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O-8 胃癌sentinel nodeの迅速RT
Surgery Pathology Nuclear Medicine The Ninth Annual Meeting of Japanese Society for Sentinel Node Navigation Surgery 鹿児島大学 腫瘍制御学消化器外科1)、 オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス(株)ベリデックス事業部2) ○柳田 茂寛1)、夏越 祥次1)、上之園芳一1)、舩迫 和1)、衣裴 勝彦1)、 有上 貴明1)、有馬 豪男1)、小園 勉1)、中条 哲浩1)、石神 純也1)、 帆北 修一1)、愛甲 孝1)、上野 正貴2)、木次 克彦2)、Cody C. Walsh2) 【目的】胃癌のリンパ節微小転移の臨床的意義は不明である。しかし、Micrometastasis, Isolated tumor cells(ITC)においても増殖活性を有し、これらを取り残すことはリンパ節再発の可能性が存 在する。また、教室の検討では胃癌の Sentinel Node(SN)navigation surgery(SNNS)は cT1N0 が 適応症例と考えられた。SNNS では RT-PCR を用いて ITC を含めた微小転移診断が重要と考えられ る。本研究の目的は CEA と CK19 による double marker を用いた迅速 RT-PCR の有用性を検討す ることである。 【方法】1)9症例の進行胃癌より得た51個の転移リンパ節及び、外科治療を受けた良性疾患23症例 より得た35個の良性リンパ節を用いて、LightCycler(全行程:約180分)、SmartCyclerⅡ(全行程: 約40分)により RT-PCR を行い、両システムの精度比較を行った。Marker は CEA、CK19を用いた。 2)臨床検討;RI 法による SN mapping。 cT1 N0 切除胃癌症例41例。リンパ節転移診断は HE染色、 免疫染色(抗サイトケラチン抗体)に加え、SmartCyclerⅡによる RT-PCR 診断を行った。 【結果】1)精度比較:LightCycler の感度及び特異度は、94%、100%。SmartCyclerⅡの感度及び 特異度は、98%、100%。2)臨床検討:SNに転移を認めたのは HE 陽性4例、HE 陰性CK陽性6 例の計10例であった。HE 陰性 CK 陰性の3例で RT-PCR 陽性であった。RT-PCR まで含めた転移 診断では、28例(68%)が転移陰性。 【考察】SmartCyclerⅡによる RT-PCR の感度及び特異度は共に良好。迅速診断可能であるため、将 来的に、胃癌 SNNS の術中転移診断に有用である。 【結論】SmartCyclerⅡによる胃癌 SN の術中転移診断は有用である。 62