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REAL ESTATE 安定したパフォーマンスを発揮する VMware VSAN で ストレージ導入・運用のコストを削減しながら 不動産業界を支援する IT サービスをスピーディに展開 課題 全国 5 万店を超える加盟店を中心に不動産情報サービスを提供するアットホームは、 • サーバーとストレージのライフサイクル 不動産業務のインフラが紙から電子へと移り変わる時代に先駆け、不動産業務を 不整合 • 導入・運用にコストと手間がかかる共有 ストレージ • ストレージの運用に高度な知識とノウハ ウが必要 ソリューション 新しい仮想化環境システムの構築に際し、 「VMware VSAN」を採用。高価な外部 共有ストレージを導入することなく、 これま で検討や設計などの準備にかけていた時 間を削減し、運用負荷の軽減を図った。 IT で支援するサービスを幅広く展開しています。そのスピーディな事業展開をサポー トするために仮想化環境を整備してきましたが、長らく潜在的な課題となっていた のが共有ストレージです。コストがかさむ上に、導入・運用の手間がかかり、 サーバー のライフサイクルとの不整合も問題でした。そこで同社は「VMware Virtual SAN」 を採用し、 ストレージの導入や運用にかかる負荷低減を図りました。 全国の不動産会社を支える さまざまな IT サービスを提供 不動産情報サービスのパイオニアであるアット ホーム株式会社は、日本全国に 5 万 4,000 店 以上(2016 年 8 月 1 日現在) の加盟・利用不動 産店を擁するリーディングカンパニーです。不 導入効果 • サーバーとストレージの調達を同期で きる • 共有ストレージに関するコストと手間を 大幅に軽減 • 自由なハードウェア選定でマルチベン ダー構成が可能に 導入環境 • VMware Virtual SAN 動産会社間情報流通サービスをはじめとして、 さまざまな業務支援サービス・ツールを提供 することにより、不動産会社の IT 化を促進し、 ビジネスの効率化・高度化を支援しています。 「従来の不動産業務は、紙の書類や申請書が 中心でしたが、徐々に電子化の波が押し寄せ ています。このような時代の波に合わせて、ス ピーディかつ柔軟に IT サービスを展開するた め、 当社では早い段階から物理から仮想へサー バー環境の移行を進めてきました。現在では、 不動産事業者向け、消費者向け、社内業務向 けのシステムの多くを VMware vSphere によ る仮想化基盤上で運用しています」 と、情報シ ステム部 情報管理室 管理運用グループ グルー 計チーム チーム長の宮之原秀雄氏は、 「最新 のストレージを最大限に活用するためには、そ れに適した最新のサーバーが必要です。サー バーを更改すれば、そのパフォーマンスを発揮 できる最新のストレージが求められます。それ ぞれ個別に設計・調達するというのは困難で すし、理にかなっていないのです。以前から、 こ の不整合を解決する手段や技術を探していま した」 と振り返ります。 このような課題の解決策を模索する中で出会っ たのが「VMware Virtual SAN(VSAN)」でし た。サーバーマシンに内蔵された SSD や HDD をプール化し、ひとつの共有ストレージとして クラスタ化する VSAN は、当時、登場したばか りの製品でしたが、 希望にマッチする技術とコン セプトを備えていました。また、 すでにサーバー 仮 想 化 で 安 定 した 性 能 を 発 揮 してい る VMware ソリューションの 1 つであることも大 きな魅力でした。 プ長 磯田信親氏は述べています。 汎用サーバーとソフトウェアで 想定以上のストレージ性能を示す 導入も運用も負荷が増大する 高価な共有ストレージ 2015 年初め、アットホームでは、ホスト3 台に VMware VSAN を導入し、テスト環境などで 800VM 以上の仮想マシンが稼働しているアッ トホームの仮想化基盤には、1 つ大きな課題が の活用からスモールスタートしました。技術的 な不安は小さかったものの、性能や安定性を ありました。仮想化環境で利用している共有ス トレージの導入・運用コストが増大していたの です。一般的に専用ストレージ製品は高額で、 柔軟性に欠けるため導入時の設計が煩雑にな りがちです。調達にも時間がかかり、運用には 高度な知識・ノウハウが要求されます。 情報システム部 管理運用グループ インフラ設 アットホーム株式会社 情報システム部 情報管理室 管理運用グループ グループ長 磯田 信親 氏 REAL ESTATE 「2015 年初旬に導入して以降、 VMware VSAN のトラブルはゼロ。非常に安定 的に稼働しており、当初の予想を大幅 に上回るパフォーマンスを発揮してい ます。ハードウェアの選定やクラスタの 設計を自由に行えるばかりか、それに よって運用負荷が肥大化することもあ りません」 アットホーム株式会社 磯田 信親 氏 しっかり検証すべきだと考えたのです。 想マシンが稼働しており、現在はその約 5 分の デー しかし、 その懸念は不要でした。VSAN は、 1 が VMware VSAN 環境で運用されています。 今後、高い可用性・冗長性が必要なシステム、 タベースでの利用を想定した性能検証でも、期 物理環境で稼動しているシステムも含めて、可 待以上のパフォーマンスを安定的に発揮し、 能な限り VSAN 環境への移行や新規構築を 対障害性の面でも問題ないことが検証により 図っていきたいと考えているそうです。 実証されたのです。専用ストレージが常識的 であった本番環境でも、汎用サーバーとソフト 「共有ストレージを構築する場合、情報収集か ウェアで十分な性能が得られるとわかり、すぐ ら設計、見積もり、計画の精査、周辺環境の整 にリソースを使いきってしまったため、半年後 備、納品、テスト、本番導入に至るまで、数か月 にはホスト2 台を増設することになりました。 を要していました。高度な知識を必要とするた VSAN の導入効果を実感した宮之原氏らは、 2016 年 3 月に再びホスト3 台を調達し、最新 バージョンの VSAN を活用して新しい仮想化 め、運用スタッフへの委譲にも時間がかかりま す。VSAN なら、サーバーマシンの調達がその ままストレージの調達を意味し、実運用の移管 も時間がかかりません。既存環境の移行や新 環境を構築しました。運用を担当する情報シ 規環境の構築の時間は、数分の 1 に軽減できる ステム部 管理運用グループ インフラ設計チー アットホーム株式会社 情報システム部 管理運用グループ インフラ設計チーム チーム長 宮之原 秀雄 氏 ム 當間健太氏は、 「クラスタは分かれますが、 でしょう」 (宮之原氏) 基盤技術は同一なので、運用負荷が増大する アットホームでは、今後も VSAN を活用した仮 ことはありません。分散型でも統合型でも、そ 想化環境の比率を高めていきたいと考えてい れぞれの技術的メリットを享受できます。ニー ます。時代の潮流に合わせて、新しい技術や ズに適したサーバーマシンを自由に選び、安価 サービスを幅広く検討していく中で、 プロビジョ で高速な最新のフラッシュストレージを採用で ニングの自動化やネットワーク仮想化など、 きたことも、VSAN の効果の 1 つです」 と高く評 VMware のテクノロジーには大いに期待を寄 価します。 せているとのことです。 「VSAN は新しい技術ですが、データストアや アットホーム株式会社 情報システム部 管理運用グループ インフラ設計チーム 當間 健太 氏 カスタマープロフィール 1967 年に創業して以来、業界をリードし続け る不動産情報サービスのパイオニア。5 万を超 える日本全国の加盟店に向けて、情報流通 サービスや業務支援サービスなどを総合的に 「オンプレミスシステムもクラウドサービスも、 それぞれに特徴があり、それぞれのメリットを HA などの機能を従来通りに利用することがで き、 エンドユーザーに負荷をかけることもありま 活用したいと考えています。将来的な課題に対 せん。導入から1 年半以上が経過した現在でも、 して、VMware は確かな技術で応えてくれる企 トラブルなく安定的に稼働しており、手間がか 業だと感じています」 (磯田氏) からないことがありがたいですね」 (當間氏) 目まぐるしく変化していく不動産業界のニーズ に、最新の IT を駆使した多彩なサービスで応 検討から実運用までの期間を 大幅に削減できる VSAN えるアットホーム。そのスピーディな事業展開 アットホームでは、全体でおよそ 800VM の仮 ていきます。 を、VMware のテクノロジーとサービスが支え 提供し、不動産ビジネスを支えている。業界の 変化にも俊敏に対応し、消費者向け情報サイ 従来の共有ストレージ トやスマートフォンアプリなど、時代に即した 新サービスを積極的に展開している。 VMware Virtual SAN(VSAN) ① クラスタ1をサーバー3台の最小構成から5台構成にスケールアウト VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM スケールアウト VM VM VM VM VM vSphere vSphere VSAN VSAN クラスタ 1 SAN 統合管理 ② 新規クラスタとしてクラスタ2を追加 VM VM VM VM VM VM VM VM VM vSphere vCenter 共有ストレージ VSAN クラスタ追加 ● ● サーバーとストレージの ライフサイクルが合わない 導入・運用にコストと手間がかかる ● ● ● VSAN クラスタ 2 サーバーマシンとストレージを同時にスケールアウト可能 導入・運用のコストと手間を大幅に削減 クラスタが分離しても機能を統一し、 業務負荷を増やすことなく vCenter で統合管理可能 図:従来の共有ストレージと VMware Virtual SAN の違い ヴイエムウェア株式会社 〒 105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5 浜松町スクエア 13F URL:www.vmware.com/jp Copyright © 2016 VMware, Inc. All rights reserved. Protected by U.S. and international copyright and intellectual property laws. VMware および VMware ロゴは VMware, Inc. の商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標です。 Item No. CS_jaist_JPQ316 9/16