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高度道路交通システムに関する JIS 制定、改正

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高度道路交通システムに関する JIS 制定、改正
資料2
高度道路交通システムに関する JIS 制定、改正
−交通事故被害低減を目指して−
平成27年10月20日
高度道路交通システムとしての前方車両衝突軽減システムと前方車両衝突警報システムについて、
それぞれ、JIS を制定、改正しました。 これにより、システムの性能品質を確保し、システムが広く普及
することで、交通事故被害の低減が期待されます。
1.規格改正の目的・背景
世界の自動車関連各社が、前方車両を検知し、ブレーキを掛け、被害を軽減する前方車両衝突軽
減システム装置を開発、製品化してきており、当システムの普及が期待されています。そこで、当
システムに関して、交通事故の被害低減に実効のある性能要件及び性能確認のための試験方法など
を規定した JIS D0808 を制定しました。
また、前方車両衝突警報システムについては、2001 年の JIS 制定当時と比較して多様化している
ため、広く対応でき実効のある警報システムの性能要件及び性能確認のための試験方法に関する規
格内容に JIS D0802 を改正しました。
なお、これらの JIS は、それぞれ、日本の前方障害物衝突軽減制動装置の技術指針を包含する、
前方車両衝突軽減システムの国際標準規格 ISO 22839 および前方車両衝突警報システムの国際標準
規格 ISO 15623 と一致させています。
2.規格制定、改正の主なポイント
(1)JIS D0808(高度道路交通システム―前方車両衝突軽減システム―操作、性能及び検証要求事
項)の制定
前方車両衝突軽減システムに関して、適用範囲、普通車両及び大型車両の必要機能・作動モデル・
性能要件等に関する要求事項、システム性能についての試験方法等を規定しました。
(2)JIS D0802(高度道路交通システム―前方車両衝突警報システム―性能要求事項及び試験方法)
の改正
① 平常時における警報機能の制限
システムがブレーキやステアリングの操作を検知して運転手による衝突回避行動を察知した場合、
警報をしない、
または警報のタイミングを遅らせるなどの機能制限を行ってもよい規定としました。
② 前方車両検知範囲の試験方法
車両の試験速度について具体的な数値(試験車両 20±2m/s、目標車両 8±1m/s)を記載しまし
た。
【担当】経済産業省 産業技術環境局 国際標準課(03-3501-9283、内線 3426∼3427)
(課長)福田 泰和
(補佐)河村 保
経済産業省 製造産業局 自動車課
(課長)伊吹 英明
(補佐)小谷 勇人、成田 裕幸、小林 亮介
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