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トップレベル事業所認定

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トップレベル事業所認定
●各種ビルメンテナンス業務の決め手をさぐる!
管理資材
セレクション・ガイド集
特設
企画
PART60
ビルの省エネ・
エコ対策の巻
■本年度掲載予定テーマ
レジオネラ症
防止対策
ビルの省エネ①
CONTENTS
東京都の地球温暖化対策−
トップレベル事業所認定
ビューローベリタスジャパン
小林 和斉
ビルの省エネ②
ビルの省エネ③
ビルの衛生管理
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SELECTION Guide PART 60
東京都の地球温暖化対策−
トップレベル
事業所認定
ビューローベリタスジャパン
小林 和斉
1
トップレベル事業所とは
また,後述するとおり,
「温室効果ガス排出総
量削減義務と排出量取引制度」において特定温室
効果ガス排出量の削減義務を負う特定地球温暖化
1- 1.削減義務率と用途区分
対策事業所がトップレベル事業所または準トップ
(1)
用語の定義
レベル事業所の認定を受けた場合,当該対象事業
○トップレベル事業所:
所の削減義務率を,地球温暖化の対策の推進の程
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例
度に応じて軽減する仕組みがある.
(東京都環境確保条例.以下「条例」と記す)第
(3) 用途区分
5条の 15 に規定する優良特定地球温暖化対策事
削減義務率決定の際に問題となる用途区分は,
業所のうち,地球温暖化の対策の推進の程度がき
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例施
わめて優れた事業所として知事の認定を受けた事
行規則(以下「規則」と記す)第4条の 16 に示
業所のこと.
されており,第一区分事業所(以下「区分Ⅰ」と
○準トップレベル事業所:
記す)と第二区分事業所(以下「区分Ⅱ」と記す)
条例第5条の 15 に規定する優良特定地球温暖
がある.区分Ⅰに属する主な用途は,事務所,百
化対策事業所のうち,地球温暖化の対策の推進の
貨店,ホテル,学校,病院,熱供給事業所などで
程度が特に優れた事業所として知事の認定を受け
あり,区分Ⅱに属する事業所の主な用途は,工場,
た事業所のこと.
浄水場,下水処理場,廃棄物処理施設などである
(2)
削減義務率
(表2)
.
通常の特定地球温暖化対策事業所の削減義務率
1- 2.トップレベル認定事業所の削減義務率
は,第1計画期間内(2010 〜 2014 年度)では,
軽減
用途区分により表1のとおり,6〜8% と決めら
(1) 地球温暖化の対策の推進の程度
れている.なお,参考値ではあるが,第 2 計画期
優良特定地球温暖化対策事業所には,特定地球
間(2015 〜 2019 年度)における削減義務率の見通
温暖化対策事業所の地球温暖化の対策の推進の程
しは,平均で約 17%程度とされており,第1計画
度に応じてトップレベル事業所と,準トップレベ
期間との合計 23 〜 25% の削減が目論まれている.
ル事業所の区分が設けられている.
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東京都の地球温暖化対策-トップレベル事業所認定
表1 第 1 計画期間(2010 〜 2014 年度)の削減義務率
区 分
削減義務率
(基準年度比)
具体的用途
Ⅰ−1
オフィスビルなどと地域冷暖房施設(「区分Ⅰ−2」
オフィスビルなど(表2参照)
に該当するものを除く)
8%
Ⅰ−2
区分Ⅰに該当するオフィスビルのうち地域冷暖房な DHC(地域冷暖房)を 20%以上利用し
どを多く利用している事業所
ている施設
6%
区分Ⅰ−1,Ⅰ−2以外の事業所(工場など)
6%
Ⅱ
表2 オフィスビルなどの第一区分事業所
事務所または営業所(試験,研究,設計または
(ア)
開発のためのものを含む)
(イ) 官公庁の庁舎
(ウ) 百貨店,飲食店その他の店舗
工場,上下水道,廃棄物処理施設など
表3 地球温暖化対策の推進の程度のイメージ
①推進体制の整備
区分Ⅰ
②高効率機器・高効率システムと制御
(Ⅰ−1,Ⅰ−2) の導入
③運用改善の実施
(エ) 旅館,ホテルその他の宿泊施設
①エネルギー計測・計量,設備の稼働
実態の把握(事業所のエネルギー消
費特性の分析)
(オ) 学校その他の教育施設
(カ) 病院その他の医療施設
(キ) 社会福祉施設
(ク) 情報通信施設
区分Ⅱ
(ケ) 美術館,博物館または図書館
③各種設定値(温度,湿度,蒸気圧,
空気圧など)の最適化,継続的な改
善活動の実施
(コ) 展示場
(サ) 集会場または会議場
(シ) 結婚式場または宴会場
表 4 トップレベル認定後の削減義務率
(ス) 映画館,劇場または観覧場
区分Ⅰ
(セ) 遊技場
(ソ) 体育館,競技場,水泳プールその他の運動施設
(タ) 公衆浴場または温泉保養施設
(チ) 遊園地,動物園,植物園または水族館
(ツ)
競技場,競輪場,小型自動車競走場またはモー
ターボート競技場
(テ) 倉庫(冷凍倉庫または冷蔵倉庫を含む)
(ト) トラックターミナル
(ナ) 刑務所または拘置所
(ニ) 斎場
(ヌ) 駐車場
②ユーティリティ設備・生産設備への
自動制御と高効率機器の導入
Ⅰ−1
Ⅰ−2
区分Ⅱ
標 準
8%
6%
6%
トップレベル
4%
3%
3%
準トップレベル
6%
4.5%
4.5%
トップレベル事業所等に認定後の削減義務率を
表4に示す.
2
トップレベル事業所認定
手続き
地球温暖化対策の推進の程度のイメージを表3
2- 1.認定申請の概要-申請時期
に示す.
すでに特定地球温暖化対策事業所の指定を受
(2)
削減義務の軽減率
け,都から基準排出量決定通知書を受けている場
特定地球温暖化対策事業所がトップレベル事業
合,原則として,基準排出量決定通知書に削減義
所であるか,または準トップレベル事業所(以下
務率の区分として示されている「区分Ⅰ」または
「トップレベル事業所等」と記す)であることを
「区分Ⅱ」の別に応じて,それぞれの区分ごとの
知事が認めたとき,削減義務率は,その年度から
認定基準を用いて申請を行う.基準排出量決定通
当該年度が属する削減義務期間の終了年度(第1
知書は,都が認定申請事業所(以下「事業所」と
計画期間にあっては 2014(平成 26)年度までの
記す)からの基準排出量決定申請書の提出に対し
期間,次の値に軽減される.
て決定の通知を行うものである.基準排出量決定
○トップレベル事業所 :本則の率の 1/2
申請の提出期限は,削減義務期間開始年度の9月
○準トップレベル事業所:本則の率の 3/4
末日に設定されている.
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認定申請事業所
東京都(知事)
登録検証機関
取組み状況の確認
(自己評価)
認定基準適合と判断
依頼
(4月以降)
(現地確認への対応)
検 証
書類の確認 現地の確認など
※1
申請
(9月末日
まで)
認定の審査
※2
認定基準適合の確認
検証結果の報告
認定の申請
(立入り検査への対応)
トップレベル審査
委員会の意見聴取
認定の決定
通知
削減義務率の減少
事業所名簿など
の公表
※1 評価書などの内容を検証後に修正する場合は,再検証を行う.
※2 立入り検査は,必要に応じて実施する.
図1 認定申請フロー
一方,トップレベル事業所の申請提出期限も,
として,当該年度報告の年度の4月1日時点の認
基準排出量決定申請と同じく毎年度9月末日に設
定基準と認定ガイドラインを適用する.
定されている.したがって,削減義務期間の開始
認定申請フローを図1に示す.
年度にトップレベル事業所の申請を行う場合,基
2- 2.認定基準に基づく自己評価
準排出量決定通知書が未交付であって当該通知書
(1) 認定申請準備
で削減義務率の区分を確認することができない可
事業所としてトップレベル事業所等の認定を目
能性がある.そのため,削減義務期間の開始年度
指すとき,初めに認定申請に対応するチーム体制
にトップレベル事業所の申請を行う場合,特定地
を整備する必要がある.チームの人員編成は,投
球温暖化対策事業所の指定を受けた後,都に相談
資権限をもつ責任者や,設備の担当者(エネルギ
を行い,基準排出量決定通知書交付前に削減義務
ー管理士など)を含めることが望ましい.これは,
率の区分を確認し,申請の手続きを開始すること
高効率設備などの導入や運用管理に関し,迅速か
ができる.
つ的確な判断を要するためである.
認定基準は,省エネルギー技術の進展に合わせ
(2) 自己評価
て見直しを行うとなっている.よって,第 1 計画
次に,東京都が定める認定基準と認定ガイドラ
期間内(2010 〜 2014 年度)に見直される可能性
インの要求事項を正しく理解し,必須項目である
もあるので,最新の認定基準で評価するためにも,
評価項目の適合状況を把握する.要求事項の対応
東京都のホームページを定期的に確認する必要が
ができていない場合,高効率設備などの導入や保
ある.
守点検や運用における改善項目を洗い出し,申請
認定後の毎年度の基準適合状況の報告は,原則
年度において認定基準に適合できるよう対応を行
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東京都の地球温暖化対策-トップレベル事業所認定
表5 区分Ⅰの認定基準
評 価 区 分
区分Ⅰ- 1
区分Ⅰ- 2
必 須
一 般
加 点
必 須
一 般
Ⅰ.一般管理事項
23
4
1
23
3
1
Ⅱ.建物及び設備性能に関する事項
26
39
45
22
31
30
Ⅲ.事業所及び設備の運用に関する事項
25
56
9
23
47
9
74
99
55
68
81
40
小 計
計
228
189
計(必須+一般)
(173)
(149)
加 点
表6 区分Ⅱの認定基準
区 分 Ⅱ 評 価 区 分
工場ほか
上水道施設
下水道施設
廃棄物処理施設
必須 一般 加点 必須 一般 加点 必須 一般 加点 必須 一般 加点
Ⅰ.一般管理事項
22
6
1
22
6
1
22
6
1
22
6
1
Ⅱ.建物及び設備性能に関する事項
16
50
124
14
29
92
18
42
93
16
33
97
Ⅲ.事業所及び設備の運用に関する事項
35
61
49
25
49
31
25
48
34
26
42
31
73
117
174
61
84
124
65
96
128
64
81
129
小 計
計
364
269
289
274
計(必須+一般)
(190)
(145)
(161)
(145)
う.
表7 認定水準
認定取得の目処が立ったら,認定基準に適合し
竣工年度
ているかどうかの判断について,自己評価を行う
(通常,申請年度の4月以降に実施)
.自己評価に
当たってはガイドラインなど(次の①・②の基準)
に則り,地球温暖化対策推進状況評価書「第一号
様式」
(以下「評価書」と記す)を作成する.
① 優良特定地球温暖化対策事業所の認定基準
トップレベ
ル事業所
準トップレ 2013 年以降
ベル事業所 2012 年以前
必須項目である評価
項目で要件を満たさ 総合得点
ない項目数
0
0
6以下
80 点以上
70 点以上
② 優良特定地球温暖化対策事業所の認定ガイド
の場合,必須項目である評価項目について,不合
ライン
格要件に該当するものの数が0であることも求め
(3)
認定基準
られる.準トップレベル事業所の場合は,最も古
区分Ⅰ・Ⅱの認定基準を表5・6に,認定水準
い建物の竣工年度が 2013(平成 25)年度以降の
を表7に示す.ちなみに,表中の必須項目,一般
事業所にあっては,必須項目である評価項目につ
項目,加点項目は以下のとおりである.
いて不合格要件に該当するものの数が0(トップ
○必須項目:すべての事業所で必ず取り組むべき
レベル事業所と同じ)であること,最も古い建物
もの
の竣工年度が 2012(平成 24)年度以前の事業所
○一般項目:すべての事業所で優先的に取り組む
にあっては,必須項目である評価項目について不
べきもの
合格要件に該当するものの数が6以下であること
○加点項目:取組みを行っていると評価の対象と
が求められる.
なるもの
(4) 不合格要件
トップレベル事業所等の認定水準は,表5・6
必須項目の不合格要件は,以下に挙げる基本的
に示す評価項目の総合得点が 70.0 点以上のとき
な考え方に基づいて定められている.
準トップレベル事業所,80.0 点以上のときトップ
① 継続的に削減対策を推進するための体制など
レベル事業所となる.また,トップレベル事業所
の整備,設備の管理業務などが十分に行われて
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SELECTION Guide PART 60
表8 評価項目の判断規準
Ⅲ.事業所及び設備の運用に関する事項 2.保守管理 b.空調・換気設備
No.
2b.1
評価項目
評価分類
センサー類の精度チェック
◎
評価内容
センサー類の精度チェックがどの程度の頻度で実施されているか.
取組み状況の程度,取組み状況の評価点
取組み状況
年 1 回以上
2〜3年に
1回程度
4年以上に
1回または
実施なし
評価点
1
0.5
0
取組み状況の程度の選択または記入に係る留意事項
(1)メーカーによるセンサー類の精度チェックが実施されている場合は,その頻度を選択する.
(2)センサー類の精度チェックとは,温湿度計,CO2 濃度計などのセンサー類の精度を確認することとし,問題がある 場合は,調整,校正,交換などの適正な措置を施すことを含むものとする.
(3)精度チェックの頻度がセンサーの種類などにより異なる場合は,最も短い周期(全体に占める割合が 10%未満のも
のを除く)の頻度を選択する.
評価のポイント
(1)センサー類の精度チェックの頻度が,根拠書類(保守・点検報告書など)で確認できること.
評価項目の概要と特徴
(1)空調機器廻りなどのセンサー類の精度の低下は,空調システムの効率的な運転を妨げるため,定期的に精度チェック
を行い,空調システムの効率低下を防ぐことで,空調エネルギーの増加を防ぐことが可能となり,CO2 削減につながる.
いること
② 設備の設置年度
② 現時点で実用段階にある高効率機器が導入さ
評価項目「Ⅱ 3a.1 高効率熱源機器の導入」にお
れていること
いて,設備の設置年度が 1990(平成2)年度から
原則として,必須項目の評価点が 0 点の場合が
2012(平成 24)年度までの場合,評価分類を「必
不合格要件に該当するが,区分Ⅰにおける「Ⅱ
須項目」から「一般項目」に緩和する.
3a.1 高効率熱源機器の導入」
,
「Ⅱ 3c.1 高効率照
③ 事務所等用途
明器具の導入」の2項目と,区分Ⅱにおける「Ⅱ
テナント,商業施設,熱供給施設は必須項目を
1a.1 高効率ボイラーの導入」
,
「Ⅱ 1b.1 高効率熱
一部除外するなどの緩和措置を設定している.
源機器の導入」の2項目については,評価点によ
[区分Ⅱ]
る判断ではなく,COP(成績係数)やボイラー効
① 高効率機器などの設置年度
率,照明器具のランプが一定水準に満たない場合,
評価項目「Ⅱ 1a.1 高効率蒸気ボイラーの導入」,
不合格要件に該当する.
「Ⅱ 1b.1 高効率熱源機器の導入」,「Ⅱ 1e.1 高効率
(5)
評価分類緩和措置
エアコンプレッサーの導入」において,すべての
また,既存事業所においては,以下の評価分類
設置年度が 1990(平成2)年度から 2012(平成
緩和措置が設けられている項目がある.
24)年度までの場合,評価分類を「必須項目」か
[区分Ⅰ]
ら「一般項目」に緩和する.
① 建物の竣工年度
② 変圧器の設置年度
最も新しい建物の竣工年度が 2012(平成 24)
評価項目「Ⅱ 1d.1 高効率変圧器の導入」にお
年度以前の場合,
「Ⅰ 4.10 コミッショニングの実
いて,すべての設置年度が 1980(昭和 55)年度
施」や「Ⅱ 3b.11 外気冷房システムの導入」を「一
から 2007(平成 19)年度までの場合,評価分類
般項目」から「加点項目」に緩和する.
を「必須項目」から「一般項目」に緩和する.
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東京都の地球温暖化対策−トップレベル事業所認定
表 9 評価項目の区分と配点
Ⅰ 一般管理項目 Ⅱ 建物及び設備性能に関する事項
必須項目
一般項目
10
Ⅲ 事業所及び設備の運用に関する事項
合 計
30
100
60
加点項目
20
20
総合得点
120
(6)
判断規準
認定ガイドラインでは,
評価項目の判断規準(表
8)が示されており,自己評価においては「取組
み状況の程度の選択又は記入に係る留意事項」と
「評価のポイント」を正しく理解して評価する必
要がある.
保守に関する評価項目の例
①保守の実績を確認する
竣工
保守実施
3年間
直近の周期ではない
申請前年度末
5年間
直近の周期である
保守の実績は 5 年間を採用
2- 3.評価項目
②前年度末時点での文書化され
た保守予定周期を確認する
(1)
配点
評価項目は,
「Ⅰ 一般管理項目」
,
「Ⅱ 建物及び
設備性能に関する事項」
,
「Ⅲ 事業所及び設備の
運用に関する事項」の三つに分類されている.こ
れら三つの評価項目区分の配点を表9に示す.評
価項目は取組みに応じて1点または0点で評価さ
れる.各評価項目の得点は,評価点に重み係数を
3年間
③:①と②を比較し,長い周期
を採用する
取組み状況は5年間を採用
図2 保守の評価
乗じて求める.その重み係数は,エネルギー使用
22)年 10 月∼ 2011(平成 23)年3月までの期間
量が大きい設備の評価項目や CO2 削減効果が大き
を通した継続的な実績でもよい.保守に関する評
い評価項目が高い配点となっている.
価項目は,申請の前年度末日とそれに最も近い日
(2)
総合得点の計算方法
との間隔(竣工後に保守の実績がない場合は竣工
① 基礎得点(100 点満点)
日とする)と申請前年度末日時点において明文化
=必須項目の得点+一般項目の得点
されている実施予定間隔のうち,長いほうの間隔
② 加点項目の合計点数は 20 点を上限
を取組み状況とする.ただし,保守予定間隔がな
③ 総合得点(120 点満点)
い場合は,保守の実施頻度は6年以上に1回とし
=基礎得点+加点項目の得点
て評価する(図2)
.
(3)
評価対象時期
2- 4.登録検証機関による検証
評価の対象となる地球温暖化対策の推進の程度
(1) 検証機関
は,「Ⅱ 建物及び設備性能に関する事項」に関し
事業所における地球温暖化対策の推進の程度の
ては申請の前年度末時点の状況で評価する.
評価は,公平性,網羅性,正確性を確保すること
たとえば,Ⅱの評価項目の中で「高効率空調用
が求められ,その評価結果の信頼性を担保するた
ポンプの導入」について,2012(平成 24)年度
め,評価書がガイドラインに則って作成されてい
にトップレベル事業所の認定申請を行う場合は,
るか,また,評価書の総合得点が認定基準の認定
2012(平成 24)年3月末までに高効率ポンプが
水準を満足しているかについて,事業所と利害相
導入されていなければならない.また,
「Ⅰ 一般
反の関係のない登録検証機関(以下「検証機関」
管理項目」と「Ⅲ 事業所及び設備の運用に関す
と記す)の検証を受けなければならない.検証時
る事項」で保守に関する評価項目以外は,申請の
期は4∼9月までの期間である.
前年度の年間を通した継続的な実績で評価する.
検証機関による検証は,「優良特定地球温暖化
2011(平成 23)年度に申請する場合,2010(平成
対策事業所の検証チェックリスト(第2号様式)
」
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SELECTION Guide PART 60
事業所
(認定申請事業所)
登録検証機関
認定基準適合と判断
修正箇所・内容の確認
評価書などに不備・不明
がある場合,修正の要求 検証の実施
検証機関の修正要求
に従う場合 評価書の修正
評価書などの提出 評価書などに不備・
不明がない場合 再検証
検証機関の修正要求
に従わない場合 評価書の不修正
適 合
評価書の提出 認定基準適合の確認
都と要協議
検証結果報告書の作成
申 請 ア 評価書の不修正のフロー
イ 再検証のフロー
図3 検証フロー
(以下「検証チェックリスト」と記す)を用い,
で参照されたい.
実地調査により行われる.実地調査は,証拠とな
(3) 検証が必要なケース
る書類の確認,設備または各室に関する現地での
認定申請以外にも,検証機関による検証を受け
確認,関係者へのヒアリングなどによって行われ
ることが必要となる場合がある(表 10)
.
る.検証を受ける事業所は,検証機関による検証
認定の変更または取消しの通知があった翌年
を円滑に執り行うため,事前の自己評価において,
に,取組みの程度を認定時の取組みと変化がない
検証機関が用いる検証チェックリストを参照し,
状態に復元した場合は,検証が不要となる.また,
検証時に検証員が確認する項目や必要となる根拠
用途,規模,エネルギーの供給などの変更の程度
書類を事前準備することが望ましい.検証チェッ
が軽微であり,基準排出量の変更を伴わない場合
クリストは,東京都環境局のホームページでダウ
(条例第5条の 14 の基準排出量の変更の要件を満
ンロード可能である.
足しないとき)は自ら検証を行い,翌年度の報告
検証フローを図3に示す.
で対応する.その際,総合得点に変動がある場合
(2)
利害相反
で,トップ / 準トップのグレードに変更がない場
検証機関は,当該機関と利害関係を有する事業
合は,検証は必要ない.準トップからトップへの
者が設置する事業所の検証業務を行ってはならな
アップグレードとなる場合は、表 10 に示すとお
いため,注意が必要である.詳細は,規則第 5 条
り,検証が必要となる.
の 12 第2項第1号から第5号に示されているの
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東京都の地球温暖化対策-トップレベル事業所認定
表 10 検証が必要なケース
認定申請
準トップから
トップへのグ
レードアップ
認定後,認定基
準の適合確認
認定後,用途,規模,エ
ネルギーの供給などの変
更が著しく,基準排出量
の変更を伴うとき
都から認定の変更または
取消しを受けた事業所が
再認定を行うとき
(※ 翌年度に復元)
トップレベル事業所
必 要
必 要
必要なし
必 要
必要(※ 必要なし)
準トップレベル事業所
必 要
――
必要なし
必 要
必要(※ 必要なし)
2- 5.認定申請
また,削減義務率の緩和により,財務的なメ
自己評価を実施し,検証機関の検証を受けた結
リットが出てくる.特に第 2 計画期間(2015 〜
果,評価点の総合得点が認定基準(認定水準)を
2019 年度)においては,想定削減義務率が平均で
満足しているとき,9月末日までに「優良特定地
17% であるため,削減義務率軽減のメリットが顕
球温暖化対策事業所削減義務率減少申請書(規則
著に現れる.さらに,削減義務量を大幅に達成で
第 1 号様式の 15)
」に,評価書などを添えて申請
きている場合は,超過削減量として排出量取引が
を行う.申請後,都による審査,トップレベル審
可能となり,事業所のランニングコストや生産効
査委員会の意見聴取を経て,都が認定基準(認定
率が改善することも期待される.
水準)をすべて満足していることを認めたとき,
このように,トップレベル事業所等の認定を取
「優良特定地球温暖化対策事業所認定通知書(規
得するメリットは大きいが,認定基準を満足しな
則第1号様式の 16)
」により通知される.トップ
い事業所にとっても,トップレベル事業所等の評
レベル事業所等として認定されると,東京都がそ
価項目は省エネルギーに取り組むアイテムとして
の事業所名称などを公表する.
便利なものであり,事業所のランニングコスト削
3
減に役立つものでもあるので,ぜひ利用されたい.
認定取得のメリット
また,トップレベル認定事業所等においても,認
定時の未実施評価項目について検討・実施するこ
トップレベル事業所等に認定されると,東京都
とは,さらなる省エネルギーを推進する上で有効
環境局のホームページで,当該事業所が優良特定
な手段である.
地球温暖化対策事業所として認定されていること
<参考文献>
が公表されるので,温暖化対策の進んだ会社とし
◦図表は東京都環境局の Web サイト(URL http://www.
てのブランドが広く社会に認識される.
kankyo.metro.tokyo.jp/climate)掲載の資料をもとに作成
改正省エネ法に準拠した,建物エネルギー管理者必携の実務マニュアル!
ビル・工場のための
地球温暖化対策マニュアル
丸岡 巧美 編著
A5 判 664 ページ
定価 8400 円【税込】
ビルや工場などで,地球温暖化対策の一環として省エネルギーを計
画・実行する際に役立つ実務マニュアル.地球温暖化の背景といった
基礎知識から,これまでに行われてきた施策と今後予想される展開ま
でをまとめるとともに,エネルギーの有効活用技術とその導入事例を
紹介し解説している.
設備と管理/2011年7月号
特設企画60-2〜9.indd 9
特設企画
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■ビルの省エネ・エコ対策
製品ガイド
ビルの省エネ・エコ対策
http://www.teijin-eng.co.jp/telcon/
資料請求 No.101
空調電力削減に「TEL-CON」
「reftel」
「TELUMINA」
追設コンデンサー/窓用断熱遮熱フィルム/ LED 照明
○「TEL-CON」追設コンデンサー/空調電力の大幅削減:既存の室外機
に高性能コンデンサー(特殊設計)を追設するだけの廉価な改造で,空調
電力を大きく削減できる.特別の動力を使用せず,「TEL-CON」の設置の
みで 5 ∼10%の削減が可能で,冷媒が R-22,407C の場合は 134a
に交換すると 15 ∼ 25%の削減も可能である.
○「reftel」室内の温度環境均一化/温度設定緩和に効果:節電対策とし
て室内温度設定を夏期に 2℃アップした場合,窓際の温度環境が悪化し
非常に暑くなる.レフテルは窓に貼る熱線反射・断熱フィルムで,窓際
の温度環境の悪化を大きく改善でき,年間を通じた省エネができる.
○「TELUMINA」LED 照明/使用照明電力の削減:蛍光灯と置き換え
て違和感のない照明が可能で,作業環境も効率化できる.
空調/照明電力の削減に総合的対策
NI 帝人商事㈱ 化成品第二部 ● TEL 03 − 6402 − 7006 http://www.m-system.co.jp/
資料請求 No.102
電力デマンド監視システム「電力監視セット」
これならできる!電力監視.どんな施設でもデマンド監視が可能
ハード・ソフト一式で本格的デマンド監視が可能! 今まで費用対効果を考
えると難しかった電力デマンド監視を低コストで実現するシステムコンポー
ネント.ハードは,リモート I/O を介しクランプ CT を用いて電力量を計測
する「電力量測定方式」
,電力量計からのパルス信号を計測する「電力量計
パルス入力方式」
,電力量計からパルス検出器による「パルスピック検出方
式」の 3 種類を用意.ソフトは,デマンド監視からデマンド日報の帳票作
成はもちろん,グラフィック画面やトレンドグラフを用意.デマンド画面で
は,目標電力量に対する予想電力量を予測演算し 4 段階の警報を発生させ
電力量が超過しないようサポート.Windows 対応の PC をご用意いただけ
れば,
ビルや工場,
病院のほか,
ファミリーレストラン,
コンビニエンスストア,
ホームセンター,
学校など,
どんな施設でもすぐにデマンド監視を実現.
㈱エム・システム技研 カスタマセンター ● TEL 06 − 6659 − 8200 ● [email protected] 特設企画
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設備と管理/2011年7月号
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製品ガイド
http://www.kaiteki-k.co.jp/
資料請求 No.108
断熱塗料「ガイナ」
これからの節電対策に! 塗るだけで冷暖房費を大幅に削減!
ロケット開発で培われた最先端の断熱技術を建物の環境改善に応用させたのが「ガ
イナ」.断熱性の高い特殊セラミックを塗料化し建物の各部位に塗ることで,断熱
はもちろん,遮熱・結露防止・防温・防汚・空気質改善など 15 の効果を発揮する.
活用例としては,工場・倉庫の屋根・外壁に塗れば夏の遮熱効果(冷房費削減),
居室内装に塗れば冬の断熱効果(暖房費削減),店舗厨房に塗れば消臭・防音効果
が期待できる.ガイナの塗膜は,特殊中空セラミック(8割)とアクリルシリコン
樹脂(2割)で構成され,塗替え目安は 15 〜 20 年と耐候性に優れ,長期的に各
種効果を享受できる.
施工は,刷毛塗り・吹付け・コテ塗り・ローラーなどさまざまな方法が可能.塗布
色も 250 種類以上を揃える.
㈱快適環境 ● TEL 03 − 3257 − 5858 ● E メール [email protected]
http://www.khi.co.jp/corp/kte 資料請求 No.109
吸収冷温水発生機 省エネシステム「e-Cop Saver 」
ガス・油・蒸気・電力を大幅に削減,低炭素化に貢献!
e-CopSaver(イーコップセーバー)は,吸収式設備に対する各種省エネ制御
をパッケージングした画期的な「制御盤」.すでに使用中の吸収式設備に追加
設置することで,関連補機を含む設備全体の全自動省エネ運転がただちに開始
できる.
<優れた省エネ性能>
○吸収式メーカーならではの高効率化制御により,ガス
(油・蒸気)
を 20%削減
○補機への最適省エネ制御により,電力を 50%削減
○ CO2 排出量を 25%削減
ガス
(油・蒸気)
と電力の両方を削減できることから,大幅な省エネ・省 CO2 を
図ることができ,改正省エネ法や環境確保条例などにも確実に,かつスピーデ
ィーに対応できる.e-Cop
(いぃ Cop)
で吸収式をもっと効率よく・使いやすく!
川重冷熱工業㈱ ソリューション営業部 ● TEL 03 − 3615 − 5821 ● E メール(ホームページより問い合わせ可能)
http://www.kdh.or.jp/
資料請求 No.104
デマンド監視サービス
最大電力使用量抑制に威力!
今夏の厳しい電力需給状況を鑑み,自家用電気工作物の保安管理業務外部委託の
契約をいただいているお客さまを対象に「デマンド監視サービスの導入」の提案
に力を入れている.「デマンド監視サービス」とは,①監視装置をキュービクル
に警報装置を事務所内などに設置し,目標とする最大デマンド値を設定する.②
最大デマンド値を超過するおそれが生じた場合に停止する電気機器を事前に定め
る.③最大デマンド値が超過するおそれが生じた場合に警報が発報して注意を促
すので,順次電気機器を停止しデマンド値を下げ,目標とした最大デマンド値の
超過を防ぐ.副次的な効果として,電気使用量の「見える化」が図れることや最
大デマンド値の低減により電気料金の基本料金が削減できるという効果も期待で
きる.○震災の影響によりデマンド機器の生産が追いつかない場合も想定される.
設置時期などについては事前の確認をお願いしている.
液晶大画面型警報器
関東電気保安協会 営業部 ● TEL 03 − 3988 − 2322 ● E メール [email protected]
設備と管理/2011年7月号
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特設企画
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■ビルの省エネ・エコ対策
http://www.kitax.jp/
資料請求 No.011
LSP-01(配管抵抗低減剤)
密閉冷水,温水系での搬送動力を最大 65%低減!
LSP‐01 は界面活性剤を主成分とし,密閉冷水,温水系での搬送動力(ポンプ
など)の低減に効果を発揮する添加剤である.その上,管内部や熱交換部の保護
をし(防錆効果),システムの延命にも役立つ.
使用方法としては,LSP‐01 をエアーレスポンプで保有水量に応じた最適量
(1m3 当たり 3 〜 5kg)を投入する.配管抵抗が低減して流量が増加した分の
循環水量を,ポンプの回転数を下げることで,LSP‐01 投入前の循環水量まで
戻す.その際,インバータが必要となるが,過去の実績よりインバータ設置の初
期投資を行っても削減された電気使用料金で回収できる.
北九州空調㈱ 大阪営業所 ● TEL 06 − 6374 − 7500 ● E メール [email protected]
http://www.sakakicorporation.co.jp/
資料請求 No.110
室内型トランスミッタ「HD45・HD46 シリーズ」
湿度,温度,CO2 が測定できるロガー機能付きトランスミッタ
HD45 および HD46 シリーズは,機種により,相対湿度,温度,CO2,露点温度(演
算値)が測定できる室内型トランスミッタである.DC4 〜 20mA または 0 〜
10V のアナログ出力,RS485 出力,リレー出力の選択,組み合わせが可能で,
オプションでいずれの機種にも LCD ディスプレーを装備することができる.温
度は高精度 NTC センサ,湿度は静電容量タイプ,そして CO2 測定には独自開
発の二波長 NDIR 方式センサを採用し,信頼性の高い測定を実現している.公共・
商業施設などにおける空気質のチェック・モニタ用として,また空調・換気シス
テムにおける制御・管理用として,多様なニーズを満足できる利便性の高いトラ
ンスミッタである.両シリーズとも,測定値の連続的なログが可能で,ログデー
タを PC に転送することもできる.現在の室内の空気質レベルを LED で段階表
示できる機種もラインアップされている.
㈱サカキコーポレーション 営業部 ● TEL 06 − 6608 − 7800 ● E メール [email protected]
http://www.sannyu.com/
資料請求 No.081
スカムセーブネット&オイルキャッチシステム
原理原則に基づくグリーストラップ清掃管理方法の決定版!
ビル内で営業する飲食店舗の厨房では,従業員がグリーストラッ
プの本来の目的を理解していないため,多量の水を使って油や汚
れをグリーストラップの下流側に送り込む清掃を行っているケー
スが多い.多量の油の流出は,配管詰まりの発生や除害施設の負
荷の増大など,ビル管理コスト増の大きな要因となる.当社では,
伸縮性に富んだ目の細かいスカムセーブネットと高性能油吸着材
の組み合わせによる清掃用具を提供し,誰でも簡単に,しかも確
実にグリーストラップの阻集物を回収できる清掃のマニュアル化
を実現した.現在までに全国 9000 か所以上の現場に導入され,
官公庁はじめ多くの商業施設管理側から高い支持をいただいてい
る.(『設備と管理 2010 年1月号』テクニカル講座に掲載)
㈱サンユウ 開発営業部 ● TEL 03 − 3877 − 1315 ● E メール [email protected]
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製品ガイド
http://www.noe.jx-group.co.jp/
資料請求 No.105
潜熱蓄熱材「エコジュール」
蓄熱槽の能力を大幅にアップし夏場のピーク電力 5%削減が可能
たとえば,地下に 500m3 の蓄熱水槽をもつオフィスビルなら,冷房に使う温
度差を 5℃として 10000MJ の冷熱を蓄えることができるが,エコジュールを
5%(25t)投入するだけで 3000MJ(約 30%)の冷熱を追加で蓄えること
ができる.その結果,夏場の日中ピーク時の熱源機器と補機の使用電力を最大で
15%程度低減することが可能となる.一般に,オフィスビルの空調熱源の電力
使用は全体の 30%台といわれているので,その 15%の削減はビル全体の使用
電力の5%に相当する.また,夏場の空調ピーク電力カットに蓄熱システムの導
入を検討している工場も多いかと思う.エコジュールを活用することにより,設
置する蓄熱タンクの容量を約半分に抑えることも可能.650m3 の FRP 水槽に
貯められる熱量は温度差 5℃で 13600MJ だが,エコジュールとの組み合わせ
により 375m3 の水槽で同等の熱量を蓄えることができる.
JX 日鉱日石エネルギー㈱ ● TEL 03 − 6275 − 5213 ● E メール [email protected]
http://www.new-cosmos.co.jp/ 資料請求 No.106
換気扇コントローラ「ARU-05,ARU-03」
CO2 濃度に応じて換気扇の運転をコントロール.省エネ対策に!
換気扇コントローラは,ガスセンサを用いて室内の空気汚れを検知し,空気の汚
れに応じて換気扇の運転(強/弱またはオン/オフ)をコントロールする機器.
常に換気扇を回している場合より外気導入量が削減でき,冷暖房の効率がよくな
ることで大幅な省エネにつながる.
「換気扇コントローラ ARU-05,
ARU-03」は,
CO2 センサを搭載.CO2 は,建築物衛生法や建築基準法で空気汚れの指標とな
っており,CO2 を直接検知することで法令を踏まえた空気汚れの管理が可能とな
る.さらに,ARU-05 は CO2 センサのほかに当社独自の空気汚れセンサも搭載
しており,CO2 に加えニオイ,VOC などの化学物質と幅広い空気汚れを検知し,
より快適な空気環境を提供する.そのほかにも,空気汚れセンサのみを搭載した
ARU-02 をラインナップしている.オフィスビルや学校,病院,公共施設など複
数の人がいる建物での省エネおよび空気環境管理に役立つ.
新コスモス電機㈱ ● TEL 06 − 6308 − 2111 http://www.tandd.co.jp/
資料請求 No.107
おんどとり「RTR-5 シリーズ」
気軽に測定&身軽に収集! 無線通信タイプの小型防水データロガー
おんどとり Jr. で親しまれている RTR-5 シリーズは,設置場所を選ばない電池
駆動のデータロガー.子機で測定・記録したデータを3タイプの親機で無線収集
できる.データ収集のために子機を設置場所から取り外す必要がなく,その場で
データ収集・記録開始設定・設定値の判定などが行える.記録データは親機を介
してパソコンに収集し,付属のソフトウェアでグラフ表示,データ一覧表示が可
能.シリーズ構成として子機5タイプ,親機3タイプを用意.主な特徴は,①屋
外・寒冷地・高湿の環境下での使用を想定した堅牢ボディ,② 16000 データの
記録と最長 60 分間隔で 666 日の連続記録が可能,③測定値の誤差を調整する
アジャストメント機能,④電池で約6か月,大容量バッテリで約2年半の動作が
可能,⑤親機のリモートコマンドを公開しており,オリジナルシステムに組込み
可能,など.
㈱ティアンドデイ 営業部 ● TEL 0263 − 40 − 0131 ● E メール [email protected]
設備と管理/2011年7月号
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■ビルの省エネ・エコ対策
http://www.tech-system.co.jp/
資料請求 No.028
モバイル検針システム「検針くん IV」
検針ミス防止と検針業務の改善で省エネに貢献!
「検針くん IV」は,携帯端末機を使用することにより,高機能,低価格と拡張性を実
現した,携帯型のメーター検針システム.この1台で,水道検針,電気検針,LP ガ
ス検針など複数の検針を行うことができる.次のような機能,特徴をもっている.
○ミスゼロ検針:携帯端末機で検針入力時の入力ミスチェック機能/検針忘れ防止機
能/前回値の表示機能/パソコンでの二重チェック機能
○効率的検針:検針巡回順路自動表示/ランダムなメーター検針に対応/メモ機能に
より検針者サポート/担当者ごとの巡回パターン設定/検針結果一覧表を自動作成
○便利な機能:メーター検針結果の Excel 連携機能/ Excel データ読込み機能で登
録作業効率化/現場メモ機能で現場の状況一覧表作成/メーター検定期限管理機能
テクニカルシステム㈱ 営業部 ● TEL 06 − 6222 − 1411 ● E メール [email protected]
http://www.testo.jp/products/04/n-testo435.html
資料請求 No.126
testo435 シリーズ
マルチ環境計測器「testo435 シリーズ」を使った省エネ対策
testo 435 は,室内空気品質のモニタリングに最適なマルチ環境計測器.室内環境をチェ
ックすることにより,空調システムが効率的に稼動しているかを調べることができ,省エネ
に貢献する.室内空気品質を計測するために必要な CO2 濃度・気温・湿度を1台で計測す
ることができる上,豊富なプローブラインナップにより風速/風量・CO 濃度・絶対圧・照
度・表面温度など,多項目の計測をすることが可能.風速/風量,CO2 濃度をモニターし,
適正な外気量を調べ,冷暖房の調整を行うことで省エネ化を図る場合には,マルチプローブ
(温度・湿度・風速を同時計測)や IAQ プローブ(温度・湿度・CO2・大気圧を同時計測)
が便利.また,本体下部に標準搭載されている K / T 熱電対ソケットに各種温度プローブ
を接続することで,冷温水発生器の冷却水出入口温度の計測が可能.照度プローブは照度を
モニターし,照明度の適正化が図れる.
㈱テストー 本社営業部 ● TEL 045 − 476 − 2288 ● E メール [email protected]
http://www.tlt.co.jp/
資料請求 No.103
E-CORE(イー・コア)LED 一体形ベースライト
Hf 蛍光ランプ器具から代替可能な,高効率と低価格を実現
オフィスや店舗などで広く普及している蛍光ランプ器具からの代替を可能にす
る照明器具である.LED ベースライト専用に開発した高密度実装の LED モジ
ュール(COB)を搭載したことにより,効率重視タイプは固有エネルギー消
費効率 113lm/W 以上を実現し,高い省エネ効果が得られる.
この商品には効率重視タイプと定格出力タイプの2種類があり,効率重視タイ
プは明るく均一なライン発光で,自然な陰影をもたらす落ち着きのある照明環
境を提供し,Hf 蛍光ランプ器具とほぼ同等の明るさで,最大約 24%の省エ
ネ効果がある.そして,定格出力タイプは導入コストを抑えるため価格を重視
し,従来の LED 照明器具と比較して最大約 47%ダウンの低価格を実現した.
お求めやすい価格にすることでオフィスの LED 化を促進する.
器具形状も直付形,埋込形など全 16 機種で,2011 年1月より順次発売中.
東芝ライテック㈱ 器具事業部 施設・屋外照明部 施設商品担当 ● TEL 046 − 862 − 2092 特設企画
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製品ガイド
http://www.bvjc.com/
資料請求 No.009
建物環境・省エネ性能の「検証・評価業務」
140 か国 930 事業所・330 試験所から幅広い検査・認証サービスを提供
ビューローベリタスは,1828 年の創業以来積み重ねてきた高い技術的知見をベースに,品質,健康・安全,環境およ
び社会的責任マネジメントに関する適合性評価・認証サービスを展開する,世界最大級の第三者民間検査・認証機関.
日本では 2002 年に建築認証部門を立ち上げ,現在,全国 14 拠点で展開中.
建築物等を対象とする幅広い適合性評価・監査では国内トップクラスの実績を
誇る.
<建物環境関連サービス>
○東京都温室効果ガス排出検証 ○埼玉県温室効果ガス排出検証 ○ CASBEE 評価認証・サポート ○エネルギー管理法定書類作成サポート
○省エネ法に基づく定期調査(建築物調査) ○エネルギー・環境デュ−デ
リジェンス ○ Green RatingTM ○ LEED サポート ○特殊建築物等
定期調査 ○建築設備定期検査
ビューローベリタスジャパン㈱ ● TEL 03 − 5325 − 1088 ● E メール [email protected]
http://www.venn.co.jp/
資料請求 No.111
省エネ型電磁弁「WS‐32 型」シリーズ
消費電力を大幅に抑えた自己保持型・RoHS 対応!
従来の電磁弁は,通電状態において弁開を維持させているが,省エネ型電磁弁はコ
イルに永久磁石を内蔵することで弁開状態を永久磁石の磁力で保持.保持状態で
はコイルへの通電をカットすることにより,従来品に比べて消費電力を 1/10 〜
1/15 に抑えられ,CO2 の排出量も 92%削減することができる.また,弁開保持
状態ではコイルに通電していないため,従来の電磁弁のようにコイルが発熱するこ
とがない.
[仕様]
呼 び 径:10 〜 25
適用流体:水,空気
定格電圧:AC100V 〜 240V(フリー電源)
材 質:青銅製またはステンレス鋼製
㈱ベン ● TEL 03 − 3759 − 0170 ● E メール [email protected] http://www.azbil.com/jp/
資料請求 No.095
CO2 マネジメントシステム
事業者のカーボンマネジメント支援「CO2 マネジメントシステム」
省エネ法・温対法,東京都環境確保条例などへの対応としてカーボンマネジメントは,事業者の CSR・コンプライアンス
上必須である.山武が提供する「CO2 マネジメントシステム」は,インターネットの
SaaS/ASP(期間貸し)により事業者全体のカーボンマネジメントを支援するアプリ
ケーションサービスである.
[特徴]
事業者全体・多拠点のエネルギー起源 CO2 をはじめとする 6 ガス全体を算定一元管理.
一般的な PC とインターネット接続環境があれば利用可能(センサ・メータ類,サーバ
設置不要)
.初期コストが低く,陳腐化リスク低減や機能向上も期待可能(SaaS/ASP
形態で山武がバージョンアップ実施)
.省エネ法・温対法,東京都条例や CSR レポー
トなど用途に応じた算定方法切替え機能.貴社の組織階層に応じた集計機能(現状の
EMS/QMS 体制での運用性)
.ビル管理システムのデータ活用により,改善余地の抽出
が可能.事業所の省 CO2 施策検討をサポート.
㈱山武 ビルシステムカンパニー ● TEL 0120 − 261023 ● E メール [email protected]
設備と管理/2011年7月号
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特設企画
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資料請求 No.101
資料請求 No.102
資料請求 No.103
資料請求 No.104
資料請求 No.105
資料請求 No.106
資料請求 No.107
資料請求 No.108
資料請求 No.109
資料請求 No.110
資料請求 No.111
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