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9月号
学校だより 9月号(第 487 号) 平成 28 年 8 月 29 日 横浜市立すみれが丘小学校 学校教育目標 〈 みんな友だち すすんで学ぶ元気な子 〉 豊かな人間関係の中で、自分らしさを大切にして主体的に学ぶことができるようにします。 世界を想う ~夏の体験、感動を伝え合おう!~ 校長 藤城 守 夏休みが終わりました。久しぶりに学校に戻ってきた子どもたちは、学校の変容ぶりにびっくりした に違いありません。校庭改修工事の第一弾、スプリンクラーの新規設置工事が始まっており、校庭は使 えなくなっています。さあ、これからすみれが丘小学校のみんなの力を合わせて、すてきな校庭に生ま れ変わるまで、我慢です。でも、みんなで知恵を出し合って、どのように過ごせば楽しく、安全な学校 生活が送れるか考え行動すれば、きっとこんな不都合もよい思い出になると思います。また、地域の皆 様には様々なご迷惑をおかけすると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年の夏はリオ・オリンピックの話題で持ちきりでした。日本人選手の活躍がとても印象に残 っていますが、私が一番心に残ったのは男子サッカーでした。 実は、私はサッカーが大好きな南米のみなさんと交流したことがあるのです。それは、クラブワール ドカップを観戦に行ったときのことでした。これまで2回、決勝を見に行きました。1回目はイングラ ンドのチェルシーと対戦したブラジルのコリンチャンズ、そして2回目はあのスペインバルセロナと対 戦したアルゼンチンのリバープレートです。どちらの時も、ニッサンスタジアムで行われましたが、ま るでそこが南米になったかのように、多くのサポーターが日本に来ていました。そして、大好きな自分 のクラブチームを、家財を売り払ってでも、お金を工面して応援に行こうという熱い心に私は感動して しまいました。コリンチャンズが優勝した時は、私はずっと一緒にサポーター達と肩を組んで踊ってい ました。リバープレートが負けた時は、近くにいた少年が泣いていたので、私の息子が慰めて、「マリ ノスのクッションをあげるから泣かないで。」とプレゼントすると、「なんて日本人は優しいんだ。」 と今度は、少年の父親がお返しにマフラーをくれました。その家族と息子がLINEを交換しました。 ブラジルは開催国として、様々心配な面もありましたが、明るい国民性ですばらしいオリンピックと なりました。前回のワールドカップもブラジル開催でしたが、その時ドイツに7対1で敗れます。その 前の試合で中心選手のネイマールは負傷し、出場できなくなりました。大敗に終わり、選手やブラジル のみなさんは涙を流していました。その時の悲しみ、悔しさがとても強く私に伝わってきました。 さて、巡り巡ってオリンピックの決勝は何と、同じ組み合わせになりました。何ということでしょう か。試合は1対1で決着がつかず、PK戦に。そして、最後のキッカーとなったのが、ネイマールです。 見事にシュートを決め、ブラジルが金メダルを獲得しました。家族で見ていて、鳥肌が立ちました。ネ イマールはシュートを決めた直後、座り込み涙していました。まるでドラマを見ているようでした。ブ ラジルの皆さんはオリンピック開催において、様々 な不満もあったと聞きます。しかし、このことで強 く励まされ、そして、自分の国に誇りを感じたので はないでしょうか。 みなさんは、この夏、広い世界を感じる体験はあり ましたか。ぜひ、その体験を通して考えたこと、感じ たこと、それを伝えてみてはどうでしょうか。きっと、 共感してくれる誰かがいると思います。 <上の写真は、アルゼンチン人のサポーターと一緒に撮ったものです。日本のはちまきをしています。 >