...

釧路町読書活動推進計画 - 生涯学習ほっかいどう

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

釧路町読書活動推進計画 - 生涯学習ほっかいどう
釧路町読書活動推進計画
~釧路町子どもの読書活動推進計画~
釧路町教育委員会
第1章
基本的な考え方 ........................................................................................ 2
1
はじめに ..............................................................................................................3
2
計画について.......................................................................................................3
位置づけ..................................................................................................................3
計画期間..................................................................................................................3
3
釧路町の現状.......................................................................................................4
釧路町の公共図書室 ...............................................................................................4
学校図書館について ...............................................................................................5
児童生徒の実態(調査結果から) .........................................................................5
第2章
1
3つの「基本方針」とそれぞれの「推進方策」 ................................ 6
〈基本方針1〉住民参加・協働による読書活動の推進.....................................7
読書活動推進に関わる事業の実施 .........................................................................7
図書館ボランティアの育成・協働 .........................................................................8
読書活動に関する広報活動の充実 .........................................................................8
町民相互の蔵書活用の支援 ....................................................................................9
2
〈基本方針2〉子どもの読書活動の推進...........................................................9
家庭・地域における読書活動の推進......................................................................9
保育所、幼稚園、子育て支援センター等における読書活動の推進......................9
学校における読書活動の推進.................................................................................9
3
〈基本方針3〉町民の読書活動を支える読書環境の整備・充実 .................... 11
資料の収集、提供 ................................................................................................. 11
施設の整備充実..................................................................................................... 12
道立図書館との連携 ............................................................................................. 13
将来に向けた町立図書館建設に向けて ................................................................ 13
1
第1章
基本的な考え方
2
1
はじめに
本計画は、子どもの読書活動の推進に関する法律1 に基づき、子ども読書活動推進基
本計画2 及び北海道子どもの読書活動推進計画3 を基本として策定されるものです。
「人の、地域の、日本の未来を育てる読書環境の実現のために」(平成23年9月
国民の読書推進に関する協力者会議4 報告)に次の記述があります。
「21世紀の社会は、自ら考え判断できる自立した個人の連帯により支えられるも
のであり、そうした個人の育成と協働性の涵養のために、読書は欠くことのできない
ものである。」
このように、これからの時代に読書は必要不可欠なものです。町民参加と協働のま
ちづくりのためには、町民の知的好奇心を支えるような読書環境を整備することが重
要です。また、子どもの読書活動を充実させることが、将来の釧路町を担う人材育成
の1つの手立てとなります。
2
計画について
位置づけ
この計画は、社会教育中期
計画の下位計画として位置づ
けられるものです。
計画期間
平成26年度~平成30年度
1
子どもの読書活動の推進に関する法律〜平成13年12月12日施行。都道府県及び市町村が、子ども
読書活動推進計画を策定するよう務めなければならないと定めている。
2
子どもの読書活動推進基本計画〜子どもの読書活動の推進に関する法律において、政府が策定しなけれ
ばならないとされているもの。平成25年5月に第3次計画が策定され、今後5年間にわたる施策の基本
方針と具体的な方策を明らかにしている。
3
北海道子どもの読書活動推進計画〜平成25年3月に第3次計画が策定されている。「生きる力をはぐ
くむ北の読書プラン」
4
国民の読書推進に関する協力者会議~平成22年の国民読書年の取組の一環として、今日の国民の読書
や読書環境に関する現状や課題を把握・分析し、読書への国民の意識を高める効果的かつ効率的な取組の
検討を行うため、文部科学省生涯学習政策局に設置されたもの。
3
3
釧路町の現状
釧路町の公共図書室
釧路町には、釧路町公民館図書室5、釧路
町コミュニティーセンター図書室6の2つの
公共図書室があります。
下表のような現状となっています。
項目
人口
(平成25年度
末現在)
資料費関係
蔵書関係
平成25年 度予算
平成24 年度末現在
資料費
市町村
釧路町
20,490人 624,000円
釧路市
180,456人 23,752,000円
1 人当たりの
雑誌新 聞費
資 料費
30円
蔵書総数
0 円 30,941冊
132円 2,994,000円
567,510冊
1人当た り
1 人当たりの
貸出資料 総数 の貸出資 料
蔵 書数
数
1.51冊 20,457冊
1.00冊
3.14冊 748,909冊
4.15冊
弟子屈町
8,031人
2,352,000円
293円
352,000円
50,749冊
6.32冊
44,350冊
5.52冊
標茶町
8,197人
5,270,000円
643円
420,000円
98,489冊
12.02冊
71,947冊
8.78冊
1,143円 1,661,000円
150,331冊
14.61冊 128,681冊
12.51冊
厚岸町
10,289人 11,761,000円
浜中町
6,362人
1,132,000円
178円
82,000円
22,717冊
3.57冊
5,053冊
0.79冊
鶴居村
2,512人
3,488,000円
1,389円
610,000円
75,618冊
30.10冊
19,434冊
7.74冊
白糠町
9,011人
2,258,000円
251円
358,000円
47,368冊
5.26冊
16,768冊
1.86冊
(北海道立図書館 北海道の図書館
統計
-平成25年4月1日現在-より)
資料費、1人当たりの資料費、雑誌新聞費、
1人当たりの蔵書数が管内最低となっておりま
す。蔵書総数、貸出資料総数、1人当たりの貸
出資料総数についても、管内7位であり、管内
他市町村の現状と比較すると、読書環境の整備
が不十分な状況です。
5 釧路町公民館図書室~床面積119.8㎡、開館時間は月~土の 13:00-17:00、学校長期休業期間中は
10:00-17:00(平成25年度現在)
6
釧路町コミュニティーセンター図書室~床面積85㎡、開館時間は月・水・金が 13:00-17:00、土が
11:00-14:00、学校長期休業期間中は月・水・金・土の 10:00-17:00(平成25年度現在)
4
学校図書館について
【平成24年度末の蔵書数】
小学校
別保小
遠矢小
中学校
昆布森小 知方学小 富原小
別保中
遠矢中
昆布森中 富原中
887冊
5,083冊
3,642冊
2,113冊
6,436冊
3,326冊
4,806冊
3,213冊
図書標準
6,520冊
9,560冊
4,040冊
4,560冊 11,760冊
5,440冊
8,480冊
5,440冊 11,200冊
充足率
13.5% 53.2% 90.2% 46.3% 54.7% 45.2% 56.7% 59.1% 64.8%
蔵書数
7,253冊
町内小中学校図書室についても、
充足率の状況を考えるとより一層の
資料の充実が必要です。
読み聞かせボランティアによる学
校での読み聞かせは、広がりを見せ
ています。
富原小学校では、図書貸出ボラン
ティアの活動も行われ、図書館開館
日も増加しています。
児童生徒の実態(調査結果から)
・読書率について、5年生までは全国平均よりも低いですが6年生以上は全国平均を
上回っています。
・新聞を読む児童生徒の割合が全国よりも低いです。小学生については、10パーセ
ント以上、中学生についても2~3パーセント低い状況です。
・図書館の利用状況が全国平均よりも学年により4~16パーセント低いです。ま
た、小学6年生の5割、中学3年生の6割近くが、「ほとんど、または、全くいかな
い」と回答しています。
・「読書は好きですか。」という質問
に対して、8割近くの子が「当てはま
る」または「どちらかといえば、当て
はまる」と回答しています。
(平成25年度釧路町標準学力調査に
おける生活・学習意識調査及び全国学
力・学習状況調査における生活環境や
学校環境に関する質問紙調査から~詳
細は資料参照)
5
第2章
3つの「基本方針」と
それぞれの「推進方策」
第5次釧路町総合計画には、「子どもの読書活動を中心
とした町民の読書機会の拡充を図り、図書室の蔵書数は町
民一人当たり2冊を目指します。」と目標が定められてい
ます。釧路町の現状を考えると、このままでは目標を達成
することはできません。また、町民との協働による読書活
動の推進が必要不可欠です。これから述べる3つの基本方
針に基づく活動を通して、目標の達成を目指します。
6
1〈基本方針1〉住民参加・協働による読書活動の推進
読書活動推進に関わる事業の実施
絵本の読み聞かせ活動の推進
平成20年度から24年度にかけて、各地区で絵本の読み聞かせ講座が行われてき
ました。取組の成果があり、町内各校で読み聞かせボランティア活動7 が実施されてい
ます。それぞれの団体の活動を支援しながら、新たなボランティアを発掘、育成する
ため、公民館講座等を活用し取り組んでいきます。学校での取組と共に、公民館図書
室、釧路町コミュニティーセンター図書室、あいぱーる等の公共施設での読み聞かせ
会も実施していきます。
図書室に人が集うために
前項で述べた絵本の読み聞かせが読書活動における企画としてはよく行われている
ものです。しかし、他にも様々な種類の取組が行われています。例えば、ブックトーク
8
、ビブリオバトル9 、アニマシオン10 、ストーリーテリング11 等のような取組がありま
す。
これらのようなイベント的取組
のほかにも、企画展示の実施12 も考
えられます。
また、以上のような取組を学校
図書館と連携して取り組むことで
相乗効果が期待できます。
7
富原小学校では「さくらんぼの会」、遠矢小学校では「遠矢読み聞かせの会」が活動している。
8
ブックトーク~グループを対象として、テーマに基づいて集めた本を紹介する活動。その本のおもしろ
さを伝えることで、聞き手にその本を読んでみたいという気持ちにさせることが目的です。
9
ビブリオバトル~読んでおもしろいと思った本について、一人5分以内でその本の概要や魅力を紹介し
た後、どの本を一番読みたくなったかを投票で決める活動。ねらいは、新たな本と出会うことです。
10
アニマシオン~スペインのモンセラット・サルト氏らが開発した、子どもの読む力を引き出す手法。間
違い探しや物語を構成順に並べるなど、「作戦」と呼ばれる75のゲームがあります。
11
ストーリーテリング~昔話や物語を覚えて、語って聞かせること。
12
本のポップコンクール、書評コンクール、文化団体の作品発表の場の創出等が考えられる。
7
図書館ボランティアの育成・協働
図書館ボランティア育成講座の実施
公民館講座等で具体的な図書室で
のボランティア活動について学習
し、その学習の成果を実際にボラン
ティア活動の中で生かしてもらいま
す。
図書の整理、展示の工夫、掲示物の
作成の実施
現在は、公民館図書室、釧路町コ
ミュニティーセンター図書室ともに臨時職員が1人で運営しています。日常の貸出業
務を行う他に、図書の整理や掲示の工夫等の時間がなかなか確保できないのが実態で
す。そこで考えられる手立てが図書室ボランティアと協働して取り組むことです。具
体的な活動として、図書の整理、展示の工夫、掲示物の作成、利用者へのアドバイ
ス、企画展の実施等が考えられます。
読書活動に関する広報活動の充実
町広報、公民館だより、図書室内掲示での情報発信の充実
これまでも新刊図書を町広報に掲載するなどの取組を行っていますが、さらに充実
させていきます。次のような取組が考えられます。
・推薦図書の紹介
・「読書週間」13 や「こどもの読書週間」14 における事業についての情報提供
・利用者による推薦図書紹介コーナーの設置
図書室ホームページの作成・充実
ICT 技術が充実している現在、図書室においてもホームページの作成が必要です。町
民が家庭のパソコンから、若しくはスマートフォンから図書を検索できるようにする
ことで、図書室の利用が促進されます。また、新刊図書の案内、図書室内での企画のお
知らせ等を行うことにより、継続的に図書室に足を運んでもらうことができます。問
い合わせ等についても、ホームページから受け付けることができ、町民とのコミュニケ
13
読書週間~公益社団法人読書推進運動協議会主催の10月27日~11月9日(文化の日を中心にした
2週間)に行われる読書推進の取組
14
こどもの読書週間~読書週間と同じく公益社団法人読書推進運動協議会主催の4月23日~5月12日
に行われるこども対象の読書推進の取組
8
ーションが充実することになります。図書室ボランティアと連携し、ブログ等を活用
しての情報発信を行うことも考えられます。
町民相互の蔵書活用の支援
町民が相互に蔵書を公開し活用する
ことで、読書活動をより推進すること
ができます。特に人が集う場所への図
書スペース設置15 を支援します。
2〈基本方針2〉子どもの読書活動の推進
家庭・地域における読書活動の推進
家庭・地域においては、乳幼児期から読書に親しませることで、発達段階に応じて
読書を楽しんでいくようになると言われています。どのような絵本が適しているのか
16
、読み聞かせをするときの配慮事項は何か等を保護者に対して情報提供していきま
す。
保育所、幼稚園、子育て支援センター等における読書活動の推進
各施設における読書活動推進の支援をします。必要に応じて、図書の団体貸出や民
間団体からの図書寄贈の連絡調整を行います。
学校における読書活動の推進
一斉読書の推進
朝読書、昼読書等の一斉読書は、子ど
もたちの読書習慣の定着に効果があると
言われています。引き続き、一斉読書の
推進に取り組み、充実させていくことが
必要です。
15
長野県小布施町や北海道恵庭市では、「まちじゅう図書館」と名付けて、店舗や病院等への図書スペー
ス設置を支援し、「まちじゅう図書館マップ」を作成し、住民への情報提供を行っている。
16
どのような本が適しているのかを説明するために、絵本の案内冊子を配布し、実物の絵本をプレゼント
する「ブックスタート事業」も多くの市町村で取組が進められている。そして、読書の力が伸びているこ
とが報告されている。道内では、恵庭市が先進的な取組を行っている。
9
学校図書館の活用促進
学習指導要領総則には次のように書かれています。
「学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り、児童の主体的、意欲的な学習
活動や読書活動を充実すること。」
言語活動を充実させ、思考力、判断力、表現力を伸ばすためには、学校図書館の活
用は不可欠です。学校図書館の環境整備や活用方法の検討を進めていきます。
公共図書室と学校図書館の連携
学校図書館については、各学校で整備を進めていますが、教職員の多忙化が進む
中、図書館整備の時間もなかなか取れないのが現状です。蔵書管理等を公共図書室と
学校図書館で連携して行うことが望ましいです。そして、公共図書室が要となって公
共図書室の図書や各学校の図書を相互に利用できるようにすることで、町の蔵書を有
効活用することが可能となります。
現在は、公共図書室のない別保地区、昆布森地区の学校へ移動図書を実施していま
す。また、別保中学校図書室は、町民も利用できるようにしています。移動図書につい
ては、非常に好評で、頻繁に利用している児童生徒も多いです。好評であることから、
さらに充実させていくことが望ましいです。
道立図書館との連携
平成24年度は別保小学
校で、平成25年度は富原
小学校で道立図書館の協力
を得て、学校ブックフェス
ティバル17 を実施しまし
た。今後も、町内の未実施
校で開催を検討します。ま
た、道立図書館の学校図書
館サポートブックス18 を活
用し蔵書の充実を図りま
す。
17
学校ブックフェスティバル~体育館に約1000冊の本を広げ、子どもの読書意欲を引き出すイベン
ト。
18
学校図書館サポートブックス~学校図書館に対し、道立図書館が図書を一括して貸し出し、利用の促進
および図書館づくりや読書活動の推進を支援する取組
10
3〈基本方針3〉
町民の読書活動を支える読書環境の整備・充実
資料の収集、提供
新刊図書の充実
図書室の主役はやはり図書です。平成23年度の住民生活に光をそそぐ交付金によ
り、多くの新刊図書を購入し、町民に提供することができました。その結果、それ以
前よりも貸出数が伸びています。今後も町民の期待に応え、随時新刊図書を購入し、
図書の充実に努める必要があります。
ブックシェアリングの実施
前項で述べたとおり、図書室にとっ
て図書の充実は必要不可欠です。新刊
図書を購入できるのが理想ですが、予
算との関係もあるので難しい場合もあ
ります。そこで考えられる手立ての1
つがブックシェアリング19 (寄贈図書
の活用)です。これまでも図書の寄贈
は受け入れてきましたが、民間団体や
町民と連携してさらに充実させていき
ます。
新聞・雑誌の収集、提供
公立図書館としての必要性
「公立図書館の設置及び運営上の望
ましい基準20 」には、市町村立図書館の資料の収集、提供等について次のように書かれ
ています。
「住民の要求に応えるため、新刊図書及び雑誌の迅速な確保並びに他の図書館との
連携・協力により図書館の機能を十分発揮できる種類及び量の資料の整備に努めるも
のとする。また、地域内の郷土資料及び行政資料、新聞の全国紙及び主要な地方紙等
多様な資料の整備に努めるものとする。」
19
ブックシェアリング~家庭や団体などで不要になった本を引き取り、クリーニング・補修した上で、学
校図書館、保育施設等の公共施設へ無償提供する活動。札幌では、北海道ブックシェアリングが先進的な
活動を行っている。釧路では、くしろブックシェアリングが活動を進めていて、平成25年7月には、釧
路町立遠矢小学校へ100冊の図書を寄贈している。
20公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準~図書館法第十八条の規定に基づき定められた、公立図書
館の設置及び運営上の望ましい基準。平成13年7月18日文部科学省告示
11
この記述からも、公立図書館の使命として、図書だけではなく新聞及び雑誌の整備
をしなければならないのは明らかです。
児童生徒への文字活字文化振興策の一環として
釧路町の児童生徒は、全国平均と比べて、あまり新聞の記事を読んでいないことが
調査結果より明らかになっています。また、勉強に図書館を利用している児童生徒も
少ないです。図書室で新聞を収集し、提供することにより、新聞を読む機会を提供
し、図書館を利用する児童生徒の増加への手立てとすることもできます。
地元情報の資料充実のために
地元紙を収集、提供することで町民全体に対しての地元情報の資料充実が図られま
す。
新聞・雑誌の寄贈受入
寄贈図書を受け入れると共に、公共図書館で購入していない新聞、雑誌の寄贈を受
け入れて、町民の利便性を高めます。
施設の整備充実
利用者の利便性拡大を図る
公民館図書室は、平成24年度に遠矢コ
ミュニティーセンターから釧路町公民館へ
名称・役割の変更が行われた際、面積の拡
張が行われました。それにより、利用者が
ゆったりとしたスペースで図書を選んだ
り、読んだりできるようになっています。
机や椅子も用意しているので、調べものや学習にも役立てられています。今後も利用
者の利便性拡大のために、さらに改善していく必要があります。
学習・情報センターとしての機能の充実
図書館は、これまでの長い期間「読書センター」としての役割を果たしてきました
が、本来求められている機能はそれだけで
はありません。「学習・情報センター」と
しての機能が求められています。「参考図
書」を充実させ、子供たちの調べ学習や、
大人が地域のことを学ぶ際等に役立つ図書
室にしていきます。そうすることによっ
て、新たな利用者を増やし、また、人が集
い、学びあいの場となる図書室にしていく
ことができます。
12
開館時間の延長
公民館図書室は、平成25年度から開館
日が増加しました。それまでの月・水・
金・土の開館から月~土の開館となり、利
用者からも大変好評です。
町コミ図書室は、以前同様、月・水・
金・土の開館なので、公民館図書室同様の
開館日にすることが求められています。
開館時間の延長も求められています。現
在は、13:00-17:00の開館が基本です。(町コミの土曜日は11:00-
14:00、学校の長期休業期間中はどちらの施設も10:00-17:00)利用
者のために、これを延長することが望ましいです。
図書関係職員の充実
読書活動推進のために各種活動を充実させていくためには、図書関係職員の充実が
大切です。まずは、専任の司書配置を目指します。
道立図書館との連携
道立図書館による市町村活動支援事業を活用し、図書館活動支援ブックス等を借り
入れるなどして公共図書室の蔵書の充実を図ります。
将来に向けた町立図書館建設に向けて
町民の読書環境充実のためには、町立
図書館が必要不可欠です。「これからの図
書館像−地域を支える情報拠点をめざして−
(報告)21 」の参考資料によると、釧路町
の規模では、延床面積1700㎡の図書館
が1つあるのが望ましいとされています
が、釧路町の地域性を考えると、セチリ
太、遠矢、別保、昆布森の各地区に図書館
若しくは図書室が必要です。将来に向けて、釧路町にふさわしい図書館の在り方22 につ
いて検討を進める必要があります。
21
これからの図書館像-地域を支える情報拠点をめざして-(報告)~これからの図書館の在り方検討協
力者会議(平成21年文部科学省生涯学習政策局により設置)による報告
22
釧路町にふさわしい図書館の在り方~セチリ太、遠矢、別保、昆布森の各地区に図書館若しくは図書室
を設けるとすると、地域の核である学校との複合施設化を図るという方法もある。先進事例として、公民
館と小学校が一体となった施設である厚岸町立真龍小学校がある。
13
(資料編)
・釧路町公民館図書室、釧路町コミュニティセンター図
書室利用者アンケート
・平成25年度釧路町標準学力調査における生活・学習
意識調査及び全国学力・学習状況調査における生活環境
や学校環境に関する質問紙調査から(読書関係抜粋)
・子どもの読書活動の推進に関する法律
14
釧路町公民館図書室利用者アンケート結果
アンケート概要
1 期間 平成25年9月11日(水)~27日(金)
2 対象 釧路町公民館図書室利用者(小学生以上)
3 回答者 35名
男性
17%
A アンケート回答者について
A-1 性別
項 目
回答数
構成比
6
17
男
29
83
女
35
100
計
A-2 年齢
項 目
6-11歳
12-14歳
15-17歳
18-21歳
22-29歳
30-39歳
40-49歳
50-59歳
60-69歳
70-79歳
80歳以上
計
回答数
6
1
3
0
1
4
2
4
11
3
0
35
女性
83%
構成比
17
3
9
0
3
11
6
11
31
9
0
100
70-79歳
9%
80歳以上
0%
6-11歳
17%
12-14歳
3%
60-69歳
31%
15-17歳
9%
18-21歳
0%
50-59歳
11%
30-39歳
11%
40-49歳
6%
無記入3%
A-3 住所
項 目
別保地区
遠矢地区
昆布森地区
セチリ太地区
無記入
計
回答数
2
30
0
2
1
35
セチリ太
地区
6%
構成比
6
86
0
6
3
100
別保地区
5%
昆布森
地区
0%
遠矢地区
86%
15
22-29歳
3%
B 図書館の利用について
B-1 利用頻度
項 目
ほぼ毎日
週に1回程度
2週間に1回程度
月に1回程度
年に数回程度
はじめて来た
その他
計
回答数
1
4
18
8
3
1
0
35
構成比
3
11
51
23
9
3
0
100
B-2 目的(複数回答可)
項 目
本を借りるもしくは返す
本を読む
調べ物をする
待ち合わせ
その他
計
回答数
34
5
0
0
0
39
構成比
87
13
0
0
0
100
B-3 開館時間
項 目
現状のままでよい。
時間を延長してほしい
回答数
23
8
構成比
66
23
・毎日じゃなくても午前中開館してほしい
・11時~
・13時~19時
・13時~18時
・9時~ ・10時~
1
その他
・休日に開けてほしい。
無記入
計
B-4 図書室の本の冊数
項 目
おおいに満足している
どちらかといえば満足している
どちらかといえば満足していない
まったく満足していない
無記入
計
3
35
3
はじめて
来た
3%
年に数回
程度
9%
2週間に1
回程度
51%
本を読む
13%
本を借り
るもしく
は返す
87%
その他
3%
16
無記入
8%
時間を延長
してほしい
23%
現状のままでよい
66%
9
100
構成比
23
34
34
6
3
100
週に1回
程度
11%
月に1回
程度
23%
全く満足
してない
6%
回答数
8
12
12
2
1
35
ほぼ毎日
3%
どちらか
といえば
満足して
いない
34%
無記入
3%
おおいに
満足して
いる
23%
どちらか
といえば
満足して
いる
34%
C 自由記述
・勉強できるスペースを、なんとなく区切って頂けたら、市の図書館の様に使用しや
すくなるのでは、、、と思う。
・公民館に変わり図書室の利用が毎日出来てとっても便利になりました。これからも
よろしく。
・もっとたくさんの本があればいいと思います。新刊も増やしておいてほしいです。
・この頃は毎日(午後だけど)開いているのでいいと思う。CDなども置いてほし
い。本はもっともっとある方がうれしい。少ないと思う。
・新しい本をふやしてほしい。(さいきんはつばいされたもの)ジブリをふやしてほ
しい。
・新しい本いっぱい入れてください。
・まんがの本も借りたいです。
・本のジャンルごとにわけていればもっといろんな本に出会える気がします。
・本の種類が少ない。室内が暑い。(夏季)室内が寒い。(冬季)
・少女まんがをいっぱいおいてほしい。
・「進撃の巨人」というマンガをおいてほしい。
・特にありません。しいて言えば、1度に借りられる本の量をふやしてほしいです。
(1~15冊など)
・大変便利で喜んでいます。
・もっとマンガを増やして欲しい。ゲームをしている子供が少しうるさいときがあ
る。
寒い時がある。
・健康に関する月刊誌(わかさ、安心、など)
・釧路新聞など
・背表紙などが日焼けしない工夫を!!
・時おり破れのある本を見かける。常時点検お願いします。
17
釧路町
町コミ図書室利用者アンケート結果
アンケート概要
1 期間 平成25年9月11日(水)~27日(金)
2 対象 釧路町 町コミ図書室利用者(小学生以上)
3 回答者 53名
男性
23%
A アンケート回答者について
A-1 性別
項 目
回答数
構成比
男性
12
23
41
77
女性
53
100
計
A-2 年齢
項 目
回答数
構成比
9
17
6-11歳
12-14歳
1
2
1
2
15-17歳
0
0
18-21歳
22-29歳
0
0
8
15
30-39歳
6
11
40-49歳
50-59歳
3
6
15
28
60-69歳
10
19
70-79歳
80歳以上
0
0
53
100
計
A-3 住所
項 目
別保地区
遠矢地区
昆布森地区
セチリ太地区
釧路市
無記入
計
回答数
4
1
0
45
2
1
53
女性
77%
80歳以上
0%
6-11歳
17%
70-79歳
19%
12-14歳
2%
15-17歳
2%
18-21歳
0%
30-39歳
15%
60-69歳
28%
50-59歳
6%
無記入
2%
構成比
釧路市
4%
8
2
0
85
4
2
100
22-29歳
0%
40-49歳
11%
別保地区
7%
遠矢地区
2%
昆布森地区
0%
セチリ太地区
85%
18
B
図書館の利用について
B-1 利用頻度
項
目
回答数
構成比
ほぼ毎日
0
0
週に1回程度
5
9
38
72
月に1回程度
5
9
年に数回程度
2
4
はじめて来た
0
0
その他
1
2
2週間に1回程度
その他
2%
無記入
週に1回程度
4%
9%
年に数回程度
4%
月に1回程度
9%
2週間に1回程
度
72%
・その時によってちがう
2
4
53
100
無記入
計
B-2 目的〈複数回答可)
項
目
回答数
51
93
本を読む
3
5
調べ物をする
1
2
本を借りるもしくは返す
0
0
55
100
待ち合わせ
計
調べ物をする
2%
本を読む
5%
構成比
B-3 開館時間
本を借りるもしくは返す
93%
項
目
回答数
構成比
38
現状のままでよい。
72
毎日開館し、時間を延長してほしい
9
・2時~5時半 ・11時~18時 ・10時~17時
・9時~6時
・10時~18時 ・9時~17時
17
1
2
5
9
53
100
その他
その他
2%
無記入
9%
毎日開館し、
時間を延長し
てほしい
17%
・日曜日に開館してほしいです。
無記入
計
B-4 図書室の本の冊数
項
目
回答数
まったく満足
していない
2%
構成比
おおいに満足している
16
30
どちらかといえば満足している
どちらかといえば満足していない
24
45
8
15
1
2
まったく満足していない
無記入
計
現状のままで
よい
72%
4
8
53
100
どちら
かとい
えば満
足して
いない
無記入
8%
おおいに満足
している
30%
どちらかといえば
満足している
45%
19
C 自由記述
・とってもやさしくてすばらしいとしょしつだと思います。これからもつづけてください!!
・政治経済
やさしく読める本
・年齢を重ねると時代物が落ち着き、係の方が気を使っていただき、そろえて下さるように思います。感
謝しております。
・新しい本をたくさん入れていただけるとうれしいです。
・おもしろいほんがふえるといいな。
・直通の電話が有れば良いと思います。
・2週間に1度の利用ですが大変気持ちよくお付き合いさせて頂いております。最近自分では新刊を購入
することがなくなりましたが、図書館で借りることも出来、ありがたく思っております。これからもよろ
しくお願い致します。
・室内用スリッパを新しくして下さい。もしくは土足ではだめでしょうか。
・図書室を増床してほしい。
・受付の方の気配りに大変感謝いたしております。
・新刊本もすぐにかりれるのでとても楽しみに利用しています。児童書(小学生用)も増えたので家族で
かりにきています。
・返却期間がもう少し長かったらよいなと思います。本が好きで借りるのですが、日々仕事や家事に追わ
れ、夜眠る前に数十分しかよめず返却が予定日をすぎてしまう(すみません)一冊借りればよいのに、つ
い読みたいものが何冊も・・・。図書室自体には大いに満足です。子供の夏休みとかの長期休みの時に一
人でるすばんが心配なので図書室に行って本読んでたら?時間つぶせるヨ!!と言っても、「う~ん」
と・・・。何かもよおしものとか、子供相手のイベントがあるとうれしいです。
・スリッパにはき替えず、土足のままで良いと思います。
・大きい部屋だったらもっと沢山の本がおけると思います。イス、テーブルを多くして図書館でゆっくり
読んだり、子供から大人までじっくり選べる位の広さ、多さだったら良いと思います。
・図書館を毎日9~5時か6時まで開けてほしい。新聞、雑誌を置いてほしい。本類やビデオ等、子ども
が来館できる企画を多くしてほしい→町の意気がさかんになる。
・本の数を増やしてほしい。学校の図書室開放も良かったのですが、使ってたりする事も有って、行きづ
らいです。何ヶ月も本の交換がされない事も有りました。去年迄別保中学の図書室を利用させて頂いてま
したが、もっと沢山の人が利用すると良いのにと思います。
20
平成25年度釧路町標準学力調査における生活・学習意識調査から(読書活動関係)
3年生
4年生
釧路町 全国
釧路町 全国
5年生
6年生
小学校全体平均
小学校
差
本( マンガ や雑 誌を含 まない 。) を読ん でいる 。
新聞の記事を読んでいる。
勉強に図書館を利用している。
69.9
30.1
22.2
70.9
40.8
38.8
64.6
23.8
18.2
釧路町 全国 釧路町 全国 釧路町 全国
70.4
39.6
28.8
66.7
29.8
17.5
1年生
2 年生
釧路町 全国
釧路町 全国
中 学校
74.5
33.0
9.0
本 (マ ン ガや 雑誌 を含 ま ない 。) を読 んで い る。
新聞の 記事を読んでいる。
勉強に 図書館を利用している。
66.2
35.0
13.4
73.9
28.3
3.9
65.9
31.2
10.2
67.1
39.2
23.6
78.9
27.9
12.1
64.4
39.6
19.5
70.0
27.9
17.5
68.2
1.8
39.8 ▲11.9
27.7 ▲10.2
3年生
中学校全体平均
差
全国 釧路町 全国
74.6
62.8
74.3
65.0
9.4
29.0
33.2
30.1
33.1 ▲3.0
5.7
9.9
6.2
11.2 ▲14.6
釧路町
平成25年度全国学力・学習状況調査における生活環境や学校環境に関する質問紙調
査から(読書活動関係)
家や図書館で、普段(月~金曜日)、1日あたりどれくらいの時間
、読書をしますか
選択肢
1
2
3
4
5
6
7
8
その他 無回答
釧路町
4.7
12.0
18.2
29.7
13.0
22.4
0.0
0.0
北海道(公立)
6.7
10.0
18.2
24.0
15.5
25.6
0.0
0.0
全国(公立)
6.1
10.3
20.2
26.3
16.2
20.8
0.1
0.0
小学6年生
1 2時間以上
2 1時間以上、2時間より少ない
4 10分以上、30分より少ない
3 30分以上、1時間より少ない
5 10分より少ない
6 全くしない
普段の授業では、本やインターネットを使って、グループで調べる
活動をよく行っていると思いますか。
選択肢
1
2
3
4
5
6
7
8
その他 無回答
釧路町
22.9
41.7
28.6
6.8
0.0
0.0
北海道(公立)
17.1
41.6
31.6
9.6
0.0
0.0
全国(公立)
15.5
41.1
33.1
10.1
0.1
0.1
小学6年生
1 当てはまる
2 どちらかといえば、当てはまる
3 どちらかといえば、あてはまらない
4 当てはまらない
読書は好きですか。
小学6年生
選択肢
釧路町
北海道(公立)
全国(公立)
1 当てはまる
1
50.5
48.6
47.8
2
25.5
23.0
24.3
3
13.5
15.9
16.2
2 どちらかといえば、当てはまる
4
10.4
12.5
11.5
5
6
7
8
3 どちらかといえば、あてはまらない
4 当てはまらない
21
その他 無回答
0.0
0.0
0.1
0.0
0.1
0.1
家や図書館で、普段(月~金曜日)、1日あたりどれくらいの時間
、読書をしますか
選択肢
1
2
3
4
5
6
7
8
その他 無回答
釧路町
2.1
10.6
21.8
23.4
10.1
31.9
0.0
0.0
北海道(公立)
6.7
10.1
16.1
21.4
12.1
33.6
0.0
0.1
全国(公立)
5.6
8.7
15.2
21.9
12.6
36.0
0.0
0.1
中学3年生
1 2時間以上
2 1時間以上、2時間より少ない
4 10分以上、30分より少ない
3 30分以上、1時間より少ない
5 10分より少ない
6 全くしない
本を読んだり、借りたりするために学校図書館・家や地域の図書館
にどれくらい行きますか。(教科書や参考書、漫画や雑誌除く)
選択肢
1
2
3
4
5
6
7
8
その他 無回答
釧路町
0.5
4.3
9.0
20.2
65.4
0.0
0.5
北海道(公立)
2.1
6.6
11.0
22.5
57.6
0.0
0.1
全国(公立)
2.4
6.8
11.3
21.2
58.0
0.0
0.2
中学3年生
1 だいたい週に4回以上行く
く
2 週に1~3回程度行く
3 月に1~3回程度行く
4 年に数回程度行
5 ほとんど、または、全く行かない。
普段の授業では、本やインターネットを使って、グループで調べる
活動をよく行っていると思いますか。
選択肢
1
2
3
4
5
6
7
8
その他 無回答
釧路町
6.4
30.9
45.7
17.0
0.0
0.0
北海道(公立)
6.6
24.4
44.1
24.8
0.0
0.1
全国(公立)
7.0
24.4
42.9
25.5
0.0
0.1
中学3年生
1 当てはまる
2 どちらかといえば、当てはまる
3 どちらかといえば、あてはまらない
4 当てはまらない
読書は好きですか。
中学3年生
選択肢
釧路町
北海道(公立)
全国(公立)
1 当てはまる
1
56.9
51.6
46.2
2
23.4
22.9
23.9
3
11.2
14.5
16.6
2 どちらかといえば、当てはまる
4
8.5
10.7
13.0
5
6
7
8
3 どちらかといえば、あてはまらない
4 当てはまらない
22
その他 無回答
0.0
0.1
0.1
0.0
0.2
0.3
子どもの読書活動の推進に関する法律
(目的)
第一条 この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国
及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の
推進に関する必要な事項を定めることにより、子どもの読書活動の推進に関
する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって子どもの健やかな成長に資
することを目的とする。
(基本理念)
第二条 子ども(おおむね十八歳以下の者をいう。以下同じ。)の読書活動は、子ど
もが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人
生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであること
にかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的
に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進
されなければならない。
(国の責務)
第三条 国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、子どもの読
書活動の推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有す
る。
(地方公共団体の責務)
第四条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域
の実情を踏まえ、子どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実
施する責務を有する。
(事業者の努力)
第五条 事業者は、その事業活動を行うに当たっては、基本理念にのっとり、子ども
の読書活動が推進されるよう、子どもの健やかな成長に資する書籍等の提
供に努めるものとする。
(保護者の役割)
第六条 父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動
の習慣化に積極的な役割を果たすものとする。
(関係機関等との連携強化)
23
第七条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に
実施されるよう、学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の
強化その他必要な体制の整備に努めるものとする。
(子ども読書活動推進基本計画)
第八条 政府は、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推
進を図るため、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(以下「子ど
も読書活動推進基本計画」という。)を策定しなければならない。
2 政府は、子ども読書活動推進基本計画を策定したときは、遅滞なく、これを
国会に報告するとともに、公表しなければならない。
3 前項の規定は、子ども読書活動推進基本計画の変更について準用する。
(都道府県子ども読書活動推進計画等)
第九条 都道府県は、子ども読書活動推進基本計画を基本とするとともに、当該都
道府県における子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該都道府県
における子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画(以下「都
道府県子ども読書活動推進計画」という。)を策定するよう努めなければなら
ない。
2 市町村は、子ども読書活動推進基本計画(都道府県子ども読書活動推進
計画が策定されているときは、子ども読書活動推進基本計画及び都道府県
子ども読書活動推進計画)を基本とするとともに、当該市町村における子ど
もの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該市町村における子どもの読書
活動の推進に関する施策についての計画(以下「市町村子ども読書活動推
進計画」という。)を策定するよう努めなければならない。
3 都道府県又は市町村は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村
子ども読書活動推進計画を策定したときは、これを公表しなければならな
い。
4 前項の規定は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書
活動推進計画の変更について準用する。
(子ども読書の日)
第十条 国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるととも
に、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるため、子ども読書の日を
設ける。
2 子ども読書の日は、四月二十三日とする。
3 国及び地方公共団体は、子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施
するよう努めなければならない。
24
(財政上の措置等)
第十一条 国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策を実施
するため必要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとす
る。
附則
この法律は、公布の日から施行する。
○ 衆議院文部科学委員会における附帯決議
政府は、本法施行に当たり、次の事項について配慮すべきである。
一 本法は、子どもの自主的な読書活動が推進されるよう必要な施策を講じて環
境を整備していくものであり、行政が不当に干渉することのないようにすること。
二 民意を反映し、子ども読書活動推進基本計画を速やかに策定し、子どもの読
書活動の推進に関する施策の確立とその具体化に努めること。
三 子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、本と親しみ、本を楽しむことが
できる環境づくりのため、学校図書館、公共図書館等の整備充実に努めること。
四 学校図書館、公共図書館等が図書を購入するに当たっては、その自主性を尊
重すること。
五 子どもの健やかな成長に資する書籍等については、事業者がそれぞれの自
主的判断に基づき提供に努めるようにすること。
六 国及び地方公共団体が実施する子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業へ
の子どもの参加については、その自主性を尊重すること。
25
釧路町読書活動推進計画(釧路町子どもの読書活動推進計画)
平成26年度~平成30年度
平成26(2014)年3月発行
釧路町教育委員会教育部社会教育課
088-0692 北海道釧路郡釧路町別保1丁目1番地
電話 0154-62-2301 FAX0154-62-2516
http://www.town.kushiro.lg.jp/kakuka/syogai/syogai.htm
mail:[email protected]
26
27
Fly UP