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最終報告 - 日本大学

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最終報告 - 日本大学
交換留学で感じた良さとより充実したものにするためには
ラッペンランタ大学交換留学報告書
綿貫了輔
法学部
経営法学科・国際法務コース/マーケティング
4年
8/31~5/7
私が留学を決めた理由は、おそらく皆さんが想像するものと違い、邪道なも
のです。私は、大学生活にあまり充実感を感じることができずに、無気力に過
ごしていました。高校時代は部活に明け暮れ、辛くも楽しく過ごしていたので
すが大学に進学するとともに、打ち込むことを見失ってしまいました。そこで
選んだのが交換留学でした。なぜ交換留学を選んだのかというと、英語を話せ
たら楽しいだろうな、今までと違う環境に身を置けたら辛くも、得る物が多そ
うだなという物でした。このように私のような、とりあえずや、なんとなくで
留学を目指そうと思っている方々にぜひ読んで欲しいような内容を書くことに
努めます。よって、
「私には、確固たるものを、アメリカ、またはヨーロッパで
学びたいため、留学する」という方にとってはあまり有益なものにはならない
かもしれません。そのような方は私のレポートよりも、もっと適したレポート
があるでしょう。しかし、留学をしようか迷っている、もしくはなんとなく英
語を学びたく留学したい、大学生活に充実感を見出せず留学を考えている、そ
んな悩みを持っている方も多いように感じます。そのような方々に向けて、私
が留学で感じたことを綴ります。
ここからの文章はこれから具体的になにを留学で学んだか、なにで苦しんだ
か、そして帰ってきた今留学前の準備はなにをするべきだったか、について巡
に進んでいきます。まず日本でマーケティングを専攻していたためあちらでは
よりマーケティングの細部を学ぼうと考えていました。自分の興味のある分野
が IT と経営でしたので CRM と、フィンランドで今大きく注目されていると前
期で感じた、環境持続性(主に CSR)について学びました。しかし、CRM や
環境持続性について、基本的なことは日本でも学べるため、わざわざヨーロッ
パで学ぶ価値は少ないように感じます。ただしそこから生まれる生徒たちの考
え方は、興味深いものが入手できます。アフリカ出身の生徒が挙げたアフリカ
においての地雷撤去のビジネスに環境的持続性の可能性や、中国での児童従業
者増加の問題と絡めた環境持続性の問題など、私の考えている自然環境問題と
環境持続性の固定概念からくる違いには、目から鱗が落ちる思いでした。また
直にその問題が起こっている地域の若者の意見が聞けると言うのは日本では難
しいことであり、価値をおけるでしょう。また LUT では実際に企業の立場にな
り、グループで考えてみる実践的な授業も受講でき、その分難易度も高かった
ですが、日本では実践的な形態の授業が少なかったため新鮮で楽しかったです。
LUT では大学院相当の授業が多く、年上の方々と過ごす時間が多かったためか、
皆自分の意見をしっかり持ち、経験豊富な方が多かったです。
次に私が感じた英語力とビジネスについての知識の差について書いていきた
いと思います。まず英語力は到着時の私と他の交換留学生たちでは天と地ほど
の差がありました。私のように、とりあえずで決めた留学生は特に差が激しい
でしょう。彼らは英語と言うツールを使って新しいことを学ぶために留学と言
う手段を選ぶため、基本的に英語は不自由なく使えます(もちろん第2言語な
ので苦しむこともあります)。日本のように偏差値主義ではなく、得意分野を
各々の大学で持っており、学びたいことに従って留学先を選んでいるのでここ
でも、英語力だけではない専門性の差が出ます。また自分の母国言語でない言
葉で学問を学ぶ時は脳の60%のみしか働いてないという研究があります。この
ように私は、数々の難点が、準備不足や経験の差によって生まれると考えます。
そこでどのようにこれらを埋めるか考えた結果、努力と支えてくれる仲間と考
えます。私が取った単位のほとんどは、友人たちのサポートがあったからでし
た。私は、はじめは積極的に協力を仰げませんでした。それはプライドや「こ
いつは勉強できない、厄介者だ」と思われたくなかったためです。しかしどれ
だけ隠していても最後には結局迷惑をかけてしまいました。遅くなればなるほ
どチームの負担は大きくなるのです。それでしたら最初から協力を求む方がい
いのではないかと考え、グループ結成時に「私は英語が書くのが遅い上に、あ
まりいい文章を書けない。なので締め切り日よりも早く仕上げるから私のレポ
ートを確認してもらえないだろうか?」と尋ねると誰一人嫌な顔をせずに協力
してくれました。この影響からか過ごした時間も初期の仲間より絆を深めるこ
とができました。もちろんこれを理由に自己学習を怠るのは、もってのほかで
すが、三人寄れば文殊の知恵で、一人で悩むよりも友人に相談して、協力を求
めるのも理にかなった考えだと私は感じます。
日本とフィンランドの一番大きな環境の違いとして挙げられるのは、晴れの
日が少ないことです。これは大変体に堪えました。フィンランドの冬は日が遅
く上がり早く落ちるというのはもちろん、ヘルシンキで 11 月、ひと月で太陽が
雲から顔をのぞかせたのはわずか 18 時間しかなかったのです。フィンランド人
は基本ビタミン D の錠剤を所持しています。現地の環境に慣れているフィンラ
ンド人ですらこのような対応策を持っているので、しっかりとした準備、およ
びストレス発散方法を確立しておくべきだと感じました。
最後に私が感じた留学前に、準備しておくべきだった三つのものを挙げます。
私が特に準備不足だと感じたのは、英会話力と長時間の英語についていける集
中力、日本と留学先の情報です。英会話力というのは簡単な単語で、ゆっくり
でもいいので、自分の気持ちを英語で表現するというのは大事だと気付かされ
ました。英語を上手く話そうとすると、ついつい早口で話してしまいがちです
が、それによって焦って、発音が間違え、分かりづらくごにょごにょと誤魔化
して言ってしまうのはもってのほかです。英語も会話なのでまずは相手に伝わ
ることが重要なんだと気づいた時私は、なんとかコミュニケーションを図れる
ようになったと感じました。
集中力とは、LUT では三時間の授業というものが何の不思議もなく存在し、
徐々に集中力が失われていき最初の授業内容は頭に残っているのですが、中、
終盤の内容が抜け落ちていることが多々ありました。集中力というのはいかな
るときにも使えるものですのでのばしておくべきでしょう。
最後の三番目としましては日本と最低限、滞在先の国の歴史や政治、経済に
ついては学んでおくと話が弾みます。英語がわかっても話すことがないという
状況に私は初め何度か対面しました。このような事態に陥らないために、話の
引き出しを滞在先の人々に合わせて持てば、きっと楽しい話ができるでしょう。
失敗してもいいからチャレンジしてみる、行動してみる。失敗をしない留学
なんて、きっとつまらないです。その失敗をどのように乗り越えるか、それが
これからの人生で大事になってくるのではないでしょうか。恐らく留学と言う
あえて困難な道に進む皆さんはチャレンジが好物だと思いますので、ぜひいろ
いろなことにチャレンジしてみて下さい。
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