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第2学年2組音楽科学習指導案
第2学年2組音楽科学習指導案 平成16年10月22日(金)第5校時 指導者 教諭 大 本 尚 子 1, 題材名 音がくにあわせて ∼どうぶつのなき声リズムをつくって動物の音楽会を開こう∼ 教材曲 みみずくおじさん 2,題材の目標 ・動物の鳴き声を手がかりに簡単なリズムを工夫して作り,拍の流れにのってそれを 演奏することができる。 3,題材と児童 本学級の児童は,歌ったり,リズムに合わせて踊ったりすることが好きな児童が多く, ほとんどの児童が音楽の授業にも意欲的に取り組む。1年生から,様々なリズム遊びや 拍にのって歌うなどの活動を通して,拍の流れにのってリズム打ちをすることができる ようになってきた。 本題材の前には,曲に合わせて手作り楽器でリズム伴奏を入れる活動を行った。教科 書のリズム譜を元に即興的にリズムを作り, 拍の流れに合わせて演奏することができた。 しかし,教科書のリズムから離れることができない児童も多く,自分で新しいリズムを つくることができない児童も多く見られた。 本題材では,動物の鳴き声のもつことばのリズムを手がかりに,鳴き声からリズム打 ち,リズム唱,リズム譜づくりへと活動を進める。この活動を通して,拍の流れに合っ た簡単なリズムをつくる力を育てたい。 一方,リズム譜を見ながら,音楽に合わせてリズム打ちをする活動を繰り返し行って きたので,リズム譜を読む力は少しずつ育ってきている。ここではさらに一歩進めて, リズム譜をつくる活動を取り入れる。リズム譜をつくることで,拍子と音符の関係を少 しずつ学習していき,リズム視唱の基礎となる力を育てたい。 本題材にかかわる学習指導要領の内容は,次の通りである。 A 表現 (1) 音楽を聴いて演奏できるようにする。 ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること イ 階名で模唱や暗唱をしたり,リズム譜に親しんだりすること (4) 音楽をつくって表現できるようにする。 ア リズム遊びやふし遊びなどを楽しみ,簡単なリズムをつくって表現すること 4,指導の構想 (1) 低学年のリズム指導について これまでのリズム指導では,八分音符は「タ」四分音符は「タン」というように音符 とリズムを結び付けて表現させることはしてきた。しかし,そのリズムは単なるリズム 遊びであり、児童にとって意味あるものではないことが多かった。また,リズムをつく ったり,それを表現したりする活動も多く行ってきたが,児童にとってリズムをつくる という必要感があまりないことが多かった。 そこで,本題材では,動物の鳴き声を手がかりに言葉とリズムを結びつけてリズムを -1- つくる活動を行う。この鳴き声でリズムをつくるという活動を通して,リズムづくりの 楽しさを味わわせたい。また,音楽の中にリズムを入れるということで,拍に合わせた リズムをつくるという必要感をもたせながら学習を進めていくことができると考える。 また,つくったリズムを音符で表してみようと投げかけることで,リズム譜に表した り,それを読んだりする力も育てたいと考える。 このようなリズムの指導を時数の多い低学年のうちにしっかりと行い,中・高学年で の音楽活動の基礎となるリズムの表現と聴取の力を養っておきたいと考える。 (2) 本題材で身に付けさせたい技能について ○ 学び方ア(本題材で身に付けさせたい技能) ① 簡単なリズムを演奏する。 ② 拍の流れに合った,簡単なリズムを作って表現する。 ③ 音符とリズム(音)を結びつけて,リズム譜に表す。 ④ 簡単なリズム譜を見てリズム唱やリズム打ちをする。 本題材では,上記のような技能(学び方ア)をリズムをつくる過程で,児童がくり返 し音楽に働きかけながら,自然に身に付けられるような楽しい音楽活動を工夫し,題材 の流れに位置付ける。具体的な方策として以下のようなことがあげられる。 ・ 交互唱,鳴き声の変奏,リズムリレーなどを通して,様々なリズムを拍の流れに 合わせて演奏する活動を取り入れる。 ・・・・・学び方ア ① ・ 動物の鳴き声がもつ言葉のリズムを手がかりに,言葉とリズムを結びつけること で簡単なリズムをつくれるようにする。 ・・・・・学び方ア ② ・ つくったリズムをリズム符に表せるように,リズム打ちからリズム唱,リズム符 づくりへとステップを踏みながら学習させる。また,音符カードやリズムボックス を用いてリズム符づくりに取り組ませる。 ・・・・・学び方ア ③ ・ 鳴き声当てクイズを取り入れ,つくったリズム譜を見てリズム唱やリズム打ちを してリズム譜に慣れさせる。 ・・・・・学び方ア ④ ○ 学び方イ(学習の方法としての学び方) ・ 自分の思いをもち,言葉のもつリズムを手がかりに,自分がつくりたいリズムを 工夫してつくる。 これまでの学習のように教師主導で授業が進むのではなく,児童の思いを音楽で表現 する問題解決的な学習の方法も身に付けさせたいと考える。本題材では,児童一人一人 の「こんな動物の鳴き声リズムをつくってみたい。 」という思いをもたせ,それをつく って表現するという学習活動を取り入れる。そのために,以下のような方策をとる。 ・ 鳴き声の変奏遊びや全員で鳴き声リズムをつくってみるなどの活動を通して, 「こ んな鳴き声リズムをつくりたい。 」という思いをもたせる。 ・ リズムづくりの学習過程を細かなステップで示し,そのステップを踏んでいくこと で,無理なくリズムをつくることができるようにする。 ① 拍に合うように,好きな動物の鳴き声で鳴く。 ② 鳴いた通りにリズム打ちをする。 ③ つくった鳴き声リズムをリズム唱に変える。 ④ つくったリズムを4拍子の拍を打ちながら,リズム唱をする。 ⑤ リズム唱を1拍分ずつリズムボックスに書く。 ⑥ リズムボックスに書かれたリズム唱に拍の長さを紙の分量で表した音符をあて はめてリズム譜に表す。 ⑦ つくったリズムに合うように,歌詞を考える。 -2- ⑧ グループの友達とフレーズを分担して合わせる。 ⑨ 音楽会を開き,グループごとに発表する。 ・ 児童が学習の見通しをもてるように,毎時間の学習カードや掲示物を工夫して作成 する。 このような音楽における問題解決的な学習過程を何度も経験させることで,歌唱や器 楽などの他の領域でも,自分の思いを音で表現しようとする力を育てることができると 考える。 (3) 学習カードについて 本題材では,児童の思いをもとにしながら,各自で工夫しながらリズムをつくる問題 解決的な学習を取り入れる。そこで,次の点に考慮しながら学習カードを作成する。 ・ 児童が学習の見通しをもてるように,毎時間の活動の流れを示す。 ・ 児童が無理なくリズムつくりに取り組めるように,細かなステップを示す。 ・ 児童がどんな学習をして,どんなことができるようになったかを自己評価できる ように,自己評価の欄を設ける。 5,題材の評価規準 ア 音楽へ関心・ イ 音楽的な感 意欲・態度 受や表現の工夫 歌唱 器楽 創作 ○ ○ 鑑賞 題 ことば(動物の鳴き声) ことば(動物 材 のもつリズムに関心をもち,の鳴き声)のも の リズム遊びや簡単なリズム つリズムを手が 評 づくりを楽しんでいる。 かりに,拍に合 価 うリズムを工夫 規 することができ 準 る。 学 ①拍の流れを感じて歌った ① 動物の鳴き声 習 り,リズムを表現したりす を手がかりに, 活 ることを楽しんでいる。 拍に合うリズム 動 ②動物の鳴き声のリズムに を考え,表現を に 関心をもち,リズムづくり 工夫することが お に意欲的に取り組んでいる。できる。 け ③リズム譜に関心をもち, る 自分の考えたリズムをリズ 具 ム譜に表したり,リズム譜 体 を見てリズム打ちをしよう の とする。 評 ④グループの友達と一緒に 価 練習したり,つくったリズ 規 ムを合わせて楽しく発表し 準 たりしようとする。 -3- ウ 表現の技能 エ 鑑賞の能力 ○ ○ 拍の流れにの って,簡単なリ ズムをつくり, それを表現する ことができる。 ① 拍の流れにの って歌ったり, リズム打ちをし たりすることが できる。 ②つくったリズ ムを拍に合わせ て打ち,リズム 譜に表すことが できる。 ③つくったリズ ムを拍の流れに のりながら,曲 に合わせて演奏 することができ る。 ○ 友だちのつく ったリズムのよ さや楽しさを感 じ取ることがで きる。 ①友達のつくっ たリズムのよさ や楽しさを感じ 取ることができ る。 6,指導と評価の計画 時 間 ねらい・主な学習活動 評 価 の 観点 関感技鑑 心受能賞 第1次(1時間) 1 ○「みみずくおじさん」を ① 歌ったり,リズム遊びを したりしながら,拍の流 れを感じ取る。 ・範唱や伴奏に合わせて歌 う。 ・フレーズの後半部分を交 互唱する。 ・みみずくの鳴き声のリズ ムを変奏して,リズム遊 びをする。 第2次(2時間) 2 ○ 動 物 の 鳴 き 声を 手 が か り ②① 本 に,拍に合った簡単なリ 時 ズムを工夫してつくる。 ・動物の鳴き声でリズムリ レーをする。 ・フレーズの後半を動物の 鳴き声リズムに変えて, みんなでリズム打ちをす る。 ・フレーズの後半部分の拍 に合うように,自分の好 きな動物の鳴き声リズム を工夫してつくる。 ・つくったリズムを発表す る。 ・リズム譜を見て,鳴き声 リズム当てクイズをする。 判 断 基 準 期待する姿や態度 (兆候) 十分満足できる Bに向けての (A) 手立て 評価規準 関① 拍の流れを感じ て歌ったり,リズ ムを表現したりす ることを楽しんで いる。 範唱を口ずさみな がら聴く。拍にの って楽しそうに歌 う。鳴き声の変奏 を進んで考える。 楽しんでリズム遊 びをする。難しい リズムでもリズム 打ちに挑戦する。 ・拍の流れにのっ て体でリズムをと り な が ら 歌っ た り,難しいリズム にも挑戦しながら リズム遊びをした りすることを楽し んでいる。 ・拍の流れにのっ て,自分で変奏し たリズムを打つこ とができる。 ・リズムがとれな い児童には,近く に行って拍打ちを して支援する。 ・鳴き声のリズム がつくれない児童 には,鳴き声を一 緒に考えたり,ヒ ントとなるリズム カードを参考にさ せたりする。 関② いろいろな動物の 動物の鳴き声の 鳴き声を試してい リズムに関心をも る。鳴き声のリズ ち,リズムづくり ムをいろいろと変 に意欲的に取り組 えて試している。 んでいる。 工夫したリズムを 感① 考えようとしてい 動物の鳴き声を る。お試しコーナ 手がかりに,拍に ーで拍の流れに合 合うリズムを考え,わ せ て 何 度 も リ ズ 表現を工夫するこ ム打ちを試してい とができる。 る。難しいリズム を使ってリズムを つくろうとしてい る。 ・進んでいろいろ な動物の鳴き声や リ ズ ム を 考え た り,試したりして 楽しく活動してい る。 ・動物の鳴き声が 思いつかない児童 には,個別に声を かけ,鳴き声のヒ ントを与える。 技① 拍の流れにのっ て歌ったり,リズ ム打ちをしたりす ることができる。 -4- ・いろいろな動物 の鳴き声を考えた り,拍に合うよう にリズムを変えた りしながら表現を 工夫している。 ・拍に合う工夫し たリズムをいくつ もつくっている。 ・拍に合ったリズ ムをつくれない児 童には,側で拍を とってあげたり, 鳴き声を変えさせ たりする。 3 ○つくったリズムをリズム ③ 符に表す。 ・4拍子の拍に合わせて, つくったリズムのリズム 打ちやリズム唱をする。 ・リズム唱を1拍分ずつリ ズムボックスに書く。 ・リズムボックスに書かれ たリズム唱に音符をあて はめてリズム譜に表す。 ・友達の作ったリズム譜を 見て,リズム打ちやリズ ム 唱 を す る 。( 鳴 き 声 リ ズム当てクイズ) ① 関③ リズム譜に関心 をもち,自分が考 えたリズムをリズ ム譜に表したり, リズム譜を見てリ ズム打ちをしよう とする。 技② つくったリズム を拍に合わせて打 ち,リズム符に表 すことができる。 4 第3次 (1時間) ④ ○つくったリズムを友達と 合わせながら演奏して, 動物の音楽会を楽しむ。 ・動物に合う歌詞を考え, 歌とリズムを合わせる。 ・グループの友達とフレー ズを分担しながら,発表 の練習をする。 ・動物の音楽会を開いて発 表したり,友達のリズム を聴いたりする。 ②①関④ グループの友達 と一緒に練習した り,つくったリズ ムを合わせて楽し く発表したりしよ うとする。 技③ つくったリズム を拍の流れにのり ながら,曲に合わ せて演奏すること ができる。 鑑① 友達のつくった リズムのよさや楽 しさを感じ取るこ とができる。 -5- 4拍子の拍に合わ せて何度もリズム 打ちやリズム唱を 確認する。学習カ ードの「リズムの おへや」に自分で 考えながらリズム を書く。書いたリ ズムと音符を自分 で考えながら結び 付け,カードに貼 る。 ・ 自 分 で 考え た り,確かめたりし ながら自分のリズ ムを音符に表そう としている。 ・一緒に拍打ちを しながらリズム唱 をして,1拍に入 ・つくったリズム るリズムを考えさ を拍に合わせてリ せる。 ズム打ちすること ・どの音符を入れ ができる。 たらいいか悩んで ・つくったリズム いる児童には,リ の 拍 を 考 え な が ズム唱と音符を結 ら,自分でリズム び付けさせながら 譜に表すことがで 音符カードを並べ きる。 させる。 拍 の 流 れ に 合 う よ ・拍の流れを体で ・友達と合わせら う に , く り 返 し リ 感じながら,つく れない児童には, ズ ム 打 ち の 練 習 を ったリズムを曲に 個別にリズムの練 す る 。 友 達 と 仲 良 合わせて何度も楽 習をするように声 く 合 わ せ て 練 習 す しそうに演奏して をかける。 る 。 友 達 の リ ズ ム いる。 と重ねても自分の ・拍の流れにのれ リ ズ ム を 正 し く 打 ・ 友 達 と 合 わ せ ない児童には,拍 つ こ と が で き る 。 て,自分のリズム をとってやり,リ 曲 に 合 わ せ て , 自 を正しく演奏する ズム唱しながらリ 分 の 分 担 を 間 違 え ことができる。 ズ ム 打 ちを さ せ ずに演奏する。楽 る。 しそうに発表する。 ・友達のリズムの 友 達 の リ ズ ム の よ ・拍の流れにのり よさがわからない さ や 楽 し さ を 感 じ ながら友達の演奏 児童には,自分の ながら発表を聴く。を聴いて,友達の リズムと違うとこ 友 達 の リ ズ ム の よ リズムのよさや楽 ろがないかを考え さ や 楽 し さ を 感 想 しさを感じとって させながら聴かせ として発表する。 いる。 る。 7,本時の学習 (1)本時のねらい 動物の鳴き声を手がかりに,拍に合った簡単なリズムを工夫してつくる。 (2)本時における評価規準 動物の鳴き声のリズムに関心をもち,リズムづくりに意欲的に取り組んでいる。 動物の鳴き声を手がかりに,拍に合うリズムを考え,表現を工夫することができる。 [学び方ア 拍の流れに合った,簡単なリズムをつくって表現する。 ] [学び方イ 自分の思いをもち,言葉のもつリズムを手がかりに,自分がつくりた いリズムを工夫してつくる。 ] (3)本時の活動について 本時は,こんな動物の鳴き声で音楽をつくりたいという思いをもち,自分なりに工夫 しながら鳴き声リズムをつくる時間である。ここでは,学び方イの音楽における問題解 決的な学習の技能を育てるために,次のように学習過程を工夫して授業を行う。 〈課題への手がかりをもつ〉 動物の鳴き声からリズムをつくるという活動の手がかりとなるように,動物の鳴き声 のリズムリレー遊びを取り入れる。前時のみみずくの鳴き声のリズムリレーを発展させ た活動である。これをヒントに鳴き声を考える児童もいると考える。 〈課題を知る〉 リズムリレーを思い起こさせ, いろいろな動物を登場させた 「動物の音楽会を開こう。 」 と課題提示する。この課題によって,自分はどんな動物にしようかという思いをもつと 考える。 〈思いをふくらませ,学習の見通しをもつ〉 どの動物の鳴き声リズムにしようかという思いをふくらませ,さらに学習の見通しが 持てるように,まず全員で鳴き声リズムをつくる活動を取り入れる。リズム遊びでやっ た動物の鳴き声をヒントに,みんなで鳴き声を考えたり,それをリズム打ちしてみたり することで,学習の見通しがもてると考える。同時に,「自分ならこんな動物にしてみ ようかな。 」という思いをもつこともできると考える。 〈自分の思いをリズムに表す〉 自分の思いをもって,自分の好きな動物の鳴き声リズムづくりに取り組ませる。自分 の思いを表現するために考えたり試したりして,工夫しながらリズムをつくる活動であ る。しかし,経験の少ない児童にとっては,難しい活動となる。そこで,細かなステッ プを設定し,それをクリアしていくと鳴き声リズムをつくることができるようにする。 本時では,題材の構想で示した「①拍に合うように,好きな動物の鳴き声で鳴く。 」 「② 鳴いた通りにリズム打ちをする。」の二つのステップを設定し,活動に取り組ませる。 このステップを学習カードに示し,児童がこの時間で何をすればいいか分かるようにす る。 〈リズムを工夫する〉 リズムができた児童には,伴奏に合わせてリズムを打てる「お試しコーナー」を設け, 自分のリズムが拍に合っているかを確認できるようにする。拍に合わない児童には、学 習カードで対処法を示したり、個別に声をかけたりして支援する。また,一つめのリズ ムがつくれた児童には,少し難しいリズムを入れたリズムづくりにも挑戦させて,リズ ムづくりの力をさらに高めたいと考えている。 最後に,それぞれがつくったリズムを曲に合わせて発表し合い,いろいろなリズムが つくれることを感じ取らせたい。 -6- 〈次時の課題に関心をもつ〉 次時の課題意識をもたせるために,児童がつくったリズムをリズム譜で表し,クイズ をする。これによって,音符で表すと音で記録しなくても,人に伝えることができるよ さを知らせ,記譜の必要感をもたせて次時の活動に取り組ませたい。 (4) 本時の展開 学習活動 教師の働きかけと児童の反応 指導上の留意点と評価 1,動物の鳴き ・これまでに繰り返し親しんで 声のリズムリ 今日は動物の鳴き声でリズムリレ きているリズムリレー遊びに, レーをする。 ーをしましょう。みんなの知って 動物の鳴き声を取り入れて, いる動物の鳴き声をリズムに合わ 本時の学習課題へつなげる。 せてみよう。 ・様々なリズムを提示しリズム C 何の動物にしようかな? づくりの例になるようにする。 C ねこにしようかな? ・4拍子の感覚をつけるために, C この鳴き声にしよう。 教師は打楽器で4拍子を打ち, それに合わせてリズムリレー をさせる。 2 ,「みみずく ・既習曲の「みみずくおじさん」を ・前時のみみずくの鳴き声のリ おじさん」を 歌う。 ズム変奏を思い出させるため 歌う。 に,フレーズの後半を好きな みみずくの鳴き声で歌わせる。 3, 課題を知り, 全員で動物の 鳴き声リズム をつくる。 みみずくさんときつつきさんだけ では寂しいね。いろいろな動物の お友達を増やしてみましょう。そ して, 「みみずくおじさん」の曲に 合うように,動物の鳴き声でリズ ムをつくって,楽しい動物の音楽 会を開きましょう。 C 楽しそう。 C できるかな? C どうやればつくれるのかな? どんな動物がいるかな? ・スムーズに個々のリズムづく C 小鳥がいるよ。 りができるように,リズムづ C おさるさんもいるよ。 くりの過程を全員に経験させ 曲のリズムに合わせて鳴いてみよ る。 う。 ・前時と同じように,2小節の C チュンチュンチュチュチュン 8拍分をつくることを知らせ チュチュチュチュチュン る。 鳴いた通りにリズム打ちしてみよ う。 ・リズム打ちをみんなでする。 こうやると鳴き声リズムがつくれ ますね。 4,個人で動物 自分の好きな動物の鳴き声をいろ ・鳴き声遊びだけで終わらない -7- の鳴き声リズ いろ考えて,楽しい動物の鳴き声 ムをつくる。 リズムをつくりましょう。 ように,鳴き声をリズムにす るという課題を確認する。 ・見通しをもって個人で活動で カードのステージをクリアしなが きるように,活動の流れを学 ら進むと鳴き声リズムがつくれま 習カードに書いておく。 す。できた人はお試しコーナーで ・リズムがなかなかつくれない やってみましょう。ぴったり合っ 児童には,どんな鳴き声にし たら忘れないように鳴き声を書い たいのかを聞き,支援する。 ておきましょう。そして,次の動 ・リズムができた児童は,フレ 物に挑戦してみましょう。 ーズの後半部分が拍だけの自 C よし。この順番でやればいいな。 動伴奏コーナーで,つくった C ぼくは,猫にしよう。 リズムを試せるようにする。 C なんて鳴こうかな。 ・一つめのリズムができた児童 C 音楽に合わせてみよう。 には,チャレンジコーナーを C うまく合わないな。鳴き方を変 設けて,難しいリズムづくり えてみようかな。 にも挑戦させる。 C 何回も曲に合わせるとうまくで 評価規準(意) きるかな? 動物の鳴き声のリズムに関心 C ぴったり合ったよ。 をもち,リズムづくりに意欲 C 忘れないように書いておこう。 的に取り組んでいる。 C もっと別な鳴き声もつくってみ 【リズムづくりの様子観察】 たいな。 C 2つ目に挑戦しよう。 評価規準(感) 動物の鳴き声を手がかりに, 拍に合うリズムを考え,表現 を工夫することができる。 5,できたリズ 【リズムづくりの様子観察 ムを発表す 発表 学習カード】 る。 「みみずくおじさん」の曲に合わ ・各フレーズの後半部分に,自 せて,つくったリズムを発表して 分のつくったリズムを入れて ください。 一人ずつ発表させる。 C ぼくは,猫の鳴き声をつくりま した。 6,次時のめあ ニャーニャニャニャーニャニャ てを知る。 ニャーンニャニャン これは犬の鳴き声です。なんて鳴 ・鳴き声リズムのリズム譜を見 いたか分かりますか。 せてリズム当てクイズを出す。 C リズムを打ってみよう。 C 分かった。 音符で書いてあるとだれでもリズ ・リズム譜の必要感をもたせ, ムがわかって便利だね。次の時間 次時の活動の課題につなげ は,みんなの鳴き声リズムも音符 る。 で表してみましょう。 -8- -9- - 10 -