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藤女子大学 現状と課題 第6号
藤 女 子 大 学 藤 女 子 大 学 第 6 号 二〇一三 2013 『藤女子大学 現状と課題』刊行にあたって 本学は、 認証評価制度が導入された 2004 年度に大学基準協会に加盟判定審査申請を行い、 「大学基準に適合している」と認定された。2009 年度には 2 度目の認証評価を大学基準協 会により受け、再度認定された。その際、「大学に対する提言」として合計 10 の「助言」 を受けた。これらの「助言」を本学として真摯に受けとめ、これを機にさらなる教育研究 活動の活性化と向上を図り、その結果を「藤女子大学 改善報告書」として 2012 年 7 月に 大学基準協会に提出した。そして改善報告書検討結果において、今後改善経過に関して再 度報告を求める事項はないとの評価をいただいた。 この度の『藤女子大学 現状と課題』(第 6 号) は、上記の改善報告書を提出した後の 2012~2013 年度の本学の自己点検・評価の集成版であるが、それはさらに 2 つの特徴を有 している。ひとつは、2016 年度に予定している大学基準協会への大学評価(認証評価)の ための予備的な自己点検・評価として、大学基準協会の 10 の大学基準に則り、現状把握、 分析・評価、問題点と長所の洗い出し、問題点の改善策、長所を伸張させる方策について、 できるだけその線に沿ったものにしていることである。この際、2011 年から大学基準協会 の評価システムが改革され、内部質保証システムの構築を求めるものになったことを念頭 におきながら作業を進めた。内部質保証( Internal Quality Assurance )とは、大学が PDCA サイクル等の方法を適切に機能させることによって、質の向上を図り、教育・学習そ の他のサービスが一定水準にあることを大学自らの責任で説明・証明していく学内の恒常 的・継続的プロセスである。そして、大学には内部質保証を実現する体制を整備し運用す ることすなわち内部質保証システムを構築することが求められている。それゆえに今回の 報告書は、本学の内部質保証システム構築のための出発点ないしは原点になることを意図 した。これが『藤女子大学 現状と課題』(第 6 号)の 3 番目の特徴である。 『藤女子大学 現状と課題』 (第 6 号)を礎とし、自己点検・評価を通じて、本学が自律 的に改善・改革に取り組むことすなわち自己改善機能を発揮していくことが、本学のある べき姿であり、また本学に求められていることである。 2014 年 7 月 藤 女 子 大 学 学長 喜 田 勲 目 1 理念・目的 2 教育研究組織 3 教員・教員組織 4 教育内容・方法・成果 次 ………………………………………………………………… 1 ……………………………………………………………… 8 …………………………………………………………… 12 4-1 教育目標、学位授与方針、教育課程の編成・実施方針 …………… 20 4-2 教育課程・教育内容 ……………………………………………… 23 4-3 教育方法 …………………………………………………………… 29 4-4 成果 ………………………………………………………………… 34 …………………………………………………………… 37 …………………………………………………………………… 43 5 学生の受け入れ 6 学生支援 7 教育研究等環境 8 社会連携・社会貢献 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 9-2 財務 10 内部質保証 …………………………………………………………… 48 ……………………………………………………… 53 ……………………………………………………………… 56 ………………………………………………………………… 60 ……………………………………………………………… 63 大学基礎データ及び藤女子大学データ(関係分) ……………………………… 67 1 理念・目的 1 理念・目的 【現状の説明】 ⑴ 大学・学部・研究科等の理念・目的は、適切に設定されているか。 <1> 大学全体 藤女子大学は、 「藤女子大学学則」の第 1 条に本学の目的を「カトリック精神に基づき、 教育基本法と学校教育法の定めるところに従い、高等学校教育の基礎の上に、広く知識を 授けるとともに、深く専門の学芸を研究教授し、高い徳性と知性とを具備する指導的女性 を育成することを目的とする。」と定め、次の建学の理念・教育目的を掲げている。 建学の理念 藤学園は、カトリック札幌教区初代教区長ヴェンセスラウス・キノルド司教が、「北海 道の未来は女子教育にある」との確信から母国ドイツに女子教育の真の担い手になる人材 の派遣を要請し、この要望に応えて、殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会から 3 人 の修道女が来道したことに由来する。 藤女子大学は、この意思を継ぎ、キリスト教的世界観や人間観を土台として、女性の全 人的高等教育を通して、広く人類社会に対する愛と奉仕に生きる高い知性と豊かな人間性 を備えた女性の育成を使命とする。 教育目的 本学は、建学の理念の達成のため、時代の変化を見つめつつ、普遍的な本質を追究する ために、教職員と学生の人格的触れ合いの中で、以下の目的を達成する。 1.高度な学問研究を通して、自己の本質、自己と環境との関係について認識し、個性を 尊重しつつ、普遍的な真理を求める中で、豊かな教養を身につける。 2.人類の幸福の追求の中で生じる人間関係、地球環境等に関する矛盾を解決するために、 寛容の精神を持って、自由な立場から真実を主体的に追究できる人格の形成に努める。 3.自己と他者の人間性をかけがえのないものと認め、近隣、地域社会、国などの立場を 尊重しつつ、地域社会の諸問題に取り組むと共に、国際意識を育て、世界の平和を願い、 人類社会の一員としての責任を果たす人材を育成する。 <2> 文学部 文学部は、建学の精神を踏まえ大学学則第 4 条の 2 に本学部の目的を「広く、深い知識 と鋭敏な感性とを自らのものとし、地域社会のみならずより広範な社会環境において働く 女性の育成と教育を目的とする。そのため3学科の横断的な履修が可能なオープン・カリ キュラム制度を採用し、それに基づくクラスター制を設け、学生の自主的な学習を促して いる。この制度の十分な活用を通じて、自己管理能力を高め、かつ女性としての主体性を 獲得できる教育環境の構築を目指している。」と掲げている。 この文学部の目的を踏まえ、以下のとおり学科ごとの目的を定めている。 1 1 理念・目的 英語文化学科 第二言語としての英語のより高度の習得を基本としつつ、その言語学的な理解を深める とともに、地域言語及び国際言語としての英語が担ってきた文化活動の諸相について、そ の広がりと奥行きを学ぶことを目的とし、英語文化についての深い洞察と国際社会への広 い関心を有する女性の養成を目的とする。 日本語・日本文学科 古典から近現代文学、漢文、日本語学を入門から専門性への段階を組んだカリキュラム に従い、最終的に卒業論文を書くことを課している。そこに至るまでに思考力を高め、柔 軟にして鋭いものの見方ができる女性を育成する。その結果自立した有能な人間として社 会に貢献できる人材を送り出すことが目的である。 文化総合学科 国際化と価値の多様化が進む現代社会において、文化・制度・歴史・思想などの人文・ 社会科学を専門的に学び、その有機的な関連を理解し、人間と社会を総合的に把握するこ とを通じて、幅広い視野と柔軟な発想を持ち、国際性と創造性に富んだ女性の育成を目的 とする。 文学部の目的は、学部教育の方針を本学の建学の理念と教育目的に関連づけて設定され ている。ここでいう「広く、深い知識と鋭敏な感性とを自らのものとし」とは、大学の教 育目的の「時代の変化を見つめつつ、普遍的な本質を追究するため」のあり方の文学部と しての表現である。「『広範』な社会環境において『働く女性』の育成と教育を目的とす る」としているのは、大学の教育目的の「地域社会の諸問題に取り組むと共に、国際意識 を育て、世界の平和を願い、人類社会の一員としての責任を果たす人材を育成する」こと を具体的に表したものである。 また、「オープン・カリキュラム制度」に基づく「クラスター制」により、「学生の自 主的な学習を促し」「自己管理能力を高め、かつ女性としての主体性を獲得できる教育環 境の構築を目指している」のは、大学の教育目的の「高度な学問研究を通して、自己の本 質、自己と環境との関係について認識し、個性を尊重しつつ、普遍的な真理を求める中で、 豊かな教養を身につける」ためであり、「寛容の精神を持って、自由な立場から真実を主 体的に追究できる人格の形成に努める」ためである。また、これらの教育目的は講義や演 習を通じて、教員との人格的な触れあいの中で、達成されるのはもちろんである。 文学部の目的及び文学部各学科の目的は、建学の理念・教育目的に依拠し適切に設定さ れている。 <3> 人間生活学部 人間生活学部は、建学の精神を踏まえ大学学則第 4 条の 2 に本学部の目的を「生命及び 人間の尊厳と個人の多様な生き方を尊重し、他者と共存しつつ自立した生活を送り、人間 と社会及び自然の相互関係に対する洞察に基づいて、多様化・複雑化してゆく生活の諸課 題に責任を持って対処し、国際関係を超えた地球的視野から生活の諸問題を実践的に対処 2 1 理念・目的 することのできる女性を育てる。」と掲げている。 この人間生活学部の目的を踏まえ、以下のとおり学科ごとの目的を定めている。 人間生活学科 人間・生活・環境・福祉という分野における基礎的な知識と実践力を教授し、人間の生 活を生涯にわたって支援する能力を備えた女性の育成を目的とする。それを通して、広く 「共生社会」の実現に貢献し、社会の幅広い分野において生活の質の向上に資することが 可能な人材の育成を目指す。 食物栄養学科 食と人体との関連性や食の心理的・社会的側面を教授し、人間の健康生活を生涯にわた って支援する能力を備えた女性の育成を目的とする。また多様化する食生活を取り巻く社 会状況を踏まえて、食物・栄養に関するより高度な専門知識・行動変容を促す技能、問題 対応力を備え、食を通じて人の健康を保障し、地域・国際社会に貢献できる管理栄養士の 養成を目指す。 保育学科 人間の本質と社会のあり様を探求し、その諸問題を主体的に追求する豊かな教養を有す る女性の育成を目的とする。 また多様化する子どもを取り巻く様々な社会状況を踏まえて、 より高度の専門知識・技術、問題対応力を備え、子どもの人権を尊重し個々の子どもの発 達を保障し、地域社会に貢献できる保育者の養成を目指す。 人間生活学部は、創設以来約 20 年間にわたる教育実践により、人間生活学科からは北 海道内の高校に新たな視点を持つ多数の家庭科教員を送り出し、男女共必修となった家庭 科教育の必要に応えてきた。また、食物栄養学科は北海道内最初の管理栄養士養成施設と して、多くの管理栄養士を病院その他に送り出し、地域及び個人の健康管理に貢献してき た。保育学科は、北海道初の四年制大学の保育者養成施設として、障害児保育のできる保 育者、保護者の育児支援のできる保育者の養成にも力を入れ、公立の幼稚園や保育所にお ける高い採用率を維持している。 人間生活学部の目的及び人間生活学部各学科の目的は、建学の理念・教育目的に依拠し 適切に設定されている。 <4> 大学院人間生活学研究科 藤女子大学大学院は、「藤女子大学大学院学則」の第 2 条に本大学院の目的を「キリス ト教精神を基盤とし、広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又 は高度の専門性を要する職業等に必要な、高度の能力を養うことを目的とする。」と明記 し、第 7 条の 2 で研究科の目的を「生命と人間の尊厳という価値に由来する理念「共生社 会」の実現に貢献できる人材の育成を目指し、複雑化・多様化する現代の生活環境におい て生じる諸問題を理論的・実践的に研究するとともに、そうした諸問題に取り組むことが できる実務家及び実践的研究者を養成することを目的とする。」と掲げている。 3 1 理念・目的 本研究科は、人間生活学部の理念・教育目標をさらに高いレベルにおいて具現化し、人 間生活学専攻及び食物栄養学専攻の各専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要す る職業等に必要な能力を備えた人材の養成を目指し、以下のとおり専攻ごとの目的を定め ている。 人間生活学専攻 人間の生き方、生活環境及び生活課題としての福祉という 3 分野を基軸とする研究を行 うことを通して、人間生活の多様な側面を深く学修させ、人間生活に関わる創造的かつ科 学的な思考方法を教授し、幅広い視野と多様な価値観に培われた人間性豊かな人材を養成 することを目的とする。 食物栄養学専攻 「食品品質分野」、「生体機能分野」、「栄養管理分野」の各分野で研究を行うことを 通して高度化・多様化する食と健康の諸課題に取り組み、健全で快適な人間生活の実現を 目指して、教育・研究職、病院、施設、行政、食品関連企業などにおいて、専門的能力を 活かして活躍できる人材の養成を目的とする。 大学院人間生活学研究科の目的及び人間生活学研究科各専攻の目的は、建学の理念・教 育目的に依拠し適切に設定されている。 ⑵ 大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、 社会に公表されているか。 <1> 大学全体 本学の建学の理念・教育目的は、「藤女子大学学生便覧」(学則を含む)、大学ホーム ページ(大学案内)で周知、公表している。特に新入生及び父母に周知するために、毎年 入学式終了後、本学園理事長による本学園の歴史とキリスト教的人間観について講話を実 施している。さらに、新入生に対しては 1 年次必修の「キリスト教学」と「聖書学(概論)」 などの授業を通して、本学の理念の根本的な部分を周知させている。受験生に対しては、 「藤女子大学案内」「入学試験要項」及び大学ホームページに「アドミッション・ポリシ ー」と題して、本学の建学の理念・教育目的を平易に述べた「教育理念」と「教育の目的」 を記しさらには「求める学生像」を附記している。新任の教職員に対しては、教職員研修 会において本学園理事長による講話を実施し、理念について理解を深めてもらう機会を設 けている。非常勤講師に対しては、委嘱の際に送付する「藤女子大学出講案内」に大学・ 学部の理念及び教育目的を明記している。 学園創設者の名前を冠したキノルド資料館は、藤学園の建学の精神とその歴史の資料を 展示しており、一般にも公開している。2015 年に学園創立 90 周年を迎えるにあたり、そ の記念事業の一環として 2012 年から「藤のルーツを学ぶ旅」をクリスマスシーズンと夏に 実施している。本学園の原点であるドイツの修道会本部とゆかりの学校、病院、社会福祉 施設など訪れ、これらに関わる人々とのふれあいを通して本学園が果たすべき使命を再確 認しまた新たに学ぶ企画であり、これまで 3 度の企画において大学教職員の参加者は延べ 4 1 理念・目的 11 人となっている。 2013 年、本学創立 50 年周年を機に新しくシンボルマークを制定した。校章同様に、建 学の理念をイメージしながら伝統と先進性を印象付けることを意図したものであり、次の 半世紀へ向けて本学を広く社会に発信するためのビジュアル表現として活用している。 本学キャンパス内にあるキリスト教に由来する事物を収めた小冊子「学内巡礼の旅」は、 本学の広報誌「広報藤」の第 36 号から 47 号にわたり掲載されたもので、学生や本学を訪 れる受験生、一般の方々に本学の理念に触れてもらう一助となっている。 <2> 文学部 文学部及び文学部各学科の目的は、大学学則に明記し、学生便覧や大学ホームページで も周知している。新入生には入学時の学部指導、学科指導でそれぞれの学部・学科の目的 を伝えている。クラスター制、英語エキスパートプログラムについてもこれらが文学部の 目的を実現する特徴的な教育方法であることから、それぞれ説明する機会を設け、周知徹 底を図っている。2、3 年次生にもクラスター制のもとで「卒業研究」を履修するための説 明会を設け、在学生にさらに周知を図っている。クラスター制、英語エキスパートプログ ラムについては、「クラスター制履修ガイド」、学生便覧及び大学ホームページにも掲載 し、周知している。 <3> 人間生活学部 人間生活学部及び人間生活学部各学科の目的は、大学学則に明記し学生便覧でも周知し ている。また、大学ホームページでは人間生活学部の特徴及びそれぞれの学科の特徴のペ ージに、それぞれ学部・学科の目的を丁寧体のわかりやすい表現で掲載している。新入生 には入学時の学部指導、学科指導の時間にそれぞれ学部・学科の目的を伝える機会を設け ている。在学生には、年度初めの学科ごと学年別の在学生ガイダンスにおいて学科の目的 の周知を図っている。また、学科ごとに開催する非常勤講師との打合せ会においても理念・ 教育目的について周知している。 <4> 大学院人間生活学研究科 人間生活学研究科の理念・目的は、大学院学則に明記し、「藤女子大学大学院学生便覧」 及び大学ホームページ等において教職員及び学生に周知、社会に公表している。 ⑶ 大学・学部・研究科等の理念・目的の適切性について定期的に検証を行っているか。 <1> 大学全体 過去 2 回の大学基準協会による認証評価において、理念・目的の適切性について検証し たが、定期的な検証は行っていない。 大学・学部・研究科等の理念・目的の適切性等、学内の諸課題を定期的に検証する制度 をよりよいものにするため、2013 年 9 月に、「藤女子大学自己点検・評価委員会規程」及 び「文学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程」「人間生活学部ファカルティ・ ディベロップメント委員会規程」 「大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会規程」 を一部改正し、同日の施行となったことから、自己点検・評価委員会においてファカルテ 5 1 理念・目的 ィ・ディベロップメントを含めて本学の諸課題を定期的に検証する学内制度を整えた。 <2> 文学部 2000 年に学部・学科の目的が改正されて以来、2011 年からディプロマ・ポリシー、カリ キュラム・ポリシーを策定する際に、学部及び学科の目的について検討した。文学部の目 的を実現する教育環境としてオープン・カリキュラム制度とクラスター制を設置している。 2013 年度はクラスター制の完成年度にあたるため、オープン・カリキュラム制度とクラス ター制の有効性を検証する必要がある。また、2013 年度に設置された「外国語教育研究セ ンター」による 1、2 年次の外国語カリキュラムの導入計画と、「教養科目・共通科目再構 築プロジェクト」でのカリキュラムの再構築の検討が進展することになれば、大学・文学 部の目的を実現するためにクラスター制を含めた文学部のカリキュラム全体についても再 検討する余地がある。 <3> 人間生活学部 学部創設以来、学部・学科の目的は一貫しており変更がない。定期的に検証することは 行っていないが、例えば各学科、学部のカリキュラム変更時には検証する必要があり、近 年はアドミッション・ポリシー、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーを策定 する段階で学部・学科の教育目的については検証した。時代に即し、教育目的を検証する 必要が生じたときには、学部内の議論を起こす必要がある。その場合、学部構成員の普段 の点検評価が土台となると考えられるため、2013 年度に規程改正された学部ファカルテ ィ・ディベロップメント委員会などが問題を提起することになる。 <4> 大学院人間生活学研究科 本研究科の理念・目的に変更はないが、2012 年に大学院ディプロマ・ポリシー、2013 年に同カリキュラム・ポリシーを策定する段階で理念・目的については検証した。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 本学卒業生が広く社会で活躍する中で、その専門性だけでなく、人類社会に対する愛と 奉仕に生きる高い知性と豊かな人間性とが高く評価されて、北海道の女子高等教育に大き な成果を上げてきている。これは本学の建学の理念と教育目的に則って実現してきた全人 的高等教育の証であり、高等教育機関として社会が求める様々な要請に十分応えるものに なっている。 2013 年度の規程改正により、自己点検・評価委員会規程及び文学部、人間生活学部、大 学院のファカルティ・ディベロップメント委員会規程において、本学の建学の理念と教育 目的を達成するために、自己点検・評価及びファカルティ・ディベロップメントを実施す ることを明示した。これにより、大学院においても研究科の理念・目的に照らしたファカ ルティ・ディベロップメントの企画・立案・実施とその進捗状況を大学自己点検・評価委 員会に適宜報告する体制が整った。 6 1 理念・目的 本学の建学の理念・教育目的に則り学部の教養教育を検討するため、「教養科目・共通 科目再構築プロジェクト」を開始した。さらに本学の建学の理念・教育目的に則り設置さ れた外国語教育研究センターによる 1、2 年次の外国語のカリキュラムについて検討が行わ れている。 2013 年の開学 50 年周年を機に新しく制定したシンボルマークは、本学の刊行物などに 積極的に活用され、次の半世紀へ向けて本学を広く社会に発信するためのビジュアル表現 として統一感をもたらし、一定の効果が上がっている。 ②改善すべき事項 理念・目的と各ポリシーについて、さらに明確かつわかりやすく大学構成員に周知し社 会に公表するためにも、その関係性において全体的に見直す。 各学部及び大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会と自己点検・評価委員会の 連携をより綿密なものとし、検証を定期的に行うシステム作りを行う。 文学部は、オープン・カリキュラム制を実施しているが、今後、オープン・カリキュラ ム制のあり方自体の検討も必要で、教養科目との関連、共通の基盤教育についても検討す る必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 【根拠資料】 1-1 藤女子大学学則 1-2 藤女子大学大学院学則 1-3 2013 年度 藤女子大学学生便覧 1-4 2013 年度 藤女子大学大学院学生便覧 1-5 大学案内/建学の理念と教育目的 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/) 1-6 2013 年度 藤女子大学案内 1-7 2013 年度 藤女子大学入学試験要項 1-8 2013 年度 藤女子大学出講案内 1-9 学内巡礼の旅 1-10 藤女子大学自己点検・評価委員会規程 1-11 藤女子大学文学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 1-12 藤女子大学人間生活学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 1-13 藤女子大学大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 7 2 教育研究組織 2 教育研究組織 【現状の説明】 ⑴ 大学の学部・学科・研究科・専攻および附置研究所・センター等の教育研究組織は、 理念・目的に照らして適切なものであるか。 藤女子大学は、1961 年に英文学科と国文学科の 2 学科からなる文学部のみの単科大学と して開設された。現在は、本学の理念・教育目的の実現に向けて、文学部、人間生活学部 及び大学院人間生活学研究科、附置する教育研究所としてキリスト教文化研究所と QOL 研 究所、及び本学の本学の建学の理念と教育目的を実現するセンターとして国際交流センタ ー、外国語教育センターが設けられている。 文学部では、国際化が進む中で幅広い教養を持った女性を育てる必要に応えるべく 2000 年に文化総合学科を新設するとともに、既存の 2 学科を名称変更し、それぞれ英語文化学 科と日本語・日本文学科とした。そしてその翌年には藤女子短期大学を廃止した。以来、 英語文化学科(入学定員 80 名)、日本語・日本文学科(同 80 名)、文化総合学科(同 80 名)の 3 学科体制となっている。その中で、建学の理念である「キリスト教的世界観や人 間観を土台として、女性の全人的高等教育」の実践に努め、質の高いリベラルアーツを中 心として人材養成するために本学の教育目的の遂行に努めてきた。 2010 年には、各学科の専門性を尊重しつつ、各学科の学生がより広い知見にもとづく豊 かな教養教育の実現を目指す文学部のオープン・カリキュラム制を、さらにより有効に選 択できるため、複数の学科横断的科目履修の道筋であるクラスター制を導入した。リベラ ルアーツに依拠しつつ、本学が建学以来果たしてきた高等教育機関としての使命を多様化 がすすむ現代社会において効果的に遂行するため、検討を行ってきた。 文学部のオープン・カリキュラム制とクラスター制を運営するための「文学部クラスタ ー制運営委員会規程」では、その目的として、「学部におけるクラスター制に関わる業務 を円滑に運営すること」を掲げている。実際、複数の他学科教員によるテーマ研究は、毎 年開講されるようになり、教員相互の研究に有益な成果をもたらしている。また、クラス ターを利用して卒論を書く学生も出てきている。 人間生活学部は、1992 年に藤女子短期大学家政科を改組して、人間生活学科、食物栄養 学科の 2 学科にて設置された。2000 年には女性の社会への進出や時代のニーズに応えて保 育学科を新設し、人間生活学科(入学定員 80 名)、食物栄養学科(同 80 名)、保育学科 (同 80 名)の 3 学科体制となり、13 年が経過している。人間生活学部の目的を達成する ために、3 学科体制を堅持しながら、実践的で深い専門教育を行っている。特に、「国際 関係を超えた地球的視野から生活の諸問題を実践的に対処することのできる女性」の育成 を目指すために、2013 年度から学部全体で英語を必修化し英語教育を充実させると共に、 異文化や国際理解教育についての授業にも力を注いでいる。人間生活・QOL に必要な学問 を教育する 3 学科が一つの学舎で同じ学部として集うことは、広い人間生活に関する教養 を身につけるために非常に有効である。学生だけでなく、教員間の交流も垣根がなくスム ーズに行われており、学生によい安定感をもたらしている。さらなる国際化に対応するた め、2013 年度新入生から、全 3 学科で「総合英語」2 単位を必修とするとともに、英語の プレースメントテストを導入し習得レベルに応じた英語教育を開始した。ここでも、学生 8 2 教育研究組織 は学科間での交流を深めている。 大学院人間生活学研究科は、人間生活学部を基礎として 2002 年に人間生活学専攻と食 物栄養学専攻の 2 専攻からなる修士課程として設置された。本研究科は、複雑多様化する 現代の生活環境をめぐる諸問題を理論的・実践的に研究するとともに、それら諸問題の解 決に向けて対処しうるより高度な専門性を身につけた人材の養成を目指している。 キリスト教文化研究所は、本学の「建学の理念にもとづき、キリスト教の精神並びに文 化の研究を行うことを目的」として、1998 年 6 月に発足した。本研究所は、所長、所員及 び客員所員から構成され、そのうち所員は本学の専任教職員の兼任である。本研究所の運 営は、所長及び所員をもって構成される所員会において行われる。主な活動は、研究例会 の開催、研究成果の発表・刊行(研究所紀要)、講演会・公開講座等の開催、関係する研 究所・学会等との協力などである。本研究所は、本学の建学の理念を礎としてキリスト教 精神と文化の研究の焦点を当てることにより、特に文学部における学際的な教育研究施設 として適切に機能している。 QOL 研究所は、福祉に関する研究、研究助成、指導及び普及事業を行うことを目的とし て 2003 年 4 月に人間生活学部に設立された「福祉研究所」に遡る。2006 年には、狭義の 「福祉」に関する研究所から広義の well-being を追及する研究所に脱皮するため、人間生 活学部各学科共通の目的であるクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の概念を採り入れ、「QOL 研究所」と改称した。本研究所は、所長、研究員及び客員研究員から構成され、所長は人 間生活学部長である。本研究所の運営は、所長、研究員及び客員研究員によって構成され る運営委員会によって行われている。2013 年には、3 学科 6 名による運営体制となり、人 間生活学部の各学科の教員がそろって運営を担うという研究所発足時からの課題がようや く達成された。本研究所は、本学の建学の理念と教育目的と密接に関係する QOL に研究の 焦点を当てることにより、人間生活学部における学際的な教育研究施設として適切に機能 している。 国際交流センターは、本学の教育目的に掲げられた国際的な視野に立ち社会に貢献でき る能力を有する学生の育成のため、2002 年 4 月に設置された。本センターは、学長が任命 するセンター長と専任のセンター職員により組織されるが、本センターの運営に関しては、 センター長、各学科から選出された委員、教務部委員会及び学生部委員会からの委員によ って構成される運営委員会において審議される。本センターは、本学の国際交流の活性化 のための組織であり、従来主に本学学生の海外長期及び短期留学を推進してきている。国 際交流センターの設置から 2010 年までは、語学研修のための長期及び短期留学プログラム が中心であり、全学の学生を対象にしているものの実質的には文学部の学生が対象となっ ていた。2011 年に人間生活学部の教育目的に適した学科・学部単位のプログラムが新たに 実施され、実質的に全学レベルで留学プログラムが展開されるようになった。2011 年度に は、またあらたな奨学金制度が導入されたこともあり、英語圏への長期留学派遣が徐々に ではあるが増加し、学生の学習意欲の向上につながっている。英語圏からの留学生受け入 れは、従来皆無であったが、英国の協定校であるリーズ大学と学生受け入れのための協議 が開始された。2013 年度中に人間生活学部の各学科で研修プログラムが実施されることと なり、従来まで低調であった人間生活学部での国際交流が活性化されつつある。このよう に各学科・学部、 ひいては大学院を含め全学的に国際交流の要請が高まってきているため、 9 2 教育研究組織 本センターの業務内容が量的に増加するとともに、複雑・多様化しつつある。 外国語教育研究センターは、本学の教育目的にある「国際意識」を育てるために 2013 年 10 月に発足した。 特に全学的に英語教育を強化し英語教育の更なる質的充実を図ること を目的に、外国語教育を根本的に見直し学生の国際化対応を促進させるための活動を開始 している。 ⑵ 教育研究組織の適切性について、定期的に検証を行っているか。 時宜に応じて検証はしてきたものの、定期的に検証する仕組みが存在しなかったため、 2013 年度に「自己点検・評価委員会規程」を改正して定期的検証が可能な体制を構築し、 今後定期的な検証が可能になったことにより、その実施が今後の課題である。 カリキュラムを有していないキリスト教文化研究所と QOL 研究所は、学術の教育研究組 織としての適切性を検証することが難しい立場にあり、定期的な検証は行っていない。 国際交流センターは、各学部、学科が必要とする国際交流プログラムについて、各年の 留学実績、留学生選抜方法の是非、派遣内容の検討、新規協定校の開拓などを運営委員会 が中心となり検討してきているが、その検討の基準となるセンター組織の適切性について 検証していない。2001 年以来施行している本センターの規程は、本学の建学の理念と教育 目的との適合性、グローバル社会の要請との適合性において検証が必要である。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 2013 年に、全学的な話し合いのもと、外国語教育を根本的に見直し学生の国際意識と国 際化対応能力を向上させるための外国語教育研究センターが発足し活動を開始した。 海外協定校への短期研修については、人間生活学部において新規の派遣が実施された。 ②改善すべき事項 本学の理念・教育目的、当該学部等の目的との適合性及び学術の進歩や社会の要請との 適合性において、教育研究組織の適切性について定期的な検証を行う必要がある。 人間生活学研究科は、人間生活学部を基礎としており、保育学科の修士課程設置が期待 されているものの、現状では具体的な検討が進んでいない。子どもを対象としたより高度 な研究・教育は今般の社会的課題の解決にあたって必要不可欠であるとの社会的要請に応 えるため、既存の専攻分野を拡大するか、別専攻を設けるか否かを含め、保育学科の修士 課程設置に関して具体的な方策をたてなければならない。 キリスト教文化研究所と QOL 研究所は将来、カリキュラムを担当することもあり得るこ とを鑑みて、研究所規程の目的などにおいて学術の進展や社会の要請との適合性を踏まえ る旨を表明することをもって教育研究組織の適切性について定期的に検証する第一歩を踏 み出すべきである。 国際交流については、本学として望まれる国際交流の指針を定め、将来的にはその指針 に基づく国際交流センター規程へと改正する必要がある。また、中・長期的観点からの国 際交流事業の実施計画、奨学金制度の運用面での検討を含む戦略的な展望を明示していく 10 2 教育研究組織 必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 従来からの懸案であった本学保育学科の大学院修士課程設置に関する検討会を 2014 年 度に設置する。 【根拠資料】 2-1 キリスト教文化研究所 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/fcs/) 2-2 QOL 研究所 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/qol/) 2-3 国際交流センター (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/abroad/center.php) 2-4 国際交流センター規程 2-5 外国語教育研究センター規程 2-6 文学部クラスター制運営委員会規程 2-7 大学基礎データ(表 1、表 2) 11 3 教員・教員組織 3 教員・教員組織 【現状の説明】 ⑴ 大学として求める教員像および教員組織の編制方針を明確に定めているか。 <1> 大学全体 大学として求める教員像として特に明示してはいないが、「藤女子大学就業規則」前文 には「教職員は、本学の建学の精神を重んじ、秩序を守り、職責を全うし、教育・研究目 的の達成に努めるものとする。」とあり、また教員公募に際しては「カトリック精神に基 づく本学の建学の理念を理解する」ことを採用条件としている。 大学として教員に求める能力・資質は、「教員人事規程」「文学部教員選考基準内規」 そして「人間生活学部教員人事運用内規」等において明確に定めている。また、「藤女子 大学研究倫理規準」「人間生活学部研究倫理審査委員会規程」などを制定し、教員の行動 規範を定めている。さらに募集時に策定する採用条件については、学長、副学長、各学部 長、当該学部の 3 学科主任により構成され教員採用毎に開催される定数委員会において 個々の案件ごとに、より具体的な形で示されている。 本学の教員組織は学科を単位として構成されており、大学設置基準関係法令に則り、専 任教員を各学科の収容定員に応じて配している。それに加えて、キリスト教科目・外国語 科目・教職課程・図書館情報学課程・日本語教員養成課程の担当教員を両学部の各学科に 配している。 大学院人間生活学研究科の専任教員は、人間生活学部専任教員の兼担を原則として構成 されている。 特任教員と嘱託教員はどちらも任用期限のある専任教員である。特任教員とは、研究科、 学部等の新増設に伴う充実のために必要なときなどに採用する教員で、その職務は学生の 指導と研究に関する事項であり、個人研究費をはじめとして一般的な専任教員と同一の教 育研究上の条件が与えられている。嘱託教員とは、大学設置基準上もしくは何らかの資格 付与の教育課程等のために専任教員の配置が必要なときなどに採用する教員で、個人研究 費の支給がなく、学生の指導に関する事項を主な職務としている。 本学は、2000 年に教育研究組織を現行の 2 学部 6 学科として編制して以来、それぞれの 学科に専任教員の定数を定め、教職課程等学科専門教育以外の専任教員も各学科に分散し て配置してきた。この間何度か教員組織の編制方針を見直す機会はあったが、いずれも全 体で協議するまでには至らなかった。現在においても、各学科の収容定員に応じた学科専 任教員定数枠を基本とする学科ごとの教員組織の編制方針を定数委員会における不文律の 方針として踏襲してきている。そのため本学、各学部、研究科等の理念・目的の実現と学 部・研究科ごとの教員組織の編制方針の連動がやや希薄である。 <2> 文学部 文学部では、教員人事規程に加えて独自に「文学部教員選考基準内規」を定め、本学学 則第 1 条「藤女子大学は、カトリック精神に基づき、教育基本法と学校教育法の定めると ころに従い、高等学校教育の基礎の上に、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を 研究教授し、高い徳性と知性とを具備する指導的女性を育成することを目的とする。」に 12 3 教員・教員組織 則り、「研究上の能力及び業績」並びに「教育上の能力及び業績」を重視し、求める教員 像としている。 <3> 人間生活学部 人間生活学部においても、教員人事規程に加えて独自に「人間生活学部教員人事運用内 規」を定め、研究業績評価及び教育研究の経歴評価を中心としてその基準について明示し ている。 <4> 大学院人間生活学研究科 本研究科の教員組織は、専攻を単位として編制されており、大学院設置の趣旨及び教育・ 研究水準を維持するため、「大学院担当教員の審査手続きに関する細則」及び「大学院担 当教員の採用・昇任に係わる業績審査基準」を定め、研究業績評価の基準について明示し ている。 ⑵ 学部・研究科等の教育課程に相応しい教員組織を整備しているか。 <1> 大学全体 本学の専任教員数は、大学設置基準上必要な専任教員数 63 名を超える専任教員数 69 名 を配置している。教員組織は、学部については学科を単位として教育課程に即した教員の 任用を基本としており、大学院人間生活学研究科人間生活学専攻及び食物栄養学専攻の専 任教員は、各専攻の母体である人間生活学部人間生活学科及び食物栄養学科の専任教員の 兼担を原則とし編制している。 人間生活学部では、前回の認証評価の際に大学基準協会から 51 歳以上の教員比率が高 い(約 70%)と年齢構成におけるバランスが指摘されたが、2013 年度の調査では 60.0%と なり文学部 65.8%とバランスのとれた構成となっている。 また、文学部における女性教員比率は 30%前後となり、全国の人文科学系の平均値であ る 26.2%(2007 年)の水準にほぼ達したといえる。また、人間生活学部では 50%と性比率 と同等であり、家政系が含まれるその他の分野の全国女性教員比率 28.2%よりもかなり上 回っている。 表 3.1. 専任教員の年齢構成(年代別) 学 部 文 学 部 人間生活学部 年齢 40 歳以下 41~50 歳 51~60 歳 61 歳以上 40 歳以下 41~50 歳 51~60 歳 61 歳以上 2011 年度 6.4% 38.7% 25.8% 29.0% 18.9% 21.6% 35.1% 24.3% 2012 年度 15.1% 33.4% 24.3% 27.3% 19.4% 22.3% 30.6% 27.8% 13 2013 年度 14.7% 29.4% 29.4% 26.4% 11.4% 28.6% 31.4% 28.6% 3 教員・教員組織 表 3.2. 専任教員における女性教員比率 2011 年度 学 文 部 学 2012 年度 2013 年度 専任 うち女性 女性教 専任 うち女性 女性教 専任 うち女性 女性教 教員数 教員数 員比率 教員数 教員数 員比率 教員数 教員数 員比率 部 人間生活学部 31 (39) 37 (40) 8 (12) 17 (20) 25.8% (30.8%) 45.9% (50.0%) 33 (38) 36 (38) 10 (12) 17 (19) 30.3% (31.6%) 47.2% (50.0%) 34 10 29.4% (38) (13) (34.2%) 35 17 48.6% (37) (19) (51.4%) ※( )内は嘱託教員を含めた数 <2> 文学部 文学部の専任教員は、学部の学生定員が合計 960 名(各学科 320 名)であるのに対して 34 名で、教授 21 名、准教授 7 名、講師 6 名となっている。学科別の専任教員数は、英語 文化学科 12 名、日本語・日本文学科 11 名、文化総合学科 11 名である。大学設置基準上 学部・学科に必要な教員数は 18 名であるが、それを超える 34 名の専任教員が配置され、 加えて嘱託教員 4 名を置いている。また、専任教員 1 名あたりの在籍学生数は 33.6 名で ある。 英語文化学科のカリキュラムは、文学系の「文学系」「総合研究系」、語学系の「英語 学系」 「コミュニケーション系」の 4 つの系の学問領域の専門科目群から構成されている。 2013 年度の英語文化学科所属の専任教員は 12 名である。英米文学を専門分野とする専任 教員 5 名、英語学を専門分野とする専任教員 5 名の計 10 名を、「文学系」「英語学系」「コ ミュニケーション系」「総合研究系」の 4 つの系の担当としてそれぞれ配置している。こ の 10 名のほかに、図書館情報学課程の担当教員 1 名、文学部が開設する「英語エキスパー トプログラム」担当の任期付教員 1 名が所属している。 日本語・日本文学科のカリキュラムは、日本文学、日本語学、漢文学の専門科目からな る。専任教員 11 名は、古代から現代までの時代領域の日本文学 7 名、日本語学 2 名、漢文 学1名及びキリスト教科目担当 1 名となっている。ほかに書道担当の嘱託教員 1 名を置い ている。 文化総合学科のカリキュラムは、「異文化コミュニケーション」「社会と制度」「歴史」 「思想」の 4 つの系列の専門科目群から構成されている。2013 年度の文化総合学科の専任 教員 11 名は、「異文化コミュニケーション」2 名、「社会と制度」3 名、「歴史」3 名、 「思想」2 名及び教職課程担当の 1 名である。ほかに教職課程担当の嘱託教員 1 名を置い ている。 3 学科に加えて、日本語教員養成課程に 1 名、図書館情報学課程に 1 名の嘱託教員を置 いている。 <3> 人間生活学部 人間生活学部の専任教員は、学部の学生定員が合計 960 名(各学科 320 名)であるのに 対して 35 名で、教授 20 名(特任教員 1 名含む)、准教授 11 名、講師 4 名となってい る。学科別の専任教員数は、人間生活学科 13 名、食物栄養学科 12 名、保育学科 10 名 である。大学設置基準上学部・学科に必要な教員数は 24 名であるが、それを超える 35 名の 専任教員が配置され、加えて保育学科に嘱託教員 2 名を置いている。専任教員 1 名あたり 14 3 教員・教員組織 の在籍学生数は 30.7 名である。 人間生活学科のカリキュラムは、「生活科学」「社会福祉」「地域環境」の 3 分野の専 門科目群の構成となっており、キリスト教科目、教職課程及び大学院を主務にとして人間 生活学科に配属されている教員を除くと、2013 年度の人間生活学科の専任教員 9 名は、各 分野に 3 名ずつの構成となっている。また、3 分野ともに教授職が 1~2 名の配置となって いる。 食物栄養学科では、教員構成は「管理栄養士学校指定規則」で要件が定められている。 教育研究に係る責任の所在は明文化されてはいないが、管理栄養士養成の各教育内容につ いて、ほとんどの場合担当専任教員が 1 名であるため責任の所在は明確である。 保育学科では、幼稚園教諭 1 種免許状、保育士資格を取得するため、文部科学省・厚生 労働省が示す必修科目、選択必修科目、また学科専門科目としての必修科目などが多く設 置されており、多くの場合専任教員が授業を行っている。そのほかに、幅広い視野を持つ 保育者を養成するために、多様な開講形態の選択科目も設置している。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院担当教員は、本学教員人事規程及び「大学院担当教員資格審査委員会規程」に則 り、大学院担当教員候補者の資格を「大学院担当教員の審査手続きに関する細則」及び「大 学院担当教員の採用・昇任に係わる業績審査基準」により審査し、授業科目と担当教員の 適合性を判断している。 人間生活学専攻は、「人間生活」「生活環境」「生活福祉」の 3 分野に 2013 年度現在 では専任教員が 14 名、非常勤講師が 3 名で、このうち「特別研究」の担当者(研究指導教 員)は 7 名である。また、2013 年度から「人間生活学特講Ⅵ(子どもと社会)」「生活福 祉学特講Ⅵ(子どもと福祉)」の 2 科目新設に伴い、保育学科の専任教員 1 名が加わった。 食物栄養学専攻は、「食品品質」「生体機能」「栄養管理」の 3 分野に専任教員が 9 名、 非常勤講師が 4 名で、このうち「特別研究」担当者(研究指導教員)は 8 名である。いず れも当該学科との兼担である。 大学院担当教員の年間平均毎週授業時間数は、人間生活学専攻では平均 14.3、食物栄養 学専攻では平均 14.4(当該年度に大学院授業を担当した教員のみの平均は 15.1)であり、 これにさらに特別研究の指導が加わる。加えて両専攻の教員ともに所属する学科における 複数の学外実習指導を担当しており、負担過重な状況にある。 ⑶ 教員の募集・採用・昇格は適切に行われているか。 <1> 大学全体 教員の採用については本学学則により、学長の上申に基づいて理事長が任免すること としている。 教員の募集・採用・昇格は、教員人事規程に基づき、組織ごとの内規等に則り行われ ている。教員の募集は、原則公募である。教員の採用は、キリスト教科目等両学部に共 通する専任教員の採用を除いて学部ごとに行い、案件ごとの定数委員会での検討を経た 後、学部ごとに選考委員会における選考、人事委員会における資格審査・教授会におけ る可否の決定を行っている。 15 3 教員・教員組織 学科の教員の選考は、学部ごとの教員選考委員会規程に基づき、当該学科の教員に他学 科の教員を各 1 名ないし 2 名を加えて教員選考委員会を構成している。教員選考委員会は、 研究業績を中心として適任者の選考を行っている。当該学部の教授で構成される人事委員 会は選考委員会より提案された適任者の資格審査を行う。学部教授会は人事委員会で資格 審査された候補者について投票で可否を決定する。 厳しい環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、優れた教育・研究を行うため、2012 年 12 月に任期付教員制度と助教職の導入を決定し、「任期を定めた教員の採用等に関する規程」 を定めた。2013 年度は、任期付き教員を 1 名採用した。教員の昇格は、学部ごとに行い、 当該学科の昇任審査委員会での審査、人事委員会での適否の判定、教授会での可否の決定 を行っている。 <2> 文学部 文学部の専任教員の採用人事は、教員人事規程に則り、「文学部教員選考委員会規程」 によって立ち上げられた選考委員会により採用候補者を決定し、文学部人事委員会、同教 授会で審議・決定される。選考・審査に際しては細目が文学部教員選考基準内規で明示さ れておりこれに沿って公正かつ適正に運用されている。 専任教員の昇任にあたっては、教員人事規程により昇任審査委員会を立ち上げ適否を審 議し、採用人事と同様に人事委員会、教授会で審議・決定されている。 <3> 人間生活学部 人間生活学部については、「人間生活学部教員選考委員会規程」「人間生活学部教員人 事運用内規」が定められており、教授、准教授、講師、助教、助手のそれぞれについて、 「1.基礎資格」「2.経歴評価基準」が詳細に掲げられている。研究業績あるいは教育業績 のどちらか一方で判断するのではなくて、教育業績と研究業績を等価に判断する選考基準 を採用している。これまで専任教員採用人事にあたっては、上に示した教員選考基準の資 格及び人間生活学部に係る教員人事運用内規の基礎資格、経歴評価基準を満たしているか 否かに関する厳正な評価に基づいて、選考委員会において適任者の選考を実施してきた。 <4> 大学院人間生活学研究科 「大学院担当教員資格審査委員会規程」「大学院担当教員の審査手続きに関する細則」 及び「大学院担当教員の採用・昇任に係わる業績審査基準」に則り、教員の採用・昇格は 適切に行われている。2012 年度には、食物栄養学専攻の担当教員(教授M合)2 名が「教 授M合 ○ 」に昇任した。また、子どもに関する専門科目の新設に伴い、本学保育学科の教員 1 名(教授M合)が加わった。さらに大学院担当教員の採用・昇任に係わる業績審査基準 に新たに「准教授M○ 合 」規準を設ける規程改正を行い、それに基づく審査を経て人間生活 学専攻及び食物栄養学専攻の准教授各 1 名を「准教授M合 ○(修士課程の研究指導及び授業 担当適格者)」として承認した。 16 3 教員・教員組織 ⑷ 教員の資質の向上を図るための方策を講じているか。 <1> 大学全体 2013 年 9 月に、自己点検・評価委員会規程及び文学部、人間生活学部、大学院の各ファ カルティ・ディベロップメント委員会規程が一部改正され、同日の施行となった。その結 果、自己点検・評価委員会においてファカルティ・ディベロップメント(以下 FD という) を含めて本学の諸課題を定期的に検証する学内制度が整えられ、自己点検・評価委員会で は、初年時教育を原点にして大学全体で取り組む FD の取り組みの方向性を定め、そこから さらに進めて豊かな教養と国際性に裏打ちされた人格の養成を担う組織とカリキュラムの 構築に関して内部質保証を進めていくこととなった。 各部長は当該担当職務に関する研修会等に参加し研修を行っている。しかし一般教員の 社会貢献、業務管理を含む諸活動の資質向上を図るための研修は、研修会の参加を実施し ている学生相談やハラスメント相談窓口相談員を除いて、恒常的には行っていない。 『藤女子大学 教員の教育・研究活動』は、教員としての限定的な教育研究活動だけで なく、社会連携・社会貢献としての活動、学内運営活動、そして学生支援に関する自己研 鑽研を含み、また各教員は、研究テーマ・研究成果の概要に加えて、過去 5 年間公表して いない研究活動があるならばその概要をも説明することで、大学に求められている内部質 保証の実施の一環として、専任教員として自らの教育・研究等の質を維持・向上させる活 動を促している。 <2> 文学部 2013 年度の文学部 FD 委員会は、これまでどおり「授業改善のためのアンケート」を前 後期 2 回実施している。大学全体として行う公開講座や講演会とともに、教員資質向上の 一助としている。 また、文学部のカリキュラムで特徴的なもののひとつとして「テーマ研究」があり、こ れは複数学科の教員が共同してひとつの科目を担当することで学際的な分野の教育に相乗 的な効果をもたらしている。 このほかに学科の取り組みとして、英語文化学科では、毎年招聘する集中講義担当の教 員によるワンデーワークショップや公開講座を行い、ワンデーワークショップについては その結果を冊子としてまとめ、研究教育の資質の向上の一助としている。日本語・日本文 学科では、「藤女子大学日本語・日本文学会」があり、毎年専任教員 2 名による研究発表 会を行い、年 2 回『藤女子大学国文学雑誌』を発刊している。文化総合学科では、2000 年 の学科開設以来、毎年一般向けの公開講演会を開催している。 <3> 人間生活学部 2013 年度の人間生活学部 FD 委員会は、これまで実施してきた「授業改善のためのアン ケート」の見直しと新たな項目作りに費やし、教員の資質向上の方策については対応でき なかった。しかし、大学全体として、公開講座や講演会が増加し、教員資質向上の一助と なっている。人間生活学部 FD 委員会は、学部長と各学科 2 名の教員を配置することで、学 科間の連携と学部全体での意識の共有を図っている。以前は学部長が委員長を兼務してい たが、現在は学部長以外の委員から委員長を互選する方法に改めた。2013 年度の規程改正 17 3 教員・教員組織 により FD 委員会委員長が自己点検・評価委員会委員となったため、全学的な大学改善と学 部 FD との風通しは良くなっている。 現在の FD 委員会は、1)教員相互の授業参観の実質化、2)独自予算の確保、3)授業改善 のためのアンケートの見直し、4)カリキュラム・チェックリストの作成、5)従来から行わ れてきた FD ニューズレターの発行に取り組んでいる。学生の授業改善のためのアンケート では、授業評価とアンケート項目との相関を分析し、その結果を踏まえて、不要な項目の 削除と項目の新設を行い、人間生活学部教授会で提案し 2013 年度後期に実施した。 また、人間生活学部教員にとって以前は利用が難しかった国内研修・海外研修派遣制度 についても、人間生活学科の教員が時間と人の配置を検討するなどで 2 年連続して 1 名ず つ利用し、資質向上に役立っている。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院 FD 委員会は院生を対象とした「大学院生活満足度調査」を毎年実施しており、 ここに教育内容や方法に関する総合的な評価が盛り込まれている。結果は概ね満足度が高 いが、2012 年度に 1 例のみ授業レベルに関する学生と教員間の齟齬が指摘された。これに 対し大学院 FD 委員会から研究科委員会に注意喚起するよう指摘があった。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 FD システムの全学的なレベルでの見直しにより、教育研究組織の適切性について定期的 な検証を実施するための組織作りの体制が整った。 文学部クラスター制のもとでの「テーマ研究」は、異なる学科の教員が、準備段階から 同一のテーマの授業に、共に参加して意見を交わし、学際的な研究の視野を養い知識を深 め、 学科を越えた知的な交流の場となっている。教育研究のためのよい刺激となっており、 FD として有効に機能している。 人間生活学部の「授業改善のためのアンケート」の結果によれば、例年 80%を越える受 講生が授業に満足していることは、教員が概ね高い教育能力を維持し続けていることを示 している。 ②改善すべき事項 大学院を兼担している学部教員への負担を軽減するためにも、学科ごとの収容定員に基 づいた現行の教員配置を改め、教員組織の編制方針を定める必要がある。 大学データで見ると、文学部と人間生活学部教員間で平均 3 時間以上の担当授業時間の 差がある。特に大学院教員を兼担している人間生活学部教員に負担が集中する傾向にある。 また、授業だけでなく実習に対する学生指導や実習訪問など担当授業時間には表れない拘 束時間もあり、人間生活学部教員について現状の過剰な担当授業時間数の改善が必要であ る。 国内研修・海外研修派遣制度については、依然として人間生活学部食物栄養学科、保育 学科の教員の利用が 10 年以上ないので、研修・派遣制度の利用に順番を設けるなどの環境 18 3 教員・教員組織 を整えることが必要である。しかし、この 2 つの学科は教員数に余裕がなく専門化した教 員が多いため、1 年間の長期派遣は講義あるいは入試問題の作成など代わりの非常勤講師 を求めることが難しい。このような教員のために、比較的学務に余裕のある前期 6 ヵ月以 内の短期研修を取得し易くするなどの方策を導入する。また、大学院担当教員を対象とし た研究休暇制度の別途導入などを 2014 年度中に検討する。 大学院 FD 委員会による「大学院生活満足度調査」の調査項目などを次年度に向けて再 検討する中で、教員の資質向上を図る方策に役立てる。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 人間生活学部では、文学部に比べ過剰な担当授業時間数の改善が必要である。そのため、 カリキュラム・ポリシーに則した講義内容とするよう各学科で講義科目を精査し、教員の 教育力を効率的に発揮できるように配慮する。 【根拠資料】 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 3-6 3-7 3-8 3-9 3-10 3-11 3-12 3-13 3-14 3-15 3-16 3-17 3-18 3-19 3-20 3-21 藤女子大学就業規則 藤女子大学教員人事規程 藤女子大学文学部教員選考基準内規 藤女子大学人間生活学部教員人事運用内規 藤女子大学研究倫理規準 藤女子大学人間生活学部研究倫理審査委員会規程 藤女子大学特任教員に関する規程 藤女子大学嘱託教員に関する規程 藤女子大学大学院担当教員資格審査委員会規程 藤女子大学大学院担当教員の審査手続に関する細則 藤女子大学大学院担当教員の採用・昇任に係わる業績審査基準 藤女子大学文学部教員選考委員会規程 藤女子大学人間生活学部教員選考委員会規程 藤女子大学任期を定めた教員の採用等に関する規程 2012 年度 藤女子大学教員の教育・研究活動 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/teachers_activity.pdf) 授業改善のためのアンケート (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/questionnaire.php) Fuji English Review 藤女子大学国文学雑誌 大学院生活満足度調査 大学基礎データ(表 2) 大学データ(3-5) 19 4 教育内容・方法・成果 4-1 教育目標、学位授与方針、教育課程の編成・実施方針 4 教育内容・方法・成果 4-1 教育目標、学位授与方針、教育課程の編成・実施方針 【現状の説明】 ⑴ 教育目標に基づき学位授与方針を明示しているか。 <1> 大学全体 本学の建学の理念及び教育目的を達成するため、2011 年度に大学、2012 年度に大学院 の「ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)」を策定した。 <2> 文学部 文学部の教育目的を達成するため、2011 年度に「ディプロマ・ポリシー(学位授与の方 針)」を策定した。 <3> 人間生活学部 人間生活学部の教育目的を達成するため、2011 年度に「ディプロマ・ポリシー(学位授 与の方針)」を策定した。 <4> 大学院人間生活学研究科 人間生活学研究科の教育目的を達成するため、2012 年度に「ディプロマ・ポリシー(学 位授与の方針)」を策定した。 ⑵ 教育目標に基づき教育課程の編成・実施方針を明示しているか。 <1> 大学全体 本学の建学の理念及び教育目的に基づきディプロマ・ポリシーを実現するため、2013 年 度に大学全体の「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)」を策定した。 <2> 文学部 文学部の教育目的に基づきディプロマ・ポリシーを実現するため、カリキュラムの体系 をディプロマ・ポリシーとの関連に留意して図示したカリキュラム・マップを 2011 年度に 作成し、2013 年度には「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)」を策定 した。 <3> 人間生活学部 人間生活学部の教育目的に基づきディプロマ・ポリシーを実現するため、カリキュラム の体系をディプロマ・ポリシーとの関連に留意して図示したカリキュラム・マップを 2011 年度に作成し、2013 年度には「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)」 を策定した。 <4> 大学院人間生活学研究科 本大学院の教育目的に基づきディプロマ・ポリシーを実現するため、2013 年度に人間生 20 4 教育内容・方法・成果 4-1 教育目標、学位授与方針、教育課程の編成・実施方針 活学専攻及び食物栄養学専攻の「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)」 を策定した。 ⑶ 教育目標、学位授与方針および教育課程の編成・実施方針が、大学構成員(教職員お よび学生等)に周知され、社会に公表されているか。 <1> 大学全体 大学構成員に対しては、「藤女子大学学生便覧」「藤女子大学履修ガイド」「藤女子大 学大学院学生便覧」及び大学ホームページにより周知している。社会に対しては、大学ホ ームページに掲載し、公表している。 <2> 文学部 大学構成員に対しては、学生便覧、履修ガイドにより明示している。社会に対しては、 大学ホームページに掲載し、公表している。 <3> 人間生活学部 大学構成員に対しては、学生便覧、履修ガイドにより明示している。社会に対しては、 大学ホームページに掲載し、公表している。 <4> 大学院人間生活学研究科 本研究科の教育目標、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーは、大学院学 生便覧及び大学ホームページにて大学構成員に周知され、社会にも公表している。 ⑷ 教育目標、学位授与方針および教育課程の編成・実施方針の適切性について定期的に 検証を行っているか。 <1> 大学全体 まずは、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーの策定を優先的に行い、検 証段階には至っていない。 <2> 文学部 まずは、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーの策定を優先的に行い、検 証段階には至っていない。 <3> 人間生活学部 まずは、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーの策定を優先的に行い、検 証段階には至っていない。 <4> 大学院人間生活学研究科 ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーの策定がなされたばかりであり、定 期的検証の段階には至っていない。 21 4 教育内容・方法・成果 4-1 教育目標、学位授与方針、教育課程の編成・実施方針 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 本学及び本学大学院の教育目的と学部・研究科の目的に基づいて、ディプロマ・ポリシ ー及びカリキュラム・ポリシーを策定し、両ポリシーを学内外に明示することができた。 ポリシーの明確化により、学生への履修指導において、全学的な共通理解のもとで指導す ることができるようになった。 ②改善すべき事項 本学の教育目的と学部・研究科の目的に基づいて、ディプロマ・ポリシー、カリキュラ ム・ポリシーの定期的な検証を行う必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 両ポリシーの策定により、学生への履修指導の共通理解のもと指導することができるよ うになったので、学生への周知方法として、大学ホームページや学生便覧、履修ガイドの みではなく、ガイダンス等での説明の機会を設ける。 ②改善すべき事項 本学の教育目的及び学部・研究科の目的の点検、及び、本学の教育目的及び学部・研究 科の目的と学部・研究科のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーとの間の整合 性や有効性についての点検を定期的に実施する仕組み作りをする必要がある。 【根拠資料】 4-1-1 4-1-2 4-1-3 4-1-4 4-1-5 4-1-6 ディプロマ・ポリシー (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/diploma.php) カリキュラム・ポリシー (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/crclm_policy_education.pdf) 2013 年度 藤女子大学学生便覧 2013 年度 藤女子大学大学院学生便覧 2013 年度 藤女子大学履修ガイド(文学部) 2013 年度 藤女子大学履修ガイド(人間生活学部) 22 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 4-2 教育課程・教育内容 【現状の説明】 ⑴ 教育課程の編成・実施方針に基づき、授業科目を適切に開設し、教育課程を体系的に 編成しているか。 <1> 大学全体 本学の教育目的に則り、導入教育、教養教育、専門教育を体系的に編成することを目指 している。両学部に共通する導入教育として、「卒業後を見据え、社会的・職業的自立に 向けて必要な基盤となる能力や態度等を確実に身につけていくための意識形成をめざす」 というねらいのもと、「女性とキャリア」を開設し、キャリア支援センター運営委員会が 編成・実施している。教養教育としては、各学科の専門科目を通じて行って来ており、学 科の専門性を越えた幅広い見識や豊かな人間性を涵養することを目的とした、いわゆる教 養課程の形態は取っていない。本学の教育課程においては「共通科目」が教養科目に近い 性格を有するが、両学部に共通する「共通科目」は「キリスト教学」「聖書学(聖書学概 論)」の 2 科目のみであり、文学部の「共通科目」は 22 科目、人間生活学部の「共通科目」 は 31 科目に止まる。教養教育のさらなる充実を目指し、教養教育の再構築に向けたプロジ ェクトチームを発足し、本学における教養教育のあり方を検討している。 大学院においては、基礎学部である人間生活学部における教育と研究をさらに高度に発 展させた理念の実現を目指し、 講義科目から演習科目・実験科目へと積み上げによって学修 を深め、修士論文の作成に結びつけるよう体系的に授業科目が配置されている。 ディプロマ・ポリシー及び、それを具体化すべきカリキュラム・ポリシーの各項目につ いて、個々の授業科目がどの程度貢献しているのかを測定するための指標は定められてい ない。科目編成については、教育課程表の区分によって分野や段階性を明示し、各科目の 教育内容が把握できるよう構成しており、コース・ナンバリングなどによる科目編成の客 観的な基準化は行っていない。 教育課程編成の適切性を検証する責任主体は、学長が委員長を務める自己点検・評価委 員会である。自己点検・評価委員会の検証結果は、評議会で審議・決定される。自己点検・ 評価委員会の検証結果に基づく教育課程の変更は、教務部委員会及び各教授会、研究科委 員会を経て評議会で審議・決定される。 2013 年に自己点検・評価委員会規程が改正され、全学的に教育課程編成の適切性を検証 する体制が整えられたが、定期的に検証するまでには至っていない。 <2> 文学部 カリキュラム・ポリシーに示すように各学科の特色を生かした授業科目を概ね開設でき ている。1年次より専門教育科目を開始する教育課程編成により、学科の専門科目を通じ て教養教育を実施する形態を取っている。いわゆる教養科目的性格を有する「共通科目」 及び「外国語科目」の必修又は必修選択科目は 13 単位で、卒業必要単位(124 単位)の約 10%となっている。外国語科目の開設数は 37 科目 74 単位で、英語、ドイツ語、フランス 語については、初級から中級さらに上級までの充実した学びができるようにしているが、 中国語、コリア語については中級までに止まる。 23 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 オープン・カリキュラム制度により他学科の科目をほぼ制限なく履修することが可能と なっている。その上で、他学科の専門科目の中の基礎段階のものについて、4 単位以上履 修することを必修とし、より広い知識を身につける契機となるようにしている。また、学 生各自が学科横断的テーマを設定して、他学科の専門科目を横断的に選択しながら基礎段 階から卒業研究に至るカリキュラムを設計することが可能になるよう、学科横断的な 6 つ の科目群(クラスター)を設定して道筋を示している。 カリキュラム・ポリシーに基づき、国際社会において貢献しうる人材を育成するために、 英語エキスパートプログラムを設置している。 科目編成については、教育課程表の区分によって分野や段階性を明示し、各科目の教育 内容が把握できるよう構成しており、コース・ナンバリングなどによる科目編成の客観的 な基準化は行っていない。 <3> 人間生活学部 カリキュラム・ポリシーに示すように、各学科の特色を生かした授業科目が体系的に開 設されている。キャリアに結びつく専門教育科目が充実しているのに比べ、教養教育は少 ないが、衣食住や教育、健康に関係する教育内容にふさわしく、情報処理や体育(「運動 の実践」)を必修にするなど、教養科目的性格を有する「共通科目」及び「外国語科目」 の必修又は選択必修科目が 17 単位と卒業必要単位(127 単位)の約 13%となっている。外 国語科目は 20 科目 40 単位で、各言語とも中級(演習を含む)までの開設に止まっており、 中でもコリア語は初級のみの開設である(演習科目は開設されている)。学部の教育目的 に基づき、グローバル化の一歩として、「総合英語」2 単位を必修化した。 各学科の専門科目については、免許・資格取得のための科目が多く、ある程度体系的に 編成されている。教育課程表の区分によって分野や段階性を明示し、各科目の教育内容が 把握できるよう構成しており、コース・ナンバリングなどによる科目編成の客観的な基準 化は行っていない。 <4> 大学院人間生活学研究科 本研究科の授業科目は、各専攻のカリキュラム・ポリシーに基づき専門分野ごとに講義、 演習、実験及び特別研究へと授業科目が体系的に開設されており、1 年次から 2 年次への 積み上げによって学修を深めるよう順次性をもって配置されている。人間生活学専攻は、 「人間生活」「生活環境」「生活福祉」の各分野に選択科目 72 単位、必修科目「特別研究」 6 単位、合わせて 78 単位を開設している。2013 年度から「人間生活学特講Ⅵ(子どもと社 会)」と「生活福祉学特講Ⅵ(子どもと福祉)」を新設した。食物栄養学専攻では、基礎 科目として「食物栄養学概論」「栄養統計学概論」を配置し、「食品品質」「生体機能」 「栄養管理」の各分野に選択科目 46 単位、共通科目「食物栄養学総合講義」「食物栄養学 研究法」「特別研究」の必修科目 14 単位、合わせて 60 単位を開設している。 本研究科では、人間生活を対象とした学際的な学びの視点から、他専攻の授業科目履修 (8 単位以内)も修了要件単位に含めることが可能であり、さらに 2012 年度からは天使大 学大学院看護栄養学研究科との単位互換制度を導入し、10 単位まで本大学院の修得単位と して認定されることになっている。 24 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 ⑵ 教育課程の編成・実施方針に基づき、各課程に相応しい教育内容を提供しているか。 <1> 大学全体 個々の授業のカリキュラム・ポリシーに対する貢献度を測定するための指標は定められ ていない。特に高等学校から大学の学びへとスムーズに移行させるための導入教育は、個 別的に開設されてはいるが、体系化されていない。学部に関しては、1年次に「女性とキ ャリア」という全学共通の必修科目を設け、卒業後を見据えた有意義な大学での学びの姿 勢を身につけさせるようにしている。また、外国語教育について検討するための組織(外 国語教育研究センター)が 2013 年度、新たにスタートした。 大学院では、専門分野の領域拡大及び既存分野における内容の高度化に対応すべく、人 間生活学専攻は 2013 年度から、食物栄養学専攻では 2014 年度からの実施に向けて教育課 程の見直しを行った。 <2> 文学部 個々の授業のカリキュラム・ポリシーに対する貢献度を測定するための指標は定められ ていない。 導入教育は、主に学科ごとに対策が講じられている。「文章表現」という授業を共通科 目の中に 4 クラス設け、アカデミック・ライティングの基礎を学ぶ機会を従来よりも充実 させた。 他学科の科目を自由に履修することを可能とするオープン・カリキュラム制度に基づく クラスター制は、学生各自の積極的かつ主体的なテーマ設定による学びに対する機会提供 と促進を目的としている。この制度を利用して学生が各自のテーマによる卒業研究に結び 付けているが、いずれも所属学科の枠組を超えた境界領域においてテーマを設定するもの であり、カリキュラム・ポリシーに掲げる目的は有効に果たされている。 「英語エキスパートプログラム」において提供される科目は、学部の学生が誰でも高度 な英語能力を身につけられるようにし、国際性豊かな人材を育成するというカリキュラ ム・ポリシーに掲げる目的に適合するように、英語のみで授業が実施される科目を中心と して、英語の各能力を養成する科目をバランスよく配置している。 英語文化学科は、学科教育課程の特性を活かしたキャリア形成を目的として、実践的英 語能力を身につけさせるために、「Skills for the TOEIC」や「児童英語プログラム」を 配置している。「児童英語プログラム」は、小学校「外国語活動(英語)」の開始学年の 引き下げや英語教育専任教員の各小学校への配置が検討されている状況に鑑み、小学校外 国語活動の教育指導に必要な資質の養成が学生のキャリア形成の一助となり、かつ、早期 英語教育を担う人材の育成が大学の社会貢献につながるとの判断のもと、2013 年度より科 目を増設、体系化して開設したものであり、修了者は希望すれば J-SHINE (小学校英語指 導者認定協議会)の「小学校英語指導者(準資格)」を取得することが可能である。ほかに、 海外留学を含めたキャリア形成を目指す学生のために「Skills for the TOEFL」を配置し ており、「Skills for the TOEIC」とともに、他学科の学生の履修も可能である。 <3> 人間生活学部 個々の授業のカリキュラム・ポリシーに対する貢献度を測定するための指標は定められ 25 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 ていない。 導入教育は主に学科ごとに対策が講じられている。文章表現に関する授業を各学科専門 科目内に配置し、アカデミック・ライティングについて学ぶ機会を保証している。また、 資格取得等に関わる専門教育に結びつく導入・初年次教育の科目を開設し、スムーズに専 門教育へ移行できるよう工夫している。将来の実務に直結するようなアクティブラーニン グを講義・演習で多く取り入れてもいる。 留学を希望する学生のニーズに合わせ、外国語科目に「Skills for the TOEFL」を配置 している。 人間生活学科では、導入教育の上に生活科学・社会福祉・地域環境の3分野の専門科目 を配置している。生活科学で学ぶ生活デザイン能力を、対人支援や地域の生活支援に活用 できる人材の育成を目指すのがカリキュラムの主旨である。導入科目については、2年次の 科目配当が手薄であったため、 2014年度カリキュラムから3年次以降の専門ゼミに連なる科 目を配置することとした。また専門科目については、2014年度から、学生の履修の自由度 を考え、履修要件として3分野でしばるのではなく、分野を区分に変更した上で体系化され た三区分から効率よく選択できるような教育課程に変更した。カリキュラム・ポリシーに 照らして手薄であった地域環境分野に科目を新設した。 食物栄養学科の教育課程は、文部科学省及び厚生労働省による管理栄養士養成施設の規 則及び規定に基づき、系統的な授業科目の関連性を確認しながら編成されている。また、 栄養教諭一種免許状の取得を希望する学生に対し、体系的且つ年次的に教育内容を提示し ている。また、日本栄養改善学会が提言している「管理栄養士課程におけるモデルコアカ リキュラム」の考え方を取り入れ、これまでの基礎学力にやや重点を置いたカリキュラム に加え臨床的応用力を習得する科目を増やし、新たなカリキュラムとして2014年度から実 施する。 保育学科の教育課程は、学科のカリキュラム・ポリシーに基づいて就学前の子どもたち の教育・保育に対応できる科目を系統的に配置し、文部科学省及び厚生労働省によるとこ ろの幼稚園教諭1種免許状及び保育士が取得できるカリキュラムとなっている。幼稚園・保 育所には、障害を持った子どもたちが多数在籍することから、幼稚園教諭免許状を基礎と して特別支援教諭免許状を取得できるカリキュラム、また、社会の問題の一つである子育 て支援に対応する科目を配置している。 2014年度のカリキュラムから保育内容系の科目を5 領域が総合的に学べるように変更し、2年次では環境と健康、言葉と人間関係を組み合わせ るなど、より具体的に子どもの生活をとらえることができるよう配置した。 <4> 大学院人間生活学研究科 今日、子どもに関する専門分野の教育研究は人間生活学研究科として必須であるとの認 識のもと、人間生活学専攻では 2013 年度から「人間生活学特講Ⅵ(子どもと社会)」と「生 活福祉学特講Ⅵ(子どもと福祉)」の 2 科目を新設した。 食物栄養学専攻では、2013 年に教育課程及び授業担当者についての見直しを行い、2014 年度からは必修科目 14 単位(食物栄養学総合講義・食物栄養学研究法・特別研究)と選択 科目 62 単位合わせて 76 単位が開設されることになり、また特に「栄養管理」分野におけ る複数科目の新設によって専門分野の高度化に対応し、理論と実務の連携が一層強化され 26 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 ることになる。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 両学部ともに、文章表現について学ぶ機会が整った。外国語教育研究センターがスター トし、大学全体として、外国語カリキュラムの編成や運営の検討、実施体制が整った。 ②改善すべき事項 本学の教育目的では教養教育を重視しているが、教養教育に関しては、これまで各学科 の専門科目を通じて行ってきた。しかし、学科の専門性を越えた広い視野、社会に生きる 上で必要十分な自覚と能力を涵養するという観点から見れば、より広い分野の諸科目が学 べるような科目開設や、分野ごとの選択必修制による履修の方向付けなどの制度面の整備 は不十分である。教養教育という観点から教育課程を抜本的に再編成する必要がある。 導入教育として設置した「女性とキャリア」で得られたモチベーションを持続・充実さ せ、個々の授業での学びにつなげていく方法の工夫、課外でのキャリア支援活動への継続 性の構築が不十分である。 文学部のクラスター制は、導入して 4 年が経過し、2013 年度にこの制度を利用した卒業 研究提出の初年度を迎えた。 この制度を利用して 2013 年度に卒業研究を選択した学生は計 5 名であり、従来のオープン・カリキュラム制で他学科教員に指導を受けて卒業研究を提 出した学生数に比べると、増えてはいるものの、文学部生全体の学習活動を活性化させる だけの活況を呈するには至っていない。また、英語エキスパートプログラムも同様に初め ての卒業学年を迎えたが、2013 年度卒業生でプログラム修了認定を受ける見込みの者は 3 名に止まっている。さらにこれらの制度の周知をはかっていく必要がある。 ディプロマ・ポリシー及び、それを具体化すべきカリキュラム・ポリシーの各項目につ いて、個々の授業科目がどの程度貢献しているのかを測定するための指標が定められてお らず、その検証がなされていない。授業科目のディプロマ・ポリシー等に対する貢献度を 測定するための指標を定める必要がある。 学生が学習の全体像を見渡せる中で主体的に学習計画を組み立てることができるよう にするためには、現行の教育課程表の科目区分だけでは不十分である。コース・ナンバリ ング方式やカリキュラム・ツリー方式等による科目属性の順次的・体系的表示の導入の検 討、履修ガイドや教育課程表の表示形式の再検討などの必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項) 外国語教育研究センターにおいて、外国語教育カリキュラムの再構築を進める。 ②改善すべき事項 教育課程の体系的な再編成のため、教養教育の再構築に向けたプロジェクトチーム 27 4 教育内容・方法・成果 4-2 教育課程・教育内容 において、導入教育、教養教育、専門教育の関連について明確にしていくとともに、導入 教育のあり方、補習、文章表現に関する授業のあり方も含め、検討を開始する。 キャリア支援センター運営委員会において、「女性とキャリア」で得られたモチベーシ ョンを持続・充実させるための指導のあり方について、発展科目の追加や何らかのイベン トの新規開催の必要性も含めて検討を開始する。 教務部において、授業科目のディプロマ・ポリシー等に対する貢献度を測定するための 指標の導入、及び科目属性の順次的・体系的表示の導入、履修ガイドや教育課程表の表示 形式の改善について検討を開始する。 【根拠資料】 4-2-1 4-2-2 4-2-3 4-2-4 4-2-5 4-2-6 2013 年度 藤女子大学学生便覧 2013 年度 藤女子大学大学院学生便覧 2013 年度 藤女子大学時間割(文学部) 2013 年度 藤女子大学時間割(人間生活学部) 2013 年度 藤女子大学大学院人間生活学研究科時間割 大学データ(4-1) 28 4 教育内容・方法・成果 4-3 教育方法 4-3 教育方法 【現状の説明】 ⑴ 教育方法および学習指導は適切か。 <1> 大学全体 授業の形態は、一部の例外を除いて授業名によって示されている。実技・実習系の科目 では科目名に授業形態が示されないものもあるが、これらは教育課程表の区分により授業 形態を示している。 学部においては、新入学生オリエンテーションでの教務部指導で、本学の教育方針、教 育方法、履修に関して説明・補足している。各学科や課程の履修に関しては、各学科のク ラス担任(又は教務部委員)や授業担当者、課程担当者等による履修指導のほか、個別相 談による学習指導も行っている。2013 年度よりポータルサイトを導入し、講義連絡やレポ ート提出などの連絡機能により、授業時間外での補足資料の提供や補助的指導を行えるよ うになった。 1 年間の履修科目登録の上限を両学部全学科において例外なく 50 単位未満に設定してい る。 近年、学生の学力が低下傾向にある中で、よりいっそうのきめ細かな指導・教育を実践 していく必要がある。その一環として、再試験を公的な制度と位置付けて実施した。本学 では、2 年次から 3 年次に至る際に進級判定を行っており、進級留年者の数は年度によっ てばらつきがあるもののほぼ横ばいであるが、中には二度連続して留年してしまうケース もある。 例えば文学部の場合、 2009 年度から 2012 年度まで、進級留年者の数はそれぞれ 9、 13、4、7 名であり、このうち連続して留年となったのは、2010 年度から 2012 年度まで、 それぞれ 3、1、1 名である。 大学院では、指導教員のもと研究指導計画に基づく研究指導、学位論文作成指導を行っ ている。 教育内容・方法等の改善を図るための責任主体は両学部及び大学院人間生活学研究科の いずれにおいてもファカルティ・ディベロップメント(以下 FD という)委員会である。各 委員会はその推進状況について自己点検・評価委員会に適宜報告し、報告を受けた自己点 検・評価委員会は、FD に関する点検・評価を行い、それを検証して改善につなげていく体 制が 2013 年度に確立した。しかし両学部の FD 委員会の活動は、現状では「授業改善のた めのアンケート」の実施に留まり、お互いの情報共有ができておらず、未だ十分には機能 していない。 <2> 文学部 FD が十分に機能しているとはいいがたい。オフィスアワーは、全専任教員が実施してお り、各自の研究室にオフィスアワーの時間を掲示して学生を迎え入れている。学科ごとに 特に 1 年次の学生に対して、クラス担任のほかに各教員が少人数の学生を分担して指導す る体制を取っている。具体的には、英語文化学科は、アカデミックアドバイザー制度を実 施し、 一人の教員が各学年 10 名程度の学生を担当して、学習や生活面の指導を行っている。 日本語・日本文学科は、1 年次学生に対して副担任制を取り、各教員が 10 名程度の学生を 29 4 教育内容・方法・成果 4-3 教育方法 受け持って指導を行っている。文化総合学科は、1 年次に「基礎演習」を設置し、各教員 が 10 名程度の学生を受け持ち、 大学における学習のための基本的な姿勢を身につけさせる 科目として必修化している。 <3> 人間生活学部 FD が十分に機能しているとはいいがたい。オフィスアワーは、全専任教員が実施してお り、各自の研究室にオフィスアワーの時間を掲示して学生を迎え入れている。 人間生活学科での学習支援室での指導は現在も継続して行われている。 <4> 大学院人間生活学研究科 人間生活学専攻、食物栄養学専攻ともに、講義から演習そして実験への授業形態ができ ている。 また履修登録の上限設定はしていないが、両専攻共に 1 年次から指導教員を定め、 学生ごとに詳細なガイダンスを実施して学習指導に役立てている。研究指導計画に基づく 研究指導や学位論文作成に向けた指導も滞りなく進められている。学生数が少ないため、 教員と学生との双方向授業が成り立っている反面、学生同士での意見交換やよい意味での 競争的効果は乏しい。 ⑵ シラバスに基づいて授業が展開されているか。 <1> 大学全体 授業のねらい、到達目標、授業の方法、授業計画、成績評価の方法・基準等を明らかに したシラバスを、全学統一した書式のもとで作成し、両学部では履修ガイドとして、大学 院では大学院学生便覧(「講義内容」の項目)として全学生に配布している。 各授業がシラバスに示された趣旨に基づいて実施されているかは、受講学生を対象とし た「授業改善のためのアンケート」などを通して測るほかないのが現状だが、アンケート 結果の分析も十分とはいえない。 <2> 文学部 授業科目にサブタイトルを示し、授業内容をよりわかりやすく示している。しかしなが ら、 わずかの科目で、 シラバス内容が統一した書式で書かれていないものが見受けられる。 <3> 人間生活学部 概ね、シラバス内容に基づいた内容の授業が行われている。 <4> 大学院人間生活学研究科 シラバスは授業内容及び方法を詳細に記述しており、年度ごとに改善見直しを行ってい る。概ね、シラバスに基づいた授業内容及び方法が基本的に守られている。 ⑶ 成績評価と単位認定は適切に行われているか。 <1> 大学全体 成績評価は、教員各自がシラバスに明示した評価方法等に基づいて行われている。評価 30 4 教育内容・方法・成果 4-3 教育方法 基準は、優(100~80 点)・良(79~70 点)・可(69~60 点)・不可(59 点以下)とし、 点数による評価を行っている。ルーブリックのような評価基準は定めていない。また、成 績評価において GPA は取り入れていない。 成績発表の際には、受講学生からの成績に関する質問、異議申し立ての期間を設けてお り、授業担当者からの説明や確認を行っている。 授業時間については、大学学則第 17 条(1)では「講義及び演習については、15 時間から 30 時間の授業をもって 1 単位」、(2)では「実験、実習、実技については、30 時間から 45 時間の授業をもって 1 単位」と定めている。講義科目の場合でいえば、大学設置基準にお いて、予習復習含め1単位 45 時間の学習時間が義務づけられていることに照らせば、本学 においては、2 単位の授業時間 30 時間のほかに 60 時間の授業外学習、1 講時あたり 4 時間 の授業時間外学習を課していることになるが、学生の授業時間外の学習時間に関する実態 調査はこれまで行われていない。 授業回数の 1/3 を超えるような出席日数不足、定期試験の欠席は、放棄として扱ってい る。追試験は、担当者の判断により、私事都合や軽微なミスによる理由でも受験を認める ことがあり、担当者により受験の可否の基準が一定ではなかった。成績の厳格化、公平性 の観点から現行の扱いを見直し、2014 年度より、一定の基準を設け教務部長の判断により 受験資格を確認する制度に変更する。 単位認定は、通常の成績評価及び履修時数による認定のほかに、編入生、既修得単位の ある新入生などの本学に入学する前の修得単位や、入学後の国内・海外協定校留学生、短 期語学研修修了生、交流学生及び単位互換履修生の修得単位を対象に、単位数・時間数な どの一定基準を定め、シラバスの内容を確認した上で行っている。 <2> 文学部 全学共通で行っているので、学部独自のものはない。 <3> 人間生活学部 全学共通で行っているので、学部独自のものはない。 <4> 大学院人間生活学研究科 成績評価として、評価方法は授業科目ごとにシラバスに明記されており、適切に実施さ れている。 ⑷ 教育成果について定期的な検証を行い、その結果を教育課程や教育内容・方法の改善 に結びつけているか。 <1> 大学全体 大学全体で統一した調査などは実施していないが、各学部、大学院人間生活学部研究科 それぞれの特色にあった調査を実施している。 「授業改善のためのアンケート」等の結果を各教員がどう踏まえるかは、各教員に委ね られている。組織的な検証や研修等は、十分であるとはいえない。 大学院人間生活学研究科では、毎年「大学院生活満足度調査」を行い、その結果を大学 31 4 教育内容・方法・成果 4-3 教育方法 院 FD 委員会で検証し、必要に応じて大学院研究科委員会にて報告し、改善を求める体制に なっている。 <2> 文学部 「授業改善のためのアンケート」を前期と後期の年 2 回実施している。その結果は、文 学部 FD 委員会により検証しているが、公表及びフィードバックが遅れており、改善に向け て効果的とはいえない。 <3> 人間生活学部 「授業改善のためのアンケート」の実施方法を再検討し、実施したが、その結果がまだ 出ておらず、改善に結びつけられているとはいえない。 <4> 大学院人間生活学研究科 教育成果については、毎年度末に「大学院生活満足度調査」を実施しているが、この中 に教育課程や教育内容・方法に関する総合的な評価が盛り込まれており、学生は匿名で回 答する。結果は概ね満足度が高いが、2012 年度は 1 例ではあるが授業水準に関する学生と 教員の間での齟齬がみられた。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 シラバスの記載内容が詳細になり、受講生への情報が明快になった。 オフィスアワーの導入により、学生が教員に質問や相談をしやすい状況になった。しか し、オフィスアワー外の時間、あるいはオフィスアワーを超過しての学生対応も増える傾 向にあり、何らかの手当てを検討する必要がある。 ②改善すべき事項 授業の形態(講義、演習、実験等)の表示は、一部統一がとれていない科目がある。全 ての授業について何らかの統一的方式により明示すべきである。 学習成果を客観的に判断できる指標がない。ルーブリックや学習指導に活用できるよう な学習成果を客観的に判断できる指標の設定をする必要がある。 成績評価において、GPA の導入を進める必要がある。 学生の授業時間外での学習時間の実態について調査、把握する必要がある。 学習支援体制を取り入れている学科もあるが、個別の取り組みに止まっており、喫緊の 課題として、全学レベルの組織的な学習支援体制のあり方についての検討を要する。複数 回留年する学生に対しては、精神面でのフォローとともに、より手厚い学習指導も必要で ある。留年者の履修状況を調査し、学習指導の改善に努めることも必要である。 ポータルサイトの活用方法について、全ての教員が理解できている状況ではない。教員 がポータサイトをどのように活用したらよいか、その方法についてのガイダンスや勉強会 を実施する。入学時からポータルサイトを利用していない 2 年生以上の閲覧率が、入学時 32 4 教育内容・方法・成果 4-3 教育方法 から利用している1年生に比べ低い。ポータルサイトについての啓発が必要である。 大学院では、大学院 FD 委員会による「大学院生活満足度調査」の調査項目及び調査方 法について、特に一般院生と社会人院生の学力差を踏まえた授業展開について改善すべき 内容がないかどうかを検討する。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 シラバスをさらに有効利用するため、シラバスシステムを利用した事前事後学習や授業 の参考となる情報の提供ができないかを検討する。 ポータルサイトは、2013 年度は専任教員のみの利用であったが、2014 年度からは非常 勤講師も利用できるようにし、 出講日以外でも学生に授業の情報を提供できるようにする。 オフィスアワーは 2014 年度よりポータルサイトでも時間が確認できるように準備を進 めている。 ②改善すべき事項 ポータルサイトは大学側からの一方的な情報提供になり、学生との相互のやり取りがで きない。今後、教務部において、学生と教員の相互のやりとりができるようなポートフォ リオなどのシステム構築についても検討する。 教務部において、学生の授業時間外の学習時間に関する実態調査の実施を検討する。 【根拠資料】 4-3-1 4-3-2 4-3-3 4-3-4 4-3-5 4-3-6 4-3-7 4-3-8 2013 年度 藤女子大学履修ガイド(文学部) 2013 年度 藤女子大学履修ガイド(人間生活学部) シラバス記載要領 2013 年度 藤女子大学学生便覧 2013 年度 藤女子大学大学院学生便覧 授業改善のためのアンケート (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/questionnaire.php) 大学院生活満足度調査 大学データ(4-2~4-5) 33 4 教育内容・方法・成果 4-4 成果 4-4 成果 【現状の説明】 ⑴ 教育目標に沿った成果が上がっているか。 <1> 大学全体 特に成果を測る指針が確立していないのが現状であり、教員各自の学生指導に委ねられ ている。 <2> 文学部 「授業改善のためのアンケート」を行っているが、個々の授業に関する内容であり、教 育課程全体の教育目標の成果を評価するような調査を行っていない。 「授業改善のためのアンケート」も、結果について公表を行っているが、振り返りは各 担当教員に任せており、FD 委員会や第三者による指導や改善の実践を行っていない。 <3> 人間生活学部 「授業改善のためのアンケート」を行っているが、個々の授業に関する内容であり、教 育課程全体の教育目標の成果を評価するような調査を行っていない。 <4> 大学院人間生活学研究科 「大学院生活満足度調査」を毎年実施することによって、学生の自己評価がなされ、そ の結果からはおおむね成果が上がっていると判断する。大学院修了後の外部評価としては、 特に社会人学生の場合、勤務先におけるステップアップに役立っていると考えるが現状で はその評価指標をもたない。 ⑵ 学位授与(卒業・修了認定)は適切に行われているか。 <1> 大学全体 卒業・修了の要件は大学学則及び大学院学則において明確に定め、学部・研究科ごとの 厳正な判定会議を経て、適正に行われている。授与する学位については、学則に基づき「藤 女子大学学位規程」に定めている。文学部各学科、人間生活学部人間生活学科及び大学院 人間生活学研究科では、学位授与にあたり論文の審査を行っている。履修要項にそれぞれ 「卒業研究規程」を定めている。大学院では「大学院人間生活学研究科修士論文規程」を 定めている。 <2> 文学部 全学科で「卒業研究(論文)」を必修としている。卒業研究規程に基づいて卒業研究を 受理し、論文審査、口頭試問を行っている。 在籍年数、卒業要件必要単位数の確認は、システムによる計算と目視により行っている。 <3> 人間生活学部 「卒業研究」は、人間生活学科は必修、食物栄養学科と保育学科は選択である。いずれ 34 4 教育内容・方法・成果 4-4 成果 の学科も、卒業研究規程に基づいて卒業研究を受理し、審査を行っている。 在籍年数、卒業要件必要単位数の確認は、システムによる計算と目視により行っている。 <4> 大学院人間生活学研究科 両専攻ともに、ディプロマ・ポリシーに基づき、修得単位数及び修士論文の審査と最終 試験の合否により学位授与の判断を行っている。修士論文審査は、大学院人間生活学研究 科修士論文規程に基づきそれぞれの論文ごとに設置される審査委員会で行われる。修士論 文作成の標準的なスケジュール及び修士論文の評価基準については、大学院学生便覧に記 載し学生にあらかじめ明示している。最終的には、3 月の修了判定会議において学位授与 の可否が決定される。以上のように、学位審査基準及び修了認定の客観性・厳密性を確保 している。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 「授業改善のためのアンケート」を実施することにより、各教員がよりよい教育を実践 すべく努力する目安ができた。 ②改善すべき事項 大学の教育方針に沿った成果についての学生対象の調査、さらには教員側にも調査を行 い、見直しのための検討材料とする必要がある。 学位授与にあたり卒業研究(論文)の審査を行っている文学部各学科及び人間生活学部 人間生活学科は、卒業研究の質保証という観点から、学位に求める水準を満たす論文であ るか否かを審査する基準である学位論文審査基準の明示について検討する必要がある。 各教員が個々に授業改善した状況の把握を行っていないため、自己満足に陥りやすい現 状を踏まえ、FD 活動(授業見学、研修会、事例発表など)を活性化させる必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 【根拠資料】 4-4-1 4-4-2 授業改善のためのアンケート (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/questionnaire.php) 大学院生活満足度調査 35 4 教育内容・方法・成果 4-4 成果 4-4-3 4-4-4 4-4-5 4-4-6 4-4-7 藤女子大学学位規程 藤女子大学文学部卒業研究規程 藤女子大学人間生活学部卒業研究規程 藤女子大学大学院人間生活学研究科修士論文規程 藤女子大学大学院人間生活学研究科審査委員会規程 36 5 学生の受け入れ 5 学生の受け入れ 【現状の説明】 ⑴ 学生の受け入れ方針を明示しているか。 <1> 大学全体 学生の受け入れ方針は、「藤女子大学入学試験要項」「藤女子大学案内」並びに大学ホ ームページ上で、藤女子大学のアドミッション・ポリシー<入学者受入方針>として「教 育理念」「教育の目的」「求める学生像」の項目ごとに具体的に明示している。 <2> 文学部 文学部各学科それぞれについて「学科のめざしているもの」「学科が求める人材(求め る学生像の明示)」「高等学校で学んできてほしいこと(当該課程に入学するにあたり、 修得しておくべき知識等の内容・水準)」並びに「アドミッション・ポリシーに基づく入 試方法(一般入試・センター入試・推薦入試)」を具体的に明示している。 <3> 人間生活学部 人間生活学部各学科それぞれについて「学科のめざしているもの」「学科が求める人材 (求める学生像の明示)」「高等学校で学んできてほしいこと(当該課程に入学するにあ たり、修得しておくべき知識等の内容・水準)」並びに「アドミッション・ポリシーに基 づく入試方法(一般入試・センター入試・推薦入試)」を具体的に明示している。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院人間生活学研究科のアドミッション・ポリシー<入学者受入方針>は、人間生活 学専攻、食物栄養学専攻ごとに大学ホームページ上に明示している。 ⑵ 学生の受け入れ方針に基づき、公正かつ適切に学生募集および入学者選抜を行ってい るか。 <1> 大学全体 学生募集方法は、文学部・人間生活学部各学科それぞれ定員を 80 名とし、学生の受け 入れ方針に基づいて一般入学試験 A 日程・B 日程、大学入試センター試験利用入学試験 A 日程・B 日程、公募推薦入試、社会人入試、海外帰国生特別入試、並びに姉妹校推薦入試、 カトリック校推薦入試、外国人留学生入試を実施しており、「入学試験要項」にそれぞれ 出願資格、出願手続、選考方法、学力試験科目・科目別配点、試験日・時間割、試験場、 合格発表、並びに入学手続を具体的に明示している。また、大学案内、大学ホームページ にも概要を明確に記載しており、十分に周知されている。これらに基づいて公正かつ適切 に学生募集及び入学者選抜を行っており、また、学生募集、並びに入学者選抜に関する検 証を毎年行い、次年度に改善されている。 これらの実施に際しては、全学科より各 2 名を委員とする入試部委員会が設置され、通 年の活動の中で、入試広報を含め入試全般にかかわる点検・評価・検証を担当している。 2013 年度入試では、一般入学試験 A 日程について、従来の 3 科目型に加えて、2 科目型 37 5 学生の受け入れ を設定した。その上で 3 科目型を複数学科出願可能入試とし、2 科目型を学科単願入試と し、一般入試 A 日程の複線化を実施した。 また、本学の受験生は、北海道内出身者が圧倒的多数を占めており、道内に対しては十 分な周知がなされているといえるが、北海道外の高校生等に対する周知は必ずしも十分で はないことを示している。 <2> 文学部 文学部では、各学科より 2 名の委員が入試部委員会を構成し、各学科と連携を密にしな がら入試全体の公正かつ適切な実施に寄与している。オープンキャンパスなどの入試関連 イベントに教員が積極的にかかわり、受験生だけでなく保護者にも発信している。直接の 学生募集ではないが、高校生のための模擬講義である「出張講義」を実施しており、各高 校の要請に基づき、教員を派遣している。参加者の多い札幌市内で開催される進学相談会 等においては各学科 1 名であるが積極的に教員も担当している。 <3> 人間生活学部 人間生活学部では、各学科より 2 名の委員が入試部委員会を構成し、各学科と連携を密 にしながら入試全体の公正かつ適切な実施に寄与している。オープンキャンパスなどの入 試関連イベントに教員が積極的にかかわり、受験生だけでなく保護者にも発信している。 直接の学生募集ではないが、高校生のための模擬講義である「出張講義」を実施しており、 各高校の要請に基づき、教員を派遣している。参加者の多い札幌市内で開催される進学相 談会等においては各学科 1 名であるが積極的に教員も担当している。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院の学生募集は、毎年、学部と同時並行で大学院オープンキャンパスを実施し、ま た本学の学部生のみを対象にした学内入試説明会も別途開催することによって、学生(特 に大学院は男女共学である点、2013 年度入学生から本大学出身者の入学金免除など)の受 け入れ方針に基づいた学生募集及び入学者の選抜方法を明確に示している。さらに「大学 院入学案内」及び学生募集ポスターを学部とは別途作成し、主要な大学関係機関に配布し ている。例年 7 月には新たな入試要項を大学ホームページにおいて学内外に公表し、第 1 期入試(9 月下旬)及び第 2 期(2 月下旬)入試を公正かつ適切に実施している。 ⑶ 適切な定員を設定し、学生を受け入れるとともに、在籍学生数を収容定員に基づき適 正に管理しているか。 <1> 大学全体 全学で入学定員 480 名に対し、2012 年度入学試験の結果は入学者数 541 名(入学定員に 対する比率 1.13)、2013 年度入学試験の結果は入学者数 533 名(入学定員に対する比率 1.11)で、入学定員に対する入学者数比率の 5 年間平均は 1.14 であり、適切な定員管理が できている。 また、大学全体の収容定員 1,920 名に対し、2012 年度の在籍学生数は 2,234 名(収容定 員に対する比率 1.16)、2013 年度の在籍学生数は 2,218 名(収容定員に対する比率 1.16) 38 5 学生の受け入れ であり、適切な定員管理ができている。 <2> 文学部 文学部では、入学定員 240 名に対し、2009 年度から 2013 年度入学試験の 5 年間の平均 入学定員に対する入学者の比率は 1.17、2013 年度入学試験の結果は、入学者数 268 名(入 学定員に対する比率 1.12)であり、適切な定員管理ができている。 文学部全体の収容定員 960 名に対し、2012 年度の在籍学生数は 1,163 名であり、収容定 員に対する在籍学生数比率は 1.21 である。各学科の収容定員はそれぞれ 320 名であり、英 語文化学科の在籍学生数は 375 名(収容定員に対する比率は 1.17)、日本語・日本文学科 の在籍学生数は 388 名(収容定員に対する比率は 1.21)、文化総合学科の在籍学生数は 400 名(収容定員に対する比率は 1.25)である。 2013 年度の在籍学生数は 1,144 名であり、収容定員に対する比率は 1.19 である。英語 文化学科の在籍学生数は 385 名(収容定員に対する比率は 1.20)、日本語・日本文学科の 在籍学生数は 380 名(収容定員に対する比率は 1.19)、文化総合学科の在籍学生数は 379 名(収容定員に対する比率は 1.18)である。 学科によって若干の差異はあるが、学部の収容定員に対し 119%~121%であり、適切な 定員管理ができている。 <3> 人間生活学部 人間生活学部では、入学定員 240 名に対し、2009 年度から 2013 年度入学試験の 5 年間 の平均入学定員に対する入学者の比率は 1.12、2013 年度入学試験の結果は、入学者数 265 名(入学定員に対する比率 1.10)であり、適切な定員管理ができている。 人間生活学部全体の収容定員 960 名に対し、2012 年度の在籍学生数は 1,071 名であり、 収容定員に対する在籍学生数比率は 1.12 である。各学科の収容定員はそれぞれ 320 名であ り、人間生活学科の在籍学生数は 338 名(収容定員に対する比率は 1.06)、食物栄養学科 の在籍学生数は 378 名(収容定員に対する比率は 1.18)、保育学科の在籍学生数は 355 名 (収容定員に対する比率は 1.11)である。 2013 年度の在籍学生数は 1,074 名であり、収容定員に対する比率は 1.12 である。人間 生活学科の在籍学生数は 337 名(収容定員に対する比率は 1.05)、食物栄養学科の在籍学 生数は 386 名(収容定員に対する比率は 1.21)、保育学科の在籍学生数は 351 名(収容定 員に対する比率は 1.10)である。 学科による若干の差異はあるが、学部の収容定員に対し、2012 年、2013 年ともに 112% であり、適切な定員管理ができている。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院では、入学定員各専攻 8 名に対して、2012 年度は人間生活学専攻 2 名(一般入試 1 名、社会人入試 1 名)、食物栄養学専攻 2 名(一般入試 2 名)、合計 4 名の入学者であ り、入学定員に対する入学者数比率は 0.25 であった。2013 年度は人間生活学専攻 6 名(一 般入試 2 名、社会人入試 4 名)、食物栄養学専攻 4 名(一般入試 3 名、社会人入試 1 名)、 合計 10 名の入学者であり、入学者数比率は 0.63 であった。入学定員に対する入学者の比 39 5 学生の受け入れ 率は、5 年間平均して研究科全体で 0.48 である。 収容定員に対する在籍学生数比率は、2013 年度で人間生活学専攻 0.69、食物栄養学専 攻 0.38、研究科全体では 0.53 である。大学院では定員に対する在籍学生数の未充足な状 況が続いている。 ⑷ 学生募集および入学者選抜は、学生の受け入れ方針に基づき、公正かつ適切に実施さ れているかについて、定期的に検証を行っているか。 <1> 大学全体 毎年の学生の受け入れに関する取り組みは、「藤女子大学入学者選考規程」に基づき、 入試部長が委員長となり、各学部各学科より選出された 2 名の委員で構成される入試部委 員会を設置して、企画・立案・実施・点検を行っている。この入試部委員会が中心となっ て公正さ、適切さの検証を行っている。学生の受け入れの方針(アドミッション・ポリシ ー)そのものについても、各学科で点検し、改善点があれば年度初めに入試部委員会で検 討することが定例化されている。また、毎年、自己点検・評価報告書を作成し、それらの 整理並びに開示を行うことにより再度検証の機会としている。 にもかかわらず、2013 年度には過去の出題ミスや採点ミスが発覚し、一部の受験生に対 する不適切な取り扱いが出来した。また、例年いくつかの入試科目で出題ミスが発生し、 入試当日の訂正を余儀なくされている。 <2> 文学部 文学部では、毎年度末に、入試部委員会から各学科に学生募集及び入学者選抜が学生の 受け入れ方針に基づき、公正かつ適切に実施されたかについて検証することが求められ、 学科ごとに検証している。検証結果を入試部委員会に戻し、全体として再度検証している。 <3> 人間生活学部 文学部と同様、毎年度末に、入試部委員会から各学科に学生募集及び入学者選抜が学生 の受け入れ方針に基づき、公正かつ適切に実施されたかについて検証することが求められ、 学科ごとに検証している。検証結果を入試部委員会に戻し、全体として再度検証している。 <4> 大学院人間生活学研究科 大学院生募集及び入学者選抜に関しては、大学院入試委員会が中心になり「大学院入学 者選考規程」に基づいて公正かつ厳正に実施しており、これらについて両専攻会議を通して 検証している。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 ・2013 年度は受験生に対する周知を多様化させるため、情報メディアセンターと協同して 大学のホームページとは独立した入試専用ホームページ(藤女子大学受験生ナビ)を作成 し、改善している。 40 5 学生の受け入れ ・「大学案内」は、本編とは別に簡易版を作成し、それを本編ができあがるまでの 5~7 月の進学相談会などにおいて用いた。 ・2013 年度に実施した一般入試 A 日程では、複数学科受験の機会を設定したことにより、 受験者数は延べ 1,243 名(2012 年度 685 名)と増加した。 ・学生の受け入れに関する広報活動を含め大学全体の広報体制として学長直轄の部会を発 足させ、より積極的に発信することとした。 ・大学院においては、就学の負担軽減を目的に「長期履修学生規程」を 2005 年に制定し、 現在、人間生活学専攻 1 名、食物栄養学専攻 1 名がこの制度を利用している。また、社会 人学生に対し土曜の集中的な授業や夜間の授業を行っており、札幌市中心部に近い北 16 条校舎を利用することでも大学院生の就学の便宜を図っている。 ②改善すべき事項 ・学生の受け入れ方針を明示している「入学試験要項」「大学案内」は、例年、7 月中旬 に開催されるオープンキャンパスに合わせて発行されている。しかしながら進学相談会等 の学外行事は 5 月初旬頃より順次開始されているため、7 月までの約 2 ヶ月間は前年度の ものを使わざるをえず、明示すべき項目に変更等があった場合、正確に伝えることが困難 な事態も予想される。 ・入試問題作成については出題者グループに一任されており、作成管理に関して大学とし て関与する仕組みがなかった。 ・外国人留学生入学試験に関する入試要項について日本語版しかなく、少なくとも英語版 が必要である。 ・大学院において、入学定員に対する入学者数比率は 5 年間平均して 0.48 であり、収容定 員に対する在籍学生数の未充足な状況が続いている。 また、本学文学部の学生が過去 2 名、 本学大学院人間生活学専攻に入学しているにもかかわらず、文学部向けの進学相談会等を 行ってこなかった。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ・大学のホームページとは独立した入試専用ホームページを作成したので、入試担当者の ブログ発信などを開始して内容の充実を図り、さらに魅力的なものとする。 ・大学紹介のパンフレットをさらに充実させるため、現行の「大学案内」に加えて新 たな広報物を作成する予定である。 ・複数学科受験の機会を設定した 2013 年度一般入試 A 日程の点検評価に基づき、2014 年 度も実施して志願者の増大を図る。 ・学生の受け入れに関する広報活動を含め大学全体の広報活動を充実させるため発足した 学長直轄の部会を基に、広報組織のとりまとめと本学の特徴を基本とした広報のあり方に ついて検討し、2014 年度中に具体化する予定である。 ・大学院では、社会人に対応した土曜及び夜間授業開講や札幌市中心部に近い北 16 条校舎 を利用した講義・演習の拡大について、2014 年度中に検討する。 41 5 学生の受け入れ ②改善すべき事項 ・「入学試験要項」「大学案内」等の作成を 5 月頃に発行できるよう制作会社と協議しつ つ進めている。 ・出題ミスを避けるために、大学としてどのように入試問題作成過程を管理すべきか、入 試部委員会で検討し、2015 年度入試問題作成時期までに新しい作成管理の仕組みを導入す る。 ・外国人留学生入学試験に関する入試要項の英語版について、国際交流センターの協力を 得て英語版を作成し、2015 年度入試から適用する。 ・大学院では、学部卒から修士課程への進学者数を確保するための方策について、2014 年 度中に検討する。将来的には入学定員数の見直しも視野に入れる。また、本学文学部学生 に対する広報についても 2014 年度中に対策を講ずる。 【根拠資料】 5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 5-7 5-8 5—9 5-10 5-11 アドミッション・ポリシー (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/admission.php) 2013 年度 藤女子大学案内 2013 年度 藤女子大学大学院入学案内 2013 年度 藤女子大学入学試験要項 2013 年度 藤女子大学大学院学生募集要項 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/entry/postgraduate/) 2013 年度 藤女子大学出張講義のご案内 藤女子大学入学者選考規程 藤女子大学大学院入学者選考規程 藤女子大学受験生ナビ (藤女子大学ホームペー http://www.fujijoshi.ac.jp/special/startup_fuji/) 藤女子大学大学院長期履修学生規程 大学基礎データ(表 3、4) 42 6 学生支援 6 学生支援 【現状の説明】 ⑴ 学生が学修に専念し、安定した学生生活を送ることができるよう学生支援に関する方 針を明確に定めているか。 修学支援、生活支援、進路支援に関して包括的な規程がない。学生が学修に専念し、安 定した学生生活を送れることができるよう総合的な学生援助指針を明文化する必要がある が、現状では各部局ごとの業務に則した規程のみがあり、一貫した方針が定められていな い。「学生部委員会規程」には「学生生活全般の充実と向上を図ることを目的とする」こ とが明記され、同様に「教務部委員会規程」には「教務に関する事項を扱うことを目的と する」とあるが、支援に関する方針の明記はまだない。一方進路支援に関連する「キャリ ア支援委員会(センター)規程」には、その目的として「学生が自らの資質を向上させ、 社会的及び職業的自立を図るために必要な能力を培うことができるよう、教育課程及び厚 生補導等を通じて支援する」と記されている。「保健センター規程」では、挙げられてい る具体的業務にはメンタルヘルスなどはなく、現状の学生支援の実態を反映していない点 がある。また学生相談室については、実質的には機能しているものの、規程がなく従って 学生支援に関する方針は明文化されていない。また各学科から選出される教員の学生相談 員の役割についても明文化されていない。特に本学は女子大学であるが、女性という特性 を含め、入学者の傾向等の特性を踏まえながらの支援方針は定められていない。 ⑵ 学生への修学支援は適切に行われているか。 本学の休学者数は、他大学と比較すると少ないほうかと思われる。しかし、両学部とも に海外留学を希望して休学する割合が増加傾向にある。特に、私費による海外留学を理由 に休学する学生が増えている。保育学科では学生のオペア留学など、語学習得だけではな く、インターンシップを目的とした学生も増えている。本学の協定校ではなく、学生が様々 な留学先を選択している背景などについては調査しておらず、今後の課題として残る。 本学の退学者数は他大学と比較すると少なく減少傾向であるが、退学の理由には一身上 の都合とすることが多い。心理的理由や学業不振など異なる個人的な事情が関連している ことが多いため、初期的段階で発見するのが難しい。また、2 年次になり専門的科目が増 えた段階で、入学時学生が期待していた内容とのミスマッチが顕在化して退学が増えてき ているように思われる。進級制度による留年者の数はさほど多くない。卒業留年者は横ば いもしくは増加傾向にあるが、進級制度や成績との関連性は未調査である。 本学では、全学科クラス担任制を採用していることに加え学生との面談の実施をしてい る学科も増えており、オフィスアワーや少人数ゼミなど学生と密に接する機会が多いこと が、進路や学生生活に悩む学生の早期発見につながっていると考えられる。さらに、学科 ごとの対応として、1 年生を対象に副担任やアカデミックアドバイザーを置くなど、複数 の教員による見守りと支援が、いくらかの歯止めにつながっているのではないかと思われ る。2010~2012 年度の休学者・退学者のデータは、大学データ 6-1~6-4 に示すとおりで ある。 本学は、学部や学科ごとの判断により、補習・補充教育その性格を持ち合わせた授業を 43 6 学生支援 必要に応じて設置してきているという特徴がある。たとえば、文学部共通科目の新設科目 「文章表現」は、従来は日本語・日本文学科の専門科目として開講していたが、より多く の学生が受講できるように学部共通科目として開設したものである。そのほか、日本語・ 日本文学科専門科目の「古文読解」、人間生活学部人間生活学科専門科目の「スタディ・ スキルズ」、「キャリア・デザイン」、食物栄養学科専門科目の「文章表現演習」、「は じめての化学」、保育学科専門科目の「文章表現法」などは補習的内容を備えたものとい える。 本学の教育目的に「教職員と学生と人格的触れ合いの中で」教育目的を達成するとある ように、各学部学科とも、ゼミ等で教員と学生との結びつきは強く、補習・補充を必要と する学生に対しては、それぞれの教員が、個別に判断し、個人に沿った学修支援を実施し てきているという特徴がある。補習・補充授業が必要とされる理由も、能力不足によると いうよりも、心理的理由や学外活動に没頭し学業がおろそかになったこと等、まちまちで ある。人間生活学部人間生活学科の学習支援室は、月 2 回、OG の相談員による学習指導、 生活相談という形で継続されている。自己点検・評価委員会では、さらに一歩進め、補習・ 補充教育に関する支援体制を含む初年次教育を原点にして本格的な議論を行い、大学全体 で取り組む FD の方向性を定め、 豊かな教養と国際性に裏打ちされた人格の養成を担う組織 とカリキュラムの構築を進めていくこととしている。 障がいのある学生に対する就学支援の実施に関して、対応の申し出のあった視力障がい や身体的に不自由な学生に対して必要な措置をとっている。車いす対応の机の配置、教室 の調整、送迎用駐車場の確保、拡大読書器、印刷物、教科書の拡大コピーなどの対応、体 育の授業での配慮などを行ってきた。その他の精神的障がいのある学生などについては、 学生相談室などにて個別に対人関係支援や学習支援を行ってきている。図書館情報学課程 の受講者のうち、希望者を対象にして点字の指導を授業外で実施しているが、これらの学 生を含め障がい者支援補助のためのボランティア教育などの体制は整えていない。精神的 な障がいのある学生への対応に関して教職員の知識・方法の理解が不足している。また、 支援に関する明確な指示を出すための学内体制が欠如しているため、保育学科や人間生活 学科のように障がいに理解のある教員が配置されている学科と、それ以外の学科との間で、 学生対応に差が出ている。 経済的支援として、本学は 4 つの奨学金制度がある。「学費貸与奨学金」は、学習態度 良好で、保護者の緊急事態による学生の経済的困窮に対する経済的な危機に対応するため 学費の全額又は一部を貸与するものである。藤女子大学同窓会「藤の実会」による「藤の 実奨学金」は、人物・学業ともに優れ、かつ経済的理由により修学が困難と認められる者 の中から選考し、奨学金として 1 年間 1 万円を給付する。経済的に困窮状態にある学生を 対象とした「クサベラ奨学金」は、経済不況及び東日本大震災を背景に規程の改正を行い、 減免対象を授業料減免のほか入学金、教育充実費等にも拡大し、授業料免除期間を最長 4 年間にする等の学生の個別的な経済状況の困難さに応じた支援の拡大を行った。以上 3 つ の奨学金制度については良好な運営がなされており、現在のところ改善すべき事項はない。 一方、本学独自の奨学金であり優れた人材の育成に資することを目的としている「キノ ルド司教記念奨学金」は、経済的理由により修学が困難かつ学業成績・人物ともに良好な 学生に対して選考により奨学金の無利子の貸与を行っており、日本学生支援機構の奨学金 44 6 学生支援 の補完的役割を担う奨学金制度という位置付けになっている。過去 3 年を振り返ると、 2011 年度は、採用枠 17 名に対して応募者数 31 名であったが、日本学生支援機構の奨学金推薦 枠に相当数が入ったため実際の採用人数は 13 名となった。2012 年度は、採用枠 16 名に対 して 16 名が採用された。2013 年度は、学部生の申込者数 17 名のうち 14 名が日本学生支 援機構の奨学金に採用されたため、希望順位、併用不可という事情から採用者数は 3 名に なり、採用枠を大幅に余す結果となった。これは、2010 年度以降の日本学生支援機構の第 一種奨学金に月額 3 万円の設定が加わりキノルド司教記念奨学金と同額程度となったこと、 返済期間は日本学生支援機構の第二種奨学金では 13 年であるのに対してキノルド司教記 念奨学金では 8 年程度と短いことにあると考えられた。2010 年度から 2013 年度の 4 年間 の同奨学金の採用人数について、大学データ 6-5 にまとめた。 大学院生の奨学金制度は学部と同様である。在籍学生数に対する比率は日本学生支援機 構第一種奨学金が 2012 年度 20.0%である。その他の奨学金利用は社会人入学生も含める と少ないが、藤の実奨学金については毎年利用されている。日本学生支援機構奨学金に関 しては返還免除者(半額免除)が毎年 1 名である。 ⑶ 学生の生活支援は適切に行われているか。 生活支援に関しては、第一次支援の教員、クラス担任、第二次支援の教員の学生相談員、 第三次支援の保健センター、学生相談室のインテーカー、カウンセラー、カトリックセン ターの連携により実施してきている。毎年 1 回、保健センター、学生相談室(インテーカ ー、カウンセラー、教員の学生相談員)間の連絡会を開催し、各支援部署間の横断的な連 携についてチェックしている。クラス担任を含む学科との接触では、主に保健センターが 中心的な役割を果たしている。また北 16 条校舎では、学生相談室内のフリースペースにお いて、授業に出られない学生、卒業論文やゼミ発表において問題を抱える学生などにも対 応している。カトリックセンターは、主にキリスト教にかかわる行事や奉仕活動を担当し ているが、特に北 16 条校舎においては学生相談の一翼を担っており、また先の震災による 被災地へのボランティア派遣なども積極的に支援している。 本学ではセクシュアル・ハラスメント及びアカデミック・ハラスメントなどに対応する 相談窓口を設け、現在外部相談員 1 名と教職員 8 名の相談員が対応にあたっている。2011 年度にはハラスメントガイドラインを改正し、問題解決の手続きとして従来の調査のほか に調整を加え、アカデミック・ハラスメントの訴えに対してより有効に対応できるものと した。今まで学内での対応がこじれて裁判になったケースはない。ハラスメント相談窓口 相談員には任期の 2 年の間に 1 度は学外研修会に参加できる予算措置を設けている。学内 の教職員に対しては毎年学内研修会を開催するとともに、特に教員の参加を動機づけるた めに毎年公表する『教員の教育・研究活動』に「学生支援に関する自己研鑽」の欄を設け ている。 ⑷ 学生の進路支援は適切に行われているか。 学生に対して早い段階からキャリア支援教育を行うために、2012 年度から、1 年生に対 して卒業後を見据え、 社会的・職業的自立に向けて必要に基盤となる能力等を確実に身につ けていくための意識形成を目指すための必修科目「女性とキャリア」を開講した。 45 6 学生支援 本学就職課においては、1 年生から 4 年生に至るまで、学内企業説明会、キャリア支援 講座などさまざまな進路選択及び就職に関わる支援事業を展開している。文学部新入生を 対象として 2010 年度から実施しているガイダンス「進路と学生生活セミナー」を、2013 年度からは人間生活学部新入生に対しても実施し、新入生に対する進路選択に関わるガイ ダンスは全学的なものとなった。3 年生を対象に実施している「学内企業説明会」では、 2013 年 1 月の説明会の参加学生数が 4,880 名(延人数)に達し、最多の参加者であった。 学生を取り巻く就職環境の厳しさを反映して、近年学内企業説明会に参加する学生数は増 加している。キャリア支援相談では、3 年生に対して志望企業を選ぶ際のアドバイスやキ ャリア形成に関する個別相談に応じ、4 年生に対して面接対策指導や模擬面接を行ってい る。2011~2013 年度の実施状況は、大学データ 6-6~6-8 に見るとおりである。 学生の生涯を通じた持続的な就業力を育成するために、2012 年度「就職委員会」を廃止 して、学内組織間の有機的な連携を強化した「キャリア支援委員会」を設置し、教学系委 員と事務系委員の合同委員会とした。さらに、学生の社会的・職業的自立に向けた指導等 に取組むために、また「キャリア教育」と「キャリア支援」の実効性をともなった働きに するためには全学的な取組が必要であることを踏まえて、2014 年度からキャリア支援セン ターを新設することとした。キャリア支援センターの運営委員会は、各学科・各専攻選出 の委員、教務部長、学生部長、事務局長、キャリア支援担当職員、教務及び学生担当職員 から構成されている。 大学院生のキャリア支援に関しては、社会人学生を除くと対象となる学生数が少ないこ ともあってこれまでは個別にあるいは指導教員等を中心に行われてきたが、2012 年度末に 実施した「大学院生活満足度調査」において、大学院生に対するキャリア支援のさらなる 充実に向けた要望が学生から寄せられ、2013 年度に成立し 2014 年 4 月から施行される「藤 女子大学キャリア支援センター規程」において、大学院生もその対象として含むことが確 認され、各専攻からもセンターの運営委員に加わっている。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 ハラスメント防止のための措置として、2011 年 10 月に、アカデミック・ハラスメント により有効に対応できることを目的とした「調整」を含む新しいハラスメントガイドライ ンを制定した。 ②改善すべき事項 修学支援、生活支援に関する方針は、学生部委員会規程や教務部委員会規程に、それぞ れ委員会の目的を具体的かつ明確に示すことが必要である。 また修学支援、生活支援、進路支援に関する方針は、理念・目的を踏まえていても、ま た「女性とキャリア」という必修科目を開講しているにもかかわらず、本学の学生は女性 であるという特性を含め入学者の傾向等の特性を踏まえながらの支援方針は定められてい ないことから、これについて明確に示す必要がある。 メンタルヘルスを含む現状の学生支援の実態を反映する業務内容となるように、保健セ 46 6 学生支援 ンター規程を改訂する。学生相談室に関する規程を新たに設ける。 休学者・退学者及び留年者の状況把握と今後の対処方針は、不十分なところがある。 私費留学のため休学する学生が増加する傾向が見られるため、長期の協定校留学に加え、 半期留学の実施に向け協定校の開拓を実施し、協定校留学の選択肢を増やす。 身体的な障がいのある学生に対する障がい者支援補助を構築する必要がある。 精神的な障がいのある学生への対応に関して教職員の知識・方法の理解が不足している ので、修学支援、生活支援、進路支援を含むより包括的な連携の構築が必要である。 キノルド司教記念奨学金は、貸与の条件等を見直すことにより日本学生支援機構の奨学 金の補完的役割を担う奨学金制度として独自の役割を十分に担えるような制度にする必要 がある。また、大学院学生数確保という視点でも、大学院生への経済的支援をより充実さ せるための学内奨学金制度の拡充の検討が必要である。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 身体的な障がいのある学生に対する支援補助については、学生ボランティアの育成と平 行して支援体制を構築する方向で検討する。 精神的な障がいのある学生の支援のための包括的な連携を構築するために、学生の実 態・動向を知り、対応方法についての理解を深めるための全学的な講習会や研修会を実施 する。 【根拠資料】 6-1 6-2 6-3 6-4 6-5 6-6 6-7 6-8 藤女子大学学生部委員会規程 藤女子大学教務部委員会規程 藤女子大学キャリア支援センター規程(2014 年 4 月 1 日施行) 藤女子大学保健センター規程 ハラスメントガイドライン 2013 年度 ハラスメント相談窓口相談員カード 2013 年度 相談のしおり 大学データ(6-1~6-4、6-5、6-6~6-8) 47 7 教育研究等環境 7 教育研究等環境 【現状の説明】 ⑴ 教育研究等環境の整備に関する方針を明確に定めているか。 教育研究等環境の整備について明示的に定めた方針はないが、教育研究活動を推進する にふさわしい環境の整備を順次的に進めていくために必要な予算編成を行っている。 教育用の設備については主に教務部局で、研究用の設備については各学科・研究科にお いて計画整備している。また施設整備について、軽微な改修・補修については主として施 設課が計画・実施し、大規模な改修・改築については理事会で審議している。 学園としては 2008 年 12 月に「藤学園環境宣言」において、地球を守る心、自然と共生 する心、神から与えられた資源を大切にし、無駄を省き、お互いに分かち合う心を培うよ う努めることを宣言している。 ⑵ 十分な校地・校舎および施設・設備を整備しているか。 大学キャンパスは 1925 年の学園開設以来、札幌市北区にある北 16 条キャンパスと、 1992 年の人間生活学部設置に併せて開設された石狩市の花川キャンパスの 2 キャンパスとなっ ているが、それぞれのキャンパスは距離にして約 10 キロほどであり、同一校地として全学 的に共用の施設設備をも有している。北 16 条キャンパスは大学占有の校地面積 8,163.0 ㎡に 22,329.5 ㎡の建築面積の校舎及び図書館、講堂、体育施設が棟続きとなって西に臨む 中庭を囲むように、新旧 4 棟が併存している。講義室 35、演習室 15、自習室 4 のほか学生 食堂、購買、学生談話室及びクラブ室などを備え、また教員研究室 41 のほか国際交流セン ター、就職支援室、事務室などの管理系施設が本部機能として集められている。 花川キャンパスは人間生活学部と大学院人間生活研究科の施設を主に、講義室 17、演習 室 8、自習室 1、教員研究室 41(共同研究室 1 含む)のほか多様な実験実習室やピアノ個 人練習室など各学科のカリキュラムに合わせた施設を有し、また体育館、屋外グランドや 別棟でセミナーハウスも校地内に備えている。校地面積は 159,563.0 ㎡と広大であり樹木 草花にあふれた緑豊かなキャンパスである。 両キャンパスともに校舎等施設の動線及びトイレ等の設備はバリアフリーとなってお り、講義室の過半にはハンディキャップ対応の講義机を設置している。 両キャンパス間及び校舎内は有線 LAN で対応し、コンピュータ教室が各々100 台 2 室に 加えて学生のコンピュータ自習室各 1 室、また就職支援室や校舎各所に学生用のコンピュ ータを設置しており、本年度より導入した学生ポータルシステムに自由にアクセスできる 環境を整えている。また両校舎の図書館など一部エリアは無線 LAN 対応となっており、学 生保有の各種端末からのアクセスにも対応している。 教育研究用の設備・備品については総数で 1 千 4 百余点、講義室関係ではプロジェクタ ー等の映像・音響設備を大半の講義室に設置、また各種分析・光学機器装置やピアノ等音 楽関連機器など学科の特性に応じた機器等を設備している。 両キャンパスの安全確保等については「藤女子大学防災管理規程」が制定されているが、 それぞれのキャンパスを管轄する消防署にも「藤学園防災計画」を提出し、その指導のも とに防災訓練を実施するなどして教職員・学生の防災意識の喚起に努めている。 48 7 教育研究等環境 ⑶ 図書館、学術情報サービスは十分に機能しているか。 本学図書館は本館及び花川館の 2 館体制で運用されている。本館は、延べ面積 2,246 ㎡ 席数は 278 席、花川館は延べ面積 1,067 ㎡、席数は 206 席でそれぞれ学生数の 20%以上で 基準を満たしている。職員数は 2 館を合わせ、専任職員 9 人、臨時職員 5 人で、内 13 人が 司書有資格者である。国立情報学研究所の実務研修を中心に、各種研修に積極的に参加し 専門性の向上に努めている。開館時間については、2009 年度から試験や卒業論文提出の時 期は通常期の開館時間を再延長し、平日午後 8 時、土曜日は午後 5 時まで延長開館してい る。 2012 年度末の蔵書数は 36 万冊、雑誌 4 千 6 百誌、視聴覚資料 6 千点、年間の平均受入 冊数は約 8 千冊である。図書館予算は学科資料費と図書館資料費に分けられ、学科資料費 は図書館委員を中心に策定した購入計画のもと、主に各学科における研究図書、学術雑誌 に充てられ蔵書構築が進められている。図書館資料費は主に学生用の学習基本図書、シラ バス掲載図書、講義関連図書、購入希望図書に充てられ、図書館長が委嘱した選書委員に よって蔵書構築が進められている。 毎年発行される週刊朝日編の「大学ランキング」で学生一人あたり平均の貸出冊数は常 に上位にランクされており、適切な選書の成果と評価している。 電子情報については、2006 年度から整備を進め現在 9 種類のパッケージを導入し、これ を使いこなすための情報リテラシー教育も活発に実施している。また、2013 年度からは学 外からのリモートアクセスによる利用も開始している。 本学は、1994 年 4 月、図書館情報システム(富士通 ILIS/X/WR)を導入し、図書館業務 を順次機械化した。その後 2 度の更新を経て現在に至っている。WEB 上でのサービスとし て 2006 年度から貸出予約を、2007 年度からは相互利用(ILL)申込、2011 年度学生希望図書 申込を実現すると同時に本館、花川館の学内 ILL についても迅速に対応している。導入と 同時に、国立情報学研究所(NII)の NACSIS-CAT にデータ登録を行い、これを利用した ILL 業務にも積極的に参加し主に大学図書館間相互利用サービスの一翼を担っている。 研究成果の積極的な社会還元として、2006 年度から紀要類の電子化に着手し、国立情報 学研究所の CiNii(論文情報ナビゲーター)上で全文を提供している。 機関リポジトリについては、構築に向けての検討を継続している。 ⑷ 教育研究等を支援する環境や条件は適切に整備されているか。 専任教員の研究活動を支援するために必要な図書、備品、消耗品、研究旅費等の研究費 を支給するため「個人研究費に関する内規」を定めており、一人あたり年額 43 万円を措置 している。また未執行分については 2 年間の繰越を認めるなどして研究の継続性にも配慮 している。 学科・研究科専攻単位の教育研究予算については、専任教員一人あたり年間 120 万円ほ どを配賦しており、個人研究費で支弁できない設備・図書あるいは教材などの教育活動に 執行されている。 研究活動の増進、特に科学研究費補助金等の申請件数の増加を図るために、本学では「研 究奨励助成に関する規程」を定め、一般研究(個人研究、共同研究)及び出版の助成や海 外学会発表の助成を行ってきていたが、必ずしも科学研究費補助金等の申請増に結びつい 49 7 教育研究等環境 ていなかった。そこで 2012 年度からは、科学研究費補助金の申請率と採択率の向上を図る ため「科学研究費申請奨励研究費助成規程」を制定し、新たな申請を行った際に採否まで の期間を繋ぐための研究費、及び不採択になった研究の再申請を支援する研究費を支給す ることとした。また科学研究費等における間接経費の配分方法を見直し、学部の研究開発 環境の改善をはかるために、獲得した研究者及び研究分担者の所属する学部に、交付を受 けた二分の一の金額を配分することとして研究活動の活性化を図っている。 教員の自由な研究期間を確保するために「国内研修・海外研修派遣規程」を定めて、毎 年 2 名を限度として国内外の研究機関等において研究に専念できることとしている。 教育研究等の人的支援については、各学科に実験実習や教材整備などの教育活動を補佐 するための職員を教務助手として 1~2 名配しているほか、大学院生による人間生活学部の 教育研究を支援するため「ティーチング・アシスタント取扱要項」を定めている。 専任教員にはそれぞれに 22 ㎡ほどの個室研究室を備えており、また学科ごとの共同研 究室のほか、人間生活学部及び大学院人間生活学研究科では大型の研究設備等を備えた実 験室も研究目的に合わせて整備している。 なお、科学研究費補助金等の採択状況は、次の表のとおりである。 表 7.1. 科学研究費補助金等の採択状況 科学研究費補助金 (研究代表者) 科学研究費補助金 (研究分担者) その他の学外研究費 学 内 研 究 費 2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 3 4 0 0 5 2 0 5 2 2 2 4 0 1 4 1 0 6 3 0 3 7 1 2 5 2 0 5 4 1 3 5 1 3 6 3 0 7 4 0 文 学 部 人間生活学部 文 学 部 採択件数 人間生活学部 文 学 部 採択件数 人間生活学部 文 学 部 採択件数 人間生活学部 文 学 部 採択件数 人間生活学部 申請件数 ※ 学内研究費制度は、2011 年度まで「学内研究奨励助成」、2012 年度から「科学研究費申請奨励助成」 ⑸ 研究倫理を遵守するために必要な措置をとっているか。 本学に属する研究者各自が基本的な倫理規範を遵守し、本学の教育研究が社会の厚い信 頼と尊敬を得るために、求められる研究者の行動・態度の規範として「藤女子大学研究倫 理規準」に定め運用している。また、平成 18 年文部科学省告示 71 号における基本指針に 基づき「動物実験規程」を定め公表している。 学園としては、公益通報者保護法に則り「藤学園公益通報等に関する規程」を定め、組 織として法令違反に対する規制を明確にしている。 人間生活学部においては、人を対象とした研究を行う際に対象者の人権及び尊厳を重ん じ、個人情報の保護に留意する必要があることから、対象者を保護し研究の公正と信頼性 を確保することを目的として、人間生活学部研究倫理審査委員会で研究計画の倫理審査を 行っている。 50 7 教育研究等環境 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 北 16 条キャンパス及び花川キャンパスともに、校舎をはじめとして施設関係の合計面 積については十分な余裕があり、設備面でのバリアフリー化についても順次整備されてい る。また校舎内及び両キャンパス間のネットワークについても、無線 LAN 化を段階的に進 め、 併せて学生用のコンピュータも校舎各所に設置するなど ICT 環境も整備が進んでいる。 花川キャンパスについては各学科の特色を生かした実験・実習用の施設設備についても、 管理栄養士・保育士・社会福祉士等養成施設としての関連諸規範に準拠したものを備えて いる。 図書館では特に利用者教育に力を入れ、ゼミ単位での参加も増加し、学生の情報リテラ シー教育の成果を上げていると評価している。先に記載した全国大学ランキングだけでは なく、北海道地区私立大学図書館協議会が毎年度実施する実態統計においても、学生の図 書貸出の平均が常にトップであることがそれらを示していると考えている。 ②改善すべき事項 北 16 条キャンパスには築 50 年を超える校舎・講堂があり、一部耐震診断を実施したが、 基準値に満たない階もあることから、早急に改修あるいは改築を計画する。また教室等の AV 設備についても、技術革新の進展に併せて必要な更新及び増設を漸次実施する。 科学研究費等の外部資金獲得については、学内助成の制度改訂によって申請数に漸増傾 向にあるものの、採択率等いまだ十分とはいえないため、さらなる対策を講じる必要があ る。 現行のティーチング・アシスタント制度は、支援する授業が人間生活学部内の特定の授 業に限定されていることなどから、全学的な教育研究支援体制としてのティーチング・ア シスタント(TA)・リサーチ・アシスタント(RA)・技術スタッフなど教育研究支援体制 を整備する。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 学生の主体的な学修を支援するための機能として、ラーニングコモンズの教育環境整備 を進める。 ②改善すべき事項 北 16 条キャンパスは、校地周辺の駐輪場等の学校用地を含めて、人間生活学部と文学部 の共通教養科目の同地開講等をも視野に入れ有効活用できるよう校舎の改築を計画する。 【根拠資料】 7-1 7-2 藤学園環境宣言 藤女子大学防災管理規程 51 7 教育研究等環境 7-3 7-4 7-5 7-6 7-7 7-8 7-9 7-10 7-11 7-12 7-13 7-14 7-15 藤女子大学個人研究費に関する内規 藤女子大学科学研究費申請奨励研究費助成規程 藤女子大学ティーチング・アシスタント取扱要項 藤女子大学国内研修・海外研修派遣規程 藤女子大学研究倫理規準 藤女子大学動物実験規程 藤学園公益通報等に関する規程 藤女子大学人間生活学部研究倫理審査委員会規程 大学基礎データ(表 5) 大学データ(7-1~7-3、7-6、7-7) 財産目録総括表(大学部門) Fuji-LIB GUIDE 学外利用者のための図書館案内 52 8 社会連携・社会貢献 8 社会連携・社会貢献 【現状の説明】 ⑴ 社会との連携・協力に関する方針を定めているか。 豊かな人間性、豊かな教養、豊かな国際性を備えた人格の形成を教職員と学生の人格的 触れ合いの中で達成することを目指す本学の建学の理念と教育目的において、「広く人類 社会に対する愛と奉仕に生きる」、「地域社会の諸問題に取り組む」などの表現にて社会 連携・社会貢献への積極的な対応を掲げている。文学部と人間生活学部の目的において、 それぞれ「地域社会のみならず広範な社会環境において働く」、「生活の諸課題に責任を もって対処し、国際関係を超えた地球的視野から生活の諸問題を実践的に対処する」とい う表現にて社会との連携・協力について表明している。また大学院学則において、「社会 的使命を達成する」という表現において社会との連携・協力について表明している。 このように本学、各学部、研究科の目的において、社会連携・社会貢献を社会的使命と して掲げている。しかしこの目的を踏まえながら、本学、各学部、研究科が社会連携・社 会貢献としてどのようなことをどのように目指すか等に関する独立した方針は制定してい ない。それゆえにその方針は教職員に共有されていない。 社会連携・社会貢献の適切性を検証する責任主体は自己点検・評価委員会である。自己 点検・評価委員会での検証結果は、評議会にて審議し決定される。 ⑵ 教育研究の成果を適切に社会に還元しているか。 大学基準協会による認証評価において、本学の社会連携・社会貢献は高く評価された。 本学は、JICA 地域別研修「仏語圏アフリカ乾燥地域村落飲料水管理」コースの実施業務 を 2007 年度から 2012 年度まで受託し、6 年間でアフリカ 15 か国から合計 76 名の研修員 を受け入れた。受託に当り本学教員が、研修内容の企画調整、講師と視察先の確保、教材 準備と運営、応募者選考などにあたっている。ジェンダー理解、コミュニケーション配慮、 各国の現状等いくつかの講義は学生も聴講し相互理解に資した。なおこの研修は、各国で の裨益効果が大きく好評のため、さらに 2013 年度から 3 年間の受託を JICA から要請され 継続している。 本学図書館は、2001 年 1 月 10 日より石狩市民図書館との相互利用(当時として道内初 の試み)を実施しており、石狩市民図書館の登録者で 16 歳以上の石狩市民は、貸出冊数 10 冊、貸出期間 2 週間の条件で本学図書館(北 16 条本館及び花川館)を利用することが できる。加えて、石狩市民図書館の要請に応え当該図書館協議会に有識者委員として本学 図書館職員を派遣し、石狩市民図書館の運営に協力している。 公開講座、公開講演会等に関しては、本学、各学部各学科、キリスト教文化研究所、QOL 研究所、図書館情報学課程等の主催で継続して実施している。 また、毎年研究成果を公表しているものに、学部ごとの『藤女子大学文学部紀要』『藤 女子大学人間生活学部紀要』、研究所の『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』『藤女 子大学 QOL 研究所紀要』、藤女子大学日本語・日本文学会『藤女子大学国文学雑誌』、人 間生活学部人間生活学科『人間生活学研究』、藤女子大学家庭科・家政教育研究会『家庭 科・家政教育研究』がある。 53 8 社会連携・社会貢献 文学部英語文化学科では、2011 年度に小学校 5、6 年生の児童に対して英語で活動させ る授業「外国語活動(英語)」が必修化されたことを受け、2012 年より児童英語教育に関 する取り組みを始め、大学近隣の小学校で学生がボランティアとして授業の活動に加わっ たり、実際に教案を立て授業を行ったりしている。また、海外から招聘する集中講義担当 の講師によるワンデーワークショップや、ほかにも社会人オープン講座として「シェイク スピアを英語でしゃべろう」というテーマで全 6 回の講座を春・秋と開いている。 人間生活学部では、人間生活学部の共通理念とする QOL の向上に関する教育研究の成果 を還元するために、石狩市と包括協力協定を締結し、多くの教員が地域と連携し諸活動を 行っている。また、大学ホームページを通じ、教員の専門分野や教育研究業績などを外部に 公表する情報提供を行い、講演、研究会などへ教員を派遣している。その主な活動を、以 下 1〜6 に示した。 1.SAT(スクール・アシスタント・ティーチャー) 石狩市教育委員会の協力により、人間生活学部の学生が石狩市内の小・中学校で教育 支援活動を実施している。 2.フィールドワーク授業 石狩市との包括協定のもとで、石狩市の自然・社会資源に関するフィールドワークを 授業の一環で実施している 3.「ていね夏あかり」への参加 札幌市手稲区のまちづくり事業である「ていね夏あかり」の準備・実施に 2009 年度 から毎年 40 名前後の学生が協力している。2013 年度は約 50 名の学生が参加した。 4.「お手てつないで」 保育学科では、毎週土曜日に地域の親と子が参加する子育て支援「お手てつないで」 を行っている。大変好評で参加希望者が多数のため、2010 年からは参加の親子を登録制 としている。毎週 25 組前後の親子が参加し、学生はこの演習を通して子どもたちや保 護者と直接関わり子育て支援の実践を体験的に学んでいる。担当教員による保護者への アドバイス、親子への支援を考える場にもなっている。 5. ワークショップの実施 2012 年度から人間生活学科の授業の一環で、フィリピンのセブ島アルガオ・タロオト 地区をフィールドとして住居・環境に関するワークショップを実施している。フィリピ ンのサン・カルロス大学の協力のもとで、サン・カルロス大学の教員や学生との交流活 動を含む共同調査を行っている。2013 年度は、日本学生支援機構の「平成 25 年度留学 生交流支援制度(短期派遣)」に採択された。 6.札幌市麻生商店街との連携事業 2012 年に札幌市主催の商店街再生事業学生アイデアコンテストで、食物栄養学科の教 員と学生が、地域の小中学生への学習支援と学生が考案したオリジナルメニューを提供 する「学習支援スペース&カフェ」を提案し、入賞した。具体化するため、商店街やボ ランティア団体と協議を重ね、2013 年 3 月プレオープン、6 月本格オープンし順調に営 業している。 大学院人間生活学研究科における社会との連携活動としては、人間生活学専攻において 54 8 社会連携・社会貢献 2012、2013 年度に、フィリピン協定校との交流授業を、石狩市厚田区を対象として実施し、 その結果についても報告会を公開で行っている。 このように多くの地域連携活動を実施してきているが、それらが一部の教員や学生に片 寄り、負担が集中している弊害が指摘されている。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 人間生活学部の 3 学科は、それぞれの特長を活かした地域に根ざした社会連携・社会貢 献を継続して行っており、地域での存在感が高まってきている。学生も、このような実体 験を通して人と連携することの大切さを学んでいる。 ②改善すべき事項 本学、各学部、研究科の目的において、社会連携・社会貢献を社会的使命として掲げて いるが、本学、各学部、研究科が社会連携・社会貢献としてどのようなことをどのように 目指すか等に関する方針は制定していないため、方針の制定が必要である。それは、文学 部にとっては、社会連携・社会貢献を積極的に行うための基盤整備に着手するために必要 であり、人間生活学部にとっては、多くの地域連携活動が一部の教員や学生に片寄り、負 担が集中している弊害を解決するためにも必要である。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 【根拠資料】 8-1 8-2 8-3 8-4 8-5 8-6 8-7 8-8 藤女子大学文学部紀要 第 50 号 藤女子大学人間生活学部紀要 第 50 号 藤女子大学キリスト教文化研究所紀要 第 14 号 藤女子大学 QOL 研究所紀要 第 8 巻第 1 号 藤女子大学国文学雑誌 89 号 人間生活学研究 第 20 号 家庭科・家政教育研究 第 8 号 大学データ(8-1~8-4) 55 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 【現状の説明】 ⑴ 大学の理念・目的の実現に向けて、管理運営方針を明確に定めているか。 大学の最高意志決定機関としては、「藤女子大学学則」第 53 条に定める評議会であり、 その運営については「評議会規程」に基づいている。評議会のもとに両学部の教授会及び 大学院研究科委員会が設置され、各々「文学部教授会規程」「人間生活学部教授会規程」 「大学院人間生活学研究科委員会規程」により運営されている。 また、学長、副学長、両学部長、研究科長、教務部・学生部・入試部の各部長、図書館 長及び事務局長を構成員とした部長会議が大学の意思決定に際しての最終調整機関として 「部長会議規程」に基づいて機能している。 本学の意思決定のプロセスは二つに大別されており、通常は教授会のもとにある各種委 員会から事案が提起され、各学科・研究科専攻での検討を経て教授会から評議会での審議 に至るものであり、学内規程の新設改廃等については多くがこの経緯を辿って裁可される。 これらの事案は各種委員会が担当するルーティン案件が多く、新組織の開設など大学全 体に係る事案については、学長提案として部長会議から各教授会・研究科委員会、あるい は各種委員会レベルに付議される。 いずれにしても本学学則等に明記している本学の理念・教育目的を実現するためのプロ セスは確立している。また明示された管理運営方針はないが、毎年度初めに、学長が教職 員全員に対して年度の方針を示すことで意識の共有を図っている。 理事会と大学の権限と責任については「学校法人藤学園寄付行為」及び「学校法人藤学 園理事会業務委任規則」に定められており、また「学長職務規程」第 1 条に「藤女子大学 学長は、理事長の命を受けて大学の管理に当たる」と定められており、毎月開催の常任理 事会を通じて協議・報告を定期的に行うなど明瞭な関係性を保っている。 ⑵ 明文化された規程に基づいて管理運営を行っているか。 大学の運営は本学学則をはじめとする各種規程等を整備し、その明文化された規程等に 基づいて行われている。大学の諸規程の整備については「諸規程に関する規程」により、 当該規程を必要とする部局から発議され教授会等で協議された後、評議会で決定される。 制定された規程等については学内ポータルサイトを通じて速やかに教職員に周知され、ま た大学規程集あるいは業務に関するマニュアル等も同様にサイト内で事由に閲覧できる。 学長の権限と責任は「学校法人藤学園理事会業務委任規則」及び「学長職務規程」に明 文化されており、学部長及び部長職の教員についてはそれぞれ「学部長の任務に関する内 規」及び「部長の任務に関する内規」に定められている。また図書館長・国際交流センタ ー・キャリア支援センター長の権限については「図書館規程」「国際交流センター規程」 及び「キャリア支援センター規程(2014 年 4 月 1 日施行)」にそれぞれ明示されている。 学長の選考は「藤女子大学学長の選考及び任命に関する規程」に基づいて、6 名の理事 による学長候補者選考委員会により選考され、各学部長の意見を聴取した上で理事会に推 薦し決定する。カトリックをミッションとする本学として、学長候補者は建学の理念を理 56 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 解し、それを発展させることができること、カトリック教徒であることなどを条件として 選考される。 副学長の任命は「副学長の任命及び任期に関する内規」により学長の推薦に基づいて理 事長から任命される。 学部長及び研究科長は「文学部長選考規程」「人間生活学部長選考規程」及び「大学院 人間生活学研究科長選考規程」によって各教授会、研究科委員会で構成員の選挙により選 考され学長が任命する。またその他の部長職については「教務部長、学生部長、入試部長、 図書館長候補者選考規程」により、両学部教授会からの推薦を受けて評議会で選考し学長 が任命する。 ⑶ 大学業務を支援する事務組織が設置され、十分に機能しているか。 大学業務を支援する組織として大学事務局のもとに、主に管理運営を職掌とする総務・ 会計・施設の 3 課と教学組織に繋がる教務・入試・学生・就職・図書の 5 課があり、また 特に人間生活学部と大学院を担当する花川事務室、ネットワーク管理を所管するシステム 管理室、国際交流センター、保健センター及び各学科に専門の教務職員(教務助手)を配 している。 事務局の各セクションの業務・権限については「事務分掌規程」及び「職務権限規程」 により定められており、教学組織である教務部委員会などの諸委員会と緊密な連携を保ち ながらそれぞれの業務に取り組んでいる。また限られた人員の中で、縦割りの職掌に捕ら われず横断的な業務連携も日常的に行われており、業務効率の向上と併せて事務職員の多 様な職能向上に努めている。 事務局・事務職員に求められる機能・職能がますます拡大あるいは専門化している中で、 従来の間接的な教育支援にとどまらず、教育課程の編成や学生の履修指導、留学支援など に積極的に関与できる体制を目指し、広報業務などではタスクフォースを編成して教職協 同で取り組むなど機動的な組織として機能できるよう努めている。 ⑷ 事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講じているか。 事務職員の研修については事務組織が小規模であることなどから、初任時の研修を除い て学外研修を積極的に利用している。初任時の研修は、学園建学のミッションについて理 事長・学長による半日程度の研修会を新任教員と合同で実施している。 学外研修は、日本私立大学協会北海道支部で毎年実施している階層別の職員研修会を利 用して、職員の経験に応じた研修機会を確保している。このほか日本私立大学協会本部が 実施する職掌別の研修会やカトリック大学連盟・図書館協議会などの私学団体等の研修 会・セミナーに、それぞれの職員の階層や職掌にあわせて相当数を毎年派遣している。こ のような研修機会の確保については、一定期間のローテーションで全職員が参加できるよ う計画的に派遣者を選定することで、研修成果が全てに行き渡るよう努めている。 さらに研修会等に参加した職員は必ず研修報告書を作成し、研修資料などとともに学内 のポータルサイトに公開・閲覧することで、個々人の研修成果を全職員で共有できるよう にしている。 また、本年より職員個々の自律的な研修意欲を喚起し相互に研鑽を積む場と機能を提供 57 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 することを意図して「SD クラブ」を開設した。これは職員自らがテーマを設定し、ある いは職員として共有すべき情報などについて勉強会や意見交換等の機会を設けること を核として、そこから様々に派生・展開していくことを考えている。全職員が自らの意 欲によって自由に参加し活動することで、SD が実質的なものとなるよう今後かたち造っ ていきたい。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 キャリア支援の組織化、外国語教育研究センターの創設、入試制度改革等において、学 長主導で意思決定する事案が増えてきており、大学のガバナンス改革に向けての取り組み が前進してきている。 事務組織の職掌及び権限等についての規程は整備されており、また少人数の組織単位の 弊害を除くべく横断的な業務連携が日常化していることは評価できる。 外部の研修会等を利用しながら職員の職能向上に努めており、自発的な SD を促すため の「SD クラブ」の組成についても評価できる。 ②改善すべき事項 意思決定のプロセスのうち、各種委員会から各学科、教授会、評議会と順次合意を形成 することは、慎重に充分な検討を重ね遺漏のない決定のためには有効といえるが、反面費 やす時間が多く喫緊の課題等には対応できないこともある。また学長の業務執行を支える ための組織規程が充分とはいえず、部長会議の機能、学部長等の権限等の再構築すること が課題である。 事務組織の活性化と職員個々のスキルアップのためにも、定期的なジョブローテーショ ンを実施し、業務の属人化を防ぐ必要がある。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 学長を中心としたガバナンスを確立するため、学長の権限と教授会の権限をさらに明確 に整理する必要がある。 「SD クラブ」については、組成して間もないことではあるが、さらに職員個々の自律的 な意欲を高めるための予算や場所を確保し、一層の充実を図っていく。 ②改善すべき事項 少人数の組織単位を解消するためにも事務部局の再編成を検討する。 【根拠資料】 9-1-1 藤女子大学学則 58 9 管理運営・財務 9-1 管理運営 9-1-2 9-1-3 9-1-4 9-1-5 9-1-6 9-1-7 9-1-8 9-1-9 9-1-10 9-1-11 9-1-12 9-1-13 9-1-14 9-1-15 9-1-16 9-1-17 9-1-18 9-1-19 9-1-20 9-1-21 9-1-22 9-1-23 9-1-24 9-1-25 9-1-26 9-1-27 9-1-28 藤女子大学評議会規程 藤女子大学文学部教授会規程 藤女子大学人間生活学部教授会規程 藤女子大学大学院人間生活学研究科委員会規程 藤女子大学部長会議規程 学校法人藤学園寄附行為 学校法人藤学園理事会業務委任規則 学長職務規程 藤女子大学諸規程に関する規程 藤女子大学学部長の任務に関する内規 藤女子大学部長の任務に関する内規 藤女子大学図書館規程 藤女子大学国際交流センター規程 藤女子大学キャリア支援センター規程 藤女子大学学長の選考及び任命に関する規程 副学長の任命及び任期に関する内規 藤女子大学文学部長選考規程 藤女子大学人間生活学部長選考規程 藤女子大学大学院人間生活学研究科長選考規程 藤女子大学教務部長・学生部長・入試部長・図書館長候補者選考規程 藤女子大学事務分掌規程 藤女子大学職務権限規程 大学データ(9-1) 2013 年度 学校法人藤学園役員名簿 学校法人藤学園計算書綴(2008-2013 年度) 監査報告書(2008-2013 年度) 事業報告書、財産目録 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/outline2012.pdf) 59 9 管理運営・財務 9-2 財務 9-2 財務 【現状の説明】 ⑴ 教育研究を安定して遂行するために必要かつ十分な財政的基盤を確立しているか。 2009 年 12 月に取りまとめた中期財政計画は、2010 年度から 5 年間について取りまとめ ているが、当時大きな学科改変や大型な施設整備等の具体計画がなかったこともあって、 趨勢値に基づく収支計画という色合いのものであった。そのこともあって 2012 年度までの 決算実績との比較では、帰属収支差額など良好な結果となっているものが多い。帰属収支 差額比率については、目標としている 10%以上の数値を超えて推移しており、また消費収 支についても 3 年間で 4 億 6 千万円ほどの収入超過となっており、引当特定資産の金額も 増加している。 科学研究費補助金や受託研究などの外部資金については、大幅な増加はないものの、 2012 年度から施行された「科学研究費申請奨励研究費助成規程」などによって、申請を支援す る学内研究費などを措置することで、申請数は漸増してきている。また間接経費について もその 50%相当額を学部長裁量経費として学部教育に還元できるようしており、組織単位 での外部資金獲得の動機付けを計っている。 消費収支に係る財務比率は、人件費率・人件費依存率についてはそれぞれ 59.4 及び 71.1 と全国の大学平均(医歯系を除く)よりは数ポイント高いものの、規模別(1~2 千人)の 平均は下回っており、2009 年度以降は低下傾向の推移となっている。教育研究経費率や管 理経費率については全国平均より低いレベルにあるが、これは各種委託費用等の効率化な どをはじめとした支出削減に努めていることでもあり、図書費など教育研究の直接的な費 用については適切に配分されている。学生生徒等納付金比率は 83.5 と全国平均より高く、 昨今の政府の補助金削減による補助金比率の低下とともに、学費への依存度は依然として 高い。ただ 2011 年度より新しい税額控除に呼応した寄付金募集を開始し、徐々にその成果 としての比率は高まってきている。 これら収支の結果、帰属収支差額比率については上述のとおり 11.6 と目標値を満たし、 また消費収支比率についても 95.5 と 100 を下回って推移している。 貸借対照表関係比率は法人全体の数値であるが、負債比率・総負債比率が全国大学法人 の平均値を大きく下回っているなど総じて平均値より良好な状況にある。 ⑵ 予算編成および予算執行は適切に行っているか。 予算編成は学長からの予算方針を大学内各予算配布部門に示した上で、当該部門から積 算された予算資料を提出させることとしている。 提出された予算案について学長、副学長、 事務局長及び会計課長が協議し、必要に応じて各予算部門とのヒアリング等を経て、大学 の収支予算案として理事会の承認を受けている。 予算配布部門は各学科、センター、委員会等の教学部門と事務局各課等の 38 部門があ り、その他学長直轄の全学部門から構成されており、予算の執行も当該部門が必要な学内 手続きのもとに行っている。 予算の編成、執行については「藤学園経理規程」に基づいて行われているが、2012 年度 より事務局会計課で予算管理システムを導入し、学内ネットワークのもと各予算部門でタ 60 9 管理運営・財務 9-2 財務 イムリーな予算管理を可能とし、併せて検収清算部門での適切な残高管理が行えるように した。また予算内での物品購入等でも必要に応じて都度適正な執行のため稟議制を敷くな どして執行額の圧縮に努めている。これらの結果生じる予算の未執行額については当該部 門の予算として繰り越されることはなく、当年度の大学の資金に吸収され収支改善の一助 となっている。 予算の執行については「予算執行マニュアル」「個人研究費執行マニュアル」「科学研 究費執行マニュアル」によって学内に周知しており、また物品購入に際しての検収ルール の徹底などによって適切な検証がなされるよう努めている。 予算執行の効果等の分析を行う具体的な仕組み等の構築はできていないが、本年度から の予算管理システムの導入により各予算部門のモニタリングが可能となるため、検証結果 を翌年度の予算に反映できるよう検討している。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 年間の帰属収支は比較的安定しており、引当資産についても毎年一定額が増加している ことは評価できる。また予算の編成及び執行についても、支出の総額抑制の観点からは適 切に行われている。 ②改善すべき事項 外部資金の導入については種々の促進策を実施しているものの、必ずしも実績に繋がっ ていない。また予算編成についても支出抑制は機能しているが、収入については戦略的な 収入増加に向けての諸策に欠けている。 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 本年度より導入した予算管理システムを執行管理のみに留めず、次年度以降の編成に生 かすべく具体的な方策を検討し、さらに効率的な予算執行に努める。 ②改善すべき事項 外部資金、特に産学連携における受託研究費等について、間接経費などの受託要件を整 備する。収入の増加策としては、大学を取り巻く経済環境の推移を見ながら、10 余年ぶり の学費値上げも視野に入れる。 【根拠資料】 9-2-1 9-2-2 9-2-3 藤女子大学科学研究費申請奨励研究費助成規程 学校法人藤学園経理規程 予算執行マニュアル 61 9 管理運営・財務 9-2 財務 9-2-4 9-2-5 9-2-6 9-2-7 9-2-8 9-2-9 9-2-10 9-2-11 9-2-12 9-2-13 個人研究費執行マニュアル 科学研究費執行マニュアル 学校法人藤学園寄附行為 大学基礎データ(表 6、7、8) 学校法人藤学園計算書綴(2008-2013 年度) 監査報告書(2008-2013 年度) 事業報告書、財産目録 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/outline2012.pdf) 5ヵ年連続資金収支計算書(大学部門/学校法人) [資料9/10] 5ヵ年連続消費収支計算書(大学部門/学校法人) [資料 11/12] 5ヵ年連続貸借対照表 [資料 13] 62 10 内部質保証 10 内部質保証 【現状の説明】 ⑴ 大学の諸活動について点検・評価を行い、その結果を公表することで社会に対する説 明責任を果たしているか。 「藤女子大学学則」第 2 条及び「藤女子大学大学院学則」第 3 条に基づき、自己点検・ 評価委員会により点検・評価を重ねてきた。その結果は、1998 年度に『藤女子大学・藤女 子短期大学 現状と課題』第 1 号として発刊して以降、2004 年度には最初の認証評価を受 けた同 3 号、2009 年度には 2 回目の認証評価を受けた同 5 号を発刊し、公表している。 点検・評価については毎年、各部署からの報告を基に自己点検・報告書を作成し、大学 ホームページに公開しているが、2013 年度については、2013 年 9 月 17 日に改正した「藤 女子大学自己点検・評価委員会規程」に則り、2012 年度及び 2013 年度の自己点検・評価 報告書として『藤女子大学 現状と課題』第 6 号を 2014 年度早期に公表する予定であり、 これは 2014 年度以降の自己点検・評価の実施の原点となるものである。 また教員の教育研究活動については、『藤女子大学 教員の教育・研究活動』として毎 年大学ホームページ上に公開し、社会やステイクホルダー(学生や保護者等)に対して発 信・説明している。 その他、私立学校法、学校教育法施行規則等によって求められる情報はもとより、本学 の教育研究に係るさまざまな情報については、大学ホームページを主体として積極的に公 表・公開するよう努めている。 ⑵ 内部質保証に関するシステムを整備しているか。 2010 年度から、大学のファカルティ・ディベロップメント(以下 FD という)を各学部 において実施することになり、その結果「授業改善のためのアンケート」の結果報告書も 学部ごとの FD 委員会において作成し、その実施結果を大学ホームページに公開してきた。 しかし、その情報公表が 1 年以上遅れるなど内部質保証を進める上での制度的な問題が顕 在化したため、FD を含めて本学の諸課題をあらためて全学的にかつ定期的に検証する体制 とするため、2013 年 9 月に規程を改正した。「藤女子大学自己点検・評価委員会規程」及 び「文学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程」「人間生活学部ファカルティ・ ディベロップメント委員会規程」 「大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会規程」 を一部改正して、FD を含めて本学の諸課題を全学的な自己点検・評価委員会を中心として 定期的に検証するための学内制度を整えた。その結果、学部及び大学院の FD 委員会は、FD の推進状況について、自己点検・評価委員会に適宜報告することになり、FD を含めて本学 の諸課題を大学の各部署における検証と見直しの実行について本学として把握できるよう になった。 毎年、年度初めの教員及び職員への学長挨拶において、それぞれ構成員としてコンプラ イアンス意識の徹底を周知している。また、『教員の教育・研究活動』の「はじめに」に おいて、学内の教職員を対象にハラスメント研修会を実施しているがそれは大学に求めら れている内部質保証の実施の一環であることを説明している。 しかしながら、各部署における内部質保証を進めるために必要な各ポリシー、各委員会 63 10 内部質保証 規程、研究所規程等には未整備なものがある。各委員会規程、センターや研究所規程にお いて、本学の建学の理念と教育目的に基づいてそれぞれの目的、任務及び検証体制等を記 すことで各部署の内部質保証に対する意識を喚起するようにしているが、必ずしもそのよ うな記載形式に則っていないものもある。 ⑶ 内部質保証システムを適切に機能させているか。 「自己点検・評価委員会規程」に基づいて、全学的な自己点検・評価活動を実施し、自 己点検・評価報告書を毎年作成することにより、自己点検・評価の充実を図っている。 また毎年公表している『教員の教育・研究活動』において、教員としての限定的な教育 研究活動だけでなく、社会連携・社会貢献としての活動、学内運営活動、そして学生支援 に関する自己研鑽等に加えて、研究テーマ・研究成果の概要、また過去 5 年間公表してい ない研究活動があるならばその概要をも説明することで、個人レベルでの自己点検・評価 活動を実施している。 『教員の教育・研究活動』の内容をより包括的なものにしてきているが、それはデータ・ ベース化することを視野に入れてのことでもある。しかしながら、教育研究活動のデータ・ ベース化に向けた具体的な取組みはまだ実施していない。 自己点検・評価を本学関係者だけで実施することで内部質保証を進めることの限界を踏 まえ、自己点検・評価に学外者の意見を反映することの必要性を理解しているものの、ま だ実現はしていない。 2009 年度に本学にとっては 2 度目の認証評価を大学基準協会により受けたが、その際、 「大学に対する提言」として合計 10 の「助言」を受けた。これらの「助言」を本学として 真摯に受けとめ、これを機にさらなる教育研究活動の活性化と向上を図り、その結果を「藤 女子大学 改善報告書」として 2012 年 7 月に大学基準協会に提出した。改善報告書検討結 果においては、 今後改善経過に関して再度報告を求める事項はないとの評価をいただいた。 【点検評価】 ①効果が上がっている事項 2013 年 9 月 17 日に、「藤女子大学自己点検・評価委員会規程」及び「文学部ファカル ティ・ディベロップメント委員会規程」「人間生活学部ファカルティ・ディベロップメン ト委員会規程」「大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会規程」を一部改正し、 同日の施行となったことから、自己点検・評価委員会において FD を含めて本学の諸課題を 定期的に検証する学内制度を整えた。 ②改善すべき事項 各委員会規程、センターや研究所規程において、本学の建学の理念と教育目的に基づい てそれぞれの目的、任務及び検証体制等を記すという記載形式に則っていないものがある ので、当該規程やポリシーを改正する。 教育研究活動のデータ・ベース化に向けた具体的な取組みがなされていない。 自己点検・評価に学外者の意見を反映することもなされていない。 64 10 内部質保証 【将来に向けた発展方策】 ①効果が上がっている事項 ②改善すべき事項 教育・研究活動のデータ・ベース化は、大学戦略会議で検討されている IR を視野に入 れた広報に関するワーキング・グループの活動と連動して取り組むことでその第一歩を踏 み出す。 自己点検・評価に学外者の意見を反映することについては、同様の規模、学部構成など を有する他の女子大学と協力して実施することを打診し提案していく。 【根拠資料】 10-1 10-2 10-3 10-4 10-5 10-6 10-7 10-8 2012 年度 藤女子大学教員の教育・研究活動 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/teachers_activity.pdf) 藤女子大学自己点検・評価委員会規程 藤女子大学文学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 藤女子大学人間生活学部ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 藤女子大学大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会規程 情報公開・財務情報 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/financial.php) 2012 年度事業報告書 (藤女子大学ホームページ http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/pdf/outline2012.pdf) 大学機関紙 広報「藤」(NO.56) 65 [様式7] 財団法人 大学基準協会 2012(平成24)年度 「大学評価」申請用 大学基礎データ 藤女子大学 2013 67 目 次 頁 Ⅰ 教育研究組織 1 (表1)全学の設置学部・学科・大学院研究科等(2014年4月1日現在) 69 Ⅱ 教員組織 1 (表2)全学の教員組織 70 Ⅲ 学生の受け入れ 1 (表3)学部・学科、大学院研究科、専門職大学院の志願者・合格者・入学者の推移 2 (表4)学部・学科、大学院研究科、専門職大学院等の学生定員及び在籍学生数 72 80 Ⅳ 施設・設備等 1 (表5)校地、校舎、講義室・演習室等の面積 82 Ⅴ 財務(私立および国立・公立大学法人の場合) 1-1 (表6)消費収支計算書関係比率(法人全体のもの) ※私立大学のみ 1-2 (表7)消費収支計算書関係比率(大学単独のもの) ※私立大学のみ 2 (表8)貸借対照表関係比率 ※私立大学のみ 83 84 85 68 Ⅰ 教育研究組織 1 全学の設置学部・学科・大学院研究科等(2014年4月1日現在) (表1) 学部等の名称 文学部 学科等の名称 開設年月日 備 考 所 在 地 英語文化学科 1961年 4月 1日 北海道札幌市北区北16条西2丁目1番1号 2000年4月1日英文学科を名称変更 日本語・日本文学科 同上 文化総合学科 2000年 4月 1日 同上 人間生活学科 1992年 4月 1日 北海道石狩市花川南4条5丁目7番地 同上 食物栄養学科 同上 同上 保育学科 2000年 4月 1日 同上 学 同上 士 課 同上 程 人間生活学部 同上 2000年4月1日国文学科を名称変更 同上 専攻等の名称 開設年月日 所 在 地 修 大学院研究科等の名称 士 人間生活学専攻(修士課程) 2002年 4月 1日 北海道石狩市花川南4条5丁目7番地 課 人間生活学研究科 程 同上 食物栄養学専攻(修士課程) 同上 同上 附置研究所・附属病院等等の名称 そ の キリスト教文化研究所 他 QOL研究所 開設年月日 所 在 地 基礎となる学部等 備考 人間生活学部 人間生活学部 備 考 1998年 6月19日 北海道札幌市北区北16条西2丁目1番1号 2003年 4月 1日 北海道石狩市花川南4条5丁目7番地 [注]1 学部・学科、大学院研究科・専攻、研究所等ごとに記載してください(通信教育課程を含む)。 2 教養教育科目、外国語科目、保健体育科目、教職科目等を担当する独立の組織や、附置研究所、附属病院等がある場合には、「その他」の欄に 記載してください。 3 学生募集を停止している学部・学科等はその名称を( )で括り、備考欄に募集停止した年度を記入してください。 4 学部、研究科等が名称を変更している場合、届出による設置の場合、申請年度(2014年度)から学生受け入れを開始する場合、文部科学省に 設置申請中の場合は、備考欄にその旨を記載してください。 5 大学院研究科・専攻については、基礎となる学部・学科等の名称を、「基礎となる学部」欄に記入してください。 69 Ⅱ 教員組織 1 全学の教員組織 (表2) 専 任 教 員 数 教授 学部・学科等 准教授 特任等 (内数) 講 師 特任等 (内数) 助教 特任等 (内数) 計(A) 特任等 (内数) 助手 設置基準上 専任教員1 必要専任 人当たりの 兼 任 在籍学生数 教員数 (表4(B)/計 教員数 うち 教授数 特任等 (内数) 備 考 (A)) 英語文化学科 5 0 5 0 2 0 0 0 12 0 0 6 3 32.1 教務助手 1名 日本語・日本文学科 9 0 1 0 1 0 0 0 11 0 0 6 3 34.5 138 教務助手 1名 文化総合学科 7 0 1 0 3 0 0 0 11 0 0 6 3 (嘱託教員 34.5 4名含む) 教務助手 1名 21 0 7 0 6 0 0 0 34 0 0 18 人間生活学科 8 1 5 0 0 0 0 0 13 1 0 7 4 25.9 教務助手 2名 ティーチングアシスタント3名 食物栄養学科 8 0 2 0 2 0 0 0 12 0 6 7 4 32.2 151 ティーチングアシスタント4名 保育学科 4 0 4 0 2 0 0 0 10 0 0 10 5 (嘱託教員 35.1 2名含む) 教務助手 2名 人間生活学部 計 20 1 11 0 4 0 0 0 35 1 6 24 文 学 部 文学部 計 人間生活学部 大学全体の収容定員に応じ 定める専任教員数 合 計 41 1 研究指導教員 数 人間生活学専攻 (修士課程) 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 (修士課程) 合 計 30.7 21 18 0 10 0 0 専 任 教 員 数 研究科・専攻 33.6 うち 教授数 0 69 1 6 設置基準上必要専任教員数 研究指導 補助教員 助手 研究指導教員 計 数 うち 教授数 7 7 7 14 7 0 4 3 8 8 1 9 8 6 4 3 15 15 8 23 15 6 8 6 70 研究指導 補助教員 ※ ※ 63 289 兼任 教員 数 備 考 ※原則として、研究指導教員数と研究指導補助教 2 3 員数を合わせて6以上 2 4 員数を合わせて6以上 4 7 ※原則として、研究指導教員数と研究指導補助教 [注]1 全学の専任教員について、学部、大学院研究科、専門職大学院、研究所等、各所属組織ごとに記載し、空欄部分に数値を入力してください。 網掛けの欄には計算式が入っています。 専任教員数の記入に際しては、休職、サバティカル制度等により一時的に大学を離れている場合も、専任教員数に算入してください。ただし、大学設 置基準第11条にいう「授業を担当しない教員」については、専任教員数には含めないでください。 2 「大学の教員等の任期に関する法律」に基づく任期制専任教員は専任教員数に含めてください。その他、特任教授、客員教授など任用期間のある教員 については、研究条件等において専任教員と同等の者(専任者)のみを「専任教員数」欄の「教授」「准教授」「講師」「助教」の該当する欄(左側) に含めて記入するとともに、その数を「特任等(内数)」欄に内数で示してください。また、専任者に該当しない特任教授等については「兼任教員 数」欄に記入してください。 3 本表内では1人の専任教員を同一の課程間(学士課程間、修士課程間)に重複記入しないでください。ただし、学士課程と修士課程、修士課程と博士 課程(それぞれ1専攻に限る)など、複数の課程間に重複して記入することは可能です。 4 「兼任教員数」欄には、学外からのいわゆる非常勤教員数(併設短期大学からの兼務者も含む)を記入してください。同一の兼任教員が複数の学科、 専攻を担当する場合は、それぞれ記入してください(重複可)。大学の状況によっては、学科ごとではなく学部全体、研究科全体で記述しても構いま せん。 5 専任教務補助員(例えば、いわゆる副手、実験補助員等)、ティーチング・アシスタント(TA)、リサーチ・アシスタント(RA)については、「備 考」欄にその各々の名称と人数を記入してください。また、薬学部を設置している場合には、備考欄に、実務家教員数をご記入ください。 6 「設置基準上必要専任教員数」欄には、学部については大学設置基準別表第一、第二、大学院研究科については「大学院に専攻ごとに置くものとする 教員の数について定める件」(平成11年文部省告示 第175号)、専門職大学院については「専門職大学院に関し必要な事項について定める件」(平成 15年文部科学省告示第53号)により算出した数値を記入してください。同表に基づかない算出方法により設置認可を得ている場合には備考欄にその旨 を記述してください。 7 「助手」欄には、所属先にかかわらず、業務にも従事している助手数をすべて記入してください。(例:学部の助手であっても大学院研究科において も従事している場合、大学院研究科の助手数にも含めてください。)また、修士課程、博士課程、専門職学位課程のいずれも担当している場合にも、 それぞれの助手数に含めてください。) <学部・学科等について> 8 教養教育科目、外国語科目、保健体育科目、教職科目等の学部教育を担当する独立の組織がある場合には、「(その他の学部教育担当組織)」欄に、その 名称を記載し、専任教員数を記入してください。 9 「専任教員1人あたりの在籍学生数」欄には、表4の在籍学生数(B)/本表の専任教員数計(A)により、算出してください。なお、「(その他の学部教育担 当組織)」がある場合には、その他の学部教育担当組織に所属する教員数を各学部・学科の収容定員に応じてそれぞれに按分して算出してください。 10 「専任教員数」欄には、大学院研究科等の専任で、その研究科の基礎となる学部・学科等においても専任として授業を担当している教員数も含めて記 入してください。(例:大学院研究科に専任教員が配置され、学部教育が専ら研究科の専任教員によって行われている場合など) 11 教育組織と教員組織が異なる場合も、大学設置基準における必要専任教員数に留意して、学部教育担当専任教員数を適切に記入してください。 <大学院研究科について> 12 「研究指導教員」とは、大学院設置基準第9条第1項各号に掲げる資格を有する教員を指し、「研究指導補助教員」とは、研究指導の補助を行い得る 教員を指します。「研究指導教員」「研究指導補助教員」については、研究指導を行っているあるいは補助しているという実態による判断ではなく、 学内基準による研究指導資格あるいは研究指導補助資格の有無で判断してください。 13 「専任教員数」欄には、学部・学科等の専任で、大学院研究科等においても専任として授業を担当している教員数も含めて記入してください。 (例:学部・学科に専任教員が配置され、大学院教育が専ら学部・学科の専任教員によって行われている場合など) 71 Ⅲ 学生の受け入れ 1 学部・学科、大学院研究科、専門職大学院の志願者・合格者・入学者数の推移 (表3) <学部> 学部名 学科名 入試の種類 一般入試 姉妹校推薦入試 英 語 カトリック校推薦入試 文 公募推薦入試 化 学 社会人入試 科 外国人留学生入試 海外帰国生特別入試 学 科 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 325 138 67 53 126.42 7 7 7 15 46.67 27 13 13 12 108.33 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 1 1 1 0 0.00 360 159 88 80 110.00 2010年度 258 157 56 55 101.82 9 9 9 13 69.23 22 18 18 12 150.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 289 184 83 80 103.75 72 2011年度 257 175 71 55 129.09 7 7 7 13 53.85 1 1 1 0 0.00 24 17 17 12 141.67 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 289 200 96 80 120.00 2012年度 214 180 69 55 125.45 11 11 11 13 84.62 1 1 1 0 0.00 17 15 15 12 125.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 243 207 96 80 120.00 2013年度 424 182 59 52 113.46 5 5 5 13 38.46 4 4 4 0 0.00 36 25 25 15 166.67 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 1 1 1 0 0.00 470 217 94 80 117.50 2013年度入学者の 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 62.77 22.01 5.32 1.87 4.26 1.49 26.60 9.33 0.00 0.00 0.00 0.00 1.06 0.37 100.00 学科名 入試の種類 一般入試 日 姉妹校推薦入試 本 文 語 ・ カトリック校推薦入試 日 学 本 公募推薦入試 文 部 学 科 社会人入試 外国人留学生入試 学 科 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 298 126 78 56 139.29 9 9 9 9 100.00 47 21 21 15 140.00 0 0 0 0 0.00 354 156 108 80 135.00 2010年度 240 131 68 57 119.30 8 8 8 8 100.00 38 15 14 15 93.33 0 0 0 0 0.00 286 154 90 80 112.50 73 2011年度 207 131 68 54 125.93 8 8 8 8 100.00 1 1 1 3 33.33 21 17 17 15 113.33 0 0 0 0 0.00 237 157 94 80 117.50 2012年度 200 134 66 54 122.22 4 4 4 8 50.00 1 1 1 3 33.33 20 18 18 15 120.00 1 1 1 0 0.00 0 0 0 0 0.00 226 158 90 80 112.50 2013年度入学者の 2013年度 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 297 174 77.01 25.00 67 53 126.42 2 2 2 2.30 0.75 8 25.00 1 1 1 1.15 0.37 4 25.00 23 17 17 19.54 6.34 15 113.33 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 323 194 87 100.00 80 108.75 学科名 入試の種類 一般入試 文 姉妹校推薦入試 化 カトリック校推薦入試 総 合 公募推薦入試 学 科 社会人入試 外国人留学生入試 学 科 計 学 部 合 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 238 118 71 42 169.05 12 12 12 16 75.00 23 23 23 22 104.55 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 273 153 106 80 132.50 987 468 302 240 125.83 2010年度 240 108 49 42 116.67 14 14 14 16 87.50 29 24 24 22 109.09 1 1 1 0 0.00 0 0 0 0 0.00 284 147 88 80 110.00 859 485 261 240 108.75 74 2011年度 214 111 58 42 138.10 14 14 14 16 87.50 2 2 2 0 0.00 24 24 24 22 109.09 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 254 151 98 80 122.50 780 508 288 240 120.00 2012年度 199 113 58 42 138.10 12 12 12 16 75.00 2 2 2 0 0.00 28 26 26 22 118.18 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 241 153 98 80 122.50 710 518 284 240 118.33 2013年度入学者の 2013年度 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 320 159 66.67 58 21.64 44 131.82 12 12 12 13.79 4.48 16 75.00 1 1 1 1.15 0.37 0 0.00 16 16 16 18.39 5.97 20 80.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 349 188 87 100.00 80 108.75 1,142 599 268 100.00 240 111.67 学部名 学科名 入試の種類 一般入試 人 姉妹校推薦入試 間 カトリック校推薦入試 生 活 公募推薦入試 学 科 社会人入試 外国人留学生入試 学 科 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 143 129 49 40 122.50 8 8 8 16 50.00 29 29 29 24 120.83 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 180 166 86 80 107.50 2010年度 194 180 54 40 135.00 3 3 3 16 18.75 27 27 26 24 108.33 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 224 210 83 80 103.75 75 2011年度 207 183 58 40 145.00 12 12 12 16 75.00 3 3 3 0 0.00 20 20 20 24 83.33 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 242 218 93 80 116.25 2012年度 191 176 47 43 109.30 12 12 12 13 92.31 0 0 0 0 0.00 20 20 20 24 83.33 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 223 208 79 80 98.75 2013年度入学者の 2013年度 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 236 222 20.00 53 66.25 43 123.26 7 7 8.75 7 2.64 13 53.85 1 1 1 1.25 0.38 0 0.00 19 19 23.75 19 7.17 24 79.17 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 263 249 80 100.00 80 100.00 学科名 入試の種類 一般入試 人 食 間 物 生 栄 活 養 姉妹校推薦入試 カトリック校推薦入試 公募推薦入試 学 学 部 科 社会人入試 外国人留学生入試 学 科 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 214 120 52 40 130.00 6 6 6 16 37.50 29 26 25 24 104.17 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 249 152 83 80 103.75 2010年度 233 154 75 40 187.50 9 9 9 16 56.25 25 25 25 24 104.17 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 267 188 109 80 136.25 76 2011年度 259 156 61 40 152.50 4 4 3 16 18.75 0 0 0 0 0.00 30 30 30 24 125.00 1 1 1 0 0.00 0 0 0 0 0.00 294 191 95 80 118.75 2012年度 280 157 65 40 162.50 4 4 4 16 25.00 0 0 0 0 0.00 21 20 20 24 83.33 1 1 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 306 182 89 80 111.25 2013年度入学者の 2013年度 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 392 188 63 66.32 23.77 44 143.18 6 6 6 2.26 6.32 16 37.50 0 0 0.00 0 0.00 0 0.00 35 25 25 26.32 9.43 20 125.00 1 1 1 1.05 0.38 0 0.00 0 0 0.00 0 0.00 0 0.00 434 220 95 100.00 80 118.75 学科名 入試の種類 一般入試 姉妹校推薦入試 保 育 カトリック校推薦入試 学 公募推薦入試 科 社会人入試 外国人留学生入試 学 科 計 学 部 合 計 大 学 合 計 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 173 100 59 44 134.09 2 2 2 12 16.67 45 34 34 24 141.67 1 1 1 0 0.00 0 0 0 0 0.00 221 137 96 80 120.00 650 455 265 240 110.42 1,637 923 567 480 118.13 2010年度 174 113 43 44 97.73 11 11 11 12 91.67 35 28 28 24 116.67 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 220 152 82 80 102.50 711 550 274 240 114.17 1,570 1,035 535 480 111.46 77 2011年度 210 128 57 44 129.55 7 7 7 12 58.33 2 2 2 0 0.00 26 25 25 24 104.17 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 245 162 91 80 113.75 781 571 279 240 116.25 1,561 1,079 567 480 118.13 2012年度 193 111 52 44 118.18 6 6 6 12 50.00 1 1 1 0 0.00 33 30 30 24 125.00 0 0 0 0 0.00 0 0 0 0 0.00 233 148 89 80 111.25 762 538 257 240 107.08 1,472 1,056 541 480 112.71 2013年度入学者の 2013年度 2013年度入学者の 学科計に対する割合(%) 学部計に対する割合(%) 254 120 53 58.89 20.00 43 123.26 5 5 5 5.56 1.89 12 41.67 2 2 2 2.22 0.75 0 0.00 40 30 11.32 30 33.33 25 120.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 0 0 0 0.00 0.00 0 0.00 301 157 90 100.00 80 112.50 998 626 265 100.00 240 110.42 2,140 1,225 533 480 111.04 <大学院研究科> 研究 専攻名 科名 人 人 間 生 活 学 専 攻 一般入試 社会人入試 間 生 専 攻 計 活 学 研 究 科 食 物 栄 養 学 専 攻 一般入試 社会人入試 専 攻 計 大 学 院 合 計 入試の種類 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 志願者 合格者 入学者(A) 入学定員(B) A/B*100 2009年度 1 1 1 8 12.50 5 5 4 0 0.00 6 6 5 8 62.50 4 4 3 8 37.50 2 2 2 0 0.00 6 6 5 8 62.50 12 12 10 16 62.50 2010年度 2 2 2 8 25.00 2 2 2 0 0.00 4 4 4 8 50.00 1 1 1 8 12.50 2 2 2 0 0.00 3 3 3 8 37.50 7 7 7 16 43.75 78 2011年度 2 2 2 8 25.00 1 1 1 0 0.00 3 3 3 8 37.50 4 3 2 8 25.00 2 2 2 0 0.00 6 5 4 8 50.00 9 8 7 16 43.75 2012年度 1 1 1 8 12.50 1 1 1 0 0.00 2 2 2 8 25.00 2 2 2 8 25.00 0 0 0 0 0.00 2 2 2 8 25.00 4 4 4 16 25.00 入学者の研究科計に対 2013年度 入学者の課程計に対す る割合(%) する割合(%) 2 2 2 8 25.00 4 4 4 0 0.00 6 6 6 8 75.00 3 3 3 8 37.50 1 1 1 0 0.00 4 4 4 8 50.00 10 10 10 16 62.50 [注]1 空欄部分に数値を入力してください。網掛けの欄には計算式が入っています。 2 「A/B」「2013年度入学者の学科計に対する割合(%)」「2013年度入学者の学部計に対する割合(%)」は小数点以下第3位を四捨五入し、小 数点第2位まで求めてください。 3 学部・学科、博士課程前期(修士)課程、博士課程後期(博士)課程、専門職大学院等、各学位課程ごとに学生募集別で記入してください。 4 「入試の種類」は、大学の実態に合わせて作成してください。ただし、「一般入試」欄には大学入試センター試験を含めてください。 また、編入学試験については、記載は不要です。 5 セメスター制の採用により、秋学期入学など、年に複数回の入学時期を設定している場合は、それぞれの学期について作表してください。 6 学科内に専攻等を設け、その専攻等ごとに入学定員を設定している場合は、専攻等ごとに作表してください。 7 留学生入試を実施している場合、交換留学生は含めないでください。 8 入学定員が若干名の場合は「0」として記入してください。 9 法科大学院において未修・既修を分けて入試を実施していない場合は、両者をひとつにまとめて記入してください。 79 2 学部・学科、大学院研究科、専門職大学院等の学生定員及び在籍学生数 (表4) 学部・研究科 藤 女 子 大 学 2013年度 入学定員 2013年度 収容定員 在籍学生数 (B) 入学定員に対す る入学者数比率 (5年間平均) 編入学生数 編入学定員に 対する編入学 生数比率 修業年限 英語文化学科 80 320 385 1.20 1.14 0 - 日本語・日本文学科 80 320 380 1.19 1.17 1 - 文化総合学科 80 320 379 1.18 1.19 2 - 240 960 1,144 1.19 1.17 3 - 人間生活学科 80 320 337 1.05 1.05 1 - 食物栄養学科 80 320 386 1.21 1.18 - - 保育学科 80 320 351 1.10 1.12 2 - 計 240 960 1,074 1.12 1.12 3 - 学部合計 480 1,920 2,218 1.16 1.14 6 - 8 16 11 0.69 0.50 2 8 16 6 0.38 0.45 2 16 32 17 0.53 0.48 文 学 部 学 士 課 程 学科・専攻 収容定員に 対する在籍 学生数比率 計 人間生活学部 大 人間生活学専攻 学 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 院 課 修士課程合計 程 [注]1 空欄部分に数値を入力してください。網掛けの欄には計算式が入っています。 2 A3版で作成してください。また、提出時は、可能であれば、1ページに収まるよう印刷してください。 印刷が2ページ以上にわたる場合には、2ページ目以降でも「学部・研究科」「学科・専攻」等の欄が表示されるように印刷設定をしてください。 3 「収容定員に対する在籍学生数比率」「入学定員に対する入学者数比率(5年間平均)」「編入学定員に対する編入学生数比率」 は小数点以下第3位を四捨五入し、小数点第2位まで表示してください。 4 昼夜開講制をとっている学部については、昼間主コースと夜間主コースにそれぞれ分けて記入してください。 5 「入学者」「入学定員」は、修業年限を4年とする学部・学科の場合は「2009年」以降の5年間分を入力してください。修業年限 を6年とする学部・学科の場合には、「2008年」以降の6年間分を入力してください。なお、修士・博士課程、専門職学位課程に ついては、「2009年」以降の5年間分を入力してください。 6 通信教育課程、専攻科、別科等についても学部の表に準じて作成してください。 7 学部・学科、大学院研究科・専攻等が募集停止あるいは完成年度に達していない場合、学部・学科、研究科・専攻名の欄に「※」 を付して注記してください。(例:※2010年4月募集停止 など) 8 募集停止後、留年生のみ在籍している学部等がある場合は、その学部の欄を設け、「在籍学生数(B)」欄のみ記入してください。 80 2年次編入 3年次編入 4年次編入 学部・研究科 藤 女 子 大 学 編入学 編入学 編入学 編入学 編入学 編入学 編入学 の収容 の収容 収容定 の収容 定員 定員 定員 定員 定員 員合計 定員 入 学 者 入 学 定 員 入学者計 入学定員計 英語文化学科 - - - - - - 2009 2010 2011 2012 2013 - 88 83 96 96 94 日本語・日本文学科 - - - - - - - 108 90 94 90 87 469 80 80 80 80 80 400 文化総合学科 - - - - - - - 106 88 98 98 87 477 80 80 80 80 80 400 計 - - - - - - - 302 261 288 284 268 1,403 240 240 240 240 240 1,200 人間生活学科 - - - - - - - 86 83 93 79 80 421 80 80 80 80 80 400 食物栄養学科 - - - - - - - 83 109 95 89 95 471 80 80 80 80 80 400 保育学科 - - - - - - - 96 91 89 90 448 80 80 80 80 80 400 計 - - - - - - - 265 274 279 257 265 1,340 240 240 240 240 240 1,200 学部合計 - - - - - - - 567 535 567 541 533 2,743 480 480 480 480 480 2,400 文 学 部 学 士 課 程 学科・専攻 人間生活学部 大 人間生活学専攻 学 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 院 課 修士課程合計 程 82 2009 2010 2011 2012 2013 457 80 80 80 80 80 400 5 4 3 2 6 20 8 8 8 8 8 40 5 3 4 2 4 18 8 8 8 8 8 40 10 7 7 4 10 38 16 16 16 16 16 80 9 大学院、別科および専攻科の修業年限の既定値は、大学の実態に合わせて適宜数値を変更して記入してください。 10 「入学定員に対する入学者数比率(5年間平均)」は、あらかじめ5年平均を算出するよう計算式を組んでいるので、開設後5年未満の学部・学科等の 場合は、開設後の年数に合わせて計算式を修正してください。 81 Ⅳ 施設・設備等 1 校地、校舎、講義室・演習室等の面積 (表5) 校 地 ・ 校 舎 キャンパス 北16条キャンパス 校地面積(m2) 8,163.0㎡ 花川キャンパス 159,563.0㎡ 計 167,726.0㎡ 設置基準上必要 校地面積 (m2) 9,600㎡ (同一団地につき 下記に合算) 9,600㎡ (同一団地につき 下記に合算) 19,200.0㎡ 校舎面積(m2) 講義室・演習室等 設置基準上必要 校舎面積(m2) 講義室・演習室・ 学生自習室総数 講義室・演習室・ 学生自習室 総面積(m2) 21,926.4㎡ 5,486.8㎡ 50 5,365.4 15,607.9㎡ 7,735.6㎡ 26 2,214.1 37,534.3㎡ 13,222.4㎡ 76 7,579.5 [注] 1 「設置基準上必要校地面積(㎡)」「設置基準上必要校舎面積(㎡)」は、大学設置基準第37条、第37条の2(別表第3イ~ハ)を参考に算出 し、ご記入ください。その際の収容定員数は、2013(平成25)年5月1日現在を基準日としてください。また、新たに学部・研究科を設置した場 合などは、平成15年3月31日文部科学省告示第44号に基づき、段階的な整備を踏まえて算出してください。 2 校舎面積に算入できる施設としては、講義室、演習室、学生自習室、実験・実習室、研究室、図書館(書庫、閲覧室、事務室)、管理関係施設 (学長室、応接室、事務室(含記録庫)、会議室、受付、守衛室、宿直室、倉庫)、学生集会所、食堂、廊下、トイ レなどが挙げられます。 3 講堂を講義室に準じて使用している場合は「講義室・演習室・学生自習室総数」に含めても結構です。 4 複数のキャンパスを設置している場合は、キャンパスごとに作表してください。 82 Ⅴ 財 務 1-1 消費収支計算書関係比率(法人全体のもの) ※私立大学のみ 比 件 率 1 人 2 人 3 教 育 研 究 経 費 比 率 4 管 5 借 入 金 等 利 息 比 率 6 帰 属 収 支 差 額 比 率 7 消 費 支 出 比 率 8 消 費 収 支 比 率 9 学生生徒等納付金比率 件 理 費 算 費 比 依 経 費 存 比 率 率 率 10 寄 付 金 比 率 11 補 助 金 比 率 12 基 本 金 組 入 率 13 減 価 償 却 費 比 率 式(*100) 人 件 費 帰 属 収 入 人 件 費 学生生徒等納付金 教育研究経費 帰 属 収 入 管 理 経 費 帰 属 収 入 借入金等利息 帰 属 収 入 帰属収入-消費支出 帰 属 収 入 消 費 支 出 帰 属 収 入 消 費 支 出 消 費 収 入 学生生徒等納付金 帰 属 収 入 寄 付 金 帰 属 収 入 補 助 金 帰 属 収 入 基本金組入額 帰 属 収 入 減価償却費 消 費 支 出 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 % % % % % 64.7 63.8 66.1 65.5 66.7 100.8 98.0 99.0 96.3 99.8 22.7 22.7 23.0 23.9 23.4 6.7 6.2 4.8 4.8 5.8 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 3.8 6.7 5.3 5.4 3.9 96.2 93.3 94.7 94.6 96.1 101.0 98.9 95.3 100.2 100.5 64.2 65.1 66.7 68.0 66.9 2.2 2.5 1.8 2.4 2.3 23.9 23.8 24.4 23.9 23.5 4.8 5.6 0.6 5.5 4.4 11.5 11.8 11.5 11.5 12.0 (表6) 備 考 [注] 「学校法人会計基準」に基づく財務計算書類中の消費収支計算書(法人全体のもの)を用いて、表に示された算式により過去5年分の 比率を記入してください。 83 1-2 消費収支計算書関係比率(大学単独のもの) ※私立大学のみ 比 件 率 1 人 2 人 3 教 育 研 究 経 費 比 率 4 管 5 借 入 金 等 利 息 比 率 6 帰 属 収 支 差 額 比 率 7 消 費 支 出 比 率 8 消 費 収 支 比 率 9 学生生徒等納付金比率 件 理 費 算 費 比 依 経 費 存 比 率 率 率 10 寄 付 金 比 率 11 補 助 金 比 率 12 基 本 金 組 入 率 13 減 価 償 却 費 比 率 式(*100) 人 件 費 帰 属 収 入 人 件 費 学生生徒等納付金 教育研究経費 帰 属 収 入 管 理 経 費 帰 属 収 入 借入金等利息 帰 属 収 入 帰属収入-消費支出 帰 属 収 入 消 費 支 出 帰 属 収 入 消 費 支 出 消 費 収 入 学生生徒等納付金 帰 属 収 入 寄 付 金 帰 属 収 入 補 助 金 帰 属 収 入 基本金組入額 帰 属 収 入 減価償却費 消 費 支 出 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 % % % % % 58.6 58.6 59.0 57.5 59.4 71.3 70.1 69.3 67.0 71.1 25.3 24.8 24.2 24.7 23.7 4.5 4.6 4.7 4.5 4.9 0.4 0.3 0.3 0.2 0.1 11.1 11.1 10.8 12.7 11.6 88.9 88.9 89.2 87.3 88.4 97.3 98.6 89.5 95.3 95.5 82.2 83.6 85.2 85.7 83.5 1.7 0.2 0.2 0.6 0.6 10.7 9.7 9.7 9.5 8.4 8.6 9.8 0.4 8.4 7.5 11.7 11.9 11.1 11.0 10.7 (表7) 備 考 [注] 「学校法人会計基準」に基づく財務計算書類中の消費収支計算書(大学単独のもの)を用いて、表に示された算式により過去5年分の 比率を記入してください。 84 2 貸借対照表関係比率(私立大学のみ) 比 率 算 1 固 定 資 産 構 成 比 率 2 流 動 資 産 構 成 比 率 3 固 定 負 債 構 成 比 率 4 流 動 負 債 構 成 比 率 5 自 己 資 金 構 成 比 率 6 消費収支差額構成比率 7 固 8 固 定 長 期 適 合 率 9 流 10 総 定 動 負 11 負 12 前 比 比 債 債 受 率 率 比 比 金 保 率 率 有 率 13 退 職 給 与 引 当 預 金 率 14 基 15 減 [注]1 2 本 価 金 償 比 却 比 率 率 式 (*100) 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 固 定 資 産 % % % % % 総 資 産 86.7 86.0 86.0 87.7 86.8 流 動 資 産 14.0 13.3 14.0 12.3 13.2 総 資 産 固 定 負 債 6.4 7.4 5.6 4.9 4.7 総 資 金 流 動 負 債 5.4 4.8 5.2 5.5 4.4 総 資 金 自 己 資 金 87.2 88.4 90.3 88.9 90.9 総 資 金 消 費 収 支 差 額 -7.9 -7.7 -6.6 -6.7 -6.7 総 資 金 固 定 資 産 99.5 97.4 97.2 96.8 95.5 自 己 資 金 固 定 資 産 91.7 90.8 91.0 92.2 90.8 自己資金+固定負債 流 動 資 産 246.3 267.7 255.1 255.9 298.4 流 動 負 債 総 負 債 12.8 9.1 9.7 11.6 11.1 総 資 産 総 負 債 14.7 13.2 12.4 10.8 10.0 自 己 資 金 現 金 預 金 341.6 245.6 339.9 313.8 309.9 前 受 金 退職給与引当特定預金(資産) 41.9 55.5 58.1 26.3 60.1 退職給与引当金 基 本 金 97.9 98.6 96.4 97.2 99.1 基本金要組入額 減価償却累計額 50.6 48.2 41.3 43.8 45.8 減価償却資産取得価格(図書を除く) (表8) 備 考 「学校法人会計基準」に基づく財務計算書類中の貸借対照表を用いて、表に示された算式により過去5年分の比率を記入してください。 「総資金」は負債+基本金+消費収支差額を、「自己資金」は基本金+消費収支差額をあらわします。 85 2012(平成24)年度 「大学評価」申請用 大学データ (関係分) 藤女子大学 2013 87 3 教員・教員組織 3-5 専任教員の担当授業時間 文学部(33人 ※国内研修の教授1人を除く) 教 員 教 授 区 分 (表3-5) 准 教 授 講 師 助 教 備 考 最 高 15.8 授業時間 15.0 授業時間 12.4 授業時間 - 最 低 6.0 授業時間 10.0 授業時間 9.4 授業時間 - 平 均 10.5 授業時間 12.3 授業時間 10.6 授業時間 - 責任授業時間数 10.0 授業時間 10.0 授業時間 10.0 授業時間 1授業時間 45分 ※担当授業時間が少ない教授は役職者。 人間生活学部(35人) 教 員 区 分 教 授 准 教 授 講 師 助 教 備 考 最 高 20.8 授業時間 18.0 授業時間 19.8 授業時間 - 最 低 6.7 授業時間 3.2 授業時間 9.9 授業時間 - 平 均 13.6 授業時間 12.5 授業時間 13.4 授業時間 - 責任授業時間数 10.0 授業時間 10.0 授業時間 10.0 授業時間 1授業時間 45分 ※担当授業時間が多い教授は大学院兼担者、多い講師はカリキュラム移行期のため。少ない准教授は前期を育児休業中。 89 4 教育内容・方法・成果 4-1 開講科目数(2013年度入学生教育課程) (文学部) 共通科目 外国語科目 英語文化学科専門科目 日本語・日本文学科専門科目 文化総合学科専門科目 教職に関する科目 図書館情報学課程 日本語教員養成課程 合 計 講義科目 科目数 単位数 10 20 0 0 49 95 79 162 199 404 20 42 14 28 12 24 383 775 演習科目 科目数 単位数 14 25 37 74 129 233 24 176 31 108 3 4 11 12 2 4 251 636 実習・実技科目 科目数 単位数 0 0 0 0 0 0 4 8 0 0 3 5 0 0 0 0 7 13 卒業(論文)研究 科目数 単位数 0 0 0 0 1 4 1 4 1 4 0 0 0 0 0 0 3 12 (表4-1) 合 計 科目数 単位数 24 45 37 74 179 332 108 350 231 516 26 51 25 40 14 28 644 1,436 講 義 科 目 科目数 単位数 31 61 0 0 77 150 46 91 61 119 22 44 14 28 251 493 演 習 科 目 科目数 単位数 2 2 20 40 22 60 14 19 46 50 4 6 11 12 119 189 実験実習科目 科目数 単位数 0 0 0 0 9 17 17 32 8 20 5 7 0 0 39 76 卒業(論文)研究 科目数 単位数 0 0 0 0 1 4 1 6 1 2 0 0 0 0 3 12 合 計 科目数 単位数 33 63 20 40 109 231 78 148 116 191 31 57 25 40 412 770 講 義 科 目 科目数 単位数 18 52 12 26 30 78 演 習 科 目 科目数 単位数 5 20 7 28 12 48 実験実習科目 特別研究(修士論文) 科目数 単位数 科目数 単位数 0 0 1 6 0 0 1 6 0 0 2 12 合 計 科目数 単位数 24 78 20 60 44 138 (人間生活学部) 共通科目 外国語科目 人間生活学科専門科目 食物栄養学科専門科目 保育学科専門科目 教職に関する科目 図書館情報学課程 合 計 (大学院人間生活学研究科) 人間生活学専攻 食物栄養学専攻 合 計 90 4-2 単位互換協定に基づく単位認定状況(2012年度) 協 定 学部・学科 札幌圏大学・短期大学間にお 人間生活学部 ける単位互換に関する協定 (Green-Campus) 協 定 認定者数 (A) (表4-2) 1人当たり平均 認定単位総数(B) 認定単位数 専門科目 専門以外 B/A 0 8 2.0 人間生活学科 4 保育学科 0 0 0 0.0 4 0 8 2.0 合 計 研究科・専攻 1人当たり平均 認定単位数 専門以外 B/A 0 0.0 認定単位総数(B) 認定者数 (A) 専門科目 0 0 1 2 0 2.0 1 2 0 2.0 人間生活学専攻 天使大学大学院との単位互換 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 に関する協定 合 計 91 4-3 単位互換協定以外の単位認定状況(2012年度) (表4-3) 入学前の既修得単位 学 部 ・ 学 科 1人当たり 認定者数 認定単位数(B) 平均認定単 (A) 専門科目 専門以外 位数 B/A 英語文化学科 0 0 0 0.0 日本語・日本文学科 2 10 19 14.5 文化総合学科 0 0 0 0.0 2 10 19 14.5 人間生活学科 0 0 0 0.0 人間生活学部 食物栄養学科 2 2 24 13.0 0 0 0 0.0 計 2 2 24 13.0 合 計 4 12 43 13.8 文 学 部 計 保育学科 国内留学(上智大学) 学 部 ・ 学 科 海外協定校留学 短期語学留学 1人当たり 1人当たり 1人当たり 認定者数 認定単位数(B) 認定者数 認定単位数(B) 認定者数 認定単位数(B) 平均認定単 平均認定単 平均認定 (A) (A) (A) 専門科目 専門以外 位数 B/A 専門科目 専門以外 位数 B/A 専門科目 専門以外 単位数 英語文化学科 0 0 0 0.0 5 33 97 26.0 21 0 70 3.3 日本語・日本文学科 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 2 0 4 2.0 文化総合学科 1 24 0 24.0 1 4 19 4 0 10 2.5 1 24 0 24.0 6 37 116 25.5 27 0 84 3.1 人間生活学科 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 3 0 6 2.0 人間生活学部 食物栄養学科 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 1 0 4 4.0 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 計 0 0 0 0.0 0 0 0 0.0 4 0 10 2.5 合 計 1 24 0 24.0 6 37 116 25.5 文 学 部 計 保育学科 [注] 編入学生は含まず。 92 23.0 ※1 31 0 94 3.0 ※1 2012年度春季短期研修1名含む 4-4 卒業判定 学部・学科 文 学 部 2010年度 卒業予定者 合格者 (A) (B) 2011年度 合格率(%) 卒業予定者 合格者 B/A*100 (A) (B) 英語文化学科 103 90 87.4 日本語・日本文学科 108 ※1 93 86.1 94 86 91.5 305 269 88.2 文化総合学科 計 99 2012年度 合格率(%) 卒業予定者 合格者 B/A*100 (A) (B) 合格率(%) B/A*100 84 84.8 94 78 83.0 105 ※3 92 87.6 111 90 81.1 99 ※3 87 87.9 117 ※4 108 92.3 303 263 86.8 322 276 85.7 人間生活学科 72 ※2 70 97.2 70 63 90.0 88 77 87.5 食物栄養学科 88 87 98.9 83 82 98.8 83 82 98.8 102 97 95.1 86 84 97.7 96 93 96.9 計 262 254 96.9 239 229 95.8 267 252 94.4 合 計 567 523 92.2 542 492 90.8 589 528 89.6 人間生活学部 保育学科 [注] 「卒業予定者」とは、毎年度5月1日における当該学部の最終学年に在籍する学生。 ※1 2010年9月卒業生2名含む ※2 2010年9月卒業生1名含む ※3 2011年9月卒業生1名含む ※4 2012年9月卒業生2名含む 93 4-5 進級判定 学部・学科 英語文化学科 2010年度 進級予定者 合格者 (A) (B) 2011年度 合格率(%) 進級予定者 合格者 B/A*100 (A) (B) 2012年度 合格率(%) 進級予定者 合格者 B/A*100 (A) (B) 合格率(%) B/A*100 89 84 94.4 86 86 100.0 94 93 98.9 日本語・日本文学科 112 104 92.9 94 90 95.7 96 90 93.8 文化総合学科 106 106 100.0 87 87 100.0 96 94 97.9 307 294 95.8 267 263 98.5 286 277 96.9 人間生活学科 82 81 98.8 80 80 100.0 91 86 94.5 食物栄養学科(2年) 84 81 96.4 111 108 97.3 97 94 96.9 食物栄養学科(3年) 85 82 96.5 84 82 97.6 108 105 97.2 保育学科 95 93 97.9 81 80 98.8 91 90 98.9 計 346 337 97.4 356 350 98.3 387 375 96.9 合 計 653 631 96.6 623 613 98.4 673 652 96.9 文 学 部 計 人間生活学部 [注] 「進級予定者」とは、毎年度5月1日における当該学部の進級判定学年に在籍する学生。 94 6 学生支援 6-1 学部・学科の休学者数 (表6-1) 学部 学科 2010年度 2011年度 2012年度 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 英語文化学科 0 1 2 4 7 1 1 5 6 13 0 1 4 5 10 日本語・日本文学科 1 2 1 6 10 0 2 0 7 9 1 1 0 5 7 文化総合学科 1 1 1 6 9 1 1 0 3 5 2 0 0 5 7 2 4 4 16 26 2 4 5 16 27 3 2 4 15 24 人間生活学科 1 0 1 0 2 0 0 0 3 3 0 1 0 4 5 食物栄養学科 2 3 1 1 7 1 2 1 1 5 0 2 2 0 4 保育学科 1 1 0 3 5 0 0 0 1 1 2 1 3 3 9 計 4 4 2 4 14 1 2 1 5 9 2 4 5 7 18 合 計 6 8 6 20 40 3 6 6 21 36 5 6 9 22 42 文 学 部 計 人間生活学部 95 6-2 休学者の内訳 (表6-2) 学部 理 由 病気療養 家庭の事情 経済的事情 文 学 部 海外留学 海外生活 一身上の都合 その他 計 病気療養 家庭の事情 経済的事情 進路変更検討 人間生活学部 海外留学 海外生活 一身上の都合 そ の 他 計 合 計 2010年度 2012年度 2011年度 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 0 0 0 0 0 2 0 2 1 0 2 0 0 0 1 0 4 6 0 0 0 0 0 4 0 4 1 1 0 0 0 0 2 0 4 8 0 0 0 2 0 2 0 4 1 1 0 0 0 0 0 0 2 6 3 0 0 2 0 11 0 16 1 0 1 0 1 0 1 0 4 20 3 0 0 4 0 19 0 26 4 2 3 0 1 0 4 0 14 40 0 0 0 0 0 1 1 2 0 0 0 0 0 0 1 0 1 3 96 0 0 0 1 0 2 1 4 1 0 0 0 0 0 1 0 2 6 0 0 0 3 0 2 0 5 0 0 0 0 0 0 1 0 1 6 2 0 2 2 0 10 0 16 1 0 0 0 0 0 4 0 5 21 2 0 2 6 0 15 2 27 2 0 0 0 0 0 7 0 9 36 0 0 0 0 0 3 0 3 0 0 0 1 0 0 1 0 2 5 1 0 0 0 0 1 0 2 1 0 0 0 0 0 3 0 4 6 0 0 0 4 0 0 0 4 1 0 0 1 0 0 3 0 5 9 0 0 2 3 1 9 0 15 0 0 0 0 3 0 4 0 7 22 1 0 2 7 1 13 0 24 2 0 0 2 3 0 11 0 18 42 6-3 学部・学科の退学者数 (表6-3) 学部 学科 2010年度 2011年度 2012年度 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 英語文化学科 1 3 1 2 7 2 2 1 3 8 2 2 1 1 6 日本語・日本文学科 1 4 2 2 9 0 4 2 4 10 0 1 1 4 6 文化総合学科 1 1 1 1 4 1 1 0 0 2 0 2 1 1 4 3 8 4 5 20 3 7 3 7 20 2 5 3 6 16 人間生活学科 4 2 1 0 7 2 0 0 0 2 0 2 0 1 3 食物栄養学科 1 0 1 0 2 0 1 2 0 3 1 2 1 1 5 保育学科 1 2 0 1 4 1 1 0 0 2 1 0 2 0 3 計 6 4 2 1 13 3 2 2 0 7 2 4 3 2 11 合 計 9 12 6 6 33 6 9 5 7 27 4 9 6 8 27 文 学 部 計 人間生活学部 [注] 退学者数には、除籍者も含む。 97 6-4 退学者の内訳 (表6-4) 学部 理 由 病気療養 家庭の事情 経済的事情 進路変更 就職 文 学 部 他大学入学 編入学 在学年限超過 一身上の都合 その他 除籍 計 病気療養 家庭の事情 経済的事情 進路変更 就職 人間生活学部 他大学入学 編入学 在学年限超過 一身上の都合 その他 除籍 計 合 計 2010年度 2011年度 2012年度 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 1年次 2年次 3年次 4年次 合計 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 0 3 0 0 1 2 1 2 0 0 0 0 0 6 9 0 0 0 2 0 0 1 0 2 1 2 8 0 0 0 1 0 0 1 0 2 0 0 4 12 0 0 0 1 0 0 1 0 2 0 0 4 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 6 0 1 0 0 0 0 0 0 4 0 0 5 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0 1 0 4 0 0 2 0 10 1 2 20 0 0 2 3 1 2 2 0 2 0 1 13 33 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 3 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 3 6 98 0 0 1 3 0 0 0 0 1 1 1 7 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 9 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 1 3 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 5 0 0 0 5 1 0 0 0 1 0 0 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 0 0 1 11 1 1 0 0 3 1 2 20 0 0 0 2 2 1 0 0 1 0 1 7 27 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 4 0 0 0 0 0 0 2 0 2 0 1 5 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 4 9 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 1 3 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 3 6 0 0 0 0 1 0 0 0 5 0 0 6 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2 8 0 0 0 2 2 0 2 0 8 0 2 16 1 0 0 2 0 1 0 0 7 0 0 11 27 6-5 奨学金給付・貸与状況 キノルド司教記念奨学金 2010年度 2011年度 2012年度 年度 学部 大学院 学部 大学院 学部 大学院 キノルドの申込人数 26 1 31 1 36 0 17 17 16 キノルドの採用枠 1 1 1 (15+辞2) (15+辞1特1) (15+辞1) キノルドの採用人数 14 1 13 0 16 0 機構に採用した人数 12 0 18 1 18 0 基準に満たなかった人数 0 0 0 0 2 0 日本学生支援機構奨学金 年度 2010年度 学部 大学院 機構の予約採用人数 147 在学採用人数 48 1 計 195 1 2011年度 学部 大学院 152 62 3 214 3 2012年度 学部 大学院 149 65 1 214 1 (表6-5) 2013年度 学部 大学院 17 2 16 1 3 14 1 1 1 0 2013年度 学部 大学院 172 60 1 232 1 備 考 備 考 クサベラ奨学金 年度 応 募 採 用 2010年度 学部 大学院 0 0 0 0 2011年度 2012年度 学部 大学院 学部 大学院 0 0 ※1 1 0 0 0 1 ※1 入学金 0 2013年度 備 考 学部 大学院 0 0 2011年度までは授業料の全額又は一部を免除(二期が限度) 0 2012年度からは入学予定者も対象、授業料その他の納付金の 0 全額又は一部を免除(前期・後期を単位として4年間が限度) 学費貸与奨学金 年度 2010年度 学部 大学院 0 0 0 0 2011年度 2012年度 学部 大学院 学部 大学院 0 0 ※2 1 0 0 0 1 0 ※2 後期授業料 2013年度 備 考 学部 大学院 0 0 学費の全額又は一部を貸与(8年返済) 0 0 年度 2010年度 学部 大学院 29 2 5 1 2011年度 学部 大学院 50 4 10 1 2013年度 備 考 学部 大学院 46 2 2011年度から採用が10名に変更 10 1 応 募 採 用 藤の実奨学金 応 募 採 用 2012年度 学部 大学院 52 2 10 1 99 6-6 学内企業説明会(1月開催)参加状況 年度 参加者数 (延べ) 2011年度 2012年度 2013年度 4,445 4,880 3,649 参加企業数 54 61 69 1社あたりの参加者数 82 80 53 296 271 215 1コマあたりの参加者数 6-7 外部キャリアアドバイザー相談予約件数 学部 年度 2011年度 2012年度 2013年度 文学部 110 133 169 人間生活学部 189 132 158 合計 299 265 327 100 6-8 キャリア支援講座の実施状況 (文学部) 対象 1年生 2年生 3年生 4年生 テーマ 進路就職関係ガイダンス 就職基礎力養成講座(全6回) ビジネスマナー講座 VPI職業興味検査 就職講演会(全8回) 就職説明会(全8回) 業界研究会 「F-NAVI」 登録説明会 ビジネスマナー講座 インターンシップに関する説明会 先輩の活動報告会 就活の新聞活用法 模擬面接会 学内個別企業説明会 就職講演会 学内個別企業説明会 (人間生活学部) 対象 テーマ 1年生 進路就職関係ガイダンス 2年生 就職基礎力養成講座(全6回) VPI 職業興味検査 3年生 就職講演会(全8回) 就職説明会(全11回) 業界研究会 「F-NAVI」 登録説明会 マナー対策講座 先輩の活動報告会 模擬面接会 学内個別企業説明会 4年生 就職講演会 専門職 就職説明会 学内個別企業説明会 2011年度 284 366 44 63 988 1,259 479 183 224 169 98 117 75 19 13 2012年度 218 340 68 37 1,113 942 415 162 139 138 63 84 81 219 41 20 2011年度 2012年度 57 10 863 1,157 58 162 200 101 24 102 84 6 232 9 758 1,497 102 207 156 209 26 18 46 45 - (表6-8) 2013年度 256 268 15 31 1,182 949 437 185 199 153 118 87 78 140 38 2013年度 257 234 12 752 1,318 145 230 166 126 44 29 44 172 101 7 教育研究等環境 7-1 主要施設の概況 施設名 北16条校舎 本館(旧館) 用 途 研究室等 建築年 延床面積(m2) 1953年 21,926.4㎡ 〃 本館(1期棟) 講義・演習・実験実習室等 1966年 〃 本館(2期棟) 講義・演習室、自習室、研究室等 1967年 〃 本館(3期棟) 講義・実験実習室、研究室、図書館等 1968年 〃 新館(1期棟) 講義・演習・実験実習室等 2001年 〃 新館(2期棟) 講義・演習室、自習室等 2007年 〃 体育館 1967年 403.1㎡ 1992年 15,607.9㎡ 花川校舎 本館 〃 新館 講 義 ・ 演 習 ・ 実 験 実 習 室 、 自 習 室、 研究 室、図書館等 講義・演習・実験実習室、自習室、研究室 等 〃 体育館 2000年 1992年 [注]1 「財産目録」記載のうち、教育研究活動に使用されている主要な建物について記載した。 2 上記、施設の大規模な改築や改修計画がある場合は、備考欄にその旨を記入した。 102 1,931.0㎡ 備 考 7-2 学部・研究科ごとの講義室、演習室等の面積・規模 学部・ 研究科 等 北 16 条 キ ャ ン パ ス ャ 花 川 キ ン パ ス 文 学 部 講義室・演習室 学生自習室等 人学 間研 生究 活科 総面積 専用・共用 収容人員 (㎡)(A) の別 (総数) 数 利用学生1人 利用学生 当たり面積 総数(B) (㎡) 備 考 講 義 室 35 4,738.9 専用 3,542 1,144 4.14 実験・実習室4室を含む 演 習 室 15 760.9 専用 402 1,144 0.67 学 生 自 習 室 4 331.6 専用 85 1,144 0.29 学科研修室3室を含む 1 403.1 専用 - 1,144 0.35 体 育 館 人学 間 生 活部 室 講 義 室 17 1,781.4 専用 1,511 1,074 1.66 演 習 室 8 367.9 共用 159 1,091 0.34 学 生 自 習 室 1 64.8 専用 36 1,074 0.06 講義室・演習室 2 120.8 専用 44 11 学 生 自 習 室 0 - - - - 体 育 館 1 1,931.0 専用 - 1,074 1.80 講 堂 1 2,342.5 共用 1,955 2,235 1.05 - 10.98 実験・実習室2室を含む [注] 当該施設を複数学部、研究科が共用している場合には、当該学部・大学院研究科専用の施設とは別個に記載し、「専用・共用の別」欄にその 旨を明記するとともに、「利用学生総数」欄にも共用する学部、研究科の学生を含めた数値を記入した。 103 7-3 学部・研究科ごとの学生用実験・実習室の面積・規模 学部・ 研究科 文 学 部 人 間 生 活 学 部 用 途 別 室 名 音楽室 CALL教室 コンピュータ室 書道教室 計 コンピュータ室 ピアノレッスン室 ピアノ個人練習室 絵画室 衣・食環境実験室 造形実習室 音楽表現室 理化学実験室 精密機器室 理化学準備室 微生物実験室 食品加工準備室 食品加工学実験室 生理学実験室 生理学準備室 動物実験室 調理実習室 調理実験室 栄養教育実習室 実習食堂 給食経営管理実習室 臨床栄養実習室 心理学実験室 遊戯療法室 ビデオ室 保育実習室 保育実習準備室 計 室 数 1 1 1 1 4 2 8 22 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 58 総面積(㎡) 123.5 129.6 126.5 86.4 466.0 243.6 94.5 164.9 148.2 79.8 172.0 158.9 139.7 35.2 75.1 17.7 75.1 132.1 136.8 70.3 24.8 281.2 39.0 100.0 81.4 124.4 135.0 70.4 60.9 30.5 117.6 156.5 2,965.6 収容人員 収容人員1人当 使用学部・研究科等 (総数) たりの面積(㎡) 102 1.2 48 2.7 54 2.3 64 1.4 268 1.7 120 2.0 8 11.8 22 7.5 100 1.5 16 5.0 64 2.7 82 1.9 56 2.5 人間生活学研究科 6 5.9 人間生活学研究科 16 4.7 人間生活学研究科 4 4.4 人間生活学研究科 16 4.7 人間生活学研究科 72 1.8 人間生活学研究科 56 2.4 人間生活学研究科 16 4.4 人間生活学研究科 8 3.1 人間生活学研究科 115 2.4 12 3.3 人間生活学研究科 72 1.4 84 1.0 25 5.0 50 2.7 30 2.3 5 12.2 5 6.1 30 3.9 10 15.7 1,100 2.7 104 備 考 【再掲】 【再掲】 【再掲】 【再掲】 学部・ 研究科 用 途 別 室 名 生活福祉学実験室 人学 生活環境学実験室 間研 食物栄養学特別実験室 生究 活科 機器分析室 バイオ実験室 計 室 数 1 1 1 1 1 5 総面積(㎡) 42.8 78.0 56.7 58.5 39.0 275.0 収容人員 (総数) 12 32 10 12 8 74 収容人員1人当 たりの面積(㎡) 3.6 2.4 5.7 4.9 4.9 3.7 使用学部・研究科等 備 考 【再掲】 【再掲】 [注]1 当該施設を複数の学部・研究科と共用している場合は、その学部名等のすべてを「使用学部・研究科等」欄に記載した。 2 実習室としての機能を備えているものの、講義室・演習室等としての利用が中心である施設については、「7-2 学部・研究科ごとの講義 室、演習室等の面積・規模」の講義室・演習室に含めた。その場合、当該施設の本表での記載に当たっては、「備考」欄に「【再掲】」と 記入した。 105 7-6 図書館利用状況 図書館の 専任 非常勤 年間 名称 スタッフ数 スタッフ数 開館日数 本 館 花川館 7(6) 2(2) 3(3) 2(2) 277 278 開館時間 年間利用者数(延べ人数) (人) 年間貸し出し冊数 (冊) 2010年度 2011年度 2012年度 教職員 月~金 9:00~19:00 土 9:00~15:00 学 生 日祭日 (休館) 長期休暇中 9:00~17:00 計 教職員 月~金 9:00~19:00 土 9:00~15:00 学 生 日祭日 (休館) 長期休暇中 9:00~17:00 計 2010年度 2011年度 2012年度 1,111 1,448 1,172 教職員 2,840 3,550 2,846 12,989 12,886 12,526 学 生 30,807 30,549 29,283 14,100 14,334 13,698 33,647 34,099 32,129 864 899 873 教職員 2,212 2,083 2,243 9,217 8,155 8,330 学 生 21,708 19,124 19,987 10,081 9,054 9,203 23,920 21,207 22,230 計 計 [注]1 スタッフ数は、専任、非常勤ごとに、司書の資格を有するものを( )内に内数で記入した。 2 年間利用者数・貸出し冊数には、一般開放による地域住民等の人数や冊数は含めず、学生及び教職員の利用状況を記入した。 106 備 考 7-7 教員研究室 (表7-6) 学 部 研究科 室 個室(A) 数 共 同 総面積(㎡) 計 1室当たりの平均面積(㎡) 専任教員数 個 室 共 同 (B) 個室率(%) 教員1人当た りの平均面積 (A/B*100) (㎡) 文 学 部 41 0 41 981.7 23.9 - 34 100.0 24.2 人間生活学部 40 1 41 854.1 20.9 19.6 35 100.0 19.1 計 81 1 82 1,835.8 22.4 19.6 69 100.0 21.6 備 考 個室(A)には、専任教員以 外の研究室(嘱託教員4 室、空室2室、非常勤体育 教員1室)を含む 個室(A)には、専任教員以 外の研究室(空室5室)を含 む [注]1 「1室当たりの平均面積」は全ての教員研究室について、「教員1人当たりの平均面積」は、学部、大学院研究科等の専任教員が実際に使 用している教員研究室について算出した。 2 研究室の面積は個々に異なり、空室等を除き専任教員が実際に使用している研究室の「教員1人あたりの平均面積」を算出すると「1室当たり の平均面積」を下回る。 107 8 社会連携・社会貢献 8-1 公開講座の開設状況 (表8-1) 年間開設講座数(A) 参加者(延べ数)(B) 1講座当たりの平均受講者数(B/A) 2010年度 2011年度 2012年度 2010年度 2011年度 2012年度 2010年度 2011年度 0 0 0 0 0 0 文学部 1 0 0 223 0 0 223.0 人間生活学部 1 1 1 38 35 67 38.0 人間生活学研究科 0 0 0 0 0 0 - 0 1 1 0 35 110 - 35.0 110.0 QOL研究所 0 2 4 0 910 655 - 455.0 163.8 その他 0 0 0 0 0 0 - 2 4 6 261 980 832 計 130.5 - - - - 35.0 - 245.0 考 2012年度 大 学 キリスト教文化研究所 - 備 67.0 - 138.7 [注] ここでいう公開講座とは、大学が社会人などを対象に開講する授業や、授業に匹敵する内容の講座。 8-2 講演会の開催状況 (表8-2) 年間開催講演会数(A) 参加者(延べ数)(B) 1講座当たりの平均受講者数(B/A) 2010年度 2011年度 2012年度 2010年度 2011年度 2012年度 2010年度 2011年度 2012年度 1300.0 1300.0 815.0 大 学 1 1 2 1,300 1,300 1,630 文学部 0 5 4 0 231 207 - 46.2 51.8 人間生活学部 0 4 5 0 259 273 - 64.8 54.6 人間生活学研究科 0 0 0 0 0 0 - 1 1 1 120 120 110 QOL研究所 0 0 2 0 0 145 その他 2 2 1 180 95 200 90.0 47.5 200.0 4 13 15 1,600 2,005 2,565 400.0 154.2 171.0 キリスト教文化研究所 計 108 120.0 - 120.0 - 110.0 72.5 備 考 8-3 公開講座の名称・演題等(2012年度) 講座名称 人間生活学部公開講座 演 題 等 石狩とその食~地域食堂とその役割~ シリーズ「石狩の魅力を掘り起こす」第3弾 キリスト教文化研究所公開講座 第Ⅰ部 『聖書に学ぶ-創造における聖母の母的な活き(「創世記」第一章)-』 第Ⅱ部 『パイプオルガンに親しむ』 ~キリスト教とオルガン音楽 藤女子大学QOL研究所/自閉症援 横浜発:自閉症の方々への成人期支援の最前線 助技術研究会 ・公開講座 ~高機能タイプ&知的障がい合併タイプの超お得なダブル講座です~ 自閉症や発達障がいの方々への就労支援の今後 ~障害者雇用率2%の時代へ 家族・学校・就労支援者が今できること~ やってみたくなる!コミュニケーション支援〜支援ツールのさらなる進化 私と短歌~歌人で当事者です~成人期の自閉症スペクトラムの方々の思 いを知り、ともに生きていくために 109 市川 治 期 間 開講回数 受講者数 2012年10月6日(土) 全1回 67名 門脇 佳吉 2012年9月15日(土) 大野 敦子 2012年9月22日(土) 関水 実 中村 努 梅永 雄二 坂井 聡 山田 航 加藤 潔 講師・講演者等 全2回 110名 2012年6月16日(土) 全1回 100名 2012年7月 20日(金) 全1回 220名 2012年10月20日(土) 2013年2月15日(金) 全1回 全1回 250名 85名 8-4 公開講演会の名称・演題等(2012年度) 講演会名称 入学式理事長講話 公開講演会 ひとづくり、ものづくり、まちづくり 演 題 等 開講回数 受講者数 期 間 藤の歩み 永田 淑子 2012年4月3日(火) 全1回 1300名 駅と街の記憶 -駅とシネマとアートのまちづくり- 臼井 幸彦 2012年5月18日(金) 全4回 330名 不易流行 千葉 徳次郎 2012年6月8日(金) お客様・社会から必要とされる企業であり続けるために -真のグローバル 張本 邦雄 2012年7月20日(金) 企業を目指して- 初音ミクが巻き起こしたムーブメントの現在・過去・そして未来・・・ 伊藤 博之 2012年12月7日(金) 英語文化学科ワークショッショップ 英語文化学科社会人オープン講座 One-day Workshop on Syntax and Semantics(統語論・意味論) シェイクスピアを英語でしゃべろう(春の講座) 講師・講演者等 リチャード・ラーソン 2012年9月8日(土) 平松 哲司 2012年4月24日(火) ~5月29日(火) 平松 哲司 2012年10月11日(木) ~11月15日(木) 全1回 全6回 21名 9名 全6回 7名 日本語・日本文学科特別公開講演会 町人学者山片蟠桃の思想世界 岸田 知子 2012年9月7日(金) 文化総合学科公開講演会 技としてのネガティブコミュニケーションを考える -だます、避けるコミュニ 石井 佑可子 2012年10月14日(日) ケーションは有効か- 全1回 全1回 135名 35名 人間生活学科家庭科教育研修講座 シェイクスピアを英語でしゃべろう(秋の講座) 食物栄養学科研修交流会講演会 保育フォーラム 保育学科特別公開講座 いしかり市民カレッジ連携講座 キリスト教文化研究所公開講演会 藤女子大学QOL研究所・自閉症援助 技術研究会 藤女子大学QOL研究所公開講演会 日本語・日本文学会創立50周年記念 文学講演会 食品からのDNA抽出実験 福祉用具(自助具)の紹介と適用 振り返りレッスン Part1 -家族の学習- 食物アレルギーの栄養指導 子ども@より良い育ち~子どもへの関わり方と親への支援 岡﨑 由佳子 2012年7月21日(土) 橋本 伸也 飯村 しのぶ 原 正美 2012年6月23日(土) 小野実佐 2012年10月6日(土) 今泉明子 全1回 21名 全1回 全1回 115名 16名 父親を遊ぶ/父親と遊ぶ100の方法 -父親市民活動の現場から- 石狩・後志管内漁業士会共催「お母さんの水産教室」 聖書に学ぶ -私たちの体は聖霊の神殿です(聖パウロ)- ボクを支えてきたもの、そしてこれからの自分 西川 正 中井 寿美子 門脇 佳吉 南雲 明彦 2012年11月23日(金) 2013年1月26日(土) 2012年7月7日(土) 2012年12月8日(土) 全1回 全1回 全1回 全1回 84名 37名 110名 80名 ハンセン病問題を考える集会 ~今、私たちに問われていること~ 風の通り道 -東アジアの文学- 森元 美代治 2013年1月27日(日) 津島 佑子 2012年11月30日(金) 全1回 全1回 65名 200名 110 9 管理運営・財務 9-1 事務組織 (表9-1) 部 署 名 法 人 業 務 系 大 学 業 務 系 (事務局長) 総務課 会計課 施設課 計 教務課 入試課 学生課 就職課 図書課 システム管理室 花川事務室 国際交流センター 保健センター 学生相談室 カトリックセンター セミナーハウス 計 合 計 専任職員 1 4 3 2 10 5 4 1 4 7 2 13 2 0 0 0 0 38 48 うち管理職 1 1 1 1 4 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 3 7 常勤嘱託 職 員 兼務職員 0 1 2 0 3 0 0 0 0 0 0 1 1 2 0 0 0 4 7 0 3 0 0 3 1 0 0 0 3 1 4 0 0 4 1 2 16 19 派遣職員 そ の 他 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計 1 8 5 2 16 6 4 1 4 10 3 18 3 2 4 1 2 58 74 [注] 「専任職員」欄には、期間の定めのない雇用で、常時勤務している職員数を、「常勤嘱託職員」欄には、期間の定めはある が、専任職員に準じた雇用形態をとっている職員数を、「兼務職員」欄には、雇用期間が6カ月以上の職員数を、「派遣職員」 欄には、労働者派遣契約を締結することにより受け入れている職員数を記入した。 111 藤女子大学 〈現状と課題〉 第6号 発行 2014 年 7 月 藤女子大学 〒001-0016 札幌市北区北 16 条西 2 丁目 電話 代表(011)736-0311