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日本語 - Hope Miyagi ホープみやぎ

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日本語 - Hope Miyagi ホープみやぎ
ニュースレター No.8
2014年6月
塩釜聖書バプテスト教会
←仮設イベント↓
(ニューホープ
ダイヤモンドヘッド)
支援でいただいた野菜を手に
仙台港南「家の教会」
完成感謝会
「家の教会」祝福式
復興応援チャリティーコンサート
「ファミリークリスマス 2013」
カレーランチ
(Bramalea Baptist Church)
仮設イベント
(リバティー大学)
港南コンサート
(バックポーチゴスペルバンド)
オレゴンキルト研修旅行
テスト教会では、5家族が家屋を失う被害にあいました。
新しいスタート
特に自宅を開放して開拓伝道を始めていた2家族は家
「牛がいなければ飼葉おけはきれいだ。しかし牛の力に
屋を失い、命からがら避難しました。その後の活動が再
よって収穫は多くなる。」箴言 14:4
2014 年 3 月 11 日で、あの東日本大震災から3年を
開できるのかめどが立たないまま、避難所での生活を余
数えました。ホープみやぎオフィスがある塩釜聖書バプ
儀なくされ、東北を襲った地震の被害を把握するまでも
-1-
時間がかかりました。家族・友人・家財・仕事・・・失った
災まで亘理の地には教会は少なく、私たちの家を開放し
ものを思うと、確かに喪失感はありましたが、次々と差し
て家の教会を長い間続けていました。震災の後、被災し
伸べられる世界中からの祈りと支援の手に、全能の神
た海岸沿いの我が家はリフォームし、亘理聖書キリスト
には新しいご計画があるのではと、少しずつ勇気や希望
教会として生まれ変わりました。私たちは山手に新居が
が湧いてきたのを覚えています。あのまま支援をただ受
与えられ、そこで新たに家の教会を継続することとなりま
けるだけの側に立つこともできたかもしれません。しかし、
した。たくさんの教会があれば、人は集まりやすくなりま
神様は私たちに聖書を通して、チャレンジを下さいまし
すし、やはり私たちは家を開放して聖書のことばを伝え
た。そこで、私たちホープみやぎは、被災直後から、同じ
てゆきたいと思ったからです。海(亘理聖書キリスト教会)
く被災した近隣の人々と世界中からささげられる支援の
からと山(私たちの新居)からの祈りによって、亘理の地
手をつなげるためにスタートしました。
を神様に祝福していただきたいと思ったのです。
あれから3年。この4月には被災した「家の教会」の一つ、
昨年7月より長期ボランティアのリリーとティナが加え
仙台港南の「家の教会」の落成式を執り行うことができた
られたことで、新しい働きが展開しています。9月から念
ことは大きな喜びでした。かつてはごく限られた人たちによ
願だった近隣の子どもたちへのキッズクラブが始まりまし
る、限られた範囲での働きでした。しかしながら、新たな使
たが、近所から継続して来てくれる子がいます。また中
命を余儀なくされることで、自分たちでなく聖霊によって働
国語クラブをこの夏から開始し、中国の文化に興味のあ
きを進めていくこと、また世界にいるクリスチャンがともにこ
る方を対象に、特に中高生など若い世代の方々と関わ
の働きを担ってくださること、この働きそのものが人のもの
りをもちたいと思っています。フードバンクの働きは毎月1
ではないことを知ることができたことは大きな恵みでした。
6家族に訪問しています。訪問先は外出できない方、経
港南「家の教会」の再スタートをもって、あの日被災し
済的に困窮している方が多く、訪問を喜んで待っていて
た家族のうち4つの家の再建が終了しました。(1家族は
くれています。しかしながら、霊的な関心がもっと高まり、
復興住宅への入居を希望。)それと同時に、神様からた
イエス・キリストのことを伝えるきっかけが与えられたらと
くされたヴィジョンをなすために、ホープみやぎも新しいス
願っています。
タートを切ったともいえます。港南では働きの拠点ができ
また仮設のイベントも毎回祝福されています。仮設住
たことで、より多くの方と深いかかわりができるようになる
宅の入居者は減っていますが、私たちのイベントの出席
でしょう。今年度の主な活動計画としては、地域の各仮
者は増えています。幸子が仮設イベントで使うために、
設住宅への訪問イベントは引き続き今年度も続けてゆき、
今年はじめキルト研修旅行(アメリカ)に行けたことも幸い
今までのようにボランティアを受け入れてゆきます。また
して、被災された方もキルト作りは好評です。仮設住宅
お手伝いをしてくださる方は教会内外を問わず、私たちの
から引っ越した後も、イベントのたびに通って来られる方
活動理念に賛同してくださる方に活動に加わっていただき、
もいます。仮設の方々からも信頼をいただき、多賀城市
「ホープみやぎファミリー」(7p コラム参照)の輪を広げて
文化センターのイースターフェスティバルにも多数の方
ゆきます。これまで続けてきた戸別訪問(フードバンク)は
が出席しました。毎月さまざまなゲストをお迎えして、こ
外部の団体から託された働きでしたが、今年度はホープ
の働きを続けてゆきたいと思っています。
みやぎが主催した働きとして続けてゆきます。また、定期
※向後さんご夫妻はご高齢のうえ、障害のあるお孫さ
的に伝道集会を開き、日ごろかかわりをもってきた方が、
ん(瑠美さん)の介護をしてきました。今年2月、瑠美さ
はっきりと信仰決心の応答をできる霊的な場を提供しま
んを天へ送り、新しい生活が始まりました。瑠美さんに
す。ひきつづき、皆様のサポートを感謝いたします。
仕えてこられたご夫妻の家での前夜式には多くの方が
いらっしゃり、イエス・キリストにある希望を聞くことができ
「家の教会」ニュース
ました。ご夫妻の健康とそれぞれの働きが実を結びま
・亘理地区(向後夫妻より)
すように、また亘理の地で働く後継者が与えられるよう
私たちの祈りは亘理の地に教会が建つことでした。震
お祈りください。
-2-
・仙台港南地区(大友恒雄夫妻より)
の働きをすることを前提に援助の申し出があり、いよいよ
「わたしの神は主キリスト・イエスにあるご自身の栄光の
広い土地を手に入れることも現実味を帯びてきたと思っ
富をもって、あなたがたの必要をすべて満たしてください
たのです。
ます。」(ピリピ 4:19)
しかし、もちろん再建に至るまですべてがスムーズにい
長い間、祈ってきた新しい「家の教会」の拠点「ハートフ
ったわけではありませんでした。資金がすぐに満たされた
ル港南」が 4 月 15 日無事に誕生しました。この建物は
わけではなく、がっかりすることが何度もありました。神の
集会と居住スペースをあわせもつ家屋と駐車場、裏手
時を待つことを学ぶ大変さを体験しました。しかし、それ
には農園スペースもあります。4 月 26 日には支援をい
を機に思ってもみない方々からも援助を受けることとなり、
ただいた方々を招いての完成感謝会、5 月 11 日には
神様は同時にたくさんの方々に働いてくださっていること
教会の方々へのオープンハウスを開き、あわせて約
も体験しました。人間関係でも、物資を届けること自体拒
130 名の方が駆けつけてくれました。
否されることもあり、イベントなどでの交流はよくても、一歩
震災後の3年間をふりかえり、多くの感謝でいっぱいで
すすんで、聖書の話となるととたんに距離を感じる人もい
す。2011 年の年が明け、私たちは長年続けてきた仙台
ました。同じ被災した人であっても、離れていった人、救
市若林区港南地区の「家の教会」としての開拓伝道をも
いを受けて神の家族として親しくなった人さまざまです。
う一歩前進させるべく、日曜日には独立した礼拝をもつこ
この3年間を思うと、それまでも確かに神様を信じてつ
とを計画していました。いよいよこれから、本格的に地域
らいことも喜びもあり、歩んできましたが、それを超えてす
の方々を礼拝にお誘するという私たちの思いとは裏腹に、
ばらしい3年間であったと言えます。私たち一信徒でも何
当時住んでいた井土浜地区は地震と津波で壊滅的な被
かをさせていただけるということを神様が教えてくださった
害を受けました。農家が多く、美しかった田園風景や見
と思います。私たちが今思うことは、新しい地域で新しい
慣れた近所の家々は流され、自分の家でさえも目を凝ら
コミュニティに仕えてゆきたいということです。これまで続
してみなければわからないような変わり果てた姿となりま
けてきた集会(マナの会)で聖書の学びを通してのメンバ
した。約 100 軒あった家族はばらばらとなり、今ではほん
ーの成長はもちろん、新しい方々との出会いのために、
の数軒の家がぽつりぽつりと再建をして住んでいます。
無料貸農園やオープンカフェを敷地内に作り、開かれた
教会ですぐに立ち上げられた「ホープみやぎ」の助けで、
場所を提供したいと願っています。この地域の霊的な灯
日本はもとより世界中からくる物資を同じく被災した方々
台となれますように、引き続きお祈りください。
に届ける働きをはじめることとなりました。現在「ハートフ
※港南ではすでに新しい場所での集会も始まっていま
ル港南」が建つ場所にほど近いニッペリア仮設住宅には
す。ソーシャルミニストリーとしての「貸農園」「オープンカ
多くの知り合いが入居することとなり、知り合いの方々を
フェ」はこれから新しく始まる働きとなります。そのための
励まし、福音をお伝えする機会をもつためのイベントをす
外構工事はこれから始まり、駐車場やウッドデッキ、物
るようになりました。井土浜地区の再建をはじめ神様の
置の整備も計画中です。必要が満たされ、実行するた
導きを模索する中で、井土浜より内陸、できればニッペリ
めの知恵が与えられるようにお祈りください。また、定期
アのそばに新しい拠点を建てたいと思うようになりました。
的なイベントや工事の準備に追われている大友恒雄夫
やっと見つけた場所は、自分たちが思ったよりも広く、買
妻の健康が支えられるようにお祈りください。
うのははばかれました。神様のみこころよりも自分の資金
バプテスマの証し(仙台市若林区 M さん)
に合わせて、自分に合ったサイズの土地を、自分で計画
私は昭和 22 年 8 月 25 日生まれ 66 才です。青果
して購入できたらどんなに楽かと悩むことが多々ありまし
物業を営んでいました。
た。しかし、自分たちが望むより広い土地が提示されたと
き、土地を失った農家の方々に無料で貸せる農園を作
私の若い時はハチャメチャな人生でした。高倉健さ
ったら、農家の方々の励ましになるはずという思いが与え
んの映画をすべて見て、あこがれましたが、現実を知
られ、購入を決めました。またいくつかの団体から、教会
ってついていくのをあきらめました。それでも義理人情
-3-
熱く生きたいと、毎日のように酒友達から誘われるまま
す。また「すまいる」は市からも定期的に取材がくるよう
に酒を飲み、自由気ままな生活を続けた結果、糖尿
になっており、地域に認められつつあります。公園では
病になってしまいました。
直接みことばを語りませんが、子どもの中では教会のプ
医者から二十年ぐらいたったらどーんと悪くなるからと
ログラムにレギュラーとしてくる子がおり、教会でみことば
入院を勧められましたが、家族のために仕事もしなけ
をきいています。また被災者として支援を受ける立場に
ればならなかったことや、症状も大したことなかったの
いる何人かの方々が、「ホープみやぎ」の働きに賛同し
で酒の方も続けました。仕事も一生懸命働きました。
てくださり、ほかの地域の仮設住宅のイベントに支援者と
しかし、医者の言うとおりに入院することになってしまい
して参加してくれるようになりました。
ました。体の抵抗力が落ちているところに、院内感染し、
・七ヶ浜町
命を助けるためには足を切断しなければならないこと
クリスマスや3・11いのちありがとう礼拝をはじめ、七ヶ
になってしまいました。また、糖尿病により失明するか
浜から教会へ足を運んでくださる方々が少しずつ出てき
もしれないと聞いていたので、大きなショックと恐怖心
ています。昨年のクリスマスオーナメントプロジェクトで内
があり本当に辛かったです。失明からは守られました
職支援をした婦人のようなレギュラーメンバーに加え、花
が、酒も飲めない、何も楽しめない体になってしまい死
渕浜での地元主催のお茶会に顔を出すことで、新しい出
んだ方がましだと思い、睡眠剤をたくさん飲んで死のう
会いも広がりました。地元ボランティアをアレンジする団
と考えました。しかし、死ぬ勇気がありませんでした。
体には「ホープみやぎ」として信頼を得ています。もっと霊
私は、東北学院大の夜学でキリスト教やイエス様の
的な関心が高まるように。冬の間休んでいたビーチクリー
ことは聞いていましたが、ただ知っていただけでした。
ニング、サーファー伝道も再開しています。
毎週、若林区の大友さん達やリン先生が来てくれるよ
・石巻
うになって、勉強会が楽しくて待ち遠しかったです。
「家の教会」をしている佐藤さんを支援してきたクリスチ
他の宗教にも行きましたが本当の神様ではないと分か
ャン団体は 3 月をもって正式に支援活動から撤退をし
りました。どさくさに紛れて、私の神様は太陽だと言って
ました。佐藤さんは震災後、イエス様を信じました。まだ
来ましたが、本当の神様はイエス様だと分かりました。
まだ、霊的な支援も必要な中での、支援団体の撤退に
私は聖書を勉強するようになって自分が罪人だと分
不安が残ります。「ホープみやぎ」オフィスから石巻まで
かりました。イエス様を信じてから気持ちが穏やかにな
車で一時間。塩釜聖書バプテスト教会に派遣されてい
りました。私は変わりました。180 度までとは言いませ
る宣教師などが定期的に訪問しています。ぜひ佐藤さ
んが 160 度変わりました!私は本当に幸せです。これ
んの信仰が守られ、「家の教会」が支えられますようお
からは前向きに歩んでいきたいと思います。そして、家
祈りください。
をリフォームしたらイエス様のために何かお手伝いした
スタッフの証し
いと思います。
『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造ら
福島から塩釜に来て1年半がたちました、2012 年 8
れた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが
月からこちらでお世話になりホープみやぎのボランティア
新しくなりました。』第二コリント 5:17
コーディネーター兼事務スタッフとして支援活動を担当
しています。毎月若林区、亘理、七ケ浜の9箇所の仮
(2013.12.15 多賀城エクレシアにてバプテスマ)
設を訪問して 150 人以上の方にお会いしています。1
地域との関わり
年半がたちやっと慣れてきて訪問に行くのが楽しみにな
・桜木地区(多賀城市)
ってきました。支援活動はひとりではできませんので、教
桜木の公園子どもプログラム「桜木すまいる」が祝福
会のみなさんのお祈りと応援、優しい声かけやあいさつ、
されています。住民の中では、教会の主催するクリスマ
準備や現場での尊いお手伝いによってホープみやぎは
スコンサートなどの行事にも参加する人が出てきていま
支えられ続けられています。
-4-
最近まで仮設訪問に行くとき、緊張と心配がいつもあ
半でした。そして今までもこれからもずっとすぐそばにイェ
りました。仕事なのだから自分で全部完ぺきにこなさな
スさまがいて下さるので心はどこまでも安心と確信できる
ければとか、忘れものがないようにとか、ボランティアの
ようになりました。
チームが準備したプログラムがうまくいくかどうかなど心
地域に仕えることを通してキリストの愛と溢れる祝福を
配が尽きませんでした。準備して現場に行く私本人が全
お届けできるように、また3年が過ぎても被災地のみな
然楽しめていませんでした。
さんは忘れられていません!そんな思いで仮設訪問や
そんな私の不安とは裏腹に仮設ではいつも楽しみに
被災地域での活動を続けています。たくさんの愛と祈り
待っていて暖かく迎えてくれる被災地みなさんがいまし
が集まって宮城の教会から多くのネットワークと元気な
た。不安なときでも、仮設に出かけて行くことで私が元気
支援活動が始まり今でも続けられています。ダイナマイト
をもらい笑顔で帰ることが多くありました。
のような聖霊の愛の力によって宮城にそして福島にもイ
最近やっとできるようになってきたことは、楽しく喜ん
ェスさまの愛が届けられることを期待しています。
で仕事をするために神さまに準備や計画予定を全部ゆ
「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって
だねて、あとはお任せします!と祈れるようになったこと
仕えるためであり、また多くの人のための、贖いの代価とし
です。優しく気にかけて助けて下さるイェスさまに恐れず
て、自分のいのちを与えるためなのです。」マタイ 20:28
安心してこころを開けるようにやっとなりました。
(ホープみやぎスタッフ 高橋寛実)
試練に会ったことは私にとって幸せでした。ということ
現在進行中のプロジェクト
ばがあります。2011 年のあの日から今日までゆっくり振
①フードバンク…生協や地元の醤油屋さんと提携
り返ってみると、通らなくてよいなら通りたくなかった試練
これまでは台湾の救助協会をモデルにして、必要の
だったかもしれません。私も痛みと涙を経験したのに今
ある方々に毎月食糧を届け、直接訪問をする働きをし
確かに幸せだなと感じています。
あの年失ったものはそれぞれ大きかったと思います。
てきました。経済的に必要があり、なおかつ関わりをも
あったものがなくなり、いた人が見えなくなりました。途方
つことができる可能性のある方を対象にし、被災地(仙
にくれ空をながめながら色んなことを考えて涙が流れま
台、亘理、多賀城、東松島)の約 60 家族へコンタクト
した。いつまでも続くものは何なのか、天国はどこなのか、
をもつことができていました。半年ごとに対象者を見直
死の向こうまでも用意されている安心と希望が何なのか、
しながら、地元の商店に協力をいただきました。行政
たくさんの痛みと苦しみ、寂しさから私自身少しずつわか
の制度ではないため、本当に必要のある方を見極め
ってきたことがあります。見えるものにではなく見えないも
たり、各地でほかの活動をしながらこれだけ多くの方々
のにこそ目を留めること、また見えないものだからこそ
に毎月訪問するのは難しいこともありました。また、日
いつまでも続くということ。
本人として、見ず知らずの団体から、厚意として食糧を
無償でもらうことの抵抗もあり、この働きが本当に必要
目には見えなくても、心には確かに感じる暖かいいつ
とされているのか、有効なのかと考えました。
までも続くイェスさまの愛。その愛に動かされてたくさん
のボランティアさんが遠くから出かけて来て下さいました。
年度が変わり、これまで経済的支援をしてくださった
その愛の手に癒され助けられ慰められここまでこれた3
団体はこの働きから退くこととなり、ホープみやぎとして
年間だったと思います。
働きそのものを見直さなくてはならい時期に来ました。
1年半前、福島からひとり塩釜に来たけれど、ひとりで
亘理ではアンケートを実施し、フードバンク受給者の声
はありませんでした。教会のファミリーや被災地で出会う
を聴いてみることにしました。すると、「食糧がなくても、
優しいみなさんが、また祈って応援してくれるたくさんの
訪問はぜひしてほしい」という声も多数あり、定期的な
仲間がここにいました。そんなみなさんのうちにあるイェ
訪問や傾聴を必要としている人が意外に多いことがわ
スさまの愛に私は癒されてきました。礼拝や祈り会で祈
かりました。
また、同時にみやぎ生協との話し合いがあり、新しい
っては泣き賛美しては号泣。笑いと涙が混ぜこぜの1年
-5-
年度に生協との協力関係が実現しないか道を模索し
的にしていますが、何よりも被災された方々に傾聴す
ていました。話し合いでは「被災者の自立を妨げる」と
ることこそが自分の使命だと思っておられるそうです。
いう理由で協力は難しいと伝えられました。ホープみや
TWR では、7 月から新番組「ゴスペルの力」という 30
ぎスタッフは今までしてきたことや、食糧だけでなく愛や
分番組を放送予定です。そこで、大友幸一、幸証牧
まごころも届けたいことを説明しました。すると、後日生
師(塩釜聖書バプテスト教会)ほか数名の牧師がメッ
協の担当の方から契約を結びますという電話をいただ
セージを語ることとなりました。すでに地元ラジオ局で
くことができました。また、毎月必ず醤油とみそを届け
定期的にレコーディングが行われています。「まずは録
てくださる地元のクリスチャン企業などの援助をいただ
音に立ち会う、ラジオ局の方々にわかりやすいメッセー
きながら、今年度ホープみやぎとして、この「フードバン
ジを語りたい!」と心がけながら臨んでいます。インタ
ク」の働きを続けてゆくこととなりました。
ーネットで番組アーカイブを聴くこともできます。
私たちが届けることができる食糧はごく限られたもの
Podcast.jp 「season of hope」TWR で検索!
であり、また届け先もごく限られた方々になります。過
また被災地での放送予定は以下の通りです。
度な援助が被災者の自立を妨げることになると耳にす
・仙台
RADIO 3
ることもありますが、家や仕事、コミュニティを失った人
・塩釜
BAY WAVE FM78.1
には少しの支援でも大きな助けとなり、また陰で多くの
・石巻
ラジオ石巻 FM76.4
人が支援してくれていることを知る手段となります。
・盛岡
ラヂオもりおか FM76.9
②被災地で聞くゴスペルラジオ番組 Season of Hope
・全国ゴスペルレディオステーション
(希望のとき)
FM76.2
Sea Wave いわき
毎週金曜 14:30毎週木曜 18:00毎週日曜 19:50毎週月曜 22:00-
毎週水曜 2:00-
被災地でゴスペルメッセージが FM にのって配信され
※番組作りに参加しませんか?番組に関するご意見や
ます。クリスチャンメディア団体トランスワールドラジオ
ご感想をお寄せください。インタビューする人も募集中
(以下 TWR)の主催でクリスチャンパーソナリティ中橋
だそうです。お問い合わせは 090-2989-0895 または
恵さんが各地でのインタビューを通して、人生について、
[email protected] まで。
生きることについてお届けしています。
※「ゴスペルの力」は7月より各 FM 局で放送予定です。
中橋さんは震災当初、留学先のアメリカで知らせを
詳しい時間帯は各局のホームページ等でご確認ください。
受けます。震災後、大学を卒業し、すでに被災地で支
※トランスワールドラジオ…クリスチャンメディア団体、ア
援活動をされていたお兄さんたちとサマリタンズパース
ジアだけでも 80 か国に展開。
(以下 SP)で働かれました。宣教師として宣教地へ行く
http://www.twr.org (英語のみ)
準備を進めていた中橋さんは、支援を続けるうちに、
イベント報告
東北の人たちへの思いが強まります。神様は宣教地
へすぐに赴くよりも、しばらくの間は東北に残り、被災地
・ファミリークリスマス 2013…復興応援チャリティーコン
での働きをすることを望んでおられると確信しますが、
サート(ホープみやぎ主催、国際飢餓対策機構後援、
SP での働きは終わりを迎えようとしていました。その頃、
以下 FH)が 12 月 23 日、多賀城文化センターで行わ
同僚から人の手の届かないところへマスメディアを通し
れました。当日は約 400 名の方が会場を埋め尽くし、ク
て福音を届ける働きがあることを知ります。
リスチャンゴスペルシンガーのジョン・ルーカスさんをゲ
TWR では Season of Hope(希望のとき)という 10 分
ストに迎え、地元ゴスペルフラグループ「港南マナの会」
番組を担当されており、毎週被災地(仙台、塩釜、石
やクワイヤ「ワンボイス」「キッズブラウンクワイヤ」が場を
巻、盛岡)で放送されています。番組では被災された
盛り上げ、大友幸一牧師によるクリスマスメッセージが
方に地道にインタビューをされており、各地で埋もれて
語られました。NHK 仙台の取材もあり、テレビでコンサー
しまいそうな声に耳を傾ける姿が印象的です。また番
トのようすが放送されました。当日集められた募金は東
組は被災地を励まし、多くの方の声を届けることを目
日本大震災の復興支援金として、FH に送られました。
-6-
・3.11いのちありがとう礼拝…去る 3 月 9 日(日)は震
側にまわってくださる人もおこされています。受ける側で
災を記念する礼拝が塩釜聖書バプテスト教会でもた
も与える側でも、この働きを通してキリストの愛を伝えるき
れました。この礼拝は毎年、被災された地域の人をお
っかけになればと考えています。
誘いして、震災を思い出し、今生かされていることに感
「ホープみやぎファミリー」として支援の方法
謝する場として用いられています。思い出を語ってくだ
①祈り
さったのは震災後信仰をもち、「家の教会」をしている
②ボランティアとして参加
佐藤さん(石巻)、ホープみやぎオフィスの近所に住み、
③物資の献品や献金
最近は被災者自ら仮設住宅でのイベントに参加される
引き続き、ボランティアを募集しています。仮設訪問が
伊藤さん(桜木)、ホープみやぎスタッフの高橋の3名
できる方、お問い合わせください。
でした。
ボランティア・ホープハウス宿泊のお申込みについて
・イースターフェスティバル(主催:仙台圏宣教協力会)
ホープハウス宿泊のお申込みは、希望する日程の一
5 月 18 日(日)多賀城市文化センター大ホール
「ホープみやぎ」オフィスから車で 5 分の所にある文化
ヶ月前までにご連絡くださるようお願いいたします。直前
センターにて、レーナマリアさん、アルフィーサイラスさ
のお申込みの場合、ご希望に添えない場合がございま
んを招いてのイースターフェスティバル(宮城県内のキ
す。お申込みはお電話、FAX、E メールでお待ちしており
リスト教会連合が主催、国際飢餓対策機構やホープみ
ます。①氏名(ボランティアする方すべて) ②人数(男
やぎ、地元テレビ局や新聞などが後援)が開催されまし
女比) ③日程 ④ホープハウス使用の有無 ⑤ボラン
た。日ごろ関係のある方々をお誘いして、当日は県内
ティアできる内容(例:肉体労働、音楽、手芸など) ⑥
連絡先をお知らせください。
から約 700 名の人たちが集まり、福音を聞きました。ま
た塩釜聖書バプテスト教会を会場に活動しているゴス
※ホープハウスにはチェックイン・チェックアウトの時間
ペルグループ「ワンボイス」がジョン・ルーカスさんのリー
がございます。また、原則として日・月曜日にはボランテ
ドのもと参加し、会場を盛り上げました。
ィアの受け入れはいたしません。週明けからの作業をご
希望の際は、前週の土曜までにチェックインをお済ませ
あなたも「ホープみやぎファミリー」に加わりませんか?
くださいますようお願いいたします。
「ホープみやぎ」は塩釜聖書バプテスト教会内にあるソ
週末保養プロジェクト
ーシャルミニストリーの働きのひとつです。東日本大震災
直後、被災した地域に出て行って、復興支援を行ってい
宮城県は福島県の隣に位置しているため、小さなお子
ます。なかでも教会メンバーで被災した人たちや、教会
さん連れでも気軽に移動ができます。保養されるご家族
の近隣の地域(仙台市、多賀城市、亘理町、七ヶ浜町、
をお迎えするにはまだまだ勉強不足ではありますが、自
東松島市、石巻市)を中心に活動しています。人間は神
由にホープハウスを使っていただき、宮城を満喫してほ
のかたちにつくられ、健全に生きるためには物質的(フー
しいとスタッフ一同願っております。この働きは「ふくしま
ドバンクなど物的支援)、感情的(コミュニティの回復など
ホーププロジェクト」と協力しながら続けています。詳しい
イベントを通しての交流)、知的(支援を受けるために必
お問い合わせは「ホープみやぎ」または「ふくしまホープ
要な情報など)、霊的な必要(福音の提供)を満たすこと
プロジェクト」(連絡先 090-4464-9094 担当:山元)ま
が不可欠であることを信じ、そのために必要な支援活動
でご連絡ください。なお、福島県以外でも放射能などに
を行うよう努めています。また、この働きは私たちのみで
より保養が必要な方にはこのプログラムをご利用いただ
行うよりも、神様が志を与えてくださった方すべてを「ファ
けます。オフィスまでお問い合わせください。
ミリー」として迎え、あらゆるかたちで協力するようにしてい
支援物資のお願い
ます。最近は、支援活動などの働きで関わってきた、支
みなさまからお送り頂いた支援物資は「ホープみやぎ」
援を受ける側だった方も、ホープみやぎとともに支援する
関係者が直接被災地へお配りしています。また、各種
-7-
イベント、戸別訪問時にも励ましのために用います。現在、
⑥「ホープハウス」が、週末保養のためにもっと用いられ
みなさんに喜ばれる物資のリストは以下の通りです。
ていくように。
・ お米(5キロ以下の袋)
⑦仮設住宅などで引きこもっておられる方々との関わり
・ 醤油や砂糖みそなど調味料
が出来るように。
・ そうめん、めんつゆ、かつおぶしなど季節の食品
連 絡 先
ホームページのご案内
【ホープみやぎ】
www.hopemiyagi.org
(塩釜聖書バプテスト教会復興支援プロジェクト)
「ホープみやぎ」のホームページではスタッフが更新する
代表 大友幸証(おおともゆきまさ)
ブログや最新の写真や動画がご覧いただけます。このニ
所在地&支援物資送付先:
ュースレターと一緒にご覧いただければ、さらにこの働き
985-0831 宮城県多賀城市笠神 2-11-45
を身近に感じていただけると願っています。ぜひ遊びに
TEL:022-362-7468 FAX:022-362-7497
いらしてください。
連絡先:
フェイスブック コミュニティ 「hope miyagi」でボランテ
[email protected]
ィアの募集時期、内容(仮設住宅訪問など)、日々の支
ホームページ:
援活動報告など最新情報がアップデートされ ていま
http://www.hopemiyagi.org
す!ぜひ、ご参加下さい。
証し、写真など、二ヶ国語でご覧になれます。
お 願 い
支援金送金:
「ホープみやぎ」ニュースレターは2ヶ国語で発行され、
郵便振替の場合
E メールでお送りすることもできます。ご希望の方がいら
02280-8-7239
っしゃれば、オフィスまでご連絡下さいますようにお願い
塩釜聖書バプテスト教会
いたします。
備考欄に「復興支援」とご記入下さい。
※ニュースレターを郵送させていただく際、住所が変更
銀行振込の場合
されていて返送されてくることがあります。住所が変わら
ゆうちょ銀行
れた場合、又はニュースレターが不要な方はお手数で
二二九店(229) 当座0007239
すがオフィスまでご一報ください。
塩釜聖書バプテスト教会
又は
祈りの課題
七十七銀行(下馬支店)
①新しく出来た港南家の教会「港南ハウス」がその地域
店コード307 口座番号9062726
の希望の灯台として用いられて行くように。
塩釜聖書バプテスト教会
②ホープみやぎのスタッフや協力者ひとりひとりが、誠実
代表役員 大友幸一
な愛をもって、健康も支えられて、被災者の方々にお仕
えできるように。
支援金の使い道:
③魂の飢え渇きをもっておられる方々に出会う事ができ
支援物資の購入(食料品、衣料品、生活用品など)、支援活
るように。
動に必要な備品の購入、被災者への義援金、炊き出し、キッ
④ホープみやぎファミリーの輪が広がり、被災地の人々
ズミニストリー、専属スタッフへの謝礼、ボランティアセンター
の、物質的、感情的、知的、霊的必要が満たされて行く
管理費、交通費、その他復興支援活動全般のため。必要な
ように。
場合、領収書を発行致します。
⑤国内外から来られるボランティアチームの準備と、奉
仕が祝福されるように。
-8-
支援・協力を受けたみなさま
(2013年10月-2014年4月まで)
Thank you for your supports! (October 2013 - April 2014)
個人名(日本国内)Individuals in Japan
秋山俊介/石原政枝/石原康雄/乾直子/上間克/大内秀子/大鍔正枝/大場孝子/加藤信雄/神田唯志/工藤田忠久/小林高徳・宮子/
坂本みちゑ/鈴木ポール/鈴木雅子/高石しのぶ/田中牧子/萩原正典・ゆたか/福永操/前田望/前田秀文/松村識/宮城直美/
山口俊郎/渡辺雅雄
団体名(日本国内)Churches and Organization in Japan
DRCnet/IGL 広島福音教会/アジアンアクセス/アネモネ/魚住キリスト教会/オアシスライフケア/大阪城東福音教会/大平聖書
バプテスト教会/小山バプテスト教会/キッコートキワ鎌田醤油株式会社/熊谷バイブルバプテスト教会/久留米キリスト教会/グレース
コミュニティー/グレースミッション東北/甲府キリスト福音教会/コーヒーアワー(高木充子)/ゴスペルファミリー/札幌すずらん教会/
サマリタンズ・パース/下諏訪キリスト教会/湘南グレースチャペル/湘南のぞみキリスト教会/昭和町キリスト教会 有志/精華キリスト教会/
センド国際宣教団/高田ファミリーチャペル/つくばグレースチャペル/東北応援団 LOVE EAST/西宮北口聖書集会(菅原早樹)/
日本キリスト改革派東仙台教会/日本国際飢餓対策機構/日本福音同盟/ブリッジス・フォー・ピース/保守バプテスト津田沼教会/
保守バプテスト同盟/保守バプテスト日本宣教団/水戸下市キリスト教会/みやぎ生活協同組合コープフードバンク/淀橋教会 祈り会/
洛陽バプテスト教会/レインボーチャペル港北/六本木聖書フォーラム
海外 Supporters from Overseas
Abundant Life Church / Asian Access / Bramalea Baptist Church / Doi, Sharon & Benjy / Elms, 由美子 / First Baptist Church
Woodstock / Graney, Kris and Hiroe / Guiltner, Eli / Jireh Fund Limited / Kamakawiwoole, Melissa / King, Eleanor /
Liberty University / Long, Helen / Morgan Hill Bible Church / New Hope Diamond Head / Samaritan’s Purse / SEND /
SM International / Willingdon Church /基督徒魚池礼拝堂/シアトル栄光教会/台北基督徒石碑礼拝堂/中華基督教救助
協会(台湾)/中村佐知
(敬称略)
ご支援、ご協力ありがとうございました。
We appreciate your supports very much.
FCC ブックレット
「教会は何を求められたのか」
大塚史明・大友幸証 共著
いのちのことば社刊 864 円(税込)
このたび「いのちのことば社」から刊行された本に「ホープみやぎ」代表の講演
が載りました。私たちの働きがどのようにして始まったのか、証しをまじえて紹
介されています。お近くのキリスト教書店などでお買い求めください。
-9-
ホープみやぎ
会計報告 2013年度(2013.4-2014.3)
A 収入決算
収入(日本円)
収入(米ドル)
復興支援
¥7,019,412
$0.00
指定献金
¥278,498
$0.00
¥2,142,500
$0.00
¥24,504,912
$0.00
¥614,500
$0.00
¥23,106
$0.00
¥8,214,564
$31,232.71
¥42,797,492
$31,232.71
フードバンク
港南家の教会指定
ボランティアセンター宿泊感謝
雑収入
前年度繰越
合
計
(A)
備
考
友愛、各プロジェクト
宿泊・シーツ使用
B 支出決算
支出(日本円)
支出(米ドル)
備
考
¥4,074,338
$0.00
スタッフ、ゲスト謝礼
¥67,861
$0.00
物資、週末保養
備品・消耗品
¥176,854
$0.00
旅費車両費
¥612,621
$0.00
¥24,504,912
$0.00
¥503,514
$0.00
フードバンク
¥1,762,322
$0.00
活動費
¥1,304,770
$0.00
人件費
被災者支援関係
港南指定
事務費
施設維持費
¥260,279
その他指定
¥458,775
$31,132.71
¥33,726,246
$31,132.71
合
計
(B)
事務通信・研修
各イベント、家の教会
$0.00 ホープハウス光熱費ほか
各種指定
C 資産総計(次年度繰越)
総収入(A) - 総支出(B)
¥9,071,246
$100.00
※米国からの支援金送付についてのお知らせ
この度、米国宣教団体「ワールドベンチャー」の協力により、米国内からの「ホープみやぎ」への支援金専用口座を
「ワールドベンチャー」内に開設することとなりました。これによって、煩雑であった国際送金が円滑に、かつ経済
的に行うことができるようになりました。このため、これまで使用してきた米国銀行口座から新しい「ワールドベン
チャー」口座へと移行手続き中となり、旧口座への支援金の受付は終了しておりますのでご注意ください。新たに米
国内より支援金を送られる方は、米国「ワールドベンチャー」を通してお送りください。またウェブ上での送金手続
きも受け付けております。
ホームページ www.worldventure.com へアクセスのうえ、
「Japan Earthquake/HopeMiyagi」
宛てにご送金ください。また特に指定がある場合は、その旨をメールまたはお電話等でご連絡ください。
WorldVenture
1501 W. Mineral Avenue, Littleton, CO 80120-5612
[email protected] / tel 720-283-2000
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