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第6学年 「フラッグフットボール ~誰もが主役~」

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第6学年 「フラッグフットボール ~誰もが主役~」
平成26年10月17日
第6学年
E ボール運動
「フラッグフットボール ~誰もが主役~」
授業の様子
自分達で考えた作戦を練
習しています。相手のディ
フェンスをブロックして,
攻撃しやすいように工夫
しています。
誰がボールを持っているか分か
らないように後ろ向きからスタ
ートしています。みんな背中側
から回転することで,ぎりぎり
まで,相手にボールが見えない
ように工夫しています。
兄弟チームに,自分達の考えた
作戦を試しています。その後,
お互いにアドバイスをし合いな
がら,よりよい作戦を考えまし
た。
形成的授業評価による単元の分析
○意欲・関心
単元のサブタイトル(誰もが主役)にあるように,一人一人に役割を持つことを意識させたり,フ
ラッグフットの動きやルールに慣れるようタスクゲームやミニゲームを単元前半に仕組んだりしたこ
とで,単元全体を通して意欲的に学習に臨むことができた。
○協力
チーム編成を3~4人としたことで,一人一人の動きや作戦立案のための話し合いに参加しなけれ
ばならない状況が自然とうまれ,誰もが友達と必然的に関わるようになった。ただ,単元中盤では,
更によいプレーをしようとするがあまり,作戦立案の話し合いや動きがなかなか求めるものにならず,
児童同士が言い争う場面もあった。しかし,そういった経験をしながらもお互いに励ましたり声をか
け合ったりする中で,チームワークが向上してきた。
○成果
単元前半はタスクゲーム等でフラッグフットのルールに向かうための動きを身に付けるためのめあ
てを設定した。そのため,児童はその動きを身に付けようとしっかりとめあてを意識して学習に臨む
ことができたが,第5,6時はフラッグフット本来のルールに変わったことによる難しさがあったた
め,成果としての値は下がってしまった。タスクゲームから通常のゲームへの移行の仕方に課題が残
った。
本時(7時間目)の授業研修
助言:安田女子大学 徳永隆治 教授
<授業について>
○指導目標と児童のめあて「ブロックを取り入れたランプレーの作戦を考え,試してみよう。
」の設
定がよかった。まず,課題設定にあたり,今までの学習の中から児童の動きや学習カードを基に,
設定されていた。つまり,児童の実態に応じて,児童が学びたいことがめあてとなっているため,
児童が主体的に学習に取り組むことができた。
○VTR や板書が本時のめあてを達成するために大変効果的であった。特に,スローや拡大を用いた
VTR では,児童がどのような動きをすればよいのか,またどのような作戦を考えたりしたら良い
かを具体的にイメージすることができていた。
○フラッグフットボールの運動の特性をしっかりと理解しており,サブタイトルにあるように一人一
人が活躍できるように工夫してあった。
(少人数チーム,作戦シート)
しかし,少人数にすることで,リーダー的な存在がいないグループも出てくる。その際は,話し合
いの仕方や作戦の中身について気を配っておく必要がある。
○兄弟チームでアドバイスをする展開が大変よかった。児童相互でよりよい動きにするために,言語
活動を用いて関わり合う姿は体育の学習でも重要視されている。
◎「教えたいことを学びたいことにする。」ために,課題設定の仕方や学習の山場,そして,あたた
かい声かけをこれからも続けていってほしい。
単元終了後の児童の振り返り(一部抜粋)
○最初はチームがまとまっていなくて,ほとんど勝てなかったけど,最後のリーグ戦では何回
か勝てたので,チームが成長したなと思いました。
○運動があまり好きじゃなくても,作戦1つでこんなにも勝てるものなんだなと,身をもって
感じた。作戦が成功することもあるけど,作戦通りにいかないときは,臨機応変に自分で考
えて動くことも大事だと分かった。
○このフラッグフットボールは,すごく楽しかったです。一人一人に役目があって,みんなが
活躍できるスポーツでした。わたしたちのチームは「フェイクブロック」という作戦でうま
く相手をだますことができました。
○フラッグフットボールは「誰もが主役」なので,みんなが平等に活躍できて,とてもよい競
技だと思った。作戦を考えるのは大変だったけど,みんなで考えた作戦が成功したときはと
てもうれしかった。
○いい作戦を考えたり,悪いところを直したり,ブロックやフェイントなどたくさんのことを
覚えられました。次の体育にも生かしていきたいです。
○自分たちで苦労して考えた作戦は,わたしたちの宝物になりました。
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