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ホルン協奏曲 ウェーバーの「オベロン」による演奏会用

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ホルン協奏曲 ウェーバーの「オベロン」による演奏会用
グリエール
ホルン協奏曲
Reinhold Glière
Concerto for Horn and Orchestra in B-flat major, Op.91
第 1 楽章 アレグロ Allegro
第 2 楽章 アンダンテ Andante
第 3 楽章 モデラート∼アレグロヴィヴァーチェ Moderato - Allegro vivace
(演奏時間約 28 分)
ホルン
川 深雪 ピアノ 清田 千絵
曲目解説
グリエール ホルン協奏曲
レインゴリト・グリエール
(1875­1956)
は、
ドイツ人の父とポーランド人の母のもと、
キエフ
(現在は
ウクライナの首都)
に生まれた。
ロシア帝国末期からソ連建国期に活躍した作曲家である。
その作品は、
歌劇、
バレエ音楽、交響曲、吹奏楽曲、歌曲など多岐にわたる。後進の指導にも力を注ぎ、
モスクワ音楽
院ではプロコフィエフ、
ハチャトゥリアンらを育てている。
このホルン協奏曲は、
ボリショイ劇場管弦楽団
の首席ホルン奏者を40 年間務めたヴァレリー・ポレフの依頼で作曲された。情緒あふれる旋律、民族
的な雰囲気、
めくるめく転調が魅力的で、
ホルン奏者にはたいへん人気のある協奏曲である。第 1 楽章
の再現部直前にカデンツァが置かれ、初演時はポレフがカデンツァを作曲したが、本日はその楽譜をも
とに演奏する。
〈休憩 15 分〉
ドゥメルスマン
ウェーバーの
「オベロン」
による演奏会用グランドファンタジー
J.Demerssman
GRAND FANTASY DE CONCERT sur "OBERON" de WEBER pour Flute et Piano
(演奏時間約 15 分)
フルート 桒田 要子 ピアノ 清田 千絵
サン=サーンス
オーボエとピアノのためのソナタ
Camille Saint-Saëns
SONATE pour hautbois & piano Op.166
第 1 楽章 アンダンティーノ Andantino
第 2 楽章 自由に∼アレグレット Ad libitum - Allegretto - Ad libitum
第 3 楽章 モルト・アレグロ Molto allegro
(演奏時間約 12 分)
オーボエ 北野 恭子 ピアノ 北野 裕司
コープランド
クラリネット協奏曲
Aaron Copland
Concerto for Clarinet and String Orchestra
第 1 楽章 ゆっくりと表情豊かに∼カデンツァ、
自由に Slowly and expressively - freely
第 2 楽章 速めに Rather fast
*第 1 楽章と第 2 楽章は続けて演奏されます。
(演奏時間約 17 分)
クラリネット 横川 晶子 ピアノ 清田 千絵
( 川 深雪)
ドゥメルスマン ウェーバーの
「オベロン」
による演奏会用グランドファンタジー
J.ドゥメルスマンは1833 年にフランス北部に生まれ 33 歳の若さで亡くなっている。
「フルートのサラ
サーテ」
とされパリで人気のフル−ティストだった。1800 年代のヨーロッパではフルートは大きな過渡
期にあり、1847 年にT. ベーム(1794­1881)により現在使用されているフルートの型が完成した頃で、
ドゥメルスマンをはじめクーラウやドップラーなどフル−ティスト兼作曲家が多数存在し、名曲をたくさん
残している。
この曲はウェーバーの作曲したオペラ
「オベロン」
から第3幕のファティマのアリア、第 2 幕の
人魚たちのアリアをモチーフに作られており、技巧的な変奏部もありながら聴き馴染みやすい曲になっ
ている。
(桒田 要子)
サン=サーンス オーボエとピアノのためのソナタ
カミーユ・サン=サーンス
(1835­1921)
は、最晩年に木管楽器のための3 曲のソナタを書いた。
ク
ラリネット・ソナタ、
ファゴット・ソナタとともに
「白鳥の歌」
と呼ばれるこのオーボエ・ソナタは、
ニ長調と
いう調が用いられ、明るく透き通った穏やかな表情を醸し出している。
オーボエ奏者にとってなくてはな
らない重要なレパートリーの一つで、
プロフェッショナルも音大で学ぶ学生も必ず演奏するという、名曲
中の名曲である。
(北野 恭子)
コープランド クラリネット協奏曲
名曲の陰に名人有り! モーツァルトやブラームスが同時代の名人に着想を得てクラリネットの名曲
を残してくれたように、20 世紀になると、名奏者ベニー・グッドマンのために多くの作曲家が作品を捧げ
ました。
アメリカを代表する作曲家コープランド
(1900 年­1990 年)
のこの協奏曲もそのひとつです。
パ
リで学んだコープランドらしいシンプルで印象派的なゆったりとした第 1 楽章、
そして、長大なカデンツァ
を挟んで続く第 2 楽章ではジャズの書法がふんだんに盛り込まれ、
テンポも曲想もめまぐるしく変化しま
す。初演は1950 年、本日はコープランド自身の編曲によるピアノ伴奏版での演奏です。
(横川 晶子)
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