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歯科口腔科(歯科・顎口腔外科 矯正歯科
歯科口腔科( ) 歯科・顎口腔外科 矯正歯科 科長のメッセージ 歯学部を卒業した歯科研修医( 1年間)を受け入れて専門歯科医療の基本スタイルの習得を積極的にサポートします。 科長 瀬上 夏樹 教授 (せがみ なつき) ◦専門分野 顎顔面口腔外科学全般 ◦職歴 金沢医科大学口腔科学教授( 1995 ) ◦主な所属学会 日本口腔外科学会 ◦専門医資格等 日本口腔外科学会専門医・指導医 日本がん治療認定医機構暫定教育医(歯科口腔外科) ◦研究課題 顎関節鏡視法に関する研究( Study on arthroscopy of the temporomandibularjoint ) ◦研究の概要 1.顎関節疾患の機能病態解析と治療体系に関する基礎的臨床的 研究 概要 口腔外科と矯正歯科の2部門より構成されており、その特色を生かした診療を展開している。口腔外科 では、顎関節症、顎変形症、顎骨骨折、口腔腫瘍、口腔インプラントを中心とした外科的治療、全身疾患 を有し高度のリスクを伴う有病者の歯科治療を行っている。特に顎関節症に対しては、顎関節鏡視下手術 を幅広く応用し、低侵襲手術の開発、実践に努めている。矯正歯科では、顎変形症の術前・術後矯正治療、 唇顎口蓋裂の矯正治療を中心に行っている。 特徴・特色 顎関節症、習慣性顎関節脱臼に対して、顎関節鏡視下手術により低侵襲の治療を行うことが可能となっ ている。また、顎変形症に対して、単に顎顔面の形態の改善を目指すのではなく、顎の機能を重視し、 口腔外科医と矯正歯科医の緊密なチームアプローチの下で治療を行っている。 187 指導担当医 出村 昇 (でむらのぼる) 加藤 晃一郎 (かとうこういちろう) ◦専門分野 矯正歯科、顎変形症 ◦学会活動 日本矯正歯科学会(指導医) ◦得意な分野 歯列矯正 ◦専門分野 口腔外科 ◦学会活動 日本口腔外科学会、日本口腔腫瘍学会 ◦得意な分野 顎口腔疾患に対する保存的・外科的治療 准教授 助教 プログラムの名称 金沢医科大学病院歯科口腔科 後期歯科医師臨床研修プロ 加藤晃一郎 助教 口腔外科 日本口腔外科学会、日本口腔腫瘍学会 2) 基幹施設 金沢医科大学病院歯科口腔科 グラム 教育課程 プログラムの目的と特徴 1 )期間割 初期歯科医師臨床研修修了者を対象として、臨床・研究の 第1年次 両面において将来の担い手を育成するコースとなっている。 外来および入院患者を対象に、指導医の下で、顎顔面口腔 歯科医師としての基本的臨床能力を身につけるとともに、顎 疾患の外来処置、入院下での術前・術後の全身管理、手術な 顔面口腔領域における疾患特有の診療技術の取得ならびに全 どを通して、口腔外科治療の基本を習得する。 身的な面も含めて幅広い診療能力を持つ臨床医の育成を目標 とする。 第2年次 引き続き、指導医の下で、重症症例も含めて口腔外科治療 プログラム指導者の概要 1 ) プログラム指導者(役職・専門分野・学会活動) 第3年次 初期研修および後期研修1・2年次で習得した事項をもと 瀬上夏樹 教授、歯科口腔科科長 口腔腫瘍、顎変形症、顎関節症、歯科インプラ ント 188 の基本を習得する。 日本口腔外科学会(評議員、専門医) 出村 昇 准教授 矯正歯科、顎変形症 日本矯正歯科学会(指導医) に、独立して患者の診療を担当し、全人的医療を実践する。 2 )研修内容と到達目標 <第1年次および2年次> 外来診療および病棟診療において、指導医の下で、患者の 主治医としてさまざまな疾患の治療に参加し、研修する。 到達目標: 顎顔面口腔疾患に対して、適切に対応できる知識・能力・ 技能を身につける。また、有病者の歯科診療・口腔外科診療 を適切に行うために、全身的な疾患・主要疾患を経験するこ とで臨床医学の基礎を理解する。 カンファレンス風景 研修内容: a)顎関節症の基本的診断・治療を行う。 b)埋伏抜歯の基本的診断・治療を行う。 c)急性炎症の基本的診断・治療を行う。 を持つ ・自己管理能力を身につけ、生涯にわたり基本的診療能力 d)嚢胞性疾患の基本的診断・治療を行う。 の向上に努める e)顎口腔腫瘍の基本的診断・治療を行う。 (d) 安全管理能力の養成 f)顎骨インプラント埋入のための基本的診断・治療を行う。 ・患者ならびに医療従事者にとって安全な医療を遂行し、 安全管理の方策を身につけ、危機管理に参画する <第3年次> 歯科医師卒後臨床研修の到達目標において最も重要なこと は、全人的医療の理解に基づいた総合治療計画・基本的技能 ・医療事故防止および事故後の対処について、マニュアル などに沿って行動できる ・院内感染対策( Standard Precautionを含む)を理解 を身につけることである。第3年次では、独立して患者を担 し、実施できる 当し、全人的医療の理解と実践のために、以下の項目を重点 (e) 医療の社会性への理解 目標とする。 ( a )患者-医師関係の重要性の習得 ・患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握 する ・医療の持つ社会的側面の重要性を理解し、社会に貢献す る ・保健医療法規・制度を理解し、適切に行動できる ・医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる ・医師、患者・家族がともに納得できる医療をおこなうた めのインフォームドコンセントを実施できる プログラム修了後のコース ・守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる ( b )チーム医療に対する理解と参加 上記のプログラムを修了した後、医員として在籍し、幅広 ・医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医 い臨床能力を身につけるコースと、大学院に進学することに 療・福祉などの幅広い職種からなる他のメンバーと協調 より、さらに専門性の高い研究能力を取得するコースに分か するための能力を養う れる。 ( c )生涯にわたる自己学習の習慣を身につけるための問題対 応能力の養成 ・臨床上の問題を解決するための情報を収集して評価 し、当該患者への適応を判断できる( EBM=Evidence BasedMedicineの実施) ・自己評価および第三者による評価を踏まえた問題対応能 力の改善ができる ・臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心 189 資格取得 日本口腔外科学会専修医:歯科口腔顎顔面領域の疾患の診断 と治療に関する研修を2〜3年間行った後、日本口腔外科学 会専修医の資格取得が可能。 日本口腔外科学会専門医:当科を含む研修指定機関で6年間 臨床や研究に従事し研修を行った後、日本口腔外科学会専門 医の資格取得が可能。 学位取得 臨床医学のさらなる探求を希望する場合、初期歯科医師臨 床研修1年および後期初期歯科医師臨床研修1年を修了した 後、医学部大学院へ進学することが出来る。主な研究領域は 顎関節症、顎変形症、口腔癌、歯性感染症、神経疾患であり、 4年間の研究遂行の後、学位:博士(医学)を取得すること が出来る。学位取得後には、大学等施設において、教育・診 療・研究に携わる。 週間スケジュール 午 前 月 火 水 木 金 土 190 病棟・外来業務 症例検討 病棟・外来業務 病棟・外来業務 症例検討 病棟・外来業務 病棟・外来業務 症例検討 病棟・外来業務 午 後 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 医局会