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参考資料(PDF形式:819KB)
参 考 資 料 平成20年10月2日 農 林 水 産 省 経 済 産 業 省 (参考1)商品先物市場における出来高と委託者数等の推移 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 72,711 72,233 74,974 88,282 111,147 127,194 142,486 155,790 134,679 107,745 85,067 71,071 570 513 504 363 262 92 49 45 110 58 34 +0 505,495 450,105 434,232 433,733 429,924 485,417 495,666 510,057 480,127 472,409 360,004 292,056 商品取引員数 126 120 112 110 106 105 100 97 96 86 79 70 営業所数 561 534 497 474 483 486 480 461 433 353 298 226 外務員数(人) 12,144 12,738 12,785 13,196 13,482 14,302 14,310 14,449 14,053 11,511 9,138 6,588 委託者数(人) 105,216 102,428 106,386 101,656 107,225 115,470 118,230 114,181 113,958 103,858 99,551 96,012 出来高 (千枚) 先物 オプション 預り証拠金額 (百万円) 出典:(社)全国商品取引所連合会編「商品取引所年報」。預り証拠金額欄の平成17∼19年度は日本商品清算機構の貸借対照表上の取引証拠金、平成19年 度の出来高及び商品取引員数は商品取引所連絡会調べ、営業所数、外務員及び委託者数は日本商品先物振興協会調べ。 1 (参考2)商品先物市場における参加者(委託取引)割合 ○我が国の商品先物市場は、個人投資家が相当程度の割合を占めているのに対し、海外の主要商品市場では、リス クヘッジャー、個人投資家のほか、金融機関、ファンド等の大口リスクテイカーが数多く参加し、多様で厚みのあ る市場が形成されている。 国内商品先物市場(委託取引) 海外の商品先物市場の例 NYMEX 公表データは存在しないものの、原油の場合、JOGMEC資 料等では金融機関・ファンドは2002年に全体の2割程度で あったが、その後拡大し、現在では4割程度を占め、他は 石油トレーダーが3割、石油精製・流通業者が1割程度と 見られている。 LME 90年代までは、鉱山会社、専門商社等の当事者間を中心 とした市場であったが、その後、大手金融業者、ファン ド、国外当業者等大口の参加者が新規に参入。 イギリス市場ではリテールの顧客の割合は0.9%程度。 (日本商品委託者保護基金「英国金融サービスにかかる顧 客保護についての調査」19年6月) 出典:第2回商品取引所分科会(平成19年10月11日)資料より抜粋 出典:日本商品先物振興協会による調査 注:平成16年は会員86社のうち82社、平成17年は会員 80社のうち74社、平成18年は会員73社のうち72社の回 答を集計した数値である。 2 (参考3−1)商品取引所法における行為規制 1 情報格差の是正の観点から講じられている行為規制 (1)商品取引受託契約の締結の勧誘等に関する行為規制 ・広告規制(第213条の2) ・再勧誘の禁止(第214条第1項第5号) ・勧誘受託意思の確認義務(第214条第1項第7号) ・両建て取引の勧誘の禁止(第214条第1項第8号) ・適合性の原則(第215条)等 (2)商品取引受託契約の締結に関する行為規制 ・契約締結前の書面交付義務(第217条) ・契約締結前の交付書面に係る説明義務(第218条) ・取引の方法の別の明示義務(第219条) ・取引の成立時における書面による通知義務(第220条) ・取引証拠金等の受領に関する書面交付義務(第220条の2) 2 公正な取引の確保等の観点から講じられている行為規制 ・のみ行為の禁止(第212条) ・損失補てんの禁止(第214条の2)等 3 (参考3−2)当業者(委託取引)の資本金分布状況 ○ 商品先物市場に参加している当業的利用者は、比較的資本金の小さい企業が多い。 出典:日本商品先物振興協会「当業的利用者アンケート」 注:回答のあった協会員(商品取引員)18社を通じて委託者167社が回答。 4 (参考4)金融商品取引法におけるプロ・アマ規制 目的:投資者保護のために設けられている金融商品取引業者に対する規制については、知識・経験・財産の状 況等から特定投資家(いわゆるプロ)が勧誘や契約等の相手方となる場合については、一般投資家 (いわゆるアマ)と同様の規制を行う必要がないことを踏まえ、行為規制を柔軟化し、取引の円滑 化を図るため。 概要:投資家の属性を特定投資家(プロ)と一般投資家(アマ)に分けた上、さらに一般投資家に移行可 能な特定投資家と特定投資家に移行可能な一般投資家に区分している。 投資家が特定投資家の場合には、広告規制、勧誘規制の一部、書面交付義務等が適用除外になる (損失補てん等の禁止などの市場の公正確保を目的とする行為規制は適用除外とならない)。 顧客分類 該当する顧客 適用除外となる行為規制 ①特定投 資家(一般 投資家へ 移行不可) ・適格機関投資家 ・国 ・日本銀行 ②特定投 資家(一般 投資家へ 移行可) ・地方公共団体 ・投資者保護基金 ・上場株券の発行者 ・資本金額5億円以上の株式会社 ・金融商品取引業者である法人 等 ・広告規制(第37条) ・不招請勧誘の禁止(第38条第3号) ・勧誘受託意思の確認(第38条第4号) ・再勧誘の禁止(第38条第5号) 再勧誘の禁止(第38条第5号) ・適合性の原則(第40条第1号) ・取引様態の事前明示(第37条の2) ・契約締結前の書面交付(第37条の3) ・契約締結時の書面交付(第37条の4) ・保証金の受領に係る書面交付(第37条の5) 等 ③一般投 資家(特定 投資家へ 移行可) ・①、②以外の法人 ・一定の要件に該当する個人(純資産額及び 投資資産額3億円以上、最初の契約締結時か ら1年以上経過していること) ・匿名組合(出資の合計額が3億円以上等)の 営業者である個人 等 ④一般投 資家(特定 投資家へ 移行不可) ・③の個人を除く個人 ・なし 5 (参考5)金融商品仲介業について 制度の趣旨:証券会社等の販売チャネルの拡充・投資家から証券会社等へのアクセスの容易化と共に証 券会社等のサービスの多様化・多様な投資家の参入促進を図るため、媒介という事実行為のみを営業し て行うことについて、金融商品取引業とは別に、その業務の性質に着目した規制を行うもの。 経緯:平成15年の証券取引所法改正の際に証券業に関する媒介のみを行うものとして証券仲介業制度 が設けられ、平成18年の金融商品取引法への改正の際に金融商品仲介業制度に改められた(投資運用 業等に関する媒介行為が追加)。 ・特徴: <業務の範囲> ○有価証券の売買の媒介、有価証券の売買の委託の媒介、市場デリバティブ取引の委託の媒介、投資顧問 契約又は投資一任契約の媒介等の媒介行為に限定。 ※店頭デリバティブ取引の委託の媒介を行うことはできない。 <参入規制> ○登録制(●株式会社・法人要件なし、個人も可) ●財務規制なし ○金融商品取引業者(第1種金融商品取引業者若しくは投資運用業者又は登録金融機関)からの業務の委託 が必要(業務委託元の金融商品取引業者を所属金融商品取引業者という。) ○所属金融商品取引業者が金融商品取引協会に加入していること ○金融商品仲介業を適確に遂行することができる知識・経験を有していること <行為規制> ○所属金融商品取引業者等の商号等の明示義務 ○再勧誘の禁止、断定的判断の提供の禁止、勧誘受諾意思未確認の禁止等の勧誘に係る禁止行為 ○広告規制 ○適合性の原則 ○金融商品仲介行為等に係る損失補てんの禁止 ●契約締結に関する書面交付義務なし(契約は顧客と金融商品取引業者の間で締結するため) <その他> ○外務員の登録義務 ○金銭等の預託を顧客から受けること等の禁止 6 ○所属金融商品取引業者による損害賠償責任 (参考6)金融商品仲介業者数の推移 出典:金融庁資料(平成19年までは「金融庁の1年」、平成20年は「金融商品仲介業者登録一覧」(平 成20年6月末現在))による。 注:各年6月末(平成18年は5月末)現在の業者数である。 7 (参考7)媒介、取次ぎ及び代理の定義 ・媒介(仲立人「なかだちにん」:商法第543条) → 他人の間に立って、他人を当事者とする法律行為(例えば契約の締結)の成立 に尽力する事実行為のこと。仲立人は、法律効果(法的権利・義務)及び経済 的効果のいずれの帰属主体にもならない。 媒介者 本人(委託者)と取引員の間の契約を仲介 (事実行為) (当事者は取引員と委託者であるから、 法律効果・経済効果の帰属先は問題とな らない) (経済効果) 取引員 委託者 契約成立(法律効果・経済効果ともに取引員と委託 者の間の問題) 8 ・取次ぎ(問屋「といや」:商法第551条) 自己の名をもって、他人の計算により行う法律行為のこと。取次者は法律効果の帰属 主体であるが、経済的効果の帰属主体は委託者となる。 商品取引員 (取次者) 契約成立 (取次) 契約成立 契約成 商品取引員 委託者 経済的効果のみが委託者に帰属 (取引員と委託者は契約当事者の関係ではない) 9 ・代理(代理商:商法第27条、会社法第16条) → 他人の名をもって、他人のために代理権の範囲で行う法律行為(意思表示)のこと。 代理人は法律効果及び経済的効果のいずれの帰属主体にもならず、代理を依頼した者 (本人)に法律効果及び経済的効果が帰属する。 代理人 ③契約をする意思表示 ① ①代理権授与 権授与 ④通知 ⑤契約成立 (法律効果・経済効果ともに本人(委託者)に帰属) 取引員 委託者 (経済効果) 10 (参考8)媒介、取次ぎ及び代理の整理 行為類型 (契約の締結か) 契約の法的効果の帰 属先 (誰が契約当事者と なるか) 経済的効果の帰属先 (誰の計算で行うか) 媒介 事実行為 委託者本人 委託者本人 取次ぎ 法律行為 取次者 委託者本人 代理 法律行為 委託者本人 委託者本人 11 (参考9)金融商品における投資一任契約の状況 16年3月末 認可投資顧問業者数 投資一任契約(件数) 投資一任契約(金額・億円) 17年3月末 18年3月末 19年3月末 131 133 141 146 6,329 7,899 29,745 32,582 636,692 796,913 1,103,228 1,208,152 出典:金融庁「金融庁の1年」 注:投資一任契約:投資者から投資判断や投資に必要な権限を委任され投資を行うもの。 うちラップ口座の契約資産残高 ラップ口座 件数 金額(億円) 平成18年3月末 22,689 3,364 平成19年3月末 25,286 5,636 平成20年3月末 41,615 7,469 出典:日本証券投資顧問業協会統計資料 12 (参考10)金融商品取引法におけるいわゆるラップ口座について ○証券取引法の規制を受ける証券会社と証券投資顧問業法の規制を受ける証券投資顧問業者の兼業 については、本業に集中させるため証券投資顧問業法において兼業規制があったことから禁止されて いた。しかし、金融システム改革において、「ラップ・アカウントは、証券会社の手数料獲得目的の短期 売買の危険が少ないなど、投資家のメリットが大きく、米国においても広く利用されるようになっている。 証券会社についても、ラップ・アカウント方式の資産運用サービスは、営業の多様化につながり、手数 料自由化後の証券会社の提供サービスの高付加価値化を支える業務の一つになり得ると期待される 。」(証券取引審議会報告 平成9年6月)と答申が行われ、証券会社によるラップ口座が解禁された。 ○その後の改正を経て、金融商品取引法では、第一種金融商品取引業及び投資運用業の登録を行うこ とにより、ラップ口座の業務を行うことができる。また、ラップ口座の弊害防止措置としては、金融商品 取引法第44条において、 •投資一任契約に係る運用として行う取引等に関する情報を利用して、有価証券の売買そのほか の取引等の委託等を勧誘する行為、 例:「ラップ口座の運用として、近い将来に××社の株式が大量に買われる予定であるため、××社の株価が値上がりがあるかもし れない」との情報を利用して、顧客に××社の株式の購入を勧めること。 •投資一任契約に係る業務以外の業務による利益を図るため、その行う投資一任契約に係る業務 に関して運用の方針、運用財産の額もしくは市場の状況に照らして不必要な取引を行うこと、 例:長期的な株式保有をする運用方針で有るにもかかわらず、証券会社の売買手数料を稼ぐために、株式の短期売買を繰り返すこと 。 等が規定されている。本条違反に対しては、業務停止命令などの行政処分によって担保されている。 13