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HP-UX 11i v2(11.23)+Oracle9i DB構築手順

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HP-UX 11i v2(11.23)+Oracle9i DB構築手順
HP Integrity サーバ + HP-UX 11i v2 (11.23)
BEA WebLogic 9.1 構築手順
1. WebLogic インストールの準備
1
WebLogic インストールの準備........................................................................................................ 2
1.1
Java2 SDK のインストール ...................................................................................................... 4
1.2
HPjconfig のインストール ........................................................................................................ 6
1.3
HPjconfig による HP-UX パッチの確認とインストール.................................................................... 7
1.4
HPjconfig によるカーネルパラメータの確認と変更 ..................................................................... 15
関連情報 .......................................................................................................................................... 17
HP-UX DEVELOPER EDGE ................................................................................................................... 17
1 WebLogic インストールの準備
この章の概要
本章以降では、WebLogic 環境の構築手順について記述していきます。
ここでは、BEA WebLogic Server 9.1 のインストールに必要な準備作業について説明します。
含まれる内容
□
□
□
□
□
事前確認
Java2 SDK のインストール
HPjconfig のインストール
HPjconfig による HP-UX パッチの確認とインストール
HPjconfig によるカーネルパラメータの確認と変更
2
はじめに
本書を作成するにあたり、以下のドキュメントを参考にしています。こちらも必ず参照してください。
「BEA WebLogic Server 9.1 のドキュメント」より
•
•
•
•
サポート対象のコンフィグレーション
日本語環境での動作確認状況
WebLogic Server リリース ノート
WebLogic Server のインストール
システム要件
WebLogic Server の完全インストールには、以下の要件を満たす必要があります。
•
•
•
最低 1GB 以上の RAM
インストール先に約 820 MB のディスク領域
(なお、ユーザアプリケーションが利用する領域を含みません)
約 2GB 以上の /tmp(インストールプログラムの起動オプションで指定可能)
3
1.1
Java2 SDKのインストール
1. Java2 SDK のバージョン確認
WebLogic Server がサポートしている Java2 SDK のバージョンを次のオンラインドキュメント「WebLogic 9.1 でサポー
ト対象のコンフィグレーション」で確認します。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs91/91_over/overview.html
また、最新の情報を確認するために、次のオンラインドキュメント「リリースノート」についても確認しておきます。
http://www.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/index.html
現時点で WebLogic Server 9.1 が HP-UX 11i V2 に対してサポートしているバージョンは、次のバージョンです。
(2006 年 8 月)
HP-UX JDK for the Java 2 Standard Edition platform 5.0.02 (Itanium 2 版)
なお、RTE(jre)ではなく、SDK が必要です。
4
2. Java2 SDKのダウンロード/インストール
サポート対象の Java2 SDK を次の URL より、ダウンロードします。
http://www.hp.com/jp/java
ダウンロードしたファイル jdk15_xxxxxx.depot を /tmp に置きます。
swinstall(1M)コマンドを実行して、インストールを行います。
[コマンド説明]
# swinstall –s [ソース名]
オプション
設定する内容/設定値の意味
-s[ソース名]
/var/spool/sw (デフォルト)の代わりにソース名で指定されるソフトウェアソースを使用し
ます。
詳細については、swinstall(1M)のマンページを参照してください。
実行例
# swinstall -s /tmp/jdk15_15002_ia.depot
5
1.2
HPjconfigのインストール
HPjconfig は HP-UX 11.0,11i PA-RISC,Itanium システムのカーネルパラメータを Java アプリケーションに合わ
せてチューニングするためのツールです。 HPjconfig を使用すると、サーバサイド Java アプリケーション(ウェブ
サーバ、アプリケーションサーバ、その他)と HP-UX ハードウェアプラットフォームに適した推奨値(最低限の初
期値)を算出することができます。
また、Java 関連の最新パッチがシステムにインストール済かどうかをチェックし、未インストールのパッチのリスト
を得ることができます。
HPjconfig は、次の URL より、ダウンロードします。
http://www.hp.com/go/java
現時点の最新バージョンは 3.0.01 です。(2006 年 8 月)
ダウンロードしたファイルを適当なディレクトリに置き、そのディレクトリで以下の実行例のように入力し、ファイルを展開
します。
実行例
ここでは、ダウンロードしたファイルを/tmp ディレクトリに配置し、/opt/HPjconfig ディレクトリに展開する場合の実行例
を示します。
# cd /opt/HPjconfig
# gunzip /tmp/HPjconfig-3.0.01.tar.gz
# tar xvf /tmp/HPjconfig-3.0.01.tar
6
1.3
HPjconfigによるHP-UXパッチの確認とインストール
ここでは、HPjconfig を起動し、Java 環境に必要なパッチを調べてダウンロードし、インストールするまでの手順を説明
します。なお、HPjconfig の実行には、X ウィンドウ環境が必要です。
1. 環境変数の設定
HPjconfig を起動する際、環境変数 DISPLAY および PATH の設定が必要となります。root ユーザでログインし、以下の
ように入力してください。
実行例
DISPLAY 環境変数を設定します。
次の場合を想定しています。
シェル:
POSIX シェル[sh] あるいは コーンシェル[ksh]
サーバ名:
hp01
# DISPLAY=hp01:0.0
# export DISPLAY
PATH 環境変数を設定します。
次の場合を想定しています。
Java2 SDK のインストールディレクトリ:
#
#
#
#
/opt/java1.5
JAVA_HOME=/opt/java1.5
export JAVA_HOME
PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
export PATH
7
2. HPjconfig の起動
以下の実行例のように入力し、HPjconfig を起動します。
実行例
# java –jar ./HPjconfig.jar (GUI の場合)
# java -jar ./HPjconfig.jar –nogui –help
(-help オプションでコマンドラインで使用できるオプションが表示されます。)
HPjconfig を起動し「Patches] タブを選択すると自動的に JVM を利用するために必要なパッチのチェックを行ないイン
ストール状況を出力します。
下記の例では、システムで必要とされるすべてのパッチがインストール済みです。必要なパッチが表示された場合は次
の節の説明にしたがってパッチをインストールしてください。
8
3. パッチの選択
HPjconfig のウィンドウで“NOT_EXIST”と表示されているパッチを入手します。HP-UX のパッチは、ユーザ登録を行うこ
とにより、IT リソースセンター(ITRC)より入手することができます。ユーザ登録は ITRC のサイトで行うことができます。
ITRCのURL: http://itrc.hp.com/
ログイン後、「パッチデータベース」のリンクをクリックし、「特定パッチの検出」でパッチ番号(例:PHSS_30015)を入力
して、検索を実行すると、以下のような検索結果のウィンドウが表示されます。表示されたら、“推奨”パッチにチェックを
入れて、「選択済みパッチリストに追加」ボタンをクリックします。
9
4. パッチのダウンロード
「選択済みパッチリスト」が表示されたら、「パッチの追加」ボタンをクリックし、必要なパッチを全て選択するまで同様の
手順を繰り返します。依存関係があるものについてもすべてチェックしておきます。全てのパッチを選択し終わったら、
「選択済みパッチリスト」の下にある「選択済みパッチのダウンロードボタン」をクリックします。
「選択済みパッチのダウンロード」画面が表示されたら、gzip または tar フォーマットを選択し、「ダウンロード」ボタンを
クリックします。ここでは、gzip フォーマットを選択します。
10
5. アーカイブファイルからの復元
入手したパッチのtgzアーカイブ形式のファイルから、ファイルを復元します。復元には、gzip(1)および tar(1)コマンドを
使用します。
[コマンド説明]
# gzip -cd [アーカイブファイル名]
オプション
設定する内容/設定値の意味
-c
結果を標準出力に出力します。
-d
アーカイブファイルを復元します。
引数
設定する内容/設定値の意味
アーカイブファイル名
処理対象のアーカイブファイルを指定します。
詳細については、gzip(1)のマンページを参照してください。
[コマンド説明]
# tar xvf [アーカイブファイル名]
オプション
設定する内容/設定値の意味
x
ファイルを抽出し、システムに復元します。
v
コマンド実行中に処理対象となっているファイルを出力します。
f
引数で処理対象となるアーカイブファイルを指定します。
引数
設定する内容/設定値の意味
アーカイブファイル名
処理対象のアーカイブファイルを指定します。
詳細については、tar(1)のマンページを参照してください。
11
実行例
ここでは、ダウンロードしたパッチファイル hpux_800_11.23_04200215.tgz が/tmp に配置されており、
/tmp/patches ディレクトリに復元する場合の実行例を示します。
# mkdir /tmp/patches
# cd /tmp/patches
# gzip -cd /tmp/hpux_800_11.23_04200215.tgz | tar xvf x README_hp-ux, 1780 バイト, 4 テープ・ブロック
x create_depot_hp-ux_11, 5237 バイト, 11 テープ・ブロック
x PHSS_30015, 6113363 バイト, 11941 テープ・ブロック
# ls -l
合計 11958
-rw-r--r-1 50
100
6113363 4 月 6 日 14:02 PHSS_30015
-r--r--r-1 50
100
1780 6 月 15 日 2001 年 README_hp-ux
-rwxr-xr-x
1 50
100
5237 4 月 20 日 15:15 create_depot_hp-ux_11
ファイルを復元後、パッチファイル、README_hp-ux ファイル、パッチのデポ(depot)作成用スクリプト
(create_depot_hp-ux_11)が復元できていることを確認します。
12
6. depot ファイルの作成
ファイルを復元後、パッチをインストールするためのソース・デポ(depot)を作成するために、デポ(depot)作成用のシェ
ルスクリプト(create_depot_hp-ux_11)を実行します。
実行例
# ./create_depot_hp-ux_11
<<途中省略>>
# ls -l
合計 20490
-rw-r--r--rw-r--r--rw-r--r--r--r--r--rwxr-xr-x
_11
drwxr-xr-x
-rw-r--r--
1
1
1
1
1
50
root
root
50
50
100
sys
sys
100
100
5 root
1 root
sys
sys
6113363 4 月 6 日 14:02
4352000 12 月 15 日 17:48
14490 12 月 17 日 10:04
1780 6 月 n 15 日 2001
5237 4 月 20 日 15:15
96
598
5 月 17 日
5 月 17 日
PHSS_30015
PHSS_30015.depot
PHSS_30015.text
年 README_hp-ux
create_depot_hp-ux
14:30 depot
14:30 depot.psf
実行したディレクトリにデポ(depot)ディレクトリが作成され、デポ(depot)ディレクトリ配下に、パッチのインストールに
必要なファイルが展開されます。
13
7. パッチのインストール
swinstall(1M)コマンドを実行して、パッチのインストールを行います。
[コマンド説明]
# swinstall –s [パッチソース名] [-x [option=value] ]
オプション
設定する内容/設定値の意味
-s[パッチソース名]
パッチソース(depot)を使用します。
-x
option で指定されたオプションに value で指定された値を設定して、デフォルト値またはオ
プションファイルの値を無効にします。
option
value
autoreboot
システムの再ブートが必要なパッチの場合は“true”を value に設定します。
詳細については、swinstall(1M)のマンページを参照してください。
実行例
ここでは、/tmp/patches/depot にデポ(depot)が作成されているものとして、実行例を示します。
# swinstall -s /tmp/patches/depot
なお、既にインストール済みのパッチが含まれている場合には、自動的にスキップされます。HPjconfig では、新しいバ
ージョンで置き換えられているパッチがインストールされている場合も、“NOT_EXIST”と出力されるためです。
ワンポイント・アドバイス
パッチによってはインストール時にシステムの再ブートを必要とします。
このようなパッチの場合は実行例の方法では以下のエラーになります。
「ERROR: デフォルトでは、再ブートを必要とするようなソフトウェアインストールは、コマンド行からは行えません。
このセッションに適用されるデフォルト設定を変更するには、コマンド行に "-x autoreboot=true" という指定を
入れてください。
ERROR: "swinstall" の処理を続行できません。」
このようなシステムの再ブートが必要なパッチのインストールの場合は、option に「-x autoboot=ture」も付けて実行しま
す。GUI と異なり、再ブートをして良いかどうかを聞いてきませんので、必ず、再ブートして良い状況で実行します。
14
1.4
HPjconfigによるカーネルパラメータの確認と変更
ここでは、HPjconfig を使って、カーネルパラメータの推奨値を調べ、カーネルパラメータを変更するまでの手順を説明
します。なお、HPjconfig の実行には、X ウィンドウ環境が必要です。
1. BEA による推奨値の確認
以下の BEA 社のサイトで推奨されているパラメータ情報について確認します。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs/hpux_itanium/hpux1123_itanium.html
現時点では、HP Integrity (Itanium)プラットフォーム上での推奨値は下記の通りです。(2006 年 8 月)
パラメータ
初期値
推奨値
説明
max_thread_proc
64
1024
プロセスあたりの最大スレッド数
maxfiles
60
256
プロセスあたりのソフト ファイル制限
nkthread
499
3635
システム上のスレッド総数
nproc
276
2068
最大プロセス数
15
2. HPjconfig によるカーネルパラメータの確認および変更
HPjconfig のウィンドウで「Tunables」タブをクリックします。すると、以下のように現在使用中の値および推奨されるカー
ネルパラメータの値がリストが表示されます。現在の設定値が推奨値と異なる場合は、黄色で表示されます。このよう
な場合、推奨値の欄が現在の値になるように編集してください。
以下の表に出力された推奨値の例を示します。
なお、出力結果は、ご使用の環境によって異なります。また、これらのパラメータは汎用的なサーバサイドアプリケーシ
ョンを動作させるために最低限必要な値です。実際のアプリケーションや使用方法によって、さらにチューニングする必
要があります。
パラメータ
推奨値
説明
max_thread_proc
3000
maxdsiz
2097152000 プロセス・データ・セグメントの最大サイズ
maxfiles
2048
プロセスあたりのソフト ファイル制限
maxfiles_lim
2048
プロセスあたりのハード・ファイル制限
nfiles
300000
システム全体でオープンするファイル数の制限
nkthread
6000
システム上の総スレッド数
nproc
2068
最大プロセス数
プロセスあたりの最大スレッド数
設定値を変更する場合は、root ユーザで HPjconfig を起動してください。New Value に変更するカーネルパラメータ
の値を入力し、Commit ボタンを選択してシステムに適用してください。
BEA 社の推奨する値も参考にし、最終的に設定する値を決定し、推奨値の欄が最終的に設定する値になるように編集
します。BEA 社と同じ設定項目があった場合は大きい値の方を適用してください。
16
関連情報
以下、「BEA WebLogic Server 9.1 のドキュメント」( http://www.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/index.html )
より
サポート対象コンフィグレーション
http://www.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs91/91_over/overview.html
日本語環境での動作確認(サポート対象のコンフィグレーション)
http://www.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs/supported_configs_wls91j.html
WebLogic Server リリースノート
http://www.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs91/notes/index.html
WebLogic Server のインストール
http://www.beasys.co.jp/e-docs/common/docs91/install/index.html
HP-UX DEVELOPER EDGE
www.hp.com/jp/developer
HP-UX Developer Edge は、HP-UX をはじめとした技術情報を Web 経由で提供する情報提供プログラムです。
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2006年9月現在のものです。
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本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、
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© Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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