますけれども、子どもたちが思いきり自由に遊べる冒険遊
び場というものです。できるだけ早い時期に常設、1回こっきりのイベントで
はなくて、いつでも子どもが行けば遊べるような場所としての施設をこれから
つくっていきたいというためのもののモデル事業を今年度取り組んでおるとこ
ろでございます。
それから、1つ飛ばしまして、西成区イメージアップ推進事業、これはずっ
と従来から取り組んでおるところでございますけれども、例えばでございます
が、一昨年平成24年から取り組んでおるんですけれども、桂文枝さんを西成の
PR大使にお願いさせてもうたりとか、あるいは去年なんかは橋下市長からの
ご発案で、職員の漫才コンビの方を起用させてもらった動画を配信させてもう
たりとか、あるいはそこからのきっかけなんですけれども、我々西成区役所の
職員の特別チームというのを「ぼちぼちいこ課」というのを設立いたしまして
活動をさせてもらって、これはネタといいますか、要はマスコミの皆さん、メ
ディアの皆さんに取り上げていただくためのいろんな仕掛けづくりやというふ
うに私たちは認識をしております。
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もう一方では、やはり西成のまちの正しい歴史なり正しい知識というのを皆
さんにわかっていただきというようなことも含めて、西成アーカイブ事業とい
うことも大阪市立大学の水内先生のご指導でいろいろさせてもうたりしており
ます。
その中で特に最近力を入れておるのは、映画とかテレビドラマのロケを誘致
しようという動きを今させていただいています。この間6月には芦田愛菜ちゃ
んの主演の「円卓」という映画が全国ロードショーされましたけれども、あれ
は西成公園で映画のロケをしていただいたものでございます。それから10月に
NHKのほうで放映されますけれども、藤原紀香さんと小池撤平さんのほうの
主演の消防士が主演のドラマでございますけれども、
「ボーダーライン」という
ドラマが放映されます。これは南津守であったり橘の地域であったり、まちの
中でもロケをしていただきましたし、そのときは町会の方々にもいろいろご協
力いただいたところでございますけれども、西成区役所、今皆さんが来ていた
だいております4階のフロアでもロケの撮影が行われて、藤原紀香さんがここ
へ来られたんですけれども、そういうところもこれからテレビの画面を通じて
全国に流れます。そういうことをまた我々はその機会を通じて西成のPRとい
うものをアピールしていきたいと思います。
これはやはりまちの誇りといいますか、我々「シビックプライド」と片仮名
で言うていますけれども、地域の皆さん、まちの皆さんに我々の住んでいる西
成というまちはこんなにいいまちなんやということをまずはご認識いただきな
がら、それを我々とともに情報発信していただくというようなことを今後もそ
ういう仕掛けづくりを色々鋭意取り組んでまいりたいというふうに考えておる
ところでございます。
まだまだお話しさせていただきたい話題がたくさんございますけれども、大
変長くなっておりますんで私の説明はこれで終了させていただきたいと思いま
す。
【乾議長】 どうもお疲れさんでございました。市長さん、どうもありがとう
ございました。鈴木先生もありがとうございました。濵口署長さんありがとう
ございました。
本来でしたら1時間ほど私の持ち時間議長役があったんですけれども、あと
15分しかございませんので、今日委員の皆さん二十五、六名お見えですから1
人30秒しかないと、それだけいきませんので。積極的に挙手していただけたら、
それから先ほどご説明いただいた内容等に関連してございましたら、早いもん
勝ちでございますのでよろしくお願い申し上げたいと思います。いかがでしょ
うか。
はい、どうぞ。松繁委員。簡略にいきましょうね、質問なんで。
-29-
【松繁委員】 簡略には全然いかないんですけれども、市民委員の松繁です。
先ほどからいろいろ話題に出ておりますまちづくり合同会社で事務員をやって
おりまして、ああなかなか大変な会社で仕事させていただくんだななんて思っ
たりしておりますけれども、話はそういうことと別の話でございまして、市長
のお話の中で西成区の特区構想、あいりん地区にああいうやり方ができたのは
私の一存でやるところがあるんだよ、行政の仕組みを3年間かけて変えたから
何とかうまくいった。それは非常に評価させていただきたいと思うんです。確
かに力から入ってきてやってきておると、力が入って成果がこれから見えるね
というところになりまして、さっきのお話で3年でございます。
この間読売テレビのBSを見ておりましたら橋下市長がお出になっていて、
1時間ほど拝見させていただきましたんですけれども、そのときに次の選挙で
市会議員が割ってしまうと私の意味ないですからやめさせていただきますみた
いなことをおっしゃっていまして、そうすると3月、4月でもうおやめになる
ということになると、今まで育てた行政の行政マンもまた入れかえになるんじ
ゃないか。市長がかわるとわしら皆首切られてどこか飛ばされるんじゃないか
といって、またそわそわしているというようなこともないとは限らないわけで
ございまして、そこら辺の今までおやりになってやり方を変えたんやという自
負がおありだということの継続性の担保といいますか、今後の見通しについて
市長自身はどのようにお考えか。ちょっと聞かせていただいたらありがたい。
またせっかく市会の先生もお見えですので、この特区構想のあり方について、
市長が誰にかわろうと私たちは応援するんだということなのかね。いや、やっ
ぱり市長がかわったら変えてもらうんやということなのかね。ご意見を主張し
ていただければありがたいな、このように。ちょっとごめんなさいね、代わり
ます。
【乾議長】 対立してのあれは、難しい、まず市長さん。差し支えなかったら、
差し支えある場合はやめてください。
【橋下市長】 いや、全然平気です。時間もない。今日僕らがしゃべり過ぎま
したから、時間が足りない場合は書面でいただいたら必ず僕見ますので、必ず
回答を返しますから。時間がなくてという方は必ず書面を書いてください。僕
が見てきちっと回答しますので。
3月、4月でやめることはありません。任期が11月までありますので、来年
の11月まではやります。ただ日本のこの政治行政の仕組みの中では、最後は有
権者が判断するところですから、僕のやり方がもう嫌だと、おかしいというこ
とであれば次の統一地方選挙で審判が下ると思っていますので、僕のやり方が
決して全体的に正しいとも思っていませんで、最後は有権者の皆さんにご判断
いただきたいと思いますが、正直僕がかわれば今までのこのやり方というもの
-30-
がまたもとに戻ると思っています。今までの大阪市役所体制のもとでの、これ
は今までのやり方と、今この西成特区構想で旗を振っているやり方、これを比
較していただいてどちらがいいのかということをご判断いただくことになるの
かなと思っています。
今僕が属人的に、僕がある意味半ば強引にこういう形で進めてもちろん問題
もあります。いろんな補助金で削減していったこともあれば、敬老パスをはじ
めそうですけれども、いろんなところで補助金をもらっていた人たちや恩恵を
受けている人たち、そういう人たちのところを制限していったところもありま
す。だから、そういうことで、僕がやっていることは全部が全部正しいとは思
いませんけれども、ただ今の西成のこの課題を進めるやり方というものは、当
然僕がかわれば以前のやり方に戻るというふうに思っています。
【乾議長】 議員さんのほうは最後にさせてもらいます。それやったらそこで
とまってしまいますので、時間ございません。
はい、山田さん。
【山田委員】 山田です。先ほど地域のセンターとか住宅の構想について、よ
そに持っていくとかはないということを聞いて安心はしてるんですが、まちづ
くりについて90年代の終わりにも地域のみんなで集まってどうしようかといっ
てね。結局、野宿者あふれる中でそれもできないし、どうしようかな、あっち
行け、こっち行けという話もあったんですが、結局あいりんのまちづくりをす
る上で、まず当時一番大きな課題でした野宿者の問題、地域内に1,000名前後の
方の野宿せざるをえないような現状を解決するのが先決だろうということで、
まずそれに役所も含めて、当時大阪市の方も出席されて「わいがや会」という
形で地域にお話があったんですけれども、この問題をとにかくみんなでやろう
よと、渋々そんなことでやり始めた方もいらっしゃったんですけれども、野宿
者の問題をどうにかしないことにはまちづくりもくそもないということで、じ
ゃそういう方向が大枠確認されて、そういうのも動いてきたと思うんです。
そうした中で、いまだに野宿者は減っておりますけれども、実際に働いて生
活するのが困難な方たちはまだまだたくさんいらっしゃいます。こういった形
の問題をしっかりと捉えて、本当に安心して住めるような環境づくりをやる、
それを担保するような施策と同時に、さっき言った広大な駅前周辺をどうする
んだとかいろいろ考えておられるのはよろしいんじゃないかと思っておるんで
すが、どうも下手したらそういった問題をとり合って野宿者の問題はどうでも
いいわと、なりかねない、昨日ちょっと言われておりましてね。そこら辺につ
いて、やっぱりきちっと一番弱者についてはきちっと責任を持ってカバーする
にはということになるようしっかりと打ち出してもらえればいいんじゃないか
なと思っております。
-31-
そうした中で、シェルター建設等々が鈴木先生なんかのご提案もありまして、
ただ単にくっちゃねくっちゃねじゃないんですけれども、寝泊りさすだけじゃ
だめだと、自立支援をどうやっていくかを軸にした居場所の提供とかも含めて、
新しい構想では出すべきだという計画をされたと思うんですが、おおいに私た
ちもこれはもう歓迎いたしまして、何とか責任を持って私たちも参加させても
らおうと思っておるんですが、頓挫したということであります。入札でかから
なかったということでありますけれども、そこら辺も調べておられると思うん
ですけれどもね。予算も限られますし、当時計画された状況と社会状況が変わ
っております。東京オリンピックがあって物価の高騰とか人件費も高騰してお
りますから、従来の予算の枠内ではここに居場所みたいな目玉を軸にしたシェ
ルターというのはもうできないんじゃないかとか、そういう懸念を抱いていま
す。役人さんは忠実に予算を執行するのが役人でしょうから、下手したら予算
が少ないからもとのうなぎの寝床だけでええやろうみたいな論議も出てきかね
ないので、そこはきちっと人がちゃんと自立に向けてやるにはこういった予算
がいるんだということを市長のほうからしっかりと押さえていただいて、手抜
きをするなという形でしていただければというふうに私は思っております。そ
こら辺も強くお願いしてとりあえず終わっておきます。
【乾議長】 要望ということでね。
【橋下市長】 一つ。
【乾議長】 はい、どうぞ。
【橋下市長】 入札の件は、ご存じのとおり日本全体で建設工事費が上がって
いるところもあります。資材、公的人件費なんですけれども、今お話を伺いま
して、午前中の補正予算の関係で案件は忘れたんですけれども、別件で入札が
うまくいかないので予算をプラスアルファしてほしいということで決裁おろし
たんです。これはもう大阪市役所は組織が大き過ぎて、多分そういう案件は担
当している担当しか知らないと思いますので、これは指示を出します。入札を
しっかりできるように予算プラスアルファでいいということで、すぐ役所に指
示出しますので。ただ市議会で通るかどうかは別ですけれども、僕のほうとし
てはこれでそのワークセットで指示出しますから、そこはご安心ください。
それから、シェルターの有識者会議の話の中で、中に居場所をつくるという
こと、これもしっかりやっていきますので、またご協力をお願いしたいと思い
ます。
このあいりん問題なんですけれども、ぜひ西成の皆さんにも、考えていただ
きたいのが、もちろん西成特区構想はあいりん特区構想ではありません。西成
全体の特区構想なんですが、課題があるところを解決してから一歩一歩進めて
いかないと、いきなり広大な話を持ち出してもなかなかうまくいきませんで、
-32-
現実の課題はやっていきながら政治的には大きな話、新今宮の駅前開発という
大きな話も並行してやっていきます。ただふだん野宿されている方とか高度成
長時代を支えてもらっている方ですから、やり方として2つ、いわゆる中国方
式と言われる、どんどん排除してクリアランスしていくと、きれいにしていく
やり方と、もう一つはしっかりそこを手当てしながら課題解決をしていきなが
らイメージも解決、外からの流入を促すと、僕は後者のやり方で考えています
のでクリアランス方式はとりません。ですから僕の育ったところの中島地区に
しても、そこのイメージも変え状況も変え、そして外からの流入を促しながら
全体を変えていくというやり方をとりますので、クリアランス方式はとりませ
んが、ただぜひ山田さんにお願いしたいのは、その中でいろんな事情があるか
もわからないけどそこで野宿生活をしている方々に一定のご協力はやっぱりお
願いしたい。やはり外からの流入があるような形で、いろんな事情があるかも
わかりませんが、ルールを守ることだったりですね。そこは僕らもサポートし
ますので、外からの流入があるような形でのご協力を、また中にいる人にもお
願いしたいと思いますので、ぜひともお力をかしていただければと思います。
【乾議長】 ありがとうございました。もうほんなら1人だけにさせてもらい
ますね。それから議員の先生にまいります。荘保さん。
【荘保委員】 今外からの流入と言われたんですけれども、特化して釜ヶ崎と
いう言い方をすれば、釜の中がこれだけいろいろしんどい方が多いというのは、
そこだから生きられるからなんですね。ここだから生きられるという形で来る
んです。外からの流入があっても、しんどい人たちが来るという、そういう受
け皿があるというか、それを受けることができるまちである。これが一番のよ
さなんです。だからそこを絶対に失わない形でほかのことを進めていっていた
だきたいというふうに思います。まちがきれいになるということは入りづらく
なるということでもあるんですけれども、もう一つ言いたいのは、さっきから
言っていました治安体制という形で小中一貫校と言っていますけれども、実際
釜ヶ崎なんかが一番治安が安全なんですよね。それはこの間の特区構想の会議
にも出てきましたけれども、西成区の中で一番犯罪が少ないのは釜の中なんで
す、実は。それぐらいのところなのにどうして小中一貫校にカメラをつけなあ
かんとか、今回80何カ所つけるんですよね。すみません、前に覚醒剤のときに
も私いってお話させていただいたんですけれども、この間お話しした子ども3
人いるお母さんですけど……
【乾議長】 短くして。
【荘保委員】 はい。実際判決が出まして5年半年という判決が出ました。今
いてる子はもう二十歳なんですけれども、お母さんが判決の裁判官に、最後に
どうぞ治療のほうにと言ったときにお母さんは自分で治しますと言ったんです。
-33-
でも裁判長が、これは自分では治せない病気だからと言われたんです。さっき
心の病のことを言われたんですけれども、つけられている予算がたった200万で
そのことができるんですかということをすごく私は言いたいんです。路上にカ
メラつけるお金と逆にしてもらわないと、こんなことは絶対できないです。
実際ですね、本当に橋下さんにお願いしたいんです。釜の中にドラッグコー
トをつくってください。犯罪を防ぐには取り締まりじゃなくて、ドラッグコー
トというのを日本でやってみたらいいと思います。アメリカではもう25年前か
らドラッグコートがあって、特にマイアミ市では1,000カ所あるんですよね。そ
して犯罪率はどうなりましたかと、たったの6%です。
そして、ドラッグコートに行かないで刑務所に入った人の犯罪率は50%。日本
は今50%ですよね。本当に治療する人たち、病院がないというのも同じですけ
れども、600万人の依存症の中でたった600何人しか治療ができない、その病床
がない。1,000人がダルクに入る。本当にごくわずかなんです。治療の場所がな
いんです。
【乾議長】 荘保さん、あとは文書でお願いします。
【荘保委員】 はい、文書出しますね。
【乾議長】 ということでちょっと切らせてもらいますね。今日は特区構想で
すから西成区のいろいろな分野から出てきていただいた。ですから先ほどの薬
物の問題にしたら医師会の先生もご発言いただかなくて、小中のことでしたら
地元がたくさん来ております。そこらもあります。ところが時間が来ましたの
で市長さんの時間がございますので、後の会議にまたさせていただきますが、
先に議員の先生が3人お見えですから、今日の感想も含めてということで先ほ
どの質問も含めて、答えにくい件は答えなくて結構でございます。お願いいた
します。
辻先生から。
【辻議員】 市会議員の辻でございます。ご苦労様でございます。
これまで、萩之茶屋そして今宮の皆さんが地域のことで一生懸命努力してく
ださったことがやっと実ってきたんだなということで実現できるのかなと思っ
て、すごく私はうれしく思っています。市長がかわろうとやることはしっかり
やりますが、何せ議員86分の1ですので一生懸命言ってもそれが本当に通るか
どうかはあれですが、地域の議員として努力させていただきます。
それとすみません、覚醒剤の件なんですが、よくキャンペーンということで
予算を使ったりされるんですけれども、でも全然覚醒剤に縁のない人間にキャ
ンペーンをしても意味がないので、ぜひそういう予算があるんだったらいろん
なケアの手法、人をふやすなりそういった部分に使っていただきたいなと思い
ます。府会議員さんがいらっしゃいますので、知事のほうにもっと予算をふや
-34-
してくださいと言ってください。お願いします。
以上です。
【乾議長】 柳本先生、お願いします。
【柳本議員】 あいりんの問題に関しては、古くから住民と労働者、そして行
政体がトライアングルでいろいろといざこざがあるような状況があったかと思
います。しかしながら、ちょうどNPOの釜ヶ崎支援機構ができたあたりから、
いろんな意味で方向の転換があったのかなというふうに認識しているところで
ございます。そういったことも含めて、關市長時代から当初社会医療センター
に従事されていた経験を生かしながら、あいりんに目を向けていただき、そし
て平松市長時代に萩之茶屋小学校の横の露天商の火災があったものですから、
その改善ということでいろいろと動き出してきた経過があります。そういった
中で橋下市長が西成特区構想ということを打ち上げていただいたことについて
は非常に評価し、また感謝を申し上げるところでございまして、そういった動
きがこれからも続いていくように我々としても努力をしていきたいというふう
に思っております。
ただあいりんの問題というのは西成区の行政区単体で取り組む問題ではなく
て、やはり大阪市くらいの規模の市長が目を向けてこそ予算も含めての力強い
動きができるものというふうに認識しておりますので、そういった意味で今警
察署長も非常に力を入れていただいていることはありがたいことでございます
けれども、総合センターの問題も含めて広い視野で取り組むべきものであると
いうふうに思っております。
以上です。
【小林議員】 どうもありがとうございます。まず松繁さん、自分もやっぱり
西成に生まれ育っておりますので、幾ら市長がかわろうが西成を何とかしたい
という気持ちは変わりません。すばらしい事業とかすばらしい制度は継続して
いきたいと思っております。
鈴木先生も簡潔に2つなんですけれども、これからまちづくりも先ほどの委
員会で協議されるんですけれども、1つはまず住について。地域の実態に即し
た形での規制緩和、特区というのは規制緩和やと思うんですよ。特に65歳以上
もううちは30%を超えていて、その方の多くは高専賃であるとか特養でありま
すとか。ただ問題は規制がいろいろありまして、その中でどれだけ住み続けら
れるかとか、ここに民労、民間の力を活用してやっていけるという、この住に
ついてもう少し深く考えていただいて方針をひとつ。
あともう一つは、来年の4月が、ご存じのように生活困窮者自立支援法、こ
れ実質的に具体的に進むんですよ。この前福祉局と話をしたら、まだまだ具体
的なことはないんです。と考えたら、これはやっぱり生活保護に至るまでの一
-35-
歩手前の人たちを保護する。国の補助が入る事業が2つあるんですよ。相談事
業と住居と。あと3つはやってもお金出えへんから難しいよと、これがあるん
でぜひこれを活用していただいて、生活保護の部分とそれに至るもしくは準備
段階の方たちへの支援というのが、やっぱりこれがあいりん地域の中で生活困
窮者に対する支援法というのを変えていけば、先ほど市長が言っているように
まず中におる人間が生活保護に至らんと頑張っていく。同時にそれに向けて地
域のほかからの流入者が入ってくる人たちでも支援ということがありますので、
この2つもできたら重点的に考えていただきたいと思います。
【乾議長】 ありがとうございました時間がきました。議長、1分だけしゃべ
らせてもらいます。
本当に今日は市長さんのほうから総合センターの話も出ました。ようやく出
てきたなという感じがいたしました。それから西成特区構想、今日多くのメン
バーはほとんどあいりん特区ととらまえます。というのはごく一部の西成区の
エリアの中に、そこのところをこれが西成特区構想になるというふうな鈴木先
生、またご努力を願いたいと思います。
それからあいりんまちづくり検討会議と大変なことですが、進めていただき
まして、私たちも過去あいりん会等とかかわりましたが、地域でも排除、それ
のないようにお願いをいたしまして新しい展開をしていただきたいと思います。
本来でしたら意見交換をもっとさせていただきたいんですが、残念ながら時
間が来ましたので、議長お粗末でございましたがお許し願いまして一部のほう
はこれで終わらせていただきます。どうもお疲れさんでした。市長さん、どう
もお疲れさんでした。ありがとうございました。
【橋下市長】 議長、すみません。要望がある方って全部お聞きできないんで
すけれども、どれぐらいいらっしゃいますか、要望のある方。書面で後で出し
ていただける方は。
【乾議長】 書面で出す方。
【橋下市長】 書面で出していただける方は。きちっと回答しますので大体ど
れぐらいの量かなと思って、すぐ出します。
【乾議長】 はい、ありがとうございました。それじゃ司会者。
【安井広聴広報担当課長代理】 乾議長、どうもありがとうございました。
それでは、これから休憩に入りたいと思いますが、すみません、ごらんのと
おり会場が狭くなっておりますので一度に移動されますと接触等大変危険でご
ざいます。申しわけございませんが、こちらのほうから順番にご案内申し上げ
るまで、お疲れのところ申しわけございません。そのまましばらくお待ちいた
だけるようお願いいたします。
それでは、まずこの後別室で取材があるため橋下市長が退出されます。市長、
-36-
どうもありがとうございました。
【橋下市長】 皆さん、ありがとうございました。これからもみなさんと一緒
に関係諸機関力を合わせて頑張っていきたいと思いますので、何とか西成をよ
くしようというこの気持ちで皆さんと一致団結頑張っていきましょう。皆さん
のお声がなかなか僕のところへ届かないというふうに思われるかもわかりませ
んが、臣永はじめ、西成区役所の職員、皆さんの声を必ず僕のところへ届ける
ということはしっかりやりますので、何なりとお申しつけいただきたいと思い
ます。頑張りましょう、ありがとうございました。
【安井広聴広報担当課長代理】 市長、どうもありがとうございました。
それでは、続きまして報道関係者の皆様。まずはそちらのカメラ席の方、右
手のほうの今扉をあけましたそちらからゆっくりと移動のほうをお願いいたし
ます。続きましてこちらの記者席にお座りの方、ご案内いたします。そちらの
左のほうの出口からお願いいたします。
それでは、すみません。大変お待たせをいたしました。どうもご協力ありが
とうございます。それでは、これから休憩に入りたいと思いますが、第2部の
再開のほうでございますが、3時35分、およそ10分間、15時35分からの再開と
いたしたいと思います。どうもご協力ありがとうございます。
(休 憩)
(再
開)
【安井広聴広報担当課長代理】 すみません、失礼いたします。お疲れのとこ
ろ大変申しわけございません。
それでは本日の区政会議、2つ目の案件でございます。平成25年度西成区運
営方針自己評価についてということで始めさせていただきたいというふうに思
います。
以降、乾議長、よろしくお願いいたします。
【乾議長】 それでは、皆さんお疲れさんでございました。先ほどは盛り上が
りましたけれども、不完全燃焼、発言したいのにできない。皆さん一人一人お
持ちかと思いますけれども、次のほうは25年度、昨年度の西成区の運営方針自
己評価について。事務局より説明いただき、若干質疑等も行いたいと思います
のでよろしくお願いします。
それでは柴生課長、お願いします。
【柴生総合企画担当課長】 ありがとうございます。柴生でございます。引き
続きよろしくお願いいたします。お疲れのところ申しわけございません。なる
べくはしょりながら簡単に説明させていただきたいと思います。
まず、お手元の大きく資料と書きました平成25年度西成区運営方針自己評価
-37-
シートというのをごらんいただきたいと存じます。
1枚めくっていただきまして、右肩に様式1と書いておりますところでござ
います。自己評価結果の総括というところで、これは区長の言葉としてこの1
面にまとめたものでございます。1年間の取り組みの成果といたしまして、あ
るいは今後取り組みたいことということで(1)に書いてございます。先ほど
いろいろご報告させてもらったんですけれども、例えばあいりん地域のつなが
りづくり事業とかひと花センターの事業でございます。それから学力アップ事
業、いわゆる西成まなび塾という事業であったり、あるいは私のほうで先ほど
説明させていただきましたイメージアップ推進事業等、いろいろ取り組みにつ
いては、これは多くのマスコミの皆さんにも取り上げていただきまして、ある
程度、一定程度西成の新たな取り組みであったり魅力をアピールできたんでは
ないかなというところです。
それから、もう一方でございますけれども、今後は子育て世代を中心に西成
区に人を呼び込み、西成区に住んでいてよかったと言えるまちづくり、これを
大きな理念として西成の将来像として掲げている理念でございますけれども、
これを特区構想でもそういうことを言うておるわけでございますけれども、キ
ーワードといたしましてはそこに書いてございますように、子育て、安心安全、
活力ある地域ということをキーワードにさせていただきまして、先ほど言いま
したあいりん地域の環境の整備の問題であったり、これから目玉事業として打
ち出していきたいなというふうに思っておりますプレーパークの事業であった
りというところを重点的に今後展開していきたいというふうに考えておるとこ
ろでございます。
それから(2)でございますけれども、解決すべき課題と今後の改善という
ことで、区民のモニターの調査というのをさせていただくんですけれども、こ
れは大阪市役所全体でこういう方針といいますか、こういった形をせえという
ことで言われておるところでございますけれども、区民の評価がちゃんと区に
届いている、あるいは区民の意見やニーズが届いているということを感じてい
らっしゃるかどうかというのをアンケートをとらせていただいておりますけれ
ども、なかなかこれは一朝一夕には数字が上がるようなものではございません
で、後ほどご紹介させていただきますけれども、数字は低調な数字になってご
ざいます。なかなか区民主体のまちづくりというものを実感いただけない、い
ただいていない状態であることはいかんともしがたいところかなというふうに
考えてございますけれども、今後やはり運営方針に基づきますPDCAといい
まして、プラン、ドゥー、チェック、アクションといいますけれども、PDC
Aサイクルを活用いたしまして、過去の反省を踏まえてこれから新しい問題に
取り組んでいくということを着実に一歩一歩進めながら、さまざまな施策を展
-38-
開させていただきまして、区民の皆様に区民主体のまちづくりということを実
感いただけるように進めていきたいというふうに考えてございます。これは全
体の総括でございます。
続きまして、めくっていただきまして、次の右肩に様式3と書いております
ページ、これは点数表でございまして、端的に申し上げますと一番上の四角の
中のところでございますけれども、全体としまして平成25年度の運営方針で掲
げておりますいろんな取り組みが、ここの欄が計というところに、この四角の
一番下ですけれども、46の項目がございまして、また一番上に戻っていただき
ますと「目標達成」ということで、できたというのが27ございまして、半分ち
ょっとくらいにとどまっておるというのが25年度の端的に言いますと成績表で
ございます。
では、何が問題やったかというところが、これはこれから議論にならなあか
んところでございますけれども、なかなかできていない、あるいは実現に至っ
ていない、あるいは実施はしたけれども当初どおりの目標に至らずに終わった
というようなものがよくあるというものでございます。これを踏まえまして、
1枚めくっていただきますと次のページ、5ページからですけれども、右肩に
様式4と書いたページ、これも成績表でございまして、大きなアルファベット
でBとか、アルファベットの大きな小文字b、大文字Bとかが出ておりますけ
れども、もちろんここはアルファベットのAというのがつくのが一番いいんで
ございますけれども、Bという項目が半分以上というようなことでとどまって
おるという内容でございまして、その内容の細かなところというのが、一旦こ
の資料を終わりまして、次の様式5と右肩に書いたA3版の大きなもの、上に
ホチキスどめで1カ所とめた二つ折りにしていると思われますけれども、これ
を見ていただきますと、これが全体の事細かな全ての項目についての内容でご
ざいます。
これを一々全部説明すると時間が足りませんので、若干つまみながら幾つか
の点をお聞きいただきたいと思っておるんですけど、これは個別の成績表でご
ざいますけれども、例えばでございますが、まず1ページ目の一番下段のほう
を見ていただきますと、具体的取組の中の1‐1‐1区政会議運営事業という、
これにつきましてはちょっといろいろ書いているんですけれども、真ん中辺よ
りもちょっと右側に評価結果という欄がございます。そこに①と書いています。
戦略に対する有効性というところで、この項目はバーということで数字が入っ
ていないですけれども、その下を見ていただきますと西成区地域福祉アクショ
ンプラン支援事業というのがあります。これにつきましては、先ほどと同じ評
価結果というところが①、これは要はちゃんとできたということなんですけれ
ども、それから隣に戦略に対する有効性、これは有効やったかどうやったかと
-39-
いうことなんですね。これについては丸がついていますので、これは特に有効
やったというふうに我々は自己評価をしているというところという感じです。
これは割と成績のよかった部分、よくできたと我々で自分で思っておるところ
なんでございますけれども、先ほど申し上げた半分ちょいくらいが①です。あ
とは成績は実現が芳しくなかったというふうに申し上げましたけれども、具体
的にどういう表になってくるかというのを見ていただきたいと思います。
1枚めくっていただきまして、さらにもう1枚をめくっていただきますと、
右下のほうに3ページと書いた紙がございます。このページは経営課題の2の
市民との連携・協働によるまちづくりの推進という大きな経営課題の中のそれ
ぞれの項目について書いてあるページでございますけれども、ここの下から2
段目の欄を見ていただきますと、自主防災組織についての項目がございます。
これは評価結果が③、戦略に対する有効性もペケとなってございまして、これ
は実績が余りよくなかったので今後見直しせなあかんなというような項目でご
ざいます。これはもともと業績目標という左から2つ目のところの欄に書いて
ございますけれども、例えば自主防災組織の認定地区が2地区以下であれば見
直さなあかんなということで撤退基準として書いておりますけれども、それは
目標の達成状況という欄の中で取り組みの実績が、自主防災組織の認定地区が
ゼロであるというようなところで、これはやり方を見直さなあかんのじゃない
かなというようなところで、これはもちろん25年度の反省ということで26年度、
今年の取り組みにつなげていかなあかんというところでペケという形で有効性
を自分たちでは評価したというようなことでございます。
それから、めくっていただきまして、紙の上のほうに4ページ。右肩のほう
に4と書いてある紙でございますけれども、ここもぽつぽつと③でペケ、先ほ
どの欄を見ていただきますと、事業が芳しくなくてやり方そのものを見直さな
あかんなという項目が幾つか並んでおります。項目を見ていきますと大体防犯
の関係であったり、地域防犯活動との関係であったり、それから下のほうを見
ますと花園町の駅の周辺の自転車の対策であったり、もちろん地域の皆様方と
一緒に取り組みながら防犯、防災の関係を進めていかなあかんということで、
なかなかうまいこといかへんかったなというのが並んでおるところでございま
す。これはそれぞれの欄に書いてございますように、26年度以降については取
り組みの仕方の見直しということを図らせていただきながら、工夫をこれから
重ねさせていただくというような感じでございます。
それから、次のページです。5ページ、下のほうにございますけれども、こ
こでは先ほどいろいろ言いましたイメージアップの関係の下段のほうの枠に書
いておるところでございますけれども、これにつきましては評価結果は①とい
うふうに書かせてもうてるんですけれども、戦略に対する有効性というところ
-40-
がバー、横線で評価ができていないんです。これにつきましては目標の設定が、
何々をイベントを何回やりますというのは目標の設定の仕方というのはアウト
プットといいまして、これは我々自分で考えれば何回やりますと言うたらでき
ることなんで、それは目標の中でも簡単なことでございましてアウトカムとい
う言い方をします。アウトカムとは、例えばイベントを10回やったら、10回イ
ベントをやったことで例えば区民の皆様方からの反応が、まちがどうなったね
というご意見が、今では10%やったけれどもそれが30%に上がりましたと、ち
ゃんと行政にフィードバックで返ってくる部分でどういう評価をいただいたか
というところをアウトカムといいまして、それをせえということになっている
んですけれども、平成25年度につきましてはイメージアップの関係、あるいは
もう1個下は西成情報アーカイブの件を書いておるところでございますけれど
も、設定をしていなかったということで、このアウトカムに対する戦略の有効
性が測定できてへんやんというようなことで、この紙の上のほうを見ていただ
きますと、アウトカムの達成状況の評価結果というところが小文字のcという
ものです。これは評価できていませんというようなものでございまして、本来
ならばここにaとかbとか評価されるようなちゃんと運営方針に基づくアウト
カムの目標設定をせなあかんということでございますので、これにつきまして
は大変申しわけございません、25年度については設定をしておらずにつくった
ということで、これはもちろん全市的にこういう目標の設定の仕方をもっとシ
ビアにやれということでちゃんと指導でまいっておりますので、平成26年度の
運営方針、これはこの間の4月のときに開催させていただいたときにご説明さ
せてもうたものでございますけれども、26年度の運営方針では当然反映をさせ
ていただいて改善をさせていただいておりますので、今見ていただいているの
は25年度の1年前の結果でございますけれども、そういう結果になっておると
いうものでございます。
それから、まためくっていただきまして、最後飛ぶんですけれども、右下の
ほうに9ページと書いた、上下でいう下の欄のページでございますけれども、
ここは経営課題の3ということで区役所力の強化という欄でございます。これ
は平成25年から取り組みをさせていただいております地域担当制、各担当課長
です。それぞれの地域ごとに担当を置かせていただいて、地域により深く、い
ろんな会合であったり地域行事であったりに参加させていただくということに
取り組んでおるものでございますけれども、させていただいておるんですけれ
ども、なかなか結果としては地域と団体が連携してまちづくりを推進している
と言っている、感じている区民の割合というところで達成状況というところで、
目標は30%を超えるというような目標を26年度までにということで、それは今
年でございますけれども掲げておったんでございますけれども、25年の段階で
-41-
はまだ14、半分弱ぐらいにとどまっておるところです。これもこれからもっと
頑張っていかなあかんのではないのかなというようなところでございます。
それから、最後のところでございますけれども、もう一枚めくっていただい
て様式の6と書いている、右下に11と書いたページでございます。
これはムダを徹底的に排除し、成果を意識した行財政運営に向けた主な取組
ということで、要は経費の説明とかそういう類いのものを並べるところでござ
いますけれども、おおむね目標の達成状況というところは①が全体の中で4つ
ございますけれども、③という、要はできへんかったというのが2番目にござ
います。これを具体的にご説明させていただきます。これは要するに光熱水費
をなるだけ節約しましょうということでございましたけれども、ご承知の平成2
5年度版、今年も暑い状況、気候が続いておるんですけれども、去年も大変暑い
状況でございまして、なおかつ電気料金が値上げになったりとかということも
ございまして、電気料金の値上げと、それから夏場の猛暑、もちろん区民の皆
様方も健康を第一に考えて熱中症対策も含めまして、空調を緩めるということ
はなかなかできないということでございまして、軒並み電気代、ガス代、水道
代がそれぞれ24年度に比べて、そこに書いてございますけれども10%から20%
強ぐらいの増加をしたというところでございまして、この点について目標は24
年度実績の高熱水費が上回らないようにというのが目標でございましたので、
いろんな要因がございますけれども、この辺の達成状況は③というところで達
成できなかったというところになるところでございます。
それから、②というところがございますけれども、達成はしていないけどお
おむね達成という言い方をしているところがございます。これについては介護
保険料でございますけれども、1つは非常勤嘱託職員を採用してやってきたも
のです。平成25年度に民間事業者への委託に切りかわってございます。これは
区役所がというよりもオール大阪市の福祉局のほうの委託業務になるわけでご
ざいますけれども、若干そういうところの制度、やり方の転換点というところ
もございまして、訪問徴収による手段というところは減少したというところが
ございまして、これさえなければ、こういう言い方はちょっと言いわけめいた
言い方になりますけれども、訪問徴収が前年並みに徴収できたと仮定すれば、
前年度実績を上回る収納率を上げておったんですけれども、数字的にはそうい
うような状況がありまして、達成できなかった部分がございましたのでおおむ
ね達成というような評価の仕方をしておるというところでございます。
大変はしょりながらで、聞きにくいざっとなんで説明しましたけれども、平
成25年度の運営方針の取り組みについての自己評価、振り返りについては大体
以上でございます。ありがとうございました。
【乾議長】 平成25年度西成区運営方針自己評価について、今事務局より説明
-42-
がございましたが、この説明につきましてご質問ございませんでしょうか、い
かがでしょうか。
はい、どうぞ。
【松本委員】 今お話しいただいた一番最後の歳入のところなんですけれども、
これ私じゃなくて先に帰られた横手さんから聞いといてくれと言われたんです
けれども、介護保険料の歳入が1,500万円から600万円にすごく下がっている。
ここに書かれてあるのでは委託業務だからどうとかと書かれているんですけれ
ども、今の説明を聞いたら大阪市の福祉局ということなので、課題というのが
区役所で考えて解決できる問題なのか。大阪市の人が考えるのを待つというか、
どういう問題などになるのでしょうか。どちらなのでしょう。
【乾議長】 どなたが答えてもらえますか、介護保険料の問題。訪問徴収に委
託しているというので減ってきたという原因。
【木岡福祉担当課長代理】 すみません、福祉担当課長代理の木岡です。お世
話になります。
書いていますように25年から民間事業者への委託になっていまして、定期的
に下がってしまっているんです。もちろん福祉局と一緒になって事業者には頑
張るようにということでお伝えはしています。あと区としましても、現場で催
促したりということもやっていますので、そういう努力は今後も続けてまいり
たいと思っております。ですんで、区役所と局と両方とでの取り組みというこ
とになります。
【乾議長】 わかりました、よろしいですか。
ほかにございませんでしょうか。ないですか。
自主防災組織4地域というたらどことどこですか。
【山内市民協働課長】 市民協働課の山内です。区内では4地域をこの年度中
に自主防災組織として区長認定ができるようにということで、特定のこの地域
ということではなかったようです。
【乾議長】 ということは、まだ1地域だけ。認定されたやつ。
【山内市民協働課長】 はい、そうです。
【乾議長】 あれはほんで、別に西成区は1地域で全市的に動いていないでし
ょう。
【山内市民協働課長】 危機管理室とかの自主防災組織というカテゴリーとい
いますか、それが当時から少し変わってきているようでして、必ずしも今まで
言うていた自主防災組織の登録というのに合致しないところがちょっとありま
して、今は現に避難所開設を地域でできるようにというような取り組みを積極
的にやっていただいた地域がいくつかあるんですけれども、それをやり切った
ときに、もともと言うてる自主防災組織には認定カウントできるのかどうかが
-43-
ちょっと難しいところがありますけれども、実質的にある程度進めているとこ
ろでございます。
【乾議長】 ですから、自主防災組織はこの間のは弘治だけですけれども、ど
ちらかというと無理して2月までにということで、24年度やったかな、おさめ
たという経過もありますね。その後の動きは訓練はやっていますけれどもね。
もう一つは将来的には拠点がなくなったらどないなんねん。学校が拠点でしょ
う、それが現実に来年の3月いっぱいで建物は残るとしても、そういうのが全
然まだわかりませんから今後の課題ではないかなと思います。危機管そのもの
が今とまっているということですね、この自主防災組織。
【山内市民協働課長】 そうです。線引きが変わってきているという。
【乾議長】 線引き、はいはい。
ほかに。
【松繁委員】 関連していいですか。
【乾議長】 はい。
【松繁委員】 自主防災組織の認定とリンクしておったのが、緊急時の要援護
者名簿の公開というか伝達の問題があって、認定地域じゃないと情報は渡せな
いとか何かということになっていたんですけれども、どうやったっけ。
【山内市民協働課長】 突っ込んだところはちょっと私あれかもしれませんけ
れども。
【横関副区長】 私も昔やっていたんですけれども、そういうことでいいます
と、自主防災組織は当時つくりましたと今乾議長がおっしゃったように、西成
区は弘治地域で、全市的にもまだ幾つかしかない状況で、全くない区がたくさ
んございます。
それと、要援護者名簿につきましては、西成区は独自に地域包括支援センタ
ーに委託しまして各そういった対象者などを、去年は要介護認定1から5の方
と、今年度は要支援の方等々、障がいのある方々を訪問して、災害時に名簿提
供していいですかと本人同意をとっております。ですから、もともとの地域防
災組織じゃないと名簿を提供できないというのは、その本人同意関係なしに区
役所が持っている情報を提供できるかどうかという点で、危機管理室は、当時
の感覚でいうと、自主防災組織ができたところについては災害時に名簿を渡す
ことができます、でなければ渡せませんよということになったんですが、西成
区は逆に本人同意ということを一人一人全部とっておりますので、そういう方
は災害時にお渡ししていいですかという同意はとっておりますから、災害が起
こったときにつくっていた情報を提供することは可能になりますようなそうい
う名簿整理はさせていただいております。
【松繁委員】 既によくわからんのがあったと思うんです。災害時に渡せるけ
-44-
れども、災害が起きたら役所が多分しまっせと、渡していいという名簿はもう
事前に届いているんかな。
【横関副区長】 届けて、届けさせていただいております。ただ届けているん
ですが、ここの課題にも書いておりますように対象者の方は全部で1万人ぐら
いになりますから、じゃ各地域ごとにたくさんの方の名簿を受け取って、その
方をどうやって避難させられるかというのは地域の動きのところがなかなかう
まく制度としてできていないということが一番の課題で、そういうことを含め
てこの自己評価の場合はバツという評価をさせていたということで、それはこ
れからの大きな課題の一つであります。
【乾議長】 評価していないということですね。なかなか取り組みが難しいで
すよね。それと名簿提供は3つの団体だけですね。町会とネットワークと民生
委員。
【横関副区長】 等ということで。
【乾議長】 だからこれは本来はそれをいただいて各町会ごとにまた細分化し
て、3つの団体の関係者が集まって地図に落とし込むと、我々のところでもそ
れをやりましょうなとあったけれども、現実はできないというのが課題でござ
います。
ほかにございませんでしょうか、自己評価等ございましたら。関連のそれぞ
れ今日ご参加の団体の方々、代表者の方々ございますか。それらに関連して何
かございませんでしょうか。よろしいですか。はい。
【藤井福祉担当部長】
今3カ所の要援護者の名簿を渡しているところを
ちょっと聞いているんです。すみません、後で。
【乾議長】 はいはい。ほかによろしいか。
それじゃ今日はこれだけ、自己評価のだけでございまして、またお目通しい
ただきまして、今後評価をどうしていくかというふうなことで取り組みをいた
だきたいと思います。アーカイブありますね。あれは非常に効果があったんで
すけれども、場所的に研修・情報センターは無理があるんちがうかなと、いか
がですか。
【柴生総合企画担当課長】 実は研修・情報センターをお借りできる期限が今
年度末まででございまして、福祉局さんからは来年は約束どおり出ていってや
と言われていますので、ちょっと場所を来年度どうするかということをこれか
ら検討せなあかんことになってございます。ただいろいろな関係がございます
のでこれからの調整ということでご了承いただけたらと思っております。
【乾議長】 よろしくお願いします。
ほかにございませんか。
ないようでございましたら、第1部に続いて第2部自己評価、事務局からの
-45-
説明に終わりましたが、何か最後にもう1問ございませんか。意見は会長よろ
しいか。あるいは子どもにかかわってとか、この際にこの自己評価以外に先ほ
どの報告で足らんかった。荘保さんないですか、よろしいか。
【荘保委員】 何を言っていいのかわからないので。すみせん。
【乾議長】 はい。ないようでございましたら、一応予定の時間が来ておりま
すので、進行役をこれで終わらせていただきます。ご協力どうもありがとうご
ざいました。
【安井広聴広報担当課長代理】 乾議長、どうもありがとうございました。ま
た委員の皆様方、大変お疲れのところご協力いただきましてありがとうござい
ます。
最後に、私のほうから連絡事項を2点申し上げまして終了いたしたいと思い
ます。
1点目は今回の議事録につきましては、おおむね30日後、9月の中旬をめど
に区のホームページにて掲載する予定でございます。よろしくお願い申し上げ
ます。
2点目、最後でございます。次回の区政会議の開催ですが、本年の11月ごろ
を予定しております。なお、案件のほうは平成27年度の西成区の運営方針素案
についてご意見等をいただきたいと思っております。よろしくお願いをいたし
ます。
それでは、皆様、本当に長時間にわたりご協力を賜りまして、まことにあり
がとうございました。以上をもちまして、本日の西成区区政会議を終了いたし
ます。ありがとうございました。
-46-
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