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2014

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2014
授業料等不徴収協定に基づく派遣交換終了報告書
所 属 ( 本 学 ) 情報理工学研究科情報環境学専攻
現 在 の 学 年 修士 2 年
留 学 先 国 スウェーデン
留学先大学
シャルマーズ工科大学
留 学 期 間 2014 年 1 月 12 日~ 2015 年 1 月 20 日
① 留学先大学の概略
スウェーデン シャルマーズ工科大学
ヨーテボリに位置する2大学の一つ。建築で有名。
正門。
② 留学前の準備
・就活
留学後、3月解禁になるということで、就活に関しては事前にリサーチを少しするぐらい
で、あまり一生懸命しなかった。現在進行形で就活中。ただ、ロンドンなどの主要都市で
日本企業の就活イベントがあったらしいので、行った方が良かったかもしれない。
・修論
実験のまとめをし、きりのいいところまで進めてバックアップと引き継ぎを作成。留学か
ら帰ってきても淀みなく研究が再開できるような状態で出発した。留学期間がほぼ丸1
年だったので、一年ずれ込む形になるだけだったため、特に計画は立てなかった。
・講義
1月中旬の出発だったため、後期に登録したすべての講義に出席することはできないこ
とはわかっていた。そのため、最終成果物がメール提出など、日本にいなくてもできる講
義を極力選んで取った。そうでない講義に関しては、担当教員に交渉して、1年越しで成
績を付けてもらうことにした。
・留学情報
スウェーデンの留学生のスウェーデン留学用のサイトがあったので、よく参考にさせても
らった。https://sejpstudy.wordpress.com/sweden/appeal/
・語学
東工大の Hub-Ics に通う、英語の家庭教師を雇う、英会話の講義を取るなど。動機書を
添削してもらった。
③ 留学中の勉学・研究
教務 Web 的なサイトがあったが、留学前に申請した授業は既に登録されていて拍子抜けした。
年間4講義、1学期に2講義取得した。計60単位。
「Nordic Architecture」
最初の授業で、北欧建築の授業。最初の授業だけあって、英語の論文課題、議論がう
まくできなかった。
「Sustainable building」
最初の設計課題。グループワークが多く、英語能力に関しては他のグループ員に救わ
れたかもしれない。議論がうまくできないのは相変わらずで、成果物に自分の意見はあ
まり反映できなかったが、他のグループ員のアイディアを形にするため努力した。アドバ
イスも多くもらった。
図面作業中の机。製図室はアトリウムに向いていて明るい。
「Sustainable development and the design professions」
後期最初の授業。議論があった以外は講義と提出物の個人プレイ。英語での提出物も
慣れてきたと思う。議論はまだ苦手意識があったものの、以前よりは改善されていたと
思う。
「Urban and architectural design 1」
最後の授業で設計課題。グループワークのみ。時間は全体的にグループ設計の議論に
あてられ、建築関係の語彙力の弱さが露呈したが、グループの支えもあり完遂。以前の
設計課題よりも影響力を増すことができ、設計の一部分を担当するに至ることができ
た。
④ 留学中に行った勉学・研究以外の活動
・部活動・趣味
日本では管弦楽と漫画研究部に所属していた。そのため、同じような経験ができればと、学
校が始まってすぐに音楽系の活動を見学。しかし、自分のパートを募集していなかったり、募
集時期が終わっていたりと満足に活動できそうではなかったので断念。極力周辺でのイベン
トには参加するようにした。
ある時、ランゲージ・ミーティングというイベントで、自分が漫画イラストを披露した際、「自分の
雑誌で挿絵やイラストを描いてほしい」と言われ、大学内で発行されている2雑誌に参加した。
また、少人数ながら漫画のワークショップも開催した。
参加させてもらった雑誌。表紙と中の漫画を担当(漫画のセリフのスウェーデン語は後で入れてもらったもの)
友人と共同で作ったワークショップのポスター
・スポーツ・イベント
仲間内で「○○やるよー」という知らせがあった場合は、極力参加した。スケート、バレー、水
泳など。ハロウィーンやクリスマス、ワルプルギスの夜にもイベントがあった。
ハロウィーン用にホラー感を出そうと般若面も作った。今思えば浴衣着ただけでわりと盛り上がってくれた。
・旅行
週末に気軽に旅行へ行くこともできた。北欧を中心にスウェーデンを含めヨーロッパ8か国を
旅行した。一人の時も、友人と一緒の時も、家族と一緒の時もあった。
⑤ 留学を終えて、自分自身の成長を実感したエピソード
・多少のトラブルには動じなくなった
カッターナイフで指を切ったり、パスポートを紛失しかけたり、学生証を再発行したりした。ど
れも無事に解決することができた。
・幅広い文化・人格を受け入れるようになった。
グループワークやイベントを通して、様々な国の人と出会い、様々な宗教観・年齢・性格の人
と付き合った。学校では妊婦の学生が授業を受け、子持ちの学生が途中退席をするという学
校内の教育形態、ゲイやレズビアンが集まってパレードをするイベントなどカルチャーショック
を感じた事柄を上げればきりがない。違いに驚いている暇が徐々になくなっていった。
同性愛者の祭の様子
⑥ 留学費用
奨学金を取得した(月8万)他、予め日本で貯金を入れておいて、時々デビットカードで引き出
して使っていた。カード社会だったのでほとんどの店で Visa と MasterCard が利用できた。カー
ドは会社が異なるものを3種類持ち込んだ。物価が高く、色々準備が必要だったためか1月
目で限度額10万をオーバーしたので、限度額を20万に引き上げてもらった。普段は極力自
炊をし、節約をしたが旅行へ行くと食費や航空費がかさんだ。
家賃はおよそ7万。何度か上下した。怪我はしたが病院には行かず、結局保険の世話にはな
らなかった。
⑦ 留学先での住居
大学で紹介された住居サイトで、シャルマーズ工科大学生とヨーテボリ大学生に向けた寮に
住むことができた。個人部屋、トイレ浴室別、共同キッチン。ベッドと学習机と本棚、収納が備
え付けてあった。個室なのでルームメイトはいないが、同じ階の人とキッチンを共有していた
ので、調理の時間が重なったときは自然と交流を深めた。電気コンロ8つ、オーブン、電子レ
ンジがあった。(トースターや炊飯器は持ち込みのみあった)キッチンでは自分用の棚と自分
の冷蔵庫・冷凍庫スペースが割り振られていた。ただし洗い場などの共有部分に私物を放置
すると翌日にはなくなっていたりした。
キッチン。並んでいるのはルシア祭(12月)で食べるルシアパン。
⑧ 留学先での語学状況
大学院の授業はすべて英語であるだけではなく、スウェーデン人の大半に英語が通じるため、
英語が理解できれば住むのに事欠かない。しかしメニューに英語表記がない場合等はスウェ
ーデン語が必要だった。スウェーデン語は結局挨拶や数字程度しか覚えなかったので、もう
少し勉強しておけばよかったと後悔している。
⑨ 単位認定、在学期間
1科目分現在申請中。
⑩ 就職活動
現在進行形で就活中。ロンドンなどでの就活イベントに参加し損ねたので情報収集はすべ
き。
一応大学でも就活イベントはあったが、スウェーデン語のパンフレットしかなく、英語で尋ねて
みたところ、やはりスウェーデン語が話せないと現地での就活は難しいそうだ。
色鮮やかで実に楽し気な就活イベント。殆どのブースにキャンディとコーヒー。
⑪ 留学先で困ったこと(もしあれば)
在外投票ができなかったこと。自分で申請しておかなかったのが駄目だったとは思うが、まさ
か留学中に解散総選挙が行われるとは思わず、慌てて申請しようとしたが2~3か月かかる
とのことで断念。留学する前には教えておいてほしかった。
⑫ 留学を希望する後輩へアドバイス
様々な意味で視野が広がり、日本でできない経験をすることができた。自由時間も多く、何を
するにもモチベーションと希望があったように思える。とても自分にとって輝かしい1年であっ
た。
多少英語が下手でも、相手の英語力が高いので大体気持ちはくみ取ってくれたので、英語力
を鍛えるには絶好の場であった。もちろん、ここでできる交友関係はのちの宝となる。戸惑う
のは最初だけ。慣れてしまえばすぐに第2の故郷になる。もっと留学したいとさえ思う。
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