湯呑の中の温かいお茶を部屋へ放置しておくとお茶は冷めて冷たくなり

ヒートポンプとは？
■ 湯呑の中の温かいお茶を部屋へ放置しておくとお茶は冷めて冷たくなり
ます。このように、二つの空間で温度差があると熱は高い方から低い方
へ移動しますが、ヒートポンプは低温部分より高温部分へ熱を汲み上げ
る（移動させる）機械です。
高温熱源
ヒートポンプ
（熱をくみ上げる）
水ポンプ
ヒートポンプ
（水をくみ上げる）
高水位
低温熱源
低水位
蒸発
膨張弁
低温低圧冷媒
（液体＋気体）
吸熱
高温高圧冷媒
（液体）
冷媒が液体から気体に変わる
とき熱を吸収する。
①＋⑤＝⑥
の暖房能力
凝縮器
（コンデンサ）
膨張過程
熱
凝縮過程
熱
加熱
（排熱）
仕事
蒸発過程
冷却
（吸熱）
圧縮過程
⑤の冷却能力
蒸発器（エバポレーター）
空気に外から力を加えて
圧縮すると熱を持つ。
低温低圧冷媒
（気体）
高温高圧冷媒
（気体）
電力
①の電力（投入エネルギー）
放熱
熱
放熱
圧縮機（コンプレッサ）
熱
放熱
熱
熱
熱
気体の冷媒を圧縮してかつ
排熱させることで液体に戻す。
身近な技術、加熱にも冷却にも使用可
省エネ、地球環境保全に貢献
蒸発器で吸熱した熱を凝縮器へ運び、凝縮器で放出します。蒸発器を利
用すれば冷却が、凝縮器を利用すれば加熱ができます。エアコンやエコ
キュートをはじめ、冷蔵・冷凍庫、洗濯乾燥機の乾燥機能等、様々なもの
に使うことができます。
電気ヒーターで1の電力で暖房することに比べ、ヒートポンプで暖房を行
えば、1の電力で5の熱量を大気（地中熱、地下水、河川、工場排熱etc.）
より回収（吸熱）して1+5=6の熱エネルギーを暖房に使用することがで
き大変に省エネです。暖房については在来の方法（燃焼等発熱現象その
ものを利用する手法）に代わり、今後その利用拡大が期待されます。
エアコン
冷蔵庫
エコキュート
温水床暖房パネル
医療・福祉
学校教育
宿泊施設
農業
産業