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PAL NEWS 2008/04
PAL NEWS 私たちは最先端の診療技術を生かし、地域 に密着した動物病院を目標にしております。 暖かくなり、ノミやダニ、フィラリ ア予防のシーズンとなりました。今 回はノミの寄生に関係する疾患であ るノミアレルギー性皮膚炎について お話しします。 診療時間 ●裾野センター病院 月∼土 午前 9:00 ∼ 12:00 午後 2:00 ∼ 9:00 日・祝 午前 9:00 ∼ 12:00 午後 2:00 ∼ 7:00 平日 〔原因〕 午前 9:00 ∼ 12:00 午後 2:00 ∼ 7:00 木曜日 休診 日・祝 午前 9:00 ∼ 12:00 お問合せ ・裾野センター病院 TEL: 055-993-3135 ・沼津病院 TEL: 055-922-6255 ・ウェブサイト http://pal-ah.jp 検査であるアレルゲン特異的IgE検査 や皮内反応試験が必要です。 今月の専門科診療 今月は下記の日程で専門科の診察を行いま す。ご希望の方は事前にご予約ください。 (カッコ内はカレンダー内の省略形です) ◆歯科(歯) 〔治療・予防〕 強い痒みはステロイドの内服薬を使 用することで止めることができます。 しかし、湿疹や潰瘍が出来ている場合 ノミの唾液に対する過敏反応(ア レルギー反応)で、ノミに繰り返し刺 は、二次的な感染が生じているので抗 生物質などの投与が必要になります。 されることによって皮膚炎を起こし ます。 また、ノミに反応して症状がでている ため、ノミ駆除薬を使用してノミを駆 〔症状・診断〕 ●沼津病院 パル動物病院 ノミアレルギー性皮膚炎 ∼人と動物の絆∼ よりよい関係を目指して 2008/04 虫する必要があります。 予防はノミ予防薬を定期的に使用し 歯学博士 奥田 綾子 先生 ◆エキゾチックペット(エキゾ) エキゾチック・ペットクリニック 霍野 晋吉 先生 ◆腫瘍科(腫瘍) 麻布大学獣医学部附属動物病院 川村 裕子 先生 ◆画像診断科(画) 脇腹や背中、尾の根元などが特徴的 な病変部で、皮膚に強い痒みや湿疹、 てノミの寄生を防ぎます。複数の動物 を飼っている家庭では、症状を示す動 赤みを示します。動物は痒みで皮膚を 舐めたり掻いたりするので病変部の毛 物が一匹いたら、他の動物にもいるこ とがあるので全ての動物のノミ駆除お が抜けたりします。 通常はノミが増える夏や秋に皮膚 よび予防が必要になります。 現在、薬局などで市販されている犬 病の悪化がみられますが、暖かい室 内ではノミは一年中生存可能なので、 猫のノミ予防薬がありますが、効果が 充分でないことがあるので、病院で どの季節でも発生が見られます。 身体検査で病変部位や症状、ノミの 扱っているノミ予防薬を使用すること をお勧めします。病院で様々なタイプ 7 14 8 腫瘍 15 寄生の有無等で大まかな診断は可能で すが、確定診断のためにはアレルギー のノミ予防薬を扱っているので詳しく はおたずねください。 21 22 28 29 茅沼 秀樹先生 ◆眼科(眼) 獣医学博士 当院:小野 啓 月 火 1 水 2 眼 9 歯 16 眼 23 眼 30 眼 木 金 3 4 10 11 17 18 24 25 エキゾ 土 5 画・眼 12 画・眼 19 眼 26 眼 日 6 13 20 27 痩せる 今回は、痩せることについてお話しします。 食事をきちんととって ない時、食べているけど栄養分を体内に取り込めないとき(消化、吸 収不良)、吸収した栄養を体内で必要に応じて利用できないとき(代謝 異常)に動物は痩せてきます。 犬や猫が痩せる原因には様々なものがあります。病気で痩せること もあれば、病気でないこともあります。病気でない場合には、夏に暑 さのために食欲が減退して痩せる、 ストレスで痩せることもあります。 また、病気で痩せる場合には、消化器、心臓、糖尿病、腎臓、腫瘍な どがあります。 《観察のポイント》 [口が痛い] 食べようとするのに、匂いだけかいてためらう、食べたときに痛そ うに鳴く、口から出してしまう、口臭がある、などの症状が見られた ときは口の中の病気の可能性があります。歯石がついてないか、歯ぐ きが赤くなってないか観察します。 [吐く、下痢をする] 食べても吐いてしまう、下痢をしてしまう時は消化器、腎臓、肝臓 などの病気が考えられます。 [老化] 急激に痩せてくる場合は、見た目の変化も大きく、体が小さく見え たり、抱いたときに軽く感じ、多くは飼育者によって発見されます。し かし、長期にわたって体重がゆっくり減少する場合は、気が付かない 老化に伴って代謝は現症し、必要なカロリーは少なくなります。ま た、筋肉や脂肪も少しずつ減り、体重が減少します。しかし痩せた原 因が老化に伴う体重減少と考えていると、実際は病気の場合もありま ことがあります。したがって、元気そうにしていても定期的に体重測 定を行うことをおすすめします。体重の増減は健康状態を知る大切な す。他に異常がないか注意深く観察する必要があります。 目安となります。 食事の量や質に関係なく痩せる病気はたくさんあります。食欲不振 や下痢、嘔吐、呼吸がおかしいなどの異常がある場合は、早めに検査 [食事の摂取量] 食事や環境の変化で必要な食事量をとらずに痩せることがあります。 適切な食事量を計算し、摂取量に変化がないか観察してください。 食 事量は食事内容によって異なります。食事のパッケージにはカロリー や、年齢や体重に応じた食事量が記載されていますので、製品ごとに 量が異なるものと思ってください。ご不明な点は病院にご相談くださ い。 [咳をする、呼吸に変化がある] 咳や呼吸に異常が見られるときは心臓や肺の病気が原因で痩せるこ とがあります。 を受けることをおすすめします。日頃から定期的に体重を測定したり、 血液検査をすることが病気を早期に見つけるうえで重要になります。 参考文献 ・イヌ・ネコ家庭動物の医学大辞典(PIE BOOKS) パルニュース 2008 年 4 月号