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新宿パークタワー クリスマスコンサート

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新宿パークタワー クリスマスコンサート
新宿パークタワー 2015
クリスマスコンサート Winter
入場 無料
1回目 12:00∼13:00 / 2回目 18:00 ∼19:00
(月)
2015年12月7日
新宿パークタワーが贈るクリスマスコンサート。今年は「モーツァルトの調べⅡ」をお届けいた
します。噴水広場を望む高い天井をもつ空間のもと、世界で最も愛されている作曲家モーツァ
ルトの作品をお楽しみください。
[モーツァルトの調べⅡ]
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 Kv219《トルコ風》
Wolfgang Amadeus Mozart: Concerto No.5 for Violin and Orchestra in A Major, Kv219
モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 Kv551《ジュピター》
Wolfgang Amadeus Mozart: Symphony No.41 in C Major, Kv551
指揮:澤橋 淳 Conductor : Jun Sawahashi
ソロ・ヴァイオリン / コンサートマスター : 七澤清貴 Solo Violin / Concertmaster : Kiyotaka Nanasawa
セブン・ブリッジ・オーケストラ : Seven Bridges Orchestra
エルタワー
新宿パークタワー
都庁
南口
初台
参宮橋
J
R
新宿 駅
ワシントン
ホテル
池袋
首都高
新宿ランプ
渋谷
JR新宿南口から徒歩約12分
西口エルタワー前より約10分間隔で無料バス運行
新宿パークタワー
クリスマスコンサート
2015
主催:東京ガス都市開発株式会社
Winter
(月)1回目 12:00∼13:00 / 2回目 18:00∼19:00
2015年12月7日
アトリウム(1階)
[モーツァルトの調べ]
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)は、オーストリアのザルツブルクに生まれ、子どもの頃から作曲家でヴァイオリニストの父親とともにヨーロッパ各地を
旅し、神童の名をほしいままに活躍しました。13歳で宮廷楽団のコンサートマスターになり、17歳の時、初のヴァイオリン協奏曲を作曲、2年後に4曲のヴァイオリン協奏曲を
集中的に書き、
自らの指揮とヴァイオリンで演奏しました。
これらの作品はオーストリアやイタリアの影響、
フランスのギャラント様式、軍隊風のリズム、
トルコ風のリズムなど、
当時流行していたものを積極的に取り入れています。その後の人生で、パリ旅行中での母の死、失恋、宮廷音楽家からの独立、結婚、父の死、ハイドンとの出会いなど様々な
経験を積みながら名曲を次々と生み出し、その頂点となった作品が「三大交響曲」です。今回のクリスマスコンサートでは、昨年に続く第2弾として、モーツァルト初期と後期
の最高傑作をお楽しみいただきます。
[ 曲目解説 ]
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 Kv219《トルコ風》
1.
1775年(19歳)、ザルツブルクの宮廷楽団のコンサートマスターを務めていたモーツァルトは、既にウィーン、パリ、ロンドン、そしてイタリア各地への大演奏旅行を経験し、
各地で聴いた音楽を吸収しながら、多くの作品を生み出しています。当時のヨーロッパはバロック音楽から古典音楽への過渡期で、装飾を排して流麗なメロディを重視した
ギャラント様式が流行していました。モーツァルトはこの作品においてもそれらの時代の趣味を巧みに取り入れています。隣国のオスマン帝国が16世紀と17世紀
に行ったウィーン包 囲 の 際 のトルコ軍 の 軍 楽 隊 の 影 響で、ウィーンで はトルコ趣 味 の 音 楽 が 流 行ってい たようで す。
《トルコ行 進 曲》もそうで すが、この 作 品 の
第3楽章にトルコ風のリズムが印象深く使われています。
第1楽章 : Allegro aperto - Adagio - Allegro Aperto
イ長調4/4拍子。アレグロでオーケストラの総奏が序奏提示したあと、アダージョでヴァイオリンソロが朗々と歌います。再びアレグロでオーケストラを伴奏にソロの主題
が颯爽と登場します。apertoとはイタリア語で「開いた」
という意味。
この楽章がもつ開放的なイメージを作曲家が表情記号として書いています。
第2楽章 : Adagio
ホ長調2/4拍子。ヴァイオリンソロが全体を通して歌い続ける叙情豊かな美しい楽章。
第3楽章 : Rondeau. Tempo di Menuetto - Allrgro - Tempo di Menuetto
イ長調、3/4拍子。親しみやすいメヌエットの音楽のあと、突然、アレグロのイ短調で「トルコ風」の音楽がトリオとして現れます。低音の弦楽器は打楽器の音を模した
コル・レーニョ奏法を用います。最後は再びメヌエットに戻ります。
モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 Kv551《ジュピター》
2.
1788年(32歳)、モーツァルトはウィーンで約3か月の間に「第39番」
「第40番」
「第41番」
(三大交響曲)
という現在でも大変人気のある交響曲を書きました。
これらの作品は宮
廷ではなく、コンサートホールや劇場で演奏するために書かれたようです。第41番は《ジュピター》
という名前がついていますが、
これはモーツァルトではなく、ロンドンで
音楽興行主として活躍していたザロモンが名づけました。彼は、
この作品のスケールの大きさや天空の調和そのものをこの音楽に感じ、ローマ神話の主神ジュピターの
イメージと重ね合わせたのでしょう。
第1楽章 : Allegro vivace
ハ長調4/4拍子。序奏なしで、力強い主和音で始まり、続く第2主題は弦楽器が美しいト長調の柔らかいメロディを奏でます。
第2楽章 : Andante cantabile
ヘ長調 3/4拍子。弱音器の付いたヴァイオリンが穏やかに歌います。展開部に出てくる嗚咽するような音型で歌われる短調の旋律は美しくも深い悲しみが潜んでいるようです。
第3楽章 : Menuetto. Allegretto ‒ Trio ‒ Menuetto
ハ長調 3/4拍子。明るいメヌエットに挟まれたトリオにでてくる短調の旋律は第4楽章の音型を先取りしています。
第4楽章 : Molto Allegro
ハ長調 2/2拍子。
「ド−レ−ファ−ミ」
(ジュピター音型)が提示部、展開部、再現部を通して出てきますが、次第に複数の主題が対位法的に繰り広げられ、
コーダではそれらの
主題が同時に響き合い、最後は一つになって曲が閉じていく様子はまさに圧巻です。
指揮:澤橋 淳
Conductor:Jun Sawahashi
ソロ・ヴァイオリン / コンサートマスター:七澤 清貴
Solo Violin / Concertmaster:Kiyotaka Nanasawa
東京学芸大学大学院修士課程(音楽学)終了。これまで指揮を崎田俊治、
村方千之、湯浅勇治、ハンス・グラーフ、アンドレイ・アニハーノフの各氏
に師事。2009年サンクト・ペテルブルク国立アカデミー管弦楽団を指揮。
2007年に七澤清貴氏とともにセブン・ブリッジ・オーケストラを結成し、
新宿パークタワーでの公演は今回で12回目を迎える。
東京藝術大学付属音楽高校、同藝術大学、パリ・エコールノルマルを全て首
席で卒業。多久興、海野義雄、ブローダス・アール、ルイ・グレーラー、マックス・
ロスタル、フォンタナローザの各氏に師事。スイスにてロスタルコンクール
第1位 。スイス ビエール市立交響楽団で3年間コンサートマスターを務め、
帰国後、神奈川フィルハーモニー管弦楽団で20年間コンサートマスターを務
める。ソロ、室内楽でも全国的に活躍。アンサンブル・ソノール代表。
セブン・ブリッジ・オーケストラ
Seven Bridges Orchestra
クラシック音楽をより多くの方に伝えるために2007年に結成。東京オペ
ラシティや新宿パークタワーのアトリウムコンサートに出演。国内外で活躍
する若き少数精鋭メンバーでクォリティの高い音楽を目指す。
※1970年代、淀橋浄水場跡地に7棟もの超高層ビルが建設されたこと
で発展してきた西新宿は、その後も次々とビルが建設され、現在では日本
を代表する超高層ビルの街となりました。このオーケストラ名の由来は、
西新宿のさらなる活性化のために、ビルのアトリウムを中心にオーケストラ
が 巡 回 演 奏 することで 、人 の 交 流 の 橋 渡しをした いという思 い から
「セブン・ブリッジ」
と名付けられました。
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