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製品の安全な使い方
Product Safety Technology Center 第18回 製品安全点検日セミナー 製品の安全な使い方 in かでる2・7 北海道立道民活動センター エアコンの電源プラグから発火 【事故事例】 (平成18年7月 宮崎県) 運転していないエアコンのコンセント付近から発火し、 エアコン本体と周辺の壁や天井を焼いた。 【事故原因】 エアコンの電源プラグが長期 間(約21年) ンセントに差し込 間(約21年)コンセントに差し込 んだままであったため、電源プ ラグ部分とコンセントの間に堆 積した埃によりトラッキング現 象が発生して発火したものです。 トラッキング現象の再現実験 激しく発煙するコンセント 発火するコンセント トラッキング現象と注意ポイント コンセントに差し込んだプラグの周辺に 綿ぼこりや湿気などが付着することにより、 差し込みプラグの刃の間に電流が流れて 炭化し、導電化(トラックが形成)され、出 火する現象です。 電気製品の電源プラグをコンセントに差し込ん だままにしているとトラッキング現象を起こす可能 性が高くなります。シーズンオフなどで使用しない 時は、電源プラグをコンセントから抜いておきま しょう。プラグに付いたほこりは乾いた布などで拭 き取ってください。 IHこんろ(電磁調理器)で油が発火 【事故事例】 (平成19年3月 埼玉県) IHこんろ(電磁調理器)で揚げ物調理し た後、残った少量の油を処理するために 再加熱したまま、その場を離れたところ、 油が発火して天井が煤で汚れ、手や顔 にやけどを負った。 【事故原因】 残った油を処理しようと加熱した際、その場を離れたため に事故が起こりました。また、油量が少なく、付属の揚げ物 調理用なべを使っていませんでした。さらに揚げ物専用コー スを使用せず手動コースで加熱したため、油が過熱して自 然発火しました。 IHこんろ(電磁調理器)による再現実験 火を使わない「IHこんろ」で てんぷら油火災が発生!? 【実験条件】 ① なべ底に凹(へこ)みのあるなべ(20cm) なべ底に凹(へこ)みのあるなべ(20 ) ② 少量のてんぷら油(100g) ③ 火力は強で加熱 5 IHこんろによる天ぷら油火災実験 白煙が立ち上がるなべ 自然発火した調理油 IHこんろ(電磁調理器)の原理 磁力の力でなべ自体が発熱 なべ うず電流 トッププレート ガラス 磁力線 磁力発生コイル 温度センサー IH(電磁誘導加熱:Induction Heating ) クッキングヒーターの原理 7 IHこんろのセンサー温度特性 通常モード100g一般鍋 温度センサーの特性を理解して 使用する 500 油温 温度センサー 周囲温度 300 温度検知のタイムラグの発生 200 天ぷらモード500g標準鍋 100 500 0 0 1 2 3 4 5 6 時間(分) 7 8 9 10 400 温度(℃) 温度(℃) 400 300 200 100 0 0 1 2 3 4 5 時間(分) 6 7 8 9 10 8 てんぷら油火災防止の注意ポイント ① 天ぷら、揚げ物調理中は、 IHこんろから離れない。 ② 調理中に離れるときは、 IHこんろのスイッチを切る。 ③ 専用なべ(なべ底の平らなもの)を使う。 ④ 調理油は指定された量を守る。 調理油は指定された量を守る 「IHこんろ(電磁調理器)」の取扱説明書をよく 読んで正しく使用! 9 IHこんろ(電磁調理器)の注意ポイント IHこんろ(電磁調理器)は、IH専用鍋でなかったり油の 量が少ないと、油が過熱され発火するおそれがあります。 鍋底に反りがあると温度センサーが正確に働かない ので、底が平らなものを使いましょう。 また、揚げ物をするときの油量は取扱説明書に従って ください。少量の油だと温度が急激に上がるため、温度 センサーが正確に温度を測ることができません。 電子レンジで加熱した飲み物が飛び散った 【事故事例】 (平成19年5月 長野県) 電子レンジで陶磁器製カップに入れたインスタント コーヒーを1分間加熱してレンジ内に30分ほど置いて いた。再度40秒ほど加熱してカップをのぞき込んだ途 端、コーヒーが噴き上がって顔を直撃して全治3カ月 のやけどを負い、左目角膜を破損した。 【事故原因】 電子レンジで加熱中や加熱後に起こる突沸現象に よる事故です。 11 電子レンジによる突沸実験 加熱中 液体(水)の中 に蒸気の泡が 出現 発生した蒸気 の泡が大きく なりながら表 面に上昇 大きくなった 蒸気の泡が液 体(水)の表面 に達した瞬間 に破裂、液体 が周辺に激し く飛び散る 12 突沸現象と注意ポイント 突沸現象は、飲み物(水・牛乳・酒・コーヒー等)や とろみのあるもの(カレー・シチュー等)、油脂分の多 いもの(生クリーム、バター等)が突然沸騰して飛び 散る現象で、やけどのおそれがあります。 突沸しやすいものなど を加熱し過ぎた際は、し ばらく冷ましてから取り 出してください。 13 http://www.jiko.nite.go.jp/