...

大規模小売店舗立地法の手引き

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

大規模小売店舗立地法の手引き
大規模小売店舗立地法の手引き
平成27年4月
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
1
― はじめに ―
この手引きは、大規模小売店舗を設置又は変更する場合に必要となる大規模小売店舗立
地法に基づく届出等の手続について、理解を深めていただく目的で作成したものです。
どのようなときにどのような届出や報告をする必要があるのか、また添付書類としては
何が必要なのかについて説明してあります。
これから大規模小売店舗を設置しようとお考えの方、既に大規模小売店舗を設置してお
られる方などが大規模小売店舗立地法の届出や報告を行うに当たり、この手引きを十分活
用されるようお願いします。
なお、記載内容については、随時見直しを行っておりますので、実際の手続きにあたっ
ては県の担当者にご照会いただきますようお願いします。
平成 27 年4月
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
2
目
次
― はじめに ―
Ⅰ 大規模小売店舗立地法のあらまし
1.大規模小売店舗立地法とは
2.大規模小売店舗の定義
3.店舗面積に関する取扱い
4.店舗面積の範囲に関する統一的解釈
5.大規模小売店舗を設置する者が配慮しなければならない事項
6.大規模小売店舗立地法の適用対象及び届出義務者
7.大規模小売店舗立地法における基本的な手続きの流れ
8.大規模小売店舗立地法の手続きフロー図
Ⅱ 大規模小売店舗立地法の手続きについて
1.届出の手続きについて
(1) 大規模小売店舗の新設に関する届出
(2) 大規模小売店舗の変更の届出(法第5条の届出を既に行っている場合)
(3) 大規模小売店舗の変更の届出(法第5条の届出を行っていない場合)
(4) 届出書・添付書類の様式等
2.説明会の開催
(1) 説明会の開催方法
(2) 説明会の公告
(3) 説明会開催の報告
(4) 説明会を開催できない場合
(5) その他
3.意見書の提出
(1) 意見書の提出
(2) 意見書を提出できる者
(3) 意見の内容
(4) 意見書の様式等
(5) 意見書の提出先等
4.県の意見等
5.報告
(1) 建物設置者に求める報告事項
(2) 小売業者に求める報告事項
Ⅲ その他
― 別添資料 ―
○ 大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針の概要
○ 大規模小売店舗立地法の手続きに係る様式集
○ 既存店事務の手引き
3
大規模小売店舗立地法のあらまし
4
Ⅰ 大規模小売店舗立地法のあらまし
1.大規模小売店舗立地法とは
この法律は、大規模小売店舗の立地に関し、その周辺の地域の生活環境の保持のため、
大規模小売店舗を設置する者によりその施設の配置及び運営方法について適正な配慮が
なされることを確保することにより、小売業の健全な発達を図り、もって国民経済及び地
域社会の健全な発展並びに国民生活の向上に寄与することを目的として制定されたもので
す。大規模小売店舗を設置しようとする者(建物の設置者)は、法律に定められている事
項について届け出る必要があります。
法律の施行にあたっては法律の他に、届出事項、添付書類などの取扱いについて定めた
大規模小売店舗立地法施行規則、大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項について
定めた「指針」が出されており、届出についてはこれら関係法規等に基づき行われる必要
があります。
2.大規模小売店舗の定義
この法律において、
「大規模小売店舗」とは、
「一の建物であって、その建物内の店舗面
積の合計が1,000㎡を超えるもの」を指します。
○「一の建物」とは?
「一の建物」とは、以下のものを指します。
① 屋根、柱又は壁を共通にする建物(当該建物が公共の用に供される道路その他
の施設によって二以上の部分に隔てられているときは、その隔てられたそれぞれ
の部分)
② 通路によって接続され、機能が一体となっている二以上の建物
③ 一の建物(①、②を含む)とその附属建物をあわせたもの
※ 附属建物とは、同一敷地又はこれに隣接する敷地内にある他の建物との間
に、建物の構造、主たる建物との関係等からみて機能的に不可分の関係があ
ると認められる建物をいい、所有、管理の主体が同一人であるかを問いませ
ん。
5
3.店舗面積に関する取扱い
店舗面積とは、小売業を行うための店舗の用に供される部分の床面積のことをいいます。
※ 建物のテナントとして複数の小売業者が入居している場合には、その店舗面積の合
計が1,000㎡を超える建物であれば大規模小売店舗に該当することになります。
○「小売業」の範囲は?
小売業には飲食店業を含みませんが、物品加工修理業(洋服のイージーオーダー、
ワイシャツの委託加工等)については、小売業と密接、不可分の関係にあることから
小売業に含まれます。
○「小売業を行う」とは?
物品を継続反復して消費者に販売する行為がその業務の主たる部分を占めるものを
いいます。小売業を営利目的をもって行うか否かと、来客数、物流量とは直接関係が
ないので、生協、農協のように組合原則に従い組合員に物資の供給事業を行っている
場合も対象となります。
① 小売業者でない者が、個展やバザー等において一回限りの販売を行うことは「継
続反復して」行うことにはなりませんが、初めての販売行為であっても、継続反復
の意思があれば小売業に該当します。
② カタログコーナーなど直接物品を販売していない場合であっても、その場所で実
質的に販売契約が締結されている場合は、小売業を行っていることになります。
③ 飲食店業における持ち帰り品の販売や旅行斡旋業における時刻表等の販売など、
客観的に見てサービス提供事業の付随的な業務と認められる場合は、小売業を行っ
ていることにはなりません。
④ 会員制販売であっても、最終消費者への販売行為と認められる場合には、小売業
を行っていることになります。
○「小売業を行うための店舗」とは?
小売業を行うための建物(土地に定着する工作物又は地下若しくは高架の工作物の
うち、屋根及び柱、若しくは壁を有するものをいう。
)であって、その場所に客を来
集させて小売業を行うための用途に直接供されるものをいいます。なお、同一の店舗
で小売業と小売業以外の業を行っている場合は、それぞれの業について直接それらの
用に供する部分が明確に区別できない限り、その店舗の全てが「小売業を行うための
店舗」に該当します。
また、通常、店舗以外の用途に供されている建物であって、非恒常的に店舗を開設
6
する場合については、原則として小売業を行う日数が年間60日以内であれば、
「小
売業を行うための店舗」にはあたらない取扱いとなります。
○「床面積」とは?
床面積とは、建築基準法の用語によるものとし、建築物の各階又はその一部で壁そ
の他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積をいいます。
7
4.店舗面積の範囲に関する統一的解釈
①店舗面積に含まれる部分
部分名
(1) 売場
定義
直接物品販売の用に供する部分をいい、店舗面積に含む。
ショーケース等直接物品販売の用に供する施設に隣接し、顧客
が商品の購入又は商品の選定等のために使用する部分(壁等によ
り売場と明確に区切られていない売場間の通路を含む。
)は、売場
とみなす。
(2) ショーウインド
ショーウインドは、店舗面積に含む。ただし、階段の壁に設け
られたはめ込み式のショーウインドは、店舗面積に含まない。
(3) ショールーム等
ショールーム、モデルルーム等の商品の展示又は実演の用に供
する施設をいい、店舗面積に含む。
(4) サービス施設
手荷物一時預かり所、買物品発送承り所、買物相談所、店内案
内所その他顧客に対するサービス施設をいい、店舗面積に含む。
(5) 物品の加工修理場の
カメラ、時計、眼鏡、靴、その他の物品の加工又は修理の顧客
うち顧客から引受(引 からの引受(加工又は修理のための物品の引渡を含む。
)の用に直
渡を含む。)の用に直 接供する部分をいい、店舗面積に含む。当該部分が加工又は修理
接供する部分
を行う場所と間仕切り等で区分されていないものであるときは、
その全部を店舗面積に含む。
②店舗面積に含まない部分
部分名
(1) 階段
定義
上り階段及び下り階段とも最初の段鼻(踏み面の先端)の線で
区分し、踊り場及び階段と階段にはさまれた吹抜きの部分を含む
ものをいい、店舗面積に含まない。また、階段の周辺に防災用の
シャッター等がある場合は、当該シャッター等と最初の段鼻、
壁、柱等によって囲まれる部分は、当該部分を直接小売業の用に
供さないことを前提に階段部分とみなし、店舗面積に含まない。
(2) エスカレーター
エスカレーター装置(付属部分を含む。
)部分をいい、店舗面積
に含まない。また、エスカレーターの周辺に防災用のシャッター
等がある場合は、当該シャッター等によって囲まれる部分及び吹
抜きの部分は、当該部分を直接小売業の用に供さないことを前提
にエスカレーター部分とみなし、店舗部分に含まない。
(3) エレベーター
エレベーターの乗降口の扉の線で区分し、店舗面積に含まな
い。また、エレベーターの周辺に防災用のシャッター等がある場
合は、当該部分を直接小売業の用に供さないことを前提にエレベ
ーター部分とみなし、店舗面積に含まない。
(4) 売場間通路及び連絡
壁等により売場と明確に区分された売場として利用し得ない通
通路
路、建物と建物を結ぶため道路等の上空に設けられた渡り廊下、
地下道その他の連絡通路をいい、当該部分を直接小売業の用に供
さないことを前提に、店舗面積に含まない。また、上記の通路の
周辺に防災用のシャッター等がある場合は、当該シャッター等に
よって囲まれる部分は、当該部分を直接小売業の用に供さないこ
とを前提に通路とみなし、店舗面積に含まない。
(5) 文化催場
展覧会等の文化催しのみの用に供し、又は供させる場所であっ
て、間仕切り等で区分された部分をいい、店舗面積に含まない。
(6) 休憩室
客室休憩室又は喫煙室その他これに類する施設であって、間仕
切り等で区分された部分をいい、店舗面積に含まない。
8
(7) 公衆電話等
公衆電話室であって、間仕切り等で区分された部分をいい、店
舗面積に含まない。
(8) 便所
便所の出入口の線(専用の通路がある場合は、その出入口の
線)で他と区分し、店舗面積に含まない。
(9) 外商事務室
外商ないし常得意先に対する業務のみを行う場所であって、間
仕切り等で区分された部分をいい、店舗面積に含まない。
(10) 事務室・荷扱い所
事務室、荷扱い所、倉庫、機械室、従業員施設等顧客の来集を
目的としない施設であって、間仕切り等で区分された部分をい
い、店舗面積に含まない。
(11) 食堂等
食堂、喫茶室等をいい、店舗面積に含まない。
(12) 塔屋
エレベーター室、階段室、物見塔、広告塔等屋上に突き出した
部分をいい、店舗面積に含まない。ただし、物品販売を行う部分
は、売場として取り扱うものとする。
(13) 屋上
塔屋を除いた屋上部分をいい、店舗面積に含まない。ただし、
物品販売を行う部分は売場として取り扱うものとする。
(14) はね出し下、軒下
建物のはね出し下、ひさし、軒下等の部分をいい、店舗面積に
等
含まない。ただし、はね出し下等において、展示販売、ワゴン等
による各種商品の販売又は自動販売機を設置して飲食料品等の販
売を行っている部分は、売場として取り扱うものとする。
※注
(1)間仕切りについて
間仕切りは、原則として壁、棚、扉等を固定したものとする。
(2)塔屋と普通階の区別について
建築基準法施行令第二条第一項第八号により階数の算定法が定められているが、
この法律の運用においては、屋上の突き出し部分が建築面積の1/8を超えている
程度の場合に塔屋として取り扱うものとする。
また、上記の建築面積とは、上記施行令第二条第一項第二号の規定による「建築
物(地階で地盤面上1メートル以下にある部分を除く。
)の外壁又はこれに代わる柱
の中心線(軒、ひさし、はね出し縁その他これに類するもので当該中心線から水平
距離1メートル以上突き出たものがある場合においては、その端から水平距離1メ
ートル後退した線)で囲まれた部分の水平投影面積による。
」に準ずるものとする。
9
5.大規模小売店舗を設置する者が配慮しなければばらない事項
この法律は、大規模小売店舗の設置者に対して、当該店舗周辺の地域の生活環境の保持
のため、その施設の配置及び運営方法について合理的な範囲内で配慮を求めるものです。
設置者が配慮しなければならない具体的事項は指針に定められていますが、その項目は
次のとおりです。
○ 大規模小売店舗を設置する者が配慮しなければならない事項
1.基本的な事項(設置者が配慮すべき一般的な責務)
①周辺地域の生活環境への影響に関する十分な事前調査・予測及び適切な対応
②地域の住民等への適切な説明
③法運用主体からの意見に対する誠意ある対応
④小売業者の履行確保、責任体制の明確化
⑤大規模小売店舗の開店後における適切な対応
2.施設の配置及び運営方法に関する事項
①駐車需要の充足等交通に係る事項
②歩行者の通行の利便の確保等
③廃棄物減量化及びリサイクルについての配慮
④防災・防犯対策への協力
⑤騒音の発生に係る事項
⑥廃棄物に係る事項等
⑦街並みづくり等への配慮等
なお、指針の具体的な内容については、別添「大規模小売店舗を設置する者が配慮すべ
き指針の概要」をご覧ください。
加えて、大規模小売店舗立地法に基づくか否かに関わらず、設置者は社会的責任として、
生活環境の保持のために、適切な対応を行う必要性があることは言うまでもありません。
10
6.大規模小売店舗立地法の適用対象及び届出義務者
大規模小売店舗立地法においては、一の建物であって、その建物内の「店舗面積」の合
計が1000㎡(基準面積)を超える店舗(大規模小売店舗)が適用対象とされ、
「大規
模小売店舗の新設・変更」をする者は、都道府県に所定の届出をおこなわなければならな
いと定められています。また既に届出を行い後掲の手続を経た後に、その届出事項に変更
が生じる場合についても届出を行うことが必要とされています。
○「大規模小売店舗の新設」とは?
大規模小売店舗の新設とは次の場合のことをいいます。
① まったく新しい建物を新設して店舗面積が基準面積を超える場合
② 既存の建物を増築して、その店舗面積を増加し、基準面積を超える場合
③ 既存の建物は何ら増築しなくとも、その全部又は一部の用途を変更し、店舗面積
が基準面積を超える場合
11
7.大規模小売店舗立地法における基本的な手続きの流れ
大規模小売店舗立地法における基本的な手続きの流れは以下に示すとおりです。
なお、手続きに関する具体的な取扱いについては、後掲の「大規模小売店舗立地法の手続
について」をご覧ください。
(1)事前相談
大規模小売店舗を新設又は変更しようとする場合には、法第5条第1項(新設の届
出)又は法第6条第2項(変更の届出)による届出を行う前に県の担当窓口(商工労
働観光部商業・県産品振興課 ℡023-630-2365・2551)にご相談い
ただきますようお願いします。
届出前の事前相談は、法定の手続きではありませんが、県では届出後の手続きをよ
り円滑に進めるために早い時期から計画内容をお知らせ頂くことをお勧めしています。
この手引きには、届出事項の概要をご説明いただく場合の出店計画概要書の作成例を
載せておりますので、参考にしてくださるようお願いします。また、あわせて道路管
理者や県警本部、地元警察署等の関係行政機関との事前調整を十分に行っていただく
ようご協力をお願いします。届出後において計画変更が生じますと、その後の手続き
に支障をきたしますのでご注意ください。
(2)届出(法第5条第1項、同第6条第2項)
大規模小売店舗を新設又は変更しようとする者は、あらかじめ県に法第5条第1項
又は法第6条第2項に基づく届出を行います。
なお、法第5条第1項に基づく届出又は法第5条第1項第3号から第5号に掲げる
事項に係る変更の届出をしたものは、基本的にはこの8ヶ月間は当該店舗の新設又は
変更はできません。
(3)届出の公告・縦覧(法第5条第3項)
県は届出を受けた後に、届出事項の概要、届出年月日及び縦覧場所を公告するとと
もに、当該届出及び添付書類を4ヶ月間縦覧に供します。
(4)説明会の開催(法第7条)
法第5条第1項(新設)又は法第6条第2項(変更)の届出を行った者は、届出を
行った日から2ヶ月以内に届出及びそれに伴う添付書類の内容を周知させるための説
明会を開催しなければなりません。
また、その開催予定日時、場所を定め、開催を予定する日の 1 週間前までに公告し
12
なければならないとされています。
なお、説明会の開催にあたってはあらかじめ県にご連絡くださるようお願いします。
(5)市町村・住民等の意見(法第8条第1項、同第2項)
県は(3)の公告の日から4ヶ月以内に大規模小売店舗の立地する市町村から、周
辺地域の生活環境の保持の見地からの意見を聴取します。
また地域住民、地域内の事業者、商工会議所、商工会など個人、団体を問わず誰で
も大規模小売店舗の周辺地域の生活環境の保持の観点からの意見を有する場合には、
(3)の公告の日から4ヶ月以内に県に対し、意見書の提出により意見を述べること
ができます。
(6)市町村等の意見の公告・縦覧(法第8条第3項)
県は(5)で聴取した市町村の意見及び地元住民等から述べられた意見の概要を公
告し、公告の日から1ヶ月間縦覧に供します。
(7)県の意見(法第8条第4項)
県は(5)で聴取した意見及び指針を踏まえて届出内容を審査し、法第5条第1項
又は法第6条第2項の規定による届出があった日から8ヶ月以内に大規模小売店舗の
周辺地域の生活環境の保持の観点から必要があると認める場合は、届出者に対して県
の意見を書面により通知します。
また、県は意見の概要を公告し、公告の日から1ヶ月間当該意見を縦覧に供します。
なお、意見のない場合も書面により通知しますが、この場合は届出から8ヶ月を経
過していなくとも新設・変更が可能となります。
(8)県の意見に対する自主的対応策の提示(法第8条第7項)
県が(7)の意見を述べた場合、届出者は、当該意見を踏まえ、県に対し、当該届
出を変更する旨の届出又は変更しない旨(自主的対応策)の通知を行います。
県は当該届出を公告し、公告の日から4ヶ月間縦覧に供します。
なお、県が意見を述べた場合には、届出から8ヶ月の新設・変更の制限とは別に、
自主的対応策の提示後2ヶ月を経過しなければ、基本的には新設・変更することがで
きません。
(9)県の勧告(法第9条第1項から同第3項)
県は(8)の届出又は通知の内容が、県が述べた意見を適正に反映しておらず、周
13
辺地域の生活環境に著しい悪影響を及ぼす事態の発生を回避することが困難であると
認める場合には、市町村の意見を聴き、指針を勘案しつつ、届出等がなされた日から
2ヶ月以内に限り、理由を付して必要な措置をとるべきことを勧告することができま
す。また、県は当該勧告の内容を市町村に通知するとともに、公告します。
(10)勧告に対する自主的対応策の提示(法第9条第4項)
勧告を受けた者は、当該勧告を踏まえ、県に、必要な変更に係る届出を行います。
県は当該届出の内容を公告し、公告の日から4ヶ月間縦覧に供します。
(11)県による公表(法第9条第7項)
県は(10)の勧告を行った場合において、届出者が正当な理由がなく当該勧告に従
わなかったときは、その旨を公表することになります。
(12)報告の徴収(法第14条第1項、同第2項)
県は、大規模小売店舗立地法の適正な運営に資するため、大規模小売店舗の設置者
及び大規模小売店舗内の小売業者に対し、必要な事項を報告させることができます。
14
※ 罰則(法第17条から第21条、法附則第6条)
第十七条 次の各号の一に該当する者は、百万円以下の罰金に処する。
一 第五条第一項の規定による届出をせず、若しくは虚偽の届出を行い、又は同
条第二項(第六条第三項、第八条第八項及び第九条第五項において準用する場
合を含む。
)の添付書類であって、虚偽の記載のあるものを提出した者
二 第六条第二項の規定による届出をせず、又は虚偽の届出を行った者
三 第八条第七項又は第九条第四項の規定による届出をする場合において虚偽の
届出をした者
第十八条 第五条第四項、第六条第四項又は第八条第九項の規定に違反した者は、
五十万円以下の罰金に処する。
第十九条 第十四条の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者は、三十万
円以下の罰金に処する。
第二十条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、
その法人又は人の業務に関し、前三条の違反行為をしたときは、行為者を罰する
ほか、その法人又は人に対して各本条の刑を科する。
第二十一条 第六条第一項若しくは第五項又は第十一条第三項の規定による届出を
せず、又は虚偽の届出をした者は、二十万円以下の過料に処する。
附則第六条 附則第五条第一項(同条第三項において準用する場合を含む。)の
規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者は、百万円以下の罰金に処する。
2 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その
法人又は人の業務に関し、前項の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、
その法人又は人に対して同項の刑を科する。
15
8.大規模小売店舗立地法の手続きフロー図
事前相談
届出
公告・縦覧
2ヶ月以内
公告
4ヶ月以内
説明会の開催
市町村・
住民等の意見
意見を有しない
県
旨の通知
8ヶ月以内
公告・縦覧
県の意見
公告・縦覧
の
公告・縦覧
変更の届出
市町村へ
審
意見照会
変更しない旨の通知
2ヶ月以内
査
市町村の
県による勧告
意見
公告
正当な理由がなく勧告に従わない場合には、その
変更の届出
旨を県公報に掲載し、報道機関に公表します。公
公告・縦覧
表は、開店の前後にかかわらず、勧告に従わない
事実を県が確認した時点で行われます。
県による公表
開
店
県が必要とする場合に、建物
県による報告徴収
設置者及び小売業者に報告を
お願いしております。
16
大規模小売店舗立地法の手続きについて
17
Ⅱ
大規模小売店舗立地法の手続きについて
1.届出の手続きについて
大規模小売店舗立地法に基づく届出は、以下の場合に必要です。
①大規模小売店舗を新設する場合(新設の届出)
②すでに行った届出事項を変更する場合(変更の届出)
③上記の届出に関して県の意見が述べられた場合(意見を受けての変更の届出)
※届出を変更しない場合には、その旨を県に通知する必要があります。
④県から届出事項に関する勧告を受けた場合(勧告を受けての変更の届出)
それぞれの場合に応じた届出事項等を以下に示しますが、届出については事前にご相談
いただきますようお願いします。
届出前の事前相談は、法定の手続きではありませんが、県では届出後の手続きをより
円滑に進めるために早い時期から計画内容をお知らせ頂くことをお勧めしています。こ
の手引きには、届出事項の概要をご説明いただく場合の出店計画概要書の作成例を載せ
ておりますので、参考にしてくださるようお願いします。また、あわせて道路管理者や
県警本部、地元警察署等の関係行政機関との事前調整を十分に行っていただくようご協
力をお願いします。届出後において計画変更が生じますと、その後の手続きに支障をき
たしますので、ご注意ください。
なお、店舗面積が10,000㎡以上の店舗の新設に係る届出については、県の関係
組織に対する合同説明会を開催していただくようお願いする場合がありますので、あわ
せてご協力をお願いします。
(事前相談の窓口)山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
(電話 023-630-2365・2551)
(1)大規模小売店舗の新設に関する届出
新たに大規模小売店舗を新設する場合には、法第5条による届出が必要です。
1.届出事項
① 大規模小売店舗の名称及び所在地
② 大規模小売店舗を設置する者及び当該大規模小売店舗において小売業を行う者
の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては代表者の氏名
③ 大規模小売店舗の新設をする日
④ 大規模小売店舗内の店舗面積の合計
⑤ 大規模小売店舗の施設の配置に関する事項であって、下記のもの
18
・駐車場の位置及び収容台数
・駐輪場の位置及び収容台数
・荷さばき施設の位置及び面積
・廃棄物等の保管施設の位置及び容量
⑥ 大規模小売店舗の施設の運営方法に関する事項であって、下記のもの
・大規模小売店舗において小売業を行う者の開店時刻及び閉店時刻
・来客が駐車場を利用することができる時間帯
・駐車場の自動車の出入口の数及び位置
・荷さばき施設において荷さばきを行うことができる時間帯
2.添付書類
① 法人にあっては、その登記事項証明書
② 主として販売する物品の種類
③ 建物の位置及びその建物内の小売業を行うための店舗の用に供される部分の配置
を示す図面
④ 必要な駐車場の収容台数を算出するための来客の自動車の台数等の予測の結果及
びその算出根拠
⑤ 駐車場の自動車の出入口の形式又は来客の自動車の方向別台数の予測の結果等駐
車場の自動車の出入口の数及び位置を設定するために必要な事項
⑥ 来客の自動車を駐車場に案内する経路及び方法
⑦ 荷さばき施設において商品の搬出入を行うための自動車の台数及び荷さばきを行
う時間帯
⑧ 遮音壁を設置する場合にあっては、その位置及び高さを示す図面
⑨ 冷却塔、冷暖房設備の室外機又は送風機を設置する場合にあっては、それらの稼
働時間帯及び位置を示す図面
⑩ 平均的な状況を呈する日における等価騒音レベルの予測の結果及びその算出根拠
⑪ 夜間において大規模小売店舗の施設の運営に伴い騒音が発生することが見込まれ
る場合にあっては、その騒音の発生源ごとの騒音レベルの最大値の予測の結果及び
その算出根拠
⑫ 必要な廃棄物等の保管施設の容量を算出するための廃棄物等の排出量等の予測の
結果及びその算出根拠
19
3.届出の時期
大規模小売店舗の新設を行う8ヶ月前までに届出を行う必要があります。
(2)大規模小売店舗の変更の届出(法第5条の届出を既に行っている場合)
※ ここに記載するものは、すでに大規模小売店舗立地法での届出を行っているこ
とを前提とするものです。法の施行日現在に大規模小売店舗であるもの(いわゆ
る大店法で調整済みの大型店等)の届出事項を変更する場合の手続きについては、
(3)をご覧ください。
1.届出事項
(1)の 1 に掲げる届出事項のうち変更する事項
2.添付書類
(1)の 2 に掲げる添付書類のうち変更届出の内容に関係するもの
3.届出時期
①事後届出でよいもの(変更後遅滞なく)
・・・法第6条第1項
・ 大規模小売店舗の名称及び所在地
※ 所在地の変更は、形式的な番地変更等を指し、実質上の移転に当たる場合に
はあらためて法第5条第1項による新設の届出が必要になります。
・ 設置者及び小売業者の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては代表者の氏
名
②あらかじめ届出が必要なもの・・・法第6条第2項
・ 施設の運営方法に関する事項
③変更する8ヶ月前までに届出が必要なもの・・・法第6条第2項
・ 大規模小売店舗の新設をする日
・ 大規模小売店舗内の店舗面積の合計
・ 施設の配置に関する事項
※ 店舗に附随する施設の位置の変更であって、周辺の地域の生活環境に与え
る影響が当該変更前に比して変化しないと県が認める場合(軽微な変更)に
は、8ヶ月前の届出の適用を受けない場合があります。あらかじめ県の担当
者にご相談いただきますようお願いします。実際に手続きを行う場合は書面
20
による協議をお願いしております。
④届出の必要がないもの・・・法第6条第2項
・ 一時的な変更
・ 店舗の新設をする日の繰下げを行うもの
・ 県が法第8条第4項の意見を有しない旨を通知した場合に店舗の新設をする日
の繰上げを行うもの
・ 店舗面積の合計を減少させるもの
・ 直近に行われた届出面積の合計に、全体の1割分あるいは1,000㎡のどちら
か小さい面積を加えるもの
・ 駐車場又は駐輪場の収容台数を増加させるもの
・ 荷さばき施設の面積を増加させるもの
・ 廃棄物等の保管施設の容量を増加させるもの
・ 小売業を行う者の開店時刻の繰下げ又は閉店時刻の繰上げを行うもの
※ なお、届出不要とされた場合にも変更後速やかにご報告いただきますようお
願いします。
(3)大規模小売店舗の変更の届出(法第5条の届出を行っていない場合)
※ ここに記載するものは、法の施行日(平成12年6月1日)現在に大規模小売
店舗であるもの(施行日現在の店舗面積が1,000㎡を超えるものをいい、い
わゆる大店法で調整済みの大型店及び生協、農協のように組合原則に従い組合員
に物資の供給事業を行っているものでその店舗面積が1,000㎡を超えるもの
を含みます。
)を前提とするものです。
この法律の施行の際、小売業が行われている店舗面積の合計が基準面積(1000
㎡)を超える大規模小売店舗を設置している者は、そのままの様態で小売業を行わせ
ている限りは本法上の手続きは必要ありません。
しかしながら当該店舗について法第5条第1項第4号から第6号までに掲げる事項
の変更であって、この法律の施行の日(平成12年6月1日)以後最初に行われるも
のをしようとするときは、その旨及び同条各号(第3号を除く)に掲げる事項で当該
変更に係る事項以外のものを県に届け出る必要があります。
この場合、変更した事項については法第6条第2項の届出とみなされ、意見、勧告等の
対象となりますが、その他の事項については届出をもって本手続きは終了となります。
※ 詳細については、別添資料「既存店事務の手引き」をご覧下さい。
21
1.届出事項
(1)の 1 に掲げる届出事項(③を除く)
※ 変更に係るもの以外の事項についても届出が必要になります。
変更の場合
届出事項
4~6号の変更届出を行う場合
届出が必要
な事項
同時に届出なければならない事項
1号 大規模小売店舗の名称及び所在地
○
2号 大規模小売店舗を設置する者及び当該大規模小売店舗に
○
おいて小売業を行う者の氏名又は名称及び住所並びに
法人にあっては代表者氏名
3号 大規模小売店舗を新設する日
4号 大規模小売店舗内の店舗面積の合計
○
○(当該事項の変更時除く)
5号 大規模小売店舗の施設の配置に関する事項であって以下
○
○(当該事項の変更時除く)
○
○(当該事項の変更時除く)
に掲げる事項
①駐車場の位置及び収容台数
②駐輪場の位置及び収容台数
③荷さばき施設の位置及び面積
④廃棄物等の保管施設の位置及び容量
6号 大規模小売店舗の施設の運営方法に関する事項であって
以下に掲げる事項
①大規模小売店舗において小売業を行う者の開店時刻及び
閉店時刻
②来客が駐車場を利用することができる時間帯
③駐車場の自動車の出入口の数及び位置
④荷さばき施設において荷さばきを行うことができる時間帯
2.添付書類
(1)の 2 に掲げる添付書類のうち変更届出の内容に関係するもの
3.届出時期
(2)の変更届出の場合と同様の取扱いとなりますが、
「大規模小売店舗の名称及
び所在地」及び「設置者及び小売業者の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては
代表者の氏名」については、それのみの変更の場合は届出の必要はありません。
名称及び所在地等の変更については、事前の届出が必要な事項についての変更の届出
をする際にあわせて届出をしていただくことになります。
22
4.その他
大規模小売店舗立地法の届出が行われていない大規模小売店舗については、
(2)
の 3 の③の「軽微な変更」の適用を受けられませんので注意してください。
(4)届出書・添付書類の様式等
届出書及び添付書類の様式、提出部数等については、別添「大規模小売店舗立地法の
手続きに係る様式集」をご覧下さい。
※ 指針に基づくその他配慮事項等の扱い
届出書及び添付書類に記載した事項のほか、
「大規模小売店舗を設置する者が配
慮すべき事項に関する指針」に基づいて配慮する事項については、届出後の手続き
の円滑化を図る観点から、その旨を書面に記載していただくことがあります。
23
2.説明会の開催
法第5条第1項の規定による新設の届出をした場合及び法第5条第1項第3号から第6
号までの店舗面積、施設の配置及び運営に関する事項について法第6条第2項の規定によ
る変更届出をした場合は、以下に掲げる内容で説明会を開催する必要があります。
なお、変更届出のうち法第5条第1項第1号及び第2号の変更並びに法第6条第4項の
「軽微な変更」の届出については、周辺の地域の生活環境に与える影響がないか、著しく
小さいと考えられるので、説明会を開催する必要はありません。
※ 説明会の開催を計画される場合には、県との調整が必要な場合がありますので、
あらかじめ下記までご相談くださるようお願いします。
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課(電話 023-630-2365・2551)
(1)説明会の開催方法
説明会は、上記の届出を行った日から2ヶ月以内に開催しなければなりません。
具体的な開催方法等は以下のとおりです。
1.説明会の開催の日時、場所
① 開催日時
説明会の開催日時については、より多くの地域住民等が参集できるように配慮す
ることが求められます。一般的に住民等が参集しづらい時間帯に説明会を開催する
ことは避けるようにしてください。
② 開催場所
説明会の開催場所についても、出店予定地周辺の施設など、より多くの地域住民
等が参集できるように配慮することが求められます。また、施設の収容規模につい
ても、十分な配慮をお願いします。
※ 説明会の開催日時、場所については、県及び市町村の意見を聞くことができ
ます。
2.説明会の開催回数
説明会の開催回数は原則として1回です。
ただし、県が必要と認める場合には3回を上限として開催回数を指定することが
あります。
3.説明の内容等
① 説明内容
24
・ 届出書及び添付書類の内容
・ 指針において対応が求められている事項への対応策
※ 説明の中では、指針に示されるところにより行われた周辺地域の生活環境
への影響についての調査の結果等一定の対応策を講ずるに至った背景事情を
含め、地域住民等の理解が十分に得られるような説明をするよう努める必要
があります。
② 説明会において使用する資料
・ 説明会資料は、開催者の責任において準備することになります。なお、出店
計画概要書等を利用して説明を行うことも可能です。
(2)説明会の公告
説明会開催者は、開催の1週間前までに説明会の開催日時、開催場所等について公告
しなければなりません。公告の方法、周知範囲等は以下のとおりです。
1.説明会開催の公告方法
説明会開催の公告は、原則として次の方法のいずれかで行うようお願いします。
①日刊新聞紙への掲載
②日刊新聞紙へのチラシの折込み
上記の日刊新聞紙とは全国紙及び地方紙をいい、それぞれから一紙ずつのあわせて
二紙を選択することになります。
なお、上記の方法によらず、他の方法によって公告を行う場合には、あらかじめ県
の担当者へご相談くださいますようお願いします。
2.公告の内容
公告の内容は次のとおりです。
① 設置者の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては代表者の氏名
② 店舗の名称及び所在地
③ 説明会の開催を予定する日時及び場所
3.周知範囲
説明会開催の周知範囲は、原則として店舗立地箇所から半径2キロメートル内の住
民等になります。ただし、当該範囲を超えて影響を及ぼすと考えられる場合等は、別
途周知範囲を定めます。説明会の開催を公告する際には、その点にご注意いただき、
事前に県の担当者へご連絡くださるようお願いします。上記 1.の②の公告方法を選
25
択された場合は、特にご注意ください。
(3)説明会開催の報告
説明会終了後には速やかに説明会の実施状況を県にご報告願います。なお、別添の様
式集に「地元説明会実施状況報告書」の参考様式を掲載していますので、これを参考に
書面によりご報告願います。
(4)説明会を開催できない場合
当該説明会については、届出者の責めに帰することができない以下の理由により、開
催することができないと県が認める場合には、説明会を開催することを要しません。
① 天災、交通の途絶その他の不測の事態により説明会の開催が不可能である場合
② 説明会を開催する者以外の者により説明会の開催が故意に阻害されることに
よって説明会を円滑に開催できない場合
また、上記により説明会を開催できない場合には、以下の方法により届出の内容を周
知する必要があります。
① 市町村の協力を得て、届出等の要旨を市町村の公報又は広報誌に掲載すること
② 届出等の要旨を時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙に掲載又はチラシを折込
むこと
※ 日刊新聞紙への掲載及びチラシの折込みについては、2の(2)の1と同
様の方法になります。
なお、上記の方法によらず、他の方法によって周知する場合には、県との協議が必要
となります。あらかじめ県の担当者へご相談くださいますようお願いします。
説明会の開催が不可能であることが明らかとなった場合には速やかにその旨を県にご
報告くださるようお願いします。なお、別添の様式集に「地元説明会を開催できない旨
の報告書」の参考様式を掲載していますので、これを参考に書面によりご報告願います。
(5)その他
法第6条第2項の変更の場合に、県が周辺の地域の生活環境に与える影響がほとんど
ないため通常の説明会を開催する必要がないと認めるときには、掲示による説明会を行
うことができます。県との協議が必要になりますので、あらかじめ県の担当者へご相談
くださいますようお願いします。
26
3.意見書の提出
(1)意見書の提出
大規模小売店舗の新設等の届出内容について、当該店舗周辺地域の生活環境の保持の
見地からの意見を有する者は、届出に係る公告の日から4ヶ月以内にその意見を述べる
ことができます。
述べることができる意見は、あくまでも周辺地域の生活環境の保持(大規模小売店舗
の立地に際して生ずる交通渋滞、交通安全、騒音等の問題に適正な対処がなされること
により、周辺の地域において通常存することが期待される環境が保持されること)の観
点からのもので、意見書により県に提出していただきます。
提出された意見書は、県が大規模小売店舗の設置者に対して意見を述べる際の参考と
させていただきます。
なお、提出された意見書の概要については、県公報により公告され、また県庁、立地予定
地を所管する総合支庁及び立地予定地のある市町村で意見書の内容が縦覧に供されます。
(2)意見書を提出できる者
①大規模小売店舗の立地予定地のある市町村
県が意見、勧告を行う場合には、地元市町村の意見を聴くことになります。
②周辺の生活環境の保持の観点からの意見を有する者
その住所、個人、法人の如何を問わずだれもが意見を述べられます。
(3)意見の内容
「大規模小売店舗を設置する者が配慮すべき事項に関する指針」に沿った内容の意見
を述べることができます。指針の趣旨に反するもの、生活環境の保持の観点から逸脱す
る意見等については、県の意見の参考にできない場合がありますので、ご留意願います。
(4)意見書の様式等
意見書は任意の様式で提出してください。
なお、意見書には下記の事項を記入してください。
① 意見を述べる者の住所及び氏名
② 大規模小売店舗の名称
③ 意見の内容
④ 意見を述べる理由
申し述べられた意見は、公告、縦覧に供されますが、その際には住所及び氏名は公表
されません。
27
(5)意見書の提出先等
① 意見書の提出先
〒990―8570
山形市松波二丁目8-1
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
電 話:023-630-2365
FAX:023-630-3371
電子メール:[email protected]
② 意見書の提出方法
上記提出先まで持参、郵送、FAX又は電子メールのいずれかにより提出してくだ
さい。
なお、持参の場合は受付最終日(当該届出に係る公告の日から起算して4ヶ月目の
日)の午後5時まで、郵送の場合は受付最終日の消印のあるもの、FAX及び電子メ
ールの場合は受付最終日までに県に到着したものを受理します。
(参考)
意見書の形式
元号 年 月 日
山形県知事 あて
住所
氏名
意
見
書
1.大規模小売店舗の名称
2.意見の内容
3.意見を述べる理由
28
4.県の意見等
県は、大規模小売店舗の新設及び変更の届出について、地元市町村や地域住民等から述
べられた意見に配意するとともに、指針を勘案して当該大規模小売店舗の周辺の地域の生
活環境の保持の観点から意見を有する場合は、書面によりその旨を通知することとしてい
ます。
(意見を有しない場合も書面により通知します。
)
また、県の意見を受けた設置者による対応が、県の意見を適正に反映しておらず、当該
大規模小売店舗の周辺の地域の生活環境に著しい悪影響を及ぼす事態の発生を回避するこ
とが困難であると認めるときは、必要な措置を行うよう勧告する場合があります。なお、
正当な理由なく勧告に従わなかったときは、その旨を公表する(県公報に登載し、報道機
関に公表する)ことになります。
5.報告
県は、法の適正な運用を図るため、大規模小売店舗を設置する者及び小売業を行う者に
対して、下記に示す必要な事項の報告を求める場合があります。
報告を求められた場合には、速やかに対応していただくようお願いします。
(1)建物設置者に求める報告事項
① 駐車需要の充足その他による大規模小売店舗の周辺の地域の住民の利便及び商業
その他の業務の利便の確保のために講じている措置に関する事項
② 騒音の発生その他による大規模小売店舗の周辺の地域の生活環境の悪化の防止の
ために講じている措置に関する事項
(2)小売業者に求める報告事項
① 当該小売業の開始日
② 当該小売業を行う者の店舗の店舗面積及び位置に関する事項
③ 当該小売業を行う者の店舗の運営方法に関する事項
29
そ
の
30
他
Ⅲ その他
届出窓口等一覧
(1)届出窓口、事前相談、法の運用、縦覧窓口
〒990―8570
山形市松波二丁目8の1
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
電 話 023-630-2365
FAX 023-630-3371
(2)縦覧窓口
①県の総合出先機関
○村山総合支庁
山形市鉄砲町二丁目19の68
電話 023-621-8288
○最上総合支庁
新庄市金沢字大道上2034
電話 0233-29-1300
○置賜総合支庁
米沢市金池七丁目1の50
電話 0238-26-6000
○庄内総合支庁
東田川郡三川町大字横山字袖東19の1
電話 0235-66-2111
②県内各市町村
〒990―8570
山形市松波二丁目8の1
山形県商工労働観光部商業・県産品振興課
電 話 023-630-2365
FAX 023-630-3371
31
Fly UP