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-- 1 【1-2 税務広報事業】(税務部税制課) コーデ=コーディネーター 評価

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-- 1 【1-2 税務広報事業】(税務部税制課) コーデ=コーディネーター 評価
【1-2
税務広報事業】(税務部税制課)
コーデ=コーディネーター
評価者=評価者
市=説明者(市職員)
市:税制課でございます。よろしくお願いいたします。
それでは、税務広報事業の概要につきまして事業概要シートに沿いながら説明をさせてい
ただきたいと思います。
まず、事業の目的でございますが、安定的な財源を確保するために、納税義務者に対しま
して納期限を周知し、納期前納付を推進するとともに、市民の税に対する理解と認識を図り、
納税意識を高揚するために実施する事業でございます。
事業の概要でございますが、1つ目の納期限周知広報でございます。その主な経費でござ
いますが、市県民税、固定資産税、軽自動車税に係る納期限及び土地利用に係る周知ポスタ
ーの作成に当たりまして、115万2,900円の予算を計上したところでございます。
ポスターの掲出経費につきましては、静鉄電車内及び静鉄各駅のホーム、JR静岡駅コン
コースへの掲出といたしまして、127万6,800円の予算を計上したところでございます。
また、新聞掲載に係る経費といたしまして、118万6,500円を計上したところでございま
す。
そのほか市税等納期限一覧表の作成、テレビ・ラジオ放送、広報しずおかへの掲載、ホー
ムページへの掲載等が主な事業でございます。
2つ目の税に関する情報の周知広告でございます。
この事業は、市税の使い道やあらましをQアンドA方式にし、できるだけわかりやすくま
とめ、税に関するさまざまな疑問への正しい知識を得るための冊子の作成、軽自動車税に係
る住所や所有者の変更及び廃車手続等に関するチラシの作成等が主な業務でございます。予
算額は、73万8,000円余を計上したところでございます。
3つ目でございます。租税教育でございます。
この事業につきましては、次代を担う児童生徒が、税の意義や役割を正しく理解し、社会
の構成員として税金を納め、その使い道に関心を持ち、さらには納税者として社会のあり方
を主体的に考える自覚を育てることを目的といたしまして、国税でございます税務署、地方
税であります県・市、それと教育機関が協力しまして租税教育を開催しているところでござ
いますが、その際、市税につきまして、より一層の理解を深めていただくために、税の仕組
みなどにつきまして説明をさせていただいたクリアホルダーやリーフレットを作成し、配布
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するものでございます。その事業費といたしましては、その作成費といたしまして、約78
万8,000円を計上したところでございます。
以上、この事業全体で542万8,000円の予算を計上したところでございます。
続きまして、当該事業としまして本年度見直した点につきまして、簡単に説明をさせてい
ただきます。
本年度は、納期限周知広報につきまして、平成22年度に実施しました市民モニターアン
ケートの結果、それと平成23年度に実施しました政令指定都市への照会結果や広報専門家
のアドバイス等を踏まえ、また費用対効果の観点から、より一層の広報内容の充実を図るこ
ととしました。
具体的には、まず1点目といたしまして、納期限周知ポスターの掲出場所につきまして、
これまで行ってまいりましたバス車内の掲出を廃止しまして、電車内への掲出枚数を増やす
ことといたしました。これは、バスの構造上、乗客の視線が届きにくいとの理由から、より
視線を向けやすい静鉄の電車内へと変更したところでございます。また、歩行者の動線を考
えまして、新たに静鉄各駅のホームとJRコンコースへ提出したところでございます。
2点目といたしまして、納期限周知ポスターデザインにつきまして、本市が平成22年度
に策定しました静岡市サッカーフレンドシティ計画の取り組みでありますエスパルスと共同
した広報活動の実施を踏まえまして、年10回作成しているうち、5回をJリーグの清水エ
スパルスの選手の写真を起用することといたしました。
なお、エスパルスと共同した広報活動の実施ということで、ポスターに起用する選手の写
真は無料で提供していただいているところでございます。
また、軽自動車税に係るポスターにつきましては、広報アドバイザーからの提案によりま
して、パブリシティー的効果が期待できるとして試行的ではございますが、市内にある常葉
大学の美術専攻学生に、そのデザインをお願いすることといたしました。
以上が今年度見直しにより充実を図っていることでございます。
本日は、評価者の皆様方から、これらの取り組み、それからより効果的な広報手段につき
まして、ご意見をお聞かせくださいますようお願いいたします。
簡単ではございますが、説明は以上とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
コーデ:では、質問のある方は挙手願います。
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評価者:資料で、質問でいただいたものを拝見しますと、市税が91とか93、90の前半で、固
定資産税とかは、もうほぼ98とか99なのですけれども、市税もいろいろ徴収の仕方がある
と思っていますが、まずは問題点として、どういう考え方が市税の遅れになっているのかを
教えていただきたいのですけれども。
市:遅れる方は様々な理由があると思いますが、まず単純に申し上げまして、1つ目は納め忘
れ、納期限が来たにもかかわらず、その期日を忘れていたために納めなかったと。あとはも
う経済的な理由ですね。こういう言い方は適切かどうかはわかりませんが、生活が困窮して
いるとか、あるいは債務を抱えていらっしゃるとか、そういう方が遅れの主な原因となって
いるというふうに思っています。
評価者:それを聞きたかったのは、ここでやっている広報とかその場所等が本当にお伝えしな
きゃいけない人と合っているか合っていないかというところで、多分今この広報はどちらか
というとお勤めの方とか、普段通勤される方とか、購買意欲のある人とか、そういうところ
に周知しているので、どちらかというと目的としては、こんな言い方をしてはあれですが、
納めてもらえない人に対しての告知というよりも、納めている人が確実に納めてもらうため
の告知のように僕には見えますが、そのあたりいかがでしょうか。
市:この目標としましては、納めていただいていない方をターゲットにしているわけではなく
て、事前にお知らせすることによって、納期内納付を高める。その結果、納めない方が少な
くなる。ひいては徴収率の向上につながっていくというような形でとらえておりますので、
この納税者に対する周知ではないということです。納税者ではなく滞納者に対する周知を目
的としているものではないと。
評価者:わかりました。とにかく普段払っている方が払って、この90%ぐらいをきっちりキ
ープするための活動だという認識でよろしいですね。ありがとうございます。
評価者:平成22年度にこのポスターを見たことがある人が 22%、その年の期限内納付率が
87%ということは、ポスターを見た人が22%にもかかわらず9割近い方はちゃんと期限に
納めているということになります。その24年度の目標が、見たことある人を50%にすると
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いうことで、今この目的は滞納者に対して周知するだけではなく、皆さんに見てもらって期
限内にということでしたら、既に9割近い方が納めているという現状を見ますと、このポス
ターやチラシなどで啓発するということ以外に、滞納しても再通知をすれば1カ月以内に
7%の人が納めてくれたということでは、忘れてしまったということですから、納付すると
きの告知の文章を変えるとか、もう少し納めるということに直結して訴えるようなことがで
きるのではないかなというふうに考えていますけれども、その通知書のときに添付する書類
というのはいつも決まったものでしょうか、期限内について。
市:納税通知書を年度当初4月中旬ごろ発送、一番早くても4月中旬の発送ですけれども、当
然納税通知書にも納期限、各納期の納期限を印字しましてお知らせするとともに、またその
封筒の中に、口座振替が一番確実だということもありまして、口座振替を勧奨するようなチ
ラシも同封をさせていただいて周知を図っているところではございます。
参考までに、封筒はこちらは固定資産税の納税通知の封筒ですが、この裏面に各納期ごと
の納期限を記載させていただいているところです。もちろん納税通知書の中にも、各納期の
納期限を記載させていただいているところでございます。
評価者:ちょっとご質問したいことがあるんですけれども、市では組織的に滞納等につきまし
ていろいろな滞納がありますけれども、そこを何か一括して一つのセクションをつくられた
というお話を聞いたんですけれども、どんな形で行われているかということと、あと、この
市税とか固定資産税の収納率目標値というのはどの辺に押さえていらっしゃるかということ
をお尋ねいたします。
市:まず1点目でございますが、税務においては、例えばほかの部門の直接国保とか介護とか、
当然そういうことは行っておりません。市税に係るものにつきましては税務で一括して行っ
ていると。取るほうは納税課というところが担当していますが、そのほかとしまして、債権
管理対策課というのが以前できまして、今また組織が変わりまして財政課の中に置いている
んですが、その担当セクションの中で税に関する以外のものの滞納というか、国保とかそう
いったものをどのようにしたら効果的な徴収ができるかというような分析を加えながら、各
セクションのほうに指導しているというような組織にはなっているということでございます。
目標値でございますが、静岡市行財政改革推進大綱の中で、納税課が主体となってその徴
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収率を掲げているところですが、平成26年度に市税全体でございますが95.30%という徴収
率を掲げて、それに向けて取り組んでいるところでございます。
評価者:すみません、その95.30の根拠というか、その辺を教えてください。
市:静岡市というのは比較的徴収率が低いところだったものですから、ここは何とかしようと
いう話の中で、平成22年から平成26年度までの5年間にこれを掲げましたが、この目標を
掲げるに際しまして、政令指定都市の平均の徴収率、これを目標に掲げたところでございま
す。
評価者:率直にお尋ねして、まず、広報課というセクションはありませんよね、市税の中にな
いですよね。では聞きやすいですが、本当にこの事業をやらなければいけないのかなという
ふうに素朴に思うんですけれども、これはなぜかというと、議論を聞いていまして、90%
の人が期限内納付して、1カ月納付が7%でそれを将来的には95%、期限内納付を持って
こようということで、この広く浅く、すべての人を対象にするような告知事業が本当に、実
際に繋がるのかなと思っていらっしゃるのかなと、率直に思っていらっしゃるんですよね。
市:我々としましては、とにかく今徴収率が政令市の中でも下のランクに位置しているという
こともありまして、何とかそれを改善しようというところで、事前にできるだけ周知をして、
早く納めていただくことが結果的に徴収率に繋がると。そこのボリュームを増やすことによ
って滞納に回ったところが減るので、より納税課サイドにおいても、そこの業務に集中でき
るということもありますので、やはりその広報、周知というのは一定の目標に達するまでは
やはり必要不可欠なものであるというふうに思っております。
評価者:なぜそれを聞いたかと申しますと、私も市税のパンフレットを毎年見させてもらう機
会もありますが、よほど抜本的な税制改革がなければ多分、変更箇所はないと思うんです。
あとは、毎月毎月納付日は決まっていますし、納付が遅れれば財産の差し押さえ執行もある
というようなペナルティーもあるので、そこまで内容的に変わらない、もしくは本人の自己
責任でペナルティーになるというものであるならば、むしろ未納者のほうに、さっき組織改
編があったとおっしゃいましたが、未納者のほうの徴収をいかにするかというところに特化
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した事業のほうをおやりになるということは考えていらっしゃらないですか。
市:もちろん徴収対策として、実は本年度組織の改正の中で、滞納者対策の一層の充実強化と
いうことで、公売・捜索担当というのを納税課の中に新たに設置をしまして、滞納者に対し
てはそういったセクションの中で対応を圧縮していこうという取り組みは税務の中で行って
いるところでございます。
評価者:そうしますと、未納者の方の督促を強化すれば、私、自然と90%という数字が95%
になるという、むしろそちらのほうがダイレクトのほうがあるような気がするのですが、そ
の辺の見解はどうですか。
市:未納者につきましても、法律に基づいて催告、督促、差し押さえというような手順を踏ん
でおりまして、一定の成果を見ているところではあるんですけれども、ただ何度も繰り返し
て恐縮ではございますが、そこをいかに減らしていくかという取り組みの中で、広報が必要
というふうに考えておりますので、そちらのセクションはそちらのセクションで頑張ってい
ると。私どものほうは、そこを極力少なくするためにこういった活動をして、一致協力して
というような感じですけれども、お互いに協力しながら、まずは納期内納付をこの広報で充
実して、増やしていくと。滞納に回ったところにつきましては滞納のセクションで、先ほど
申し上げました法律に基づくところの通知、督促、差し押さえで最終的には換価というよう
な形になってきます。そこはそこで一生懸命取り組んでいくというところでございます。ち
ょっと答えにはなっていないような気もしますが、お互いのセクションでそれぞれ共同しな
がら取り組んでいっているということでございます。
コーデ:多分、聞きたい答えとして、今かみ合ってないので、少し質問をかえて、これを例え
ば広報周知業務をやめたとして、どのくらい下がるかということを考えたことはありますか
というご質問はいかがですか。
市:やめた場合は正直想定はしておりませんが、具体的な数値を、そこまで申し上げられない
かなと思います。
評価者:僕が滞納していたとき、払っていなかった時代があるので、関係があると思いますけ
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れども、どういうことかというと、まさに払っていなかったときはわからなかったんです。
勤めをしていまして、僕は事前質問でも出させていただきましたが、全く税に対する意識は
なかったです、お恥ずかしながら。それで会社を辞めることになりまして、2年ほどふらふ
らしていたんですね。そのときに保険から何から全く払うという行為をどうしたらいいのか、
ましてやそうなったときに今広報活動している場所だとか、とてもここに行けるような財政
状況ではなくなります。そうすると生活から何から皆さんが考えているような豊かで住みよ
い静岡の享受もできなくなりますので、家にこもったりもしくは違う形をしていると。
本当にお恥ずかしいですが、支払う気持ちはあるんです。わかったときにどうなったかと
いったら一生懸命支払いました、もちろん。そうするとやっぱり生活環境だとか納税の仕方
が変わったり、特にお仕事をやめられたときとか、そういうタイミングにおいて、こういう
ことをやればというのは多少わかります。ただ、知りたいことというのは、もう資産のある
方に対してのもののほうがたくさん入っていますので、特に滞納者の方がターゲットのもの
とは違うのだろうと思っています。
まず、そういうふうに、もう少し私が経験した、そういったところも踏まえた上で広報活
動もないといけないのかなと。質問にならないですけれども、そんな本当に実体験のシビア
な話なので、ちょっとご紹介させていただきました。
評価者:私も実体験の話を。会社をやめたときに困ったんです。何を困ったかというとたらい
回しにされたんです。市民税がこっち、年金がこっちでいろんなところぐるぐる回った記憶
あるので、すみません、私からもぜひワンストップサービスを考えてください。
評価者:これはちょっと質問、全く違う観点からの質問が2つあるのですが、全く全部廃止し
てしまうと納税率はどのくらいになるのかというのが気になるんですけれども、とりあえず
こうやって予算を削減する、予算をこう縮小するために、例えば今はこれを一つずつのポス
ターをつくる、チラシを刷る、一個一個について2社以上の随意契約という形、2社以上か
ら見積もり出させて随意契約という形をとれるということですね。これに例えばもう、毎年
同じようなポスターをつくっているのであれば、全部まとめて競争入札のような形にどんと
やると、印刷って、私もいろいろ印刷に出したりするので、かかわったことがありますけれ
ども、物すごく金額が違う。業者によって全然金額が違ったりするので、これはもっと効率
よく印刷の発注ができれば、例えば半額の予算で同じものが仕上がってくるというようなこ
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ともあり得るのではないかと思うのですが、そこはいかがでしょうか。
市:まとめてやれば当然単価は安くなると思ういますが、一応仕様というのがありまして、各
セクションによって、作るポスターの仕様が異なっていますので、それをすべてまとめてや
るということは、また業者のほうがなかなか受けられないのではないかなと思います。現在
発注しているのは、直接うちの課が業者に発注しているのではなくて、契約課を通して発注
するものですから、その辺もまたうちの独自の判断ではちょっと変えられない部分がござい
ます。いずれにしても、そういったことも確かに経費の節減にはつながりますので、今後検
討の余地はあるかなというふうに思います。
評価者:印刷に関しては、本当になるべく縮小できるようにとご検討いただきたいですが、そ
れと事前質問の中でご解答をいただいていた中で、どういう人たちが滞納しているのかとい
う質問に対して、税制課さんのほうの回答として、前年、会社をやめて無職となった方に対
し、翌年度課税される市県民税というのと、2つ目として、大学を卒業し、それまで通学に
使っていたいわゆる原動機付自転車を名義変更しないまま知人に譲ったためにかかり続ける
軽自動車税などというのが具体例として挙がっているということなので、恐らくこの2つは、
ある程度ボリュームのある、ある程度数字のある滞納パターンなんだと思うんですけれども、
そうしますと例えば内容1のほう、無職になった人の市民税、県民税ということについては、
例えば無職になって国保に入るというような方もあるかなと思うんですけれども、そのとき
の国保に入るためには。国保の申請書とともに税金を払ってねというチラシを渡すとか、そ
ういった連動はされているのでしょうかというのと、2つ目に大学というのが上がっていま
すけれども、この大学生たちにきちんと名義変更の書類手続をするようにということを訴え
かけるようなチラシなりポスターなりを、大学に送りつけるだけですと、大学には山のよう
にポスターが存在しますので、恐らく埋もれて見えないところで、具体的に例えば駐輪場に
これを張ってくださいとお願いするか、または駐輪場にある日出向いていってチラシを配る
とか、そういったことを具体的にターゲットを定めて対策をされているのでしょうか。され
ていない場合であれば、今後どのような見解があるかについてご説明ください。
市:まず1点目のご質問でございますが、会社をやめた方が国保の窓口に来たというところの
部分のお話ですが、これは今のところ連動は特にしておりません。ただ、その窓口にはこう
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いった冊子は置いてはございます。
それと2点目の軽自動車の大学の問題ですが、これは軽自動車、市民税課が所管になりま
すが、こういったところの取り組みで、大学に回って実際に実行されたかどうかというのは、
話の中では大学に回って直接学生さんに名義が変われば名義変更の手続をしてくださいとい
うような取り組みは、話の中では出ています。実行はされたのではないかというふうに思い
ます。
市:それから、大学生の学生さんの廃車の関係ですけれども、Q&Aの中に一応うたってはあ
るのですが、なかなか学生さんはこれを見ることはないと思うものですから、一応先ほどち
ょっと話をさせていただきましたけれども、今年度の取り組みとしまして、来年度の軽自動
車税のポスター、今年はこの版画なんですけれども、今までずっとこういうパターンできた
んですけれども、来年度25年度のポスターは、常葉大学の美術専攻の学生さんにちょっと
斬新なものでやってもらおうかなと思いまして、学生さんの目線から軽自動車税、軽自動車
税というのは最も大学生の方に身近な市税になるものですから、大学生の方、原付に乗って
通っている方が多いということで、軽自動車税については来年度試行的に学生さんにデザイ
ンを考えてもらおうということで、先日は大学のほうに行ってお願いしてきたところです。
評価者:税金の納付書を毎年送っていただいていますが、納付書の封筒のところに納期限を印
刷してくれると……失礼いたしました、裏にあるんですね。私知りませんで、いつもその中
を一々出しては見ていたんですけれども、裏に印刷されているんですね。よくわかりました。
それと、ポスターですけれども、私もポスターを拝見いたしまして、非常に納期限の表示
が見にくいような感じがします。例えばエスパルスですか、あちらのポスターにしても、デ
ザイン的にどっちを強調したいのか、納期限を強調したいのかあるいはエスパルスの選手た
ちを強調したいのかというところがよく見えてこないし、あと固定資産税の第1期の納期限
についても、ちょっとデザイン的に弱いなというふうに思えるんですが、その辺の選択につ
いてはどのような考えでこういうふうにされていらっしゃるんでしょうか。
市:先ほどの納期限の周知の納税通知書の関係ですけれども、封筒の裏のほかに納税通知書の
中に、1期、2期、3期と期別的に納付書がついていますが、一応そこにも記載してありま
す、納期限が。
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ポスターのデザインですけれどもおっしゃるとおりで、その辺を去年、広報アドバイザー
の方とか、あと大学の先生にいろいろアドバイスを受けまして、デザインを変えたらどうか、
もう少しインパクトのあるものにしたらどうかということでご指導を受けましたので、それ
をもとに、来年度の手始めといたしまして、軽自動車税は大学の先生にもお願いしてきたん
ですけれども、大分斬新的なものにしてくださいというふうに、目立つものにしてください
というふうにお願いしてきましたので、それと、ほかの固定資産税、市県民税につきまして
も、ご意見を参考に考えさせていただきたいなと思います。
市:エスパルスのポスターですが、もちろん私どもとしては、そういうふうに活字で書いてあ
るように、市県民税の第1期の納期は9月5日です、ここを中心に訴えていきたいのは当た
り前の話ですが、よりそこを見ていただくために、アピール度の高い選手、そこを見ていた
だくとあそこも必然的に目に入るというような考え方でございます。
評価者:多少私の主観も入ってしまうかもしれませんけれども、私はさっきの事業もそういう
傾向があって、今回もそういう傾向に感じていますが、広報事業というのは、チラシをつく
って、それを配布すればやっているというか、事業だという側面が多少、私はそういう認識
をちょっと持っちゃっていまして、つまり、さっき私、ワンストップサービスというふうに
申し上げたんですけれども、例えば会社員をやめて自分で会社をおこすときに、例えば厚生
年金から国民年金に切りかえるときに、社会保険事務所で、こういう税のことをちゃんと指
導されるとか、あるいは会社をつくるときに開設届を持っていくときにきちんとそういう指
導を受けるとかというように、広報活動、広報できる、指導をできる場というのは、やはり
行政の最前線のところで幾らでもあると思うんですね。それでワンストップにされていない
という理由は、そこにでも知らせてもらってもうちの年金のだけで話が終わりとか、開設届
で終わりだけとか、もうちょっとそういう場できちんと体系立てて、こういうのをいついつ
までにやらなければいけませんよということを周知徹底をすれば、ひょっとしたらチラシを
つくって、はい、終わりということよりも、地道な活動かもしれませんけれども、効果が実
はあるのかなという印象を持っているのですが、その辺のところはいかがでしょうか。
市:お話はそのとおりかなというふうに思います。先ほどお話がございますワンストップサー
ビスの中でたらい回しにならないように、そこで一括処理ができるような仕組みというもの
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をこれから検討をしてまいりたいなというふうには考えています。
評価者:単純に今の方法論も一緒だと思いますが、人に伝えて、それにアクションをとっても
らわないといけないときに、自分が勉強した中では、いつ、どこで、だれに、何を渡すのか。
情報としてもそうですけれども、単純にそのことだと思っているんですが、今はどのように、
いつ、どこで、だれに、何を渡すのか、それはどのようにお考えでしょうか。
例えば、いつというのは、ポスターだと納期限が迫る1カ月前の、いつ、どこで、だれに、
どのように渡しているのかということが、すべて広報活動の根本的な考え方だと思いますの
で、ワンストップというのは、その納めるときが変わるときがいつですよね。どのように、
手渡しで、そういうことがきちんと整理されているのかどうなのかということをお聞きした
いので、いつ、どこで、だれに、どのように渡すのか。
市:まず、ポスターでございますが、各、固定資産税、市県民税の納期が定められております。
この納期に合わせる形で約1カ月前から掲出をさせていただいて間に合うようにします。そ
れは、今年から変えたものといたしまして、電車の中に、電車通勤者とかその電車を利用さ
れる方、ちょっと範囲は狭くなってしまっていますが、電車を利用する方、いわゆる納税者
の方で電車を利用する方では、静鉄、JRを活用してあそこのコンコースを通ってこられる
方、そういった方々に対して周知をする。そのほかとしましては、各市の公共施設、そうい
ったところにポスターを掲出させていただいております。
評価者:わかりました。つまり、今の話をすると、1カ月前に納税者とおっしゃっていました
けれども、それでJRを使ったり通勤をする方、その方たちというのはではどうやって市県
民税を納めていますかとなると、その方たちというのは能動的に自分から動かないと納めな
い人たちなのか、勝手に自分の納税者ではあるけれども納められるのかというところのマッ
チングがとれているのかということを僕は聞きたかったので質問をしました。それが合って
いるかどうかということはちょっと聞いてみたいですけれども、合っていると思っていらっ
しゃいますか。
市:通勤者につきましては、市県民税でいえば会社に勤めている方が多かろうと思いますので、
その方たちについては特別徴収という形で給料から天引きされております。それ以外の方を
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これを見ていただければありがたいなと思っていますし、また固定資産税につきましては、
これは全部普通徴収ですので、切符で納めていただく、あるいは口座から引き落としという
ような制度になっておりますので、特に固定資産税のほうは見ていただきたいたいというふ
うには私は思っているところです。
評価者:ちょっと教えていただきたいですけれども、今ここに広告が入っていることに気づい
たんですが、こういう工夫がこの封筒以外にもされているんでしょうか。
市:税につきましては収入の確保ということから、少しでもこういった広告を出して収入を確
保していきましょうということでやっていますが、ほかの部分については誠に申しわけござ
いませんが私は今承知を……
評価者:例えばチラシのどこかに広告を入れることによってという……
市:この広告は、これは納税通知書に限ってやっているところ……
評価者:この封筒だけですか。
市:はい。
コーデ:今の議論を踏まえながらちょっと質問をさせていただきたいですが、私自身サラリー
マンですので、基本的には自動引き落としでございます。これからもっと納税率と高めよう
というのなら、もっと自分自身が何の税金を何のためにいつ払っているかということを意識
しなきゃいけないなと思うこと、もういっそのこと自動振替をやめて自分で納税するように
すると、そうすれば自分の納税意識って高まるのかなという極端なことをしないとちょっと
上がらないのかなというのが個人的な意見です。
ですから、何を言いたいかというとここまできたらPRなんかこれ以上やっても上がらな
いかもしれないなというのはあるのではないですか。皆さんの今のご質問だとそういうふう
なことがあるのかなということです。
それからもう一つは、だれに納税ということを伝えるかということは、ちょっとこの事業
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の中で明確になっていないのかなというのが多分皆さんのご意見だと思います。ある程度上
がってきていますので、どなたにどの程度何のためにということ、いろいろ細かく見ていく
中でチラシ等をつくっていただくほうが、より効果的なのではないかというふうに思います。
それでは、1-2の税務広報事業について、評価者の皆さんの評価を行いたいと思います。
廃止が2で、改善(再構築)が2で、改善(縮小)が1といった結果になりました。
この場合は、改善(再構築)が2なので、どちらかに手を挙げてくださいということで、
私は完全に再構築に挙げます。ということで、その結果を含めますと廃止が2、改善(再構
築)が3、改善(縮小)が1といった結果になります。
その中で、まず廃止の方から、その理由をお伺いしたいと思います。
評価者:既に9割近い方が期限内に納付しているということから、これだけの費用をかけて期
限内納付を残りの人に促していくというのには、これを廃止しても影響が少ないのではない
かなというふうに考えたので、もっと別の方法で別の予算を組んでいただいたほうがいいか
なと感じました。
評価者:私も今と極端に言えば同じですけれども、広報活動そのものはなくなるはずはないと
思っていますが、当初の目的を90%、1年内納付7%の納付ということ考えれば、私はこ
のチラシ、広く浅く配る効果性というのは、もうこれ以上は見出せないという考えです。で
すから、先ほどから言っておりますように、対面で案内をすると、きちんとワンストップで
告知するという方向に切りかえていただいきたいということで、あえてわかりやすく廃止に
しました。
評価者:なぜ再構築なのか。今やっている部分はほとんど廃止に近いと思っています。なぜ再
構築なのかと言うと、市がしっかりと行政サービスをやっているのであれば、堂々と請求を
するというか、税に対して義務ですから、 90%の前半とかということではなく、 99%、
100%を必死に目指すのが、これは普通の一般企業でしたら売掛金の回収ができないような
ものですから、そこにそれだけ重要な広報活動、もしくは例えばワンストップのサービスの
一環だと思っています。それが少し感じられませんでした、お話の中から。何となく広報を
やっているイメージがあったので、ですから大事さを、とても大事な事業だということ含め
て再構築とさせていただきました。
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評価者:本当は、例えば1年間このすべての事業をストップしていただいて、予算ゼロですべ
てやめていただいて効果を見てどういう経過になるかを見てみたいのですが、ちょっと余り
にもひどい結果になったときの恐ろしさがありますので、やっぱり一応は続けなければなら
ないのかなということと、国から行政指導が入るであろうという予感もありますので、その
ことを踏まえつつも、やはり私が思ったのは、何らかの形でこの印刷物及びその他人件費以
外の部分の縮小を図っていただきたい。その上で特定ターゲット、滞納をする傾向にある人
たちなどを特定に対象にした広報活動を工夫されてはいかがでしょうか。それが工夫ができ
ないのであれば、もう単純に予算、例えば全体的に1割カットして、その中でこの同じよう
な効果の出るポスター作成に努力していただくというようなことも目指していただければと
いうふうに思います。
コーデ:改善(縮小)の方。
評価者:行政の実務として、これを全く否定して、なくしてしまおうというのはすごく極論過
ぎると思います。それで、私は今のお話を聞きながら、規模は縮小しても息を長くして、規
模を縮小してこの事業を進めるべきだというふうに考えております。
もっと工夫しなければならないところは、例えば租税教育のところなんかは、もうちょっ
と単価を少なくして、より広範囲の方にお渡しできるようなものをするとかということで、
少しの工夫が必要かなというふうに考えました。
コーデ:多分、皆さん言っていることは一緒だと思うのですが、最後に私から、この事業の目
的については正しいものだと思いますが、これらを事業課がちゃんと考えて、だれのために、
何のために、いつまでにやるということをもう少しそしゃくしていただければ、もうちょっ
とこの事業の内容がよりよいものになるんだろうというふうに私は思っています。
結構厳しい意見が出たので、ただ厳しい意見でないと担当課が困りますので、これに対す
る具体的な提案とか改善策をもしお持ちでしたら、さっきワンストップサービスといったこ
とで、そういったものをどんどん発言があれば。
評価者:先ほど恥ずかしい過去をお話ししましたけれども、そのときに必要だなと思ったのは、
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大人への教育だとやっぱり思います。それから先ほど事業を始めたときとかやめたときとか、
そういうものを大人にしっかり教育をしていくことなのかなと思います。正直、大学生です
とか子供にすることではなく、お恥ずかしい話、30を過ぎて切に感じましたので、しっか
りと変化の多い時代、20代、30代、40代は、今はこういう経済状況の中で変化が大きいで
す。ですから、そういう人たちに対してのフォローのつもりでしっかりサービスを構築する
という意識を持っていただきたいなと思っております。
評価者:重ねて、期限内に納めない人が10分の1ぐらいということを考えますと、多分この
啓発があっでもなくても納める人は納める、納めない人は納めないみたいな、そういうもの
が経過ということが考えられるのではないか思いますので、今大人のモラルの向上等を周知
するとともに、先ほどの件でもありますけれども、授業中に公民や社会の時間に税というも
のを考えるということを、教育現場のほうとも連携して取り組んでいったら、納税の意識が
高まるのではないかというふうに考えます。
コーデ:それでは、1-2税務広報事業をこれで終わりたいと思います。
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