...

浦安共に歩む会

by user

on
Category: Documents
35

views

Report

Comments

Transcript

浦安共に歩む会
「浦安共に歩む会」 浦安市への要望と市の対応
∼第1回から第7回までの要望・回答会から∼
1993年12月に、保健福祉部、教育委員会との第1回目の要望会を開いて以来、毎年この要望・回答会を会
の柱にして活動してきました。7年間の要望の成果、また毎年要望してもまだ変わらず残ってしまっているも
の、回答を聞き、諦めた要望などを一覧にしました。
成果については、その項目を初めて要望した年を記し、その結果現在どうなったかを明記しました。「要望し
続けていること」の項目の中には一部成果につながっているものもありますが、引き続き改善が必要と思われ
るため、この項目に入れてあります。「あきらめたこと」については各々理由がことなりますが、私達が要望し
てきたことをぜひ残しておきたいと思い明記しました。
■成果■
教育委員会
1993年
◆幼稚園・保育園の入園決定通知書を通常のこども達と同じに出してほしい。 →幼稚園についてはすべての
こどもが同時期に出されるようになった。
◆普通学級へ就学を希望する場合には、障害の程度にかかわらず親も子も安心して任せられる学校である
ことを希望する。学校側の受け入れ体制の充実、介助員の採用と教育・配置など。もし県でできないのなら、
市レベルで充実させてほしい。
→希望すれば市が雇用して、補助教員がつくようになった。
1994年
◆学童保育に市の介助付きで障害児を受け入れてほしい。
→1995年4月より受け入れられるようになった。
1996年
◆就学時健康診断について
昨年12月に就学時健診についての改善依頼を書面にて提出し、本年1月に回答をいただくようになっており
ましたが、まだ返事をいただいておりません。つきましては回答を書面でいただけるよう再度お願いする次第
です。
(内容は、就健が受ける側の義務ではないことを明記するとか、就健を受けなかった時の学務課からの再三
の電話はやめてほしい等、会員間では引き続き改善要望が強い項目である)
→「この就学時健康診断の受診によって、入学する学校を指定するものではありません。事情があって当日
受診できない場合があっても、入学通知は平成9年1月末までに郵送する予定です。」という一文が就学時健
康診断のお知らせに付け加えられた。 ◆決定通知書発行に際し、幼稚園側から入園許可するための3条件をつけてくるといった事例がありました
(北部幼稚園)。3条件とは以下のとおりです。
・こどもに介助をつける
・仮入園(籍がない)とし、仮のクラスへ下のきょうだいを連れ親子3人でこどもが慣れるまで通い、園の了承
が取れた時に正式に入園とする。
・入園時期を2∼3ヵ月遅らせる。
このようなことは本来あってはならないことであり、今後二度とこのようなこと が起きないよう、関係各部門へ
の周知徹底をお願いいたします。
→詳しいレポートを教育委員会へ提出の上説明した。教育委員会が幼稚園に指導して問題は解決され、通
常通り通園できるようになった。
◆学童保育について 学童保育は現在小学校3年生までとなっておりますが、学童保育が必要な家庭の場合、小学校6年生まで保
育していただきたい。
(障害児については、3年生で自立できるということが難しい場合が多い)
→1997年より実施。
◆プールの使用について
すでに市民スポーツ課の方には何度かお話を申し上げておりますが、平成10年度に市営屋内プールが完成
した際には、当会が主催するプール教室に一定の時間を区切って、プールを使用させていただけるようお願
いいたします。 →1999年9月より使用させていただいている。
1998年 ◆必要に応じて介助の先生の交替をお願いしたい(具体的には北部小学校)。これは介助の先生に問題があ
ると思わざる得ないような具体的事例があるため。
→教育委員会に事例を提出の上、説明した。
教育委員会より学校に指導。年度途中の交替については契約上できなかったが、新年度から交替した。
◆美浜南小学校にエレベータを必要とする児童がいるので、ぜひ設置してほしい。
→エレベータは設置されなかったが、児童の安全を配慮して階段昇降機が設置された。
1999年
◆当会有志により運営されている「さくらんぼサークル」が、営利目的による使用は許可できないとのことで公
民館を利用できないでいる(現在はウェーブ101を利用している)。本サークルは学校の勉強についていけな
いような障害を持ったこども達が、生きていくために最低限必要な学習を行っている場であり、浦安市にこの
ような場がないために運営を開始したものである。これは学 習塾や営利目的の教室ではないため、ぜひ公
民館をお借りしたい。
→公民館が借りられるようになった。
保健福祉部
1993年
◆障害児のホームヘルパー派遣をしてほしい。そして内容を充実させ、手続きも簡単で教育された人を派遣
してほしい。2時間から1日の時間内で選択希望できるようにしてもらいたい。
→制度はあったが、障害児が利用することにより対応がスムースになった。
◆現在、障害児用のリハビリ施設がなく、それぞれ遠方の専門施設へ通っている。市で総合的なリハビリ施
設、機能などをつくってほしい。
→「OT・PT・摂食指導のお願い」という形で要望。
1995年6月より機能訓練教室として始め、1996年4月よりこども療育センターの条例改正により、機能訓練が
スタートした。
◆これから新しくつくる施設には、必ず障害者も入れる設備、スロープ、更衣室(寝たきりの人も着替えられる
ベッドや個室)、シャワーの完備を希望する。
また、整備中の公園でも障害のある子でも遊べるように段差などをなくしてほしい。
→新しくできるものについては配慮する。既存の物については少しずつ改善する。
◆現在の福祉作業所の定員の枠が少なくなってきており、将来入れない子も出てくる。それに現在は身辺自
立している人がほとんどで重度の人達は入れない。障害の度合に関わらず、全ての人が在宅でなく地域に出
てその中で生きていく場所や施設を今から考えてほしい。
→1999年1月に第二作業所ができて定員枠が広がった。
1994年
◆紙オムツの支給枚数を選択できるようにして、必要な枚数が支給されるようにしてほしい。
→具体的に申し出れば対応する。
◆市川児童相談所の施設入所、一時預かり等にあたっての調査で、不必要な質問、プライバシーの侵害に
あたる質問を削除してほしい。
→児童相談所に申し入れをして、話合いの場を持った。
◆介助料助成制度の設立については大変感謝しているが、市として信頼できる受入先を紹介してくれるなど
利用にあたってのフォローをお願いしたい。
→障害福祉係の窓口で紹介してくれる。 1995年 ◆重度障害のこどもでも食事や水分補給等をしてほしい。また、ヘルパーの研修などを含めて、どんなこども
でも普段通りの生活ができるように安心して任せられるようにしてほしい。
→はじめは見守りだけであったが、現在はお願いしたことに対応してくれている。
◆児童センターの催し物などに親なしで参加できるようボランティアをお願いしたい。
→児童センターで春休みや夏休みには、介護職員を配置してくれるようになり、予約制で親なしでの参加が可
能になった。
1996年
◆こども療育センターの利用について、どんな事業内容なのか、その全てを明文化して提示してほしい。今ま
では口コミで利用していくといった感じであった。
→『こども療育センター利用案内』という冊子ができた。
◆なかよしグループを開催するにあたり、普通学級に通う障害児が入れてもらえないのはおかしいし、まして
そのこども達の個別指導が削られているのはおかしい。(個別指導が削られている件についてはスタッフの増
員が必要)
→要望したことにより、1996年度より参加でき、対象者に・が加わった。
・ 養護学校小学部・中学部・高等部在学生
・ 小学校又は中学校の特殊学級在学生
・ 小学校又は中学校の普通学級在学生であって、こども療育センターを利用している、又は利用したことの
ある者。
◆音楽療法など、現在取り組んでいる療法意外にも積極的に新しい療法に取り組んでほしい。
→1998年より芸術療法として、音楽・造形の2つのコースが設定された。
◆療法の中にパソコンを導入してほしい。そのためにパソコンや障害児用のソフトの購入、またそれらを組み
込んだカリキュラム等の設置を考えてほしい。
→2000年より導入。
◆今川橋の取り付け歩行道路は、順天堂大学病院や総合福祉センター、福祉作業所などの医療や福祉施
設に向かう主要道路であるが、傾斜が急、且つ左上がり、右上がりで車椅子利用者のみならず、幼児のバギ
ーや自転車利用者ノとっても不 便なので改善してほしい。
→まだ工事に入っていないが、土木課の方などと具体的に話し合う場を持った。
◆市の施設においては、自動販売機は車椅子利用者やお年寄りでも使いやすいタイプのもの(浦安郵便局
に設置されているようなもの)を積極的に設置してほしい。
→できるところから、申し入れのあったタイプの物に替えている。
◆児童センターは障害児を連れて利用することも多いので、センター職員に障害児に対しての理解を深めて
ほしい。
→夏休みなどの介護職員のことなどを含め、職員の方々とも話をする機会も増えている。
◆平成10年完成予定の市営屋内プールに関しては、当会より建設に向けての希望事項を本年4月に書面に
て提出しましたが、ぜひその意見をご参考いただき障害児(者)にとっても使いやすいプールにしてほしい。ま
た、記載にはもれていますがプール内には必ず手すりを付けていただきたい(歩行しやすいため)。 プール完
成の際には障害児プール教室のようなものを開催してほしい。
→要望したハード面は配慮されて使いやすいプールになっている。 完成後、イルカスイミングクラブが活動し
ている。
◆浦安駅にエレベータを設置してほしい。
→浦安駅にエレベータが設置されることになった。
◆障害児教育を充実して、希望する人には多くのチャンスを与えてほしい。特にプールについては定期的に
障害を持つこども達のグループが水泳指導ができるよう、時間や場所を確保してほしい(できれば指導員
も)。また体操教室やリトミック(リズム)教室、ピアノ教室など運動面、情操面での教室の受け入れを希望す
る。
→水泳療育の開設については行政に何度も働きかけてきたが叶わず、自主運営でイルカスイミングを始め
た。現在では市の浦安市運動公園総合体育館・屋内水泳プールを借りている。
1997年 ◆なかよしグループ事業について、親が時間的に都合がつかない場合、他の責任が持てる大人の付き添い
でもグループに参加させてほしい(親の代理の付き添いでの参加を認めてほしい)。
→高校生以上の代理が認められるようになった。
◆総合福祉センターの印刷機を新しくしてほしい。
→新機種になった。
◆アウトドア用車椅子「ランディーズ」を1台購入して貸出し制度をつくってほしい。 →2台購入。貸出し可能。
◆総合福祉センターの車椅子優先の駐車場に児童センター利用者が駐車しているのをよく見かける。その場
所が車椅子を利用する障害者優先であるということをきちんと指導してほしい。
→コーンなどではっきり表示している。
1998年
◆舞浜駅にエレベータを設置してほしい。
→舞浜駅にエレベータが設置された。
◆児童センターでは夏休みなどに障害を持つこどもに介助員をつけるようにして頂き大変嬉しく思っている
が、できればこども会と共催する行事にも介助員をつけ ていただけるようお願いしたい。
→介助員をつけてもらえるようになった。
■要望し続けていること■
教育委員会
1993年
●誕生から就学まであらゆる面での相談窓口の充実と、その窓口の職員の採用と養成を早急に希望する。
●市川養護学校のスクールバスにリフトを付けてほしい。
●障害児の普通学級や幼稚園での受け入れが整っている所とそうでない所の差が大きい。例えば幼稚園で
は園長・主任の考えによっている。そのような差をなくして、全て同じように受け入れられるような姿勢を教育
現場に示してほしい。
●普通学級に通っている場合、補習教育を放課後に実施してほしい。
主旨がうまく伝わっていなかったので、内容説明と合わせて再度、補習教室実現に向けて検討をお願いした
い。
補習教室とは授業終了後、公民館や総合福祉センター等、公共の場を利用して行う補習的なもので、先生も
現場の先生では負担が大きいので教員を退職された方や免許取得後、自宅待機している方にあたってほし
い。また、その際に個別指導とは別に全員で遊ぶ時間等をつくっていただければ社会性も育てられると考え
る。
●幼稚園・保育園入園にあたり、介助員を希望する人には全員に付けてほしい。また、その手配を現状よりも
早くしてほしい。
1995年
●現在、「言葉の教室」を希望する生徒は、就学指導委員会を通らないと通えない、となっていますが、その
理由を教えてほしい。また、今後は就学指導委員会とは関係なく通えるようにしていただきたい。
1996年
●また、その条件に合わない生徒については、マンツーマンで補習的な教室を行ってほしい。
●就学時健康診断が本来任意の項目であることを考慮し、実施時間を幼稚園終了後にしてほしい。
●幼稚園や学校の先生にもっと障害児を理解していただきたい。同時に行政サイドとしても先生方にそのよう
な教育の場を与える等の対応をお願いいたします。(例えば、障害児を受け入れるにあたっての校内研修の
ようなものを行うとか、担任の先生には最低限の知識は勉強してほしい)
●障害児の入学に際して、多方面での配慮や理解が必要となるので、それを援助するための話合いの場を
設けていただきたい。
1997年
●入学後の知能テスト実施の意味を知りたい。また、実施の際には親の了解を取ることなどの措置を学校側
に指導していただきたい。
1998年
●車椅子を利用する児童が、校外学習等でアウトドア用車椅子「ランディーズ」を利用できるよう、各学校への
貸出しシステムをつくってほしい(ランディーズは 保健福祉部で所有しているので、それを共用するか、無理
なら教育委員会で購入して対応していただきたい)。
●教育委員会学務課の方々に、障害児に関する理解を深めるようお願いしたい。(本年度、冨岡小学校視察
の際、こどもを取り囲んで“何だ、首が座ってるじゃないか”ということを言われた。このようにこどものプライド
や人権を無視しているような視察のあり方を改めてもらいたい)
●人権やこどもの権利条約についての教育をすすめてほしい。また、教職員への人権教育の指導も必要だと
思う。
●学級定数を25人にしてほしい。これは担任の先生がすべてのこども達に対し触れ合いを深めるためには、
現在の40人のという行政基準に無理があると思われるため。
1999年
●以前、当会より教育委員会に提出した「障害」児教育基本方針案をぜひ採択してほしい。このような基本方
針が採択されることにより、障害児に関する問題の多くが解決するものと考えられる。
●介助員という立場は障害児にとっては教育上も大変重要な部分を占める立場にあり、当然専門性も要求さ
れるので、必要に応じた研修をしてほしいし、直接命にかかわるようなことは研修を義務づけてほしい。
●教育委員会のある市役所第二庁舎にもエレベータをぜひ設置してほしい。
●障害児の高校進学問題について高校問題は県の管轄業務であることは認識しているが、障害のあるこど
も達の高校進学問題を市としてもぜひ支援してほしい。
具体的には下記の対応をお願いしたい。
・ 障害のあるこども達の高校進学のための相談窓口を設置してほしい。
・ 市内にある高校の校長、教頭を交えた話合いの場を設けてほしい。
●ソーシャルスキルを取り入れた教育の場をつくってほしい。
保健福祉部
1993年
●一時預かりの施設を市内にも開設してほしい。(総合福祉センター利用等)
1994年 ●保育園の入園は障害児は3才からとなっているが、このこと自体が差別になっているので、規定を見直して
ほしい。
1995年 ●一時預かりの施設を市内にも開設してほしい。(総合福祉センター利用等)新規の施設開設は中長期的な
計画を待たなければならないと思うが、現実的な問題として総合福祉センターの空きスペース及び増築により
対応は可能と考えます。再度検討お願いします。
●これから新しくつくる施設には、必ず障害者も入れる設備、スロープ、更衣室(寝たきりの人も着替えられる
ベッドや個室)、シャワーの完備を希望する。 これは整備中の公園等、新規施設だけでなく現在ある幼稚園・
小学校・市営プール・市役所等、既存の建物にも、手すり、洋式便座、階段昇降機、大き目のベッドを設置す
るなど、ぜひ改善をお願いしたい。また、今後つくられる施設については、様々な障害を持つ人や私共のよう
な会の意見も聞いてほしい。
●現在は派遣依頼の際にヘルパーのスケジュールが空いていれば派遣していただけるが、障害児に対して
も同等にスケジュール調整をしてもらいたい。また、現在は午前中か午後2、3時間の派遣となっているが、泊
まりなど24時間対応にしてほしい。
1996年 ●こども療育センター事業の充実
・巡回相談は講師でもできるようにしてほしい。
・巡回相談は手続きから相談まで、とても長い時間がかかっているので、必要な時にすぐに来てほしい。実
際、入学当初に依頼したのに、書類の手続きだけで2ヶ月近くも時間がかかった。タイムリーに来てもらえない
と意味がないことをもう一度考えてほしい。
・親の気持ちが無視されている場合があるので、充分理解してほしい。今回は依頼の書類の流れに関して、
親の気持ちが全く無視されていることが実際に起こっている。
・個別指導の時間が削られているが、充分に確保してほしい。これは現状の人員とスペースのやりくりでは問
題解決になるとは考えにくいので、スタッフの増員など抜本的な対応をお願いしたい。
・座位保持装置をつくるための型取りがでォる人が本年度は講師以外にはいないので、センター内のできる人
を講師的に派遣してほしい。
(座位の型取りは体型の変型につながるこどもにとって大切なことなのに、これも断わられてしまった)
・レスパイトサービスを行ってほしい。
・年令にかかわらず、重度の障害児(者)のための訪問入浴サービスがほしい。(現在は老人のみが対象)
●新浦安駅にエレベータを設置してほしい。
●マザーズホームの人事にもっと配慮がほしい。
マザーズホームの保母はただ保母の資格があるといっただけでなく、かなり特殊で広い知識が必要なので、
一朝一夕にはそれを習得することはできず、少人数できりもりするマザーズ内から一度に複数のベテラン保
母が異動されてしまうのは運営にも支障をきたすので、深い配慮がほしい。
また、他部門からの異動や新人の配置についてもこういった特殊性を理解して意欲のある優秀な人材を積極
的に配置してほしい。
●障害者の雇用問題に関して、福祉作業所以外で公営の施設や民間の企業等にも市として一定の障害者
の雇用枠を義務付ける等の対応をお願いし、障害者雇用拡大へ向け手積極的に取り組んでほしい。
1997年 ●こども療育センター事業の充実
・機能訓練事業について採用されたOT職員の退職に伴い、訓練が受けられない空白があり困っている。こど
もを見ることのできる訓練士がいても、今の縦割りのシステムでは見てもらえない。そのようなことをなくすた
めには、訓練士などの専門職が一つの部門にまとまり(リハビリテーション課のようなイメージ)、そこから各事
業に派遣するシステムになれば柔軟に対応できるので、検討してほしい。
・なかよしグループ事業について参加できる時間帯を選べるようにしてほしい。グループ事業を計画する際に
は、前もって話合いを持つようにしてほしい(本年度はいきなり決定の形になってしまった)。
・療育範囲の拡大を検討してほしい
小学校の高学年や中学、高校になると現在の心理・言語などの個別の療育の時間の中で何ができるか、そ
の選択肢はあまりにも少ない(時間帯のことも関係して一層回数も少なくなるので)。今あるデイサービスは、
いつのまにか老人中心の傾向にあり、こどもデイサービス的な発想でこども療育センターの療育範囲を広げ
てほしい。例えば、土曜日に外遊びクラブ(スポーツやゲーム中心に)やクッキング教室、ドラムやいろいろな
楽器を使った音楽クラブなど、学校の勉強以外に自分の好きなものを探し、いろいろな体験ができるような
所。その活動を通じて療育的な目で先生方からアドバイスをもらったり、こども自身と関わり合いを深めて先に
つなげていく場所として利用していかれるものを考えてほしい(ソーシャルスキル的な意味あい)。
●障害のある人も安全かつ快適に水辺空間を楽しむことができるよう、緩斜面のスロープ、休憩施設等を備
えた河川、海岸の整備を推進してほしい。
●これからできる福祉施設関係を市内に分散させてほしい。一点集中型は行政にとっては便利かもしれない
が、利用者は隔離状態になってしまう恐れがあり、どの施設も普通の市民生活の中にとけ込めるような立地
と配慮が必要だと思う。
●障害者支援センターの建設場所を、誰もが来やすい大通りに面した街中にしてほしい。
●福祉用のバス回数券は本人使用分として5000円分もらえるが、本人だけでは乗れないのに介助者の分は
実費になるので、介護付き乗車券のように介助者も使用できるようにしてほしい。
●学校卒業後、すぐ就職するというのではなく、「本人のやりたいことが、沈吟を得たり、生きがいにつながる
のだ」ということを一緒にゆっくり考えたり、教えてくれる所がほしい。そこは障害がある人だけ集めるのではな
く、誰もが一緒に入れる所であってほしい。就職後も会社とのパイプ役になり、いろいろな事情で戻ってきて
も、またやり直せる柔軟な所であってほしい。
●現在のような世の中だと、結果的にどこにも行かれない人がでてくる可能性が極めて高い(職場とか学校
に所属できない人)。そんな人達が家以外でも楽しく過ごせたり、働けたりする場所がほしい。
●公共の建物として学校のバリアフリーを積極的に進めてほしい。
浦安小学校改修をモデルにエレベータ設置を含め、市内の全ての学校・幼稚園・保育園の改修を行ってほし
い。(災害時の緊急避難場所にもなっているところがほとんどなので、災害時の対応から考えても早急に実施
してほしい)
1998年 ●こども療育センターの対応時間の延長について現行の時間帯では、小学校の高学年や中学生は指導を受
けにくい(下校時間の関係で間に合わない。また、特定の時間帯に利用者が集中して療育が受けにくい)。こ
ども療育センター事業は18才まで受けられるものなので、平日は17時以降も、また土曜日なども療育が受け
られるように時間の延長をお願いしたい(試験的に18時まで行うなど試験的でも構わないので、まず実施して
ほしい)。
●なかよしグループ事業について総合福祉センター屋上を利用してのプールは、小学校の低学年までであれ
ば大きさも充分であると思われるが、高学年や中学校の児童・生徒には狭すぎるし、内容が限定されると同
時に危険でもある。ついては、市営屋内プールを利用する方法なども検討してほしい。
●こども療育センターで訓練を受けているこどもが、他機関でも医療に基づく訓練を受けている場合、状況に
応じて訓練の内容を見に行ったり情報交換をするなど相互に連携をとれるようにしてほしい。
●芸術療法について
・今年度、音楽療法は希望者全員が受けられなかったため、必ず全員が受けられるようにしてほしい。
・音楽療法の回数を現在の月1回から週1回に増やしてほしい。
・音楽、造形共、希望があれば両方受けられるようにしてほしい。
・対象年令が小学生となっているが、それ未満のこどもや中学生以上のこどもも参加させてほしい。
●総合福祉センター内の遊具の種類を増やしてほしい。具体的には鉄棒や一人乗りブランコなど。
また、運動場に関しても児童センターが使用していない時には福祉センター利用の人達が使用できることを
明確に定めてほしい。
●ホームヘルパーにマザーズホームやこども療育センターを利用して、摂食指導・OT・PTなどの研修をして
ほしい。
●(仮)浦安市障害者福祉センターを早急に設立していただきたい。また、その内容については我々のような
障害者団体の声を充分組み入れ、使用者にとって使いやすいハードとソフトを取り入れていってほしい。
●また、上述の施設の設立以前でも、浦安市の障害児・者のための「障害者支援センター(体制)」を早急に
確立してもらいたい。これは昨年来より当会から提案 した通り(別紙参照)、特別な建物なしでも利用者の要
望に沿ったものが実現可能と思われる。
●障害者の雇用問題や就学後のあり方について
障害者の雇用問題や就学後のあり方は、我々にとって非常に重要な問題であり、今後ますますその重要度
を高めてくる切実な問題である。福祉作業所の施策以外にもいろいろな角度からぜひ積極的に取り組んでほ
しい。
・公営施設(市の職員等を含む)や民間企業(ショッパーズやディズニーランド等)にも、市として一定の障害者
の雇用枠を義務付けるなどの対応をお願いし、障害者の雇用拡大へ向けて積極的に取り組んでほしい。
・学校卒業後、就職の斡旋、紹介、相談などが行なえる窓口を設置してほしい。また、そこでは就職後のフォ
ローなどもきちんとしてほしい。
●2002年度から学校の完全週休2日制が始まるとのことですが、余暇に対する地域の受け皿があまりにも乏
しいので、こどもの集いの拠り所になる児童館を地域に一つずつつくってほしい(船橋市では19館、市川市で
は14館ある)。また、児童館に限らず、こども達全体が安心していつでも集えるコミュニティーの場(例えば、公
民館、児童文庫などいつでも一人で自由に出入りできる場所)の設置もぜひお願いしたい(特に今川地区など
は小学校や幼稚園が家から離れた場所にあるので、地域住民が集う場がなく非常に困っている)。
●本年度に引き続き、今後建設する施設については様々な障害を持つ人や私達のよ うな会の意見も聞い
てほしい。
●保育園では障害児の時間外保育が認められてないので、健常児と同じようにしてほしい。(働く親の立場は
皆同じだと思う)
1999年
●新浦安駅の切符自動販売機を障害者用割引切符が購入できるような機種に変更してほしい。(窓口での
購入は時間がかかるため)
●こども療育センターの機能訓練の部屋の数を増やしたり、部屋の大きさを広くするなど使い勝手が良くなる
ようにしてほしい。
●総合福祉センター内では福祉関係の図書が各部屋に分散しているので、これを集約化して貸出しができる
ようにしてほしい。
■あきらめたこと■
教育委員会
1996年
●入学のしおりは就健を受けなかった人には入学通知と一緒に郵送してくれる等の手配をお願いします。(現
状では就健を受けないと入学のしおりを受け取るチャンスがなく、入学の準備にも不自由してしまいます)
保健福祉部
1993年 ●保健所や児童相談所などは市川市と一緒になっているので、浦安市に市民に密着した窓口の設定を希望
する。
(現在は療育手帳の審査や小に慢性特定疾患受給券の発行などのために、市川市まで出向かなくてはなら
ない)
●障害児に関する市の窓口を一本化して、利用者の便宜を図ってほしい。
例えば、市と国、県など申請先が分かれることによって、受付窓口が社会福祉課や児童家庭課などに分散し
ているため、一つの窓口でまとめて受け付けるようにしてほしい。
●現在、重度心身障害者医療助成の資格を持っていても、医療費は一度立替え、後で領収書添付の上、市
の窓口で変換請求の手続きをするようになっている。重度心身障害者医療助成の資格を証明するものをつく
り、どの病院でも即日公費で診察してもらえるように早急に改善してほしい。
1995年 ●福祉タクシー券(身障者手帳で料金の一割引)の存在を知らないタクシードライバーが多く、広報の充実を
お願いしたい。また、その利用を金券タクシー券のような使いやすいものにできないものでしょうか。
●現在、特定疾患証明書を持っていても、特定病院でしか即日公費で診察してもらえない。他の病院での診
察費用は領収書添付の上、市の窓口で返還請求の手続きが必要となっている。特定疾患者の証明書があれ
ば、どの病院でも即日公費で診察してもらえるよう早急に改善してほしい。県レベルの問題であっても、ぜひ
検討をお願いしたい。
1996年 ●こども療育センターのデイキャンプがなくなってしまったので復活させてほしい。
1997年
●昨年度の感覚統合事業が知らない間に学習障害児グループ指導になっていた。そして、本年度、資格が
あるので申し込んだところ明確な理由もないまま断わられ大変不快な思いをした。昨年の内に見学などの形
で参加しており、本年度申し込むことは予想されていたのに何の対応も考えられてなく、4月に申し込んでか
ら検討する、では困ってしまう。その結果、納得のいかない理由で入れないということだった。きちんと先を見
据えた対応を要望する。
1998年
●こども療育センターグループ指導について
・ルール遊びと感覚運動遊びが別事業だと聞いているが、これらを同一事業としてみなし、今ある3つのグル
ープを均等にローテーションで日程調整してほしい。
・別事業だということであれば、ルール遊びも感覚運動遊びも両方受けられるようにしてほしい。
・年度途中に元の低学年グループ、高学年グループから今の遊びグループに変わったが、その際低学年グ
ループは感覚運動遊びかルール遊びかの選択肢が与えられなかった(見学もさせてもらえなかった)。このこ
とはおかしいと思うので、選択肢を今からでも与えてほしい。
・感覚遊びグループは1グループ10名の定員になっているが、休む人も考えると人数が少なくなり活気に欠け
る。療育的な観点から本来の主旨とは異なってしまうので、もう少し大勢にしてほしい。あるいは現在の人数
程度であれば全体で1グループにしてほしい。
・ルール遊びも感覚運動遊びも、共にこども療育センター主催事業なので、18才まで受けられるようにしてい
ただきたい。(現在、対象は小学生)
●市営東野プールに障害者も使える個室の更衣室をつくってほしい。
1999年
●こども療育センター グループ指導について
本事業は昨年来よりいろいろな改善をお願いしてきたものだが、本年度私達親に対して何の事前連絡もなく
中止されてしまった。この療育を必要としていたり、楽しみにしていたこども達もいたのに、なぜ中止になって
しまったのか理由を明確にしてほしい。と同時に今後は療育の廃止や縮小に関しては私達親の意見も尊重し
てほしい。
●市の蓼科山荘に関して、障害者も利用しやすいようバリアフリーにしてほしい。
以上
Fly UP