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千葉市「焼却ごみ1/3削減」運動 について
千葉市「焼却ごみ1/3削減」運動 について 内容 1.いま、なぜ「焼却ごみ1/3削減」なのか 2.「焼却ごみ1/3削減計画」の概要 3.可燃ごみの現状と われわれが早急になすべきこと 千葉市「焼却ごみ1/3削減」推進市民会議 啓発推進ワーキンググループ 千葉市「焼却ごみ 1/3 削減」推進市民会議は、市の「焼却ごみ 1/3 削減」という目標に向け、 市民、事業者、行政が協働して、ごみ減量に取り組むため設置された市民会議であります。 1 千葉市「焼却ごみ 1/3 削減運動」について 千葉市「焼却ごみ 1/3 削減」推進市民会議 啓発推進ワーキンググループ まえがき 皆様は、たぶん千葉市が行っている「焼却ごみ 1/3 削減運動」については、身近なところで見かけたことがある のは、ごみ収集車に「焼却ごみ 1/3 削減運動中」と書いてあるものではないかと思います。 千葉市が行っている、この「焼却ごみ 1/3 削減運動」というのを見た事はあるが、その中身まで知っている人は、 そう多くないのではないかと思います。いわんやそれをきちんと実行している人はさらに少ないのではないかと思 います。 それでは、その「焼却ごみ 1/3 削減運動」について、皆様によく知っていただき、きちんと実行していただくため に ①いまなぜ、 「焼却ごみ 1/3 削減」をしなければならないのか ②その「焼却ごみ 1/3 削減計画」の概要 ③我々が出している可燃ごみの現状と、われわれが早急になすべきこと 等について、説明します。 1.いまなぜ「焼却ごみ 1/3 削減」をしなければならないのか 皆さんの出す可燃ごみは千葉市の 3 つの清掃工場で焼却処理されます。図 1.にその千葉市の清掃工場状況と建 替時の費用について示します。 (1)千葉市清掃工場の現状 ・北谷津清掃工場 (若葉区) <能力> <稼働> 450 トン/日 昭和53年2月 ⇒要建替 (年間約34万トンを焼却) ・北清掃工場 (花見川区) 570 トン/日 平成8年11月 ・新港クリーンエネルギー センター(美浜区) 405 トン/日 平成14年12月 (2)建替えの費用 ・建設費用 ・操業費 182億円(4.6万円/世帯) 6億円/年(1.51千円/世帯/年) 図 1. 清掃工場の現状と建替費用 これら清掃工場のうち、北谷津工場は 31 年間稼働しており、建替の必要性に迫られており、その費用は 182 億 円、操業費 6.4 億円/年かかります。一方千葉市がかかえる借金は 1 兆円(約 260 万円/世帯)を超え、その財政状 況はきわめて厳しく、建替は困難な状況にあります。このため、千葉市では「焼却ごみ 1/3 削減運動」を推進し、 焼却ごみを 10 万トン減少させることにより、2 工場で処理できる体制にしようとするものであります。我々が出 すごみのうち「可燃ごみを 1/3 減らす」ことにより、これらの費用負担が不要になります。どうしても「焼却ごみ 1/3 削減」を成功させなければなりません。 2 2.「焼却ごみ 1/3 削減計画」の概要 「焼却ごみ 1/3 削減」の必要性を理解していただきましたので、その計画の概要について説明します。 千葉市「焼却ごみ1/3削減計画」における目標値 目標 <現状> 総排出量 42万トンに抑制 42万トンに抑制 焼却処理量 (千トン) 25万4千トンに削減 (千トン) (千トン) (万人) 総排出量は H17 年度までは千葉市の人口の増加と (千トン) ともに、増加していたが H18 年度以降は人口の増 (万人) 加にもかかわらず、減少しており、ごみに対する市 図2.ごみ総排出量、焼却処分量、人口の推移と目標値 民の意識の向上によるものとも考えられます。 人口は今後も増え続けると思われますが、H28 年度 の総排出量は 42 万トンに抑制することを目標とし 「焼却ごみ1/3削減計画」における目標値 ています。 また焼却処理量は総排出量の増加とともに増加し 目標 44%に引き 上げよう てまいりましたが、分別回収の浸透とともに、ごみ を資源として再利用する認識が高まり、焼却処理量 <現状> は減少してきています。H28 年度の焼却処理量は 25 万 4 千トンに削減することを目標にしておりま す。 再生利用率は次第に増加してはいるものの低い状態 (%) が続いております。まだまだ分別回収による再利用 が進んでいないものと思もわれます。分別ルールを 図3.再生利用率の推移と目標値 守り、資源化できるものは資源化し、可燃ごみの最 少化を促進する必要があります。従いまして H28 年 度の再生利用率は 44%に引き上げることを目標にし ております。 ごみ処理費用は H7 年度から H19 年度まで、概ね総 市民一人当たり 1万7千円 排出量の増減とともに増減しており、平成 19 年度 では市民一人当たり 1 万 7 千円を要しております。 H28 年度には総排出量も抑制され、焼却処理量も削 減されるためごみ処理費用の軽減が期待されます。 (億円) 図4.ごみ処理費用の推移 3 3.可燃ごみの現状と我々が早急になすべきこと (1)皆さんが出している可燃ごみの中味 写真は皆さんがごみステーションに出している可燃ごみの中味の例です。 皆さんが出している可燃ごみの例 皆さんが出している可燃ごみの例 (ごみ袋より取出してみたところ) (分別してみたところ(3袋)) プラスチック、ビニール類 リサイクル紙類 生ゴミ 布類 紙類、他(焼却処分) 皆さんが出している可燃ごみの例 (分別、重量測定てみたところ(5袋)) 生ゴミ 6.2kg(46%) プラスチック、ビニール リサイクル紙類 2.9kg(21%) 紙類他(焼却処 分)1.9kg(14%) 2.6kg (19%) ペットボトル はさみ 分別し重量を量ってみました。わずか 5 袋の分別で、市民の出す可燃ごみの実態を反映しているかどうかは疑問も ありますが、総重量約 13.6kg のうち、生ゴミ 6.2kg(46%)、プラスチック・ビニール類 2.6kg(19%)、可燃紙類 他 1.9kg(14%)、そして、驚いたことにリサイクル紙類が 2.9kg(21%)もありました。 ペットボトルが廃棄されているのは論外でありますが、リサイクル可能な紙類が依然として多く、まずは紙類の分 別ルールの周知徹底が必要であろうと思われます。 今後の家庭における生ゴミ処理の普及、行政によるプラスチック・ビニール類の分別化の実施により、本当に焼却 処置せざるを得ない可燃ごみは大幅な減少が期待できるものと思われます。 4 (2)家庭から出す可燃ごみの種類と削減方法 (1)家庭から出す可燃ごみの現状 ①種類と削減策 <種類別割合> 千葉市がまとめた可燃ごみの種類別割合 を見ても、上記に実施した可燃ごみの分別 <削減方法> 結果と類似しており、生ゴミ、紙類が多い 紙類 : 分別による再資源化 ことが分ります。 その削減方法は 生ゴミ類 :水きりや堆肥化 プラスチック類 :食品トレー の店頭回収の利用 ペットボトル以外のプラスチック 製容器包装を分別排出(H22年 度より実施) ・紙類では 分別による再資源化 ・生ゴミでは 水きりの実施、堆肥化 ・プラスチック類では 食品トレーなどの 店頭回収 等があげられます。 (3)我々が早急になすべきこと 可燃ごみの削減のため、我々が早急になすべきこととしては古紙・雑紙を分別資源化することである と思われます。図に示すような方法で分別することにより、かなりの紙類がリサイクル可能になります。 ぜひとも実行してください。 (2)早急になすべきことーまずは誰でも出 来る古紙・雑紙の分別資源化からー ●はがき、ダイレクトメール、名刺 ・窓付き封筒のビニール部分は取り除く ●Yシャツの台紙、紙製の洋服タグ ●菓子やティッシュなどの紙箱 ・必ずたたむ、ビニール部分は 取り除く たたんでひも ●包装紙、袋紙 でしばる 紙袋に入れて ●たばこの箱 ●カレンダー ひもでしばる ・セロハンや銀紙は可燃ごみへ ・金色、銀色を使用した外箱は 可燃ごみへ 5 このようにごみを減らすことにより ・先に説明してきた様な、清掃工場の建替え費用 182 億円、毎年の維持管理 6.4 億円が不要になる ・千葉市が排出する温室効果ガスの大幅な削減が達成できる ・最終処分場の 30 年近い延命化が図れる など、市民とって大きなメリットがあります。ぜひとも「焼却ごみ 1/3 削減」を達成しましょう。 削減状況の現状は左記に示す通りで、前年にくらべ焼却処分量は減少しておりますが、確実に、早急に 減少を図るほどわれわれ市民のメリットは大きく、皆様の更なるご協力をお願いいたします。 削減状況の現状 18年度は前年に比べ 19年度 〃 20年度 〃 <焼却処分量> 8千トン 2万4千トン 1万5千トン 減少いたしました。 以 上 6