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平成20年度研究開発実施報告書(PDF:604KB)

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平成20年度研究開発実施報告書(PDF:604KB)
社会技術研究開発事業
平成20年度研究開発実施報告書
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
研究開発プロジェクト名
「
カントリードメインの脆弱性監視と対策
」
研究代表者氏名
長岡技術科学大学技術経営研究科
三上喜貴
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
1.研究開発プロジェクト名....................................................................................................... 1
2.研究開発実施の要約............................................................................................................... 1
3.研究開発実施の具体的内容................................................................................................... 1
(1)研究開発目標................................................................................................................... 1
(2)実施方法・実施内容....................................................................................................... 2
(3)研究開発結果・成果....................................................................................................... 4
(1) CDG Maturity Index........................................................................................................... 4
(2) Model ccTLD Charterの開発 ............................................................................................. 7
(4)開催したワークショップ、シンポジウム、会議等の活動...................................... 11
(5)研究開発実施におけるその他の活動 ......................................................................... 12
4.研究開発成果の活用・展開に向けた状況 ......................................................................... 13
5.研究開発実施体制................................................................................................................. 13
(1)研究統括グループ......................................................................................................... 13
(2)国際リエゾン・グループ ............................................................................................. 14
(3)国際アドバイザー......................................................................................................... 14
6.研究開発実施者..................................................................................................................... 15
7.研究開発成果の発表・発信状況、アウトリーチ活動など.............................................. 16
(1)論文発表 ........................................................................................................................ 16
(2)口頭発表(国際学会発表及び主要な国内学会発表).............................................. 16
(3)新聞報道・投稿、受賞................................................................................................. 17
(4)その他の発表・発信状況、アウトリーチ活動など.................................................. 17
別添1 開催したワークショップ、シンポジウム、会議等の活動詳細.................................. 18
1. 2008年5月28日の日程及び参加者リスト ......................................................................... 18
2. 第1回研究ワークショップ「ドメイン名の新しい波」.................................................. 19
3. 第2回研究ワークショップ「インターネットはIPv4アドレス在庫枯渇の危機をどう乗
り越えるのか? 」................................................................................................................... 20
4. CDGシンポジウム日程......................................................................................................... 21
別添2 海外出張レポート............................................................................................................. 22
番号1 パリ ICANN 上村圭介................................................................................................... 22
番号2 ハバナ(キューバ) National Agency for Science and Technology .................... 24
番号3 プノンペン 逓信省他 上村圭介 ................................................................................. 31
番号4 バンコク THNIC他 上村圭介 ....................................................................................... 32
番号5 メキシコシティInstituto Nacional de Lenguas Indígenas他............................ 33
番号6 ビエンチャン National Agency for Science and Technology他 上村圭介 ...... 35
番号7 ジュネーブ Lift’09他 Chew Yew Choong ............................................................... 37
番号8 メキシコシティ ICANN34 上村圭介 ........................................................................... 39
番号9 ウェリントン Domain Name Commission他 村上直久.............................................. 41
0
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
1.研究開発プロジェクト名
“カントリードメインの脆弱性監視と対策”
2.研究開発実施の要約
本研究開発は、すべての国や地域に平等に割り当てられた資源であるカントリー・コー
ド・トップ・レベル・ドメイン(ccTLD)を対象として、すべてのccTLD管理者が一定の水準
を満足するカントリー・ドメイン管理(カントリー・ドメイン・ガバナンス、CDGと略す)
を実現することを目標とする。この目標を達成するために、本研究開発では、以下の二つ
の具体的開発課題を実現し、その社会への実装を通じて、安全・安心かつ地球規模でユビ
キタスなネットワークの実現に寄与することを目的とする。
① カントリー・ドメイン・ガバナンスの実態をccTLDを単位として、多面的に評価
できる指標としての”CDG Maturity Index”の開発
② 望ましいカントリー・ドメイン・ガバナンスのための具体的な諸原則を文書化し
た”Model ccTLD Charter”の開発
①については、多面的な評価が可能となるように様々な要素を考慮し、恣意性を排除し
た中立的な評価指標体系をデザインする。また、指標を構成するデータを取得するための
手法の研究を行う。②については、ドメイン管理に携わる諸団体が作成している様々な文
書の分析及び実務者に対する聞き取り調査などを通じて、legitimacyの確保に十分に留意し
つつ作成する。これらの研究に対する外部からのフィードバックを求め、また研究成果に
ついてのオープンな討議を進めるためのワークショップを開催する。
本年度は、CDG Maturity Indexを構成する各評価項目に対する調査を行い、評価データの
蓄積を行うとともに、データ取得のためのプログラムの作成と改良を行った。また、指標
を算出するために収集したデータを蓄積するためのデータベース構築を進めた。Model
ccTLD Charterについては、現在ccTLDで実際に運営に使用されている運用ポリシーなどの
調査を進めるとともに、望ましいCharterに求められる要件について、聞き取り調査や専門
家を招聘しての勉強会などを通じて議論を行った。また、研究についてのオープンな討議
を行うための国際シンポジウムを行った。
3.研究開発実施の具体的内容
(1)研究開発目標
ドメイン名はIPアドレス、各種プロトコルなどと並んでインターネットを構成する
重要資源(Critical Internet Resources)の一つであり、分権的管理という基本原則の
下で、安全・安心かつ地球規模でユビキタスなネットワークを構築するためには、全
ての当事者が必要な能力と規律をもって担当ドメインの下に下位ドメインの配布 を
行う必要がある。
本研究開発の対象であるカントリー・コード・トップ・レベル・ドメイン(ccTLD)
は世界中のすべての国・地域に平等に割当てられた資源であり、現在、約250のccTL
Dが存在する。これらのうち、約190は独立国に、また残りは遠隔地の海外領土などに
1
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
対応するが、その管理に当たるccTLD管理者の配布政策、料金、規律や技術的能力、
組織体制等には大きな差異が存在している。配布政策や料金の差異は当該国・地域に
おけるインターネット利用の水準に大きな影響を与え、また規律や技術的能力の欠如
は 当 該 ド メ イ ン が ス パ ム や 不 適 切 な コ ン テ ン ツ の 温 床 と な る 危 険 性 を 生 む 。 250の
国・地域は、その人口規模、経済力、情報技術の普及の度合いや経験蓄積などの面で
大きく異なるが、安全・安心かつ地球規模でユビキタスなネットワークの実現のため
には、すべてのccTLD管理者が一定の水準を満足するカントリー・ドメイン管理(カ
ントリー・ドメイン・ガバナンス、CDGと略す)を実現する必要がある。
このため、本研究開発事業においては、以下の二つの具体的開発課題を実現し、そ
の社会への実装を通じて、安全・安心かつ地球規模でユビキタスなネットワークの実
現に寄与することを目標とする。
1.
2.
カントリー・ドメイン・ガバナンスの実態をccTLDを単位として、多面的に評価でき
る指標としての”CDG Maturity Index”の開発
望ましいカントリー・ドメイン・ガバナンスのための具体的な諸原則を文書
化した”Model ccTLD Charter”の開発
(2)実施方法・実施内容
本研究開発は、以下に示すような分析枠組みに基づいて、ccTLD管理者によるドメイン
管理の現状を多面的に評価する指標としてのCDG Maturity Index、ドメイン管理にあたって
の基本的原則をまとめたModel TLD Charterの開発を行おうとするものである。
下図に見られるように、「誰でも、安全安心に利用できるインターネット」という目標
に対して、各当事者がどのような役割を担っているかという姿を模式化することができる。
「誰でも、安全安心に」という条件を、下図では、暫定的に[Accessible/Affordable]、[Openness]、
[Secure]、[Trusted]、[Open Contents]、[Diversity]という6つの要求条件にまとめた。最初の
3条件は主として技術レベル、残りの3条件は主としてコンテンツ・レベルに対応する。
要求条件
国際組織
TLD管理者
ISPs,通信事業者
[Accessible]
IP (IANA, RIRs), DNS
Non-discriminatory
Bandwidth
[Affordable]
(ICANN), Protocols
registration and
(IETF, W3C), Root
affordable pricing of
Affordable pricing
servers
registration
[Openness]
Network neutrality
Registrar competition
[Secure]
DNS Security standards
[Trusted]
IPRs
Child protection
[Open Contents]
Free Expression
Free Access
[Diversity]
language, disabled,
etc.
UDRP (WIPO)
Rating mechanism
PKI (RAs)
DNSSEC
Adequate registration
information
DN-dispute resolution
mechanism
Restricted words
Compliance with local
Law/norms
Taking care of IDN
Local language and
accessibility support
2
Disciplined user
policy
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
CDG Maturity IndexとModel TLD Charterの開発にあたって、本年度は以下のような研究
計画に従って研究を実施した。
第一に、カントリー・ドメイン・ガバナンスの実態をccTLDを単位として多面的に評価
できる指標としての”CDG Maturity Index”については、上記の6つの条件に対応した要素か
ら構成される評価指標体系をデザインし、その調査方法について研究する。指標を構成す
るデータの一部については、提案者らが進めてきた言語天文台プロジェクトで開発された
手法により取得する目処を立てているが、当初計画に比べると評価の視点をかなり拡大し
たので、新規のデータ取得手法に関する研究開発が新たに必要となる見込みである。これ
については、長岡技術科学大学のチームを中心に、コンコルディア大学、国際大学(本部)
のチームメンバーが協力してあたることとする。本指標開発にあたっては、中立的かつ恣
意性を排除した指標体系としてデザインすることが重要であり、また、信頼性を確保する
ための算定方法等を工夫する。
第二に、望ましいカントリー・ドメイン・ガバナンスのための具体的な諸原則を文書化
した”Model ccTLD Charter”については、ICANNが各ccTLDのsponsoring organizationとの間
で締結している各種合意文書、あるいは各ccTLDが管理を委託している委託先組織の間で
交わされている合意文書の分析、ウェブ、その他の公開情報の分析、および関係者のヒア
リングを通じた実態の把握にもとづき作成する。Charterでは、ccTLDの「自治」と責務、
社会的要請への対応、利用者との関係の三つの分野に関して、ccTLDが各々規定すべき事
項について参照モデルを示すものとする。また、Charterの作成・公表にあたっては、その
legitimacyを如何にして確保するかを十分に追及する。
これら二つの開発が本研究の大きな柱であり、これを補強し、また研究の方向性をチェ
ックするために、カントリー・ドメインの利用・管理実態調査を行って、TLD管理に当た
る実務家から見ての実施可能性のチェックを行うとともに、公開の場でフィードバックを
求めつつ開発を進めていくためのオープンな検討の場として国際ワークショップを開催
するほか、APTLD会合、ICANNの定期的会合などの場において適宜プロジェクトの進行状
況を報告し、関係者からのフィードバックを求めつつ研究開発を進める。
本年度は、これら両者についてそれぞれ以下のような研究を実施した。CDG Maturity
Indexについては、以下のような進捗が見られた。
・ CDG Maturity Indexを構成する各評価項目に対する調査を行い、評価データの蓄積を行
った。
・ 新規のデータを取得するためのプログラムの作成と改良を行った。
・ 指標を算出するために収集したデータを蓄積するためのデータベース構築を進めた。
Model ccTLD Charterについては、以下のような進捗が見られた。
・ 現在ccTLDで実際に運営に使用されている運用ポリシーなどの調査を進めた。
・ 望ましいCharterに求められる要件について、聞き取り調査や専門家を招聘しての勉
強会などを通じて議論を行った。
3
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
また、これら二つの研究開発に対するフィードバックを行うために、オープンな討議を
行うための国際シンポジウムを開催し、また、太平洋島嶼地域を中心にカントリー・ドメ
インの利用・管理実態調査を行った。それらについては、次節で詳細を述べる。
(3)研究開発結果・成果
(1) CDG Maturity Index
CDG Maturity Indexに関しては、本年度以下のような研究開発の成果が得られた。
1.
2.
3.
CDG Maturity Indexを構成する各評価項目に対する調査と評価データの蓄積
新規のデータを取得するためのプログラムの作成と改良
指標を算出するために収集したデータを蓄積するためのデータベース構築
1については、本年度は下図に示すような指標を評価データとして蓄積した。
評価項目
調査データ
独自分析データ
[Accessibility]
[Affordability]
販売料金
販売方針
発行サブドメイン数
通信パフォーマンス
ウェブサーバ数・ページ数
サーバ国内設置比率
[Openness]
レジストラ数(競争状態) 海外報道機関へのリンク率
リンク数の冪乗則適合度
[Secure]
各種外部機関調査結果
[Trusted]
UDRP参加状況
各種外部機関調査結果
リダイレクションページ比
率
空ページ比率
[Open Contents]
[Diversity]
ドメイン結合度
IDNサポート状況
ローカル言語サポート
母国語ページ比率
文字コードの混乱状況
調査データは、GLOCOMによって調査・収集された、ドメインレジストラなどのドメイ
ンガバナンスに関係する各機関などで公表されているデータを元にしたデータであり、独
自分析データは、長岡技術科学大学によってウェブ上において調査を行い、収集・分析し
たデータである。
2.に挙げたように、これらのデータをウェブ上から収集するために、長岡技術科学大学
においては、本年度、以下のようなプログラムの作成と改良が行われた。
i.
ii.
iii.
G2LI (Global Information Infrastructure laboratory’s Language Identifier)
G2AT (Global Information Infrastructure laboratory’s Analysis Tool)
DDF (Dangerous Domain Finder)
4
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
G2LIは、上記評価項目のうち[Diversity]に分類される独自データを調査・収集・分析す
るためのツールである。長岡技術科学大学では、LIM (Language Identification Machine)と名
付けられた自動言語判定ツールが開発されてきたが、G2LIはこのツールをもとにして、ア
ルゴリズムの見直しなどの改良を行って、判定精度と判定速度の向上を行ったツールであ
る。判定速度の向上については、以下に見られるように約95%以上の改善がみられる。ま
た、判定対象となる言語についても、約300から400へと対象が拡大し、島嶼地域やアジア・
アフリカ地域の少数言語など、本プログラムにおいて特に重点となる対象地域における言
語の使用実態の調査をより高い精度で行うことが可能になっている。
Record of G2LI speed on (www.sina.com.cn)
* very complicated HTML page
Test_run Old_procedure (ms) New_procedure (ms) Time_saved (ms)
1
233985
3679
230306
2
223438
2187
221251
3
223891
3460
220431
4
225015
2241
222774
5
226313
2160
224153
Average
226528.40
2745.40
223783.00
G2ATは、G2LIなどから得られたデータを自動的に分析するためのツールで、上記評価
項目のうち[Diversity]以外の各項目を分析するために用いられる。
DDFは、以下の図に示すようなシステムで、
DDF S ys te m
Dang e ro us
Do mains
Databas e
Cra wl we b
s ite s
De te ct da nge rous
s ite s
HTML Pa rs e r
Da nge rous s ite s
s ta tis tics
Links
Extra ctor
De te ct da nge rous
links
P re proce s s ing
Sta ge
Ma tching a nd
Cla s s ifica tion
5
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
・ 危険度が高いと考えられるドメインや、そのドメインへのリンクを自動判定
・ DNSブラックリストなどの外部情報なども利用した危険ドメインデータベースの
作成
・ 危険ドメイン探索のための自動ウェブクローリング機能
などの機能を持っている。データベースの運用に関しては、危険ドメインの判定結果を客
観的に保証するために、第三者機関の出している危険ドメイン情報などを参照する。
3.のデータベースの構築に関しては、下図に示すようなデータベースを構築し、1.に示
したデータを入力して、試験的な運用を開始した。これについては、
URL:
http://mzl.nagaokaut.ac.jp/LAB/
において、試験的に公開を行っている。
最後に、開催した国際シンポジウム(CDG’08)について述べる。CDG’08の参加者は以下
に示すように世界の様々な地域にわたっており、データベースのデザインや調査対象の選
定などについて、多くの有効なフィードバックを得ることができた。
論文題名
筆頭著者
Management of ccTLDs and its impact on Internet Governance
日本
Design of database for a country domain analysis system
日本
Languages on the Asian and African domains
日本
Country Domain Governance Information Portal
フィリピン
6
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
ccTLDs and the Local dimension of Internet Governance
アルゼンチン
Potential Impact of Top Level Domain Name Liberalization on ccTLD
スリランカ
Implementation of Internet Domain Names in Sinhala
スリランカ
Invisible Hands and Country Code Top Level Domains
オランダ
(2) Model ccTLD Charterの開発
(2-1)ccTLD運用の実態
今年度は、ccTLDのドメイン名運用ポリシーの全体像の把握、運用実態の分析を実施し
た。それにより、価格設定、提供ドメインの種類、サービスの位置づけ(有償サービスと
するか、国内ユーザには無料で提供するかなど)がccTLDごとに大きく異なっていること
が具体的に明らかになった。
また、Internet Systems Consortium(ISC)のドメイン名に関するデータやccTLD管理組織
による情報を分析した結果、実質的に現在機能している245のccTLDにおいて、1,600件を
超える名前空間(利用者がドメイン名を登録できる空間)が設定されていることが確認さ
れた。また、ISCのデータを分析した範囲ではこれらの名前空間に登録されている名前の
総数は約100万件であることが判明した。ccTLD別の登録名前数の上位25件を次に示す。
25 most populous ccTLDs (by thousands)
DE
JP
UK
AU
BR
RU
NL
CH
FR
IT
TW
AT
PL
CZ
NZ
MX
ZA
FI
DK
CA
HU
UA
SE
BE
PT
0
50
100
150
200
また、名前空間の利用状況を分析した結果、利用されている名前空間のほとんどは商用
(*.com.fjや*.co.jpなど)と汎用ccTLD(*.jpや*.fr)の二つであることが明らかになった。
また、設定されながらまったく活用されていない、つまり登録された名前が存在しないと
7
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平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
思われるドメイン名が300件近くあることも今回の調査で明らかになった。
600,000
300
500,000
250
400,000
200
300,000
150
200,000
100
100,000
50
0
Co
m
m
er
Re cial
gi
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i
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s
0
# of names
# of NS
下表に示す通り、あるドメイン名空間に利用者が名前を登録する際の料金の観点で見る
と、よいガバナンス体制にあるccTLDは利用者が支払う価格が低く、ガバナンス体制が十
分整備されていないと思われるccTLDでは利用者が支払う価格が高くなる傾向が確認でき
た。これは、ガバナンス体制の整備状況が利用者利益に直結すルなのであり、利用者の利
益を高めるためには、ccTLDにもよいガバナンスが求められていることを示すものと考え
られる。
ICANN の Government Advisory
Committee への参加
あり
該当 CC 数
あり
ICANN の
ccNSO への参加
NS 数
平均価格
該当 CC 数
なし
NS 数
なし
47
32
79
244
203
447
$33.9
$71.1
$50.8
59
107
166
483
305
788
$35.0
$94.1
$57.9
該当 CC 数
106
139
245
NS 数
727
508
1,235
$34.6
$84.9
$55.3
平均価格
全体
全体
平均価格
(2-2)Model ccTLD Charterが含むべき項目
関係者へのヒアリング調査などの結果、従来ccTLDあるいはTLD一般の運用上の責務と
は考えられてこなかった不良コンテンツへの対策の必要性が関係者の間で意識されつつ
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あることが確認され、本プロジェクトが最終的に提案する予定のccTLD運用方針モデル
(Model ccTLD Charter)を実装する下地がすでに形成されつつあることが明らかになった。
個別のccTLDの運用においては一般ユーザがほとんど存在せず、商標権等の保護の目的だ
けに名前が登録され、それにより多額の収益が当該国政府にもたらされているケースが存
在することが明らかになった。このような非対称性は、ccTLDにおける「ローカルコミュ
ニティへの奉仕」とグローバルなインターネットへの貢献における均衡を崩すことに結び
つきかねず、今後ccTLD運用方針モデルを示すことによって課題の解決を図りたい。
今年度の研究成果から明らかになった、今後ccTLDの運用ポリシーが明示すべき課題は
下表の通りである。それぞれの詳細については次段以降で述べる。
課題
具体的項目
①ccTLDの「自治」と責務
ccTLDの「自治」とインターネット全体への貢献と責務のバ
ランス
ドメイン名登録料の使途の明確化
②社会的要請への対応
他関係者との調整体制の確立
フォールオーバーメカニズムの確立
レジストラ、ドメイン名再販・代行業者との関係の整理
③利用者との関係
明確な利用規程(AUP)の導入
知的財産権侵害およびその他の苦情申し立て窓口の開設と、
ccTLD間の手続き共通化
レジストリとしてのサービスの向上、手続きの迅速化
(2-3)ccTLDの「自治」と責務に関する考え方
ccTLDの「自治」と責務を考える上では、ccTLDの「自治」を保証しつつ、ccTLDがイ
ンターネット全体に果たすべき責務を明確化することが求められる。今日、ccTLDは単に
ドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担うわけではなく、その役割をもとに悪意ある
コンテンツから利用者を守るなどの新しい役割が発生している。また、それとあわせて、
ドメイン名登録から得られる収益が、ローカルなインターネットコミュニティとグローバ
ルなインターネットコミュニティの双方にバランスよく還元されることが求められると
考えられる。
(2-4)社会的要請への対応
社会的要請への対応にあたっては、他関係者との調整体制の確立が急務である。これは、
従来の知的財産権侵害への対応に加え、他のステークホルダーと協調して、スパム源、フ
ィッシングサイトへの対策が可能なように、明確なAUPを導入するほか、他の関係機関(通
信事業者、捜査機関)との調整枠組みの導入が必要であることが確認された。
また、万一レジストリが機能しなくなったときに備え、DNSやユーザデータのエスクロ
ー制度など、フォールオーバーの仕組みが利用者保護の観点から求められている。すでに
先端的な取り組みをしているccTLDではすでにそのような仕組みが取り入れられている。
さらに、ドメイン名「ビジネス」が複雑化する今日、ドメイン名を取り扱う異なる事業者
の間の関係を整理することも求められている。ドメイン名の取り扱いには、唯一オーソラ
イズされたデータベースを管理するレジストリ、レジストリに利用者からのデータを登録
9
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するレジストラ、そして、ドメイン名取得代行、再販などの二次取引を手掛けるその他多
くの事業者、また正規のレジストラなどからドメイン名を取得した上で、そのドメイン名
以下の第3レベル、第4レベルの階層に利用者の希望する名前を登録する疑似レジストラな
ど多様なプレーヤーが存在する。これら多様なプレーヤーの存在が「ドメイン名ガバナン
ス」の輪の切れ目を作ることのないような連携体制の構築が必要である。
(2-5)利用者との関係
利用者との関係においては、違法・有害コンテンツの発信に使われたドメイン名に対し
て一時利用停止などの行動を可能にすることを視野に入れた利用規定(Acceptable Use
Policy)の導入が求められている。また、複数のccTLDをまたがって発生する知的財産権侵
害およびその他の苦情申し立ての処理を円滑化するために、ccTLD間の手続き共通化や標
準化などが必要であると考えられる。
(2-6)本調査研究で提案するModel TLD Charterの意義
これまでの本調査研究によって、ccTLDの運用がそれぞれの運用主体によってばらつき
があり、そのばらつきは健全で、安心できるインターネットの発展の妨げになりかねない
ことが明らかになった。本調査研究で構想するModel TLD Charterは、そのばらつきを一定
範囲の中に収めることで、現代社会の共通インフラとなったインターネットの安定的発展
を促すものと期待できる。具体的には、Model TLD Charterは、ccTLDごとに「自治的」に
決められているccTLDの運用ポリシーに一定の基準を導入することで、利用者の安心が高
めることができる。さらに、新gTLD創設プロセスの導入により新しいgTLDが増加するこ
とが期待されている中、新しいgTLDの運用ポリシーの参照モデルとしても応用すること
が期待できる。
10
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(4)開催したワークショップ、シンポジウム、会議等の活動
年月日
名称
場所
概要
2008年
5月28日
研究チーム全体
会合
国際大学グロ
ーバル・コミ
ュニケーショ
ン・センター
本研究開発の全体計画と今年度
の計画について、CoCCAのGirth
Miller 氏 と ICANN CTO の John
Crain氏を外部アドバイザとして
招いて討議した。
2008年
9月25日
ワークショップ
国際大学グロ
ーバル・コミ
ュニケーショ
ン・センター
インターネットの利用形態の変
化に伴うドメイン名利用の変化
について外部から講師を招いて
研究会を行った。
2008年
10月9日
ワークショップ
国際大学グロ
ーバル・コミ
ュニケーショ
ン・センター
インターネットの利用拡大によ
って現実の問題となったIPアドレ
スの枯渇の問題と、対策について
研究会を行った。
2008年
11月22日
CDG’08国際シン
ポジウム
長岡技術科学
大学
カントリードメインガバナンス
というテーマについて論文を公
募し、採用された論文の著者を招
聘するとともに、CoCCAのGirth
Miller氏およびDelft大学のYJ Park
氏を招いてシンポジウムを行っ
た。
11
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(5)研究開発実施におけるその他の活動
①
海外動向調査等のための国外出張
番
号
出張期間
1
出張地
訪問機関
出張者
平成20年
パリ(フランス)
6月22-26日
ICANN
上村圭介 ICANN会合に参加し、ド
メイン管理を巡る最新の
動向を調査するため
2
平成20年
ハバナ(キューバ)
12月5-18日
Languages and
マーラシンハ・ Languages and Intercultural
Intercultural Dialogue in a チャンドラジ Dialogue in a Globalizing
Globalizing World
ッ ト ゙ ・ ア シ ュ Worldへ出席し、キューバ
などカリブ海地域の
ボーダ
ccTLD関係者からの情報
収集を行った。
3
平 成 21 年 2 プノンペン(カンボ 逓信省、国家情報技術開 上村圭介 KHドメイン管理に関す
発庁
月18日
ジア)
るヒアリング、オープン
ソース開発の現状につい
ての意見交換
4
平 成 21 年 2 バンコク(タイ)
月19日
5
平成21年
メ キ シ コ シ テ ィ ー Instituto Nacional de
Lenguas Indigenas
2月18-25日 (メキシコ)
6
平 成 21 年 2 ビエンチャン(ラオ National Agency for 上村圭介 LAドメイン管理、利用者
月23日
ス)
Science and Technology、
から見たLAドメインの
教育省、belao company
問題に関するヒアリング
limited
7
平成21年
2月23日
-3月3日
ジ ュ ネ ー ブ ( ス イ ITU他
ス)
Chew
Yew
Choong
8
3月1-6日
メ キ シ コ シ テ ィ ー ICANN
(メキシコ)
上村圭介 ICANN に お け る カ ン ト
リードメイン関係者・研
究者との意見交換を行っ
た。
9
平成21年
ウェリントン(ニュ Domain Name
3月20-27日 ージーランド)
Commission他
THNIC、ほか
詳細については別添資料2を参照のこと。
12
目的および活動の概要
上村圭介 THドメイン管理に関す
るヒアリング
マーラシンハ・ Mother Language Day 関
チャンドラジ 連行事へ参加し、メキシ
ッ ト ゙ ・ ア シ ュ コなど中米地域のccTLD
ボーダ
関係者からの情報収集を
行った。
国際会議Lift09での研究
報 告 及 び Pro.P Martin ら
との研究協議のため
村上直久 インターネットガバナンスの先進国
ニュージーランドで聞き取り調
査を行うため
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
②
海外からの研究者招聘
番
号
招聘期間
招聘者
招聘者所属及び身分
招聘目的および活動の概要
1
平成20年
11月9-24日
Marcel Diki-Kidiri
フランス国立
主任研究員
CDGプロジェクトに関して、アフリ
カにおけるフランス語国際化ドメ
インネーム(IDN)とccTLDに対する
実態調査を行う。
2
平成20年
Ruwan Asanka
11月18-26日 Wasara
コロンボ大学
研究員
CDG'08国際シンポジウムにおいて
研究発表を行い、スリランカにおけ
るドメインガバナンスの実態につ
いて意見交換を行う。
3
平成20年
Carolina Aguerre
11月17-26日
サン・アンドレス大学 CDG'08国際シンポジウムにおいて
研究員
研究発表を行い、南米におけるドメ
インガバナンスの実態について意
見交換を行う。
4
平成21年
1月11日2月12日
③
Shakrange Turrance コロンボ大学
Nandasara
講師
国際化ドメインネーム(IDN)をはじ
めとするドメイン管理への脅威の
分析についての共同研究を行う。
海外研究開発実施者の出張
番
号
出張期間
出張地
訪問機関
1
平成20年
ブリュッセル(ベル The Open Web
5月18-23日 ギー)
Application Survey
(OWASP)
出張者
目的および活動の概要
Etienne
Janot
OWASPへの参加と研究
成果の発表
4.研究開発成果の活用・展開に向けた状況
URL:
http://mzl.nagaokaut.ac.jp/LAB/
において、Maturity Indexの試験的公開を行っている。
5.研究開発実施体制
(1)研究統括グループ
①リーダー名
長岡技術科学大学
技術経営研究科
三上喜貴
②実施項目(1)研究全体の統括
(2)カントリー・ドメインの利用・管理実態に関する海外調査
(3)カントリー・ドメイン・ガバナンスに関する指標開発と指標作成
13
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
概要:カントリー・ドメインの脆弱性監視と対策に関して取り組むべき問題を特定
し、その解決策を導くため、カントリー・ドメイン・ガバナンスの実態を評価する
指標化手法の開発、実際の指標作成を行うとともに、研究活動全体を統括する。
(2)国際リエゾン・グループ
①リーダー名
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
主任研究員
上村圭介
②実施項目 (1)関与者の特定及び国際連携
(2)カントリー・ドメインの利用・管理実態に関する海外調査
(3)Model TLD Charterの開発
概要:ccTLDの管理・運営に関するポリシーを決定する国際的フォーラムや、そこ
に参加するccTLD関係組織、IPアドレス管理組織、その他関係者との対話や意見交
換を通じて、関与者の特定を行い、本研究開発グループとの国際連携を行うととも
に、カントリー・ドメインの利用・管理実態に関する海外調査、Model TLD Charter
の開発を行う。
(3)国際アドバイザー
なお、研究開発全体に対する助言を得るために、以下のメンバーをアドバイザーとして依
頼し、研究の進捗における主要なステップで、適宜、助言をうけることとする。
氏名
所属
前村
昌紀
JPNIC理事
堀田
博文
日本レジストリサービス、取締役企画本部長
Milton L. Mueller
Prof., The School of Information Studies and
Director, Convergence Center, Syracuse University
“Ruling the Root”の著者
Adama Samassekou
World Network for Linguistic Diversity会長
WSIS Genevaフェーズ準備会議議長
Bart Boswinkel
ccNSO, Senior Policy Advisor
14
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
6.研究開発実施者
①研究統括グループ(テーマ別)
氏
名
所
属
役
喜貴
長岡技術科学大学
技術経営研究科
Chandrajid
Ashuboda
Marasinghe
長岡技術科学大学
経営情報系
准教授
村上
直久
長岡技術科学大学
経営情報系
准教授
湯川
高志
長岡技術科学大学
電気系
准教授
中平
勝子
長岡技術科学大学
経営情報系
助教
三上
職
教授
児玉茂昭
長岡技術科学大学
産学官連携研究員
Chew Yew
Choong
長岡技術科学大学
Carla Salem
長岡造形大学
M1
J. R. Rajasekera
国際大学大学院 経営学研究科
E-ビジネス経営学プログラム
教授
Pavol Zavarsky
コンコルディア大学(カナダ)
アルバータ校
准教授
Vincent GILBERT
コンコルディア大学(カナダ)
アルバータ校
D1
ETIENNE JANOT
コンコルディア大学(カナダ)
アルバータ校
D1
経営情報系
D2
②国際リエゾン・グループ
氏
上村
名
圭介
Adam Peake
新谷
隆
田中
多鶴子
所
属
役
国際大学グローバル・コミュニケーシ
ョン・センター
国際大学グローバル・コミュニケーシ
ョン・センター
国際大学グローバル・コミュニケーシ
ョン・センター
国際大学グローバル・コミュニケーシ
ョン・センター
15
主任研究員
主幹研究員
主幹研究員
職
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
7.研究開発成果の発表・発信状況、アウトリーチ活動など
(1)論文発表
(国内誌 2 件、国際誌
1
件)
S.T. Nandasara, Shigeaki Kodama, Chew Yew Choong, Rizza Caminero, Ahmed Tarcan,
Hammam Riza, Robin Lee Nagano and Yoshiki Mikami. An Analysis of Asian Language Web
Pages. International Journal on Advances in ICT for Emerging Regions 1 pp.12-23. 2008
Katsuko T. Nakahira, Tomohiro Takimoto and Yoshiki Mikami. A Hierarchical Clustering
Tool Using Bipartite Graph Partition Algorithm. The Journal of Three Dimensional Images
23(1) pp.88-92. 2009.
Shigeaki Kodama. Languages on the Asian and African Domains. The Journal of Three
Dimensional Images 23(1) pp.58-63. 2009.
(2)口頭発表(国際学会発表及び主要な国内学会発表)
件、国際会議
①招待講演
(国内会議
1
②口頭講演
(国内会議 12 件、国際会議
③ポスター発表 (国内会議
1 件、国際会議
②口頭講演
件)
件)
件)
Chew Yew Choong, Madhuri Bayya, Yoshiki Mikami. National Language Policy: Language
Diversity for National Unity. he international conference "National Language Policy: Language
Diversity for National Unity", バンコク. 2008年7月4-5日
新井裕樹, 中平勝子, 三上喜貴. 情報格差観測のための指標開発とデータベース設計.
FIT2008(第7回情報科学技術フォーラム), 慶応大学湘南藤沢キャンパス, 2008年9月3日.
Chew Yew Choong, Yoshiki Mikami, Katsuko T. Nakahira. The G2LI (Language Identifier)
HTML parsing system reviewed. 電子情報通信学会信越支部大会, 長岡工業高等専門学校,
2008年9月29日
Carolina Aguerre. ccTLDs and the local dimension of Internet Governance. CDG’08 長岡
技術科学大学, 2008年11月20日
上村圭介. Management of ccTLDs and its impact on Internet governance. CDG’08 長岡技
術科学大学, 2008年11月20日
Youn Jung Park. Invisible Hands and Country Code Top Level Domains. CDG’08 長岡技
術科学大学, 2008年11月20日
Jay Rajasekera.. Potential Impact of Top Level Domain Name Liberalization on ccTLD.
CDG’08 長岡技術科学大学, 2008年11月20日
新井裕樹, 中平勝子, 三上喜貴. Design of database for a country domain analysis system.
CDG’08 長岡技術科学大学, 2008年11月20日
Aline Uwera Hakizabera, Argha Aditia Senoutomo, Noel Saracanlao,Shanti Sukmawati, 三
上喜貴, C.A. Marasinghe. Country Domain Governance Information Portal. CDG’08 長岡
技術科学大学, 2008年11月20日
16
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
Harsha Wijayawardhana, Asanka Wasala, Ruvan Weerasinghe and Chamila Liyanage.
Implementation of Internet Domain Names in Sinhala. CDG’08 長岡技術科学大学, 2008
年11月20日
児玉茂昭. Languages on the Asian and African Domains. CDG’08 長岡技術科学大学,
2008年11月20日.
新井裕樹, 中平勝子, 三上喜貴. カントリー・ドメイン・ガバナンス分析用統合データ管
理システム. 情報処理学会第71回全国大会, 立命館大学, 2009年3月11日.
Chew Yew Choong. Cyber Volunteers and Language Diversity on Internet. LIFT’09. ジュ
ネーブ. 2009年2月25日
③ポスター発表
新井裕樹, 中平勝子, 三上喜貴. 情報格差観測のための分析システムの開発. 人文科学
とコンピュータシンポジウム2008, 筑波大学, 2008年12月21日.
(3)新聞報道・投稿、受賞
①新聞報道・投稿
②受賞
(4)その他の発表・発信状況、アウトリーチ活動など
情報格差観測・カントリードメイン分析システム試験運用サイト
URL: http://mzl.nagaokaut.ac.jp/LAB/
2008年8月から
セキュリティ関連のシンポジウムでの発表
Keisuke Kamimura (2008). Country Domain Governance (CDG) Project: The Effect of ccTLD
Operator Policies on Abuse Within ccTLDs. Counter eCrime Operations Summit (CeCOS) II. 27
April, 2008.
17
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
別添1 開催したワークショップ、シンポジウム、会議等の活動詳細
1. 2008年5月28日の日程及び参加者リスト
Subject: Country Domain Governance --- Defining our research questions
Date & Time: Wednesday 28 May, 18:00-20:30
Venue: Conference Room,
Center for Global Communications (GLOCOM)
International University of Japan
Harks Roppongi 2F, 6-15-21 Roppongi
Minato, Tokyo 106-0032
Phone: 03 5411 6696 (Office) / 070 6550 3067 (Mobile)
http://www.glocom.ac.jp/e/access/
Program (tentative):
18:00 Opening remarks (Project lead or co-lead)
Introduction to CDG Project
19:00 CoCCA model
19:30 Policy implications of ccTLD management
20:00 Open discussion
20:30 Closing
Attendees:
Yoshiki Mikami (Nagaoka University of Technology)
Marasinghe Chandrajith Ashuboda (Nagaoka University of Technology)
Jay Rajasekera (International University of Japan)
Keisuke Kamimura (GLOCOM)
Adam Peake (GLOCOM)
Hirofumi Hotta (JPRS)
Garth Miller (CoCCA)
John Crain (ICANN)
18
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
2. 第1回研究ワークショップ「ドメイン名の新しい波」
日時:9月25日(木)午後3時~5時
講師:堀田博文(株式会社日本レジストリサービス取締役企画本部長)
インターネット利用が社会活動の中で質、量ともに増大するにしたがい、ドメイン名の
多様化、信頼性への要求も増加してきている。講演では、このような背景のもとで起きて
いるドメイン名関連の変化について紹介し、それがドメイン名業界のみならず、利用企業
も含めたインターネット全体に与える影響について考察する。具体的には、次の内容につ
いて解説、考察する。(1)ドメイン名の種類の激増 2009年より、トップレベルドメイ
ンの種類が激増する可能性を持つ施策が導入されることとなった。これは、単に多くの種
類のドメイン名が存在するようになるという受動的側面のみでなく、企業や団体が自組織
や関連コミュニティの活動のためのトップレベルドメイン名を能動的に登録、活用できる
ということも意味する。(2)ドメイン名の登録目的の変化ドメイン名は、自らを示すWeb
やメールアドレスに使う目的で登録・利用されてきたが、ここ数年、欧米を中心にこの目
的が急激に変化しつつある。たとえば、ドメイン名を転売したり他者の広告を載せるペー
ジの運用により広告料を得るといった目的での登録が、自ら使う目的での登録を上回るよ
うになってきている。(3)ドメイン名の安心利用への脅威ドメイン名の社会活動、経済
活動における利用局面が増せば増すほど、人為的か否かを問わず安心利用への脅威も増す。
その安心は、ドメイン名レジストリ、ISP、ドメイン名登録企業、利用者等、インターネ
ットに関わる者全体が協力して実現せねばならないが、そのリテラシーはまだまだ低い。
ドメイン名は、インターネットの「重要資源」である。このドメイン名が今、大きな転
換点にある。
新しいgTLD(汎用トップレベルドメイン)創設制度の開始は、.comや.jpのようなTLD
をこれまで以上に柔軟に創設することを可能にし、早ければ2009年中に、「.日本」などの
IDN(国際化ドメイン名)によるTLDが実現する。また、かつてはIPアドレスの「ニック
ネーム」にすぎなかったがドメイン名は、今や二次市場での取引の対象となるだけでなく、
広告収入のチャネルともなっている。一方で、ドメイン名にはインターネットの初期には
顧慮されなかった課題が出現している。フィッシングサイトへの対応や、レジストリの破
綻時の処理手続き、ドメイン名システムそのもののセキュリティなどである。
ドメイン名とは情報の送り手を特定するものだが、本来、利用者の関心は情報そのもの
にある。その意味でドメイン名に期待される役割も少しずつ変わっている。今後はドメイ
ン名システム、検索エンジンなどいくつもの情報取得のメカニズムが、それぞれ高度化し
ながら最適な共存関係が生まれることが期待される。
19
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
3. 第2回研究ワークショップ「インターネットはIPv4アドレス在庫枯渇の危機をどう乗り
越えるのか? 」
日時:10月9日(木)午後3時~5時
講師:前村昌紀(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターIP事
業部部長)
現在のインターネット上でホストを識別するために必要不可欠なIPv4アドレスの在庫が、
あと2,3年で枯渇しようとしている。これは、新たなサービスのためのサーバや、新たな利
用者を、今のままインターネットに接続することができなくなることを意味するので、今
後も引き続きインターネットが拡大・発展するためには、新たなバージョンのIP、IPv6に
対応するなどの対策が必要である。ただし、IPv4アドレス在庫枯渇の問題は、単にIPv6技
術の開発が完了すれば解決するというほど単純な問題ではなく、インターネットを構成す
るあらゆる事業者,利用者における設備投資判断、IPアドレス管理政策上の大きな変革な
どさまざまな要素を持つ複合的な問題である。本講演では、IPv4アドレス在庫枯渇問題を
概説した上で、現在の対応進捗状況と今後の展望を示しながら、岐路に立つインターネッ
トの運営のあり方や問題点に関して、ポイントを整理し、議論した。
「IPアドレスが足りなくなる」という懸念の下、次世代IPプロトコルの開発が本格的に
始まったのは1992年のことである。これは、インターネットが一般に普及する以前のこと
だが、決定的な解決が見られないまま今日に至っている。IPv4とIPv6の間には互換性がな
く、何らかの形での移行や併用が必要である。その一方で、利用者、通信事業者、機器メ
ーカはそれぞれ相手の出方をうかがう状況にあり、IPv6への移行は進まない。日本では最
近になって移行を前提にした協議の場が官民の参加により設立された。また、アドレスの
効率利用を促すためのアドレス移転の可否についても、来年早々には判断されるというこ
とであり、今後過去15年とは異なるIPアドレスの世界が現出しようとしている。
20
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
4. CDGシンポジウム日程
Symposium Program
CDG’08 Program
2008.11.20
13:00~13:20
13:20~14:00
14:00~14:20
Opening Address Yoshiki Mikami (NUT)
Invited Talk
Garth Miller (Director, CoCCA)
Break
Session 1 Internet Governance : Chair: Murakami Naohisa
14:20~14:45
ccTLDs and the local dimension of Internet Governance
Carolina Aguerre
14:45~15:10
Management of ccTLDs and its impact on Internet governance
Keisuke Kamimura
15:10~15:35
Invisible Hands and Country Code Top Level Domains
Youn Jung Park
15:35~16:00
Potential Impact of Top Level Domain Name Liberalization on ccTLD
Jay Rajasekera
16:00~16:20
Break
Session 2 Data and Evaluation : Chair: Jay Rajasekera
16:20~16:45
Design of database for a country domain analysis system
Yuki Arai, Katsuko T. Nakahira, Yoshiki Mikami
16:45~17:10
Country Domain Governance Information Portal
Aline Uwera Hakizabera, Argha Aditia Senoutomo, Noel Saracanlao,
Shanti Sukmawati, Yoshiki Mikami , C.A. Marasinghe
17:10~17:35
Implementation of Internet Domain Names in Sinhala
Harsha Wijayawardhana, Asanka Wasala, Ruvan Weerasinghe and
Chamila
Liyanage
17:35~18:00
Languages on the Asian and African Domains
Shigeaki Kodama
19:00~
Reception
21
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
別添2 海外出張レポート
番号1 パリ ICANN 上村圭介
On 23-25 June, I attended ICANN 32 in Paris, France. As usual, ccNSO hosted a series of council,
technical and members' meetings to discuss various policy and technical issues concerning ccTLDs.
What I found most striking is that they discussed what ccTLDs could and should do to improve
security of the web and what policy choices they can make. Six months or four months back, the
typical reaction to our notion of ccTLD policy affecting the way how the Internet is used or
misused under the ccTLD in question was quite negative, or even dismissing us.
However, it turned out that not a few ccTLDs are already working to deal with spam, phishing and
other malicious use of the web that take place in the portion of the Internet that is designated by
their cc label. They did provide a quite critical review on the report by McAfee, but otherwise there
was a sense of agreement that the ccTLD community now have to consider the implications that
ccTLD policy may have in discouraging or encouraging ill-minded users on the Internet.
ccNSO conducted an anti-phishing survey earlier this year in cooperation with other stakeholders,
including JPRS. The results are to be published in July, although originally planned for circulation
in May, because they needed an extended response period in order for more ccTLDs to respond
effectively. The survey inquired how ccTLDs are currently dealing with phishing activities within
their boundary. General consensus among the respondents was that ccNSO should take more
actions, such as sharing information and best practices, and developing global policy against
phishing.
I also found out that APTLD conducted a survey on whether or not ccTLDs in Asia Pacific deal
with phishing and, if they do, how. This again is quite striking when I remember Don Hollander
told me in Delhi that we should never ever try to relate ccTLDs to the activity that take place
within their boundary. The results were originally released last March in Kuala Lumpur. 85 per
cent of the ccTLDs who responded said ccTLDs had a role in reducing phishing activity. The .US
manager also reported that they have an internal team which monitors malicious uses, like spam
and phishing.
One possible suggestion that we may make is about the terms of agreement between ccTLD
managers (or registrars) and registrants. In order to suspend dubious domains that allegedly
contribute to spam or phishing, both the ccTLD manager and the registrant need to have agreed
that suspension may take place. In most cases, this kind of arrangement is lacking both in legal
terms and in practice. It is also necessary that procedures for suspending a domain name are
defined. In this light, "notice and take down" procedures in dealing with copyright infringement
may be a good starting point. Legal impact on suspended domain names should be evaluated, too.
Another suggestion we might make is more stringent verification of registrants. As the .HK
22
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
manager reported, malicious users seemingly register domains with stolen or lost credit card (I'm
not too sure if they can really do this). So tightened verification work quite effectively in
eliminating malicious users.
23
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号2 ハバナ(キューバ) National Agency for Science and Technology
マーラシンハ・チャンドラジッド・アシュボーダ
Project Visit Report
Chandrajith Ashuboda Marasinghe
Department of Management and Information Systems Engineering
Nagaoka University of Technology
Place & Event
World Congress on Specialized Translation - Languages and intercultural Dialogue in
Globalizing World (WCST)
Habana City Cuba
Duration: From 2008/12/05 to 2008/12/18
Purpose
To present CDG activity in the World Congress on Specialized Translation Languages and intercultural Dialogue in Globalizing World (WCST)
To study about ccTLD and ICT in Cuba (.cu)
Report
ICT in Cuba – survey with Cuban ccTLD
Facts about .cu
• You must live or have active offices in Cuba to register .cu domain names.
But the server may be in any country
If they are foreign in addition must meet these conditions:
•
•
The application shall be made through agents residing in the Republic of Cuba.
Data on Administrative and Financial Contact will be those for the Agent.
•
Data from the Technical Contact may correspond to the Agent, a national entity or a
foreign entity.
•
•
•
1,780,000 hits for .cu from Google today
1434 .cu registered entities
The minimum length for a second-level domain name under .cu is three (3)
characters, although the recommendation is five (5) characters minimum; The
maximum length admitted for a second-level domain name under .cu is 63
character.
In 1996 when the country just started to recover from the crises caused by the
standstill of the Soviet Union and the socialist system of Eastern Europe that caused
the lost of almost the 75% of the purchasing power, it starts the procedures for
24
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
organizing a constant work, in order to promote the use and the development of the
ICT’s in the country. So, in 1997 the Economics Settlement of the V Congress of
the Cuban Communist Party, shows precise directions to do this work and the
government approves for the first time , the General Guidelines to bring Information
Science to all the Society having general aims until 2000, they are still in force and
has been improved , that’s why on January 2000, the Ministry of Information
Sciences and Communications (MIC) was created, having the important mission of
increasing the huge use of the Information and Communications Technologies
(ICT) in the national economy , society and for the service to citizens.
The Government decided to analyze the general statements of 1997 and the way to
implement them, starting and focusing in the 4 most important mainstays of the
Cuban revolutionary process: education, health, social security and culture. This
work leaded to the creation of the Guiding Program bringing Informatics to all the
Society, showing the Cuban strategy for the 2000-2002 period.
This Program is settled in Cuba as the process where all citizens, use the information
and communication Technologies (ICTs) in an organized way in order to satisfy the
needs of information and knowledge of all people and society’s fields.
This process looks for more effectiveness and efficiency that allow producing more
resources and making sustainable the permanent increase of the citizens’ life quality.
Restrictions imposed by the U.S.A blockade influence quite a policy directed to the
social intensive use of the ICTs resources, looking forward to extend its benefits to
most of the population and institutions.
General considerations
The Cuban strategy for the development of informatics, is included in the Guiding
Program to bring Informatics to the whole Cuban Society, in 2005 there were seven
action areas, as follows:
•
•
•
•
•
•
•
Infrastructure , Technologies and Tools ,
Digital Formation ,
Increase in the development of the National Industry of Information
Communications Technologies
Research, Development and Assimilation of Technologies ,
Use of the ICTs in Direction,
Comprehensive Systems and Services to citizens,
Use of the ICT’s in Government ,Management and Economics
25
and
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
The Guiding Program promotes the massive use of the Information Technologies at
national level, taking into account the general strategic aims of the country, looking
for a coherent development and a precise identification of those who belong to the
Information Society.
This strategy, as part of the revolutionary Cuban process, has the citizen in the center
of its aims, looking forward to increase his/her life quality, in his/her performance
into the family, at work, educational, cultural, social and political and increasing the
achievements and benefits given by the Revolution.
In the current situation of economical, technological and communication limitations,
Cuba has decided to adopt as an option of initial development the social intensive of
the few connection and technical resources.
By other hand, the contribution that the massive use of Technologies and the Internet
access may do the national economy is very important to overcome the
underdevelopment.
With the use of Internet is possible to break the information’s monopoly and Cuba
may be every place all around the world spreading their reality and communicating
with every people and institutions with access to the network.
Concerning Infrastructure, Technologies and Tools they get, the material support to the intensive
social use of the technical means and the connection, concerning this one, they try to bring it all
over the country , depending of the general proposed aims, that’s why interests are reconciled
adequately and expansion and modernization plans of the enterprises are oriented.
Cuba already has a central structure (backbone) of optical fiber that reaches all the
provinces and keeps developing to reach municipalities too. At the end of 2005
connection reached all the municipalities with a minimum of 12-16 lines.
The use of Technologies is promoted; they better the relation investment-results in
the country. For instance the use of private virtual networks on the public network,
common points of territorial access, data centers, information centers with combined
services through telephony and Internet, collective access and for the use of
technology rooms and others. The biggest limitation for the use of Internet is the
available bandwidth; they have to use satellite link because the USA blockade
doesn’t allow the access to the optical submarine fiber that surrounds Cuba.
Information science’s security is applied all over the country through a
comprehensive policy, establishing the legal appropriate adaptations and the
institutional and personal responsibilities of the different participants, like this the
country has not been quite affected.
26
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
Concerning regulations , many stipulations and legal means has been established by
the governing institutions , these stipulations organize and guarantee the
participation of the different bodies participating in the provision of the ICTs
services , they also promote the modernization and the development of the required
infrastructures, the introduction of advanced technologies and guarantee the
development and the achievement of the social most important programs which the
government has given a priority , related with the program of bringing the
information science to the whole Cuban society.
At the end of the first half of 2005 there were 335 000 PCs, that represents a
distribution of 2, 98 PC for each 100 inhabitants and the forecast was an increase of
100 000 PC in the number of PC imported by the country every year.
In telecommunications infrastructure the reached results are as follows:
•
•
•
•
•
•
•
•
Telephone Digitalization 85, 6%.
Internet bandwidth : 41Mbps (output) and 87 Mbps (input).
99 municipalities of the country have coverage for cell telephony. The GPRS
network has been spread (33 kbps) and covers nowadays the 50 % of the
provinces. The idea is to extend it all over the country using EDGE
technology (57 kbps).
There is a project of developing the Public Network to get a multi service IP
Network
They are conducting activities related with the development of a Platform of
Common Access to guarantee the access to data in the territories, the
Platform will have 3 500
doors to set access and 1 500 switch access (12
000 services approximately).
The equipment covering all the municipalities of the country is already
installed.
Have an addresses’ block IPv6Se.
Health, Education, Culture and Scientific Pole’s Networks, advance and
consolidate.
In order to promote the National Information and Communications Technologies’
Industry they work in a program to reorganize and boost the PC’s production and
recycle industry allowing to give an answer to the process of bringing information
science all over the country, increasing the rates of efficiency and saving. A proposal
of laboratories for teaching has been presented. There is a constant production of
medical equipments.
The Cuban Software Industry (ICSW) should become an important national source
of incomes, as a result of the correct exploitation of the advantages of the important
human capital they have. The University of Information Sciences and the system of
27
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
Cuban enterprises related with this work will play an important role in the
development of the Cuban Software Industry, and to carry out the projects related
with the Cuban program of bringing information science to the whole society.
The strategic line of the promotion of the Cuban software industry all over the world
has been to exploit the huge credibility Cuba has in fields such as health, education
and sports. To keep on with the permanent high quality software production in
assistance, image and medium to satisfy the national needs in these fields,
already
has a positive impact in the increase of exportations.
Is indispensable to follow the brisk world development of the ICTs, that’s why
research, development and technological assimilation play a paramount role to
foresee its development, the tendencies of its possible application and the possible
effects in the national environment. That’s why working multidisciplinary groups are
created; they suggest
the actions to be carried out in Cuba.
Nowadays they work in different topics, Duch as: Internet 2, Artificial Intelligence,
Biometry, Cryptography, Digital Television, and Geospatial Information and Bio
information.
The use of the ICTs in Steering is an important space to achieve that executives use these
technologies as a tool to do their daily management activities. Practice has shown that there is only
progress in the institutions computerization process when leaders and executives are responsible
and voluntary participants using ICTs at work. En este sentido se trabaja en el desarrollo de un
conjunto de aplicaciones. La preparación ha sido incluida en los programas de superación
permanente.
Formation is one of the basic mainstay’s to achieve the massive use of the ICTs. The most
important aims are to increase the quality of the human resources and prepare a process of
continuous education and increase the general culture of the population about these technologies.
Preparing the new generations using the ICTs and the use of them to increase the
reach, diversification and the quality of the whole teaching-education process are
elements that look forward guarantee the future of the country, that’s why since
march, 2002 started the teaching of computing in all the school belonging to the
education system.
Cuba supports the idea that society should universalize knowledge as a way of
reaching a better life quality for all citizens, without age or social condition’s
distinction. The expression “education for everybody, during the whole life”,
represents the heart of a wide educational movement covering all the country and all
the citizens.
28
社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
To achieve this macro objective of universalizing knowledge they work in 2
important aspects, the Improvement of the General Teaching and the globalization of
the University. The 100% of the centers of primary, high, technological and
university education of the country use the ICTs as a support to the syllabus. The
most important aims are to increase the quality of the Cuban education and to
guarantee the important training of the human resources in the use of the ICTs,
prepare a process of continuous education and to foster the general culture about
these technologies in the population.
The training of the specialized human resources in the use of the ICTs is a key factor
of the Cuban strategy of bringing Information Science to all the society. Besides the
programs carried out by the universities of the country, around the middle of 2002
The University of Information Sciences (UCI) opened its doors, in the academic year
2002–2003 with a annual registration of 2 000 students. The UCI, a new kind of
university, first one born in the Battle of Ideas carried out by the Cuban people, with
an original training model combining study with production and research, the
registration in the academic year 2005-2006 exceeded the 8000 students. This
program and model has been strengthened with the 26 Information Science
Polytechnic Institutes where study more than 40 000 students, which is completed
the required pyramid of the specialized human capital/resources.
The computing program was preceded by the Audiovisual one that brought to all the
schools the TV as a support for education and in the academic year that just finished,
educational television broadcasted 31 programs for primary education and 21 for
junior high education, 240 lessons were recorded in video and they are used in all
centers, including those placed in the very few television silence zones of the
country.
Because of the efficiency shown by the media in spreading and in the education of
the population, specially the TV as a means for teaching, has been decided they play
an important roll in the creation of the general culture of the population of the
country. There is in all the provinces the signal of two TV channels just for
education and to increase the culture of all the people, with an initial coverage of the
85% of the country. The other TV national channels support also a lot the
broadcasting of lessons in day time and the program Universidad para Todos
(University for Everyone) with far-reaching courses of high quality with the aim of
a mass off-site training, in an unlimited number of cultural, scientific , technical
and humanistic topics.
Now they advance in a spiraled way in the developpement of the educational
software for all education’s levels. Besides the exceeding 100 products already used
at schools and belonging to different collections they have the following soft wares:
29
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平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
•
•
•
A jugar (Le’t’s Play) Collection: Jugar y Aprender (Play and Learn) for
preschool education.
8 products of the
Multisaber (Multiknowledge) Collection: El enigma de
las plantas (The enigma of the plants), Aprendiendo a convivir (Learning to
leave in harmony with others) , Saber y hacer( Learning and Doing ) , El
reino del ajedrez(Chess Kingdom), Los libros mágicos(Magic books),
English 4U, English and you, Soy el maestro(I am the teacher) , PAEME 1ro
y 2do ciclo(first and 2nd cycle), primary education.
8 products: Rumiantes (Ruminants), Termotecnia (Thermotechny), Lenguaje
y Técnicas de Programación (Programming Language and Techniques),
Operaciones Unitarias(Unitary Operations), Zootecnia(Zootechny), Mecánica
del Transporte(Transportation Mechanics), Microbiología (Microbiology),
Soldadura I(Soldering I), for professional –technical education.
Today are connected to the high education network the 16 High Pedagogical
Institutes, the 23 Universities and the Municipal University Centers. There are also
more facilities to train technical high school graduates in specialties related to the
ICTs in 26 information science technical colleges. In 17 universities and in the
16 high pedagogical studies instituts, are given specialities related with
Computerization. Nowadays the country has 740 000 university graduates and there
are more than 84 000 PCs installed in this field.
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平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号3 プノンペン 逓信省他 上村圭介
.KHは、カンボジアの逓信省(郵政電気通信省)によってスポンサーされ、管理・技術
運用も同省が実施している。
.KHの下には、*.com.kh、*.edu.kh、*.gov.kh、*.mil.kh、*.net.kh、*.org.kh、*.per.khの七
つの名前空間が確保されている。このうち、*.mil.khについては最近設けられたもので、ま
だDNS上にゾーンとして存在していない。*.per.khは個人名によるドメイン名を登録するた
めの名前空間である。
レジストラは多数存在するとされるが、DNSレコードの更新などが自動化されているわ
けではなく、事実上郵政電気通信省がレジストリおよびレジストラを兼ね、彼らが言うレ
ジストラは代理店として申請者のドメイン名の申し込みなどを取り次ぐだけであると考
えられる。ただし、レジストラになるには郵政電気通信省との契約が必要となる。
ドメイン名の取得・維持の費用は、年間33ドルである。これはレジストラが郵政電気通
信省に対して支払う金額で、レジストラはこの金額に手数料等を加算して、40ドル前後を
利用者から徴収している。
ドメイン名の運用担当者によれば、現在.KH以下に登録されているドメイン名は900から
1,000件程度である。
ドメイン名の取得資格は厳しく確認され、法人であれば登記簿が必要とされる。登記簿
が用意できない場合には、申請者がそのドメイン名を取得する正当性があることについて
の合意書が交わされることになるという。したがって、後日その申請者がそのドメイン名
を取得するに相応しい資格がないと判断されれば、ドメイン名は返却しなければならない
ことになる。
公社は*.com.khの名前空間を取得することとされており、*.gov.khは政府機関に限定して
発行されている模様である。
.KH以下のドメイン名の利用をめぐって、商号の変更などの問題が寄せられる。レジス
トラは苦情や申し入れの取り次ぎだけを行い、実際には郵政電気通信省の担当者がほとん
どすべての対応を行う。
調査時の印象では、.KHの運用はほとんど手作業で行われている。DNSレコードの更新
などの技術的な操作の現場を見ることはできなかったが、例えばドメイン名取得・更新の
費用の請求書は、郵政電気通信省の次官(undersecretary)の決裁が必要とされ、その書類
の回付に多くの時間が費やされている。これは、.KH下のドメイン名の数が少ないから可
能であることと思われるが、ドメイン名の取得ニーズが拡大した際には処理が追いつかず、
混乱を伴うことが予想される。また、政府内の力関係もあり、郵政電気通信省は.KHの管
理を引き続き同省が行う意向を示しているが、人的・資金的な手当ては十分ではない。.KH
の運営からは年間約30,000ドルの収入が同省にもたらされる計算になるが、これはカンボ
ジア政府の予算額として決して少なくない金額であるはずである。このような額の収入が
ありながら、ドメイン名管理がおざなりにされているとしたら極めて残念なことであると
言わざるを得ない。
.KH以下でスパムやフィッシングの問題が発生しつつあることは認識されているが、レ
ジストリの立場としてはその解決には踏み込むことができない状況である。これは、レジ
ストリと登録者との間でそのような問題が発生したときの解決手順について明記されて
いないことが原因であると考えられる。
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研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号4 バンコク THNIC他 上村圭介
.THはタイ王国に結びつけられたドメイン名である。タイネットワーク情報センター財
団(Thai Network Information Center Foundation: THNIC)が統括・管理・技術運用のすべて
を担当している。タイ政府はドメイン名の運用について介入できる立場にはない。THNIC
の運営はすべてドメイン名からの収入で賄われており、利潤が発生した場合には、インタ
ーネット研究所を通じてタイ国内のインターネット基盤整備や人材育成などの形でコミ
ュニティに還元される。
発行しているドメイン名は、*.ac.th、*.co.th、*.go.th、*.in.th、*.mi.th、*.net.th、*.or.th
がある。それぞれの名前空間におけるドメイン名の取得には資格審査が行われ、正当な資
格がない申し込み人からのドメイン名登録は受け付けられない。企業向け名前空間である
*.co.thでのドメイン名の登録には法人登記簿の写しが必要となるほか、個人向け名前空間
である*.in.thであっても個人の本人確認証の写しが必要となる。.THドメイン下の名前空間
はすべて国内利用者向けとされ、国外の利用者によるドメイン名登録は受け付けられない。
また、資格要件のほかに、ドメイン名として受け付けられる文字列の制約も設けられて
いる(RFCの規程による制約も除く)。例えば、*.co.th下には登記された企業名や登録商
標に基づくドメイン名だけが許容されることとなっている。また、ドメイン名として使う
ことのできない禁止語リストも提示され、その中には王室に関わる名前、卑猥な言葉、性
に関する表現、地名や名所の名前が含まれるという。
ドメイン名の停止
スパムやフィッシングの対策に際して、ドメイン名の停止(レジストリデータベースか
らの削除または一時削除)が有効に機能する場合があるが、THNICではドメイン名を法廷
の決定に基づいて停止することはあっても、利用契約等によりドメイン名を停止すること
ができるようにはなっていない。
レジストラ、リセラーとの関係
THNICでは、レジストラは認めていない。THNICが、レジストリであり、唯一のレジス
トラである。ドメイン名の登録に関するその他の事業者はすべて、ドメイン名再販業者(リ
セラ)であるという。リセラは、利用者の登録申し込みを受け付け、レジストリ/レジス
トラであるTHNICにその申し込みを取り次ぎ、手数料を受け取るという仕組みを取ってい
る。しかし、リセラはレジストラであるTHNICに対して、リセラ契約を結ぶ必要があるほ
か、セキュリティ保証金を供託することが求められている。また、リセラはその業務水準
によって4段階に階級分けされている。
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社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号5 メキシコシティInstituto Nacional de Lenguas Indígenas他
マーラシンハ・チャンドラジッド・アシュボーダ
Project Visit Report
Chandrajith Ashuboda Marasinghe
Department of Management and Information Systems Engineering
Nagaoka University of Technology
Place
Instituto Nacional de Lenguas Indígenas (INALI)
Insurgentes Sur 1971, torre III, piso 8. Conjunto Plaza Inn. Col. Guadalupe Inn.
C. P. 01020. Del. Álvaro Obregón. México City, D. F.
Duration: From 2009/02/18 to 2009/02/25
Purpose
To participate in the International Mother Language Day celebration event organized by Instituto
Nacional de Lenguas Indígenas
To study on ccTLD of Mexico (.mx)
Report
“The Instituto Nacional de Lenguas Indígenas ("National Indigenous Languages Institute", better
known by its acronym INALI) is a Mexican federal public agency, created 13 March 2003 by the
enactment of the Ley General de Derechos Lingüísticos de los Pueblos Indígenas ("General Law of
Indigenous Peoples' Linguistic Rights") by the administration of President Vicente Fox Quesada.
INALI works to promote and protect the use of Mexico's indigenous languages (364 languages), of
which hundreds are still used as mother tongues. One of its main tasks is to prevent the
disappearance and extinction of indigenous languages that have survived from pre-Hispanic
times”. Source “Wiki”
About 500 indigenous language experts were participated in the event of International Mother
Language Day (21st of February) organized by INALI. Dr. Fernando Nava, the director of Mexico's
National Institute of Indigenous Languages (INALI) told that “languages disappear through
natural evolution, which is understandable, or through cultural pressure and discrimination
against its speakers, which is preventable”.
Facts about .mx
.mx had 278,600 registrations as of December, 2008.
NIC Mexico (Network Information Center) is the domain registry for .mx.
The preference to own an .mx domain name emphasized that, desire to own a national identity on
the Internet by Mexican.
.mx shows 24% annual growing rate.
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社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
NIC recently introduced new regulations for new .mx registrations. In 2009, the .mx ccTLD will be
handled in 3 periods. Those periods are Pre-Registration Period (3 months - May 1st to July 31st
2009), Quiet Period (1 month - August 1st to 31st 2009) and Initial Registration Period (2 months September 1st to October 31st 2009)
Restrictions for registering
•
•
•
•
•
.com.mx — Commercial entities
.net.mx — Network providers
.org.mx — Non-profit organizations
.edu.mx — Educational institutions
.gob.mx — Federal, State or Municipal Governmental entities only
Names that cannot be used to be registered
Names related to the structure and functions of ICANN (www.icann.org). Names related to the
structure and functions of IANA (www.iana.org). Names of the existing gTLDs (.COM, .NET,
etc.). Names consisting on 1 and 2 characters. Common names related to technical aspects of the
internet
Reserved names
Common names of the States of the Mexican Republic reserved for the use of the state
governments
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社会技術研究開発事業
研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」
平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号6 ビエンチャン National Agency for Science and Technology他 上村圭介
.LAはラオス人民民主共和国に紐付けられたドメイン名である。ラオスがインターネッ
トに接続したのは、1996年、カナダのIDRCによるPAN Networkingプロジェクトがラオスで
実施されたことがきっかけとなった。その際に、.LAの権限委譲をIANAに対して申請した。
当時は、管理担当者はラオス人、技術運用担当者はシンガポールテレコム(SingTel)であ
った。ラオス政府の窓口になったのは、科学技術環境庁(STEA)、現在の国家科学技術
庁(NAST)であった。
2000年に、オーストラリアの企業であるSteering Pacificが、.LAの運用に関する契約をラ
オス政府から獲得したが、プライマリDNSサーバをラオス国内に設置すること、および運
用からのロイヤルティをラオス政府に対して支払うこととという契約時の条件を果たさ
なかったため、契約が打ち切られた。
2001年には、ポルノサイトについての苦情が訴訟にまで発展し、2001年にはICANNによ
って.LAの機能が一時停止されるという事態を巻き起こした。
2001年には、イギリスのGAA International Limitedが.LAの運用を引き継ぐこととなり、
2002年にはDNSの管理はRegister.comに移された。
.LAは、アメリカのロサンゼルス市の略号と同一であるため、.LAは汎用ccTLDとしてイ
ンターネット上では同市のドメインであるとしてマーケティングされている。現在.LAに
は26,000件ほどのドメイン名の登録がある。
ラオス政府はGAAからドメイン名に比例するロイヤルティとして26万ドル、またそれ以
外に技術費用として13万ドルを得ている。これは、国内むけ名前空間の運用のための費用
(インターネット接続や機器のコスト)として使われている。レジストリとして独立した
運用を行うには、年間で30万ドル必要とされ、単年度的にはレジストリとして独立できる
だけの収益があることになるが、当面は現状の運用体制を継続するとのことである。
このように.LAが「ロサンゼルス市」のドメインとしてマーケティングされているため、
あたかも.LAドメインは外国に売却されてしまったかのように見えるが、ラオス政府の担
当者の話では、第二レベルの属性ドメインも存在するとのことであった。現在、名前空間
として設けられているのは以下の12件である。
*.com.la
*.gov.la
*.edu.la
*.per.la
*.prn.la
*.info.la
*.int.la
*.org.la
*.party.la
*.mil.la
*.net.la
*.assembly.la
これらの名前空間にドメイン名を登録するには年間15ドルの登録料が必要となる。これ
らの名前空間に登録できない名称として、約5,000語からなる禁止語リストが定義されてい
る。この中には、政府機関の名称、省(州)名、人名、花の名前、卑猥な単語が含まれる。
しかし、国内の利用者には、その存在が十分知られていない。現在ビエンチャン在住の
ラオス人技術者の一人は、国内にいる日本留学経験者の同窓会組織のためのウェブサイト
を作る際、*.com.laを取得したいと考えたが、そのための情報が十分提供されていなかっ
たため、結局*.com.laの取得を断念し、*.comを使用することにしたと述懐していた。
このように、国内利用者へのサービスも十分意図されていながら、.LAがあたかもロサ
ンゼルスに売り渡されたように見えてしまうことで、その意図が国内利用者に周知されて
いない状況がある。これは、手続き上は問題ないが、不必要な誤解を招くおそれがあるた
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社会技術研究開発事業
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平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
め、是正されることが期待される。
*.laの売り込み方には、三つの形態がある。一つは、プレミアムドメイン名である。こ
れは、2001年に250のドメイン名を確保し、1件について1,000ドルの価格を設計した。しか
し、結局10件ほどしか売れていないということである。なお、GAAはこの収益をラオス政
府に支払うことになっている。
また、それ以外にブランド、企業名に関連するドメイン名を200ドルで販売する。これ
については、予め目ぼしいドメイン名(例えばRolexなど)「予約」しておき、そのブラン
ドの所有者が申し出てきた際に発行するというものであった。
最後のクラスは、誰でも早い者勝ちで(First-come, first-served)取得できる、一般のドメ
イン名である。これは、年間50ドルで取得することができる。そのうち、ラオス政府は半
額の25ドルをドメイン名登録1件について得る。
紛争解決の手段としては、.LAでは、アメリカ法に基づいたAUPを採用している。AUP
の範囲内で、反政府的な内容であればドメイン名の運用を停止することができることにな
っているとされる。"Registrations are subject to the terms and conditions of LANIC and of LA
Names the owner and operator of this web site."(2006年5月20日付Legal Information and Terms
of Use)。ただし、ポルノ系のコンテンツが掲載されたドメインへの対応は特に行われな
い。
*.laに関するGAAとの当初の契約は7年間に及ぶものであり、2009年3月4日に契約期間が
終了した。ラオス政府は同社との契約を継続することを選択したが、次の契約期間は2年
間となる見込みである。ラオス政府は、次の目標としてレジストリを是非ラオス国内に設
置する意向をもっているが、技術運用や人材の問題があり、まだ実現していない。
*.la以外の名前空間があまり活用されていない理由として、ラオスからのインターネッ
ト接続の貧弱さが挙げられた。現在、ラオスのインターネットは衛星回線などを通じて接
続されており、この費用が3.5Mbpsで月に5,000ドル近くかかるという。そのため、ラオス
の企業であっても、海外のホスティングサービスを利用することが多いという。
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社会技術研究開発事業
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平成20年度 研究開発プロジェクト年次報告書
番号7 ジュネーブ Lift’09他 Chew Yew Choong
LIFT09’s Trip Report
by Chew Yew Choong
Feb. 25-27, Geneva, Switzerland
LIFT is a series of events built around a community of doers and thinkers who get
together in Europe and Asia to explore the social consequences of new technologies.
Each conference is a chance to turn changes into opportunities by anticipating the
major shifts ahead, and meeting the people who drive them. LIFT gathers international
entrepreneurs, artists, managers, researchers, investors, CEOs, designers or ethnologist,
people who come to be inspired and meet those who make a difference.
This time the conference themed around a simple question: "Where did the future go?"
We were told the future would be about mechanization, computerization, 1984-like
nightmares or robots. What did and did not happen? What can we learn from the
predictions that never materialized to better look at the future?
I was attended LIFT conference on behalf of Prof. Mikami, who had been invited to
give a presentation on one of the LIFT workshop. The workshop title is
“CyberVolunteers of the world: unite!” This Workshop provides a forum to discuss the
latest trends in CyberVolunteering and how they can help in tackling many of our
common global challenges. Together with other speakers presented in the workshop,
we showed some examples of the real and would-be projects based on volunteer
computing and collective thinking, i.e. voluntary supply of information over the
Internet. My presentation was based on a preliminary study on “Diversity” category
defined within the Country Domain Governance (CDG) Maturity Indexes. Next
paragraph is the summary of the presentation.
“Ethnologue: Languages of the World (Fifteenth edition)” reported that there are 6,912
known living languages in the world. While many of them existed in printed paper
form, most of them could not directly search by Search Engines in the Internet. We
showed the reasons behind this situation, which included the multiple encoding issues
and lack of support for under-represented languages. The CDG project aims at
surveying the use of mother language against cross-border languages over the Country
Code Top Level Domain (ccTLD) in the Internet, as a means of creating public
awareness of the “Digital Language Divide”. I presented the total number of identified
languages on web pages for every ccTLD. Finally, we discussed on what roles Cyber
Volunteers could play in improving the project and bringing creative ideas on how to
make use of CDG resources to enrich the Internet and its communities.
Below is the workshop team:
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社会技術研究開発事業
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Viola Krebs, ICVolunteers
Chew Yew Choong, CDG
Donna Stoering, passportM
Christian Pellegrini, University of Geneva
Ben Segal, CERN
Yoshiko Kurisaki, ICVolunteers
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社会技術研究開発事業
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番号8 メキシコシティ ICANN34 上村圭介
ccTLDのresilienceを高めることの重要性
z ICANN がレジストリの resilience を高めるような指針を出しているが ccTLD には直
接及ばない。一方、地域 TLD 組織が ccTLD 管理者に向けたワークショップを開催
している。
z ccTLD 管理者はビジネスであるという観点で、危機管理計画を立てるということが
何よりも大事。リスク(技術、人的、その他)に基づき、組織の実情に柔軟にあわ
せ、リソース(人材なども含む)を備えていることが必要。
トップレベルドメイン拡大の影響
z 商標権との関係。TLD が増えると商標権の問題も拡大する。
z TLD が増えると、悪意をもった登録者が名前をあちこちに登録する。
z IDN、IPv6、DNSSEC を同時期に導入するという問題
ccTLDのセキュリティの問題
z
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ccTLD が犯罪的なアタックを受けた場合、どのような対応が取れるか。
管轄の警察署に報告する。
ISP、レジストラ、レジストリに相談する。
Cyber Initiative and Resource Fusion Unit(CIRFU)→民間、捜査機関、NPFCA?との
インタフェース。国際的なサイバー犯罪への対策機関。
Malware、スパム、児童ポルノ、詐欺、テロなど幅広い「悪用」が対象。
捜査機関は whois をツールとして使っている。しかし ccTLD の whois を統括する方
針はない。
代理登録(proxy/privacy registration)が大きな問題になっている。
RIR と government が相互的に犯罪捜査への協力をする。RIPE や北米はそういう協
定がある。
越境犯罪問題を解決するためには、ccTLD の協力が必要となることがある。
あやしい人物がドメイン名を登録しようとすると、既存のデータなどと照合してア
ルゴリズム的に検出できるようになっている。
欧州連合では、厳しいデータ保護規制があるために名寄せのようなことはしにくく
なっているが、その点はどうなっているのか。→この辺は欧州とアメリカとで感じ
が違う気がする。WHOIS のデータについてはレジストラが公開するものを決めるこ
とができる。
WHOIS に何でも載せてしまうとしたら、悪意をもったユーザは結局 proxy/privacy
registration を使うことになってしまうのではないか。
国際化ccTLD(IDN ccTLD)の問題
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IDN ccTLD を導入するには、責任文書へのサインが必要、また ICANN への分担金
が必要というのが ICANN 理事会の計画。→ACSII ccTLD と IDN ccTLD とでは異な
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るルールが導入される模様。→ccTLD の曖昧な状況を正規化するきっかけになるか。
GAC の反応。合意文書や分担金は構わないが、それが義務になるというのはよろし
くないとの反応。
gNSO も ccTLD は合意文書にサインして、分担金を支払うべきだという意見をもっ
ている。
ICANN 理事会は、IDN ccTLD を提供するには新しいコストがかかるので、そのコス
トを IDN ccTLD を提供する主体が負担するべきとの立場をとっている。そうでなけ
れば、gTLD の利用者が実質的に負担することになる。しかも、gTLD の 67%はア
メリカの利用者である。
新しいサービスのコストだけ負担し、レガシーのサービスのコストを負担しなくて
よいというのはどういうことか。→ブカレストのミーティングでは、ccTLD 管理者
の間に応分なコスト負担をしようという合意があった。(これは、IDN ccTLD 以前
のこと?)。
ccTLD に契約と費用負担を義務化するということは難しいのではないか。
契約と費用負担の問題は以前からあった。費用負担を求めるのであれば、コストの
明確化が必要である。【であれば、ccTLD 管理者のコスト構造も明確化にする必要
があるのではないか。】
ICANN としては契約と費用負担が前提で、どこかの政府がそれを拒否するとしたら、
その国に対応する IDN ccTLD は実施しないとの立場。【ccTLD の中にはレガシー
ccTLD を公共サービスとして国内ユーザには無料で発行しているケースもある。あ
るいは、国内ユーザには無償で、海外ユーザから料金を取ると言うケースもある。
現在の IDN ccTLD の計画では、契約はいいだろうが、コスト負担というのはうまく
いかないのではないか。】
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番号9 ウェリントン Domain Name Commission他 村上直久
Dear CDG membes
I(Murakami) traveled to New Zealand in March and visited the Domain Name
Commission/InternetNZ in Wellington. I intrerviewed DNC Commissioner,. Ms Debbie Monahan,
and InternetNZ Executive Director, Mr. Keith Davidson.
Here is the summary of the interview and relevant URLs which I have collected:
(1) On the DNC and its activities
The DNC is in charge of operation of .NZ. Debbie said that at first “it was almost a branch of
the ISOC.” There is no barrier for joining it (open membership). There is no formal
government input in the DNC and has loose relations with the ICANN with which it has
exchanged letters. The annual fee is NZ$21. (Kodama-san has the copy of the annual report of
the DNC/InternetNZ in which the organization structure and the second-level domain
management are detailed).
(2) On the NZ Internet Charter
There is emphasis on openness. The request for comment method was used.
(3) On the TLD management
① There is no need to live in New Zeland to obtain .NZ
② The secpmd-level domain names are detailed in the annual report as mentioned above,
some of which are watched by moderators.
③ The connectivity is not enforced. “Ghost members” account for 4-12%.
④ As for security, a 12-to 16-digit number/alphabet letter “unique identifier” is provided
at the time of registration. A domain name ownership change automatically leads to a
unique identifier change.
⑤ The DNC makes it a polity not to ensure access for usrs.
⑥ On contents, Debbie said, “We make sure the parties abide by court orders.” There is
the anti-spam law (the Unsolicited Electronic Message Act 2007).
Keith provided me with its URLs.
www.legislation.govt. nz/act/0007/latest/DLM405134.html
and
<www. Antispam.govt.nz>
⑦ On child pornography
Debbie said strict regulations have been placed since before the onset of the Internet. She
said the DNC finds it difficult to regulate Internet pornographic images from abroad. The
use of filtering is one method. The New Zealand law is quite strict.
⑧ Debbie said apart from such sites as those related to suicide and narcotics, self
regulation is advisable.
⑨ On international cooperation, Keith said , “No to global regulation, but yes to global
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cooperation.”
(4) On the proposed CDG maturity index
Debbie said it “could be interesting” but added that Pacific island countries are still poor so
that “we cannot focus on (and force them to abide by) governance.” The APTLD has
conducted a survey and Keith introduced me to APTLD General Manager Ramesh by email.
( He sent me email to which I replied. I told him that I am expecting Mikami-sensei to contact
him in the near future).
(5) A similar, but smaller research project is being conducted by Victoria University in
Wellington. It is called the “Honeypot.” The URLs are
<www. internetnz.net.nz/projects/honeypot>
and
<http://ecs.victoria.ac.nz/Main/ResearchSpotlightOnHoneypots>
On internet governance in New Zealand, please visit
<www. Internetnz.net.nz/aboutnet/copy_of_governance>
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