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県立病院ニュース
明日の県立病院を考える情報通信
第 103 号
県立病院ニュース
平成22年11月
◇特集◇
全国自治体病院学会 in
病院局発行
AKITA
10 月 14、15 日に秋田市において「地域医療の再生に向けて~いま、自治体病院の
なすべきことは~」をメインテーマに第 49 回全国自治体病院学会が開催されました。
当県立病院からもポスターセッションに 11 題参加しました。
松代病院の秦看護師が、昨年度発表した「半固形栄養の有用性の検討」は最優秀演題
のひとつに選ばれ、総会において表彰されました。
秦さん、おめでとうございます!
第 48 回全国自治体学会最優秀演題発表者
一番小さな病院が、大きな結果につなげたチームの力
松代病院看護師
秦 加代子
松代病院に転勤し、半固形化栄養を知った 4 年前は、正直なところ「何これ?」と思っていました。
しかし、液体栄養剤使用による下痢の海や自己抜去に泣かされる反面、半固形化栄養では、合併症の出
現が本当に少なく、その効果を実感するようになりました。
自分たちが実感している効果をデータで表す重要性を感じ、そのデー
タから、地域の皆さんに半固形化栄養の有用性を知ってもらうことがで
きたらと考え取組みました。有効性がはっきりしたことによって、自分
たちの行なっていることに自信を持つことができ、今年も継続調査につ
ながりました。そうこうしているうちに、最優秀演題との知らせが届き、
大変嬉しく思っています。
チャンスを与えてくれて、指導をしてくださった「我らの院長」、思
った通りにやってごらんと背中を押してくれた「テンション高い部長・
師長」、煮詰まっているときにアドバイスをくれたスタッフのみんな、
そして大量のカルテを出してくれたBSNアイネット、その他にも大勢
の皆さんに支えてもらって取り組んだ結果だと思っています。とても感
謝しています。ありがとうございました。
ちなみに、なまはげのいるお店での懇親会は、とってもとっても楽し
かったです。
津川病院院長
吉嶺 文俊
このたび第 49 回全国自治体病院学会の秋田市は、総参加者数
2616 名、総演題数 1030 題であり、ネクタイやスーツの中に身
軽な服装も混じっていて、多職種の集まる活気あふれる学会でした。
新潟県からの演題数は11件であり、そのうち看護部門の7題は
いずれも優れているだけではなく、共同演者の応援団も優秀であり、
共同演者の応援
発表者をしっかりガードしていました。
中でも松代病院の半固形化栄養についての演題は前学会(第48回川崎市)における最優秀演題賞受
賞作品の続編でもあり、質疑応答も活発に行われ、なんと身内のあの方も思わず質問していました。
管理部門には4演題ですが、内容だけではなく、魅力あふれるポスター作りにも目を奪われました。
とくに柿崎の Fish 理論に関する演題には写真を撮るマニアが群がっていました。そして小出病院の演
題は、“これぞ男のポスター”というべき渋いモノクロ一枚であり、
玄人たちをうならせる絶品でした。
プレゼンのセンスというものは努力よりも天性が左右するようです。
身内からも一言
これぞ男のプレゼン!?
自治体病院の活性化や医師不足問題をテーマにしたシンポジウ
ムなど魅力的でしたが、残念ながら時間切れで情報交換の場へ。予
想通り昼間の学会以上の盛り上がりでした(省略)。「新潟県立病院
である限り、すべての分科会において自治体病院学会に毎年参加す
べきだ」と息巻きながらピース!
翌日帰りの秋田駅で比内地鶏弁当を買おうと思って売店に駆け
込んだらなんと既に売り切れ!
なまはげ との記念写真
でも大丈夫。秋田おばこ弁当(の包装)は美しくておいしかったです。
みなさん来年は東京です。ご準備よろしく。
事務職員として「ポスターセッション」に参加して
小出病院事務長
橘
勝
発表の経緯や管理分科会でちょっと気になった「若手事務職員による管理部門に関する発表」につい
て、お話をさせていただきます。
「小出病院禁煙対策チーム」等の活動内容を発表
当院は、本年4月から「敷地内全面禁煙」としました。昨年、地元の医師会などが「タバコのない魚
沼市宣言」を発表。禁煙の機運が地域に拡がりつつある中、昨年の春から職員や患者を対象とした研修
会などを、前任者が院内の旗振り役となり準備を整えてきました。
4月から、敷地内の吸い殻拾いなど、チーム員が中心となり職員の協力も得ながら、環境整備に努
めています。そんな中、院長から「管理部として全自病の学会で発表を」との話があり、現場で一番に
苦労している精神科病棟禁煙プロジェクトチームの力を借りながら「精神科病棟を持つ総合病院におけ
る敷地内禁煙の取組」と題し発表を行いました。初めて経験するポスターセッション、大勢の発表者と
参加者の熱気の片隅で、無事6分間のプレゼンを終了することができました。
管理部(特に事務職)の積極的な参加・発表を望む
管理分科会に多くの事務職員が参加していることに驚きました。
沖縄県中部病院は「“事務力”アップを目指して」と題し、公的責任を果たすためには健全経営が不
可欠、様々な部門の力の結集のため病院運営研究会の設置とその活動内容を発表。蕨市立病院は、医療
材料請求システムの自主開発・運用により、材料費の削減に取り組んだ事例など、若手職員の熱意溢れ
るプレゼンはとても新鮮でした。
当院の課題としても注目したのは、東大阪市立病院の「ドクターズクラークの業務実態調査と今後の
課題」です。9名のクラークが配置され、外来補助や症例登録の活動とともに、診断書等文書作成補助
業務の実績が紹介されました。一部を右表に掲げましたが、発表後も多くの参加者から具体の質問が寄
せられ、最後に今後の課題を「医師から業務への信頼」と結んでいたのは納得でした。
本学会の良いところは気軽に参加できること。某局からの様々な照会は適当(適切かつ妥当)に済ま
せ、是非とも来年は東京会場でお会いしましょう。
全国自治体病院学会に参加して
がんセンター新潟病院主任看護師
島田 香織
今回学会では、「外科、呼吸器外科における術後せん妄ケアセット
の有効性の評価~概日リズムに着目した改訂プランを取り入れて~」
という演題でポスターセッションしてきました。
会場は人であふれ、発表者の声が聞こえずもったいないなあと思い
でした。私は、声がかき消されないように腹から声を出そうと考えて
いたら、緊張も吹っ飛び、なんだかワクワクしながら発表できました。
発表の記念に撮った写真は、まるでセールスマンのようで何度見ても
笑顔でカシャッ!
笑えました。また、念願のなまはげにも会え、とても楽しい学会でした。
全国自治体病院学会秋田大会に参加して
リウマチセンター副看護師長
星野 一枝
院内認定看護師育成を目指し、リウマチ看護教育を構築した経過を発表しました。発表にあたり経過
をまとめ整理することで色々なことが見えてきて内容を充実させる事ができました。
ポスターセッションの会場は多くの人で込み合っていて、発表者の声が良く届かないのが残念でし
た。発表の内容は、感染対策・褥瘡対策・フイッシュ・院内教育など、日常の身近な問題を取り上げて
いる内容が多く、テーマはどこにでもあり整理することで学ぶことは多いと改めて実感しました。
秋田名物、きりたんぽ・稲庭うどん・比内地鶏・海の幸など美味しい物を
堪能し、会場のスタッフや周辺住民、市内全
体が参加者を暖かく迎えてく
れている感じがしました。
発表までの期間、協力してくれた多くの人たち、仲間に、感謝の気持ちで
いっぱいです。
◇topics ◇
少しでも快適な療養に向けて
~リース活用の差額病室の設置~
今年 10 月から、六日町病院、加茂病院の差額病室がリニューアルしました。
リニューアル方法としては、初期投資が少額で導入しやすく、投資効果がスピーディーに得られる点
を考慮して、リースを活用することにしました。
下の写真(加茂病院の例)のとおり調度品から照明、壁紙、床材まで新しくなり、隣の病室とは別の施
設のような趣で過ごしやすそうです。また、リースなので、調度類が損傷した場合などには、すぐに新
しいものと交換してもらえ、いつでも快適に過ごせるのもメリットです。
料金は、一日あたり六日町病院では 3,260 円、加茂病院では 2,100 円が通常の入院料に追加でか
かりますが、実際に利用された患者さんやご家族からからは、暖かみのある雰囲気や、使いやすい調度
類に嬉しい評価をいただき、高い病床稼働となっています。
今後も、効果のあるところから取り入れていきたい方法だと考えています。(がんセンター新潟病院で、
導入検討中です。)
~「こんなことやっているよ」とか、「こんなこと頑張っているよ」とか、
皆さんからの情報、投稿をお待ちしています。 ~
病院局業務課改革室
E-mail: [email protected]
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