異文化マネジメント2

異文化マネジメント ２
グローバルビジネス論 : Oct.11 , 2010
Trans Cultural Management
Cross Cultural Management
Cultural Diversity Management
Multicultural Management
Inter Cultural Management
2011/1/18
1
(非常に心配） 5
4
3
2
1 （全然）
１ 近いうちに抜き打ちに昇格テストがあります。
２ 現在のプロジェクト・チームのメンバーは今度
まったく新しいプロジェクト・チームのメンバーに変わり
ます。
３ 上司への質問に対して、上司から「わかりません。
あなたはどう考えますか？」と言われたら。
４ 上司（会社側）が「今度、昇格基準を見直して新しい
基準を設定することになります」と言ってきたら。
2011/1/18
2
(非常に心配） 5
4
3
2
1 （全然）
５ もし、職場内で同僚が切れてしまって、 上司に
くってかかったら。
６ 上司から「担当者間でのフリーディスカッション制
が敷かれ、評価に直結するようになる」と言われ
た。
2011/1/18
3
不確実性の回避
(Uncertainty Avoidance)
4.00
3.50
3.00
2.50
2.00
3.58
1.50
1.00
3.27
3.18
84名
84名
3.20
2.89
24名23名
108名
20名
23名
131名131名
0.50
0.00
JPN　Mr
JPN　Ms
JPN Avg
Fore ign
Total Ave rage
国士舘大学政経学部
グローバルビジネス論１３1名： 2010/9/26
2011/1/18
4
不確実性の回避
立教大学経営学部（2009年）
男性95名・女性58名（合計153名）
男性平均 3.22
女性平均 3.40
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5
不確実性の回避(Uncertainty
Avoidance)
立教大学経済学部(2004年）
男性82名・女性63名（合計145名）
男性平均 3.1
女性平均 3.4
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6
コース概要
第１回 コースの紹介と講義の概要
Sep.20
第2回 グローバル・ビジネスと異文化マネジメント 1
Sep.27
第3回
Oct. 4
休講
第4回 グローバル・ビジネスと異文化マネジメント 2
Oct.11
第5回 人的資源管理と異文化マネジメント: Case
Oct.18
第6回 特別講演：「パナソニックの挑戦」
Oct.25
第7回 グローバル競争優位性とイノベーション
Nov.8
第 8回 中間テスト
Nov.15
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文化的差異
G.Hofstede の ５つの指標
z 不確実性の回避（大 対 小）
権限格差（大 対 小）
z
個人主義 対 集団主義
z
男性度 対 女性度
z 長期的志向 対 短期的志向
z
参考文献
N. J. Adler 『異文化組織のマネジメント』（ｾﾝﾄﾗﾙﾌﾟﾚｽ)
G.ホフステド『多文化世界』有斐閣
馬越美恵子『異文化経営論の展開』学文社
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8
トランペナーズのモデル
z
z
z
z
z
普遍主義 対
個別主義
(Universalism VS Particularism)
個人主義 対 集団主義
( Individualism VS Collectivism)
中立的
対
感情的
( Neutral
VS
Affective )
特定的 対
拡散的
（Specific
VS
Diffuse )
業績
対
属性
(Achievement VS Ascription)
参考文献：F.Trompenaas ＆ C.Hampden-Turner, Riding the Waves of Culture、
『異文化の波』（白桃書房）
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9
普遍主義 対
個別主義
(Universalism VS Particularism)
‹ 普遍主義:
z ルールを好み、例外を認めない
z プロテスタント系の国：問題が起きたら裁判に持ち込む
z ビジネスでは契約が非常に重視される
‹
z
個別主義：
ルールはどうあれ、状況によって判断する
z 人間関係を重視する
エジプトの事例
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10
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11
個人主義 対 集団主義
Individualism VS Collectivism
‹
‹ 個人主義：
個人間のつながりが弱い社会：
z 自分や自分の家族は自分で面倒を見る
z 個人を主体
z
‹ 集団主義：
z 人は生まれたときから強力な団結した集団に組み
込まれ、忠誠を誓う代わりに一生を通じて保護され
る社会：共通の目的が主
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12
‹
中立的 対 感情的
Neutral vs Emotional
感情をどの程度表現するか
z
z
どの程度情熱的に接するか
交渉の前にドキュメント、具体的なデータを
準備して客観的・具体的に説明
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13
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14
‹
関与特定的 対 関与拡散的
Specific vs Diffuse
特定的
z
ビジネスの上下関係や肩書きが仕事の場
に限定されている
拡散的
z
仕事以外の私生活にも浸透
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15
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‹ 業績
対
属性
Achievement vs Ascription
z
その人の社会的評価はその人の
業績・成果によって決まる文化
プロテスタント系の文化圏
z
その人の社会的評価が年齢・階級・学歴
などのいわゆる属性によって決まる文化
カトリック系・仏教・ヒンズー系の文化圏
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17
2011/1/18
18
z
High Context・コミュニケーション型
VS
z Low Context・コミュニケーション型
E.Hallの指標
E.Hall, Beyond Culture, Anchor Books
‹
High Context型: 特定（限定）民族型社会の国
少ない情報・限定された言葉
‹
Low Context型 :多民族共存型社会の国：
多くの情報・多くの言葉
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IT時代(=Digital Network時代）の文化？
Digital型
＝ 1 or O
Ｙｅｓ or No （白・黒）明確
論理的・分析的
*************************************
Analogue型 = 相対化
Yes & No（灰色）・不明瞭・あいまい
直感的
2011/1/18
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文化相対主義と文化規範主義
文化相対主義
：それぞれの文化を尊重
VS
文化規範主義
：それぞれの文化の違いを超えた規範の尊重
林 倬史編著『IT時代の国際経営』中央経済社
Dr.Stephenのブラジルでのケース
2011/1/18
21
グローバル・マーケティング
海外市場での競争戦略を優位に展開
どの程度、製品を国際的に標準化するか
グローバルに標準化した製品の開発・投入
海外現地・地域市場に適合した製品の開発と投入
Culture Free
or
Culture Specific
それぞれの国民文化・地域文化の差異を理解
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マクドナルド in the US and in India
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異文化 と 色
‹
‹
‹
‹
タイ
イスラム圏
香港
ブラジル
・
黄色
緑
白
紫
・
M.Porter(ed.)(1986), Competition in Global Industries, HBS Press,
土岐・中辻・小野寺訳『グローバル企業の競争戦略』ダイヤモンド社、1989年
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z
多様な文化・価値観の理解と尊重
多様な文化・価値観を能動的に取り込んだ
あらたな理念と価値観の共有
z
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新しいグロ-バル（普遍的）文化を創出
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市場・競争環境がグローバル化するほど、
異文化管理能力が競争優位を規定する
多様な価値観・文化を理解した人材管理
z 多様なスタッフが能力を最大限に発揮できる環境
z 多様な認知アプローチによる多様なアイデアを編
集・合成していく能力
グロ-バルな競争優位の創出
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競争環境がグローバルな時代
z
国籍・文化を問わず優秀な人材を獲得して彼
らの能力を最大限に発揮させるシステムの構
築
z
異文化（多文化）管理能力 (Multi cultural
management capability) が
重要な競争優位の源泉
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異文化とビジネス環境
ー ケース ー
z
‹
米国人ビジネスマンの日本での困惑の事例
(A)
(B)
ーーー
日本でのビジネス・マナー（ビジネス・カル
チャー）
北米系企業とエジプトでの合弁事業交渉
z アメリカ人経営者とイギリス支店
z
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参考文献
z N. J. Adler 『異文化組織のマネジメント』（ｾﾝﾄﾗﾙﾌﾟﾚｽ)
z G.ホフステド『多文化世界』 有斐閣
z F.トランペナールス・C.ハムデンターナー『異文化の波』
白桃書房
z 馬越/桑名・異文化経営学会 『異文化経営の世界 』
白桃書房
z 馬越美恵子『異文化経営論の展開』 学文社
z 淺川 和宏 『グローバル経営入門』 日経新聞社
2011/1/18
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東京国際自動車会議：Maryann KELLER
（2001年10月東京国際モーターショー）
10年後も確実に生き残る自動車メーカ－?
トヨタ
z ホンダ
z BMW
z プジョー・シトロエン・グループ（PSA)
z
2011/1/18
30
グロ－バル時代にモノカル
チャー企業では生き残れな
い！
クロスカルチャー企業だけ
が生き残るのだ！
『日経ビジネス』No.19,2001
2011/1/18
31
アンケート
あなたはどちらの立場を支持しますか
z
Keller (Marian KELLER)
z
Ghosn (Carlos GHOSN)
2011/1/18
32
講義内容へのコメント・質問
講義内容・進め方、等への要望
2011/1/18
33
経営学科
２年
３年
４年・
他学部・
他大学
34
2011/1/18
異文化シナジーのメリット
Cross & Trans Cultural Diversity Management の重要性
多様な視点
新しいアイデア
多様な解釈
Cross & Trans Cultural Communication
[多様性と創造性]
Leadership
Vision &
Mission
Cross & Trans Cultural Communication
[選択肢の拡大]
創造性の増大
柔軟性の増大
問題解決スキルの増大
広い視野
多くの優れたアイデア
新たなコンセプト
Cross & Trans Cultural Communication
的確な問題提起
多くの代替案
効果的な解決策
優れた意思決定
新たな文化と新たな価値観
Surprise(新鮮な驚き） & Empathy(共感） のメカニズム
2011/1/18
高い創造性・大きなイノベーション効果
35
文化的多様性のデメリット
暖味さ
不正確さ
複雑さ
混乱の増大
Cultural Communication Gap
Cultural Communication Gap
不信感の生成
ストレスの発生
同一文化圏同士の会話
一体感の欠如
＊コミュニケーション・ミス
＊意見の不一致
＊合意形成の困難さ
＊統一した行動が困難
2011/1/18
低い生産性 ・ 小さなイノベーション効果
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Quality of Life（女性度） VS Career Success（男性度）
2011/1/18
37