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H11沖縄情報通信ワークショップ 「PCアーキテクチャの変遷と システムLSIの今後」 99/11/11 琉球大学 工学部 情報工学科 和田 知久 [email protected] http://bw-www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~wada/ H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 1 アウトライン n PCアーキテクチャの変遷 ー PC/XTから近未来PC ー LSIの進歩による性能向上と低コスト化 n システムLSI時代のLSIは... H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 2 初代PC/XTのアーキテクチャ 4.77MHz SYSTEM BUS BUS SLOT 8259A 8259A PIC Page Reg 8255 PPI 8253 PIT BIOS BIOS ROM ROM MEMORY BUS 8237 DMA X- BUS 8087 C-P LOCAL BUS 8086 MPU RAM RAM スピーカ、 キーボード等 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 ビデオ パラレルポート シリアルポートなど 3 PentiumPCのアーキテクチャ 200MHz L2 Cache Frame Memory Video Graphic Controller LAN Modem Pentium Core Chip Set HOST BUS 66MHz -> 100MHz MainMemory Memory Main PCI 33MHz ISA Bridge ● HOST BUSの分離で、MPUと主記憶、グラフィックの周波数が分離 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 4 PentiumII PCのアーキテクチャ 500MHz Pentium II Frame Memory L2 Cache 100MHz -> 133MHz Video Graphic Controller Core Chip Set AGP 66+MHz Main Memory 100MHz(SD) -> 800MHz(RD) USB PCI 33MHz LAN Modem ● L2 BUSの分離し、MPU周波数の1/2に設定 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 5 近未来PCのアーキテクチャ 800MHz MPU+L2 Video Rambus Memory Main + Frame Core Chip Set Graphic Controller PCI 33MHz USB IEEE1364 LAN Modem ● 高速シリアル/低ピンカウントBUSで低ピン化 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 6 Direct RAMBUS n n n n n 400MHz clockの両エッジデータ転送 18bitデータバス、アドレスバスも8ビットと少ない 最大2Byte x 800MHz = 1.6GB/s 現状の100MHz SDRAM, 64bitバス(800MB/s)の2倍 但し、Latencyが遅めで、既存アプリで性能上がらず。 RDRAM Controller RAC RDRAM Vtt 16+2 Data 8 Cntl, Cntl, Addr Vref 2 2 ClkFM ClkTM H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 7 あるPentiumII PCマザーボード PCI バス AGP バス 電源系 Slot1 PentiumII ソケット ISA バス コア チップセット ブリッジ チップ DIMM ソケット PCを構成するLSI数は減った。ソケッ ソケットが面積を決める。 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 8 PCアーキテクチャのトレンド 集積化され、LSI数が減少中。 n USB, IEEE1394の高速シリアルインター フェイスで低ピン化、ソケットも減る。 n Rambus採用での64→16ビットバス化 n 高性能+小型化 n コスト的、技術的に難しいものは集積化さ れにくい。(低コストDRAM、高速通信) n H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 9 PentiumII PCでのLSI n n n n n n n n n n n MPU (1) Cache SRAM (2) コアチップセット (1-3) DRAM (4-8) BIOS (1) I/Oコントローラ (1) グラフィックCNTL(1) フレイムバッファ (2) LAN/MODEM (1) SOUND (1) 電源系 INTEL / AMD NEC / Toshiba.... INTEL / VIA Samsung / Micron.. AMI / Phenix ??? Matrox / ATI / S3 Micron / NEC.. 3Com etc. Creative etc. Maxim etc. 独壇場 集積される グラフィックスを取りこむ コストで日本苦しい ソフトウエア 低コスト、集積される 独壇場、Intel参入 集積化されそう まだ高性能化続く 集積される 安いが必要 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 10 PCでのLSI(1) n まだしばらくLSI数が減る。 ○微細化による高集積 ○1ピンあたりの高バンド幅化でPKGのI/O 数がネックにならない。 Rambus, USB, IEEE1394 n n n LSIを設計できるのはIntelと限られたシステム力 のあるメーカに限られている。 メモリのコスト競争で日本がやられたら、PCから 日本製のLSIはなくなる(かも?)。 何かの新しい機能を考えないとPCビジネスに参 入できない。 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 11 PCでのLSI(2) アーキテクチャとOSはIntelとマイクロソフト がおさえている。 n PCでのLSIビジネスのシェアUPは困難。 システム力か独自技術力がKEY! n 最終製品(システム)を規定するところが 結局は非常に有利。ゲーム機に期待。 n H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 12 今後のシステムLSIへの教訓(1) 発想転換 n 自分たちのシステムを持たないと、 先行できないし、イノベーションも生きない! ⇒システム開発の一員としてLSIを作る。 ⇒部品ではなくシステムを作る。 ブレイク n スルー 大規模集積時のピンボトルネックを 高速シリアルデータ転送で解決! ⇒高速転送、アナログ設計も重要! ⇒最近のISSCCのペーパーの多くはアナログぽい。 ⇒信号処理によるバックアップ H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 13 今後のシステムLSIへの教訓(2) ソフトと n ハード の協調 μP + S/W + 大型専用マクロ(=IP?) ●S/WでできることはS/Wでフレキシブルにやる。 ●S/WでやれないことはH/Wでやる。 ⇒ASIC vs μPではなく、同時に集積される時代になった。 ⇒大きな機能を実行するH/Wマクロが最高性能を決める。 ⇒LSIの進歩とともにそれら新マクロはS/W化。 ⇒アーキテクチャ屋はユニットの配置/組合せ/数を最適化し、 LSI屋は新ユニットを提供する必要ある。 並列動作 n 多量な処理は大パラレル演算 ⇒類似処理の並列度が高い場合、SIMDプロセッサ有効 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 14 今後のシステムLSIへの教訓(3) メモリも n 集積 フレイムバッファのような高メモリBWが必要時にメモリ 集積が大きなメリットに! ⇒大きく成功しているのは、BWによる性能UPと小面積の2つの ニーズのあるアプリケーション。 超ゲート数 n DCT, FFT, FIRなど複雑演算器を多数つかう複雑な 信号処理が実現できる。 ⇒簡単な処理はS/W化してゆく。 ⇒新IP開発には、信号処理のアルゴリズムの勉強必要。 ⇒低レベル(回路レベル)の最適化ではシステムレベルの 最適化にかなわない。 H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 15 システムLSI時代のLSIは... n n n MPU+メモリという簡単な定義ではない。 アプリケーションによって千差万別の構成。 きらりと光るシステムLSIには特徴がある。 ●高周波I/Oによるピンボトルネック解消 ●特殊複雑H/Wが性能のKEY ●メモリ内蔵によるI/O BWの大幅改善 ●複雑な信号処理アルゴリズム 相当複雑な信号処理・演算が可能 焦点は回路でなく、アルゴリズム 部品を設計する発想からシステムを設計する発想へ そしてオリジナルな競争力のある技術の開発 n H11沖縄情報通信ワークシ H11沖縄情報通信ワークショップ 99/11/11, 99/11/11, 和田@琉大情報 16