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パパの売春婦

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パパの売春婦
ウイメ ンズ
第57号 1995年 11月 25日
Womenb ttЮ躊
ブ ック ス
11月 25日 発行
女性の本 の情報誌・ウイメンズブ ック友の会会報
発 行 所
本
社 〒疎
ウイメンズブ ック ス トア
有限会社 松 香 堂 書 店
都市上京 区下立売通西洞院西 入る
mL/FAX 075‐ 441‐ 6905
天満橋店〒 540大 阪市 中央 区大 手 前 1丁 目3番 49号
ドー ン セ ン ター3F
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ウ イ メ ン ズ ブ ッ ク最 新 刊
[女 性問題 とは ?]
『 エ ンパ ワー メ ン トの女性学』
村松安子 村松泰子編 有斐閣 1995年 8月 1854円
「 エ ンパ ワー メ ン ト」 とは力 を つ け るとい う意 味 。 女
性 が力をつ け、 自分 たちで状況 を変 えてい こうとい う
考 え方 の こと。本書 はセ クシュア リティや家族、メデ ィ
ア、教育 な ど10の パ ー トに分 か れ て い る。女 性 問 題 を
エ ンパ ワーメ ン トとい う視点 で 見 直 した本。
『 才女 の運 命 ―有 名 な男 たちの陰 で』
イ ンゲ 。シュテ フ ァ ン著 松永美穂 訳
あむす く 1995年 7月 2000円
才能 あ る女性 た ちが、成功 した男性 の陰 とな る運 命 を
た どる。 アイデ ンテ ィテ ィを犠牲 にせ ざるをえな い 女
性 たちが、結婚 とい う現実 の世 界 で「殺害」 され て い
く様 を、著者 は無 念 の思 いでえ ぐり出す。
『 寺院 の売春婦 』
ジョーガ ン・ シャンカール著 鳥居千代 香訳
三一 書 房 1995年 8月 1800円
イ ン ドに今 も続 くデ ー ヴァダー シー崇拝 の歴史 と現 在
の実態。神 に奉納 された少女 が、売春婦 にな らざ るを
得 ない状況 を報 告 して いる。焼 か れ る花嫁 な ど、 イ ン
ドにおけ る女性 へ の人権侵害が北京会議 で も話題 にな っ
たが、 これ はまた ひ どい制度 で あ る。
『 ジェンダー と社 会 階級』
牛 島千 尋著 恒星社恒 星閣 1995年 5月 2575円
階級研究 を代 表 す る ゴール ドソー プ と、 ライ トの 階 級
論 を紹介。 それ らを駆使 し、現代 日本 の女性状 況 を 分
析 した書。
ニ
『 ジェンダーと知 ―ポス トモダン・ フェミ ズムの要素』
スーザン
・」・ ヘックマン著 金井淑子 加野彩子他訳
大村書 店 1995年 5月 3914円
の二
を解 体 しよ うとす る ポ ス ト
元論
/文
化」等
「 自然
モ ダ ン思想。本書 はフェ ミニ ズムが二 元論 を乗 り越 え
よ うとす るな ら、 も っとポ ス トモ ダ ン思想 に学 ぶ こ と
が あ るので は ? と問 いか けて い る。
『 女性 が動 く、世 界が変わ る
一ァムネステ ィ人権報告④』
ア ム ネステ ィ・ イ ンタ ー ナ シ ョナ ル 日本支部編
明石書店 1995年 9月 2500円
女性 と人権 をめ ぐる世界状況 を ま とめた本。女性 は未
だ 貧 困 と暴力 に さ らされて い る ことが よ くわか る。 ア
ム ネ ステ ィによ る資料付 き。
『 女性 論 のラ ロ ンテ ィア ー平等 か ら衡平 へ』
竹 中恵 美子著 創元 社 1995年 8月 2300円
equality(平 等 )か らequity(衡 平 )へ の 道 を阻 む生
産 と再生産 (市 場 と家庭 )の 社会 システム。女 子 労 働
論 の 第一人者 と して、そ の変革 を示唆 し続 けて きた著
者 の講 演・ 論文集。
『 女 性・ ネイテ ィプ 。他者
―ポス トコロニ ア リズム とフェ ミニ ズム』
トリン Tミ ンハ著 竹村和子訳
岩波書店 1995年 8月 3000円
著 者 は ベ トナ ム生 まれ。現在 カ リフ ォ ル ニ ア大 学 で 、
女 性学 と映像論 を教 えて い る。本書 は著者 が 第 二 世 界
の女 性 と して 自 らの思索 を語 った書。
ウイメ ンズ ブックス
第57号 1995年 11月 25日
『 資料 日本 ウー マ ン・ リブ史 Ⅲ』
溝 口明代 佐伯 洋子 三 木草 子編
ウイメンズブックストア松香堂 1995年 9月 15000円
全二 巻 シ リー ズの完結編。 1975年 か ら1982年 の 資 料 を
編 纂。 リプを生 きた女 たちの熱 い息 吹 きが伝 わ って く
る写 真、 ミニ コ ミ等 を満載 して い る。最終章 は マ ン リ
ブ。思想 と して の 日本 の ウーマ ン・ リプが伝 わ って く
る貴 重 な資料 集。索 引付 き。
『 日本 の フ ェミニ ズム別冊 ―男性学』
井上輝子 上野千鶴子 江原 由美子編
岩 波書店 1995年 5月 2000円
フェ ミニ ズ ムが促 した男性 の 自己省察。 そ して生 まれ
た男性 学 。本書 はそれ を別 冊 と して編 ん だ もの。 上 野
千鶴子 の解 説 が シ ャープ。 ホ ンモ ノとニ セモ ノを見 分
ける日 と、 その理 由が説 得 的。採録 され た文 章 の 中で
も、男性執筆者 自身が素直 に 自己表現 した ものが光 る。
『 図 でみる 日本 の女性 データバ ンク 改訂版』
坂東員理子編著 大蔵省印刷局 1995年 6月 650円
結婚 、進学、労 働、出産、 育 児 、 余 暇 、 高齢 化 な ど、
多様 にデ ー タを 集 めた一 冊。見 開 き2ペ ー ジで一 項 目
につ いて ま とめ られて い る、 コ ンパ ク トな資料。
『 フ ェ ミニ ズムか ら見 た母 性』
・ ヴ ィ レーヌ他編 中島公子他訳
A― M・ ド
勁 草書 房 1995年 10月 4635円
本書 と同 タイ トルで、 1984年 に フランスで 開 か れ た討
論会 を ま とめた本。性 的差異 や母娘 関係、出産 の歴史、
人工生 殖 な ど、幅広 くま とめ られていて、興味深 い。
『 世 界 の女性 と人権 ―紛争 と変革 の 中 で』
ア ム ネステ ィ・ イ ン ター ナ シ ョナ ル著
アムネスティ
・インターナショナル日本支部女性と人権チーム訳
明石書店 1995年 7月 1500円
90年 代 の今 も、世 界各地 で女性 と子 ど もたちが戦 禍 の
犠 牲 にな り人権 を奪 われている。 しか し正義 を求 め差
別 と闘 う力 を女 た ちは もち始 めた。 ア ム ネステ ィが 作
成 した「女性 の 人権 を守 るための 15の プ ロ グラ ム 」 の
正当な主張が実行 されなければ、世界 に平和 はこない。
『 中国 の女性 ―社 会 的地位 の調査報 告』
中国全国婦女連合 会 中国女性研究 所編
山下 泰子 山下威士監 訳
尚学社 1995年 7月 5150円
「天 の半分 を支 え る」 といわれ る中国女性 の生 活 と意
見。経済開放 以 来、大 き く変化 した生 活 は、意識 に ど
の よ うに反映 されて い るか 。 1990年 中 国 全 ± 21の 省 、
4万 人以上 の男 女 に大規模 な個別面接 調査 を した、 第 1
次報 告書。
『 日英対照
女 性 学 ブ ックガイ ド』
ラ ンカス ター大学女 性学研究 セ ンタ ー編
財団法人横 浜市女性協会監 修
三 修社 1995年 8月 4800円
イギ リス・ ラ ンカス ター大学女性学 研究 セ ンター で選
ばれ た327冊 の 女 性 学 基 本 図書 。 本 書 はそ の解 説 書 。
哲学 、宗教 、 歴 史 、 教 育 な ど9つ の 分 野 別 にわ か れ 、
女性 学 を専門的 に学 びたい人 に役立 つ。
『 日本 のフ ェミニ ズム⑦ ―表現 とメデ ィア』
井上輝子 上野千 鶴 子 江原 由美子 編
岩波書店 1995年 4月 2000円
「 メデ ィアが描 く女性像」を読 み解 く女 た ちが い る。
本書 はその論 文 を集 めたア ンソロ ジー。 メデ ィアが 流
す情 報 に巻 き込 まれず、対象化 す る技術を持つ ことは、
自分 を大切 にす る ことに通 じると実感 させ られ る。
『 ポル
1得
肇 纏」 と「 表 現 の 自由」 の 間 で』
キ ャサ リン・ A・ マ ッキノン著 柿木和代訳
明 石書店 1995年 8月 2060円
「 ポル ノ グ ラフィは表現 で あ る」 とい う嘘。 ポル ノ グ
ラフ ィと い う暴力が、女 性 、子 どもの人 権 を侵 し、 今
まで何 を して きたかを探 る とともに、人 種 ハ ラスメ ン
ト、 セ ク シ ャルハ ラスメ ン トとい う表現 によ ってつ く
られ る不 平 等 を法的 。社 会 的 に検証す る。
『 ママ は大 臣 パパ育児』
三 井 マ リ子著 明石 書店 1995年 7月 2060円
「男女 平 等 カーペ ッ ト」 が しきっめ られ た ヨー ロ ッパ
各国 に、著者 がその仕掛 を見つ ける旅 をす る。 ク ォー
ター制 、 EU、 反 EUの 運 動 も含 めて ベ ネル ックス三国、
北欧、 イ ギ リスを訪 ね る。東 京着 は貧 しい国 。日本 の
再発見。 元気 印 の著者 の ル ポ と写真が冴 え る。
『約束 され た発展 ?
一国際債務政策 と第二 世界 の女 た ち』
マ リア ローザ・ グラ・ コスタ他編著 伊 田久美子訳
イ ンパ ク ト出版会 1995年 7月 2060円
い労働 の 問題提起 して きた ダラ・ コ
な
ど不払
家事労 働
スタ姉 妹 の論文集。国際債 務政策が第二 世界 の女 た ち
の再生 産 領域 を搾取 して きた ことを立証 す る。男性 労
働賃金 を基 準 とす る考 え を女性 の無償労 働 か ら相対 化
し、運 動 を進 めてい くことを意図す る書。
く]
[働
『企業 の なかの男 と女 』
R・ M・ カ ンター著
高井葉子訳
生 産 性 出版 1995年 3月 2800円
アフ ァー マ テ ィプ・ ア ク シ ョン (積 極的雇用促進政策)
が必 要 で あ る ことの根拠 を説 く書。集団 内で、 あ る社
会的 カ テ ゴ リーを代表 す る小数者 は、小数 であれ ば あ
るほど孤 立 す るか らとい う。女性 へ の パ ックラッ シュ
の波 の 中 で 、本書 が世 に 出 る意味 は大 きい。
ウイメ ンズ ブ ック ス
第57号 1995年 11月 25日
『 か しこいOLの 仕事術
― ワーキ ングウーマ ンのための情報 コレクション④』
フ レー ベ ル館編集部編
ベ
ル
レー
フ
館 1995年 6月 980円
電 話 の受 け方 、文書 の作 り方、取 引先 へ訪間す る際 の
ェ チケ ッ トな ど、身 につ けた いマ ナ ーを満載。 オ フ ィ
スでの基礎知識 が 、 これ一 冊 で網 羅 で きる。
『 わた し 仕事 みらい』
金谷千慧子著 嵯峨野書院 1995年 6月 1751円
女性学講座向けに コンパ ク トにまとめ られて い る。 女性
のか らだ、 自己決定、教育、仕事、家族、 高齢化、 女性
解放 などをテーマに資料 を添えて、女性問題 の現状 を語
る書。
『 女性 の労働 。生 活 時間
一 フル タイ ムで働 く女性 1万 人 に聞 く』
連合女性局編
(財 )労 働科 学研究所 出版部 1995年 6月 2000円
フル タイ ムで 働 く女性労働者 1万 人 を対象 に した、 労
働 。生活時間調 査。女性 の残業 時間 は月平均 10・ 9時 間。
家事育児時間 の 男女比 は、34分 対 3時 間 10分 。 8割 が
「疲 れて い る」 と答 えて い る。 二 重 負 担 を軽 くす る た
め に も、時短 の必 要性 を説 く。
[女 性論・ エ ッセ イ]
『 脱 OL講 座
― ヮーキ ングウーマ ンのための情報 コレクション⑦』
フレーベル館編集部編 フレーベル館
1995年 8月
980円
会社 の辞 め方、新 たな道へ踏 み出すため の情報 が詰 ま っ
た本。OLを 抜 け出 したいと思 ってい る人にお ススメ。
『 とらば―ゆ 女性 の転職 にす ぐ役立 つ本』
とらば ―ゆ読者相談 プラザ編
メデ ィアファク トリー 1995年 7月 1000円
とらば―ゆ読者相談 プラザに寄 せ られて きた膨大 な転 職
相談。女性 たちの生 の声を もとに、 11年 間蓄積 され た読
者 プラザの転職 ノウハ ウを披露。 や さ しい問題 か ら一 人
で解決が難 しい問題 まで、幅広 く問題 に答える。
『働 く女性 と家族 のいま① 一 日本型企業社会 と女性』
基礎経済科学研究所編 青木書店 1995年 9月 2884円
構造的不況 の中 で 日本型経営 の 見 直 し、 雇用 の複雑 化 、
多様化、流動化 が進んでいるとい う。 しか しそれ は大 企
業男性正社員 にとっての変化 であ って、 女性労働者 は早
くか ら仕分 け られて いた。「 三流 の労働力Jと される女性
労働を、 ジェンダーの視点 か ら分析す る書。
『 愛 す る「 日本」への遺言』
加藤 シゾエ著 書苑新社 1995年 9月 1200円
歯 に衣 を きせ ぬ言葉 で政治 を語 る著者 は98歳 。戦 前 戦
後 の 日本 の政治 と共 に歩 いて きた。右か ら左 まで、 お
気 に入 りの政治家 に送 った ピ ンク レターが楽 しい。
『 生 きる場 か らの女性論』
浅野富美枝著 青木書 店 1995年 5月 2678円
女性 を め ぐる3つ の謎 ―家族 、 労 働 、 性 と生 殖 を解 き
あか し、解放 を求 め よ うと著者 はい う。 しか しフ ェ ミ
ニ ズ ムが労働 と性 の二 元論 に陥 っているとし、 く
家族 =
敵論 〉 く男 =敵 論〉 の フェ ミニ ズムは、 ニ ヒ リズ ム に
結 び つ くとい う断定 は、 どん な ものだ ろ うか。
『 女 に しかわか らない HERS2
-ニ ューヨーク・ タイムズ・ コラム傑作選 [女 性篇]』
井上一馬編 井上 一 馬 実 川元子訳
文藝春 秋 1995年 10月 1500円
読 ん で いて胸 のす くキ リつと した エ ッセ イ集。登 場 す
る エ ッセイス トたちは、 みな 自 らに対 して正直であ り、
地い
迷 いや 葛藤 す らも率直 に表現 して い くと ころが,と ヽ
い。評 論家 や専 門家 の意見 よ り、 自分 が感 じて い る こ
とを大 切 に生 きよ うとい う心 意気 が伝 わ って くる。
『 女 四十代 の生 き方 ―い ま行動 の とき』
吉武輝子著 海竜 社 1995年 9月 1500円
い くつ にな って も自分 の人生 を しっか りと生 きるた め
に、著者 が 提 案 す る四 つ の 実 践 行 動 学 を書 い た 本 。
「 “い い女 "と して生 きるか “お ば さん "と して い き
るか」 を著者 は間 うてい る。
『働 く女性 と家族のいま② 一 日本型企業 と家族』
基礎経済科学研究所編 青木書店 1995年 9月 2369円
再生産の場 か ら見 た日本型企業社会 の分析。 企業家族 主
義 の基盤が、構造不況 の中で崩れつつあ る現実 と、 な お
強固 な家族賃金概念。 ジュ リエ ッ ト・ シ ョアの働 きす ぎ
るアメ リカ人 の論文 が面 白い。消費主義 に走 るアメ リカ
労働者意識 が、時短 に抵抗 して いるという。
『 カ ラスも猫 も』
武 田 花著 筑摩 書房 1995年 4月 1500円
写 真家・ 武 田花が旅 を し、動物 や風景、行 き交 う人 の
姿 に触 れ なが ら、思 い出 した こと、考 え た ことを 写 真
と共 に書 きとめた本。 カラっとした記述 の中 に漂 うユー
モ アが いい。
『 ワーキ ングウーマンが元気印になる12章 』
働 く女性 のための弁護団編著
現代書館 1995年 7月 1648円
1994年 発足 した働 く女性 のための弁護 団 に寄 せ られ た訴
えに、具体的な解決策を与える書。働 く女性 たちの知恵
となり、 また武器 となる一冊。
『 今 日か ら独 りで生 きる』
半 田たつ 子著 二 見書 房 1995年 10月 1500円
夫 を突 然肺 がんで喪 った著者 が語 る悲嘆、 自己 との 対
時、 そ して再 出発 へ の糸 口をつ か む まで の 心 の 軌 跡 。
家族 、友人、病気、生 と死 な どにつ いて も考 え させ ら
れ る本。
ウイメ ンズ
『 幸 田文 の箪 笥 の 引 き出 し』
青 木 玉著 新潮社 1995年 5月 2200円
江戸 前 の、粋 な文体 は母・ 幸 田文 ゆず り。着物 三 味 の
細 やか な暮 ら しの息 づか いを伝 え る好 エ ッセ イ。 こん
な文章、書 け る人 もだんだん いな くな るな と思 う。
『 サ ル トル、ボ ーボ ヮールとの28日 間 。日本』
朝吹登 水 子著 同朋舎 出版 1995年 6月 2400円
1966年 秋、 サ ル トル とボ ー ヴォヮールの 日本 の 旅 の エ
ピソー ドを友 人 と して語 る著者 の書 き下 ろ し。 ブ ー ム
を巻 き起 こ した二人 の訪 日、 イ ン タ ビュー、文 学 、 思
想 な どにつ いて 克 明 に記 され る。 1980年 、 サ ル トル の
死 、6年 後 の ボ ー ヴォヮール との 別 れ の 時 が 情 感 豊 か
に書 かれて い る。
『 誰 と暮 らす』
落合恵 子 著 中央公論社 1995年 4月 1350円
誰 と暮 らすか で 、人生 は変わ る。 しか しその前 に、 自
分 自身 とうま く暮 らして いかな けれ ば、 自分 の人 生 は
な い。 そばに誰 かが いて も (い な くて も)、 自分 と過
ごす ひ とときを 大切 に とい うエ ッセ イ。
『 囚 われた女 た ち ―女子刑務所 へ 愛 を こめて』
藤木美奈子著 ライプス トー ン 1995年 9月 1600円
自分 を さ らす ことはいいのだが、女子刑務所 に来 ざ る
を え なか った女 た ちを「囚 われ た女 Jと 記 し、 実 名 を
出す ことには慎 重 であ って ほ しか った。 リズム感 の あ
る読 ませ る文 章 だ けに惜 しい。
[女 性史・ 自伝・ 評伝]
『 イ レー ヌ 。ジ ョリオ =キ ュ リー』
ノエル・ ロ リオ著 伊 藤道子 伊藤力司訳
共 同通信社 1994年 11月 2800円
キ ュ リー夫妻 の娘 であ リノーベ ル賞 受賞者 で もあ る科
学 者 。イ レー ヌ・ ジ ョリオ =キ ュ リーの伝記。妻や母、
娘 と してだ けで な く、科学者 と して生 きよ うとす る イ
レー ヌに も男社 会 とい う壁が立 ち はだか った。硬 派 な
本 だが 著者 と訳 者 の書 き方が心地 よ く、読 みやす い。
『 女 と男の時空 日本女性史 再考全 6巻 別巻 1/1
-ヒ メ と ヒコの時代 :原 始・ 古代』
河野信子編 鶴見和子他監修
藤原書店 1995年 9月 4800円
日本 の歴史 を フ ラ ンス・ アナール派 の 思 想 を参 考 に 、
見 直 して い こ うと い う シ リーズの一 巻 目。歴史 の 多 層
性 を重要視 しなが ら組 まれて い る。
『 女 の 信心 ―妻 が 出家 した時代』
勝 浦 令子著 平凡社 1995年 5月 2575円
「女 性 の髪切 り 。尼姿 が性 に関 わ る制 裁 を連 想 させ 、
性 の 問題 を含 ん だ社会的差別 の問題 に もつ なが って い
く」 との視点 か ら、著者 は妻 の 出家、女性 の 発心 な ど
に切 り込 んで い く。信心 の歴史 を、 ご く普通 の女 の 目
線 か ら読 み解 く書 。
ブ ックス
第57号 1995年 11月 25日
『 コメ ンタ ール戦後 50年 ⑤ 一性 と家族』
加 納実紀代編 社会 評論社 1995年 8月 3811円
「性 と家 族」をテーマに戦後50年 をたどるア ンソロジー。
編者 に よ る解説 付 き。敗 戦 後 の憲法草案 に関わ った ア
メ リカ女 性 の記か ら リブに至 るまで、歴 史 を語 る文 章
を収録 して い る。
『女子教 育事始』
小河織衣 著 丸善 1995年 8月 1700円
日本 の近 代女子教育 につ いて書 かれた一 冊。 キ リス ト
教や文 明開化 の影響、女性 たちが果 た した役割 な どを
歴史 との 関 わ りの中で追 って いる。
『 名作 を 書 いた女 たち』
池 田理代子著 講談社 1995年 7月 1300円
誰 で も一 度 は巡 り合 う名 作 と呼 ばれ る作 品。名作 を書
いた女 た ち は、 自分 の人 生 を どう受 け止 めて生 きた の
か、13人 の作者 の激動 の人 生 と心 の軌跡 を描 いている。
『良妻 賢母 の誕生』 (新 書 )
清水 孝著 筑 摩書房 1995年 7月 680円
大正期 の 新 聞雑誌 の 中か ら、近代 化 の 中 でつ くられ て
い く良妻 賢母 をた どる書。男 のため に女 が あ ることが
家族制度 社会。良妻賢母 に反 す る女 は悪 女 と見 な され
た。大正 デ モ クラシーの裏 通 りを舞台 に、庶民 の女 た
ちの姿 を描 く。
[こ
こ
ろ]
『 お母 さん の カウ ンセ リング・ ルーム』
三 沢 直子著 主 婦 の友社 1995年 5月 1100円
心理的 な 問題 を建 て前 で はな く、本音 で 考 え ると、正
しい と信 じられている一 般 通念 が逆 に見 えて くる。 母
親 たち は建 て 前 に縛 られ、悶 々 と悩 んでいるのが現状。
本書 は子 育 てを本音 の視点 で考 え直 し、潜 在化 して い
る問題 の 解 決 にあたる。
『 こころの相談 室ガイ ドブ ック』
隔心の相談室 ガイ ドブ ック」編 集委員会編
日本文 化科学社 1995年 4月 1300円
初 めて心 理相談 機関 を利 用 しよ うとす ると き、費用 や
内容 につ いて不安 が先行 して しま う。本書 はその よ う
な不安 に答 え、情報 が届 いて きに くい民 間 の相談機 関
に的を絞 り、所在地、費 用 、特徴等 々、詳 しく紹介。
『女性 の怒 りと憂 うつ
一セ ル フ・ エ ンパ ワー メ ン トの すす め』
ル イス 。P・ フラ ンケル著 中山美香訳
現代 書館 1995年 10月 1442円
本書 の キ ー ヮー ドは、「 ェ ンパ ワー メ ン ト」。 自分 を
信頼 し、 行動 していけるよ うにな るための力 を援助 し
て くれ る本。怒 りが内向 し、心 の奥 に憂 うつ な思 い と
して残 り、 自 らを責 めな い よ うに、 自分 とのつ きあ い
方 を教 え て くれ る。
第57号 1995年 11月 25日
ウイメ ンズ
ブ ック ス
『 専業 マザ ー 迷 いにさよな ら』
平 田圭子 著 あす な ろ書 房 1995年 7月 1200円
育児 の情報 が 氾濫 す る時代、真剣 に子育 てに取 り組 む
ほど若 い母親 たち は不安 と焦燥 の泥沼に入 って しま う。
本書 は実 際 の事例 か ら問題 を設定。 その解決策 を 具 体
的 に述 べ、子育 て を楽 しむ方法 を語 る。
れて 心 でバ、
れて 一エイズ と共 に歩 く』
『 手 で あ、
バ ギ ー ノ林子著 カ タ ツム リ社 1995年 5月 1030円
アメ リカでPWA(Pe6ple Living With AIDSの 略
エ イ ズ と共 に生 きて い る人 々の こと)へ のマ ッサ ー ジ
ボランテ ィアとして働 いて きた著者が、その経験 を語 る。
日本全国 のHIVエ イズボランテ ィア団体一覧付 き。
『 フ ァミ リー シー ク レッ ト』
ジ ョ ン・ プラ ッ トシ ョウ著 香咲弥須 子訳
青 山 出版社 1995年 8月 1800円
情 によ って磁 石 の よ うに結 びつ く家族。 この閉 ざ され
た社会 に は、種 々の秘密 が 渦巻 く。抑圧 され、 潜 在 化
した秘密 は、次世 代 に引 き継 が れ、子孫 の世代 で 問 題
行動 を伴 って 表 出す る。本書 で は、家族 の秘密 を と ら
え、今 まで とは違 った視点 で家族 を考 え直す。
『 病 気 にな らない養生 ガイ ドー女性編』
『 ポ ジテ ィプ 。シンキ ングのお けい こ
― この「人 生 ゲ ーム」 で き っと うま くい く』
ワー ク シ ョップ 。ポル ド著
大和 出版 1995年 6月 1300円
ポ ジテ ィブな考 え方を身 につ けて、人生 を楽 しく過 ご
そ うとい う本。 中 にはび っち リゲ ーム方式 の レッス ン
と、練 習 ドリルがつ ま って い る。 それ らを こな して い
くうちに、楽 しみなが らポ ジテ ィプ 。シンキ ングが 身
に付 く仕組 み。
『 ユ ングをめ ぐる女性 たち』
マ ギ ー・ ア ンソニー著 宮 島 麿訳
青土社 1995年 9月 2200円
ユ ングの治療 を受 けた女性 の うち、 ユ ングに魅 き つ け
られ、 自 ら心 理療 法家 とな った一 団 があ った。 本 書 は
その一 人 ひ と りの業積 と人 とな りを紹介 し、 ユ ン グの
違 った側面 に迫 って いる。
b
ヽ
[か
:
劉 影著
晶文 社 出版発行 晶文社発売 1995年 7月 1800円
中国 医学 でい う養生 とは、人 が健康 で幸 せ な生 活 を送
るため の知恵。体 を よ く知 り、気 を高 め、体 の 要 求 を
聞 く こ と。 ス トレスい っぱ いの社会 で、当 た り前 の こ
とを 当 た り前 に行 うの は難 しいが、女性 のため に体 に
つ いて 年代 を追 ってや さ しく解説 して くれ る。
[セ
クシュア リテ ィ]
『 Coming OUT!』
笹野 み ち る著 幻冬社 1995年 8月 1200円
レズ ビア ンで あ る ことをカ ミングアウ トした著者 のエ ッ
セ イ集。異性愛 が 当 た り前、女 は子 ど もを産 む の が 当
た り前 、 とい う常識 を カ ミングア ウ トとい うか た ちで
くつ が え したい とい う思 いが詰 ま った本。著者 は、 元
ロ ックバ ン ド「東京少年」 の ボーカ リス ト。
『 キ ャ ンピィ感覚』
伏 見憲明著 マ ガ ジンハ ウス 1995年 8月 1300円
「 キ ャ ンピィ」 とは、 シ リア スな状況 を笑 いで 切 りか
えす ユ ーモアのセ ンスの こと。 ゲ イか ら生 まれ た 表 現
だ とい う。その言 葉 をキ ー ヮー ドに、 日常 生活 を見 つ
めな お した エ ッセ イ集。
だ]
『あな たが選 ぶ 乳がん医療』
春 本幸子著 エ ピ ック 1995年 7月 1200円
スモ ンの会 (キ ノホル ム薬害被害者 の会 )の 運 動 に 長
く携 わ って きた著者 が、 自 らの乳 がん手術 と術後 の 経
過 を率直 に語 る。病院 のかか り方、 こころの ケ ア 、 周
りの人 へ のお願 いな ど、経験 が光 る。
『 子宮筋腫 なんて こわ くない』
大塚 陽子 太 田裕 子著 池下育子 医学 監修
朝 日新 聞社 1995年 7月 1400円
「子宮筋腫 なん だけど、 ど う した らいい ?」 と い う疑
間 に答 えて くれ る本。 また医療 機 関 とのつ きあ い 方 、
病気 に対 す る心 構 え、「子宮 神話 」 の弊害 につ い て な
ど、読 んで いて励 まされ る人 も多 いので は…。
『 自分 で チ ェック しよ う 月経』
小山嵩夫著 マガジンハ ウス 1995年 3月 1200円
月経 をキ ー ヮー ドに、 チ ェ ック リス トの付 いた便 利 な
本。体 とのつ きあ い方 を点検 し、気持 ちよ く暮 ら した
い と思 う女性 にお ススメ。
『 性 の 美学』
松本侑子著 角川書 店 1995年 3月 1200円
語 りか けるよ うなや さ しい口調 で書 かれた性愛論。 優
生 保 護 法 の歴史や同性愛、 レイプにつ いて 、 フ ェ ミニ
ズ ム を基調 にたん たん と書 き綴 る著者 に、力強 さを感
じた。
[性
『 ○ チカ ン』
暴
力]
泣 き寝 入 り しな い女連盟
ごま書房 1995年 8月 1000円
チ カ ンに あ った ことが な い女性 はいな い。徹底的 に チ
カ ンの 見分 け方、防御法、撃退 法 を研究 し、 チ カ ン と
闘 うグループが ま とめた本。みんな勇気 を持 とうよ と
女 性 た ちに呼 びか け る。
ウイメ ンズ ブ ックス
[家
族]
『 家族 ―港、くおか 国際女性 フォー ラ ム '94レ ポー ト』
(企 画 )福 岡国際女性 フォー ラム実行委員会・
福 岡市女性 セ ンター・ ア ミカス
西 日本新聞社 1995年 5月 1000円
国 際家族年 であ った昨年、福岡市女性 セ ンター・ ア ミ
カ スで、国際女性 フ ォー ラムが行 われ た。 テ ーマ は女
性 と家族。本書 はそ の報告集。「 家 族 」 を通 して女 性
と社 会 の関わ りを読 み解 く一冊。
「「 家族す ること」か らの自由
一か もがわ ブ ック レ ッ ト84』
深江誠子 著 か もがわ出版 1995年 7月 550円
「 妻 、夫、子 ど もが揃 っていて こそ家族」 とい うの が
日本 の常識。母子 家庭 や父子家庭、子 ど もが不 登 校 し
て い る家族 は、変 な 目でみ られて しま う。 そん な ヘ ン
な 国 。日本 を「家 族」を中心 に語 った ブ ック レ ッ ト。
『「 家族」 とい う名 の孤 独』
斎藤 学著 講談社 1995年 7月 1500円
家 族 の 中 で人 は「 誰 か のために生 きる」共依存 を繰 り
返 し、 自己を見 つ め る ことか ら逃 れ て は い な いか 。
「家 族」 とい う檻 の 中 で起 こる葛 藤 に 、 精 神 科 医 師 と
して関 わ って きた著 者。本書 で は 自 らの家庭生活 も振
り返 り、 自分 のた め に生 きる人生 を模 索 して い る。
『 転 換期 の家族 ― ジェ ンダー・ 家族・ 開発』
NBラ イデ ンフロース ト著 家庭経営学部会訳
松 島千代野監修 産業統計研究社 1995年 3月 3200円
国 際 家政学会「女 性 。家族 と開発委員会」 の作 業 を ま
とめ た もの。女性 と仕 事、家族 の 変 動 、 開 発 と女 性 、
家 庭 内暴力 な どに つ いて、世界 の女性 たちが置か れ て
い る現状 を執筆 す る。国際的な家政学 の到達点をグロー
バ ル に記 した一冊。
[出 産・ 子育 て]
た りで』
『 ワーキ ングママ &パ パ に贈 る 育児 はバ、
椎 篤子著 自由現代社 1995年 10月 1200円
仕事 を辞 めず に子 育 てす るため の 知 恵 が詰 ま った本 。
妊 娠 初 期か ら、産 後 まで、具体的で簡 潔 なア ドバ イ ス
が並 ぶ 。巻末 には子育 て に必要 な夜間保育所や、ベ ビー
シ ッタ ー会社 の情報 も載 ってい る。
『 育 児休業 と子育 て
一の びの び子育 て 。保育 ブック レッ トNo 5』
山田郁子他著 フォー ラム・ A 1995年 6月 780円
「 育 児 休業法 って何 ?」 とい う疑間 に答 えて くれる本。
保 育 所 や保健所 の利 用方法 など、子育 て をひ と りで背
負 い込 まな いための ア ドバ イス・ ブ ック。
第57号 1995年 ■月25日
『 育児書・ 用品 のか しこい活用法
一の びのび子育 て 。保育 ブ ック レッ トNo 7』
上村 協子他著 フ ォー ラム・ A 1995年 6月 780円
子育 て に関 す る情報 や物 が大量 に流 され て いる今、 大
人 は情報 を選択す る力 を求 め られて い る。本書 は子 育
て に流 行 はない と、情 報 と物 の 賢 い 活 用 法 を伝 授 す
る。
『 踊 る妊 婦』
福 島直子著 ベ ネ ッセ 1995年 5月 1100円
明 るい妊娠 出産体験記。踊 るよ うな文章 と若 さあ 3、 れ
る言葉 が 楽 しい。 あけ っぴ ろげ の 著 者 の イ メ ー ジが 、
まるごと伝 わ って くる今風 の エ ッセ イ。
『 Q&Aで わか る育児休業・ 介護休業 の す べ て』
大沢正子著 日本法令 1995年 7月 1800円
子育 て は1年 間、介護 は3か 月間、雇用関係 を失 わず に
休業 で きる法律が成立 した。 しか しまだ その間 の給 与
は保障 されず、介護休業 は1999年 に義務 づ け され るま
で は努 力義務 の段階。最低基準 の法令 を どう生かすか、
ノウハ ウをQ&Aで まとめた本。
『 子育 て ノー トーいつ も父親、 ときに母親』
林 望 十福 島瑞穂著 徳 間書店 1995年 5月 1300円
弁護士・ 福 島瑞穂 とエ ッセ イス ト・ 林 望 が、子育 て に
つ いて語 った対談集。話 は育児 を 中心 に して いたか と
思 うと、恋愛 にまでい った り して …。気 の合 う二 人 が
ざ っ くば らん に語 って い る様 に、思 わず 引 き込 まれて
しま う。
『出産 は忘れ た ころにや って 来 る』
百田まどか著 KKベ ス トセラーズ 199≠ 田月 1200円
今や妊娠 。出産 。子育 て はカ ップ ルの一大 イベ ン トに
な って い るのだ ろ うか と思 う くらい、出産 を書 いた本
が 多 い。本書 もそ の ひ とつ。著者 の お気 楽 な性 格 その
ままに描 かれ た、 エ ッセイ風 妊娠 出産体験 記。
『 ママ、お つぱいち ょうだ い
一桶谷式 で お い しい母乳 を』
西村 まさの著 章文館 1995年 2月 1300円
子育 ての最 初 にぶつか る母乳 育児 が スムー ズにい くよ
うに とい う願 いが こめ られ た本。桶谷式 を取 り入 れ て
い る育児相談 所や助産院 の名簿 もあ り、便利。
緊 急 お知 らせ
ウーマ ン リプの運動が始 ま って25周 年。 ち ょ
うど『 資料 日本ウーマン リブ史全 3巻 』も完成
しま した。 これを記念 して、リブフ ェステ ィパル
'95を 計画 しています。 是非皆 さん 日程 をあけ
て くださいね。詳細 は次号でお知らせ致 します。
1996年 3月 10日
於
(日
)
びいどろほおる (大 阪市 。江坂 )
コンサー ト、お話、対談などな ど盛沢山。
お問合せは 松香堂まで
ウイメ ンズ
第57号 1995年 11月 25日
[男
の 育 児]
『 育児 で会社 を休 むよ うな男た ち』
男 も女 も育児時間 を ! 連 絡会編
ユ`
ンク舎 1995年 6月 1648円
って
も育
児
も仕事
もや
、 なおかつ 自分 の ため の 時
家事
間 も欲 しい男 たちが 作 った本。育児 と仕 事 を こな す工
夫が それ ぞれ に語 られて いてお もしろ い。
ブ ック ス
『 法 律 でみる女性 の現 在 ―ライ フサ イ クル と法』
高橋 保著 ミネルヴァ書房 1995年 9月 3500円
女性 を取 り巻 く法律 につ いて、判例 を ま じえて書 か れ
て い る。 よ りよ く生 活 して い くため に、権利 の 根 拠 と
な って いる法律 に、女 性 が も っと関心 を持 って ほ しい
とい う願 いが込 め られ て いる。
[メ
『 育 児 も男の カイ シ ョー』
武部信 隆著 萌文社 1995年 5月 1500円
妻 の 目 に見 えぬ努力 の おか げで、家事 と育児 に参 加 す
るよ うにな った著者。育児休暇 を妻 と交代 で取 り、 収
入 の ない生活 の辛 さ も経験。子育 ての苦労 と幸 せ が伝
わ って くる育児奮戦記。
『 た だ いま子 育 て中 につ き本 日休診』
山崎利彦著 草思社 1995年 9月 1600円
子育 て の プ ロをめ ざ して産婦人科医 にな った とい う著
者。本書 は、 自宅 分娩 で 自 ら子 ど もを取 り上 げ た3回
の 出産 の こと、医者 にな るまでの生活 、 な って か らい
か に仕事 と子 育 て を両立 して きたかを ユ ーモ ラスに描
いて い る。
『 ピー タ ー・ メイルの マタ ニ テ ィパパ
ー男 のための妊娠 。出産 がわか る本』
Peter Mayle著 協木 泰 渡邊 蓉 子他訳
学 習研究社 1995年 4月 1600円
男性 が 書 いた男 の ための妊夫入 門書。 パ ー トナ ーの 女
性 が妊 娠 す ることによ って、男性側 も変 わ る ことを 余
儀 な くされ る生活面 。精神面 へ の ア ドバ イ スが 豊 富。
妊娠 パ パ に エール を送 る絵 本。
たご戦 争』
『 僕 らのバ、
墨 威宏著 共 同通信社 1995年 6月 1500円
予 期 せず して双 子 の パ パ に な った 著 者 (新 聞 記 者 )。
同 じく記者 であ る妻 の妊娠、出産、 そ して 子 育 て と、
い ろん な トラブルを乗 り越 えて父親 にな って い く実 感
を文字化 した本。で も読 んで いて、妻 の方 が 負 担 が大
きそ うだ なあ… と思 った。
[法
律]
『 愛 とお金 の人生 案 内』
渥美雅子著 東京書籍 1995年 8月 1300円
男 と女 、夫 と妻 、親 と子 の間 には「普通 の人 」の「普通
の悩 み」 が尽 きる ことが な い。 スイ も甘 い もか み わ け
た著者 が、一 刀両 断 に見事 に裁 く法律相談。
『 戸 籍 と人権 一人権 ブ ック レ ッ ト48』
二 宮周平 著 解放 出版社 1995年 10月 618円
便宜 や効率 が人 権 よ り優先 されて きた 日本 で、戸 籍 事
務 の コ ンピュー ター化 が進 む。個人 情報 の管 理 と人 権
の 問題、 日本 の戸籍制度 の問題点 な ど、解 りや す く解
説 して い るブ ック レッ ト。
デ
ィ ア]
『 フ リク シ ョナル・ フ ィルム読本③
欧米 映画 にみる 日本 一アメ リカ・ ヨー ロ ッパ編』
門間貴志著 社会評論社 1995年 9月 2884円
ス テ ロ タイプな日本 の描 き方 は、 ハ リウ ッ ド映画 の 中 で
生 まれたと著者はい う。欧米映画にみ る日本 と日本人像
を詳 しく追 い、歴 史 の 変化 とともに映 画 の 中 の 日本 を
詳 細 に検証。巻末 に は ビデオ化 リス トもあ り、便利。
『 戦 争 がつ くる女性 像
―第二次大戦下の 日本女性動員の視覚的プロパガンダ』
若桑み ど り著 筑摩書房 1995年 9月 2200円
第 二 次世界大戦 中、 日本軍 はどの よ うに して女性 を戦
争 へ と動 員 してい ったか。著者 は この テーマについて、
マ ス メデ ィアに流布 した女性 イメ ー ジを読 み解 きな が
ら、明 らかに して い く。芸術表現 とイデオ ロギ ー が 決
して無縁ではな い こ とを私 たちに訴 えか ける書。
『 丁Vニ ュース 七 つ の大罪』
ニール・ ポス トマ ン著 田口恵美子訳 石川 好監修
ク レス ト社 1995年 2月 1600円
TVニ ュースはシ ョー化 して い る。 そ もそ もニ ュー スと
いえ ども人が作 った もの。陣 実に何かをプラスアルファー
して作 った」 とい う視点でニ ュースを見 ると、 その裏 に
い ろんな物が見えて くる。本書 はそ の指南書。 メデ ィア
と賢 くつ きあうために、お ススメの本。
『 ニ ュースペーパ ー ウ ーマ ン
ー大統 領 番 か ら戦争特 派 員 まで』
栗木千恵子 著 中央公論社 1995年 6月 1850円
ア メ リカで ジ ャー ナ リズムの勉 強 を し、新聞記者 と し
て も働 いていた著 者 。本書 はア メ リカ新聞業界 とい う
男 社 会で、先駆 的役 割 を担 った女 性記者 たちを追 った
一 冊。著者は取材 を進 める中で 自 らが ジ ャーナ リス トと
して働 き続けるエ ネ ルギーを与えて もらったという。
[表 現・ 小 説 ]
。 。 。 。
『 あ な た た ち ― 自我 か らの癒 し』
上野千鶴 子 =文 高畑早苗 =絵
日本 放 送 出版協会 1995年 10月 1300円
画 家・ 高畑早苗 の「 生 まれ出た 自画像 たち」と出会 い、
引 き出 されるよ うに文章 を書 いた と い う上 野 千 鶴 子 。
自己を世界へ と導 いて くれ るの は「 わ た し」で はな く
。 出会 い を分 か ち あ え る関係 が あ って 、
「 あ なたたち」
初 めて表現へ と向 か え るとい う二 人 が作 った一 冊。
ウイメンズ ブ ックス
『 怒 れ る女 たち ―ANGRY WOMENI』
アンドレア・ ジュノー&V・ ヴェイル 越智道雄訳
第二書館 1995年 7月 2884円
ア メ リカ の8人 の女性 アーテ ィ ス トが 語 る、 芸 術 、 社
会。怒 りを パ ヮー に表 現活動 をす る彼女 たちの言葉 は、
力 強 く、 ユ ーモア にあふ れてい る。 セ ックス、 レイプ、
摂 食 障害 な ど、 フェ ミニ ズムと切 り離 せ な い問題 を表
現 の 核 にお く彼女 た ちの神髄 に触 れ る本。
『 いわ さきちひろの願 つた こと
一岩波 ブ ック レ ッ トNo 374』
松本 由理子著 岩波書店 1995年 6月 400円
い わ さ きちひろ絵本 美術館 の副館長 で あ る著者 が 書 い
た ち ひ ろ伝。仕 事 を持 ち続 けた母 の 影 響、戦争 の影、
2度 の 結 婚 な ど、 ち ひ ろ の 絵 を形 づ く っ た 歴 史 を た
ど る。
『 去 勢 され ない女』
エマ・ サ ン トス著 岡本澄子訳
書辟 山田 1995年 8月 2500円
1970年 代 の パ リに生 き、狂気、愛、死、 抑 圧 、 孤 独 と
対 時 す る作品 を残 した エマ・ サ ン トス。 その作品 に魅
せ られ た訳 者が、『 私 は、 エ マ・ サ ン トスを 殺 した』
(1991年 刊 )に 続 いて 訳 出 した。 言 葉 を生 み 出す こ と
で生 きよ うとす る彼女 の 内面 が錯綜 す る。
『 手 。足・ 肉 。体 Hiromi 1995』
伊藤比 呂美 石 内 都著
筑摩書房 1995年 8月 1900円
写 真 家・ 石 内都 が詩人・ 伊藤比 呂美 を撮 り、伊藤 が 文
章 を書 いた一 冊。撮 られ た写真 を見て、新 た に 自分 の
肉体 と向 き合 った とい う伊藤比 呂美。不思議 な雰 囲 気
が漂 う写 真集。
『 喜 び の秘密』
ア リス・ ウ ォー カー著 柳沢 由実子訳
集英社 1995年 7月 2600円
部族 の 誇 りのために「 女 の儀 式 」 (性 器 切 除 )を 受 け
る主 人 公 シ タ。そ して始 ま る苦痛 と恐 怖。す ば ら しい
伝統 で あ るはずの儀式 が 、実 は拷問以外 の何 もの で も
ない と知 り、人格崩壊 して い く。今 も文化 の名 の 下 に
行 わ れ る性器切除儀式 を、 小説 で暴露 して い る。
第57号 1995年 11月 25日
『 考 え る ミスター・ ヒポポ タム ス』
谷川俊太郎 /話 広瀬 弦/絵
マ ガ ジンハ ウス 1992年 9月 1200円
かわ いいカバ君 (ミ ス ター・ ヒポポ タ ム ス)の 、 日記
風絵 本。広瀬弦 の絵 と、谷川俊太郎 の ユ ーモ ラスな文
章 が よ くあ って い る。
『 じん ぺ いの絵 日記 2-と もだ ちが きた』
きたやまようこ著 あかね書房 1995年 7月 1000円
「 ゆ うた くん ちの いば りいぬ」 シ リーズの最新刊 。 大
きな平仮名文字 で書 いてあ るので、就学 前 の子 ど もた
ちにぴ った り。
『 シンデ レ王子 の物語』
バ ベ ッ ト・ コール著 上野千鶴子訳
ウイメンズブックス トア松香堂 1995年 10月 1030円
上野千鶴子が初 めて絵本 を翻 訳。意地 悪 な兄 さん た ち
に囲 まれた シ ンデ レ王子 の物語。 ご存 知「 シンデレラ」
の痛 快 パ ロデ ィ。
『 トンデ レラ姫物語』
バベ ッ ト・ コール著 上野千鶴子訳
ウイメンズブックス トア松香堂 1995年 10月 1030円
『 シ ンデ レ王子 の物語』同様 、 上 野 千 鶴 子 訳 の絵 本。
ペ ッ トた ちと仲良 く幸 せ に暮 らす トンデ レラ姫 の と こ
ろに、お ム コさん候補 が次 々現 れて …。結婚 した くな
いお姫様 の運命 や いかに ! バ ベ ッ ト・ コールが描 く
可愛 い ペ ッ トたちの表情 に、思 わず頬 が ゆ るむ。
『 P!GGYB00K』 (英 語版 )
Anthony Browne/DRAGONFLY BOOKS/
1986/1256円
「絵 に書 いたよ うに幸 せ な家庭」 に見 え る ピゴ ット家。
で もママ は大 変。家 の中 の事 を何 も手伝 って くれな い
パパ と子 どもたちに うん ざ り し、「 あ た な た ち は ブ タ
よ」 と置 き手紙 を して家 を出て ま う。見事 ブタにな っ
て しま ったパパ と子 ど もたちのその後 は?
[男
性 問 題]
『 お や しの家庭科
[絵
本]
妻 の ピンチだ夫 の 出番 !』
じゃお クラブ編
共 同図書 サ ー ビス発行 新 時代社発売
1995年 8月 1320円
『女一匹』
佐野洋子 /話 広瀬 弦 /絵
マ ガ ジ ンハ ウス 1995年 8月 1200円
失恋 した って大丈夫。 ち ゃん と生 きて い ける。 ワ ニ の
花子 の 大 失恋 を軸 に、恋 につ まず いた女 の挫折 と立 ち
直 りを描 いた大人 のための絵 本。絵 は「 自分 を好 きに
な る本 」 の広瀬弦。
「 じゃお クラブ」とい うのは、男 も地 域 で の 役 割 と責
任 を持 とうと中年男性 によ って横 浜 市 で 結 成 され た。
その「 じゃお ク ラブJが まとめた、おや じの た めの家
事 の手 引書。料理 の作 り方 か ら応急処 置 まで、具体 的
に書 か れて いる。
第57号 1995年 11月 25日
[高
ウイメンズ
齢 社 会]
『 老 いの 泉 /上 ・ 下』
ベ ティ 。フ リー ダ ン著 山本博子 寺澤恵美子訳
西村書店 1995年 9月 各 2500円
かつて「 女 らしさの神話」か ら解 き放 たれ よ うと呼 びか
けた フ リー ダンは、 この本で「老 いの神話」 を打 ち壊 そ
うと説 いている。「老 い =衰 えること」 とい うイメー ジ
ヘ の実証的反論 である。 アメ リカで爆発的 な ヒッ トを記
録 した。著者 フ リー ダ ンは先 頃来 日し、話題 をまいた。
『 介 護 の 中で老 いをみ つめ る』
植月秀子著 日本放送出版協会 1995年 7月 1200円
東京 か ら岡山 の遠 隔介護 、母 の東京 へ の 出張 同居 。 綱
渡 りの工 夫で老親 の老 い を看 る。 ケアに必 要 な 4つ の
要 素 ―想 像力、体 力、金 、 ユーモ アに実感 が こ もる。
『 家 族 を幸 せ にす る老 い方』
山井 和則 著 講談社 1995年 7月 1600円
介護 疲 れ、家庭崩壊 な ど介護 に直面 した家族 は危機 的
な状 況 におかれ る こと も。介護 され る側 も家族 へ の遠
慮 、疲 れ切 った家族 に よ る不充分 な介護 で 、心 地 よ い
とはいえ ない。 ど う した らこの状況 を変 え られ るか を
実情 に則 して考察。介護問題 の解決策を提案 して いる。
『 高 齢社会 を考 え る視 角』
清 山洋 子 著 学 文社 1995年 4月 2060円
高齢 問題 を巡 るデ ー タを、平均像 で はな く、階 層 別 に
分 析 。家族 的扶 養 や保 護、 その背景 にあ る家族 関係 を
ケー ス ス タデ ィで紹 介 す る。「豊か な 日本」 の 高 齢 者
福 祉 の貧 しさを指摘 す る書。
『 創 意工夫が い っぱ い 家庭介護便利 グ ッズ
ー絵 で見 る介護 アイデア図鑑 』
後藤榮子著 日本 医療企画 1995年 8月 2000円
ほん の ち ょっと した工夫 や、便利 な道 具を使 うことで、
介 護 は気持 ちよ くで きるよ うにな る。本書 には、 高 齢
者 の 自立 に役立 つ ア イデ ィア も含 め、す ぐに役立 つ 知
恵 が い っぱ い。介護 シ ョップの一 覧 も載 って い る。
『 福祉行政 と法 ―高齢 者福祉 サー ビスの実態』
橋本宏 子著 尚学社 1995年 7月 3914円
日本 の福祉 サ ー ビスの実状 は、法的 アプ ローチか ら関
心 が 示 され る ことが 少 ない と著者 はい う。本書 で は憲
法 25条 (生 存権 )と 福祉 の現状が大 き くか け離 れ て い
る現 状 を問題視 し、特 に高齢在宅福祉 サ ー ビスを 中心
に検討 を試 みて い る。
ブ ックス
[福 祉・ 医 療 ]
『 知 つて いますか? 医療 と人権― 問 ― 答」
天竺啓祐著 解放 出版社 1995年 8月 1030円
脳死 や尊厳死、不妊治療 な ど、複雑 な医療問題 にわ か
りやす く答 えて くれ る本。 イ ンフ ォーム ド・ コ ンセ ン
トにつ いて の基礎知識 な ど、参考 にな る。
『 障害者 旅行 ハ ン ドブ ック』
も っと優 しい旅 へ の勉強会編 草薙威 一 郎監修
学苑社 1995年 7月 2000円
障害 を もつ 人 や高齢者 に とって、旅 は気分転換 に加え、
リハ ビ リや 日常生活 へ の意欲 に もつ なが る もの。本 書
で は、 こう した旅 か ら彼女 ら 。彼 らを遠 ざける日本 の
現状 と、海外事情を取 り上げ、今後 の取 り組みを語 る。
。
『 つ くられ る生殖神話 一生殖技術・ 家族 生命』
浅井 美智子 柘植 あづみ編
制作同人社発行 サ イ エ ンスハ ウス発 売
1995年 1月
1900円
生殖技術 には大 きく分 けて三 つの分野 が あ ると著者 はい
う。一 つ は避妊、二 つ 目は不妊治療、 三 つ 目は生命を選
別す る技術だとい う。本書 は主に この三 つ を柱 に生 殖技
術 の現在 を追い、議論のためのたたき台を提供 している。
『 わが 町発見 !― 絵地 図 づ くりか らまちづ くリヘ』
世 田谷 まちづ くリセ ンター編
晶文社 1995年 5月 2400円
「 暮 ら しやす い町 づ くりは、 まず 自分 の町 の今 を知 る
ところか ら始 まるので はJと 提案 す る。身辺 の 地 図 の
書 き方、提案書 のアイデ ィアな ど、基 本 を教 えて くれ
る。「世 田谷 まちづ くリ コ ン ク ー ル 」 を主 催 す る セ ン
ターが 編集。 まちづ くりへ の意欲 が 詰 ま っている。
[子
ど
も]
『 今 なぜ、学校 カウ ンセ リングか』
子 ど もの 健康 を考 え る会編
現代書館 1995年 8月 1854円
「 教育 現場 での カ ウ ンセ リング導入」 とい う行 政 の 施
策 が 打 ち出 されて い る。 しか しそれ で は学校 内で の 問
題 を子 ど もたちのせ いにす ることにな り、生徒 の 精 神
を管 理 す る ことに もな るので は ? 本書 は、学校 カ ウ
ンセ リングの あ り方 を問 い直す書。
『 傷 つ いた子供 の心 の癒 し方
―子供 は助 けを求 めて い る』 (新 書 )
シ ンシア・ モナハ ン著 青木 薫訳
講談社 1995年 8月 820円
突然 の 出来事 (災 害、事故 な ど)で の恐怖体験 か ら生
ず る トラウマ 0い 的外傷 )。 ま った く無防備 な子 ど も
に と って、 その傷 は大人 とは比 べ ものにな らな い と著
者 はい う。子 ど もに とっての トラウマの意味、実 践 的
な対処 方法 な どが具体 的 に述 べ られて いる。
ウイメ ンズ
『 子 どもを喰 う世界』
ピー ター・ リー ライ ト著
さ くまゆみ こ くぼ たのぞみ訳
晶文社 1995年 7月 3900円
原題 は『 子 ど も奴隷』。安 い 日用品や食品 を作 るため、
あ るい は買売春 のため に、 ただ 同然 で働 か され る第 二
世 界 の子 ど もたち。本書 はその苛酷 な労働 の実体 を追
う。第二世 界 の貧 しさの上 に立 つ 先 進 国 の 「 豊 か さ」
の質 を、鋭 くつ いて い る。
『 子 ども虐 待 ― アメ リカ の教 訓』
砂金玲子著 日本放送 出版協会 1995年 6月 1300円
ア メ リカで家庭相談 員 と して働 いて きた著 者 に よ る、
子 ど も虐待 につ いての レポー ト。多発す る虐待 へ の 防
止 策 の現 状 が鮮 明 に描 かれ て い る。
『 子 どもの ための人権 ノー ト』
児玉勇二 安田秀士著 明石書店 1995年 9月 1680円
子 ど もた ちに「子 ど もの権 利条約」 の存在 をわ か りや
す く伝 え る書。二 人 の弁護 士 が、仕事 で 出会 った ケ ー
スな ど も紹介 しなが ら、 い じめや虐待 な どの 問題 の 根
が ど こにあ るのかを共 に考 え る。
『 14歳 の ラ ンナ ウ ェイ』
イ ヴ リ ン 。ロ ウ著 松 岡葉子訳
パ ン ドラ発行 現代書 館 発売 1995年 6月 2060円
「良 い しつ けJの 名 の もとに、娘 を虐待す る母 か らの
が れ家 を飛 び出 したイ ヴ リ ン。外 の世界 で彼女 を 待 ち
受 けて いた もの は…。本書 は虐待・ 麻薬・ 売 春 の 民 に
はま り、 そ こか ら抜 け出 た少 女 の生 々 しい手記 。 著 者
は24歳 の若 さで数 々の文学 賞 を受賞 して いる。
『 許 せん ! セ クハ ラ』
世 田谷 ボ ラ ンテ ィア協 会・ 子 どもに も言 わせ ろ
ホ ッ トライ ン実行委 員会編
ジ ャパ ンマ シニ ス ト社 1995年 3月 850円
セ クシ ャル 。ハ ラスメ ン トにつ いて、子 ど もた ち の 切
実 な声 を集 め たホ ッ トライ ン。 そ こで は加 害 者 の 7割
が顔 見知 り、 その うち6害 1近 くが教 師 とは、 あ きれ て
声 も出な い。大人 たちが成熟 して いない社会 で あ る こ
とを痛切 に実 感 させ られ る。
!
[戦 争・ 従軍慰安婦問題]
『 ウサギた ちが 渡 った 断 魂 橋 /上 下
一か らゆ き 。日本人慰 安婦 の軌跡』
山田盟 子 著 新 日本 出版 社 1995年 5月 各 2000円
か らゆ きさん や慰安婦 を生 み出 した 日本 とい う国 は一
体何 なのか。従軍 慰安婦 にか り出 された 日本人女 性 に
焦点 をあて、詳細 に侵略 の歴 史 を追 う書。
第57号 1995年 11月 25日
ブ ックス
『 共 同研究 日本軍慰安婦』
吉見義 明他著 大月書店 1995年 8月 2600円
資料 の掘 りお こ しによ って、軍慰安婦政策 が国策であっ
た ことを明確 にす る。戦争 と性 の共同研 究 は、 これ ま
で な された ことはなか ったので はな いか 。加害者 へ の
責 任 追及 は、 まだ始 ま ったばか りだ。
小法廷〉 の記録⑥
『 児童文化にみる戦争責任/連 続 く
―子 ど もたちを戦争 にか りたて た大人 たち』
アジアに対する日本の戦争責任を問う民衆法廷鋼庸会編
星雲社発売 樹花社発行 1995年 7月 700円
「 講談 社 の絵本」を中心 に、子 ど も文 化 の 中 で大人 た
ちが いか に戦争 を賛美 して い ったかを追 う。関連 文献
の一 覧 も載 って いて参考 にな る。
『 従 軍慰安婦』 (新 書 )
吉見義 明著 岩波書店 1995年 4月 650円
従軍 慰安婦 が 日本政府 によ って作 られ て い った ことを
解 き明 かす。
「 日本 が過去 にや って きた こ とを、 日本
や韓 国 の若者 に知 って ほ しいJと い う韓 国 人元従軍 慰
安 婦 の言葉 に動 か され、研究 を始 めた とい う著者。 問
題 の 本 質 に追 ろ うとい う気持 ちが表れ た一 冊。
『 戦 争 と性 一近代公娼制度・ 慰安所制度 を め ぐって』
川 田文子著 明石書店 1995年 4月 1880円
今 な お癒 され る ことな く生 きる ことを余儀 な くされ て
い る元従軍慰安 婦 たち。国家 の名 の元 に彼 女 たちの性
を蹂 躙 し、戦後、その事実 を闇 に葬 り去 ろ うとす る 日
本。元 慰安婦 たちの傷 が戦後 なお一層 深 くな ったのは、
国 が この問題 を放 置 してお くか らだ と著 者 は訴 える。
『 占領軍慰安所 ―国家 によ る売春施設 』
いの うえせ つ こ著 新評論 1995年 8月 2060円
敗 戦後 、東京 を中心 に作 られた 占領軍慰安 所。著書 は
幼 い 頃 か ら疑 間 に思 って いた 占領軍 のため の慰安所 に
つ いて 取材。そ の背景 や状況 につ いて、詳 細 に検証 し
て い る。知 られ ざる 日本史 を、「戦 争 と女 の 性 」 とい
う視 点 か ら掘 り起 こ した書。
[そ
の
他]
『 赤 の女 王
性 と ヒ トの進 化』
マ ッ ト ●リ ドレー著 長谷 川 真理子訳
翔泳社 1995年 1月 2800円
「 人 間 の本性 Jは 存在 す るか ? 生物学 的 な性 の起 源
│ま ?
肉体 的精神 的性差 は どこか ら生 まれ たか ? と
い う疑 間 を人 類学 。生物学 の見地 か ら探究 す る書。
『 か ん子 の ミニ ミニマ ンガ入門
―図書館員 の カキ ノ タネ』
赤 木 かん子著 リブ リオ出版 1995年 8月 1850円
表紙 絵 は少 女 マ ンガ家 の川原泉。図書館員 と して の マ
ンガ心 得 と必 要 な知 識 が書 かれて い る。広 く浅 くマ ン
ガにつ いて 知 りた い人 へ、 お ススメの入門書。
ウイメ ンズ ブックス
第57号 1995年 11月 25日
『 女性 たちの生活者運動 一生活 クラプを支 える人びと』
佐藤慶幸 天野 正子 那須壽編 著
マル ジュ社 1995年 4月 2800円
自己実現を果 たす活動・ 専業主婦 が集 う生活 クラブ生協。
「性別役割分業 は性差別である」 ことを意識 しつつ 、 彼
女 たちはそれを乗 り越えて いるか と迫 る書。 離 れて い っ
た人 々に も言及す る共同研究をまとめた労作。
『 徹 底研 究 ! あ な たの保険
― ワー キ ングウ ーマ ンのための情 報 コ レクシ ョン⑤ 』
フ レー ベ ル館編集部編
フ レーベ ル館 1995年 6月 980円
社 会保険、損害保 険、生命保険 な ど、数 あ る保 険 を 徹
底解説。 いざ !と い う時 の前 に読 ん で お くとお得 な 情
報 を満載。
『 タイ 。ギ ンペ ッ ト物語』
稲垣 三 千穂 著 明石書店 1995年 8月 1648円
タイの ス ラム街 。ギ ンペ ッ ト (ダ イヤモ ン ドの枝 )に
住 み、人 々 と暮 ら して いた著者。 そ の時 に体験 し感 じ
た ことを、読 み やす い文章 で、 素 直 に書 き記 した 本 。
豊 か さとは何 なのか、考え させ られ る。
[資
料]
『 女子差別撤 廃条約 注解 [英 語版 ]』
国際女性 の地 位協会編 尚学 社 1995年 8000円
『 女性情報年鑑 1995年 版』
「女 性情報年鑑」編 集部編
パド
・ウィメンズ。
オフィス発行 教育史料出版会発売
1995年 10月
誌]
[雑
『 子 どもが ほ しい 一朝 日ワ ンテ ーママ ガジン38』
宮 本貢編 朝 日新聞社 1994年 8月 1300円
[子 どもが ほ しい]イ ンタ ビュー 他
『 月刊女性情報 1995‐
7』
パ ド・ ウ ィ メ ンズ 。オ フ ィス発行
教育史料 出版会発売 1995年 7月 2700円
特集 :95女 子学生就職動 向 Ⅱ
『 月刊女性 情報 1995-8』
パ ド・ ウ ィメ ンズ 。オ フ ィス発行
教育史料 出版会 発売 1995年 8月 2700円
特集 :女 性 と選 挙 ―'95参 議院選 挙
『 月刊女性 情報 1995‐
9』
パ ド・ ウ ィメ ンズ 。オ フ ィ ス発行
教育史料 出版 会 1995年 9月 2700円
特集 :北 京世 界女性会議 (上 )
『 月刊女性 情報 1995-10』
パ ド・ ウ ィメ ンズ 。オ フ ィス発行
教育 史料 出版 会 1995年 9月 2700円
特集 :北 京世 界女性会議 (下 )
『 ヒューマン・ セクシュアリテ ィ No.20/終 刊号』
東 山書房 1995年 9月 1600円
特集 :「 男 の性 と生」を見 つ め る
『 性 と生 の教 育 ―Human Sexuality No l』
あゆみ出版 1995年 11月 1200円
特集 :月 経 一か らだ との出会 い
3800円
'94年 の 1月 か ら12月 の間、新聞 に掲載 され た 女 性 情 報
と、独 自に集 めた情報 を もとに作 られ た便 利 な 年 鑑 。
これ一 冊 で、 日本 における女性 の状況 が よ くわか る。
『 日本女性運動資料集成全 10巻 別巻 1-第 10巻 /戦 争』
鈴 木裕子編 不二 出版 1995年 10月 15450円
『 婦人 自書 1995』
日本婦人団体連 合 会編
ほるぷ 出版 1995年 8月 2800円
今年 で20巻 目をむかえる
『 婦人白書』。 1975年 の国 際婦人
年 か ら着 々と歩みを続けて きた。 20年 た って も、 様 々な
問題を抱える女性を取 り巻 く現状 を多角的にとらえた一冊。
[文 庫 にな った本]
『 ウ ーマ ン 。オブ・ ミステ リー2』
シ ンシア・ マ ンソ ン編 片岡 しのぶ 他訳
扶 桑社 1995年 6月 700円
『 セ ック ス神話解体新書』
小倉千加子著 筑 摩書房 1995年 9月 600円
『 日本語 は女 を どう表現 して きたか』
キ トレッジ・ チ ェ リー著 栗原葉子 中西清 美訳
ベ ネ ッセ コー ポ レー シ ョン 1995年 7月 600円
『 わ にわ に物語』
新井素子著
講談社 1995年 8月 450円
0今 年 も終 わ りに近 づ きま した。今年度 の会費未 納 の方 はお早 め にお振込下 さいます よ う、お願 いいた します。
退会 され る方 はその 旨をお知 らせ下 さい。
や`年 末 年 始 は 12月 27日 か ら 1月 4日 まで お休 み させ て い ただ き ます。 な お 12月 は定 休 日 の 他 に 10日 (都 合 に
よ り臨 時 休 業 )、 25日 (祝 日代 休 )と 閉店 い た します。 ど うぞ よ ろ し くお願 い い た します。
第57号 1995年 11月 25日
ウイメンズ ブ ックス
露昭解解 あなたの情報 。わ た しの情報 解露昭解
マ イ マ イ族 28号
特 集「 女 の ライ フ ワー ク探 し② 」
鈴
木
美和子
巻 頭特 集 に は6人 の手 記 が 載 って い ます。 ピア ノの道 か ら医 学 の 世 界 に転 じた人 、 親 の残 した負債 を背負 っ
て ガ ソ リ ンス タ ン ドを30年 続 け た人 、 さ らに フ ェ ミニ ズ ム と出 会 い、 染 織 等 々、 多 様 な人生 が並 び ます。 前
号 か らの通 算 12人 の体 験 談 を受 けて の座 談 会 で は、
「 み つ け る」
「 社 会 化 す る」 と 各 段 階 ご と に
「 つ づ け る」
ライ フヮー クの あ りよ うを探 り ま した。
また「 阪 神 大 震 災 特 集 」 の 神 戸 市 在 住 の方 々 の 体 験 記 は、 女 の 視 点 で色 々考 え る手 がか り に な り得 る素 材
だ と思 い ます 。 他 に主 婦 に 関 す る百 人 ア ンケ ー ト④ 、 連 載 エ ッセ イ 、 猫 新 聞等 々 新 しい読 み 物 が 満載 で す。
B5判 050ペ ー ジ・ 1部 300円 (送料男1)
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`白
33,aaaa―
ミ
ユ0みムタム
…
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―
カ レ ンダ ー の ご 案 内
☆ 1996年 版
・ 姉妹 たちよ・ 女 の暦 1996
日本初のウーマン
・リブ 史資料大集成 ″
(ジ ョジ ョ企 画 1600円 )
各方 面 で 活 躍 した女 性 た ち の 肖像 写真 が
月 ごと に載 って い ます。 英 語 で の解説 付
き。 海 外 へ の プ レゼ ン トに も最 適 です
♂
t`弁
っしヽ
1909年 から1902年 までのウーマン・ リブ
ピラ・ バンフ・ミニコミ)
運動の記録 く
と解説:女 性問題、女性学の研究資料と
しても貴重ノ回口館必謗′
!
(サ イズ25
☆ 1996年 版
clll×
25 cm)
手帳 のご案内
(パ ン ドラ
・ 月 日 ノオ ト
947円 )
か らだの記 録 もつ け られ る手 帳。色 は赤・
黒 0青・ ア イ ボ リー・ グ レー の 5色 。
ポケ ッ トタイ プの大 きさ。
第 1善 (1960年 -72年 5月 )
ぐる一ぶ口う女
リフFUKUOKA
リフ合宿
第
5月 リフ大会
女から女たちへ ほか
定口 12.ODR
1犠 (19藩 ∼75年 )
関西リフ遭餞金饉
政治を変えたい女たちの会
ウルフの会
私たちの日用平辱法をつくる会
慶女コンサー ト
女・ エロス ほか
付録別冊 総索 ││
定口 ll.IXXl円
定口 lilHl円
上野 手
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札大 です。
(原 作
熊 田亘
制作
5000円
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性 別 役 割 分 業 や ジ ェ ン ダ ー を わ か りや
す く説 明 した ア ニ メー シ ョ ン
定● 1030円
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(ミ ク ロス タ ジオ 1030円 )
今年 の色 は赤・ 黒・ 茶。 大 き さ は一 万 円
女 と男
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“ tC鬱 諮
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・ みん な で考 え よ う性 差 別 の 現 在
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第 1書 (1976年 ∼82年 )
アジアの女たちの会
リフ新宿センター
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雨 目時発売︰
・ スケ ジュール ノー トブ ック
(ジ ョジ ョ企 画 1500円 )
女性作 家 に よ る推 理 小 説 の 紹 介 や 、 月経
表付 き。 女 性 グ ル ー プ案 内 、 海 外 の女 た
ちの本屋 さん の ペ ー ジ もあ ります。
(サ イズ17
参参参診゛θθθttθ じじじ
シンデレ王子はかわいそうな
王子。お見 さんたちのあと綸
末ばかり 。
・・・ 。そこヘ
妖輔があらわれて一――。
ウイメンズブックス トア松番堂書店
第57号 1995年 11月 25日
ウイメンズ
ブ ックス
==海 外 だ よ り ==
北 京 世 界 女 性 会 議 と私
渡辺
和子
(京 都産業大学教員)
第 4回 世界女性 会議 とそれに併 せて開催 されたNGO
重要 だ と思 った。
フ ォー ラム に、 180数 力国、5万 人 の多様 な 女 た ちが 集
それに して も韓 国 の参加者 600人 は、 日本 の参 加 者
ま った。そ して、 も っと も沈黙 を強 い られて きた女 性
5000人 よ りもはるか に 目立 って いた。早朝 のデモ、 女
た ちが威厳 を も って語 る声 に耳 を傾 け、女 の問題 を政
性解放運動 をテ ーマ に した舞台劇 や民族舞踊 で も盛 り
治 化 す る大 きな うね りをつ くりだ した。政府間会 議 で
採 択 された『 行動 綱領』 には、 フェ ミニ ズ ム の グル ー
上 げて いた。
プが 変革 の力 とな る ことを認 め、 その社 会 的責 任 まで
朝鮮 自治区 へ の旅
だか ら慰安婦 問題 の ヮー ク シ ョップを開 いた韓国 系
アメ リカ人 の女性 た ちの北 朝鮮 の国境、朝鮮 自治 区 ヘ
盛 り込 まれた。
キ ー ワー ドは「 女 性 の人権 」
『 行動綱領』 のキ ー ヮー ドは「女性 の人権」である。
の旅 に同行 したの は、私 に と って 当然 だ ったか も知 れ
貧 困、教育、健康、紛争、経済、意思決 定、地位 向上、
ない。 しか し共通語 の英語 で話 がで きるとい う期 待 は
はずれ、実際 に は言葉 のハ ンデ ィは大 き く、 ま た十 分
メデ ィア、環境、少女 な どの12の 重要項 目が 取 りあ げ
られ、
「女性 の権利 は人 権 であ る」と、す べ て にお いて
一 人が転落事故 を起 こ した)と い う旅 は決 して快 適 で
女 性 の人権 の主張 が貫 かれた。 なかで も「女性 へ の 暴
はなか った。
な装備 な しで標高 2700メ ー トルの雪 山 に登 る (― 行 の
力」 は、女性 の人権 の侵害であ る ことを訴 え る ことに
それに 日本軍 の侵 略、中国 の軍 隊慰安婦 の追跡 の 旅
成 功 し、そ の訴 え は、国境、階級、人種 、 宗 教 を こえ
は重 い ものだ った。 しか し韓 国 の人 々に とって聖 地 と
て あ らゆ る女 た ちに とって も共通 して い る問題 であ る
いわれ る長 白山 の頂上 にあ る湖 は美 しく、頂上 で 、 持
こ とが認識 され た。
参 した元慰安婦 の写 真 や絵 を掲 げて、南北 の統 一 を祈
私 も暴力 のサ バ イバ ー と して、 ヮー ク シ ョップを 開
い た。 そ こで は、 日本 における家庭 内暴力、震 災 後 の
願 した ときには、感激 した。 それ は、韓 国系 ア メ リカ
人 に とって韓 国 。朝鮮人 と しての アイデ ンテ ィテ ィ探
神 戸 での性暴力、韓 国 のホ ッ トライ ンに よる家庭 内暴
力 や セ クシャル・ ハ ラスメ ン ト相談、戦 後 の カ ンボ ジ
究 の旅 であ り、私 に とって は加 害者 と しての 自分 との
アの買春、中国 の ホ ッ トライ ンに よ る性暴力 につ いて
者 の溝 を超 え る方 向 を探 りた い と思 って いたが、 と も
ロ シアな ど
に慰 安婦問題 と取 り組 み、互 いに女 を生 きる状況 を話
それ ぞれの報告 を受 けた。イ ン ド、 EU、
か らも、女性 たちが夫や恋人の暴力 にさらされているが、
出会 いの旅 で あ った。個人的 に は、 その加 害者・ 被 害
し合 う中で、連帯 の基盤 がで きたよ うに思 えた。
シェル ター もない、 と取 り組みの遅れ につ いて ア ピール
女 の祭 は終 わ り、女性 の21世 紀 を創 って い く指 針 と
があ った。 そ こで、 まずは シェル ター運動 を推進 して い
戦 略『 行動綱領』 が作 られ た。女性 の人権 の 主 張 に加
くためのネッ トヮーク作 りをは じめることに した。
私 に とって貴重 な体験 は韓国の ホ ッ トライ ンの女 性
た ち と共 催 で ワー ク シ ョップを企画 し、 デモを行 う こ
えて、同一 価値 同 一 賃金、無償労働 の評価、性 的奴 隷
制 を含 む女性 へ の暴 力 の取 り組 み な どな ど、草 の 根 の
女性 たちが主張 して きた多 くの こ とが盛 り込 まれ た 。
とが で きた ことだ。 日本政府が軍隊慰安 婦 問題 の解 決
今、政府 や地方行政体 が これか ら見 直 して い く行 動 計
を 回避 して きた ので肩身 の狭 い思 いを して いたか らで
画 に、 この『 行動綱 領』を反映 させ るため に、 緩 や か
もあ る。 だか ら「経 済 のめざ ま しい進展 にひき比 べて、
日本 の性暴力 へ の取 り組 みが遅 く、 モデルにで きない」
な連 帯 の行動 を続 け る ことを 目的 に 、「世 界 女 性 会 議
と、韓国 の釜 山 ホ ッ トライ ンの代表者 か ら指摘 され た
い る。
と き、実際 の取 り組 みを外 に向 けて も っと語 る ことが
ネ ッ トワー ク」を関西 で も結成 す る ことを呼 びか けて
ウイメ ンズ ブ ック ス
>
第57号 1995年 11月 25日
ミ ニ コ ミ 情 報 <ミ
(松 香堂 で扱 って い る ミニ コ ミの最 新 情報 です)
「れ組通 信 No.100-れ 組通信 100号 記 念 座 談 会 『 フ ェ
ミニ ズ ム の誤 解 を解 く』/ほ か 」
れ組 ス タ ジオ東京 1995年 7月 400円
「れ組通 信 No.101-ア メ リカ の バ ー タ ー フ ェ ア ー /
ほか 」
1995年 8月 400円
「れ組 通信 No.102-第 3回 ALN台 湾会議 に参加 して /
ほか 」
1995年 6月 400円
「プ ロ シ ューム8月 号 ―特集 『 核、否定 します !』 /
ほか」
大 阪 よどがわ市 民生協 1995年 8月 330円
「プ ロ シューム9月 号 ―特 集 大人 の ア トピー/ほ か 」
1995年 9月 330円
「 プ ロ シ ューム 10月 号 一特集 交通事故 を起 こ した と
き/ほ か」
1995年 10月 330円
「 プ ロ シューム 11月 号 ―特 集 前 向 きな子 に育 て た い
11月 330円
/ほ か 」
1995年
「月刊 むす ぶ No.296-特 集 日本 の戦 後 責 任 を 問 う
ロシナ ンテ社 1995年 8月 700円
/ほ か」
「月刊 むす ぶ No 297-特 集 田舎 を襲 う産 業 廃 棄 物
9月 700円
/ほ か 」
1995年
「月刊 むす ぶ No 298-特 集 原 発 の な い風 景 を求 め
10月 700円
て /ほ かJ
1995年
「 Voice第 64号 ―相続差別『 合憲判決 』 に嵐 の よ うな
抗義を
!/ほ か」
住民票続柄裁判 交流会 1995年 7月 150円
「 Voice第 65号 ―北京世界女性会議報告集会へ/ほ か」
1995年 8月
150円
「 Voice第 66号 ―北京世界女性 会議報告集会 /ほ かJ
1995年 9月 150円
「あ ご ら No 211-記 録 北 京 会 議 1 速 報 。私 た ち の
BOC出 版部 1995年 10月 1250円
旅/ほ か」
「 行動する女 No.96-わ た しの年金 どうなるの ?/ほ か」
行動 す る女 た ちの会 1995年 7月 200円
「行動 す る女 No.97-フ ェ ミニ ス トに よ る平 和 の 可 能
1995年 8月 200円
性 !?/ほ か」
「月刊家族 114号 ―特集 定年 を迎えた女たち/ほ か」
家族社 1995年 8月 300円
「月刊家族 115号 一特集 妻 を看 取 る男 性 介 護 者 た ち
1995年 9月 300円
//ほ か」
「月刊家族 lЮ号 ―特集 第四回世界女性会認 GOフ ォー
ラムに参加『 世界 の女 たちの現在 とパ ワーを実感』 /
1995年 10月 300円
ほか」
「 We8 9月 合併号 ―特集 戦争 を語 る/ほ か」
Weの 会 1995年 8月 600円
「 We10月 号 ―特集 民族 とアイデ ンティテ ィ/ほ か」
1995年 10月 600円
「 We6月 号 ―特集
ゆ らぐセ クシュア リテ ィ/ほ か 」
1995年 6月 600円
「婦 人通 信 7月 号 ―男性 が語 るわが家族 /ほ か 」
日本婦 人 団体連合会 1995年 7月 300円
「婦 人 通信 9月 号 ―私 た ち30代 /ほ か」
1995年 9月 300円
「 パ ワー ア ップ ニ ュー ス VOL 15-古 川 昌敬 さん イ ン
タ ビュー 親 も子 も本気 で遊ぶ/ほ か 」
パ ワー ア ッププ ラ ンニ ング 1995年 9月 300円
「 W!FE No.255-時 事 放 談 私 に と って の 宗 教 /ほ
か」
グル ー プわ いも、 1995年 9月 550円
「 WIFE
No 256-私 が離 婚 を考え る理 由 /ほ か」
1995年 10月 550円
「 シ ョワ ジールVoi 41-特 集 結婚・ ケ ッ コ ン・ け っ
シ ョワジール 1995年 7月 300円
こん /ほ か」
「 シ ョワ ジールVo1 42-特 集 異性愛 の フシギ/ほ か」
1995年 9月 300円
「 シネ マ ジ ャーナルVOl.34-特 集 『 恋人 たちの食卓』
テ ス企画 1995年 10月 700円
『 レニ』 /ほ か」
「 マ イ マイ族 第28号 ―特 集 女 の ラ イ フ ワ ー ク探 し
第 2回 /ほ か」
鈴 木美和子 1995年 10月 300円
「 HEARTあ い NEWS No6-豊 か さ探 検 隊 レポー ト
//ほ か」
HEARTあ
いNEWS編 集部 1995年 7月 200円
「 HEARTあ い NEWS No7-HEARTFUL INTER―
1995年 9月 200円
VIEW/ほ か」
「 屋 台 村 通信第3号 一特 集 婚 姻外 の 性 的 関 係 につ い
て/ほ か」
屋 台村通信 1995年 8月 200円
「 ピー マ ン・ イ ンフ ォメー シ ョン10月 号 ―『 サ ー クル
掲 示 板』参加 自由 !開 催 スケ ジュール/ほ か」
ピーマ ンネ ッ トヮー ク事務局 1995年 10月 500円
「 教 会 と女性第8号 ―女 性 と離婚 と教会 と/ほ か」
神 奈川教区婦人 問題小委員会 1995年 9月 500円
「 La。 メール通 信第 18号 一特集 私怒 って るねん
Part3/ほ か」
渡辺 ひろみ 1995年 10月 300円
「大 阪子 連 れ パ ワーア ップ情 報 4-お 父 さん もパ ワ ー
ア ップ/ほ か」 ミズプランニング 1995年 8月 960円
「 FCTテ レビ分析調査報 告 書 No12-テ レ ビと阪神 大
!
震 災 /ほ か」
FCT市 民 の テ レビの会 1995年 10月
1800円
「子 宮 内膜症 とは 一子宮 内膜症か ら女 の 月経・ 女 のか
らだ を考 え る/ほ か」
ウ ィメ ンズセ ン ター大阪 1995年 8月 1700円
「 お ほな ゐ 一『女 の気持 ち』阪神大震 災 J
毎 日新聞 社女 の気持 ちペ ン グ ル ープ神戸会
1995年 8月 1700円
「 日米女 性 ジ ャー ナル No 18-韓 国 。台 湾 。日本 の 出
家 教 団 の比較 と八敬 法 の性差別/ほ か」
日米女 性 セ ンター 1995年 7月 2300円
第57号 1995年 11月 25日
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ウイメンズ
ブ ックス
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―可
連載 第54回
ワネ
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ミニ コ ミの 女 た ち
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関西の女性学教育の調査・ 実践報告
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針 学教育ネッ トワーク 95〉
女性学教育ネットワーク事務局 金谷千慧子
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…」
●第 4回 世界女性会議 で定 め られ た「 行動綱領」では、
L.少 女 (Future Women)の 項 が新 たに設 け られ、21
世紀 を築 く女性 のた めの指針 が掲 げ られ た。特 に「教
育、技能 、訓練 にお け る少女 たちへ の差別撤廃 」 に 向
けて取 るべ き行動 と して、「 人権教育 を勧 め女 性 と少
女 の人権 が普遍 的 で奪 う ことので きな い、不可欠 で わ
か つ ことので きな い部 分 であ ることを教育 プ ログラ ム
の 中で入 れ る こと」、 また「教師 や教育者 向 けの訓 練
プ ロ グ ラムや資料 を開発 し、 ジェ ンダー を意識 した教
育 の効 果的戦略 を提 供 す る」 と明記 され た。 21世 紀 に
か って いか ねばな らな い。多 くの場 合、女性学 は担 当
教 員 の熱意 と試 行錯誤 と孤軍奮闘 に よ って 開講 。継 続
向か って、女性学 が果 たす役割 の重大な ことがわかる。
され て い る。 そ こで、女性学 を全 て の 大学 で開 講 す る
●女性学・ 関連講座 の実施状況 の ア ンケー ト調査を し
ことを 目標 に、女性学「教育」 をよ り進展 させようとの
た。 この ア ンケ ー トで は 126の 女 性 学 の 実 践 が報 告 さ
思 いで、情報交換 と交流の場をつ くる ことになった。
れて い る。 126の 女 性 学 教 育 の ケ ー ス を概 観 す る と、
● 関西 の大学 の特徴 と して、女性 学 が 「人権」 講 座 の
講座担 当者 は女性 が98名 、 男 性 が 28名 で女 性 が 8割 で
一 環 と して開設 され るとい うのは、過 去 に もこれ か ら
あ る。「女性学」 が 専 門 とい うの は全員女性 で 、身 分
も多 い と思 われ る。 その際 の「女性 と人 権」の基点 は、
的 には非常勤 が 多 い。女性学 の対象学年、 1・ 2年 次 が
広 い国際的視野、深 い歴史的観点 に立 つ もので な けれ
ほ とん どで、入門程度 の授業 に とどま って い るのが現
ばな らな い。 さ らに もう一 つ現在、大学教育 の 改革 に
状 で あ る。受講人数 が500人 前 後 とい う マ ンモ ス ク ラ
伴 うカ リキ ュラム改革 が多 く大学 で 行 わ れ て い るが、
21世 紀 に向 か って の大学 は、女性 の エ ンパ ワー メ ン ト
スが 多 く、 ビデオ等 の 映像教材 やゲ ス トス ピーカ ー な
どを招 いた り、デ ィスカ ッシ ョンをや った り等 の工 夫
を進 め る具体 的 目標 を もたねばな らな いので あ り、 制
を して い る。受講生 数 で は女性 が約 9000名 、 男 性 が 約
度 や カ リキ ュ ラムの安易 な フ レキ シ ブル化 であ って は
4500名 で女性学性 が2倍 で あ る。 受 講 後 の 反 応 で は男
な らな い。 この調 査結果 は、今後 の カ リキ ュラム改 革
女 と も総 じて ポ ジテ ィブな反応 が 多 く、 自分 の生 き方
に多 くの示唆 を あたえ る もの と思 わ れ る。
や学 問 へ の取 り組 み も変化 して きて い る。
●今後 の課題 で は、 も っと系統 的 に プ ロ グ ラムを組 ん
A4版 160ペ ー ジ 2000円
で 1年 次 か ら4年 次 まで、 さ らに大 学院 の コー ス も設 置
連絡先 :女 性学教育 ネ ッ トヮー ク事務 局
しな ければな らな い とい う意見が多 い。現状 のオ ムニ
バ ス形式 のチ ェー ン レクチ ュアーの いい ところ と専 門
(送 料実 費 )
〒535大 阪市旭区大宮4-20-29金 谷研究室
TEL 06-952-2291 F_AX 06-954-4923
性 を追求 で きるゼ ミや 少人数授 業 も充実 されねばな ら
ない し、教材 の 開発 も急 がねば な らな い。 そ れ に は、
申 し訳 程度 に「女 性学 」をや って い るので はな く、 女
性学 の専 門・ 専任教 員 によ る常設 講座、 コー ス化を は
☆松香堂 で も扱 って います。
ウイメ ンズ ブ ックス
l161
=書
評
第57号 1995年 11月 25日
=
『 夫・ 恋 人 の 暴 力 か ら 自 由 に な るた め にJ
ジニー oニ ッキャーシー&ス ー・ デヴィッドソン著 むらさき工房翻訳
パ ン ドラ発行 現代書館発売 1995生F 1854Fl
この ところ北 京女性 会議 や沖縄 の米 兵 によ る性暴 力事件 な ど、
「 女性 に対 す る暴 力」 へ の 関
って
い
い
が
12月
9、
10日
に
で
ま
るよ
ます
心 高
うに思
京都 会館 行 われ る 日本 フ ェ ミニ ス トカ ウ
。
ンセ リング研 究連絡 会 の全国大会 の シ ンポ ジウムの テ ーマ も “
「 女性 へ の暴 力」 とフ ェ ミニ ス
"で
ム
トサ ポー トシステ
す。 にわか に関心 が高 ま ったか の よ うですが、 突 然、女性 が暴 力 の脅
威 にさ らされ るよ うにな った わ けで はな く、昔 か らず っと女性 は暴 力 を受 け続 け、傷 つ け られ、
そ こか らの回復 を模索 して きて いたので す。 で もそれ を「 暴 力」 とと らえ、 その状況 に留 ま っ
て い る必 要 はな いのだ、 とい う ことが わか るまで は、女性 は孤 立 して力 を 奪 われ た ま ま で す。
そ う した女性 に、
「 あなた はその場 か ら自由 になれ るん だ よ」 とい う メ ッセ ー ジを送 る本 が 、
この『 夫・ 恋人 の暴力 か ら自由 にな るため に』 です。
この本 は題 名 か らもわか るよ うに夫 や恋人か ら暴 力 を受 けて い る女性 に向 けたハ ン ドブ ック
で す。 この本 のお薦 めの点 は とて も実 際 的で ある こと。暴 力 を受 けた女性 にとって深亥Jな のは、
その程度 で 自分 自身 に対 す る評価 が下 が りが ちで あ る とい うことです。 暴 力 をふ るわれ るの は
自分 が悪 いか らで、 その関係 を うま く保 つ の は 自分 の責任 で あ り、 そ の 関係 か ら離れ て も うま
くや って い く自信 が 持 て な い、 とい った よ うにです。 そ うい った女性 に対 して、 その関係 や 自
分 自身 につ いて どん なおゝうに考 えて い った らいいのか、 とい う手助 けや、 い ざ別れ る決心 を し
た らど うい う準備 を した らいいか、 そ して別 れてか らも、 また戻 りた くな った時 に踏 み とどま
るためのア ドバ イスな ど、本 当 に行 き届 いた もの にな って い るので す (例 え ば夜中 に ゴ ミ出 し
の 習慣 をつ けてお けばそ のおゝりを して逃 げ られ る とか)。 これ はアメ リカの本 です が 、 日本 で
も今年 3月 に「 夫 (恋 人 )か らの暴力」 調 査研究会 が『「 夫 (恋 人 )か らの暴 力」につ いて の 調 査
研 究報告書』 を ま とめ、 た くさん の深 刻 な実態 が あ るとい うことがわか っています。 もっともっ
と、女 たちが語 り始 めて、奪 われて きた力 を取 り戻 して い けた らいいな、 と思 います。
周藤由美子
上記 の書評欄 へ の投稿 を お待 ち して い ます 。
女 性 の 日で見直 した鋭 い批評 や、視点 を変 え た
ユ ニ ー クな ものをお寄 せ くだ さい。 400字 詰 原
= 原稿 募 集 =
稿 用紙 に約2枚 、900字 前後 です。掲 載 させ て 頂
い た方 には薄 々謝、進呈致 します。
「 あなたの情報 。私 の情報」 と コ ラム 「 わ た
しの 出会 った本」 は知 って欲 しい本、 ご意 見・
情 報 交換等 に御利用 くだ さい。 400字 以 内 で お
願 い します。但 しこれ らの欄 は、薄 々謝 も差 し
上 げ られ ません。 ご了承下 さい。
尚、 ご投稿 は会員 の方に限 らせていただ きます。
宛先 は
〒602京 都市上 京区下立売通 西洞院西入
松 香堂書店「 ウイメ ンズ ブックス係」 で す。
次号 の締切 は 1996年 1月 20日 。
た くさん の ご投稿 をお待 ち して い ます。
(ウ
ィメンズカウンセ リング京都 )
編 集 室 か ら
☆「アイ 。ラブ・ マイ ●ワーク」といえる仕事をして
い るか な と思 うけれ ど、 バ ックラ ッ シュの風 は強 い。
日々、怒 りの タネは尽 きな い けれ ど、本 の中に一行、
「 うん、わか って る じゃん」 と思 うフ レー ズを 見 つ
け る時 は楽 しい。読 書 の秋、大量 の新刊紹介 にな り
ま した。
(や ぎ みね)
☆「 読書 の秋」 のせ いか (?)た くさん の 新 刊 紹 介 に
な りま した。次号 で は久 々の特集 を組 み たいと も く
ろんで い ますが、 さて ど うなるで しょう。
(い け しま ようこ)
☆早 い もので 今年 も最 終 号 とな りま した。来年 も引 き
続 きご購読下 さい ます よ うお願 い致 します。来 年 は
60号 記念号 もで ます。 よろ しく。
(と よ)
☆次号 は1996年 2月 25日 発行 の予定 です。
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