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ソフトウェア工学補助レポート
ソフトウェア工学補助レポート 2013.01.09 飯島 正 レポート課題 レポート体裁 提出方法 提出期限 注意 従来,情報技術の開発と運用に関して,ソフトウェア関連企業(ソフトウェアベンダーなど)へ の委託や外注に完全に頼ってきた企業(ユーザー企業ともいう)が多く見られました.しかし,最近 では,特に,金融,交通/運輸など社会基盤を担っているユーザ企業では,ソフトウェア(情報システ ム)への依存度が高まるにつれ,そのシステム障害が,大きな社会不安を招き,企業としての社会的 信用を大きく損なうことを認識してきています.また,トラブルが一旦,発生してしまったら,従来 よりも広範囲かつ速い速度で刻一刻と損害が拡大してしまうため,損害を最小限に留めるためには迅 速な対応が必要となってきました.しかし,有効な手段を迅速に選択するためには,ソフトウェア・ システムについての理解を踏まえた経営判断が必要となってきたため,その遅れが致命的損失を招く 機器も増大しています.そこで,ソフトウェア関連企業に丸投げするような体質を一部改め,自前の ソフトウェア技術者を雇用する傾向が強く見られるようになってきました. そうした技術者として特に注目されているのは,主にソフトウェアを直接開発する専門家(スペ シャリスト)ではなく,業務や経営に関する深い知識を持ちながら,ソフトウェア技術に対しても深い理 解を持つジェネラリストです.その役割の中でも重要なものは,ソフトウェア開発者(スペシャリスト) と,業務専門家や経営者の間に立って両者のコミュニケーションを円滑にすることでトラブルを未然 に防ぐことと,トラブル発生時に,ソフトウェア開発者に指示するとともに的確かつ迅速な判断を経 営陣に促すことといえます. このようなソフトウェア技術者(ユーザ企業内のジェネラリスト)の役割に関して,数年前の東京証券 取引所やみずほ銀行の情報システム障害や,全日空の予約・発券システムの障害などの事例を WWW 等 の情報源から調査し,事例を通して,レポートにまとめてください(WWW から比較的多くの情報が入手 できるのは,東京証券取引所のシステム障害のケースです) . 図表を使って,できるだけわかりやすく,論理的に記述してください.なお,WWW,書籍,雑 誌類など,引用した情報源の出典は必ず明記してください(文章をそのまま引用した場合には,その 引用範囲がわかるように斜体や字下げを使って示すことが必要です.図版の引用の場合も出典を明記 してください) . A4 サイズ 3~5 枚程度(表紙を除く) . 表紙には,氏名,学籍番号,3 桁の ID 番号を記入すること 以下の(1)か(2)のいずれか,もしくは両方の方法でお願いします(可能なら,紙媒体で提出した人も, できるだけ翌日までに同内容の Word ファイルを電子メールで送っていただけると助かります) . (1) 紙媒体での提出:矢上・管理工学科事務室(25 棟 602 号)の入口脇にあるレポート提出箱 (この授業用の投入口に入れてください.レポート提出箱の設置時間は, 管理工学科事務室の開室時間,すなわち平日 9:00~16:30 ですので, 注意してください) .もしレポート提出箱が見つからない場合,事務室内の 飯島のメールボックスへお願いします. (2) 電子媒体での提出:レポートの Word ファイルを [email protected] 宛に添付ファイルで送信して ください.送信時の件名欄(subject)は, [SE-report] 自分の ID 番号(3 桁) にしてください. 2013 年 2 月 1 日(金) ,紙媒体の場合 15:00 厳守,電子媒体(メール)の場合は 23:30 厳守 このレポートの提出は任意です.このレポートは,試験の出来があまりよくなかった場合に,補助的 に加算する材料とするものですので,試験の出来に不安がある方は,このレポートを頑張ってくださ い.試験を受けずにレポートだけ提出しても評価はなされませんので注意してください.なお,試験で既 にある一定水準以上の得点に達している場合には,レポートによってそれ以上得点が加算されること はありません.