Comments
Description
Transcript
食品製造プロセス電化技術[PDF:312KB]
食品製造プロセス電化技術 快適な作業環境へのカギは、 『 E 加熱』 ! ポ イ ント 特 長 火は、人類に「灯り」、 「 食物の煮炊き」、 「土 器 類 の 焼 成 」、 「 金 銀 銅 鉄 の 精 練 加 工 」、 「 蒸 気による動 力 」といった用 途をもたら し、進展してきました。その源は、薪・炭・ガ ス・灯油などの燃焼によって得られるもの でした。 食品製造プロセスでは、 「 食物の煮炊き」に 代表されるように直火が使用されてきまし た。そこで、当社では、従来の食品製造機器 の熱源を電気に変え、生産性を高め、コス ト低減を図った機器開発を進めています。 今日では、電気加熱技術は発展し、従来の 燃 焼による直 火に比 べて、高 い 温 度 制 御 性・加熱効率、容易な局部加熱・起動停止、 急速加熱、高温加熱が可能になりました。 さらに、優れた作業環境が得られるメリット を活かして、様々な加熱方法を適用してき ました。 電気加熱の中でも、比較的安価で、広く普 及している技術である、ヒートポンプ、抵抗 加熱、誘導加熱、赤外線加熱およびマイク ロ波加熱について特長を示し、応用例につ いて紹介します。 従来の熱伝導による加熱に加え、電気によ る対 象 物 の 直 接 加 熱は、加 熱 原 理を根 本 から変えることが出来ます。有効に活用す ることで、生産性が向上し、作業環境が快 適になります。 1. ヒートポンプ 外部から電気などの駆動エネルギーを 与えて冷 媒を循 環させて、低 い 温 度 の 部分から高い温度の部分へ熱を移動さ せる装置であり、冷温水や冷温風を低コ ストで作り利用しています。 2.抵抗加熱 電気を流すことで発生するジュール熱を 活用して、被加熱物に電流を流すことで 直接加熱または抵抗体の発熱による熱 伝導・対流伝熱・放射により間接加熱で利 用しています。 3. 誘導加熱 IHクッキングヒータに利用され、身近な ものになりました。IH コイルに電流を流 すと、磁場が発生し、この上に鉄等の金 属を置くと、電磁誘導により渦電流が発 生して、抵抗損によって金属が直接発熱 する原理を利用しています。 4. 赤外線加熱 赤 外 線は、太 陽や 炭 火 の 熱 線と同 一 の もので、波 長が食 品 原 料 の 振 動エネ ル ギーに一致するため、短時間で効果的に 直接加熱することができ、間接的にも広 く利用しています。 5. マイクロ波加熱 電子レンジに利用され、身近なものにな りました。誘電物質を内部から直接加熱 できる特徴から食品類の調理、解凍、乾 燥をはじめ広く利用しています。 食品製造プロセス電化技術 (応用例)これまでに取り組んだ電化機器たち えびせん焼き機(エビセン、たこ・イカセン) 汎用蒸焼機(ハンバーグ、餃子) 高火力上火式焼成機(魚貝類、肉類、野菜類) 連続焼成機(最中皮、エビセン) 味付け乾燥機(エビセン、米菓) 赤外線式連続焼成機(エビセン、米菓)