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13 障害者雇用促進法(PDF:141KB)
13 障害者雇用促進法 1 雇用義務制度 事業主には、法定雇用率以上の割合で障害者を雇用する義務があります。 事業主区分 法定雇用率 民間企業 2.0% 国、地方公共団体等 2.3% 都道府県等の教育委員会 2.2% 常時50人以上の労働者(短時間労働者は0.5人とカウント)を雇用する企業には、障害者を1人以上雇 用する義務があり、障害者である労働者の雇用に関する状況を報告しなければなりません。 ※1事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立し、一定の要件を満たす場合には、特例と してその子会社に雇用される労働者を親会社に雇用されているとみなして実雇用率を算定できます。 ※2精神障害者については、雇用義務の対象ではありませんが、手帳の交付を受けている労働者は各企 業の雇用率(実雇用率)に算定することができます。 ※3法定雇用率は原則5年ごとに見直されます。 ■実雇用率等の計算式は下記のようになります。 ○一般民間企業における実雇用率算定方法 実雇用率 雇用する身体障害者、知的障害者 及び精神障害者である常用労働者の数 雇用する常用雇用労働者の数 > 2.0% = ※短時間労働者は、1人を0.5人としてカウント。 ※重度身体障害者、重度知的障害者は1人を2人としてカウント。短時間重度身体障害者、短時間重度 知的障害者は1人としてカウント。 ■実雇用率のカウントの方法は、次の表のとおりです 週所定労働時間 身体障害者 重 度 知的障害者 重 度 精神障害者 30時間以上 第2章●その他の労働法のポイント (短時間労働者) ○ △ ◎ ○ ○ △ ◎ ○ ○ △ ◎:2カウント ○:1カウント △:0.5カウント 72 20時間以上30時間未満 2 障害者雇用納付金制度 障害者の雇用に伴う事業主の経済的負担の調整を図ることを目的に、法定雇用率未達成の事業主から障 害者雇用納付金を徴収し、それを財源とした障害者雇用調整金、報奨金、在宅就業障害者特例調整金、在 宅就業障害者特例報奨金及び各種助成金を支給する制度です。 ⑴障害者雇用納付金 常用雇用労働者が200人を超える事業主(※1)で法定雇用障害者数を下回っている事業主は、 不足1人につき月額50,000円(※2)の障害者雇用納付金を納付しなければならないこととされ ています。 ⑵障害者雇用調整金 常用雇用労働者数が200人を超える事業主(※1)で雇用障害者数が法定雇用障害者数を超えて いる場合は、超過1人につき月額27,000円の障害者雇用調整金が支給されます。 ⑶報奨金の支給 常用雇用労働者数が200人以下(※3)の事業主で各月の雇用障害者数の年度間合計数が一定数 (各月の障害者を4%の年度間合計数又は72人)のいずれか多い人数を超えて雇用する場合、そ の一定数を超えて雇用している障害者1人につき月額21,000円の報奨金が支給されます ○上記(1)∼(3)のほか、在宅就業障害者に仕事を発注する事業主に対する特例調整金・特例報 奨金の制度があります。(在宅就業障害者支援制度) ○障害者を雇い入れるための施設の設置、介助者の配置等に支給される助成金があります。 ※1平成27年4月から100人を超える事業主となります。 ※2制度の適用から5年間は、納付金の減額特例が適用されます。 122225 平成22年7月∼平成27年6月まで 5万円 → 4万円 ■常用雇用労働者が100人を超え200人以下の事業主 平成27年4月∼平成32年3月まで 5万円 → 4万円 122225 ■常用雇用労働者が200人を超え300人以下の事業主 ※3平成27年4月から100人以下となります。 その他の労働法のポイント●第2章 73