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整形外科 - 金沢医科大学
整形外科 科長のメッセージ 年間1,000件を超える手術数をはじめ、症例数が非常に多く、整形外科の専門医として股関節・ 関節・脊椎・手の外傷やスポーツ外傷など多岐にわたり、学ぶことができます。 科長 川原 範夫 教授 (かわはら のりお) ◦専門分野 脊椎・脊髄外科 ◦得意な分野 脊椎手術 ◦職歴 金沢大学助手( 1989 )、金沢大学講師( 1996 )、金沢大学助教授 ( 2003 )、金沢医科大学特任教授( 2010 )、金沢医科大学学生部長 ( 2013 ) ◦主な所属学会 日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会 評議員、日本側弯症学会 幹事、 日本脊椎脊髄手術手技学会 理事、日本脊椎インストゥメンテーション学 会評議員、日本脊髄障害学会評議員、中部日本整形外科災害外科学会評 議員、日本脊髄圧迫障害研究会幹事、AOSpineJapan;チェアマン ◦専門医資格等 日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日 本リハビリテーション学会専門医 ◦研究課題 脊椎腫瘍の病態解明、治療法の開発、脊椎靱帯骨化症の治療 脊柱側弯症の治療、骨補填材料の開発 ◦研究の概要 脊椎腫瘍、転移癌の進展様式の解明、脊髄麻痺の発生メカニズムの解明、 癌腫別の治療戦略(ストラテジー)の構築、局所根治術である腫瘍脊椎骨 全摘術の開発等に取り組んできた。また、側弯症など脊柱変形に対する変 形矯正、脊柱再建法のバイオメカニクス手法を用いた解析、脊柱管狭窄症、 椎間板ヘルニア等に対する低侵襲手術などについて研究している。 概要 関節疾患、脊椎脊髄疾患、外傷、末梢神経疾患を担当。関節疾患では変形性股関節症、大腿骨頭壊死、 変形性膝関節症、関節リウマチ、スポーツ障害などを扱い、なかでも変形性股関節症では病期に応じて各 種骨切り術や人工関節を行い、手術症例数は日本有数。脊椎脊髄疾患では手足のしびれや、坐骨神経痛の 原因となる頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症( OPLL )などを扱い、最近 では負担が軽い顕微鏡を用いた最小侵襲手術を積極的に行う。外傷は上腕、大腿、下腿、足部の骨折など、 あらゆる骨折に対処し、骨粗しょう症を伴った骨折では早期復帰を目指し、積極的に最小侵襲での手術を 行う。末梢神経疾患は尺骨、正中神経などの絞扼性末梢神経障害などを扱い、関節鏡視下による神経除圧 術などを行う。 特徴・特色 124 整形外科のあらゆる分野の疾患に専門の医師が対応し、豊富な治療実績および手術経験を誇る。また、 患者さまのニーズを意識し、十分なインフォームドコンセントを心がけている。 指導担当医 松本 忠美 (まつもとただみ) 兼氏 歩 (かねうじあゆみ) 杉森 端三 (すぎもりたんぞう) ◦専門分野 整形外科学 ◦学会活動 日本整形外科学会、日本股関節外科学会、日 本人工関節学会、中部日本整形外科・災害外 科学会、日本関節病学会 ◦得意な分野 股関節外科 ◦専門分野 股関節外科・バイオメカニクス分野 ◦学会活動 日本整形外科学会 専門医・認定リウマチ 医、日本股関節学会評議員、日本人工関節学 会評議員 ◦得意な分野 人工股関節置換術・再置換術 ◦専門分野 膝関節外科 ◦学会活動 日本整形外科学会認定リウマチ医 ◦得意な分野 人工膝関節置換術、膝関節鏡視下手術 教授 (病院長) 教授・金沢工業大学客員教授 准教授 市堰 徹 (いちせきとおる) 福井 清数 (ふくいきよかず) 廣村 健太郎 (ひろむらけんたろう) ◦専門分野 股関節外科、肩関節外科 ◦学会活動 日本整形外科専門医、 日本体育協会公認スポー ツドクター、日本整形外科学会リウマチ医 ◦得意な分野 人工股関節置換術、肩関節内視鏡手術 ◦専門分野 股関節外科 ◦学会活動 日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科 学会リウマチ認定医、日本整形外科学会スポー ツ認定医、日本整形外科学会リハビリ認定医 ◦得意な分野 人工股関節置換術、股関節鏡視下手術 ◦専門分野 外傷外科 ◦学会活動 日本整形外科学会専門医、日整会認定リウマ チ医、日整会認定スポーツ医、日整会認定リ ハビリテーション医 ◦得意な分野 四肢骨折外傷手術 准教授 講師 講師 川口 真史 (かわぐちまさひと) 講師 ◦専門分野 脊椎、脊髄外科 ◦学会活動 日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄病医 ◦得意な分野 脊椎脊髄疾患(脊椎脊髄外傷、頸椎症性脊髄 症、後縦靭帯骨化症、椎間板ヘルニア、腰部 脊柱管狭窄症、腰椎すべり症) 125 教育関連施設 病院名 所在地 公 立 穴 水 総 合 病 院 穴水町 170床 安田佳史 富山県小矢部市 205床 湯浅泰広 横山光輝 北 陸 中 央 病 院 規模 指導者 NTT西日本金沢病院 金沢市 89床 公 立 宇 出 津 総 合 病 院 鳳珠郡 160床 中川慎太郎 医療法人石井会石井病院 群馬県伊勢崎市 188床 石井有希夫 金沢医科大学氷見市民病院 富山県氷見市 250床 池渕公博 プログラムの目的 整形外科は運動器に生じる疾患や外傷を幅広く取り扱う科 である。対象患者は小児から高齢者まで幅広く、また対象疾 患も、外傷、炎症、感染、腫瘍、変性疾患など極めて多岐に わたる。そこには基本的手術手技だけではなく、手術用顕微 鏡を用いたマイクリサージャリー、内視鏡を用いた手術など 高度な先進外科手術手技の習得が必要となる。さらには正確 な解剖学的知識やバイオメカニクスに関する知識なども身に つけておく必要がある。そこで本プログラムの目的は、整形 外科医として必要なこれら専門的技能、知識を効率よく習得 人工股関節置換術の手術風景 し、その結果として、日本整形外科学会が定める整形外科専 医学研究科に入学することが可能である。最短で前期臨床研 門医を取得することである。 修プログラム終了後に直ちに入学することが可能である(卒 日本整形外科学会が定める、整形外科専門医の受験資格 後3年目)。ただし入学には、入学希望年度の前年度に入学 は、2年間の前期研修プログラムを終了の後に、さらに4年 試験を受験する必要がある。 以上の研修を行う必要がある(但し、その6年以上のうちに 学会が定めた認定施設で3年以上の研修を行う必要がある) 。 期間割(後期臨床研修開始後) そのため本プログラムの研修期間は4年間とし、具体的には、 金沢医科大学病院での手術加療中心の専門的分野(関節、脊 第1年次 椎、末梢神経、外傷など)に関する高度な技能、知識の習得 金沢医科大学病院・整形外科での研修および麻酔科、救命 に加え、日本整形外科学会に認定された当科関連施設での一 救急科など研修不足科へのローテート 般的な整形外科診療(外来診療など)および種々の保存的療 法など、大学では学ぶことのできない研修を行う。また金沢 第2年次 医科大学整形外科での後期臨床研修プログラム終了後、さら 金沢医科大学病院・整形外科での研修もしくは関連病院で に希望する特定の専門分野(股関節外科、脊椎・脊髄外科な の整形外科研修 ど)の技術、知識を習得し、整形外科の各専門分野の指導医 126 などを取得することも可能である。 第3年次 後期研修中に、基礎的研究をしたいテーマが見つかったり、 金沢医科大学病院・整形外科での研修もしくは関連病院で 医学博士の学位取得希望者には、随時、金沢医科大学大学院 の整形外科研修 第4年次 第4年次 金沢医科大学病院・整形外科での研修 整形外科の一般的手術(骨折などの外傷、腰椎椎間板ヘル ニア、人工関節置換術など)が執刀することができるように 研修内容と到達目標 する。また研修最終学年として、研修医1,2年目の医師の 教育にもあたる。 第1年次 初期研修医プログラムに引き続いて、主に外傷患者の診療 プログラム修了後のコース 能力を総点検する。 術前の諸検査技術を習得(関節造影、脊髄腔造影、筋電図 希望する各専門分野に関する知識、技術を身につけるため など) 、完成させ、また骨折の非観血的整復術を習得し、そ に、当科のスタッフ(助教待遇)として採用され、引き続き、 の後にギプス固定、シーネ固定など適切な固定法も習得する。 診療にあたることが可能である。また希望者には、国内、国 外傷患者を指導医の指導下に受け持ち、入院・手術・後療 外に留学し、より専門的な技能や知識を身につけてくること 法・退院の全経過を一貫して主体的に管理できるようにす も可能である。 る。この間に初期臨床研修にて麻酔科または救命救急科での 研修が十分ではなかったものについては再度研修を行う。 取得できる認定医、専門医(必要な期間) 資格と、その取得にかかわる概要 第2年次 関節外科、脊椎外科など各疾患の患者を受け持つ。関節外 日本整形外科学会専門医; 科や脊椎外科では第一助手ができるようになることを目標と 認定施設にて6年間の研修を終えたもの(最短7年間) する。同時に簡単な手術(外来手術など)から徐々に手術が (初期臨床研修時から日本整形外科学会に入会すると、そ 執刀できるようにしていく。学術活動も平行して行い、指導 の2年間も研修に含まれるため、後期臨床研修( 4年)終了後、 医の指示、指導下に学会報告、論文著述を行う。 受験資格を得ることができる) 第3年次 日本整形外科学会リウマチ医; 主に関連施設において外来診療や種々の保存的療法につい 日本整形外科学会専門医であり約4日にわたる講習に参加 て幅広い研修を行い、大学では学ぶことのできない研修の補 (最短8年間:1年間で受講可能) 充を行う。さらに高度な手術の執刀についても可能となるよ うに努める。 日本整形外科学会スポーツ医; なお臨床研修を行う研修医の人数によっては2年次と3年 次の研修が入れ替わり、2年次に関連病院において研修を行 日本整形外科学会専門医であり約4日にわたる講習に参加 (最短9年間:受講には2年必要) う場合もある。 日本整形外科学会脊椎脊髄病医; 日本整形外科学会専門医であり特定の条件を満たすもの (最短8年) そのほか他学会の認定する認定医は多数存在(リウマチ 医:日本リウマチ学会、臨床スポーツ医:日本臨床スポーツ 学会、日本体育協会スポーツ医など) 。 現在の整形外科スタッフ 127 取得可能な認定医・専門医および指導医 他科研修、他教室での研究、留学の可能性 日本整形外科学会専門医 7年以上 日本整形外科学会リウマチ医 8年以上 上述したように麻酔科の研修が不十分な研修医に関して 日本整形外科学会スポーツ医 9年以上 は、 後期臨床研修プログラムの中で麻酔科研修をさらに行う。 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 8年以上 また研究内容に一番精通している基礎医学科とともに研究を 行い、必要であれば金沢医科大学のみならず外部の施設とも 大学院進学と研究内容、概要、学位取得後 の道すじ 大学院進学希望者は後期臨床中、もしくは研修終了後に金 共同研究を行う。希望者でそれに値すると判断されたものに 関しては海外留学も可能である。 現在共同研究している基礎医学科:病理学Ⅱ、生理学Ⅰ 沢医科大学大学院医学研究科に入学する。 研究内容はまず大きく、関節・スポーツ疾患、脊椎脊髄疾 現在共同研究している外部施設: 患、外傷疾患、末梢神経疾患に分類されるが大学院進学後、 金沢工業大学工学部 大学院生自らがテーマを考えることが望ましい。 北陸先端科学技術大学院大学 最近、当科での研究が国内外の一流紙に掲載された内容の 厚生労働省難治性疾患克服研究事業 (大腿骨頭壊死:分担) 一部を示す 石川県工業試験場 ◎ステロイド性骨壊死の予防法の確立 過去の留学先 ◎セメント固定人工股関節ステムが骨セメントに及ぼす力学 ・ThomasJeffersonUniversity(Philladelphia,USA) 的影響(ステム表面加工の差異、ステムサイズの差異) ◎脊髄損傷後の脊髄再生におけるHyaluronidase-4の機能 解析 他にもまだまだ新しいテーマの研究も進行中である(末梢 神経、脊髄、膝関節など) 学位取得後は金沢医科大学整形外科助教として、その研究 内容を臨床に生かすことが望ましい。 128 ・U niversity of Southern California (Los Angels, USA) ・TheStateUniversityofNewJersey-Rutgers(New Jersey,USA) ・STEADMAN PHILIPPON RESEARCH INSTITUTE ( Vail,USA ) 活躍する先輩達 高橋 詠二(たかはしえいじ) 織田 悠吾(おりたゆうご) ◦代表所属学会 日本整形外科学会 ◦得意な分野 股関節・肩関節・スポーツ ◦コメント 当院の人工股関節置換術件数は全 国的にも有数であり、豊富な症例 数を、指導のもと手術させて頂い ております。 ◦代表所属学会 日本整形外科学会など ◦得意な分野 脊椎外科 ◦コメント 臨床においては、明るく積極的な 姿勢が大事だと思います。見かけ たら、何でもいいので声をかけて ください。 植田 修右(うえだしゅうすけ) 津田 亮二(つだりょうじ) ◦代表所属学会 日本整形外科学会 ◦得意な分野 肩関節、股関節 ◦コメント 当科では医局員同士仲が良く、わ きあいあいと診療をおこなってい ます。 研修医の皆さんとも楽しく相談し ながら一緒に勉強していきましょ う。 ◦代表所属学会 日本整形外科学会 ◦得意な分野 膝関節外科、外傷外科 ◦コメント 自分もまだまだ人に指導できる立 場ではありませんが、わからない ことがあればなんでも聞いてくだ さい。一緒に楽しく勉強して問題 を解決していきましょう。 整形外科 助教 整形外科 助教 整形外科 助教 整形外科 助教 週間スケジュール 午 前 午 後 月 教授回診・外来・病棟業務 外来・病棟業務もしくは手術 火 手術・病棟業務 手術・病棟業務 水 外来・病棟業務 外来・病棟業務 木 症例検討会・手術・病棟業務 手術・病棟業務 金 教授回診・外来・病棟業務 外来・病棟業務 土 外来・病棟業務 症例検討・抄読会 129