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パラグラフおよびエッセイの作成・提出に関する注意事項(2015 年度)
外国語学部 〒564-8680 ⼤阪府吹⽥市⼭⼿町 3 丁⽬ 3 番 35 号 2015.4.1 (YS) パラグラフおよびエッセイの作成・提出に関する注意事項(2015 年度) (この注意事項は各⾃印刷し、毎回の授業に持参すること。) 1. 各クラスごとに指定されたトピックについて、英語と⽇本語でパラグラフ(春学期)またはエッセイ(秋 学期)を作成し、所定のウェブサイト経由で提出する。 2. パラグラフ/エッセイの内容は英語、⽇本語とも原則として同じものとする。ただし、英⽂で⼗分に表現 できなかったことを⽇本語エッセイで補⾜したり、別のより適切な表現に⾔い換えたりすることは⾃由。 3. ⽇本語の⽂章は、英⽂の単なる直訳(word-for-word の置き換え)ではなく、⽇本語として読んでも充 分に成⽴する適格かつ⾃然な⽂章で作成すること。 4. 書く順番については、とくに指⽰がないかぎり英⽂→和⽂の順で書くこと。 5. エッセイの作成時間は英⽂・和⽂ともに 40 分とする(※授業開始冒頭の 5 分をアウトラインの作成に、 終了前の5分をエッセイの提出にそれぞれ当て、トータルで 90 分で完結すること)。 6. 語数は、英⽂パラグラフ(春学期)が (50-)100 語程度、英⽂エッセイ(秋学期)が 300〜500 語程度 とする。和⽂については春学期分が 300 ⽂字程度、秋学期分が 800〜1200 字程度を⽬標語数とする。 (サ ンプルエッセイは英⽂ 300 words、和⽂ 800 語の例)。 7. 時間配分に注意し、所定の時間内に話をまとめる(完結させる)こと。 8. パラグラフ/エッセイは各トピックとも初稿と改訂稿を作成。このうち初稿は教室内で授業時間中に作 成・提出し(完成しなかった場合は「未完」として提出)、改訂稿は授業時間外に⾃習課題として作成す る(締め切りは翌週の授業の前⽇とする)。 9. 初稿の作成時にはあらかじめ⽤意したメモや資料、辞書等の使⽤は禁⽌。 10. 改訂稿の作成に当たっては時間制限は設けない。また、必要に応じて辞書等も⾃由に使うことができる(た だし、インターネットの⾃動翻訳サービスを使⽤することは厳禁。⾃動翻訳サービスを使⽤したことがわ かった場合、そのエッセイは受理しない)。 11. 提出されたパラグラフ/エッセイの個⼈添削はしない。その代わりに、隔週のレビューセッションにおい て、学⽣の書いた作例のいくつかをとりあげ、講評する。⾃分の書いものについて質問がある場合はレビ ューセッションの際に質問すること。 12. 授業には定刻通りに出席し、パソコンの⽴ち上げ等を済ませておくこと。授業の性格上、遅刻しての参加 は原則として認めない(遅刻が繰り返される場合は単位を出さないことがあるので各⾃注意すること)。 13. やむを得ない事情で授業を⽋席する場合はあらかじめ担当講師に連絡のこと(連絡があった場合は、⾃宅 からの課題提出を許可することがある。この場合、原則として課題提出を持って出席と認められる)。 14. なお、授業開始に当たって、データ利⽤に関する同意書を提出していただきます(これは、春学期の初め に⼀度だけ⾏います。詳しくは担当講師の指⽰にしたがってください)。 1 サンプルパラグラフ 英⽂(101 words) 和⽂(270 ⽂字) Title: Word Processing Skills and College Life タイトル︓ワープロスキルの習得と学⽣⽣活 Word processing has become one of the most ワープロによる⽂書作成は、今⽇の⽇本の⼤学⽣にと important study skilIs for Japanese colIege って必須のスタディスキルのひとつであり、⼤学⽣活 students today,and you should learn it at the のごく初期の段階で習得すべきものである (TS)。ひ very beginning of your college life (TS). For one とつには、ワープロを習得することによって時間を節 thing, learning to use a word processor can 約することができるという利点がある (SS1)。また、 save you a lot of time (SS1). It can also save you ⾃分でワープロを操作することができれば⾦の節約 a fair amount of money if you can do it for にもつながるというメリットもある (SS2)。なによ yourself (SS2). Above all, it could increase your りも、ワープロの操作を習得することの最⼤の⾒返り chance your は、それによってレポートの評価がよくなる可能性が assignments (SS3). For all these reasons , I 増すということだろう (SS3)。こうした理由から、 strongly believe that college students should 私は、⼤学⽣は、学⽣⽣活の初期のうちにワープロの acquire word processing skills at the earliest 技術を習得しておくべきであると考えている。 possible stage of their college life. (CS=TS (CS=TS Rephrased) of getting good grades on Rephrased) サンプルエッセイ(※上記のパラグラフを拡張したもの) 英⽂(300 words) 和⽂(800 ⽂字) Title: Word Processing Skills and College Life タイトル︓ワープロスキルの習得と学⽣⽣活 Word processing has become one of the most ワープロによる⽂書作成は、今⽇の⽇本の⼤学⽣にと important study skills for Japanese college って必須のスタディスキルのひとつであり、⼤学⽣活 students today, and you should learn it at the のごく初期の段階で習得すべきものである。 very beginning of your college life. For one thing, learning to use a word processor ひとつには、ワープロを習得することによって時間を can save you a lot of time. Instead of laboriously 節約することができるという利点がある。⻑ったらし handwriting lengthy assignments, students with い課題を苦労して⼿書きする代わりに、ワープロを使 word processing skills can produce a neat, clean える学⽣はその時間のほんの⼀部を費やすだけで、き paper in a fraction of the time. In fact, if you have ちんとレイアウトされたきれいなレポートを作成す a typing speed of 50 words a minute or more, ることができる。実際、もし1分当り 50 語またはそ 2 you can actually write twice as quickly as those れ以上のスピードでキーボードを打つことができれ who handwrite their assignments. ば、⼿書きの場合に較べて2倍も速くレポートを書く ことができるのである。 For another, being able to use a word processor また、⾃分でワープロを操作することができれば⾦の can also save you a fair amount of money. 節約にもつながるというメリットがある。最近のワー Nowadays, processing プロサービス業者の相場は 1 枚当りおよそ 800 円 service would cost about 800 yen per page, and if であり、仮に 10 ページのレポートを1学期に6つな you have to hand in six or seven 10-page いし7つ提出しなければならないとすると、年間では assignments each semester, you may end up 11 万 2000 円もの出費になってしまう。これは、⼀ paying out up to 112,000 yen an academic year. 般の学⽣にとって簡単にまかなえる額ではない。 a professional word This is a cost quite prohibitive for most students. Above all, the biggest payoff of acquiring word なによりも、ワープロの操作を習得することの最⼤の processing skills may be that it could increase ⾒返りは、それによってレポートの評価がよくなる可 your chance of getting good grades on your 能性が増すということだろう。上⼿にデザインされ、 assignments. A well-designed, neatly printed きれいにプリントされたレポートは、⼿書きのレポー paper better トに較べてよい印象を教授に与えることができる。外 impression than does a handwritten paper. ⾒だけでもその道のプロが書いたように⾒えるレポ Chances are you will get a better grade on your ートは、おそらく、そうでないものよりもいい評価を assignment if it "looks" professional. Although もらえる可能性がある。そう期待するのはいささか⽢ this may be wishful thinking, one thing for sure is いとしても、みてくれのよいレポートを書いたからと that you will never be punished on this account. いって減点されることだけはないだろう。 For all these reasons, you would do well to こうした理由から、できるだけ学⽣⽣活の初期のうち acquire word processing skills at the earliest にワープロの技術を習得しておくことが賢明である possible stage of your college life. This will not ことは明らかである。そうすれば、学⽣としての本分 only ensure your success as a student, but also もより良くまっとうできるだろうし、無駄に費やされ help you enjoy your college life by making it たかもしれない時間とお⾦を有効に活⽤することで、 possible to put to better use your precious time 学⽣⽣活をいっそうエンジョイすることができるよ and money which would otherwise be wasted. うになるだろう。 gives the professor a much 出典︓染⾕泰正「パラグラフライティングの技法とエッセイの構成法」 『ライティングマラソン』第 4 巻第 15 週テ キストより抜粋 (pp.121-176). アルク 1986 (v1), 1994 (v2). 3