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-1- 【3-8 奨学金給付金事業】(学事課) コーデ=コーディネーター 評価者
【3-8 奨学金給付金事業】(学事課) コーデ=コーディネーター 評価者=評価者 市=説明者(市職員) コーデ:それでは、奨学金給付金事業についての評価を始めます。 それでは、まず、担当課のほうより事業の概要のご説明をお願いいたします。 市:教育委員会学事課でございます。よろしくお願いします。 総合計画の分野は、文化・学習の「心豊かな人を育み、しずおか文化を創造するまち」で、 政策は、「次代を担う人材の育成と環境の整備」に整理されております。 事業の目的は、就学困難な学生・生徒に対し、教育奨励費としての一時金を給付するとい うものでございます。 背景といたしましては、昭和35年に旧清水市におきまして、篤志家による寄附金を原資と して、給付型の奨学金制度としてスタートしたところでございます。 事業概要の平成24年度実績ですが、高校生は、20人の応募があり、12人が採用され、60万 円が給付されました。短大生は、4人の応募があり、3人が採用され、30万円が給付され ました。大学生は、26人の応募があり、8人が採用され、80万円が給付されたところです。 全体で23人が採用され、170万円が給付されました。 選考に当たりましては、奨学生選考委員会を開催し、採用を決定したところです。給付の 際には、採用者に在学証明書の提出を求め、在学の確認をしています。 根拠法令は、篤志奨学基金条例及び同施行規則です。 事業開始は、先ほどご説明いたしましたが、昭和35年度です。 次に、全体事業の事業費の表ですが、上段の歳入の欄ですが、平成23年度の当初予算170 万円に対し、229万円余の歳入がありました。歳出は170万円でした。内訳は記載のとおり でございます。24年度は、当初予算17万1,000円に対し、25万1,000円でした。この23年度 と24年度の差ですけれども、23年度は公募公債、年利1.3%により運用しましたので、229 万円余の収入がありましたが、23年度は通常の運用にしましたので、このような額になっ ております。24年度の歳出は170万円でございます。内訳は記載のとおりです。24年度は、 その公募公債が平成23年度末に満期を迎えまして大口定期で運用したため、収入は減少し ているところです。25年度の当初予算ですけれども、300万円でございます。 -1- 人件費につきましては、23年度、24年度とも正規職員が担当しておりまして、0.1人工で 80万円を計上しました。そして、給付した170万円をプラスして、250万円となっておりま す。25年度は給付額と合わせて380万円となっております。 活動指標1は、奨学生選考委員会の開催です。年1回という開催数という指標でございま すけれども、平成21年度から毎年1回ずつ開催しているところでございます。 次に、成果指標ですが、奨学金受給者数という指標に対し、平成22年度の22人から平成24 年度、23年度まで、毎年20人前後で推移しているところでございます。 次に、他の政令指定都市の状況でございますが、調査を行ったところ、札幌市から神戸市 まで6市で同様の給付型の奨学金制度を実施しておりました。金額的には千葉市の408万円 から京都市の5億7,800万円余まで、かなり差があるところでございます。現在のところ、 国、県には給付型の奨学金制度はございません。 なお、静岡県教育委員会で定時制、通信制高等学校の生徒を対象としている修学資金の貸 し付けがありますけれども、これは卒業した場合に全額免除になることがあるという制度 でございまして、最初から給付を目的としているものではございません。 あと、民間の導入動向等、他都市の状況も含めましたが、89ページをご覧いただけますで しょうか。 89ページの下から3つくらいが民間の奨学金の状況でございます。例示として3つほど載 せてございます。県内の他の奨学金は83ページから記載してあるとおりでございます。平 成25年度の篤志奨学生募集要項、奨学生選考委員会の設置要綱、他の指定都市における給 付型の奨学金の制度につきまして、資料を添付させていただいているところでございます。 以上です。 コーデ:ありがとうございました。 奨学金の概要と背景と運用状況についてお話をいただきました。 このご説明、もしくはお手元にお配りしてある資料をご覧いただきまして、もうちょっと 聞きたいところとかよくわからないようなところ、ご不明な点がありましたら、ご質問を いただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 評価者:どれぐらいこういうのはニーズがあるのかと思ったのですが、24年度の応募と採用が 記載されています。他にも奨学金の制度があるのですが、他の制度と比べてどれぐらいな -2- のか、これぐらいが普通なのかどうか。もしできたら、他の奨学金制度と比べて応募が多 いのか少ないのかお聞きしたい。 コーデ:他の奨学金制度と比べた応募状況について、お答えいただけますか。 市:他の奨学金については、情報を持っていないのですが、一般的に見まして、奨学金制度、 民間も含めましていろいろな形がございます。先ほど申し上げましたけれども、89ページ の下から3つくらいのところですが、奨学生の数はかなり少ないのですが、額が大きくな っている給付型の制度がございます。こういった制度についてはそれなりの応募があるの ですが、高校等などで聞きますと、なかなか最初からもらえないということで、申請自体 が出ていないようなケースもあるとは聞いています。ですので、ニーズとしては潜在的な ものもかなりあるのではないかと考えています。 コーデ:この育英奨学金のほうは、ご担当は同じところでやっていらっしゃると思うのですが、 そちらのほうの応募状況というのはどうですか。 市:資料で言うと、92-1ページの次に育英奨学金の平成20年度から24年度までの資料がつい ていると思いますが、平成20年度が全体で49名、平成21年度が61人、22年度が56人、23年 度が66人、24年度が50人という形で、育英奨学金のほうも毎年50人から60人ぐらいの応募 があるという状況で、この育英奨学金というのは、給付型ではなくて貸付型の奨学金にな りまして、大学生だと毎月2万円、短大生だと毎月1万5,000円、高校生は8,000円、月額 で貸与しているものでございます。 コーデ:この応募状況というのは。 市:一応貸付型につきましては、ほとんど応募すれば予算内で貸し付けできる状況にはなって います。 評価者:20名というとちょっと少ないような気がしましたけれども、人数に問題があるのか、 広報に問題があるのかとは思いました。 -3- コーデ:応募がもっとあってもいいのかなと思ったという感じですかね。 評価者:そうですね。 市: 24年度が61人の応募があって、採用された人が50人、23年度は75人中66人、22年度は64 人応募があって56名が採用されたということです。 評価者:給付の学生が何年か学生生活を送って、これがどういう効果になったかみたいなこと があまり追跡調査されてないような記述があったのですが、実態的なことがありましたら 教えていただきたいと思います。 コーデ:給付した学生に対する追跡調査についてはいかがでしょうか。 市:アンケート調査の結果を20枚ほど用意してきました。今、お配りしたのが、アンケート調 査の結果になりまして、調査は24年度と25年度の採用された方45人の方に実施して、奨学 金の給付について、大いに役に立ったのか、少し役に立ったのか、あまり役に立たなかっ た、全然役に立たなかったという点については、27人の回答がありまして、26人の方から 大いに役に立ったということで、その主な理由としては、家庭の収入が少ないので非常に 助かったと。4月の当初、いろいろ出費が多かったので助かったという方が6人、あと、 授業料の一部に充てたという方が5人、教科書を購入するのに役に立ったという方が3人 いました。いずれも複数回答がありましたので、足すと26人以上にはなってしまいますが、 あと、無理を承知で申し込んでいたので助かったとかというような回答がありました。 また、「給付された奨学金の使い道について」という問いに対しては、これも複数回答が ありましたので合計は27人以上に増えていますが、学費の一部に使用したという方が24人 で、ほとんどの方が学費に使っていました。状況としては、教科書とか授業料とか、ある いは入学金というところです。あと、学費以外に使用したという方は、通学における定期 代とか制服代、電子辞書、あるいは大学生だとスーツとかそういったもの、下宿準備のた めの経費に使ったということでした。 あと、「全体の給付額を変えないとしたら」ということに対しての問いについては、金額 -4- を増やして人数を減らすべきという方が2人、理由としては増えるのは嬉しいが、人数が 減ってしまうのはつらいということでした。2番目として、金額を減らして人数を増やす べきという回答をされた方が6人いらっしゃいました。理由としてより多くの人に利用し てもらいたいという方が3人、金額が増えるのはつらいという方が2人でした。あとは、 現在の金額、人数でよいと回答された方が21人いらっしゃいました。理由として、金額を 変えてほしくないという方が3人、ちょうどいいという方が3人、何人の人が利用している かわらないのでという方が2人ということで、ほとんどの方が現在の金額、人数でよいと 答えています。 最後の質問ですが、「市の制度以外に他の奨学金を利用されていますか」という問いに対 しては、「ある」と答えた14人のうち11人が日本学生支援機構の奨学金を使っていました。 県の奨学金とか民間の奨学金が1人、あとはその他の奨学金でした。利用していない人は 半分ほどの13人でした。 あと全体的に市の給付型奨学金制度を変えるとしたらどのような制度を希望されますか ということで自由に書いてくださいという問いに対しては、今のままでいいというのが3 人、親として助かったという方が2人いらっしゃいました。それ以外は制度の拡充だった り、改善だったりする点で、全体の金額をもっと増やしてほしいという方が3人、入学前 に給付していただければ、今よりももっと役に立つのではないかという方が2人、あと、 1年生だけではなくて、2年生、3年生についても受けられれば嬉しいという方が2人い ました。あとは、全体の人数を増やすとか、種類を増やすとかという方が1人ずついまし た。その他としては、今ご質問があったような、知らない人が多いのではないかという方 が3人などで、もっとPRしたらというような意味だと思いますが、そのような自由記載 による返答がありました。 コーデ:24年度と25年度の給付者に対してアンケートをされたということですね。 市:はい、そうです。 コーデ:これは、毎年やっているわけではなくて、今回初めて行ったということですか。 市:毎年、給付を受けた学生さんからは、非常に役に立ったということでお礼状はいただいて -5- いたのですが、直接この方たちから生の声を聞くというのは、この事業仕分け等もありま して、委員の皆さんの意見も聞きながら話をしていく中で、奨学生の方の生の声を聞いた ほうが、より本格的な議論ができるかなということで初めてやりました。 コーデ:他に、よろしいですか。 評価者:この奨学金の原資は基金の運用益ということでいいですか。運用益以外は、基金その ものの元本を取り崩しているとか、そういうのはないですか。 市:現在のところ、運用益と過去の運用益を積み立てたものでございます。寄附いただいたそ のものには手をつけていない状況です。 コーデ:安定的にずっと同じような状況でこの奨学金を支給、給付していると。制度自体も、特 に変えたという経緯とか金額を変えたとか、そういう変化は今までありましたか。 市:制度自体は変わっていないですが、この給付型の制度というのは、先ほど説明にありまし たように、昭和35年度に旧清水市からスタートしていまして、そのときが100万円、寄附が あって、その当時5%ぐらいの金利で運用していたもので、5万円ぐらいの運用益があっ て、当時5,000円を入学されている方10人に給付していたという状況でした。10万円になっ たのは、調べてみたら昭和60年に10万円になっていました。 コーデ:昭和60年からは10万円給付しているということですね。 評価者:選考基準のことで、また1つだけ確認ですが、選考基準の中の一つに収入基準という のがあって、家族全員の総収入金額の目安4人世帯ということで、高校、短大、専修・専 門、大学それぞれに、また国公立、私立によってその世帯の給与所得、年収ということが 書かれているのですが、応募された中でこの収入基準にひっかかってだめでしたというよ うな方は、現状おられますか。 市:篤志にはいませんでした。育英の方には、平成25年度に収入が多くて1人だけいます。 -6- 評価者:ということは、あまり収入基準にひっかかってだめですよという方はおられないとい うことですね。あとは、それ以外の学生さん本人の人柄でありますとか、成績とかで採否 を判定するという状況になっているわけですね。 コーデ:他はよろしいですか。 私から1点すみません。 成果指標の目標が40人となっていますよね。募集要綱の人数は20人で、その差が倍あるの ですが、そのところの説明をお願いします。成果指標は、今年度は41人という目標を設定 されていらっしゃいます。 市:成果指標の41人というのは、平成25年度300万円で予算がついておりますので、それを300 万円で何人という形で、過去の実績から按分して41人というのは出してございます。平成 25年度は募集要項では20人程度ということで、教育委員会としては、2月1日から配布す るのでそれ以前につくっていまして、その時点では今までの運用利息を給付するという形 のスタンスを変えてなかったので、20人程度ということで、その辺でギャップは生じてい ます。 コーデ:ご理解いただけましたか。 評価者:もしかしたら既に説明の中であって、聞き逃したかもしれませんが、今年度の予算額 が300万円に増えた。この原資というのはこれまでと違う部分が入っているということでし ょうか。 市:実際問題として、この奨学金の制度について今、見直しを今回に市民評価会議にかける前 からやっているところでございます。それで、当初予算を作成するときに、拡大した場合 に予算がやはりついてこないと事業の拡大もできないという中で、300万円の予算をつけて いただいたところです。 その後、実際に作業を進める中で、原資としては基金取り崩しで300万円という形になっ ておりますので、このまま取り崩してしまうと事業の継続が難しいという部分も考えられ -7- る中で、とりあえず現行どおりにやっていけば、大体収入と支出が見合った金額で事業の 継続性が保たれるということで、この金額で事業を執行させていただいているところです。 コーデ:基金を取り崩す前提で300万円という予算になったということですね。 評価者:先ほど、あくまでも取り崩しですけれども、それは運用益の取り崩しですよね。元本 の取り崩しではないわけですよね。 市:はい。運用益の取り崩しということで、運用益が約1,200万円ほどございますので。 市:今、元本は2億500万円ぐらいで、運用で今まで積み立ててきた利息が1,200万円ぐらいあ りますので、その1,200万円の利息を取り崩していくということで、元本には手はつけませ ん。 コーデ:300万円で予算を上げたが、25年度の給付は終わっているわけですよね。実際は20人程 度ということですね。予算と実績に差があるということになるわけですね。そうすると、 成果目標としての目標数値自体は41と上げてあるけれども、41の成果目標には届かないと いうことになるわけですね。はい、わかりました。 評価者:何でそういう資料になっちゃったのか、もう少し考慮した上でつくっていただければ 非常にわかりやすかったので、ちょっとわかりにくくなっていると思います。 資料から見ると、何かこれから拡大していくとか、お金をもっと使えるような資料にな っているものですから、そうであるなら問題はないというか。 コーデ:それでは今のところ、今後の見通し、方向性というのは、これまでの仕組みを継続して 安定的に給付していく制度を続けていきたいというようなご意向でしょうか。 市:教育委員会のスタンスとしては、今までの形で給付していけば、元本に手をつけずに恒常 的に制度を維持できていくと思っています。 -8- コーデ:恒常的にやれていくということが大事だというふうにお考えということですね。 市:給付額を増やしていくことによって、今ある利息を使い切ってしまって、元本に手をつけ ていくことになるものについては、教育委員会としては慎重に考えていきたいです。 評価者:運用益の累積が先ほど1,200万ぐらいあると。だいたい年に170万、180万、要はこれ が200万と考えれば、1,200万ということだと6年ぐらいでその運用益が底をつくわけです けれども、その後はどうでしょう。そのときはもうやむを得ないので、元本、元金に手を つけて、この制度を維持するというようになるのでしょうか。そこの辺は何か検討を持た れているのでしょうか。 市:まさにそこが課題となっているところでございまして、運用益がなくなった時点で元本に 手をつけていくと、そうすると、将来的には元本がなくなる可能性がございます。ただ、 事業自体として、やはりこういったものを必要とされている方がいらっしゃることは間違 いないので、継続的に事業をやっていくのならば、やはり基金の運用をうまくできればな ということ、社会的情勢が変わってくればその辺も上がってくる可能性もあるかもしれな いという中で、ちょっと将来的展望については、今、一番課題としているところでござい ます。 評価者:もう一度、選考のことをお聞きするのですが、先ほど収入の基準ではほとんど誰もひ っかからないということでしたけれども、でも、人数を教えていくと、応募者全体のうち 半分ぐらいの方がだめという決定を受けられているのですが、このだめというふうに選考 された理由というのは、どういう理由で、それはやはり学力だけですか。この選考基準を 見ますと、学校等における成績が平均水準以上の方、それとか特定の分野において特にす ぐれた資質、能力がある方、それから、学校等における学習意欲があり、学業を確実に修 了できる見込みがあると認められる方と書いてあるのですが、普通に考えたら、このどれ かにひっかかっておられるのだろうと思いますが、どの基準にひっかかってだめという判 定をお受けになられているのでしょうか。 市:一応いずれかに該当する方ということで、このどれかに該当すれば、選考対象には上がっ -9- てくることになります。ただ、それでも奨学金をやはりより必要とされている方というの がいらっしゃるというのは間違いないことですので、この辺も加味いたしまして総合的に 判断をさせていただいています。 評価者:ということは、本年度でいきますと、予算は300万円あるけれども、やはりそれでも 落としている方がいるということは、予算的には余裕があるけれども、将来のことを見越 して、基金の運用益を残しておきたいというような思いもあって、少し辛目に、厳し目に 審査をされているというような状況ということで理解すればいいですか。 市:その300万円ということは、先ほどもちょっとご説明させていただきましたけれども、い わゆるその枠を広げるとか、そういったことについて昨年度から検討しているところでご ざいます。 ただ、その中で結論が出ていないような状況でございますので、前年と同程度ということ で170万円の予算の執行ということを考えまして、選考させていただきました。 評価者:ということは、見込みがないけれども、とりあえず予算は300万円確保しましたとい うことになっているだけですね。執行の段階で前年並みの決算を打ったというか、前年並 みに判断を選考したという状況ですか。 先ほど、このままいくと数年で運用益が底をついてしまうことが最大の課題ですと。一方 では課題を認識しながら、また一方では拡大をするというような形で予算も確保されてい るというのは、ちょっと矛盾しているような気がします。拡大を考えるのであれば、運用 益が底をつく期間が早まるわけですから、今以上に早く将来展望の検討をし、早く結論を 出すべきと思うのですが、その点は、もっとスピード感を持って今後の展望というのをご 検討していただければと思います。 コーデ:それでは、中間評価をいたしたいと思います。 1次評価、2次評価、それぞれ当てはまるところにチェックを入れてください。よろしく お願いします。 事業の必要性があるか、なしかということで、なしとお考えの方はいらっしゃいますか。 いらっしゃいませんか。 -10- それでは、2次評価ですが、事業の必要性があるという前提ですと、縮小から拡大まで4 段階ということになります。皆様方、今の時点で中間評価としてどちらの項目をチェック されたか、札を掲げてください。 はい。縮小2、再構築2、現行継続1となりました。 それでは、縮小を上げてくださったお二方、AからEのどの項目にチェックをしたか、も しくはその理由を簡単に教えてください。 評価者:縮小のE「その他」に丸をつけました。長期運用可能な範囲である170万円という額 に戻すべきだと考えました。 枠の拡大や額の増額については、まず原資である篤志を募って、ある程度の原資の拡大が できた上で、その運用可能な体制を整えてから行うべきであって、継続的な運用に無理が 出てくるような状態で事業の拡大をすべきではないと考えて、このような判断しました。 コーデ:はい、ありがとうございます。継続が最優先ということですかね。 評価者:私は、縮小で、チェックしたのはDです。 今、お話ありましたように、予算は300万円確保したけれども、運用の中でどうでもなる というような形で判断をされていますので、もっとこの給付型の奨学金自体の将来展望を どうするかというのを早急に検討していただきたい。その上で元本まで手をつけてどんど ん静岡市の若い方々の育成に寄与すると判断すれば、それをもっと拡大していただいてい いのですが、それをきちんと市として方向性を明確にしていただくまでは、今年度300万円 ですけれども、それをもう一度従来の170万程度の予算に縮小して、現状の中で泳いでいた だくべきではないかなと考えました。 コーデ:それでは、現行継続を上げた委員、お願いします。 評価者:現行継続のAということにさせていただきました。 説明の中で運用益だけで回っていきますというようなことでありますので、予算的な問題 も特にないと思いますし、事業自体は価値のあることだと思います。リサーチ等を行って、 より有効な配分等も一度検討していただければ現行継続でいいのではないかと思いました。 -11- コーデ:縮小というのは、300万円に対して縮小というご判断で、170万円に戻してその運用の中 で安定的にということを考えてらっしゃるということですね。 評価者:そうです。 コーデ:では、再構築を上げたお二人、お願いします。 評価者:個人的にはこういう制度はぜひ拡大してほしいと思うところですが、担当の方からち ょっとハートというか、ビジョンというのがいまいち見えてこないので、もう少しお聞き してから決めたいと思います。とりあえずはAの再構築にしました。 評価者:再構築でE「その他」としております。 必要性の高い事業でありますし、着実な実施が望まれるということですけれども、将来の ビジョンが固まっていない状況というのは非常に問題がありますので、現行継続とはとて も言えないです。 ただし、可能であれば、今年度の実績の170万円から積み増していくという方向性という のは好ましいと思っておりますので、その辺もうちょっとお聞きして、ビジョン等につい て、もうちょっと詳しくお聞きした上でまた改めて最終判断としたいと思います。 コーデ:中間評価としては、縮小2の再構築2、現行継続1というような評価になりました。 皆さん方共通しているのは、評価は違いますが、ビジョン、将来展望はどういうふうにお 考えでしょうかという、そのハートの部分をお聞きしたいというところです。 後半、ちょっと残りの時間については、まずそのマーケット的に、人数的にどうなのかと いうことと、どうあるべきなのかということの両方あわせてお話ができればなというふう に思います。まずは皆さんが期待しているビジョン、将来展望というのは、今のところど ういうふうにお持ちなのか、もしくは期待とか願望とか個人的なところでもいいのですが、 どういうふうにお考えか、ちょっとお聞かせいただけるとありがたいです。 市:今、リーマンショック以降、生活の苦しい方がいらっしゃる。それで、貸付型の奨学金に -12- ついては、返せない方も実際に生じてらっしゃるというような実情がありまして、国等に おいても、給付型の奨学金を制度設計したいというお話が出ているところでございます。 ただ、それに伴う財源をどうするかというところがやはり一番の問題になっております。 その中で、市としてどのような奨学金制度を構築していくか、微妙だとお叱りいただいた ところですけれども、まさにご指摘のとおりだと私たちも本当に感じているところです。 ただ、同時にやはり安定的に事業を続けたいというご指摘、縮小というお言葉がありまし て、基本的には最低限、安定的に事業を継続していく必要性があるだろうと考えていると ころです。それで、人数の増加と事業の安定性というところが課題としているところです。 こういった果実運用型の基金というのは、うちだけではなく、いろいろなところでやはり どうやっていこうか、今まで利子で、果実で運用できたところの運用が大変になっている という中で、それは本当に悩んでいるところです。 同時に今までやってきた事業でしたら、果実だけで何とかある程度の期間はできるだろう という判断の中で今考えているところですけれども、やはりニーズが増えているのだから、 もうちょっと何とかできないのかというところで、まさに将来的ビジョンの構築に動いて いるところでございます。 コーデ:それは、課題は十分お持ちだということで、具体的にアクションはどうされていますか。 特に今のところ、まだ動きはないですか。 市:今、基金の残高としては約2億円ぐらいありまして、公募公債の今、10年ものの利息とか が0.8%ぐらいなので、2億で0.8%を回すと、一年間で160万収入は得られていくものです から、そういう長期的な債券とかを買っていけば、それに今、1,200万ある中の40万とかを 足していけば、200万ぐらいは毎年何とか運用利息とかは生じ、使えるようになるので、今 よりも3人か4人ぐらいなら増やせていけるのかなということです。ニーズとしては非常 にあるので、そういったところの声に応えていきたいと担当としては考えております。 市:さらにつけ加えますと、今言ったのはだいたい10年くらいのいわゆる証券等の運用になり ます。ただ、10年というのはかなり長うございますので、その中での運用をどうするかと いう、ちょっと今、判断に迷っているところです。 もっと申しますと、20年とか30年の運用ということも視野に入れてやらなくてはいけない -13- のかなというのも感じているのですが、20年、30年ですと1.数%くらいの利息も考えられ るのですが、ただ、今の状況がどうなるのかというのが非常に不安の中で、実際5%か 6%という時代もございましたので、そこまで20年、30年やるのはどうなのかというとこ ろで、議論が出て、10年、20年、30年、どの程度の期間で運用していくのが適当なのかと いうのが正直言って、金融の動向というのはなかなか難しいところがございまして、踏ん 切りのつかないところでございます。 コーデ:資産運用的な話をしても、ここでは将来展望というところでなかなか難しいのですが、 今、ニーズがあるとおっしゃったところは、例えばリサーチ調査というのはどうでしょう。 その辺は把握していらっしゃるのでしょうか。ニーズがあるというのは、何となくニーズ があるのではないかと思っているという感じがするのだけれども。 市:今、PRとしては、広報しずおかですとかホームページとか、あと高校生も対象となって いるので、今、中学校とか市内の高校とかに2月に募集要項を配布しています。先ほど委 員の方からのご指摘があったように、今、23人ぐらいの採用がありますが、実際はその倍 ぐらいの50人ぐらいの応募がありまして、半分ぐらいの方が今落ちているような状況です。 ニーズとしてはそのぐらいはあるのかなというところで、実際、潜在的に何人ぐらいとい うのは難しいのですが、表面的には採用者の倍ぐらいの人数が現実にあるので、残りの方 をどうしていくべきなのか考えています。 コーデ:たまたまこの評価委員の中に2名、教育関係者がいらっしゃるので、現場の声として状 況をお聞きしてみようと思います。ニーズについてはどういう認識を持ったらいいですか。 評価者:昨今の経済状況もありますし、やはり非常にニーズは高いものがあると思います。特 に入学直後の一時金ということで言うと、先ほどアンケートの中にもあったと思いますが、 たぶん、場合によっては入学金の支払い自体がなかなか厳しいということもあったりしま すので、例えば支給時期をもうちょっと早くして、3月中に入学金が払えるような支給が あったりするといいなと、細かいことで言うとそういうことはいろいろあるのですが、と にかくニーズはかなり高いと実際のところ考えます。こういった事業によって、なかなか 困難を抱えている方々、特に若い方を支えていけるのであれば、それは市の事業としては -14- 本当に価値のあることではないかと思います。 評価者:私も同様の意見で、昨今の経済状況を勘案しますと、やはり非常に生活が苦しい中で 学業もというご家庭も見受けられますので、拡充はしていっていただきたいと思うのです が、いただいた資料で同じ他の政令市の状況の資料もついていて、多くの政令市が基金の 運用益だけではなくて、一般財源を投入しています。この一般財源、やみくもに一般財源 を投入するのではなくて、拡充するのであれば、一定のルールを決めて、一度この一般財 源の投入についてもご検討いただく必要がある時期になってきたのかなという感じがしま す。そもそも非常に運用益、運用の利回りが高い時期に今こういう基金なんかが設置され て、十分基金の利息だけで食べていけるよという、左うちわの時代の制度がそのまま存続 していて、今はその利息だけで食べていける時代ではないので、その時代にやはり今まで と同様のことをしよう、あるいはそれ以上のことをしようとなりましたら、運用益以外の 財源投入ということも一遍必要になってくるのかなと思われますので、そこで他市の状況 を見れば、一般財源をいろいろつぎ込んでいる団体がありますので、静岡市としても、一 般財源をつぎ込むことについての是非について一度ご検討いただきまして、できるだけ拡 充、手厚い流入、奨学金の制度をずっと今後も展開していただければと思います。 コーデ:というためには、やはり今回給付者のアンケートをやっていただいた中に、こうしてほ しいという生の声があるわけですよね。状況は現場の人が一番よく知っている。ならば、 現場の人たちの声に寄り添うべきというところあるのではないか。今まで特にそういう給 付者に対しての追跡調査とか状況というのは不明であって、今回のこういう評価に当たっ て調べていただいたというのが、いいチャンスにはなったのではないかと感じるところで す。 どうでしょう、皆さん、今後の展望について、ニーズはあるのではないかというところは 一致するところで、だとすると、どうあるべきなのかというところに入っていきたいと思 います。 一般財源というところも視野に入れながら、どうあるべきなのかを検討すべきではないか というご提案がありましたけれども、他の委員はどうお考えになりますか。 評価者:私も中学にお世話になっているところがあるので、高校生の対象者のことについて、 -15- ちょっと意見を言いたいと思います。 私が考えるに、奨学金を受けたらいいのになと思う子があまり学校となじまない子という か、家庭的に苦しいので学校にもなかなか不登校になっていたりとかするので、ちょっと 標準程度の学力というがなかなか難しいかと思います。あと、先生との関係もあまりよく ない子もいるので、養護教員の先生とか、あと生活保護課とか、家庭児童相談所などにも アピールをしていただいて、こういう方法があるということをその子たちに伝えていただ ければなと思います。 それと、もし給付型でなかなか今、説明を受けると、守りの体制になってしまっていると いう、財源がなかなかということであれば、返還型、貸与型も考えていただいていいので はないかと思います。というのは、あしなが育英会の奨学金をすごく私、応援しているの ですが、あそこで借りた子供たちはほとんど返しているというか、給付型のもあるのです が、とても苦しい中で、苦しい人たちが出してくれたものを自分たちで必ず返すようにし ているというのを聞いているので、そちらのほうもちょっと検討していただいて、どうい うふうにしたら、もっと奨学金制度が長く続いていくかということをちょっと検討してい ただけたらなと思います。 市:どうもいろいろ貴重なご意見、ありがとうございます。今、ご指摘いただいたような点と いうのは、やはりこれからの奨学金制度を考えていく中で非常に必要になるところだと思 います。 ただ、ちょっと1点、必要とされている方に学力的に劣る方がいらっしゃるという指摘が ありましたが、確かにそういった方に対してより給付をしていく必要があるんじゃないか なというふうに考えているところです。ただ同時に、そういった方に給付して、それなり の成果が上げられるかどうかというところがなかなか悩ましいところで、貸し付けても退 学されて返還が難しい方もいらっしゃるというのが現実で、その辺の効果、ある程度無駄 になってもしようがないかなということで積極的に給付していくのか、それとも確実に効 果が上げられるという方に対して給付をしていくのかとか、その辺の制度設計というのが 今一番悩んでいるところでございます。 コーデ:そうですね、性格づけがやはり欲しいところですね。 -16- 評価者:気持ちはすごくよくわかるのですが、やはり子供って信じてもらったことに対しては、 たぶん返す気持ちがすごくあると思います。なので、おまえにやるよと上から目線だとた ぶん反抗すると思いますが、これで頑張ってみないかというスタンスだと、きっと頑張る ような気が私はしています。なので、今も申し上げたように、目線が高くない養護の先生 とか、あと相談を受けているような人たちにもちょっとアピールをお願いして、本当に申 し訳ないのですが、やはり学校の先生というと、どうしても自分たちより上という感じな ので反発してしまうと思うので、そういうところからのアプローチも必要ではないかなと 思います。おまえもやれば頑張るよ、こういう道もあるということを示していただけたら なと思います。よろしくお願いします。 市:ありがとうございます。教育委員会の中でやはりそういう視点は常に持って、事業してい るところでございます。 評価者:こういった奨学金給付金は本来ですと、私の本心としては、もっと拡大していってほ しいなというふうに思います。ただ、一方では運営可能な形でやっていってほしいなとも 思います。 それで、若い人たちの育成・教育というのは、市であったりとか集団、国家であったりと かそういったもの、維持、存続、それから繁栄に足がけて一番なところだと思います。そ ういったところにお金をかけるというのは、その団体、集団であったりとか市の将来を支 えていく人たちを育てる、生み出していくというところで、とても大事な投資ではないか と考えております。 ですから、一般財源からこちらに回すようなことができれば一番いいのではないかという お話もありましたが、そういったことを、みんなが少しずつお金を出し合って集まったお 金が税金ですから、市民全員でそういった次の世代を育てていく、そういう経済的な理由 によって高い教育が受けられないような環境を少しでもなくしていく、これも正しい税金 の使い方ではないかと思うので、そういったこともぜひ考えていただきたいと思います。 それから、質問用紙調査のところでちょっと気になったのですが、今後こういった項目を 加えてほしいなというのが、奨学金制度を使ってどこかに入学した、それから卒業した後 に静岡市で働くことになったかどうかというのを考えていくと、最終的にその人が納税者 として帰ってきたというふうなことになるので、これはとてもいい追跡調査になるのでは -17- ないかと思います。これだけ静岡市で税金を納めてくれる人間になって帰ってきたとアピ ールすることができるので、そういった追跡調査も行っていただきたいなと思います。 コーデ:今回はきっかけにこのアンケート調査をされているのであれば、もう毎年恒例にしてい ただいて、給付者の状況というのをよく知っていただくというところですね。 評価者:ほとんど全く同じ話ですが、たまにアンケートするだけではやはりちょっともったい なくて、せっかく大事な事業をしているわけですから、その成果をアピールしていくとい うことも大事だし、事業を展開する上でも実態を把握しておくということは必要なことだ と思いますので、ぜひ学校卒業後の追跡調査というような形で、あるいは1年後の調査で もよろしいですけれども、そういった形で事業の成果を把握するということをぜひやって いただきたいと思います。 コーデ:そうですね。やはり成果指標が給付者ではなくて、給付者の発展といいますか、その人 たちがどうなっているかというところが本当の成果ではないかというところでしょうか。 1つ、追加資料をつけていただいた中に基金の条例が入っていますよね。非常にたくさん の方の基金がベースになっている、こちら側も大事にするというか、ここももうちょっと 増やせないのか、そちら側のご努力というか、広報はどうでしょうか。 市:最近では、平成24年3月に一番下の井木うた子さんという方から4,500万円ほど寄附を受け ました。この方はもともと旧清水市の出身の方で、遺言に遺産の一部を静岡市の篤志奨学 金に寄附したいと書かれていました。それを受けて4,500万円寄付をいただき合わせて2億 500万円ぐらいになったわけです。特に寄附のお願いは今のところしていませんが、ふるさ と納税のほうでは、奨学金の寄附を受け付けていますということで、ささやかながらPR させていただいている状況です。 あと、毎年のように100万円ずつ寄附していただいている建設会社さん等もありますので、 地道ながら増えている状況はあります。 評価者:少しアピールする意味で、奨学金の説明会のようなものを開いていただいて、奨学金 をもらってこういうふうに自立できたという先輩方を招いて、そういう話をしていただく -18- というようなことも希望が持てるのではないかなと思いますが。 コーデ:広報の一環として、そういう方法はとれないだろうかというご提案でした。 他にご意見、よろしいでしょうか。 では、そろそろ最終評価に入りたいと思います。 将来展望はという中間評価をいただいて、ニーズがあるのが確認できた。ならばどうある べきかというようなお話でいろいろご提案をいただきました。将来的に額について、どこ をもとにしていくか、誰にあげるのか、どのように把握していくのか、どういう成果を求 めるのかというようなことをご提案いただいたと思いますが、それを踏まえてどのような 評価になったでしょうか。 それでは、奨学金給付金という事業についての最終評価をお願いいたします。札を上げて ください。 再構築が1、現行継続が2、拡大が2となりました。随分中間評価から札が変わっている ように思います。 それでは、まず再構築の委員からお願いします。 評価者:私は再構築を上げたのですが、どちらかといいますと、拡大を視野に入れた再構築と 申し上げたいと思います。そのためには、まず現在あります奨学金のこの制度そのものの 将来展望を明確にしていただきまして、先ほど申しましたように一般財源の投入も視野に 入れて、制度運用の抜本的な見直しを行っていただきたいと思います。 ただし、拡大しますと、あくまでもこれは個人給付という範疇に入りますので、その現金 の使途については厳しく限定をしていただく方向で、制度の活性化を行っていただきたい と思います。 コーデ:それでは、現行継続のお二方、お願いします。 評価者:現行継続でありますが、原資増額のためのPRや営業活動を行っていただき、原資を もとに給付できる形というのも裏ではやっていただくのとあわせて、一般財源にも財源を 求める形で給付枠を拡大できる形をつくっていただきたい。そういった意味では、300万円 という今回の予算はある程度妥当性があると考えまして、現行継続といたしました。 -19- あわせて、給付を受けた生徒や学生のその後についても追跡調査をきちんと行って、この 給付の優位性というものを明確にできるような体制を整えてほしいと思っております。 評価者:重要な事業でありますので、長く継続を行ってもらいたいと基本的に思っております。 また、追跡調査はやはり確実に行ってもらって、成果をきっちり把握して、見直しもかけ ていただきたいということと、運用については、今、2億円の基金があるということと、 まだまだ営業活動もほとんどしていないということで、運用もしくは基金の募集等も含め て、いろいろなやり方がまだまだあると思います。そういった営業活動をあまりなされて いないので、もっともっと努力してもらって、この運用によって基金が長く利益が出るよ うな形でぜひやっていただきたいと思います。それが拡大できれば、もしその運営が安定 して広がっていけば、事業も広げていただきたいと思っています。 コーデ:それでは、拡大を上げたお二人、お願いします。 評価者:再構築から拡大に変更しました。 ご説明を聞いていて、少しビジョンが見えてきたかなと思いました。ただ、守りの態勢か ら一歩進んで、今の時代に合った運営を期待しています。原資以外にも、先ほど皆さんが おっしゃっていたような予算を確保していただきたいと思います。アピールとかもしっか り必要な子たちに理解してほしいと思います。 市への将来と投資という希望を込めて評価させていただきました。 評価者:先ほどの再構築から期待を込めて条件つきの拡大であります。 非常に大事な事業ですので、将来にわたってやはり着実に継続できるということがまず最 低限のところだと思います。その上で、できる限り多くの学生が学習機会を得られるよう な事業展開というのをぜひ、この先、構想していってほしいと思っております。 原資の取り崩しというのはやはり好ましくないので、その他の一般財源などを確保するこ とによって拡大という方向性がとれると好ましいのではないか。ただし、その際に、単に 現行の事業を拡大するというだけではなくて、やはり再構築的な側面が必要であって、事 業の成果を把握し、それをアピールする。それによって事業の正当性というのが広く知ら れますし、例えばそれがもしかしたら原資の拡大につながっていくかもしれない。そうし -20- た形での、より適正な、より社会的使命に見合っただけの労力を投入した事業というもの の展開を目指していただきたいなと思います。 コーデ:票が3つに割れておりますので、また私から1票投じさせていただきます。 私は、現行継続と評価します。いろいろ整理整頓してから拡大に向かって頑張ってくださ いという意味です。 ということで、この奨学金給付金事業については、現行継続とさせていただきます。 以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。 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